□燃料電池ワールド
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■Vol.188 2005/05/11発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■お知らせ
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☆「中野区環境まつり2005」のボランティア募集
6月4日(土)に開催される「中野区環境まつり2005」で、岩谷産業株式会社の協力を得て燃料電池自動車の試乗会を中野区役所周辺で行います。区民への説明や交通整理などのボランティアを募集します。ご協力いただける方は、メールinfo@pem-dream.comにご連絡下さい。
☆愛知万博「燃料電池どっぷりツアー」
3月25日に開幕した愛知万博には、燃料電池や水素に関するいろいろな出展があります。PEM−DREAMでは、それらを集中的に視察し、加えて名古屋周辺の燃料電池関連企業への訪問や、宿泊は燃料電池を使っている名古屋栄ワシントンホテルプラザに泊まり、燃料電池を語り合う「燃料電池どっぷりツアー」を企画しています。大まかな骨子は以下のように決まりました。参加者の募集を始めるとともに、訪問先などの具体案は参加者の声を基に調整していこうと考えています。
○期日 7月7日(木)〜9日(土)
○集合 名古屋(解散も)
○主催 名鉄観光新霞が関支店
○企画 燃料電池NPO法人PEM−DREAM
○日程
7月7日(木)昼頃名古屋集合。専用バスで名古屋周辺の燃料電池関連企業などを訪問。夜はウェルカムパーティ
7月8日(金)朝から万博会場視察。夜は自由行動
7月9日(土)朝から万博会場視察。自由解散
○宿泊 名古屋栄ワシントンホテルプラザ(シングルルーム使用)2泊。燃料電池の見学も予定。
○費用 一人5万5000円(上記費用一式。万博入場券は1日1枚のため2枚。名古屋までの交通費は自己負担)
○人数 15名程度
○申し込み・問い合わせは、メール info@pem-dream.comまで。
☆PEM−DREAM著『図解入門 よくわかる最新燃料電池の基本と動向』発売!
◇発行:秀和システム ◇体裁:A5版、2色刷、232頁 ◇価格:1680円(本体価格+税)
◇書店またはインターネットの本のサイトから入手できます。
■燃料電池関連イベント
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☆水素エネルギー協会・総会特別講演(第115回定例研究会)
◇日 時 5月19日(木)
◇場 所 日本教育会館(東京都千代田区一ツ橋2−6−2)
講演会:7F中会議室 懇親会:2FレストランKIZAN
◇特別講演(第115回定例研究会): 13:40〜17:00(会員以外の方も参加できます)
(1)「『パタゴニア風力-水素計画』調査報告」
講師:パタゴニア水素調査団参加者
太田健一郎氏(HESS会長、横浜国立大学大学院工学研究院)
勝呂幸男氏(三菱重工業株式会社原動機事業本部)
神谷祥二氏(川崎重工業株式会社 技術研究所)
(2)「水素ステーションの現状」
講師:戸室仁一氏((財)エンジニアリング振興協会技術部)
(3)「福岡における水素プロジェクト」
講師:佐々木一成氏(九州大学大学院総合理工学研究院物質科学部門、 九州大学水素利用技術研究センター)
◇懇親会: 17:15〜19:15(会員以外の方も参加できます)
◇参加費 講演会 3,000円(資料代含む、会員無料)、意見交換会 5,000円
・郵便振替:口座番号; 00190-3-119581 水素エネルギー協会
・銀行振込:りそな銀行等々力支店 普通0930893水素エネルギー協会
・当日支払も可能ですが、なるべく振替か振込でお願い致します。(後日振込可)
※申込後のキャンセルにつきましては、5日前までに連絡をお願い致します。以降は参加料をお支払いただくことになります。ご了承ください。
◇申込方法と締切り:
参加申込書(http://www.hess.jp/soukai.htmlよりダウンロード)をFAXでお送りください。
E-mail(secretary@hess.jp)で申し込まれる場合は、参加申込書を参考にお送りください。
締切りは5月9日(月曜日)と致します。
☆日本水素エネルギー産業会議第2弾セミナー」
「海外の水素エネルギー情勢とJHAの国際展開」
◇日 時 5月19日(木) 午後1時〜5時
◇場 所 JAビル 8階第一会議室
(東京都千代田区大手町1−8−3、地下鉄大手町駅直結)
◇参加費 1人3万円(当日現金払い)
5月17日(火)までにJHA入会を申し込まれた団体は3名まで無料
◇内 容
開催あいさつ 東京農工大学大学院 柏木孝夫教授
講 演 第1部 水素エネルギーパス
「水素エネルギーパスをどう考えるか」(仮題)
エイモリー・ロビンス氏(ロッキーマウンテン研究所)
「世界の水素エネルギー社会化に向けた日豪協力の可能性」(仮題)
ビシー・カリ博士(タスマニア大学教授)
第2部 日本の水素社会の担い手は誰か?〜パネル討論
「我が国の水素エネルギーのオピニオンリーダー他、水素社会の担い手と
なる企業関係者などを交えたパネルディスカッション」
モデレーター:平田賢氏(芝浦工業大学学長)
パネリスト:
井手秀樹氏(慶應義塾大学商学部教授)
平井清司氏(株式会社神鋼環境ソリューションプロセス機器事業部UC
事業室技術グループグループ長)
田中克佳氏(三菱商事株式会社エネルギー事業開発ユニット事業開発マ
ネージャー)
松熊五徳氏(株式会社明電舎社会システム事業本部エネルギーソリュー
ション推進部 部長)
「JHAの活動内容紹介」
金田武司(ユニバーサルエネルギー研究所)
◇申込方法(5月18日(水)申込締切)
メール(堀内 horiuchi@ueri.co.jp)またはファックス(03−5789−5757)にて下記の項目を明記の上、お申し込み下さい。
・件名:「5月19日セミナー参加希望」
・参加者貴名(フリガナ)
・貴団体名(フリガナ)
・参加者の部署・役職名
・電話、ファックス
・電子メールアドレス
■投稿
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☆愛知万博・燃料電池レポート?
○NEDO新エネルギープラント(屋外施設)
NEDO新エネルギープラントの屋外施設は、屋内の2台のMOFCに供給する燃料を発生するメタン発酵システム、高温ガス化システムを始め、都市ガスを燃料とする固体酸化物型燃料電池(SOFC)40kW機1台、りん酸型燃料電池(PAFC)200kW機4台、電力需要のバランスをとる電力貯蔵システムとしてNaS電池500kW(入出力容量)、3種類の太陽電池から構成されている。燃料電池はいずれも吸収式冷凍機を備え、排熱を転換して冷水をつくり、NEDOパビリオン等の空調に利用している。
SOFCは三菱重工業製、電解質としてジルコニア系のセラミックスを利用しており、約1000℃で作動し、COによる触媒被毒の問題がなく、電池本体で燃料の改質ができるため改質器が不要。PAFCは160〜200℃の中温で作動し、負荷変動の追随性がよい。市販されている燃料電池としては最も完成度が高く、小型分散型電源としての導入実績が多い。瞬時電力変動の大きい展示負荷を含む長久手日本館の全電力需要を供給対象とした「同時同量制御」技術の検証が重要なテーマとなっている。
NaS電池は応答性がよく、変電所やビル、工場に設置して負荷平準化に適した電力貯蔵用電池。マイクログリッド内の発電設備と電力需要のバランスを調製する機能を担う。エネルギー密度が高いため軽量・コンパクトで省スペース化が可能、長寿命で約15年、充放電4500サイクルの耐久性を持つ、充放電時の損失が少なく高効率で、単電池は完全密閉型なのでメンテナンスが不要の特徴がある。
生ゴミは高水分・低発熱量で、焼却による発電は水蒸気となって有効なエネルギーを放散する欠陥があるが、メタン発酵によるガス化で発電を行うため、焼却による蒸気発電に比べて高効率のエネルギー回収率が得られる。少量の苛性ソーダを添加して加水分解を促進して消化率の向上→メタンガスの増加を図れ、中温嫌気性アルカリメタン発酵で高温発酵相当の効果が得られる。発酵槽から排出された消化液を脱水して汚泥は堆肥に、濾液は下水放流する。処理能力は20kg/h。会場レストランからの生ゴミを対象として4.8トン/日の処理能力で960N?/日のガスが得られる。
高温ガス化システムは、伐採木や廃プラスチック等の有機物をガス化炉上部のバーナーから高純度の酸素と共に供給し、1200℃の高温で還元雰囲気で反応し、ダイオキシン等の有害物質の生成を抑制し、部分酸化により水素とCOなどの低分子ガスを生成する。硫黄化合物や塩素化合物を吸着反応による完全乾式の反応塔で除去するため排水が出ないのが特色。バッファタンクでガス組成の安定化を行った後、MCFCに供給する。処理能力は20kg/h。
愛知博では植物由来のバイオマスプラスチック(生分解性プラスチック)をレストランの食器やバナー(表示)、サイン(標識)、簡易休憩所などの会場整備資材に積極的に導入し、使用後はガスエネルギーやコンポスト(肥料)として活用している。使用後も洗浄して繰り返し使うタイプのリターナブル食器は25種類約12万個を導入予定、ワンウエイタイプの簡易食器は24種類約2000万個を導入予定という。ゴミ袋はバイオプラスチック製を採用し、約80万枚を予定、特に生ゴミ袋はバイオプラスチック化により、除袋することなく生ゴミの再資源化が可能になる。場内の要所には分別収集のボックスが類別に置かれている。
都市ガスによるPAFCは200kW機4台で、マイクログリッドを構成する電源の電力の種類別の最大供給元である。高温型のSOFC、MCFCに対して比較的速い負荷変動に対応する最適制御を行う。エヌ・ティ・ティ・ファシリティーズがNEDOの委託を受けて提供している。製作は東芝燃料電池システム(旧・東芝IFC)。
水素エネルギーによる燃料電池をベース電源に、外的条件により変動する自然エネルギーによる太陽光発電を組み合わせたNEDOのプロジェクト「新エネルギー等地域集中実証研究」は、愛知博終了後、実証研究設備・プラントを愛知博直前に開港した中部国際空港「セントレア」に隣接している中部臨空都市(愛知県常滑市)へ移設して継続する(2006〜2007年度)。常滑市役所、常滑浄化センターなどがエネルギーの供給先に予定されている。このNEDOプロジェクトに参加している7社、1団体、1自治体は「新エネルギーコンソーシアム」を構成している。
メタン発酵システムとMCFCを提供している中部電力、高温ガス化システムとMCFCを提供しているトヨタ自動車、PAFCと太陽光発電システム(単結晶シリコン太陽電池、日立製作所製)を提供しているNTTファシリティーズ、SOFCと太陽光発電システム(アモルファスシリコン太陽電池)を提供している三菱重工業、NaS電池システムを提供している日本ガイシ、太陽光発電システム(多結晶シリコン太陽電池)を提供している京セラ、共用設備(受変電システム、共用配管等)を提供している博覧会協会、プラント全体計画・共用設備の実施設計・設計管理を行った日本環境技研、それに中部臨空都市での継続研究のとりまとめを行う愛知県である。(次号へ)
(沼崎英夫)
■WEB LINK NEWS
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05/04/28 米大統領の新エネルギー政策、製油所・原発建設促進など提案(ロイター)
ブッシュ大統領は「問題は明らかだ。この問題は一夜にして発展したものでなく、一夜で解決するものでもない」と述べ、即効期待を抑えた。
大統領のエネルギー関連の演説は、この1週間で2回目。米国が外国の石油に依存する状況から脱しなければならない、と警告し、それを米国の安全保障に関わる問題とした。 水素を使った燃料電池を携帯電話から車まで、あらゆるもののエネルギー源にするための技術開発を進めることも提案した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050428-00000892-reu-int
05/04/28 議定書達成計画を閣議決定 意見募集で大きな修正なし(共同通信)
京都議定書が定める「1990年比マイナス6%」との国際公約を果たすため、政府は28日、官民一体で温室効果ガスの大幅削減を目指す「京都議定書目標達成計画」を閣議決定した。国民や企業に省エネ機器への買い替えを求める一方、政府も燃料電池や太陽光発電の導入を進めるなどとした内容。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050428-00000045-kyodo-soci
05/04/28 UCLAで常温核融合成功、ただし発生エネルギーは少量(WIRED)
ロサンゼルス発――エネルギー問題をクリーンに解決する手段として長年注目されてきた常温核融合が、実験室で実現されたと、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームが発表した。とはいえ、生成されたエネルギーの量はあまりに少なく、世界のエネルギー需要の問題を解決する突破口と言うにはほど遠い。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050428-00000002-wir-sci
05/05/02 米国で注目を集めるクリーンエネルギー技術--電力会社も現金還元サービスを提供へ(CNET Japan)
あなたは現金と引き換えにサーモスタット(温度自動調節器)の温度調節機能をあきらめますか--クリーンエネルギー技術を手掛ける企業数社が行ったこの質問に対し、一部の人が「イエス」と答えている。このComvergeとボストンに拠点を置くEnerNocの2社は、小規模ながら着実に成長を続けるクリーンエネルギー市場で有望視されている企業だ。同市場が扱う分野は、新型ソーラーパネルや浄水装置、さらには燃料電池に至るまで多岐に渡る。いずれの企業も、天然資源を最大限活用することによって利益を上げるというコンセプトの下に事業展開を行っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050502-00000009-cnet-sci
05/05/02 IEA閣僚理、経産相が中国などへ省エネ支援表明へ(読売新聞)
初日の討議では、冒頭、中川経済産業相が、経済成長に伴ってエネルギー需要が増す中国など新興国に対し、省エネや石油備蓄の分野で積極的に協力する方針を表明する。太陽光発電や燃料電池など新エネルギーの活用も呼びかける。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050502-00000314-yom-bus_all
05/05/04 熱核融合炉、誘致断念へ…EUと調整進む(読売新聞)
政府は3日、国際熱核融合実験炉(ITER)の建設地について、青森県六ヶ所村への誘致断念も視野に入れて関係国と調整に入る方針を固めた。複数の政府筋が明らかにした。日本同様に建設地誘致に名乗りを上げている欧州連合(EU)との水面下の調整の結果、国内建設にこだわらなくても、工事の受注や職員枠確保などの面で、日本が相応の利益が得られる公算が大きくなったためだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050504-00000001-yom-pol
05/05/07 トヨタと提携強化へ GM会長、来週末に来日(産経新聞)
両社は一九八四年に合弁生産会社NUMMIを設立。自動車組立工場(カリフォルニア州)でトヨタは「カローラ」など年間約三十二万台を生産するほか、一九九九年には環境技術の共同研究開発で合意し、日米のトップメーカーは競争と協調の微妙な均衡を維持してきた。このため、首脳会談ではトヨタが先行するハイブリッド車や燃料電池車で、共同開発を含む提携強化が焦点になるとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050507-00000014-san-bus_all
05/05/07 電気自動車のエコノ・ムーブ、東海大など部門優勝(日刊工業新聞)
【秋田】限られたエネルギーで電気自動車の走行距離を競う「2005ワールド・エコノ・ムーブ」が秋田県大潟村で開かれ、鉛蓄電池部門のオープンクラスで東海大学木村研究室(神奈川県)、同ジュニアクラスで長野工業高校(長野県)、燃料電池部門でホンダエンジニアリング(栃木県)の各チームが優勝した。ホンダエンジは60・10キロメートル。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050507-00000018-nkn-ind
05/05/09 NEOMAXマテ、環境機器向け金属電子材料開発を加速(日刊工業新聞)
NEOMAXマテリアル(大阪府吹田市、橋本彰夫社長、06・6381・9151)は、太陽電池や燃料電池などの環境機器向け金属電子材料開発を加速する。主力の半導体やブラウン管用、電池ケース向け材料が景気変動に左右されやすいことから、新分野開拓に乗り出すことにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050509-00000016-nkn-ind
05/05/09 【中国】完成車「部品寄せ集め」生産方式の中に潜む機会(サーチナ・中国情報局)
中国の地場自動車組立てメーカーが非常に低価格な乗商用車を生産することができるのは、外国製品の模倣・改造をするため研究開発への投資が少ない点がまず挙げられる。「中国自動車工業年鑑」によると、2002年の中国自動車産業の研究開発費は86億2000万元で、自動車工業販売総額に占める比率は1.5%に過ぎない。この割合は、海外の主要メーカーが通常5%〜10%を研究開発費として投入しているのと比較すると、非常に投資規模が小さいということができる。
もう一つ着目すべきだと考える地場メーカーの特徴は、汎用部品本位で完成車を組立てる独特の生産方式である。一般的に、グローバルな自動車組立てメーカーは、まず完成車の構想があり、それに応じて部品メーカーと一体で設計・開発・生産を進めていく、いわゆる「擦り合せ型」生産方式を採用している。一方、中国の地場組立てメーカーは、最初に部品(またはモジュール)ありきで、それらをどう組立ててるかで完成車のデザインを考えていく。その意味では「部品寄せ集め型」の生産方式と言える。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050509-00000001-scn-int
05/05/11 東京ガスなど6社、家庭用普及型FC開発へ−各種補機を標準化(日刊工業新聞)
東京ガス、新日本石油、松下電器産業、三洋電機、旭硝子、旭化成の6社は垂直連係し、運転条件が絶えず大きく振れても十分な耐久性を保証でき、補機に特注品を使わない定置型燃料電池(FC)の実用化開発に5年をかけて取り組む。このため新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のFC実用化戦略的技術開発に100%委託事業で応募、今月末に採択されれば40億円弱を投じて大幅な低コスト、高効率化を実現したFCの開発を始める。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050511-00000021-nkn-ind
05/05/11 栗本鉄工、FC用金属製セパレーター開発−低コストで高出力に(日刊工業新聞)
栗本鉄工所は10日、燃料電池(FC)内部で使う金属製のセパレーターを開発したと発表した。カーボン製に比べ、体積で3分の1に小型化できる上、低コスト、高出力が可能になる。2015年までに金属製セパレーターを使ったFCユニットを年10万台販売し、売上高で100億円を目指す。
産業技術総合研究所と龍谷大学の協力を得て、ステンレス鋼の表面を数百ナノメートルの導電性炭素膜で覆う技術を開発。72時間の連続発電試験でカーボンと同等の性能を確認した。ただ、発生する硫酸により金属が腐食する課題がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050511-00000022-nkn-ind
■海外ニュース(4月―4)
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<輸送>
●ヌベラがディーアに燃料電池を販売(05/03/15)
ヌベラ・フュエルセル社は、5.5kW級「 H2eェ」燃料電池モジュールをフロード用機械の将来の電源として試験評価するためにディーア・アンド・カンパニーに販売した。
http://www.nuvera.com/news/press_release.php?ID=5
※ディーア・アンド・カンパニー(Deere & Company) 農業や林業用機械の世界的メーカー
<定置用電源>
●フロリダ・レストエリアが燃料電池を受け取る(05/03/21)
エナール1社は、インターレスト・ハイウェイ(州間高速道路)のレストエリア(パーキングエリア)の電源にする再生可能エネルギー源の開発のために、フロリダ水素イニシアティブから55万ドルの資金を受け取った。エナール1社の10kW級燃料電池は、フロリダの2大産業であるテーマパークと柑橘類処理で出されるオレンジの皮の食物残滓から作られるメタノールを使う。ハイテク・レストエリアとして知られるこのプロジェクトは、18カ月後に完成し、単にデモンストレーションや実験機器(test-bed)だけではない技術をもたらすだろう。それはまた、このプロジェクトの技術の発展に向けて、旅行者や通勤者、州組織や地方行政団体の広報施設(briefing center)として持続可能エネルギーの展示物(road show)の役割を果たすだろう。
http://www.ener1.com/pr.html
※エナール1社(Ener1 Inc.) リチウム電池、燃料電池、ナノテクノロジーを三大主要事業部門とする米国フロリダ州にあるエネルギーデバイス開発ベンチャー会社
●ハイドロジェニックスは日立造船と協定に署名(05/03/24)
ハイドロジェニックス社は、日本の日立造船株式会社と水素燃料電池による定置用電源製品の製造に関する協定を結んだ。両社はまた、輸送分野と水素製造市場を調査する。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=158583
<ポータブル/バックアップ電源>
●MTIマイクロが生産計画を発表(05/03/17)
MTIマイクロ・フュエルセルズ社は、2006年に政府と軍事の市場に製品を出荷する計画である。この目標を実現するためにMTIマイクロ社は、今年、Mobionェ技術を使って幾つかの軍事プロジェクトに参加している。同社は、2005年第2四半期に米国陸軍特殊作戦部隊(SOCOM)のセンサー用電源の試作品を、第3四半期には兵士の無線用電源の試作品を提供する計画だ。そして、年末までにセンサー製品の有力な顧客/協力者と契約を発表する。
http://www.mtimicrofuelcells.com/news/article.asp?id=205
<燃料/改質器/貯蔵>
●バー・ガッタが内部式(Self-Contained)水素製造システムを開発
バー・ガッタ社は、水または地熱蒸気から水素を生産する試作システムを開発した。特許申請中のこの技術は、水を水素と酸素に効果的に分解するために水の独特な性質を使う放射エネルギー伝達(RET)と呼ばれる新しい技術を使っている。分解を促進するために外部からの電気エネルギーを必要とする電気分解と違って、RETは内部式であり、水から水素を分解するために蒸気のエネルギーだけを使う。試作システムは6カ月以上、成功裏に稼働している。瓶詰めの水から炭酸水まで、異なる水が水素製造に用いられている。さまざまな地熱水も成功裏にテストされた。
※参考ホームページ
=http://www.investorideas.com/Companies/RenewableEnergy/News/Bar-Gadda.asp
●ミレニアムセルはDoDにシステムを納入し、2つの特許許可通知を受ける。(05/03/21、28)
ミレニアムセル社は、コンカレント・テクノロジーズ社が運営する米国国防省(DoD)燃料電池試験・評価センターに5kWの「水素オンデマンド」システムを納入した。ミレニアム社はまた、米国特許商標庁から
「携帯用水素製造機(Portable Hydrogen Generator)」と名付けられた特許出願番号 2003/0037487 A1と、「自動制御水素製造機(Self-Regulating HydrogenGenerator)」と名付けられた特許出願番号2004/0067195 A1の特許許可通知を受け取った。
http://www.corporate-ir.net/ireye/ir_site.zhtml?ticker=MCEL&script=410&layout=-6&item_id=689405
http://www.corporate-ir.net/ireye/ir_site.zhtml?ticker=MCEL&script=410&layout=-6&item_id=687590
※「水素オンデマンド」システム(Hydrogen on Demandィ system) 不燃・非爆発性のナトリウム・ボロハイ ド(NaBH4)を水素貯蔵に使う技術で、水素の出力流量と出口圧力を広範囲で制御でき、燃料を常温で貯蔵できる。
<燃料電池コンポーネント>
●アドバンスド・メジャーメントがNRCCと共同研究
アドバンスド・メジャーメント社とカナダ国家研究会議の燃料電池革新研究所(IFCI)は低コストの固体酸化物型燃料電池試験システムの開発で共同研究を行っている。このシステムは、ボタン型セルとセルと100W以下のスタックを試験するだろう。
http://www.advmeas.com/
<その他>
●DOEと政府の新しい水素ウェブサイト
米国エネルギー省は水素プログラムに焦点を合わせた新しいウェブサイトを始めた。
http://www.hydrogen.energy.gov
連邦政府は、大統領の水素燃料イニシアチブ(HFI)の新しいウェブサイトでHFIのさまざまなプログラムにリンクできる、と発表した。
http://www.hydrogen.gov
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■燃料電池ワールド
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□編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM
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