燃料電池ワールド (2005/05/25 10:42)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.190 2005/05/25発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆6月の燃料電池市民講座
『JHFCパークの活動から見たJHFCプロジェクト』
ゲスト=矢野久氏(JHFCパーク館長)

 JHFCの正式名称は、「水素・燃料電池実証プロジェクト」です。東京、神奈川を中心に水素ステーションを建設して、燃料電池自動車の実証試験を行っています。矢野氏は、JHFCの基地ともいうべき横浜・大黒水素ステーションに併設されたJHFCパークの館長として、来訪者に対する啓発活動などを中心に携わってこられています。「ちょび髭館長」として、燃料電池技術や水素エネルギー啓発にかける高い心意気から見えたJHFC、そして燃料電池自動車と水素インフラの今の状況などについて、体験を元にお話を伺います。概念的でない生のJHFCを理解するいい機会です。
○矢野久氏の自己紹介
昭和37年〜平成11年:石油会社勤務(研究所23年,セールスエンジニア7年)平成14年4月:JEVAでJHFCプロジェクト立ち上げに協力。パーク建設,広報を経て、現在安全、パーク広報担当
燃料電池普及にかける信条=一刻も早く「水素特区」を作り、燃料電池自動車、定置用燃料電池をふんだんに用いた本格的な水素社会での生活に密着したデータを取得するべきである。

○日 時 6月25日(土)午後2時から
○場 所 岩谷産業株式会社本社会議室(新橋駅から徒歩約10分、地図をお送りします)
○参加費 2000円(PEM−DREAM会員は無料)
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「6月の燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、勤務先、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
 メール info@pem-dream.com 

☆愛知万博「燃料電池どっぷりツアー」・新情報

 このツアーでは、万博会場の燃料電池・水素関連施設を見て回りますが、7日の午後は愛知県庁を訪問します。万博を舞台に始められている「2005年日本国際博覧会・中部臨空都市における新エネルギー等地域集中実証研究(2007年度まで継続)」と、2010年度を目標とした「愛知県新エネルギー関連産業振興計画〜水素エネルギーを中心とする新エネルギーの展開と新産業の創出〜」について説明を受けます。

 燃料電池が自動車、家庭、携帯用途だけでなく、太陽光発電やバイオなどと結びついて地域の分散型エネルギーを構築していく近未来のエネルギー・システムが、社会実験として始められています。また、新産業を創出しようという愛知県の計画は、これから日本の各地で取り組もうとしているモデルの一つということができます。最新の燃料電池を見学するとともに、これらの情報を得ることは、私たちの視野を大きく広げてくれると思います。

 もう1カ所の訪問先は調整中ですが、こちらも決まり次第お伝えします。整理の都合上、ツアー参加申し込みは6月16日(木)を締め切りとします。参加を希望される方は、メールで「氏名、郵便物の宛先、電話番号」を書いて、燃料電池NPO法人PEM−DREAMまでお申し込み下さい。資料及び費用の振込先等の書類を郵送します。

○期日 7月7日(木)〜9日(土)
○集合 名古屋(解散も)
○主催 名鉄観光新霞が関支店
○企画 燃料電池NPO法人PEM−DREAM
○日程 
7月7日(木)昼頃名古屋集合。専用バスで愛知県庁などを訪問。夜はウェルカムパーティ
7月8日(金)朝から万博会場視察。夜は自由行動
7月9日(土)朝から万博会場視察。自由解散
○宿泊 名古屋栄ワシントンホテルプラザ(シングルルーム使用)2泊。同ホテルの燃料電池の見学も。
○費用 一人5万5000円(上記費用一式。万博入場券は1日1枚のため2枚。名古屋までの交通費は自己負担)
○人数 15名程度
○申し込み・問い合わせは、メール info@pem-dream.comまで。

☆「中野区環境まつり2005」のボランティア募集

 6月4日(土)に開催される「中野区環境まつり2005」で、岩谷産業株式会社の協力を得て燃料電池自動車の試乗会を中野区役所周辺で行います。区民への説明や交通整理などのボランティアを募集します。ご協力いただける方は、メール
 info@pem-dream.comにご連絡下さい。

☆PEM−DREAM著『図解入門 よくわかる最新燃料電池の基本と動向』発売!
◇発行:秀和システム ◇体裁:A5版、2色刷、232頁 ◇価格:1680円(本体価格+税)
◇書店またはインターネットの本のサイトから入手できます。

■WEB LINK NEWS
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05/05/20 「仏への投資を期待」 ゲマール長官が中部企業にPR(中日新聞)

 【愛知県】愛・地球博(愛知万博)を訪れた対仏投資庁のクララ・ゲマール長官は19日、万博フランス館で記者会見し「製造業が盛んで技術革新が進んでいる中部地区にとってフランスは魅力的な投資先。中部国際空港の開港で中部地区における日仏ビジネスが拡大することを期待している」と述べた。フランスへ既に進出しているトヨタ自動車についても「(トヨタには)燃料電池など新エネルギー産業の拠点として活用してほしい」と、張富士夫社長に“ラブコール”を送ったことも明らかにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050520-00000016-cnc-l23

05/05/20 カタールで建設進む大規模クリーン・ディーゼルGTL燃料施設(WIRED)

 カタール、ラスラファン工業都市発――砂漠に複雑に張り巡らされたパイプと縦穴の中でひっそりと、ある加工処理が進んでいる。これはコバルトを触媒に使い、天然ガスを効率が良くクリーンなディーゼル燃料に換えるという方法だ。このような『天然ガス液体燃料化』(GTL)技術を用いた加工処理施設の建設が、砂漠の小さな首長国、カタールで進められている。同国の指導者たちは、施設が完成する来年には、自分たちの国に巨額の利益がもたらされると同時に、世界の大都市からトラックやバスの排ガスによるスモッグが消えていくものと期待している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050520-00000004-wir-sci

05/05/23 ブラジル、リニューアブル燃料で輸入原油依存を改善(WIRED)

 エネルギーの買い付けに影響力を持つワシントンの政治家らが、米国を輸入原油への依存から脱却させる方法に取り組みはじめたいま、リニューアブル(持続的利用可能)な燃料がようやく議論されるようになった。だがブラジルでは、リニューアブル燃料は議論の段階をはるかに超えている。エタノールとバイオディーゼルは、ブラジルの経済を活性化するとともに、輸入原油への依存度を下げることで、すでに同国の貿易黒字に大きく貢献している。この南米の国の戦略から、政府の強い意志によって国内のエネルギー生産を刺激する方法について、有意義な教訓が得られる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050523-00000005-wir-sci

05/05/23 <自動車決算>大手5社、三菱自除き最終利益で過去最高更新(毎日新聞)

 自動車大手5社の05年3月期連結決算が23日、出そろった。三菱自動車を除く4社は海外販売が好調で、いずれも最終(当期)利益で過去最高を更新した。今後、設備投資や燃料電池など次世代技術向けの研究開発費が増えるため、上位4社の06年3月期の利益水準は横ばいか減益になる見通しだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050523-00000061-mai-bus_all

05/05/24 英和、研究開発部を新設−大学と共同で新規商材を発掘(日刊工業新聞)

 英和は大学機関との共同研究や新規商材の発掘を目的に、研究開発部を新設した。同社は計測制御機器などを主力とする商社。大学との共同研究を通じて、先端技術を応用した新規性のある商品群の取り扱いを強化する。これまで茨城大学と燃料電池の共同研究を手掛けており、一定の成果が出ていることから、新たに専門部署を設置。今後は東京工業大学や東北大学とも共同研究を検討している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050524-00000011-nkn-ind

05/05/24 ケイ企画、メタノール濃度分析装置を発売−溶液少量で短時間測定(日刊工業新聞)

 【横浜】ケイ企画(横浜市緑区、西尾壽彦社長、045・984・1631)は、メタノール濃度分析装置「メタノライザM1」を発売した。溶液濃度で沸点が変わる性質を利用。従来の溶液振動により測定する装置と比べ短時間で測定でき、メタノール溶液も少量で済む。ダイレクトメタノール型燃料電池の研究を進める研究機関やメーカーへ売り込む。価格は63万円。初年度200台の販売を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050524-00000002-nkn-ind

05/05/24 ホンダ、ハイブリッド車の世界販売台数10万台を達成(ロイター)

 [東京 24日 ロイター] ホンダは、電気モーターとガソリンエンジンとを併用したハイブリッド車の世界販売台数が、今年4月で10万台に達したと発表した。同社は1999年にハイブリッド車「インサイト」を発売。現在では、「シビックハイブリッド」と「アコードハイブリッド」を加えた3機種を販売している。 ハイブリッド車をめぐっては、当初、燃料電池車が普及するまでの「つなぎ技術」とみられていたが、燃料電池車は生産コストが高い上に、水素スタンドなどのインフラ面でも課題があることから、ハイブリッド車こそが次世代車の本命との見方も出ている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050524-00000756-reu-bus_all

05/05/24 GMが燃料電池開発を説明 万博でエネルギー会合(共同通信)

 愛知万博(愛・地球博)の米国館で24日、米国の製造業界の代表的団体である全米製造業者協会(NAM)がエネルギー問題を話し合う会合を開き、米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)のジョージ・ハンセンアジア太平洋地域担当が、燃料電池の可能性を説明した。ハンセン氏は、燃料電池の研究が進んで自動車用に幅広く使われるようになることへの期待を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050524-00000208-kyodo-bus_all

■海外ニュース(5月―2)
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<輸送>
●陸軍はGMから最初の燃料電池軍用トラックを受け取る(2005/4/11)

 米国陸軍は、2つの94kW級燃料電池スタックで改造されたシボレー・シルバラード・クルーキャブ・ピックアップの配車を受けた。陸軍はバージニア州フォート・ベルボア基地で、2006年7月まで実験車両を評価する。トラックは、小包の配送に使われ、戦闘には使われないだろう。
http://www4.army.mil/ocpa/print.php?story_id_key=7144

<ポータブル/バックアップ電源>
●ジャドーはビデオ製品のための新しい燃料電池を公開(2005/04/14)

 ジャドー・パワーシステムズ社は、ラスベガスで全米放送協会(NAB)が主催した展示会で、新しく改良した業務用ビデオカメラ向けの燃料電池システム「 NABII 」を展示した。
http://www.jadoopower.com/pdfs/PR_jadoo_PR3.pdf

<燃料/改質器/貯蔵>
●ハイドロジェニックスとPEIエナジー社が風力ー水素のデモンストレーションを開発(2005/04/22)

 ハイドロジェニックス社とプリンス・エドワード島(PEI)エナジー社は、カナダで最初の風力ー水素村のデモンストレーション(プリンス・エドワード島風力ー水素村プロジェクト)の開発を産官共同体として行う。この多面的なイニシアティブは、広範囲なアプリケーションに対して、風力と水素技術がクリーンで再生可能なエネルギーを提供するために如何に共同で働くことができるかを、実物でリアルタイムに実証するだろう。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=161016

<燃料電池コンポーネント>
●ポリファイが膜のブレークスルーを達成(2005/04/12)

 ポリファイ社は、携帯用アプリケーションのために旧バージョンよりも著しく製造しやすくなった新バージョンの炭化水素膜を発表した。これは、現在の燃料電池の膜ー電極接合体(MEA)製造過程におけるデュポン社のナフィオン膜と同様、フルオロカーボン系膜のために互換性のある初めての炭化水素系燃料電池電解質膜である。
http://www.polyfuel.com/pressroom/press_pr_041205.html

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 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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