燃料電池ワールド (2005/07/27 09:00)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.199 2005/07/27発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■燃料電池関連イベント
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☆有機ハイドライド利用システム研究会・特別講演会
「水素エネルギー利用技術の最新動向」
◇日 時 7月29日(金)13:00〜17:45
◇場 所 弘済会館(東京都千代田区麹町5−1)
      講演会場:4F「椿」
      http://www.kousaikai.or.jp/hall/index.html
◇参加費 本研究会の会員は3名まで無料

     会員以外は1人8000円(資料代含む。当日現金払い)
◇特別講演: (会員以外の方も参加できます)
(1)東京農工大学大学院 柏木孝夫教授
 「水素時代に向けたわが国のエネルギー政策について」
(2)北海道大学触媒化学研究センター 市川 勝教授
 「水素供給インフラ技術の現状と展望」
(3)宇都宮大学 伊藤直次教授

 「パラジウム膜を用いた水素製造、メンブレンリアクターを用いた膜反応装置の開発」
(4)株式会社ジャパンエナジー
 「有機ハイドライドを用いた水素貯蔵、供給について」
(5)独立行政法人北海道開発土木研究所 秀島好昭特別研究官
 「農村地域における有機ハイドライドの利用と実証研究」
◇申込方法(7月28日(木)申込締切)

 メール(奥田okuda@hrein.jp)またはファックス(011−209−9778)にて下記の項目を明記の上、お申し込み下さい。定員となり次第、締め切りとさせて頂きます。
・件名:「7月29日セミナー参加希望」
・参加者貴名(フリガナ)
・貴団体名(フリガナ)
・参加者の部署・役職名
・電話、ファックス
・電子メールアドレス

■PEM−DREAMニュース
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☆愛知万博「燃料電池どっぷりツアー」報告・5

 ツアー2日目は、本命の万博会場行きである。10時10分前には瀬戸会場の水素ステーション前の集合場所に行かなくてはならない。ゲート入場時の待ち時間が予測しにくいので、どうしても前倒しで時間を設定せざるを得ない。それで、7時から始まるホテルの朝食に前の晩から予約を入れて臨むことになった。

 7時にレストランに行ってみると、もう人の行列ができていたが、構わず中に入ると一人を除いてみんな集まっていた。朝寝坊が出たので電話で起こし、食事にパクつく。タクシーを7時20分に呼んでいたので、遅れてきた寝坊助には制限時間が付いた。名古屋駅の近鉄バスセンターから万博会場行きの直行バスに乗る。続々と人がつめかけ、満席になると出発する。大体予定どおりだった。

 隣の席に座った高校生くらいの女の子が、腕や顔にクリームを塗り始めた。自然と会話になり、彼女は万博のバイトに行くことが分かった。天気は快晴で日焼け止めの用意だった。一段落すると今度はお化粧だった。かつて一度もしたことがない私は、その手さばきの気配を感じながら尋ねた。
 「会場はどこにいるの?」
 「行ってから指示されるので、分からない」

 ということで彼女とは2度と会えなかったが、東ゲートに着くと人垣が10数メートルの列をなしていた。この時8時20分。人垣は9時までに倍以上になっていた。

 開場となり、手荷物検査を受けて入るのだが、どんどん入れてしまおうとしているせいか、検査もちょっと見るだけで9時10分頃には入場できた。とりあえずメインの北ゲートに行ってみて、あわよくば当日の入場券をゲットしようと歩き出した。ループ上から北ゲートを見ると東ゲートの倍以上はいると思われる人の列で、我々の作戦は正解だった。ループから降りると、北ゲートからガスパビリオンの前を通ってトヨタや日立のパビリオンに行く道筋と合流することになるが、爺さん婆さん(と言ってもこの頃は皆若いのである)を始め、お母さんに手を引かれた子どもたちまで小走りの状態で、暴動の時はかくもありなんと思わせる人の流れだった。精神的に負けた我々は入場券をあきらめて、元来たループに再び登り、燃料電池バスの発着所に向かった。NEDOの入場券にチャレンジしようかという意見もあったが、そこは歩いていくしかなくて時間内に往復することは不可能と判断した。

 燃料電池バスの客は、瀬戸会場から来る人はいても乗っていく人はおらず独占状態だ。メンバーは運転席を囲んだり、最後部に行ったりとうろついて、発車時には思い思いの席に座った。高速を通って瀬戸会場に行くと、バスターミナルには燃料電池バスが4台並んでいた。もう1台は長久手会場に向かって走行中なので、合計8台ある残りの2台はどうしているのかと尋ねると、点検中とのこと。このくらいの台数になると通常の運行に供されているとの実感がある。ヨーロッパのCUTEプロジェクトでは各都市に配備されているのはそれぞれ3台なので、万博の台数は世界最初で最大の規模なのだ。

 水素ステーションの集合時間には余裕がある。近場をぶらついたが、暑くてもう水が欲しくなった。時間どおりに集まったが、誰も来ない。そのうちに制服に身を固めた2人のアテンダント(説明員のこと。男性はいないようだ)が来て、写真撮影はいけないなどと事前説明が始まった。アテンダント嬢は決まったとおりに説明し、案内していった。

 「どんな人がこの見学ツアーに来るの?」と聞くと、ほとんどがビジネスマンだという。8台の燃料電池バスが1日2回水素の充てんをする。それに見合うように、瀬戸北と瀬戸南と名付けられている2つの水素ステーションが隣り合わせて作られている。瀬戸北は、約40km離れた新日鐵の製鉄工場で作られた副生水素をトレーラーで毎日運んできて貯蔵して供給する。我々が最初に足を踏み入れたところに、赤い水素ボンベを積んだトレーラーが格納してあった。どういう訳か、赤い色を隠すようにブルーのシートが覆い被さっていた。赤が嫌なのか? 水素に対するハードの規制緩和は行われたが、それはまだまだ始めの一歩にすぎず、ソフトについては全く手が着いていない。社会的受容性の拡大を謳うならこの色の問題も論議していいのではないだろうか。

 日本人の色の感性として、赤は情熱とともに危険を表すことになっている。素人考えでは、火事や血の色、交通信号などの事象からそうした意識が社会的に刷り込まれているように思えるが、外国ではどうなのだろうか。危険→赤で表す、という意味が、赤=危険という感覚にまで昇華している。水素は危険だからボンベの色は赤と決めた政府が、今度は水素は安全でもあるという国民の意識改革をテーマにする時代だ。ボンベの色を変えることが大変なら、逆に露出して主張する方がスマートなのではないだろうか。変に隠すようなことはしないほうがいい。私も最近まで、世界中の水素ボンベが赤だと思っていた一人で、これは日本独特のことだと知ったときからこんなことを考えるようになった。水素社会が到来して、あちらも赤、こちらも赤というような赤の氾濫では、これもまた景観上の問題になるだろう。

 話を元に戻そう。トレーラーで運ばれてきた水素は、圧縮機で40Mpaに昇圧して蓄ガスする。これらの設備はステーションの表側からは見えない。表側にはバスに供給するディスペンサーがあるだけだ。蓄ガス器からディスペンサーを通してバスに水素が供給されるのだが、特徴として「バスに対して燃料容器温度上昇を抑制した急速充てんが可能」とリーフレットには書いてある。この急速充てんによる燃料容器温度の上昇は、現在の大きな技術的課題となっている。もうひとつのステーションである瀬戸南は東邦ガスによる都市ガスから改質するオンサイト型だが、瀬戸北は他から水素を持ってくるオフサイト型だ。

 見学の順序は瀬戸北から始まったので、そこでの説明を受けて奥に進むと、瀬戸南のステーションがある。隔てているのはコンクリートの壁だけで、その厚さは手のひらを一杯に広げたよりも少し広い。何とも分厚い壁だが、爆発に対する安全基準に沿った厚さになっているのだろう。瀬戸南は瀬戸北のトレーラーに変わって都市ガス改質の水素製造装置が設置されていて、その後の処理は、圧縮機、蓄ガス器、そして表のディスペンサーと同じ構成だ。工夫を凝らしているのは、水素製造装置が故障したときに瀬戸北のトレーラーから水素を配管供給して、両方のステーションから水素充てんができるようにハイブリッド型にしていることだ。こうして燃料電池バスの運行をステーションの側から担保している。

 2つのステーションのメインであると理解できる瀬戸南は、300リットルの水素ボンベが20本格納されて、1日の水素供給能力は1100立方メートルとこれまで作られた水素ステーションの倍以上の能力を持っている。だが、万博水素ステーションの充てん時間はガソリン・軽油の給油と遜色ないが、設備の規模に対する充てん台数からはガスリンスタンドにはまだまだ届かない。

 アテンダント嬢の説明は、大体聞いたことがある内容だった。前日に東邦ガスの研究所で基本的な説明を受けていたので、よく理解できた。メンバーの一人が質問したら、後で用紙に書いて欲しい、という対応だったのでそれで止んでしまった。アテンダント嬢は暗記した説明を間違いなく行い、無事に我々を連れ回してくれてきちんと仕事をしたのである。約1時間をかけた見学ツアーは終わり、笑顔の2人と「ありがとう」と挨拶して別れた。「ご苦労さん」と言った人もいたようだが、これは皮肉っぽく感じられたかも知れず、紳士たらんとする我々は気を使わなければならない言葉だった。

 予定より早く終わったので、我々はNEDOの入場券を再び狙って瀬戸会場を後にした。戻りはゴンドラに乗った。グイーンと空中に飛び出したゴンドラは途中で民家の上空を通り、目隠しに一瞬で窓が白くなった。深い霧の中に入れられたようで、することが何もない。水蒸気を利用した技術だとか聞いた。少しして目隠しゾーンが切れると、緑のうねうねが続いた先に市街地が見え、かなり高所を通っていると思った。「万博が終わったらこれはどうなるのだろう」と誰かがつぶやいたが、「残すんじゃないの」「いや、撤去だよ」「金がかかるな」などなど言いたい放題のうちに長久手会場に到着した。このゴンドラは無料、風が吹く日は怖いかもしれないが、万博に行かれたら燃料電池バスとともにぜひ乗られることをお勧めしたい。
(次号に続く)

■WEB LINK NEWS
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05/07/21 エネルギー安定供給へ 「自由化」から軸足転換 経産省政策(産経新聞)

 経済産業省は二十日、経済・社会を支えるエネルギー政策について、これまでの自由化から安定供給へと軸足を切り替える方針を明らかにした。中国などアジア諸国のエネルギー需要が急増する一方、世界的に政情不安やテロの脅威が広がっているため、同省では「国益の観点から、エネルギー資源の確保に向けた国家戦略を構築し直す必要がある」と判断。資源確保と安定供給を最優先課題に据えた政策展開に乗り出す。来年秋に改訂する「エネルギー基本計画」に具体像を盛り込む考えだ。この日開かれた総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関、会長・千速晃新日鉄会長)の総会で、経産省が今後の政策課題として明らかにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050721-00000002-san-bus_all

05/07/21 東京電力 東京高裁に「ガス」供給 JR東とも今年度中契約へ(産経新聞)

 東京電力が東京高裁などが入る合同庁舎(東京都千代田区)に対してガスを供給することが二十日決まった。東京高裁が実施した入札の結果、東電が落札した。東電は東京ガスのガス管を借りてガスを供給する「託送」と呼ばれる方式で昨年十二月から結婚式場などの公共複合施設「中野サンプラザ」(東京都中野区)にガスを販売しており、託送によるガス販売は二件目。自由化拡大を受け、ガス会社も電力販売に力を入れており、エネルギー業界の垣根を越えた競争が激しくなっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050721-00000016-san-bus_all

05/07/26 脱化石燃料へ行程表 2100年まで3段階 省エネ対策素案 経産省(産経新聞)

 原油や天然ガスの産出量減少が見込まれる五十−百年後をにらみ、経済産業省・資源エネルギー庁は二十六日、二一〇〇年までの省エネ対策に向け、エネルギー技術戦略の行程表素案をまとめた。官民あげて省エネ技術の開発に取り組むほか、新エネルギーへの移行で地球環境問題の解決も目指す。今回の素案は、二〇三〇、二〇五〇、二一〇〇年段階の分野ごとのエネルギー削減目標を数値化し、必要な技術開発テーマなどを示している。二十七日開催の産業構造審議会(経済産業相の諮問機関)の研究開発小委員会に提出し、平成十八年度予算の概算要求にも技術開発費を盛り込む。

 電力では、化石燃料による発電から原子力や太陽光、風力などの発電へと切り替えを進め、二一〇〇年には二酸化炭素(CO2)排出量をゼロにする。このため、使用済み核燃料を再利用する核燃料サイクルの実用化や新型軽水炉の開発、太陽光発電の効率化、電気の貯蔵技術向上などが必要としている。

 自動車でも二一〇〇年にCO2排出をゼロにする目標を掲げ、そのために必要な電気自動車や燃料電池自動車の開発スケジュールを提示。他の産業分野では、素材の高剛性化などで素材生産量を削減し、エネルギー消費を抑制する技術の確立を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050727-00000016-san-bus_all

05/07/26 神奈川・横須賀で家庭用コージェネシステム搭載住宅を発売 パナホーム、東京ガス(住宅新報)

 パナホーム(大阪府豊中市、田尻勝彦社長)は8月1日、神奈川・横須賀の「京急ニューシティ 湘南大津の丘」で、東京ガスの家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「LIFUEL(ライフエル)」を導入した建売住宅(全6戸)の分譲を始める。同住宅は「ライフエル」が発電した電気と同時に発生した熱を利用してできたお湯を、屋内外含めた7カ所に給湯する。また、ガス温水式床暖房を標準採用しているほか、屋外に「ジャグジーバス」を採用した住戸もある。敷地面積205.74〜557.21平米、延床面積117.77〜145.57平米。価格は6260万円〜7040万円を予定している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050726-00000005-jsn-ind

■海外ニュース(7月―3)
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<輸送>
●ダイムラークライスラーはより多くの燃料電池車F-Cellをカリフォルニアに配車(2005/06/28)

 ダイムラークライスラー社(DaimlerChrysler)は、2台の燃料電池自動車をエネルギー省(DOE)の水素学習実証計画(Hydrogen Learning DemonstrationProject)により、ベイエリア大気質管理区(Bay Area Air Quality ManagementDistrict,BAAQMD)へ配車した。南カリフォルニア・エディソン社(SouthernCalifornia Edison,SCE)はまた、水素燃料電池で駆動するダイムラークライスラー社のF-Cellを所有した。
http://wwwsg.daimlerchrysler.com/SD7DEV/GMS/TEMPLATES/GMS_PRESS_RELEASE/0,2941,0-1-69479-1-1-text-1-0-0-0-0-0-0-0-0-0,00.html

<定置用電源>
●フュエルセル・エナジーは海兵隊戦闘センターにDFCを販売(2005/06/25)

 フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy)は、米海兵隊陸上戦闘センター(Marine Corps Air Ground Combat Center,MCAGCC)が秘密保持と流動的な電力需要に対処するのを助け、信頼できる電気の利用を整えるために、250kW級DFC300MAェ発電プラントを販売した。カリフォルニア州にあるMCAGCCは、軍隊の全部門から研修員の継続的な用意ができるように年間を通じて指令を出す。センターはまた、そこに配備された1万人以上の隊員とその家族の毎日の生活ニーズを支援する。
http://www.fce.com/#

<ポータブル/バックアップ電源>
●APCにユニットを供給するハイドロジェニックス(2005/06/13)

 ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、アメリカン・パワー・コンバージョン社(American Power Conversion Corporation)の燃料電池システムと統合した新しい無停電電源装置「 InfraStruXureェ」のために、同社へ25台のバックアップ電源ユニット「 HyPMェ XR 」を提供している。ハイドロジェニックス社は注文の最初の5ユニットを納入しており、残りのユニットは2005年中に納入されるだろう。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=165912

<燃料/改質器/貯蔵>
●水素吸蔵合金を開発するサンディアとGM(2005/01/07)

 サンディア国立研究所(Sandia National Laboratories)とゼネラル・モーターズ社(General Motors)は、複合水素化物(complex hydride)であるナトリウムアルミニウム・ハイドライド(sodium aluminum hydride、別名sodium alanateで知られている)で水素を貯蔵するタンクの開発と試験のために1000万ドルのパートナーシップを始めた。目標は、現在の伝統的な水素貯蔵方法よりも多くの水素を燃料電池自動車に積載する前プロトタイプ型の固体の水素貯蔵タンクを開発することである。
http://www.sandia.gov/news-center/news-releases/2005/tech-trans/gm-hydrogen-storage.html
※ナトリウムアルミニウム・ハイドライド(sodium aluminum hydride、別名sodiumalanateで知られている) 参考
http://www.pecj.or.jp/japanese/division/division07/pdf/0409/2004017.pdf

<燃料電池コンポーネント>
●ドナルドソンは年流電池のための新しいエア・フィルター材を発表

 ドナルドソン社(Donaldson Company)は、燃料電池のカソードの空気汚染防止製品として特別に設計された新しいフィルター材を発表した。さまざまなフィルター構成が用意されている新しい製品は、現在のアプリケーションに経済的に改良部品を組み込むことができる。
http://www.donaldson.com/index.html

<報告書/市場調査>
●世界の燃料電池

 フリードニア・グループ社(Freedonia Group)は、新しい報告書「世界の燃料電池」を発表した。
http://www.freedoniagroup.com/pdf/1936embro.pdf

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 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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