燃料電池ワールド (2005/07/02 22:41)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
■□□□□□□□□□
■Vol.195 2005/07/02発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

今週は愛知万博の下見で発行日をずらしました。次号は平常に戻ります。

■燃料電池関連イベント
□□□
☆JHFCパークが夏休み特別イベント

 7月26日と8月4、11、18、25日に「親子で体験 燃料電池・水素エネルギー教室」を開催する。夏休みの自由研究のテーマとして、いかがですか?
※詳しい内容は、http://www.jhfc.jp/event/20050701_02_index.html

☆有機ハイドライド利用システム研究会・特別講演会
「水素エネルギー利用技術の最新動向」
◇日 時 7月29日(金)13:00〜17:00
◇場 所 弘済会館(東京都千代田区麹町5−1)
      講演会場:4F「椿」
      http://www.kousaikai.or.jp/hall/index.html
◇参加費 会員は3名まで無料

     会員以外は1人8000円(資料代含む。当日現金払い)
◇特別講演: (会員以外の方も参加できます)
(1)東京農工大学大学院 柏木孝夫教授
 「水素時代に向けたわが国のエネルギー政策について」
(2)北海道大学触媒化学研究センター 市川 勝教授
 「水素供給インフラ技術の現状と展望」
(3)宇都宮大学 伊藤直次教授

 「パラジウム膜を用いた水素製造、メンブレンリアクターを用いた膜反応装置の開発」
(4)株式会社ジャパンエナジー
 「有機ハイドライドを用いた水素貯蔵、供給について」
◇申込方法(7月28日(木)申込締切)

 メール(奥田okuda@hrein.jp)またはファックス(011−209−9778)にて下記の項目を明記の上、お申し込み下さい。定員となり次第、締め切りとさせて頂きます。
・件名:「7月29日セミナー参加希望」
・参加者貴名(フリガナ)
・貴団体名(フリガナ)
・参加者の部署・役職名
・電話、ファックス
・電子メールアドレス

■PEM−DREAMニュース
□□□
☆愛知万博「燃料電池どっぷりツアー」報告・1――下見(上)

 6月30日に、愛知万博会場の下見に行ってきた。ネット上にはたくさんの万博情報があるが、いろいろ見てみても我々の目的とする燃料電池関係の情報は少ない。それでも実情がどうなっているのか、いろんなサイトを読めば読むほどかなりハードな見学になることが分かり、移動時間の設定が心配になる。会場内のパビリオンの配置やゲートの入場に関する情報など、一通り頭に詰め込む作業に時間を取られて、メルマガの発行も遅らすことになってしまった。

 我々の予定では、7月8日の10時10分前に水素ステーションの集合場所に行かなくてはならない。そのためには名古屋駅を起点に何時に出発して、どのルートを使えば確実なのかが問題だった。鉄道、バス、乗用車などによってアクセス方法が変わるが、まず乗用車ルートは除外して、鉄道かバスのどちらにするか、かなり迷った。水素ステーションは瀬戸会場の端にある。メインの長久手会場と燃料電池バスがつないでいるので、長久手会場から入って燃料電池バスで行く方法と、直接瀬戸会場に行く方法があるが、両会場間は燃料電池バス以外に無料のゴンドラでもつながっているので、両方に乗ろうと考えれば長久手会場から行くことになる。水素ステーションの見学以降の目的は長久手会場内に集まっているからだ。

 6月30日の朝、6時20分の新幹線で東京を出発、名古屋に8時2分に着いた。名古屋の天気は前日は曇りの予報だったが、当日の朝刊では曇りのち晴になっていた。東京では雨が残っていたが、静岡辺りから雲が切れてだんだん晴れてきた。傘を持たないのはありがたいことだった。会場ではとにかく歩く、階段を上る、また歩く、順番待ちで立っている、と足を使うことの連続で、両手が空いていることが必須だ。

 長久手会場には、地下鉄からリニモにつなげて万博会場駅に行く37分のルートと、JRで万博八草駅に行き、シャトルバスで万博会場駅に隣接している北ターミナルに行く41分のルートがあった。両方とも北ゲートからの入場となる。バスで行けば約40分で東ゲートに直接行ける。本番はバスルートを予定していたが、会場案内図を見ると、東ゲートと北ゲートの間が歩いてどのくらいかかるのか分からず、その情報も見つからなかった。何となく距離がありそうだったし、リニモにも乗ってみたかったので、地下鉄ルートに予定を変更した。上記の所要時間は地図上の計算で、地下鉄ルートは一番時間がかかることになっていた。リニモに乗る待ち時間が鬼門になっているのだ。これは行ってみなければ分からない。

 案に相違してリニモは空いていて、切符もすぐ買えたし、5分ほどの間隔で発車しているので次のに乗って座って行けた。8時50分頃だった。万博の会場は9時からなので早めの人はとっくに通過した時間だったが、いかにもスムースだ。係員に「いつもこんなもんですか」と聞いてみると、「今日は木曜日で週のうちで一番少ない日です。他の日はずっと並ぶのが普通ですよ。土曜は1時間待ち」との返事だった。この調子なら、このルートでもいいかも知れないな、と思いつつ万博会場駅に着き、改札を出ると末広がりになった北ゲートの所に人の山ができていた。一人ひとりの荷物チェックで、ペットボトルは飲み干すか没収、弁当(遠足や家庭で調理したものはOK)も禁止されていて、屋根のない広場で日射を浴びながら待つこと30分。9時43分に会場に入った。これも幸運だったようで、北ゲートは日本の企業パビリオンが集まっていて一番混むゲートだった。ここから燃料電池バスの発着所まで歩いて10分弱、このルートでは本番は遅刻してしまうことが分かった。本当の鬼門はゲートだったのだ。

 老若男女さまざまな人々が会場に吸い込まれていくが、パビリオンの当日入場券配布はほとんど終わっていた。でも、みんなはまだまだ元気で、めざすパビリオンに向かって歩いていく。自分は燃料電池バスで瀬戸会場へ向かう。乗った人は合計8人でガラガラ。要するに瀬戸会場は人気がないので、燃料電池バスも空いているのだと分かった。モーター音を立てて高速道路に乗って約10分、瀬戸会場のバスターミナルには燃料電池バスが3台見えた。都合4台の複数の燃料電池バスを見たのは初めてだ。水素ステーションの脇を通って停車場でバスを降りる。会場の入口はステーションと反対側なので、見学ツアーに参加しなければ近づくこともできず、距離もあるので外観も良く分からない。絶対に遅刻はできないことだと改めて決心した。

 すでに日射は強く、飲み物が欲しくなる。ひと休みしてからモリゾーゴンドラの駅に向かう。階段だ。よっこらと登って行くと途中に瀬戸物の巨大なお皿が置いてある。ボランティアの人が写真撮影を手伝っていた。ゴンドラは本来8人乗りだがこの日は3人だった。若者2人から、長久手会場に行くには北ゲートではなく、瀬戸ゲートから入ってゴンドラで行くのが一番早いんだと裏技を教えてもらう。会場内にいくつかある3Dの映写は韓国館のがすごいとも言われたが、見るチャンスはなかった。ゴンドラは途中であることが起きる。それは本番の報告の時にしよう。

 結局、10時50分にまた長久手会場の北ゲートのところに戻ってきた。ここから会場内の燃料電池を確認して歩くことになる。地図を手に10分歩くとガスパビリオンに着いた。人の列があり、マジックショウの待ち時間はすでに90分。場内にある燃料電池を見るのも並ばなければならないのか、とうんざりしながら念のために係員に尋ねてみると、展示スペースには横の階段から自由に行けるとのことだった。他もみんなこの調子かな、と楽観したら大間違いだった。

 マンモスを展示しているグローバルハウスでは、マンモスを見た後の出口の所に1台あったが、そこは一方通行になっていてマンモスを見なければ燃料電池も見れない。ハウスのエントランスホールにも2台あるが、それも入場券がなければ入れない。入場券を配っていたので(といってもすぐに入れるわけではない。時間が指定されているのだ)、係の人に聞いてみた。「ああ、あれはオレンジの方からしか見れないですよ。今はブルーを配っているので、これがなくなったらオレンジを配ります」。ブルー? オレンジ? 館内の展示スペースをそう呼んでいるのだが、オレンジを配り出すのがいつになるかは分からない。いつもならとっくに配布は終了しているとのことだ。仕方がないので、マンモスだけを見る列に並び、15分待ち。

 NEDOパビリオンも似たようなものだった。ロボットを見る人の行列があり、燃料電池だけを見る方法があるのか、と聞いても係の人は要領を得ず、もう一人にバトンタッチされた。「燃料電池のコースはロボットとは別ですが、予約しないと見れません」と、予約の電話番号を書いた紙切れを渡された。確か、ネットでは全て満員で予約できなくなっていたのだが、電話で予約ができるのか、と携帯からダイヤルしてみたが0120のために自分の携帯からはつながらず、東京の友人に頼んでかけてもらった。しばらくして返事があり、「ダメだね。つながらないよ」とすげない報告がきた。(次号に続く)

■WEB LINK NEWS
□□□
05/06/24 トヨタ「渡辺丸」船出 集団体制で世界一狙う(中日新聞)

 技術部門は燃料電池車やハイブリッド技術、エンジンなど最重要部分を瀧本正民氏(59)が、デザインやモータースポーツ、商品開発などを岡本一雄氏(61)が担う。専務時代の担当をほぼ引き継いだ形だが、技術力のいっそうの強化が、質量ともに世界トップになるには不可欠と判断した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050624-00000016-cnc-l23

05/06/24 『愛・地球博』をワイアード記者がレポート(WIRED)

 愛・地球博には、技術の明るい未来を感じさせる展示があふれている。会場の近くに本社があり、総費用30億という今回の万博の主要スポンサーである
http://toyota.jp/ トヨタ自動車は、総面積約173ヘクタールの会場を無人で進む、次世代のさまざまな輸送用車両を開発した。この広大な敷地は万博終了後、自然公園として残される。トヨタの『 http://toyota.jp/prius/index.html プリウス』のハイブリッド技術と水素燃料電池を組み合わせたゼロエミッションのバスが、6つの「 http://www.expo2005.or.jp/jp/C0/C3/C3.4/index.html グローバル・コモン」に集まっている130を超える国と企業のパビリオン間を往復している。会場を囲むように作られた空中回廊『 http://www.expo2005.or.jp/jp/C0/C3/C3.3/index.html グローバル・ループ』には木片が敷き詰められ、これが1日平均8万人を超える来場者が歩くメインの歩道になっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050624-00000001-wir-sci

05/06/25 光熱費、水道代0円 究極のエコハウス 宗像市の大谷さん見学者に開放(西日本新聞)

 【福岡】 太陽光や風力発電、雨水の活用などで、光熱水をすべて自給できる環境保護には理想的な家が宗像市池田に誕生した。地球温暖化防止や省エネルギーに取り組む市民団体「エコライフ市民の会」(約五十人)代表の大谷光男さん(60)が個人で建設した「エコライフ学習館」。冷房や照明の替わりに自然の光や風を取り込む工夫が凝らされており、だれでも自由に見学できる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050625-00000001-nnp-l40

05/06/25 モバイルPC向け燃料電池のガイドライン公表(ITmediaニュース)

 Intelなどの大手で組織する標準化団体Mobile PC Extended Battery Life WorkingGroup(EBL WG)は6月23日、モバイルPC用の燃料電池に関する業界向けガイドラインを公表した。ガイドラインはモバイルPC向け燃料電池の電気、機械、温度、環境、規制に関する側面を網羅。モバイルPCを1日中使えるようにするための燃料電池を設計するに当たり、何が必要かの指針を示している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050625-00000012-zdn_n-sci

05/06/27 <プレスリリース>ホンダ、名古屋大学と共同で稲の収穫量を増加させる遺伝子を解明(毎日新聞)

 Hondaでは従来から、地球環境やエネルギー問題などの課題に対して、VTEC技術を発展させた燃費向上技術やハイブリッド・エンジン、燃料電池技術など多角的な取り組みを行ってきた。今世紀の新しい科学技術領域として最も期待されるゲノムサイエンスの分野でも、植物遺伝子研究のモデル植物であるイネの研究を土台に、喜びを次世代へつなぐため、研究活動を進めていく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050627-00000011-maibz-ind

05/06/27 <国内自動車メーカー>脱系列から、新たな「系列」復活へ(毎日新聞)

 日産自動車は4月、燃料電池車などの次世代技術や部品などのテーマごとに、有力メーカーを「プロジェクト・パートナー」に認定し、開発から生産まで長期の取引関係を築く制度を導入した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050627-00000087-mai-bus_all

05/06/28 三菱重工と新日石、改良型PEFCの実証実験を広島で開始(日刊工業新聞)

 三菱重工業と新日本石油は27日、灯油を燃料に使う出力10キロワット級業務用固体高分子形燃料電池(PEFC)のフィールド実証試験を広島ダイヤモンドホテル(広島市西区)で始めたと発表した。運転データを取得するとともに経済性や耐久性の性能向上を図り、06年度内の商品化を目指す。今回は都内コンビニエンスストアでの1年間の実証試験に続くもので、主要部材に低コスト品を採用した改良型を試す。低位発熱量(LHV)基準で発電効率36%以上、総合効率76%以上が目標。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050628-00000022-nkn-ind

05/06/29 CO2の排出ゼロに=「脱石油」で超長期ビジョン−2100年に照準・経産省(時事通信)

 100年後には家庭やオフィス、自動車から出る二酸化炭素(CO2)をゼロにする−。経済産業省・資源エネルギー庁は28日、2100年までの技術革新の道筋を「超長期エネルギー技術ビジョン」にまとめた。50年までに石油に依存しない社会を目指し、原子力や太陽光などCO2を排出しない発電に切り替える。さらに、ガソリン不要の自動車の普及率を100%に引き上げるなど、排出ゼロに向け必要な技術を網羅した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050628-00000182-jij-pol

05/06/29 スピーシーズ、燃料電池搭載2足歩行ロボ「Speecys-FC」を開発(ITmediaライフスタイル)

 スピーシーズは6月28日、ロボット用に最適化した複合燃料電池システム「SpeecysComposite Fuel Cell System(CFCS)」を開発、同システムを搭載した2足歩行ロボット「Speecys-FC」を7月1日より受注開始すると発表した。受注生産のみとなっており、価格は262万5000円。

 CFCSに使われている燃料電池セルはセパレーターを使わないパッシブ型の「固体高分子パッシブ型高効率燃料電池」と呼ばれるもので、燃料には水素を利用する。セル数やスタック数などについてはロボットの負荷に合わせて組み合わせた。定格出力は9.6ボルト/25ワットで、定格電流は3アンペア、ピーク電流は5アンペア。スタック1つあたりの重さは約105グラムとなっている。ロボットには水素吸蔵合金製の16リットル入りボンベを搭載する。

 複合型燃料電池システムであるCFCSには小型のニッケル水素電池が組み合わされており、負荷電流の変化について、小さな変化はアシストスタックをつけた燃料電池で、瞬間的な変化にはニッケル水素電池で吸収することで、ロボット動作時の電流変動にも対応する。また、燃料電池の発電によって発生した水分は反応熱によって蒸発するため、排水についても問題はない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050629-00000012-zdn_lp-sci

05/06/30 個人に初の燃料電池車 米カリフォルニア州で(共同通信)

 【ニューヨーク29日共同】米国ホンダは29日、カリフォルニア州在住の市民に世界で初めて、燃料電池自動車「FCX」をリース販売した。燃料電池車を買い物や通勤など日常の用途に使ってもらい、本格的な普及に近づける。

 納車を受けたのは、同州レドンドビーチに住むジョン・スパリーノ氏とその家族。月額500ドル(約5万5000円)で2年間リースし、通勤や2人娘の学校の送り迎えにFCXを使う。環境問題に関心が高いスパリーノ氏は「FCXは排出ガスが出ないことを除けば、運転していて普通の車とまったく変わらない」と話した。燃料の水素は同氏の自宅から近いホンダの研究所内で補給。日常的な使い方や課題などユーザーの声を同社に報告する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050630-00000043-kyodo-bus_all

05/06/30 「株式」日立電線(5812)−個別銘柄ショート・コメント(フィスコ)小動き。日立と共同で、燃料電池の主要部品「セパレーター」の素材として、実用的な金属材料を開発したと報じられている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050630-00000030-fis-biz

05/06/30 水素燃料で上空を無人飛行! 開発に成功した「Global Observer」を実用化へ(MYCOM PC WEB)

 米AeroVironmentは、同社が独自に開発を進めてきた無人飛行機(UAV: UnmannedAerial Vehicle)の「Global Observer」が、液体水素を燃料に用いるテスト飛行に成功したことを明らかにした。いよいよ開発は最終段階に入り、実用化が目指されることになる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050701-00000090-myc-sci

05/07/01 津市教委:産学官で理科教育推進 環境教育を強化へ−−実験や観測重視
 /三重(毎日新聞)

 環境教育は、燃費の良さなどを競う「エコカーフェスタ2005」で総合優勝した津工業高校の生徒らが、市内の2中学校で出前授業、燃料電池車の仕組みを教えたり、試乗体験会などを行う。また、市内の4小学校と3中学校で二酸化炭素の観測を行い、そのデータをホームページで共有して環境問題などを考える。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050701-00000001-mailo-l24

05/07/01 三洋電機、国内外で従業員1万人以上を削減へ(読売新聞)

 人員削減は新たな経営計画の一環として5日に発表する。燃料電池など将来の成長が見込める分野に経営資源を集中するほか、資産売却などで約1兆2000億円ある有利子負債を2〜3割減らすことも盛り込む。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050701-00000211-yom-bus_all

■海外ニュース(6月―3)
□□□
<定置用電源>
●フュエルセル・エナジーのDFCがエコ・コミュニティの一部に(2005/05/03)

 フュエルセル・エナジー社の250kW級 Direct FuelCellィ (DFCィ)発電プラントのひとつが、アジアの代理店である丸紅株式会社によって販売され、日本の西海岸で計画している再生可能エネルギー都市の学校や病院、住宅ビル、市役所への配電網の一部として電力を供給する。250kW級DFCプラントは、食品加工工場から出る残滓を高品質の電気へ効率的に変換する。発電プラントで発生した熱はまた、食品残滓の浄化過程で流れる水を温めるのに使われる。こうして全体のシステム効率が増加する。
http://www.fce.com/

●バラードは荏原と3000万ドルのMOUにサイン(2005/05/26)

 バラード・パワーシステムズ社は、日本のパートナーである株式会社荏原製作所と、共同出資会社の荏原バラード株式会社と、コージェネレーション用次世代型燃料電池スタックとシステム技術の開発資金を提供する覚書に署名した。この取引は、バラード社に開発資金と株式貢献で約3000万USドルの現金を提供する。
http://www.ballard.com/resources/news_releases/09_EBC%20MOU.pdf

<ポータブル/バックアップ電源>
●メディスがセレスティカと取引開始

 メディス・テクノロジーズ社(Medis Technologies)の全額出資子会社モア・エナジー社(More Energy)はセレスティカ社(Celestica)と、メディス・テクノロジーズ社の燃料電池製品「パワーパック(Power Pack)」の設計及びエンジニアリング契約に署名した。契約の下で、セレスティカ社の自動製造受託サービス部門は、パワーパックを生産する半自動化生産ラインの設計を始める。

<燃料/改質器/貯蔵>
●プロトン・エナジーがプラクスエア、エアガスとの協定に署名(2005/05/05)

 プラクスエア社(Praxair)はプロトン・エナジー・システムズ社(Proton EnergySystems)と、電力業界や他の用途のためにプロトン社の先進的なオンサイト型水素製造システムのカナダの特約代理店と米国の代理店になる協定に署名した。それとは別に、エアガス社(Airgas)は、米国の顧客にプロトン・エナジー・システムズ社が特許を持つオンサイト型水素製造システム「HOGENィ 」を販売、流通させる地区代理店のために3年間の協定を発表した。
http://www.protonenergy.com/company/news.html?news_id=17518&year=2005&month=5

●ヘラはマクギルから特許の使用を許諾(2005/05/03)

 水素貯蔵システム会社のヘラ社(HERA)は、水素貯蔵のための高度な水素吸蔵物質の分野でマクギル大学(McGill University)が開発した重要な知的所有権ポートフォリオの専用使用権者になった。
http://www.herahydrogen.com/en/doc/p2005-05-02.html

<燃料電池コンポーネント>
●グアンタクロムは新しい吸水分析機を発表

 グアンタクロム・インスツルメント社(Quantachrome Instruments)は、「ハイドロソーブ(Hydrosorb)」の最新モデルを公開した。水蒸気吸着量測定装置「Hydrosorb-HT」は、12℃から85℃の分析温度幅を特徴にしている。
http://www.quantachrome.com/whatsnew/listings/whatsnew_03.28.2005.htm

──────────────────────────────────────

■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

 □解除:「まぐまぐ」と「melma!」から直接ご購読の方が解除される場合は、「まぐまぐ」か「melma!」から直接解除の手続きを行ってください。PEM−DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/  
 melma! http://www.melma.com/taikai/
 □連絡先: info@pem-dream.com
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1