□燃料電池ワールド
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■Vol.177 2005/02/16発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■お知らせ
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先週、市民講座の日程を3月5日としましたが、配車の都合により急きょ、3月19日に変更になりました。これに合わせて「2月の燃料電池市民講座」を「3月の燃料電池市民講座」にさせていただきます。
☆3月の燃料電池市民講座
『燃料電池自動車の試乗会』
ゲスト=トヨタFCHV
燃料電池自動車も2002年12月の限定発売開始から2年が経過し、関連イベントでは試乗会が盛んに行われるようになっています。すでに乗られた方もおられるでしょうが、まだまだ少数です。今回の市民講座は、岩谷産業株式会社の協力で、トヨタの燃料電池車FCHVを使った試乗会を行います。乗ってみて初めて分かる燃料電池車の性能を満喫できるように、PEM−DREAMならではの試乗会にする企画です。
○日 時 3月19日(土)午後2時から
○場 所 有明水素ステーション集合(東京ビッグサイトから徒歩約7分、地図をお送りします)
○参加費 2000円(PEM−DREAM会員は無料)
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「3月の燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、勤務先、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
メール info@pem-dream.com
☆愛知万博「燃料電池どっぷりツアー」
3月25日に開幕する愛知万博は、燃料電池や水素に関するいろいろな出展が予定されています。PEM−DREAMでは、それらを集中的に視察し、加えて名古屋周辺の燃料電池関連企業への訪問や、宿泊は燃料電池を使っている名古屋栄ワシントンホテルプラザに泊まり、燃料電池を語り合う「燃料電池どっぷりツアー」を企画しています。大まかな骨子は以下のように決まりました。参加者の募集を始めるとともに、訪問先などの具体案は参加者の声を基に調整していこうと考えています。
○期日 7月7日(木)〜9日(土)
○集合 名古屋(解散も)
○主催 名鉄観光新霞が関支店
○企画 燃料電池NPO法人PEM−DREAM
○日程
7月7日(木)昼頃名古屋集合。専用バスで名古屋周辺の燃料電池関連企業などを訪問。夜はウェルカムパーティ
7月8日(金)朝から万博会場視察。夜は自由行動
7月9日(土)朝から万博会場視察。自由解散
○宿泊 名古屋栄ワシントンホテルプラザ(シングルルーム使用)2泊。燃料電池の見学も予定。
○費用 一人5万5000円(上記費用一式。万博入場券は1日1枚のため2枚。名古屋までの交通費は自己負担)
○人数 15名程度
○申し込み・問い合わせは、メール info@pem-dream.comまで。
☆『図解入門 よくわかる最新燃料電池の基本と動向』発売!
◇発行:秀和システム ◇体裁:A5版、2色刷、232頁 ◇価格:1680円(本体価格+税)
◇書店またはインターネットの本のサイトから入手できます。
■燃料電池関連イベント
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☆水素エネルギー協会「第114回定例研究会」
◇日 時:2月18日(金)13:30〜15:50( 受付12:50〜)
◇場 所:学士会館2階210号室(千代田区神田錦町3-28、TEL03-3292-5931)
◇講演内容
・13:35〜14:35
演題:「SOFC開発の最近の動向と基礎科学的話題(仮題)」
講師:東北大学多元物質科学研究所融合システム部門教授 水崎純一郎氏
・14:45〜15:45
演題:「固体高分子電解質を用いた電気化学プロセスの行方(仮題)」
講師:(独)産業技術総合研究所関西センター所長代理 竹中啓恭氏
◇参加費:HESS会員無料、非会員3000円(資料代含む)
◇申込方法:FAXもしくはE-mailでお申込下さい。
◇締切り:2月15日(火)
◇問合せ先:水素エネルギー協会事務局・谷生、米富
〒240-8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台79-2
横浜国立大学教育人間科学部 TEL/FAX 045-339-3996
E-mail secretary@hess.jp Web http://www.hess.jp/
☆エネルギー分野における最新分析技術セミナー
(最近のトピックスとそれに対応する分析システムの紹介)
○日時/定員/会場:
・名古屋会場:2月22日(火)定員100名
愛鉄連厚生年金基金会館4階大会議室(名古屋市中村区黄金通1丁目18番地)
・東京会場:2月23日(水)定員100名
国際ファッションセンタービル10階 101〜102会議室(東京都墨田区横網一丁目6番1号)
○参加費:無料
○プログラム:9:30〜16:40(受付開始9:00)
・午前の部: 横河アナリティカルシステムズ/Agilent Technologies, Inc.からの講演
「燃料電池向け微量サルファー分析の最新アプリケーション(GC-ICP/MS、SCD、PFPD等の紹介)」
「2ディメンションGCによる分析、無機ガスの微量分析」
・午後の部:Analytical Controls,Inc.からの講演 (逐次通訳付)
「Analytical Controls社の紹介、燃料分析における標準化に向けての動きとそのメソッド開発」
「ガソリンの詳細分析方法、ガソリン蒸留試験の迅速化」
「オンラインプロセスGCによる石油ガス、天然ガスの高速分析」
○講 師:
横河アナリティカルシステムズ(株)アプリケーションセンター 伊藤敏
オランダ Analytical Controls, Inc. Jai Choul Yun
○参加登録 横河アナリティカルシステムズのホームページから参加登録できます。
http://www.chem.agilent.com/Scripts/Generic.asp?lPage=30872&indcol=N&prodcol=N
※尚ご不明な点がございましたら下記宛にご連絡ください。
横河アナリティカルシステムズ株式会社営業本部 高橋慶
〒192-0033 東京都八王子市高倉町9-1
電話:0120-477-111(0426-60-9920) FAX:0426-60-8676
kay_takahashi@agilent.com
☆地球環境シンポジウム
「地球温暖化防止と車社会を考える」
○日 時 2月24日(木)13:30〜17:00
○会 場 イイノホール
(〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-1-1飯野ビル7階 TEL03-3506-3251)
○参加者数 600名(入場無料)
○プログラム
1部 基調講演?「ディーゼルが拓く新しい車社会」
Andreas Wiegert(ボッシュオートモーティブシステム専務取締役)
基調講演?「日本のこれからのエネルギー環境エネルギー戦略」
寺島実朗(財団法人日本総合研究所理事長)
2部 パネルディスカッション
「地球温暖化防止へ車社会はどう取り組むのか」
《パネリスト》
・清水和夫(モータージャーナリスト&レーシングドライバー)
・大聖泰弘(早稲田大学理工学部教授)
・金谷年展(慶応大学大学院政策メディア研究科助教授)
・Dr.Ludwig Walz(ヴェルテンヴェルグ州自動車協会役員)
・田部井淳子(登山家)
《コーディネーター》
・小出五郎(NHK解説委員)
○主 催 地球環境シンポジウム実行委員会 http://www.geocities.jp/globaleko/
☆新潟県平成16年度新エネルギー施策説明会
◇日 時 3月11日(金)14時〜17時
◇会 場 新潟県庁講堂
◇次 第
・基調講演(14:10〜15:00)
「家庭用燃料電池システムの開発と商品化について」
大石庸之氏(新日本石油?新エネルギー本部FC事業2部副部長)
・講演(15:00〜16:30)
「新エネルギーの導入拡大の意義と取り組み」(15:00〜15:30)
古郡靖氏(経済産業省関東経済産業局資源エネルギー環境部エネルギー対策課課長補佐)
「NEDO新エネルギー導入支援策」(15:30〜16:00)
山下幸久氏(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構エネルギー対策推進部統括主幹)
「住宅用太陽光発電導入促進事業について」(16:00〜16:30)
菊谷邦郎氏(財団法人新エネルギー財団導入促進本部太陽光発電部調査役)
・質疑(16:30〜17:00)
◇参加申し込み
参加を希望される方は、参加票を3月4日(金)までに送付願います。(FAX、電子メール可)
送付先:新潟県産業労働部産業振興課新エネルギー資源開発係
FAX:025-280-5508 E-mail:t0500303@mail.pref.niigata.jp
電話025-280-5257(直)
■PEM−DREAMニュース
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☆「2005都市と住まい展」ーー東京ガスの家庭用燃料電池報告
2005年2月8日は家庭用燃料電池コージェネレーションシステムが市場投入された日である。同日、発売を始めた東京ガスの「2005都市と住まい展」を、燃料電池の運転をしているというので東京ビッグサイトに見学に行った。展示会は東5、6ホールと広いスペースを使っていた(第1回国際燃料電池展は東4ホールのみだった)が、実際の展示スペースは1.25ホール分で、それでもかなりゆったりしていた。そこに3つのゾーンが作られ、暮らし実感ゾーンに家庭用燃料電池コーナーがあった。ちなみにビッグサイトは、1ホールを1日借りると300数十万円かかる。2ホール分×7日=約4500万円ほど会場費だけでかかっており、それだけ東京ガスの意気込みも分かるというものだ。
家庭用燃料電池コーナーは、簡単にいえば黒山の人だかりに近い感じで、関心の高さが伺われた。説明員の方は「いろんな質問攻めで、切れ目無し」だったので、疲れていたようだった。質問の様子を見ていると、ひとつ質問して終わり、というのではなく、しばらく対話が続いていた。
東京ガスのブランド名は「ライフエル(LIFUEL)」で、燃料電池を少し知っている人ならLIFEとFUEL CELLの合成語だと気づくだろう。「ECOがフエル・ゆとりがフエル ライフエル」と語呂合わせは考えているが、「ライフエル」単独での発音は自分には語尾に張りがないように感じられる。また、ロゴタイプには泡と稲妻がビジュアルに表現されているが、稲妻は電気を表すとして、黄色い泡は何を意味しているのだろうか。水素かガスか? まさかコージェネシステム(熱電併給)だといっても熱ではないだろう。確かめようと東ガスのホームページを探したが、まだロゴは掲載されていなかった。
製品の製造メーカーは荏原バラードと松下電器産業の2社である。両方とも会場に設置されて運転していた。早速、燃料電池ユニットをなで回してみた。松下の方は正面右上の辺りと右側面の同じ高さの辺りが暖かい。荏原の方は面的に暖かいところはないが、上面の右側がかすかに振動していた。もちろん手で触れなければ分からないし音も出ていない。右側面の排気孔から暖かい空気が出てきており、そのファンの振動だと分かる。荏原の方に聞いてみると、「かなりぎっしり詰まっているからだろう」ということだった。松下と荏原とでは並べてみるまで気づかなかったが、松下の方が一回り大きい。寸法でみると、
松下製 800(W)×375(D)×1000(H)
荏原製 800(W)×350(D)×800(H)
である。中身はほとんど同じなので、機器の配置の空間などでサイズが違っているようだ。これも設計だからどちらがいいというものではなく、両社とも更なるコンパクト化を課題としている。
中身は同じといったが、改めてシステムの構成をみてみると、以下の6つになる。1.燃料処理装置(天然ガスから水素を取り出す)
2.固体高分子型燃料電池スタック(電気と熱を作る)
3.インバータ(直流電気を交流に変換し、系統連携も可能にする)4.熱回収装置(約60℃の温水を作る)
ここまでが燃料電池システムの方で、貯湯槽の方では、
5.貯湯槽(読んで字の如し。200リットル)
6.バックアップ熱源機(貯湯槽内の温水で給湯需要に対応できないときに過熱して供給する)
東ガスはこのシステムで、従来システム(火力発電+従来給湯器)と比べて、CO2は移出量は40%、1次エネルギー消費量は26%減ると導入効果を謳う。導入した場合に台所に取り付けるリモコンでは、
・現在の電力状況 現在の発電電力と電力会社から購入している電力が数字で示される。
・電力情報 今日・昨日・今月・先月の発電量と電力会社から購入した電力量を数字で確認。
・発電予定 燃料電池ユニットが待機中の時に次回の発電予定時刻を確認する。というような情報が示される。例えば「現在の電力状況」では、【発電】1.0kW【家庭】3.1kWと表示されるから、今は自宅で合計4.1kWの電力を使っていることが分かる。一方の「電力情報」では、【発電】8.2kWh【家庭】9.8kWhと表示される。この数字はパンフレットに例示してある数字で、こうしてみると「もう少し発電してくれれば電気代がタダなのに」という考えが頭をよぎるかもしれない。しかしそれはできない相談なので、家庭で使う電気を少なくしようとなり、省エネルギーが実践されるようになる。
会場には早速、ヘーベルハウス、パナホーム、積水ハウス、ミサワホームの住宅メーカーのチラシも置いてあった。旭化成のヘーベルハウスでは、東京都目黒区S邸(アパート併用住宅、10月稼働開始)、神奈川県横浜市I邸(二世帯住宅、12月稼働開始)に導入される。積水ハウスは、東京都武蔵野市で分譲予定の「仮)吉祥寺東町分譲計画」団地(31区画)のうち、建売分譲の7区画に導入される。販売開始は3月下旬である。武蔵野市では他に「市立大野田小学校」(12月予定)と都市再生機構の「サンヴェリア桜堤団地」(05年冬入居予定、17戸設置)が計画されている。「サンヴェリア桜堤団地」の図面ではベランダの隅に置くようになっている。
東ガスは、導入促進を図るために家庭用燃料電池契約を設定した。3年間の契約で、上限が9500円(税込み)とされ、同期間は一般料金から3%の割引をするというもの。普通の使い方をすれば、この専用料金メリットと家庭用燃料電池のランニングメリットで、年間6万円のメリットがあると説明している。
設置スペース(必要最低スペース)については、松下製が幅3.45m×奥行き1.26m×高さ2.65m(GL+)、荏原製が幅3.1m×奥行き1.28m×高さ2.6m(GL+)である。住宅壁面からの離間距離はともに15cmだから、前面と側面の空間がかなり必要だ。元旦以来、家庭用燃料電池の設置希望者の募集を始めて、20台に対してすぐに600件を超す応募があったと聞く。だが、条件に合ったのはほんのわずかだったという。
「2005都市と住まい展」で仕入れた情報は以上のようだが、少々気になったことがある。まず受付で登録して入口から入ろうとしたときに、左手のスペースに黒っぽい背広の男性がずらっと並んでお辞儀をしていた。ヤーさんなら規律に従ったお辞儀になるが、企業では自主的なお辞儀なので何となく違和感を感じた。続いてウェイティングエリアがあり、そこの椅子でウエルカムシアターでの上映が始まるまで少し待たされた。大画面に投影された内容は東ガスの企業理念を映像化したものだったがあか抜けない。ここまでは強制でも仕方がないと思っていたら、会場内も一巡する回り方が決められており、もちろん関心のないところはすっ飛ばして歩いていけばよいのだが、ここまで強制されると「何だ、この展示会は」という気がしてくる。
展示の最初は「お風呂コーナー」で、ミストサウナの実演があった。実にすらりとしたモデルさんがビキニ(今は何というのか分からないので、こんな表現をしてしまうが)スタイルでミストを浴びていると、おじさんたちの目はくぎ付けとなっていた。まあ、それはお笑いとしても、「都市と住まい展」は毎年行っているらしく、対象は東ガスの関係者(取引相手とか)に限られていたことを後で知って納得した。バスで地方から団体できている方々もかなりいて、普通は一般公開していないイベントだ。今年は家庭用燃料電池があったからやり方を変えたらしく、タイトルもよく見れば「SPECIAL」の文字がくっついていた。出口のところではアンケートと引き替えにバッグか時計を景品として配っていた。自分は、展示内容ではなく普通の展示会と運営が違っていたので「不満」に印を付けて、遠慮なくバッグをいただいた。
■WEB LINK NEWS
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05/02/09 エコ住宅に優遇ローン 金融機関が東邦ガスや中電と提携(中日新聞)
【愛知県】オール電化住宅やガスコージェネレーション(熱電併給)システムを導入する住宅向けに、金融機関が金利優遇ローンの取り扱いを相次いで始めた。住宅ローン実績を増やしたい金融機関、顧客争奪戦を繰り広げる中部電力と東邦ガス。それぞれの思惑が一致し、優遇制度は今後も拡大しそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050209-00000016-cnc-l23
05/02/09 バイオディーゼル普及に向け、草の根派と大豆業界が不協和音(WIRED)
中西部の各州で大豆を栽培する農家は、環境保護主義者や有名人たちの協力を得て、バイオディーゼルはおしゃれで環境に優しいというイメージを作り上げ、若者やベビーブーム世代にアピールしようとしている。とはいえ、大豆農家と環境保護主義者との関係は、決して円満とは言えないようだ。多くの環境保護主義者たちは、何年も前から自宅の裏庭や地下室や浴槽でバイオディーゼル燃料を作り、草の根レベルでバイオディーゼルの普及に努めてきた。しかし、「バックヤーダー」(backyarder、裏庭派)と呼ばれるこうした個人の草の根バイオディーゼル生産者たちが、大豆農家のやり方、とくに遺伝子組み換え作物や除草剤の使用を激しく非難していることもまた事実だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050209-00000003-wir-sci
05/02/10 新エネルギー:木くずガス化で発電 平田にプラント建設−−来夏稼働予定/島根(毎日新聞)
同市は水素エネルギーを使った社会の構築を目指し、「出雲國水素社会プロジェクト研究会」を設立。国内最大の風力発電所として同市十六島町などに40基近い風車を建設し、風力発電で生じた電力を水素を燃料とした電池に貯蔵する計画などが話し合われており、出雲市などとの合併後も新市に引き継がれる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050210-00000245-mailo-l32
05/02/11 松下、石油機器から撤退−燃料電池などに資源集中(日刊工業新聞)
3月末までに奈良県大和郡山市などの工場での生産を終える。国内市場が10年前より40%縮小し、成長が見込めなくなった。今後、二酸化炭素ヒートポンプや燃料電池に経営資源を集中する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050211-00000012-nkn-ind
05/02/12 77%は先進国の排出が原因 CO2による温度上昇(共同通信)
産業革命期以降に放出された二酸化炭素(CO2)が原因で起こった温度上昇の77%は、欧米や日本などの先進国に責任があるとの分析結果を米国の環境シンクタンク、ピュー気候変動研究センターが12日までにまとめた。同センターは1850年から2000年まで、各国のエネルギー消費量などのデータから排出量を推定した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050212-00000088-kyodo-soci
05/02/13 温暖化対策、全国9ブロックに政府が推進会議設置へ(読売新聞)
都道府県や市町村の温暖化防止計画作りを支援することが目的だ。会議には、農林水産、環境、経済産業の各省や、民間活動団体(NGO)、地方自治体などが参加し、各地域のCO2排出量などの情報を交換する。各自治体は会議での情報を基に、地域の特性に合ったCO2排出量の削減目標を設定したり、公共交通機関の整備や省エネ機器活用の対策を盛り込んだりするなど、温暖化防止計画の作成に役立てる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050213-00000501-yom-pol
05/02/15 タツノ・メカトロニクス、燃料電池車用水素計量機を開発(日刊工業新聞)
タツノ・メカトロニクス(東京都港区、龍野廣道社長、03・3452・6211)は、70メガパスカルの超高圧充填に対応した燃料電池(FC)車用の固定式水素計量機を開発した。1号機は自社内での研究に使用し、2号機以降は自動車メーカーなどからの受注にも対応していく。開発した計量機は、横浜工場(横浜市栄区)内の水素安全研究ステーションに設置した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050215-00000010-nkn-ind
05/02/15 05年度・県予算をみる:/中 燃料電池 コンビナート再生の切り札/三重
鈴鹿山麓(さんろく)のふもとにある財団法人国際環境技術移転研究センター(四日市市桜町)敷地内に設置された、燃料電池実証実験のプラント。燃料電池の実用化に向け、県が民間企業と共同で昨年9月から発電実験を行っている。製造拠点の海外移転や設備の老朽化などにより空洞化する四日市コンビナート再生の切り札として、県は03年、コンビナートがまたがる同市と楠、川越町を国の産業再生特区に申請。新産業創出を目指す中で、石油精製の過程で発生する水素を有効活用できるとして、白羽の矢が立ったのが燃料電池だった。 県は、05年度当初予算に関連予算約2億1575万円を計上。実証実験を継続するほか、県内の工業系高校4校で小型燃料電池をつくる実技授業を開いたり、企業を集めた技術研究会を開く。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050215-00000018-mailo-l24
05/02/16 トヨタ、「トヨタ会館」を全面改装−ロボットがお出迎え(日刊工業新聞)
トヨタ自動車は3月25日の愛・地球博(愛知万博)の開幕に合わせ、企業展示館「トヨタ会館」(愛知県豊田市)を全面改装し、16日にオープンする。ハイブリッド車や燃料電池車などの先端技術、トヨタの生産ラインを実車や最新の映像技術を駆使して紹介。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050216-00000008-nkn-ind
■海外ニュース(2月―1)
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<輸送>
●GMが新しい「シークウェル(Sequel)」を発表
ゼネラルモータース(GM)社は、最新のコンセプトカー「シークウェル(Sequel)」を発表した。シークウェルは、11インチのスケートボード・シャーシはもちろん、燃料電池、バイワイヤー技術そしてホイールハブモーターといったこれまでのコンセプトカーで示された技術を組み込んでいる。キャデラックSRXのサイズのシークウェルは、水素を供給して300マイル走り、10秒足らずでで60マイル(mph)まで加速する。
http://media.gm.com/servlet/GatewayServlet?target=http://image.emerald.gm.com/gmnews/viewmonthlyreleasedetail.do?domain=3&docid=10843
<定置用電源>
●ノーザン・パワーが燃料電池システムのための契約をNYPAから獲得
ディストリビューテッド・エナジーシステムズ社の子会社であるノーザン・パワーシステムズ社は、今後3年間にわたるニューヨーク電力公社(NYPA)の顧客に対する分散型電源(DG)プロジェクトの設計、技術、設置について、NYPAとの実施契約を獲得した。2つのプロジェクトで確認された開発の1番目は、ニューヨーク市のメトロ・ノース鉄道グランド・セントラル駅のための400kW級燃料電池コージェネ(CHP)システムである。3年間で見込まれる契約金額は500〜1000万ドルである。
http://www.distributed-energy.com/press/corporate.html?news_id=16983&year=2005&month=01
※メトロ・ノース(Metro North Railroad)は、マンハッタン中心東部に位置するグランド・セントラル駅(Terminal)から北方に伸びる6路線を有し、一部はニューヨーク州に隣接するニュージャージー州、コネティカット州にかかっている。
※ディストリビューテッド・エナジー社(Distributed Energy Systems Corporation)
プロトン・エナジーシステムズ社とノーザン・エナジーシステムズ社が2003年に設立した。
http://www.distributed-energy.com/
※ノーザン・エナジーシステムズ社(Northern Power Systems) 1974年に設立。
http://www.northernpower.com/
<ポータブル/バックアップ電源>
●ミレニアム・セルとプロトネクスが携帯用電源システムを展示
ミレニアム・セル社とその燃料電池パートナーであるプロトネックス社は、タクティカル・パワーソース・サミット(Tactical Power Sources Summit Conference)で30W級携帯用電源システムを展示する。この一体化したシステムは、米国空軍研究所が以前発表した最初の提出物となる。軍民両用の科学技術(DUST)はプロトネクス社が請け負っている。この計画でプロトネクス社とミレニアムセル社は、野外行動を広げるために重要な兵士が使う電力を供給するための統合された燃料電池電源を提供するために、ミレニアムセル社の水素エネルギーシステムをプロトネクス社の燃料電池システムと統合する。試作システムは2005年2月に空軍に納入される。
http://www.corporate-ir.net/ireye/ir_site.zhtml?ticker=MCEL&script=410&layout=-6&item_id=667315
※タクティカル・パワーソース・サミット(Tactical Power Sources SummitConference) 2005年2月1〜2日、米国バージニア州アーリントンのシェラトン・ナショナルホテルで開催。
※関連記事=『燃料電池ワールド』Vol.134 2004/03/31、Vol.142 2004/06/02
<燃料/改質器/貯蔵>
●プラグパワーがニューヨークに2台の水素製造機を設置
プラグパワー社は、ニューヨーク州エネルギー研究開発局(NYSERDA)がスポンサーとなった最近の2つの計画で、2台の GenSiteェ水素製造機を設置する予定である。最初の計画でプラグパワー社は、最近ニューヨーク州にリースされた2台のホンダFCXを含む燃料電池自動車のための燃料供給基盤を確実に提供するために、アメリカン・ホンダ社、エアー・プロダクツ・アンド・ケミカル社、ホームランド・エナジー社をパートナーを組む。2番目の計画の一部では、プラグパワー社はGenSite システムを既存の水素インフラと統合するためにオルバニー・ナノテックとパートナーを組むだろう。
※オルバニー・ナノテック ニューヨーク州立大学オルバニー校の施設を利用し、先進的な半導体材料・プロセスの研究開発を行う大規模ナノテクノロジー研究開発拠点。ニューヨーク州が推進している。
http://www.jif.org/column/0210/3.html に敷地内の施設の建設状況の写真が載っている。
<燃料電池コンポーネント>
●ドナルドソンが日本で製造された最初の燃料電池用フィルターを出荷
ドナルドソン社は、日本の群馬県にある工場で製造された最初のFC3(燃料電池の汚染防止 Fuel Cell Contamination Control)製品を出荷した。
http://www.donaldson.com/index.html
※FC3の詳細情報 http://www.donaldson.co.jp/products/battery/index.html
<報告書/市場調査>
●「水素と燃料電池ー世界の研究開発プログラム概観」
国際エネルギー機関(IEA)は、「水素と燃料電池ー世界の研究開発プログラム概観」を発行した。
http://library.iea.org/dbtw-wpd/bookshop/add.aspx?id=191
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■燃料電池ワールド
□毎週水曜日発行
□編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM
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