燃料電池ワールド (2005/03/30 10:00)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.183 2005/03/30発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆「アイスランド・プロジェクト」のニュース・リリース

 グリーン・エナジー・アドベンチャー が、燃料電池ビークルでアイスランドを一周する「アイスランド・プロジェクト」の写真入り「ニュース リリース」が発表された。6月5日の出発まであと2カ月。ツアー中は、横浜市立太田 小学校とアイスランドの小学校を衛星回線で結んでテレビ会議を行う「国際交流・環境学習プログラム」も実施する。詳細は、オフィシャルサイト(http://g-e-a.net)でご覧ください。

☆愛知万博「燃料電池どっぷりツアー」

 3月25日に開幕する愛知万博は、燃料電池や水素に関するいろいろな出展が予定されています。PEM−DREAMでは、それらを集中的に視察し、加えて名古屋周辺の燃料電池関連企業への訪問や、宿泊は燃料電池を使っている名古屋栄ワシントンホテルプラザに泊まり、燃料電池を語り合う「燃料電池どっぷりツアー」を企画しています。大まかな骨子は以下のように決まりました。参加者の募集を始めるとともに、訪問先などの具体案は参加者の声を基に調整していこうと考えています。

○期日 7月7日(木)〜9日(土)
○集合 名古屋(解散も)
○主催 名鉄観光新霞が関支店
○企画 燃料電池NPO法人PEM−DREAM
○日程 
7月7日(木)昼頃名古屋集合。専用バスで名古屋周辺の燃料電池関連企業などを訪問。夜はウェルカムパーティ
7月8日(金)朝から万博会場視察。夜は自由行動
7月9日(土)朝から万博会場視察。自由解散
○宿泊 名古屋栄ワシントンホテルプラザ(シングルルーム使用)2泊。燃料電池の見学も予定。
○費用 一人5万5000円(上記費用一式。万博入場券は1日1枚のため2枚。名古屋までの交通費は自己負担)
○人数 15名程度
○申し込み・問い合わせは、メール info@pem-dream.comまで。

☆PEM−DREAM著『図解入門 よくわかる最新燃料電池の基本と動向』発売!
◇発行:秀和システム ◇体裁:A5版、2色刷、232頁 ◇価格:1680円(本体価格+税)
◇書店またはインターネットの本のサイトから入手できます。

■寄稿
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☆NEFが定置用燃料電池実証研究の最終報告会
運転制御とシステム特性向上で大幅省エネ改善
05年度からは約400台で大規模実証事業

 新エネルギー財団(NEF、山本幸助会長)は14日、「平成16年度定置用燃料電池実証研究成果報告会」を開いた。02年度から3年間行ってきた定置用燃料電池実証研究の最終報告で、05年度からは新しく「定置用燃料電池大規模実証事業」(初年度25億3000万円)が始まり、約400台の規模で定置用燃料電池の大量生産へのステップアップ・ラーニングカーブの検証を行う。

 実証研究成果報告では、小俣富男NEF燃料電池部長から「実サイトにおける運転試験結果の概要」、西田亮一日本ガス協会技術開発部グループマネージャーから「電力・熱需要から見た効果的な運転方法」、山本義明松下電器産業FC事業開発室グループマネージャーから「燃料電池システムの特性向上によるエネルギー削減について」、石川忠夫電力中央研究所上席研究員から「系統連系影響評価試験結果の報告」がなされた。

 NEFの定置用燃料電池実証研究は02年度に全国12サイトで、7社のシステム提供により戸建・集合住宅を対象とした出力1kW級機11サイト、業務用店舗を対象とした出力5kW級機1サイトで始めた。04年度には全国33サイトで、12社のシステム提供により戸建・集合住宅を対象とした出力1kW級機24サイト、集合住宅・店舗・オフィスビルを対象とした5kW級機9サイトに拡大した。サイトも北は石狩市から南は大分市に拡大した。燃料種も都市ガス、LPG、灯油、ナフサ、純水素と多様化した。

 02年に試験開始した機器と比べて性能は大きく向上し、定格出力時の発電効率は30〜35%程度に達し、特に純水素燃料では37〜38%に達した(HHV=高位熱効率ベース)。定格時の総合効率は70〜90%程度に達し、理想的には概ね20%程度の一次エネルギーの削減が期待できるまでになった。スタック、改質器等のトラブル発生割合が減少しており、主要部品の開発の進展がうかがわれる。

 初年度の実証試験で、家庭の電力需要、給湯需要は季節や日々の生活パターン等で大きく異なり、燃料電池のメリット向上のためには、各家庭の需要に応じた燃料電池の運転制御を行う必要があることが明らかになった。日本ガス協会は翌年度以降、試験データをもとに運転制御方法の改善を試みた。

 発電開始後の電力需要低下などにより、燃料電池の頻繁な起動停止が発生して、起動エネルギー、待機電力の損失を生じている場合がある。朝、電気と給湯の需要があるが日中は需要が少なく、夕方からまた需要が増え、夜半まで持続する家庭の場合は、平日は0時から15時まで、休日は0時から11時まで起動禁止時間帯を設定して頻繁な起動停止を回避して一次エネルギー(ガスなどの熱源と商用電力)とCO2の削減率が改善された事例がある。貯湯槽が満タンになると電力需要があるのに運転できなかったり、ラジエーターで放熱しながら発電を続けたり、貯湯槽が空になって熱需要を賄うために補助熱源機で給湯する場合がある。ユーザーの電力、熱需要のパターンを把握し学習機能や予測機能に基づいて湯余り・不足が少ない運転制御を行って省エネ性を改善できる可能性がある。改善事例では、起動禁止時間帯なしの場合、平均2.4回/日の起動停止があったが、起動禁止時間帯を設けて平均1.0回/日の起動停止、結果的にDSS(デイリー・スタ−トアップ&シャットダウン)に近い運転モードとなり、一次エネルギーの削減率が3.2%から17.8%に向上し、CO2の削減率が19.9%から32.0%に向上した事例があった。

 松下電器は、主としてハード面の燃料電池システムの特性向上によって、DSS基本運転時を標準として、起動エネルギー30%削減で3.2%、待機電力50%削減で5,6%、部分負荷特性5%改善で9.3%、部分負荷特性10%改善で13.0%の年間エネルギー削減率を達成した。

 全国33サイトでの住宅・店舗・オフィスでの運転試験のほかに、電力中央研究所赤城サイト(群馬県)で、1kW級燃料電池実機と模擬負荷装置、模擬商用電源装置、模擬配電線装置、制御・計測装置で構成される系統連系評価試験設備による室内実験を行った。単独の燃料電池と商用電源の系統連系と複数の燃料電池と商用電源の系統連系で、商用電源の停電時に燃料電池が運転を続け(単独運転)て配電系統に充電して配電系統の混乱や危険を生じる可能性や、連系運転停止後の再連系時の特性の研究が目的である。配電系統の電圧上昇抑制や高調波特性や過渡応答特性に大きな問題はないことがわかったが、異なる種類の燃料電池システムの複数台連系で単独運転の検出時間が秒単位で長引く事例があることがわかり、今後の研究課題になっている。(沼崎英夫)

■WEB LINK NEWS
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05/03/23 新しい首相公邸 今月末に完成 5月の連休に引っ越し(毎日新聞)

 新公邸は02年4月の新官邸完成に伴い、新官邸の東隣にあった旧官邸を南へ約50メートル移動させ、総工費86億円をかけて改修。2.26事件の弾痕が残る正面玄関など昭和初期の歴史的外観を残す一方、小泉首相の意向で市販品では世界初となる家庭用燃料電池システムをリース(月額34万9000円)で導入。太陽光発電パネルや風力発電による外灯も設置し、「環境に優しい公邸」として生まれかわった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050323-00000002-maip-pol

05/03/23 【企業パビリオンA編】超電導リニアの実物や観覧車パビリオンなど(impress Watch)
●ワンダーサーカス電力館

 パビリオン手前にある「水のサーカス広場」内には、最新のフィルム基板アモルファス太陽電池を使った太陽光発電システムや燃料電池、風力発電システムがあり、ウェイティングスペースの空調や水のパフォーマンスの電源として活用されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050323-00000006-imp-sci

05/03/23 【ロボット&新エネルギープラント編】恐竜ロボットや掃除ロボットなどが展示(impress Watch)
●NEDOではエネルギープラントそのほかの展示も

 プラントはNEDOパビリオンのすぐ横にある。生ごみから取り出した水素で作動する燃料電池や太陽発電システムなどが「マイクログリッド(小規模電力網)」を作って「長久手日本館」と「NEDOパビリオン」に電力を供給している。マイクログリッドのエネルギー制御システムは、構内LANで結ばれた「IP-BAS(需要モニタリング装置)」からエネルギー需要を計算しながら随時、発電電力指示値を計算し、各ユニットの発電バランスを取る。ツアーは2部構成で、まず映像によるガイダンスとプレゼンが行なわれ、そのあとに燃料電池システムや太陽光発電システム、メタン発酵システムなど5つのポイントを見学する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050323-00000007-imp-sci

05/03/23 県議会:県議39人、きょう新エネ促進など2条例案提案へ /佐賀(毎日新聞)

 「エネルギー」条例案は新エネルギー研究開発・導入の促進と省エネ促進を目指し、県と市町村、事業者、県民の分担を明確化。また「食と農」条例案は県の農業・農村振興を目指し、高品質で競争力のある農産物づくりと地産地消の推進をうたう内容。いずれも県が基本計画を策定することなどを定めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050323-00000176-mailo-l41

05/03/24 「株式」コスモ石油(5007)−個別銘柄ショート・コメント(フィスコ)

 続落。WTIは期近物としては昨年12/27以来の下げ幅となっており、手掛けづらい。なお、家庭用燃料電池市場に参入すると報じられており、材料視する向きも。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050324-00000015-fis-biz

05/03/24 日立グループ館、燃料電池ビュワーで希少動物を見学(ITmediaモバイル)
●一般入場者が燃料電池を使える初めての機会

 Nature Viewerで利用されているのは、カートリッジ方式の燃料電池で、これまでも展示会などで発表されてきたもの。一般入場者が手に持って、燃料電池を自由に体験できる機会は世界初だという。リチウムイオン電池とのハイブリッド仕様で、燃料電池でリチウムイオン電池を充電しながら利用する。燃料電池のカートリッジは1日数本交換しているという。カートリッジには、5ccのメタノール水溶液が入っており、濃度は「十分薄く、燃えることはない。万が一漏れて、人体に付いたとしても害がない薄さ」(日立製作所)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050324-00000007-zdn_m-sci

05/03/24 「株式」加地テック(6391)−個別銘柄ショート・コメント(フィスコ)

 急伸。一部証券紙で取り上げられていることが材料視されているようだ。燃料電池自動車用水素スタンドに不可欠な水素圧縮システムを開発していることが注目ポイントとされているもよう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050324-00000038-fis-biz

05/03/24 日立造船、燃料電池発電システムを市場投入へ=売上高20億円目指す(時事通信)

 *日立造船は24日、固体高分子形燃料電池(PEFC)発電システムを3、4年後をめどに市場投入する方針を明らかにした。ビルや病院、コンビニなどを対象に販売し、2010年に売上高20億円を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050324-00000747-jij-biz

05/03/24 水素吸蔵合金の新製法開発=燃料電池車の実用化に前進−産総研など(時事通信)

 燃料電池やニッケル水素電池などに使われる「水素吸蔵合金」を、思い通りの材料組成で作るための新製法を開発したと、独立行政法人・産業技術総合研究所と合金メーカー、日本重化学工業が24日発表した。水素をより大量に貯蔵できるようになり、燃料電池自動車の実用化が近づくと期待される。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050324-00000969-jij-soci

05/03/25 日清紡と日本無線、二重層キャパシターを開発−大電流、短時間で充放電(日刊工業新聞)

 日清紡と日本無線はイオン液体使用セルと均等充放電回路を融合し、世界トップレベルのパワー密度とエネルギー密度を両立させた大型電気二重層キャパシター「エヌズキャップ」を開発した。9月から量産し、ハイブリッド自動車や燃料電池車の電源や産業機械のエネルギー回収電源、無停電電源用に、当初月1万個を生産する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050325-00000011-nkn-ind

05/03/25 【乗り物編】自動運転のIMTSや自転車タクシー、全高88mの大観覧車も(impress Watch)

 愛・地球博の会場は非常に広い。徒歩で回るのは、かなり大変だ。そのため、会場内にはさまざまな乗り物が用意されている。これらの乗り物は、愛・地球博のテーマにのっとり、環境に優しいものばかりだ。また、自動運転システムや燃料電池バスなど、最先端の技術が使われており、乗り物での移動そのものが1つのアトラクションともいえる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050325-00000007-imp-sci

05/03/25 【グローバル・コモン編】世界各国のパビリオンが集結(impress Watch)
●グローバル・コモン4 ヨーロッパ
・ロシア館 「人智圏の調和」がテーマ。マンモス成獣の原寸骨格標本、再使用可能な宇宙システム「C-XXI」のモデル、核反応、水素発電などエネルギー関連、医療や生態系関連、ナノテク関連など技術展示を行なっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050325-00000008-imp-sci

05/03/25 風力発電で携帯電話の充電 タクシー会社エコロ21(京都新聞)

 地球温暖化防止を目指す「京都議定書」の発効を機に、風力発電への関心を高めてもらうのが狙いで、大阪府寝屋川市の看板メーカーに制作を頼んだプロペラ(直径約20センチ)内蔵のあんどんを車両の屋根に設ける。乗客は、所有する携帯電話に合う差し込み口を3種類の中から選んで充電する。風力による電気をバッテリーに合流させるため、スピードの変化や停車時の無風状態でも安定した充電ができる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050325-00000052-kyt-l26

05/03/29 日立マクセル、燃料電池の出力密度を上げる新触媒を開発(impressWatch)

 従来、燃料電池の触媒には白金ルテニウムが使用されていたが、同社は非金属元素であるリンを添加した白金ルテニウムリンを開発。白金ルテニウムリンでは、白しくはルテニウムの金属結合がリンにより切断されるため、白金ルテニウムでは2〜10nmとばらつきの大きかった粒径を2±0.5nmに微細化できるようになった。これにより、触媒の表面積の増大、ならびに触媒活性の向上が可能となり、白金ルテニウムに対しておよそ約1.7倍となる64mW/平方cmの最大出力密度を実現した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050329-00000008-imp-sci

05/03/29 NY国際オートショーで注目、各社のコンセプトカー(下)(WIRED)

 燃料電池車の出展は数少なかったが、その1つ、本田技研工業の『FCX』(写真)は、米環境保護局(EPA)とカリフォルニア州大気資源局(CARB)から通常の商用利用の認定を受けた最初の燃料電池車だというのが売りだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050329-00000007-wir-sci

05/03/29 ディーゼル・ハイブリッド車:低燃費と排ガス改善に期待(WIRED)

 ガソリンと電気のハイブリッド車は現在、低燃費競争で先頭を切っているが、近いうちに周回遅れになるかもしれない。自動車メーカー各社が、ガソリン燃料より燃費のいいディーゼル・ハイブリッド車の開発をハイペースで進めているからだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050329-00000006-wir-sci

■海外ニュース(3月―3)
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<輸送>
●GMとハイドロジェニックスが燃料電池フォークリフトのデモ

 GMカナダ社(General Motors of Canada Limited)とハイドロジェニックス社は、燃料電池駆動のフォークリフトとハイドロジェニックスの HyLYZER 水素供給ステーションのデモンストレーションを行った。ハイドロジェニックス社は、燃料電池フォークリフトの開発と実証のための共同事業体のリーダーである。このプロジェクトは、「カナダ持続可能な開発技術」(SDTC)からの145万ドルの資金の一部を受け取っている。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=154338
※ HyLYZER 太陽光を使って水から水素を生成する電気分解装置。関連記事=『燃料電池ワールド』Vol.175 2005/02/02

<ポータブル/バックアップ電源>
●バッテルとUDIが燃料電池APUをデモ

 バッテル社とユナイテッド・ディフェンス・インダストリー社(UDI)は、ブラッドリー戦闘車両に搭載する燃料電池補助電源(APU)の試作品の開発と実証でチームを組んだ。この燃料電池技術は、米陸軍戦車車両研究開発技術センター(TARDEC)と同機関の国立自動車センターから資金援助を受け、ベッテル社の研究所で開発されている。そして、ユナイテッド・ディフェンス社によって地上システム部施設に統合された。
http://www.battelle.org/news/05/02-16-05BradleyFuelCell.stm
※バッテル社(Battelle) バッテル・メモリアル研究所 米国の非営利の研究開発団体。自動車やトラックの補助電源用SOFCを開発している。
※ユナイテッド・ディフェンス・インダストリー社(United Defense IndustriesInc. UDI) 米国防総省の2000〜2002年のリストでは上位11番目の国防契約企業。戦闘車、水陸両用艇、ミサイル発射機、高精度弾とその発射システムなどを納入している。未公開株式企業だったUDI社は1997年、米投資会社カーライルによって買収され、9.11後の2001年12月に上場し、カーライルは株式を売却した。買収を薦めたのはカーター政権時にCIA副長官を務め、レーガン政権時に国防長官を務めたフランク・カールッチである。彼はカーライル・グループの現名誉会長である。
※ブラッドリー戦闘車両(Bradley Fighting Vehicle) アメリカ陸軍の装甲戦闘車。イラク戦争に関する某HPには「ある路地から小銃が撃たれれば、ブラッドリー戦闘車両はその路地に発砲し、周囲の建物を7.62mm及び25mm榴弾の一斉射撃で撃ちまくった」との記事が載っている。
※米陸軍戦車車両研究開発技術センター(TARDEC)の関連記事=『燃料電池ワールド』Vol.120 2003/12/03

<燃料/改質器/貯蔵>
●CaFCPは水素ステーションのディスペンサーで水素燃料の品質確認のための新しいツールを開発

 カリフォルニア・フュエルセル・パートナーシップ(CaFCP)は、燃料電池自動車をサポートするために水素燃料の実証と開発を促進するための新しいツールを開発した。水素品質確認アダプター(Hydrogen Quality Sampling Adapter、HQSA)と呼ばれる新しい装置は類のないものである。なぜなら、燃料ディスペンサーノズルに水素試料を収集する手段を初めて提供するからだ。新しい装置で試料は、貯蔵容器に入れた後で起きるかもしれない燃料の汚染の確認をノズルで処理できる。
http://www.cafcp.org/news_releases-05/2005_02_09_HQSA.htm

<報告書/市場調査>
●米国燃料電池特許要覧

 リサーチ・アンド・マーケット社は、「米国燃料電池特許要覧ーー1976〜2004年までの米国燃料電池特許に関する完全ガイド」を発表した。これには3500件以上の特許が記載されている。
http://www.abiresearch.com/products/market_research/Hydrogen_Infrastructure
※リサーチ・アンド・マーケット社(Research and Markets) アイルランドの調査会社

<その他>
●ヌベラとUHDENORAは燃料電池システムに共同して取り組む

 ヌベラ・フュエルセルズ社と UHDENORA SpA は、塩素アルカリプラントの環境効率を増加するために設計された組み立てユニットの燃料電池システムを開発するために協働する。新しい燃料電池システムは、無公害で効率的な発電をするために製造プロセスで副生された余剰の水素を使う。協定により、ヌベラ社と UHDENORA 社は、プラントの電力消費のおよそ20%を削減できる頑丈なベース発電電力システムを開発する目的で3段階の共同研究を行う。新しいシステムは、入手できた水素を直流電力に変換して、汚染無しで高効率の電力を送電する。このシステムはまた、進行中のプラント生産のいろいろな障害を避けて、安全で信頼性のある塩素アルカリ電気分解装置と統合するように設計されている。両社は、2005年5月までに燃料電池システムの最初のテストを始める予定である。
http://www.nuvera.com/news/press_release.php?ID=2

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■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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