燃料電池ワールド (2005/06/22 12:48)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.194 2005/06/22発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆6月の燃料電池市民講座
『JHFCパークの活動から見たJHFCプロジェクト』
ゲスト=矢野久氏(JHFCパーク館長)

 JHFCの正式名称は、「水素・燃料電池実証プロジェクト」です。東京、神奈川を中心に水素ステーションを建設して、燃料電池自動車の実証試験を行っています。矢野氏は、JHFCの基地ともいうべき横浜・大黒水素ステーションに併設されたJHFCパークの館長として、来訪者に対する啓発活動などを中心に携わってこられています。「ちょび髭館長」として、燃料電池技術や水素エネルギー啓発にかける高い心意気から見えたJHFC、そして燃料電池自動車と水素インフラの今の状況などについて、体験を元にお話を伺います。概念的でない生のJHFCを理解するいい機会です。
○矢野久氏の自己紹介
昭和37年〜平成11年:石油会社勤務(研究所23年,セールスエンジニア7年)平成14年4月:JEVAでJHFCプロジェクト立ち上げに協力。パーク建設,広報を経て、現在安全、パーク広報担当
燃料電池普及にかける信条=一刻も早く「水素特区」を作り、燃料電池自動車、定置用燃料電池をふんだんに用いた本格的な水素社会での生活に密着したデータを取得するべきである。

○日 時 6月25日(土)午後2時から
○場 所 岩谷産業株式会社本社会議室(新橋駅から徒歩約10分、地図をお送りします)
○参加費 2000円(PEM−DREAM会員は無料)
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「6月の燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、勤務先、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
 メール info@pem-dream.com 

☆PEM−DREAM著『図解入門 よくわかる最新燃料電池の基本と動向』発売!
◇発行:秀和システム ◇体裁:A5版、2色刷、232頁 ◇価格:1680円(本体価格+税)
◇書店またはインターネットの本のサイトから入手できます。

■ブログ的
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◇謝り
昨夜から降りだした雨が、勢いはなくなったがまだ降り続いている。自分はパソコンに向かってメルマガを作っているが、この1週間、仕事に追われて燃料電池のことは頭の片隅にもなかった。朝からネタを探したが、頭が回らないので、ごめん。(もの忘れ)

■WEB LINK NEWS
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05/06/16 手作りカーレース挑戦者を募集! 燃料電池車部門も新設(中日新聞)

 【愛知県】豊田市などでつくる手作りカーレース「ワールド・エコノ・ムーブinとよた 愛・地球博記念大会」の実行委員会はレース参加者を募集している。豊田市での開催は今回が4回目。9月10日と11日に豊田スタジアムで催す。レースは従来のバッテリーカー部門に加え、燃料電池車部門を新設する。

 燃料電池車部門には最大30チームの出場が可能。手作りの燃料電池でも参加できるが、技術的に難しいため、市は大同メタル工業(名古屋市)から15台分を借り受け、希望チームに貸与する。レース時間は万博開催年にちなみ2005秒(33分25秒)とし、周回数を競う。今月17日まで申し込みを受け付けている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050616-00000010-cnc-l23

05/06/17 燃料電池自動車を世界初認証=「究極の低公害車」、大量生産も可能に−国交省(時事通信)

 国土交通省は17日、トヨタ自動車、ホンダからそれぞれ申請があった燃料電池自動車について、型式認証を行ったと発表した。燃料電池自動車を一般車両と同様、技術安全基準に基づいて認証するのは初めて。これにより、窒素酸化物や二酸化炭素などが全く排出されない「究極の低公害車」を、市販に向け大量生産することが可能になる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050617-00000109-jij-pol

05/06/17 燃料電池車価格、2015年までに1台5万ドル程度に引き下げ=トヨタ(時事通信)

 *トヨタ自動車の岡本一雄専務(株主総会後に副社長)は、17日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に対し、燃料電池自動車の価格を、現在の1台100万ドル以上から、市販開始を予定する2015年までに5万ドル程度に引き下げるとの意向を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050617-00000172-jij-bus_all

05/06/20 親子エコフェスタ:地球の未来を守ろう!−−津山で講演やイベント /岡山(毎日新聞)

 環境にやさしい暮らしを呼びかける「地球の未来を守ろう!親子エコフェスタ」(県などが主催)が19日、津山市新魚町のアルネ・津山や商店街で開かれ、多くの親子連れでにぎわった。商店街の空き店舗を利用した6会場では、▽「もったいない」は世界のあいことば▽未来のタイムトンネル▽紙すきや木工体験▽自転車発電・燃料電池体験▽自然からのメッセージ▽太陽光を利用したエコクッキング――など体験しながら環境問題を理解していくイベントを開催。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050620-00000239-mailo-l33

05/06/21 日本総研、低コストのマイクログリッド制御システムの開発に着手(日刊工業新聞)

 日本総合研究所は三菱電機、明電舎、大成建設など20社で構成しているDESSコンソーシアムと連携し、集合住宅や病院などに燃料電池(FC)コジェネレーション(熱電併給)システムを導入して効果的に電気と熱の負荷運転をするマイクログリッドシステムの開発に着手した。環境省から8700万円の補助を受け、現在は非常に高価な制御システムを数十分の1のコストで開発。最適制御システムにより集合住宅で発生する二酸化炭素(CO2)の量を従来比40%以上を削減するシステムを確立する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050621-00000023-nkn-ind

05/06/21 DJ-フュエルセル、米上院エネルギー法案がプラスに(ダウ・ジョーンズ)

 ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)燃料電池開発を手掛けるフュエルセル・エナジー(Nasdaq:FCEL)は、アナリストらによれば、米上院のエネルギー法案が同社の業績にプラスに作用するとみられており、ニューヨーク州やコネティカット州から契約を受注する可能性があるとされている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050621-00000016-dwj-biz

05/06/21 『ウォードの箱』公開 万博で展示の植物輸送装置(中日新聞)

 【愛知県】愛・地球博(愛知万博)で四月まで展示されていた最新の植物輸送装置「二十一世紀のウォードの箱」が名古屋市千種区の東山植物園園芸コーナーに移され、一般公開されている。「ウォードの箱」は北極で採取した植物を日本に持ち帰るため、発光ダイオード(LED)で白夜の光を再現し、燃料電池を電源とした二酸化炭素測定器などを備えたハイテク装置。十九世紀に長距離輸送用の育苗箱を発明した英国人医師ナタニエル・ウォードにちなんで名付けられ、植物の光合成の研究などに役立つと期待されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050621-00000009-cnc-l23

05/06/22 東ガス、分散型・電力電源を融合した新都市エネ基盤構築(日刊工業新聞)

 東京ガスは新たな都市エネルギーシステムを社会に提案するため、06年に横浜市鶴見区で実証事業に乗り出す。コジェネレーション(熱電併給)システムをはじめとする分散型の電源と、電力会社の電源が調和した新たな地域エネルギー基盤の実現を構想。天然ガスをベースとした総合エネルギー企業を目指す戦略事業として位置づけ、具体化に必要な技術課題や導入効果、新ビジネスの可能性などを探る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050622-00000021-nkn-ind

■海外ニュース(6月―2)
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<輸送>
●米国陸軍のために再生型燃料電池システムを製造するハイドロジェニックス(2005/05/25)

 ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、米国陸軍の軽装甲車両(LAV)「ストライカー(Stryker)」の補助電源として使う内蔵タイプの再生型燃料電池システムを製造する契約に署名した。ハイドロジェニックス社独自の陽子交換膜型(PEM)燃料電池と電気分解装置技術を統合的に組み合わせた再生型電源システムは、ストライカーLAVの静音時計の性能を改善するために特に設計されている。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=164367
※ストライカーLAV 8輪駆動の軍事戦闘車両。戦車より軽量で高速走行仕様を備えているため、輸送機によるスピーディな展開が可能である。

<定置用電源>
●フュエルセル・エナジーはSUNY−ESFにDFCを販売(2005/05/10)

 フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy)は、オンサイトで発電し、発生した熱を温水や暖房に使う250kW級「 Direct FuelCellィ (DFCィ) 」発電プラントを、ニューヨーク州立大学シラキューズ校の環境科学森林学部(State Universityof New York's College of Environmental Science and Forestry,SUNY-ESF)に販売した。燃料電池は、校内電力の約5%をまかなうと期待されている。
http://www.fce.com/

●UTCの燃料電池はモスクワの停電中も稼働している(2005/05/31)

 ロシアは先週、停電を起こしたが、石油とガスパイプラインの大手企業であるOrgenergogaz社は、UTCフュエルセルズ社(UTC Fuel Cells)のPureCellェ 200システムのおかげでひとつの施設は電力を失わなかった。
http://www.utcfuelcells.com/utcpower/news/archive/2005-05-31.shtm

●UTCは10億時間の目標に到達(2005/05/24)

 UTCパワー社(UTC Power)は、新業界基準を設定した PureCellェ 200パワープラントで10億kW時以上のエネルギーを蓄積した。これは、1年間に9万1000軒以上の家庭の電力に匹敵する。サイトは38%の平均した電力効率を達成し、排熱を回収して総合効率80%という素晴らしいレベルに達した。
http://www.utcfuelcells.com/utcpower/news/archive/2005-05-24.shtm

<燃料/改質器/貯蔵>
●DOEとUSDAはバイオマスから水素を作る(2005/05/25)

 米国エネルギー省(DOE)と農務省(U.S. Department of Agriculture,USDA)は、バイオマス資源から水素を製造するためにより費用対効果に優れた方法を開発する覚書(MOU)に署名した。覚書によって、DOEとUSDAの専門家たちは、技術情報を共有し、水素と化学反応するバイオマスのコスト低減に関する共同研究を行う。
http://www.energy.gov/engine/content.do?PUBLIC_ID=17972&BT_CODE=PR_PRESSRELEASES&TT_CODE=PRESSRELEASE

<その他>
●オハイオ州知事が3年間、燃料電池イニシアチブを延長(2005/05/11)

 オハイオ州知事ボブ・タフト氏は、同州の経済成長を刺激し、雇用を助け、オハイオ州を成長する燃料電池産業の国家的リーダーとするための1億300万ドルのオハイオ燃料電池イニシアチブを3年間延長すると発表した。これまで、燃料電池イニシアチブ資金として3800万ドル以上を州全体の燃料電池プロジェクトに与えてきた。このイニシアチブは、雇用と新製品市場を作り出すために11億ドルをかける計画の「第3のフロンティアプロジェクト(Third Frontier Project)」の一部である。
http://www.governor.ohio.gov/releases/051105FuelCell.htm

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