燃料電池ワールド (2005/08/10 13:01)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
■□□□□□□□□□
■Vol.201 2005/08/10発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

毎年お盆の時は休みにしていますが、今年は以下のようになりますのでご了解下さい。
 8月17日号 発行します
 9月7日号  お休みします
■お知らせ
□□□
☆『燃料電池ワールド』200号達成記念プレゼント

 PEM−DREAM著『図解入門 よくわかる最新燃料電池の基本と動向』を10冊プレゼントします。ご希望の方は、「プレゼント希望」と明記の上、氏名、送り先を書いてメールでお申し込み下さい。
締め切りは8月12日(土)です。応募者多数の場合は抽選とし、24日発行予定の『燃料電池ワールド』で
当選者を発表します。メールは、info@pem-dream.com

☆8月の燃料電池市民講座
『燃料電池ビークルによるアイスランド1周の旅』
ゲスト=番場健司氏(グリーン・エナジー・アドベンチャー代表)

 ちょうど昨年8月の市民講座で、この市民プロジェクトとアイスランドについて番場氏に語っていただきました。今年6月に番場氏たちは、水素をエネルギー源とする自作の燃料電池ビークル「ハイドロ・パフィン」でアイスランド1周1400キロを走破し、無事帰国しました。

 体中が泥だらけになるような未舗装のガタガタ道の走行、体感温度が零度を下回る過酷な条件のなかでも燃料電池は発電を続けました。「このプロジェクトを通じて水素社会の可能性を垣間見た」と番場氏は語っています。

 今回の市民講座では、2年近くの歳月をかけたプロジェクトの全容と実地体験、そして燃料電池ビークル「ハイドロ・パフィン」の開発なども含めて周回走行を中心に語っていただきます。

○日 時 8月27日(土)午後2時から
○場 所 岩谷産業株式会社本社会議室
(新橋駅から徒歩約10分、地図をお送りします)
○参加費 2000円(PEM−DREAM会員は無料)
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「8月の燃料電池市民講座」と明記の上、
氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
  メール info@pem-dream.com 

■燃料電池関連イベント
□□□
☆日本水素エネルギー産業会議(JHIF)第1回会議
○日 時 8月24日(水)14:15〜17:30
○会 場 芝浦工業大学芝浦キャンパス本館4階
○内 容
総合司会 平田賢氏(芝浦工業大学学長)
開会挨拶 柏木孝夫氏(東京農工大学大学院教授)(予定)
・パネル討論「原子力による水素供給:実現へのステップ」
  コーディネーター 堀 雅夫氏(原子力水素研究会代表)

  パネリスト    宅間正夫氏(日本原子力産業会議 副会長)

           塩沢周策氏(日本原子力研究所大洗研究所所長)
・第1回ブレーンストーミング会議
 「水素エネルギー社会に向けての新しい日豪関係」
  ・タスマニアでの風力水素プロジェクト
  ・ディーゼル水素混合エンジンの開発

  ・来年春に行われる水素エンジン自動車によるラリーの紹介 他
  コーディネーター 笠木伸英氏(東京大学大学院教授)
  プレゼンター   ハイドロ・タスマニア、タスマニア大学
○参加費 会員団体  3名まで無料
     非会員団体 一人3万円(税込み)(当日現金払い)
○主 催 日本水素エネルギー産業会議事務局
○協 賛 社団法人日本原子力産業会議、原子力水素研究会、社団法人日本動力協会(予定)
○申込締切 8月23日(火)
○申し込み方法 FAX(03-5408-0058)またはe-mail(tajima@ueri.co.jp)で

 申込みの際に、件名を「8月24日 JHIF第1回会議 参加希望」として、
 ・貴団体名(フリガナ)
 ・部署・役職、参加者貴名(フリガナ)
 ・電話、ファックス、電子メールアドレス
 ・会員/非会員の別 を記入してください。
○問い合わせ 日本水素エネルギー産業会議事務局
 〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-3-20 仙石山アネックス4F
        ユニバーサルエネルギー研究所内
TEL:03-5408-1118(代) FAX:03-5408-0058

■PEM−DREAMニュース
□□□
☆愛知万博「燃料電池どっぷりツアー」報告・7

 ガスパビリオンから今度はグローバルハウスをめざして移動した。ループを横切り、階段を下りていくとグローバルハウスがある。そこには新日本石油のLPガス改質方式の燃料電池があり、私が下見に行ったときにはマンモスの出口にあるものしか見れなかった所だ。グローバルハウスのエントランスにあと2つ設置されているので、それも見学しようというのである。

 見学できるようになったのは、幸運なことが起きたからである。この報告の第1回で下見のことを書いたが、そこではグローバルハウスの入場券の入手が難しかったので、本番ではあきらめて予定を組んでいた。メルマガを出した週末に、新日石の方からメールを頂いた。それによれば、新日石が展示している燃料電池は、1.グローバルハウスピロティ(オレンジホールに入るまでの待ち場所) 銀河時計オブジェと燃料電池
2.グローバルハウスピロティ(オレンジホールに入るまでの待ち場所) 浮かぶ地球オブジェと燃料電池
3.マンモスラボ出口右側 燃料電池システムのみの展示
の3つであり、入場券がなくても見れるのは3のみであること、また、万博に新日本石油のFC担当者がいるので、時間が合えば燃料電池の簡単な説明をしてくださるとのことだった。

 オー、ラッキー! こちらの時間に合わせていただいた形だったがお世話になることが直前にまとまり、参加者には朗報として集合するまで伏せておいた。皆が喜んだことは言うまでもないことで、こんなにあちこち見れるのはなかなかないことだ、という評価に、言い出しっぺの私も面目が立ったと内心にこっとしたものである。新日石のFC販売スタッフの方が待つグローバルハウスに向かって前進あるのみ。携帯で連絡をとって落ち合った。

 燃料電池はどれも1kW級の家庭用燃料電池システムだった。銀河時計のオブジェはかなり大きいもので、どういう仕掛けになっているのかという話から始まった。てっぺんに太陽を模した球があり、その下から周りに突き出たアームの先に水星、金星、地球、火星、木星がそれぞれあって太陽の周りを回っている。これが時計仕掛けになっていて、燃料電池で作られた温水の熱を利用して回転している。電気は照明と動力に利用されている。もうひとつの浮かぶ地球オブジェは、下から空気を吹き上げて、青い地球を空中に浮かせていた。昔、子供の頃にストローに息を吹き込んで、煙管(きせる)に似た先っぽに玉を置いてプカプカ浮かばせる遊び道具があったが、その原理である。空気の流れは電気モーターで作られており、その電気を燃料電池が供給している。

 マンモスラボの出口にある燃料電池は、小屋に納められた燃料電池システムのみで、出口の人の流れから少し後側になるので、ほとんど気がつかないで通り過ぎてしまう。だが、我々6人がそこに立っていろいろ話していると寄ってくる人がいる。展示物の無人の限界だと悟った。この燃料電池はグローバルハウスの電源の一部に使われている。音か光か、何でも動いていることが分かれば少しは人が見るのでは、と皆でくやしがった。

 説明していただいた新日石の方からは、展示物についてもさることながら、LPG仕様の燃料電池にかける意気込みが伝わってきた。みんなも展示物よりもそちらの話の方が関心があり、あれこれ質問していたようだったが、私はカメラマンになったので詳しくは聞けなかった(残念)。ツアーからちょうど1カ月になるが、はっきり記憶に残っているのは、都市ガスとLPG仕様のそれぞれの燃料電池システムの契約料金の違いについての話である。東京ガスは10年間の契約で100万円だが、新日石は3年間の契約で6万円/年である。手軽さから言えば18万円で済む新日石の方が圧倒的に迫力がある。

 「これで平気なの?」と質問した人がいた。都市ガスとLPG・石油の使用家庭は、数では日本をほぼ2分しているが、面積では都市ガスの方がはるかにまとまっている。それだけではなく、燃料電池システム自体がまだまだ高いのである。年6万円という数字も都市ガスの年10万円よりかなり安く、契約期間も3年という短期間なので、契約料金にかなり無理があると想像されるのは当然のことで、そこら辺を直に聞いてみたかったのだろう。「営業コストくらいしか出ないんじゃないの?」とぶしつけな質問も飛んだ。お互いにどこまで細かく話せるかは暗黙に了解していることで、その場の雰囲気などから憶測を深めるのだが、私はこれを「気合いコスト」と理解した。何に対する気合いかと言えば都市ガスに対してであろう。

 グローバルハウスは日本万国博覧会協会のテーマ館で、マンモス以外にもいろいろなものがある。オレンジホールでは、NHKのスーパーハイビジョンシアターや月の石、ブルーホールでは幅50m高さ10mのソニーの世界最大スクリーンでレーザー画像を見れる。マンモスの全身復元像のところで入場券に記された番号をもとに抽選が行われていて、仲間の一人が当たっていた。私などは当たるはずがないと決めているから調べもしないが、けっこうマメにチェックしていたのである。運がいいねということで、全員でマンモスをバックに写真を撮ってもらった。

 こうしてグローバルハウスの見学も終わり、夕方になっていた。万博会場での予定は全て終了した。密度濃く動き回った実感があるし、かなりくたびれていたが、それで帰ろうとならない所が万博の怖い所で、ぶらぶらとサウジアラビアやイラン館のあるグローバル・コモン1の方へ歩いていった。産油国のパビリオンに入ってみようということだったが、もう腹が減って、食い物を求めて奥に進んだ。横浜中華街から1軒だけ出店している店があり、ラーメンを中心に食事となった。斜め前に赤だけで装飾した中国館があり、その奥に韓国館がある。韓国館はまだ人が並んでいたが、ここの3D映像は最高だと話に聞いていたので、入ってみようかと順番に入った。その評価は人それぞれなので書けないが、出てくるとすっかり夜になっていて、ループに戻ると「こいの池」を舞台にイベントが始まる所だった。人々は池の周りのループ上に腰を下ろしてずらっと並んでいた。我々も引きつけられるように見やすい所を探して、何となく見ることになった。

 池の中から板状の噴水が上がり、それをスクリーンにして映像が映され、音楽とともに変化していく。池からはさらに猿の張りぼてが出現して、最後にはスワンの船が横切るなどなかなかのスケールだが、終わってみると「何で最後まで見ちゃったのかね」ということだった。それほど吸い込まれたわけではなく、どこかを探して動くのがしんどかったせいかもしれない。もう9時近かった。さあ帰ろうと東ゲートのバス乗り場まで歩いてホテルに戻った。さすがに飲みに行こうという声は誰からも出されず、翌日10時からのホテルの燃料電池の見学まで、ゆっくりと寝ることとなった。(次号に続く)

■WEB LINK NEWS
□□□
05/08/04 エネ・環境問題で来月組織旗揚げ−国民の関心喚起・理解促進へ(日刊工業新聞)

 エネルギー・環境教育についての実践的な研究や情報交換を目的とした「日本エネルギー環境教育学会(仮称)」が9月に旗揚げする。教師や研究者らの個人のほか、学校や教育研究機関、関連企業などを会員として組織化。エネルギー・環境に関連した教育を底上げし、国民のエネルギー問題への関心の喚起と理解の促進につなげていく。

 同学会の設立にあたっては社会経済生産性本部(東京都渋谷区)が事務局を引き受け、9月23日の設立総会に向けた準備を進めている。将来は中立性を確保するため、同本部から運営を分離し、独立の機関に改革していくことも検討する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050804-00000021-nkn-ind

05/08/04 ホンダ・GM・BMW、燃料電池車で提携へ(読売新聞)

 ホンダと米ゼネラル・モーターズ(GM)、独BMWの日米独の有力自動車メーカー3社が、水素を燃料とした燃料電池車などに関連する先端技術の共同開発で大筋合意したことが3日、明らかになった。

 共同開発の第一弾となるのは、液体水素を燃料タンクに補給するための水素供給システムの技術だ。燃料となる水素は、マイナス250度以下の極低温で保管されているが、補給時に水素漏れが生じると非常に危険で、実用化には高い気密性や供給量を調節する高度な技術が要求される。 3社は、車に水素を注入するノズルや充てん口の規格を統一するなど、基盤となる安全性の高い供給システムを構築する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050804-00000001-yom-bus_all

05/08/04 「株式」ホンダ(7267)−個別銘柄ショート・コメント(FISCO)

 反落も上昇する5日線がサポート。同社と米GM、独BMWは、水素を燃料とした燃料電池車などに関連する先端技術の共同開発で大筋合意したと報じられている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050804-00000020-fis-biz

05/08/04 電機と自動車業界つなぐハイブリッド車(ITmediaニュース)

 「ハイブリッド車が車の電子化を加速する」――野村総合研究所技術・コンサルティング一部の風間智英さんはこう指摘する。ハイブリッド車に搭載した高電圧バッテリーが車載機器の電子化を後押し。電機メーカーの車載機器参入の道を広げるという。

 ハイブリッド車とは、複数の動力源を持つ自動車。ガソリンと電気モーターで駆動する自動車を指すことが多い。ガソリン車と燃料電池車とのつなぎ役に過ぎないと見られがちなハイブリッド車だが「自動車のメインストリームになる」と風間さんは予測する。燃料電池車は現在、高額で燃料効率も悪く、ここ10〜20年は普及しないと考えられるためだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050804-00000025-zdn_n-sci

05/08/04 燃料電池車、10年内に市販=単独開発を強調―ホンダ社長(時事通信)

 *ホンダ の福井威夫社長は4日、インタビューに応じ、究極の低公害車である燃料電池車に関し「10年あればコスト、連続走行距離がかなり改善できる」と述べ、10年以内に市販を目指す考えを示した。

 今後の開発については「他社を頼るつもりは今はない」とし、ホンダ単独で進める方針を強調。米ゼネラル・モーターズ(GM)などとの関連技術の共同研究は、燃料電池車自体の開発が目的ではないと説明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050804-00000145-jij-biz

05/08/05 燃料電池車 10年以内に市販 ホンダ社長、単独開発で推進(産経新聞)

 福井社長は「コスト、環境適合、耐久性、走行距離も含めて十年あればかなりいく」として、自動車側の技術レベルとしては早期に実用化にこぎつける自信をみせた。また水素の供給体制についても、今後十年で水素供給インフラがどの程度整備されるか見通せないことから、独自に水素を家庭で発生させ蓄える装置の開発を進め、「燃料電池を使った家庭用コージェネレーションシステムと自動車用との併用を目指す」とした。

 さらに、こうした一連の燃料電池開発については「他社を頼るつもりはない。他社に頼ってプラスになるとは思えない」とし、開発・実用化はあくまで独自技術で進める考えを強調した。自動車業界では、燃料電池車の普及には三十年以上もかかるといわれているが、ホンダは独自の家庭用燃料電池システムなどと合わせ、より利用しやすいシステム開発で競争を優位に進める考えだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050805-00000018-san-bus_all

05/08/08 ショッピングをしながら社会貢献--消費者の倫理観に訴えるサイトが間もなくオープン(CNET Japan)

 自分の社会的価値観に合った企業の商品を購入できる新しいオンラインショッピングサイトが、米国時間22日にオープンする予定だ。 Alonovo.com で商品購入を検討する際に、自分にとって重要な社会的価値観や環境問題などの情報を入力すると、商品を提供する企業のその分野における貢献度が表示される。この貢献度は、 KLDResearch & Analyticsから提供されるデータを利用して表示される。ユーザーはこれを利用して、各企業の状況を比較することができる。同サイトで対象となるテーマは、労使関係、動物愛護、公正取引、慈善寄付、クリーンエネルギーの利用、リサイクルなど。販売はAmazon.comのサイトを通して行われる。

 ラテン語でalonovoとは「持続可能な変化」という意味だ。同社は、取引1回につき5〜7.5%の手数料を得るが、そのうち20%は、商品の購入者が選んだ非営利組織に寄付される。対象となる組織には、赤十字、The Sierra Club、UNICEF、GlobalExchangeなどが含まれる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050808-00000006-cnet-sci

05/08/08 <ディスカバリー>地球帰還を9日に延期(毎日新聞)

 ディスカバリーは宇宙に約12日間滞在する計画だったが、国際宇宙ステーションへの物資の追加補給などのため、滞在を1日延長していた。シャトルは、大気圏再突入後はグライダーのように滑空飛行するため、帰還は天候を慎重に見極めて判断する。ただ、燃料電池の寿命などから算出した予備日は8日時点で2日しかなく、10日までに帰還する必要がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050808-00000084-mai-soci

05/08/08 DJ-キャップストーンが高い、米新エネルギー法案成立で(ダウ・ジョーンズ)

 ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)8日のナスダック市場で、自家発電用の低排出マイクロタービン・システムの大手メーカー、米キャップストーン・タービン(Nasdaq:CPST)が大幅高となった。5日更新した52週高値を上回り前週末比で一時30%高となった。新エネルギー法案成立のニュースに加え、最近のガス公益事業会社キースパン(NYSE:KSE)のビーコン・パワー・コープ(Nasdaq:BCON)との提携も追い風になった。
ブッシュ米大統領はこの日、新たな油田開発や原子力発電所の建設推進を盛り込んだエネルギー法案に署名し、法律が成立した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050809-00000026-dwj-biz

05/08/09 電池、燃料電池の技術を討議=「ポータブル・パワー05」〔BW〕(時事通信)

 【Business Wire】動力供給システム、バッテリー、ソフトウエア、超小型電子部品の設計、開発、製造関連の業界向けイベント「ポータブル・パワー2005」がサンフランシスコで9月18―21日に開催される。同イベントを主催する米TIAX LLCのブライアン・バーネット博士がセミナーの司会をつとめ、電池・動力技術などについて考察する。また、基調講演、特別発表、教育セッション、技術分科会も行われる。技術分科会の主なトピックスは「偽造電池対策」、「斬新なパワー管理技術」、「次世代電池技術」、「ポータブル燃料電池技術」など。日本からの会議出席者はソニー(東京都品川区)の荻須氏、インフォメーションテクノロジー総合研究所(東京都品川区)の竹下氏など。プラチナスポンサーは、三洋電機(大阪府守口市)。イベント参加申し込みや詳細は(www.portablepower2005)へ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050809-00000091-jij-int

■海外ニュース(中国)
□□□
●「中国の燃料電池研究は世界クラス」中国科学院研究員

 中国科学院大連科学物理研究所の張華民研究員は1日、燃料電池の研究において中国は、材料と技術の面で、世界トップレベルの革新的成果を得たと発表した。

 張氏によると、中国政府は燃料電池の研究開発を重視しており、それを受けて専門家は、100W−30kW級の水素燃料電池の電極、燃料電池で動く電気自動車などを開発した。燃料電池技術については、特にプロトン交換膜燃料電池(PEMFC)技術でも大きな成果を得ており、60kW、75kWなど各規格の開発に成功している。また電気自動車で40kW、都市バスでは100kWの燃料電池エンジンを開発したという。
(05/8/8 日中グローバル経済通信)

■海外ニュース(8月―1)
□□□
<輸送>
●2台のF−cellが大学に入る (2005/07/14)

 ダイムラークライスラー社(DaimlerChrysler)は、2台の燃料電池自動車F−cellをカリフォルニア大学ロサンゼルス校(University of California LosAngeles ,UCLA)に配送した。UCLAは、水素の生産、貯蔵、輸送と使用のための技術の開発と実証を行い、水素経済への着手を加速させる目的の水素工学会(Hydrogen Engineering Research Consortium ,HERC)を結成している。
http://www.theautochannel.com/news/2005/07/14/137514.html

<定置用電源>
●プラグパワーはDoDとの契約を延長する (2005/07/21)

 プラグパワー社(Plug Power)は、共通コア電力生産計画(Common Core PowerProduction Program)の一部として、国防総省から契約を延長して94万3000ドルを受け取った。新しい資金は、プラグパワー社が次世代につながる燃料電池システムのフィールドテストを始めることを可能にする。計画によって、プラグパワー社の出力5kW級のLPG(液化石油ガス)仕様燃料電池システムが10台、軍事基地の前方配備のためのシステムの信頼性と適合性を確認するために、ジョージア州のロビンズ空軍基地(Robins Air Force Base)に設置され、作動している。
http://www.plugpower.com/news/press.cfm?sr=5&yr=2005

<ポータブル/バックアップ電源>
●タイコがプラグパワーから98台の燃料電池を注文(2005/07/25)

 プラグパワー社(Plug Power)は、同社の販売パートナーであるタイコ・エレクトロニクス・パワーシステムズ社(Tyco Electronics Power Systems)から35台のバックアップ用燃料電池システム「 GenCoreィ」の追加注文を受けた。これまでの注文は63台だった。「 GenCoreィ」システムは、タイコ・エレクトロニクス・パワーシステムズ社とプラグパワー社の双方で相互ブランド(co-brand)となり、米国を拠点とする主要な通信事業者へ展開するためのものである。
http://www.plugpower.com/news/press.cfm

<燃料/改質器/貯蔵>
●NCMSはミレニアムセルの提案を選ぶ(2005/07/25)

 全米製造科学センター(National Center for Manufacturing Sciences ,NCMS)は、NCMSと米国エネルギー省との異業種交流パートナーシップによる契約締結のために、ミレニアムセル社(Millennium Cell)の独占的な水素貯蔵技術を基礎とした燃料カートリッジの大量生産を可能にする製法を開発するミレニアムセル社の提案を選んだ。この計画は、燃料電池コンポーネントと水素貯蔵システムを含む手頃な価格の水素燃料エネルギーシステムの工業技術の開発を目的としている。
http://www.corporate-ir.net/ireye/ir_site.zhtml?ticker=MCEL&script=410&layout=-6&item_id=734151

──────────────────────────────────────

■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

 □解除:「まぐまぐ」と「melma!」から直接ご購読の方が解除される場合は、「まぐまぐ」か「melma!」から直接解除の手続きを行ってください。PEM−DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/  
 melma! http://www.melma.com/taikai/
 □連絡先: info@pem-dream.com
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1