燃料電池ワールド (2005/01/05 16:30)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
■□□□□□□□□□
■Vol.171 2005/01/05発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

謹賀新年。今年もよろしくお願いいたします。

■お知らせ
□□□
☆お年玉プレゼント
PEM−DREAM著『図解入門 よくわかる最新燃料電池の基本と動向』を読者の皆様に10冊プレゼントします。ご希望の方は、「プレゼント希望」と明記の上、氏名、送り先を書いてメールでお申し込み下さい。
締め切りは1月15日(土)です。応募者多数の場合は抽選とし、19日発行予定の『燃料電池ワールド』で
当選者を発表します。メールは、info@pem-dream.com

☆1月の燃料電池市民講座
『エネルギービジネスへの挑戦』
ゲスト=金田武司氏(株式会社ユニバーサルエネルギー研究所代表取締役)

 家庭用燃料電池の市場導入が近づいてきています。この流れは、分散型電源が電力ネットワークの一角に入っていくことで、やがては日本のエネルギー構造に大きなインパクトをもたらすことが予想されます。現在、こうした変化を予測して水素を核とした次世代エネルギーのさまざまな研究開発が行われ、ベンチャー企業も設立されています。

 金田氏は三菱総合研究所からこのほど独立されて、株式会社ユニバーサルエネルギー研究所を設立されました。新しく始めた事業について、起業のきっかけや意図、事業目的、背景や展望などについて語っていただこうと思います。

○日 時 2005年1月22日(土)午後2時から
○場 所 株式会社守谷商会本社会議室(東京駅から徒歩約3分、地図をお送りします)
○参加費 2000円(PEM−DREAM会員は無料)
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「1月の燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
 メール info@pem-dream.com 

☆『図解入門 よくわかる最新燃料電池の基本と動向』発売!
◇発行:秀和システム ◇体裁:A5版、2色刷、232頁 ◇価格:1680円(本体価格+税)
◇書店またはインターネットの本のサイトから入手できます。

■燃料電池関連イベント
□□□
☆第1回国際燃料電池展(FC EXPO2005)
◇日 時:1月19日(水)〜21日(金)10:00〜17:00
◇会 場:東京国際展示場(東京ビッグサイト)
◇主 催:リード エグジビション ジャパン株式会社
◇イベントホームページ(無料招待券もこちらから)
http://www.fcexpo.jp/fc/jp/press/release040412.phtml

☆未来エネルギー研究協会
「エネルギーと環境に関する調査」講演会
◇日時:1月21日(金)14:00〜17:00
◇場所:芝蘭会館別館第?研修室
  所在地:京都市左京区吉田牛の宮11-1 電話 075-771-0958
◇講師と演題:
講演1「京都議定書発効へ向けた京都市にける地球温暖化防止の取り組み」(14:00
〜15:20)
 京都市環境局環境政策部地球環境政策課担当課長 北村昌文氏

 座長:京都大学大学院エネルギー科学研究科長 笠原三紀夫教授 講演2「我々の身近なエネルギー・環境問題」(15:40〜17:00)
 京都大学大学院エネルギー科学研究科長教授 笠原三紀夫氏
 座長:京都大学エネルギー理工学研究所 佐野史道教授
講演会終了後懇親会(芝蘭会館別館レストラン )を開催致します。
◇参加費 会員および学生:無料,非会員:3000円(懇親会参加を含んでいます)
◇申込み及び問合せ先 未来エネルギー研究協会事務局 TEL/FAX:075-701-6671,電子メール:mirai@nk.rim.or.jp
※会場地図は、以下のアドレスをご参照ください。
http://inet.museum.kyoto-u.ac.jp/japanese/event/shiranhall.html  

☆第3回中部支部名古屋表面科学シンポジウム
第45回表面科学研究会
「産業を支える最先端電池と表面科学」
◇主 催:日本表面科学会中部支部
◇共 催:三重県
◇日 時:1月22日 (土)13:00〜16:30
◇場 所:三重県四日市市総合会館8階 視聴覚室
◇参加費:無料(懇親会に参加される方は3,000円を当日徴収致します。)
◇参加定員:200名(定員に達し次第締め切ります。)
◇プログラム:
1「はじめに」 13:00-13:10
   福田 安生(支部長、静岡大学電子工学研究所)
2「リチウム二次電池の現状と今後」 13:10-13:55
   武田 保雄(三重大学工学部)
3「燃料電池の開発の現状と課題」 13:55-14:40
   堀 美知郎(大同工業大学工学部)
休憩 14:40-14:50
4「結晶シリコン太陽電池技術の現状と課題」 14:50-15:35
   清水 正文(シャープ(株)エコロジー技術開発センター)
5「電気二重層キャパシタについて」 15:35-16:20
   岡村 廸夫((株)岡村研究所)
6「おわりに」 16:20-16:30
   加藤 征三(三重大学工学部長)
7 懇親会 17:00-
◇申し込み方法:
ファックス、または電子メールで下記までお申し込みください。その際、「産業を支える最先端電池と表面科学」と明記し、参加人数、氏名、所属(学校名、職業)、住所、電話番号、E-mailアドレス等をご記入下さい。
◇締め切り:1月11日(火)
◇申し込み・問い合わせ先:
三重大学工学部 畑 浩一
Fax: 059-231-9404 / E-mail: hata@elec.mie-u.ac.jp
または,三重県農水商工部産業集積室  長谷川裕芳 小林一義
Fax: 059-224-2078 / E-mail: sshuseki@pref.mie.jp
◇会場案内:
四日市市総合会館、四日市市諏訪町2-2
近鉄 名古屋線 四日市駅下車、東へ徒歩10分(四日市市役所西隣)
◇詳細:http://chubu-sssj.ims.ac.jp/information/information.html

☆「水素エネルギー・燃料電池セミナー in おおさか」
◇と き:2月7日(月)10:30から16:40
◇ところ:グランキューブ大阪(大阪国際会議場)10階会議室
 (所在地:大阪市北区中ノ島5−3−51)
◇主 催:おおさかFCV推進会議
◇参加料:無料(要 事前申込)
◇定 員:500名(定員になり次第締め切ります)
◇申込方法 次のホームページからお申し込みください。
  http://www.epcc.pref.osaka.jp/kanri/fcv/top.html
◇プログラム(都合により、テーマ、講師等が変更となることがあります):10:30〜
〇基調講演
・「水素社会への挑戦と中小企業のビジネスチャンス」
 経済産業省資源エネルギー庁 燃料電池室室長 安藤 晴彦
〇特別講演
・「愛知万博に導入される新エネルギー」

 (財)2005年日本国際博覧会協会事業企画本部調査役 根本 宏13:00〜
〇講演(大阪・関西を元気にする水素・燃料電池関連企業の取り組み)   

 コーディネーター:近畿経済産業局総務企画部参事官 村木 哲男
・「おおさかFCV推進会議の取り組み」
 大阪府環境農林水産部循環型社会推進室参事 佐藤 健二
・「燃料電池を支える水素インフラの取り組み」
 岩谷産業(株)ガス技術部シニアマネージャー 建元 章
・「天然ガスパイプラインを活用した水素インフラ形成への取り組み」
 大阪ガス(株)エンジニアリング部マネージャー 東 隆行
・「低温作動SOFC発電システム開発の取り組み」
 関西電力(株)エネルギー利用技術研究所主席研究員 山崎 啓
・「燃料電池搭載小型移動体開発の取り組み」

 (株)栗本鐵工所事業企画室燃料電池部マネージャー 福井 茂雄
・「燃料電池自動車開発の取り組み」
 ダイハツ工業(株)E・HV開発部長 北村 晏一
・「水電解水素発生装置を核にした水素事業の取り組み」
 日立造船(株)事業開発推進室統括部長 加藤 剛
・「家庭用燃料電池の実用化に向けた取り組み」

 松下電器産業(株)FC事業開発室グループマネージャー 山本 義明〇質疑応答・とりまとめ

■PEM−DREAMニュース
□□□
☆新聞広告の初夢

 元旦の日経新聞に、東京ガスの家庭用燃料電池設置の公募広告が載った。3日には違う表現で、やはり公募広告が朝日新聞に載った。公募についての記載スペースは小さく、マーケティングの方法としては当然の事かもしれないが、市場導入の最初に「公募」というやり方をとったことは気持ちが良く、うれしい気がした。首相官邸にはすでに設置が予定されているが、どのような方がどれくらい応募してくるのだろうか。

 東京ガスのホームページには、少し詳しい応募内容が載っている。それによると、第1期の募集は20台、戸建て住宅に限定されているから20軒である。地域は東京ガスの供給エリア内で、東京都、神奈川県、千葉県および埼玉県南部とされている。契約金額は100万円(税込み)で、期間は10年間。最初の3年間はアンケートおよび燃料電池の運転データモニタリングなどへの協力が義務づけられている。ただし、燃料電池に接続するガス、給水、給湯配管工事および連系用ブレーカーなどは別にかかる。

 応募期間は元旦から3月15日までの2カ月半だが、応募多数の場合はどうなるのだろうか。「消費エネルギーや二酸化炭素排出の削減効果試算等により設置先をご案内」することになり、効果の試算は東京ガスが行う。結果が出るのは4月になる。きっと、いろいろな方の応募があるだろうから、この線引きはやむを得ないと思え、効果の試算が有意な順から選ばれるのだろう。そのように細かく明記していないので、あるいはもっと複雑な基準があるのかもしれない。

 PEM−DREAMがお付き合いしている燃料電池ファンの中には、現状の電気・ガス費用の方が燃料電池を導入するよりも経済的だと思える家庭がある。例えば、夫婦2人だけの家庭などはそうだろう。だが、経済的な余裕があるので、経済性よりも燃料電池の環境性を生活の中に取り入れたいと考えている人もいる。そのような場合は、応募多数ならくじ引き、とか、自動車のように数カ月待ちというような方法にならなければ、希望は実現できなさそうだ。数年経てばそのような状態になるのだろうか。政府の導入希望目標は、2010年(あと5年だ)には120万台としているから、その頃には可能性があるかもしれないと期待しよう。

 LPガスを使う家庭用燃料電池は新日本石油が3月1日から商品化すると言明している。05年度中に関東圏のほか長野、静岡、新潟、山梨など1都10県で150台、06年度以降は全国展開して年間500台を目標にしている。3年間のレンタル契約でレンタル料は年間6万円、金額的には東京ガスよりもはるかに楽だ。すでに著名人5名の自宅に設置することが決まっているというが、こちらも公募方式をとるのだろうか。

 住宅産業の側からも設置の計画が出てきている。都市再生機構は3月から夏にかけて入居予定の「アーベインなんばウエスト」(大阪市浪速区)に26戸、05年冬入居予定の「サンヴェリア桜堤団地」(東京都武蔵野市)に17戸設置することを発表した。集合住宅への導入が目新しい。そして、ミサワホームも首都圏の戸建て住宅契約者を対象に、東京ガスの製品を導入する。

 地域で見るとまずは首都圏からだが、大阪ガスと東邦ガスは05年度中に発売するので、関西、中京圏もほどなく対象エリアに入ってくる。

 一方、自動車の方は新年広告で燃料電池に触れたところは全くなかった。しかし、3月から9月までの愛知万博で燃料電池バスが使われ、その後、そのバスが地方自治体で使われることになるので、水素ステーションも建設されるだろうし、地域的な広がりが期待できる。

 こうしてみると、燃料電池の商品化は2002年暮れから始まった燃料電池自動車を第1弾として、今年は家庭用の第2弾と地域拡大が始まり、来年の元旦の新聞広告には携帯用が出てくるかもしれない。初夢気分のニュースとなった2005年の幕開けです。

■WEB LINK NEWS
□□□
04/12/22 「株式」日本触媒(4114)−個別銘柄ショート・コメント(フィスコ)

 連日の年初来高値更新後、上値抑えられる。燃料電池の基幹部品、セラミックシートの生産能力を現在の10倍に拡大すると報じられている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041222-00000030-fis-biz

04/12/24 開発進む燃料電池自動車、2005年には一般市販車も(WIRED)

 水素と酸素を反応させてエネルギーを取り出すFCVは、ガソリン車に代わるものとして過去20年以上にわたって開発が進められてきた。そして今月に入って米ザップ社が、2005年後半にFCVの市販を開始する予定であることを明らかにした。ザップ社の広報担当、アレックス・キャンベル氏によると、同社は、現在ヨーロッパで販売されている『スマート』をベースにし、これを燃料電池で走行するように改造するという。「燃料電池車が本当に実現するのか、これまで世の中の見方は懐疑的だったが、われわれの取り組みにより、人々は、必ず実用化されると考えるようになっている」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041224-00000001-wir-sci

04/12/27 「株式」栗本鐵工所(5602)−個別銘柄ショート・コメント(フィスコ)

 反発。立花証では参考銘柄として取り上げているもよう。ホソカワミクロンと紛体製造装置分野で業務・資本提携、ナノテク応用した燃料電池分野などでの展開に期待と。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041227-00000031-fis-biz

04/12/27 「株式」日本カーボン(5302)−個別銘柄ショート・コメント(フィスコ)

 急伸、出来高も1位と活況。低位材料株物色の流れが波及している格好だが、10月6日以来の高値を更新したことで、上値妙味が広まる状況ともなっているようだ。一部証券紙では、太陽電池・燃料電池関連として注目銘柄に取り上げていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041227-00000032-fis-biz

04/12/28 DJ-米メカニカル・テクノロジー、私募で800万ドルの資金調達(ダウ・ジョーンズ)

 ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)携帯型燃料電池開発を手掛ける米メカニカル・テクノロジー(Nasdaq:MKTY)は27日、私募により、フレッチャー・インターナショナルに株式800万ドルを売却したと発表した。メカニカルはこの新株発行で調達した手取金を子会社のMTIマイクロ・フューアル・セルズの運営に当てる予定だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041228-00000022-dwj-biz

04/12/29 「株式」日立製作所(6501)−個別銘柄ショート・コメント(フィスコ)

 小動き。2007年をめどに、携帯電話などモバイル機器用の燃料電池の販売に乗り出すと報じられている。携帯電話の消費電力が増えるなか、長時間使える体制を整える。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041229-00000020-fis-biz

04/12/30 燃料電池開発を愛知県が支援 万博後の振興策で(中日新聞)

 【愛知県】愛知県は愛・地球博(愛知万博)後をにらみ、次世代産業の育成策に新エネルギーの1つ、燃料電池を位置づけ、環境保全にもつながる産業振興を2005年度に本格化する方針を固めた。県産業技術研究所(同県刈谷市)を拠点に、燃料電池の開発にかかわる中小企業の支援や産学との連携強化などに乗り出し、量産技術の確立を図る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041230-00000016-cnc-l23

05/01/01 【待ったなし 人口減少時代】高齢ニッポン存亡岐路(産経新聞)
 ■超効率的社会に生きる道

 大原財政経済研究所代表、大原一三氏(元農水相)の話「自然増が十万人を切ったことは、人口減少の始まりといえる。重要なのは、二〇五〇年までに生産年齢人口が約四割減ることだ。

 中国やインドが、人口増加率に比例した経済成長率でわが国を追い越していく日もそう遠くない。その場合、食糧や、石油などの化石燃料などの調達は窮屈なものとなる。物価高騰や貿易赤字が現実となり、アジアの人口急増国家に富と仕事を求めるヒトやカネの流れが加速して、日本経済が自滅への速度を速めることになる恐れがある。

 一人当たりの生産性を倍増して超スリムで超効率的な社会を目指すことが重要だ。具体的には、働き手の減少という『第一の壁』を、教育分野への競争原理の導入と先端研究の活性化によって乗り越え、石油など資源の制約という『第二の壁』を、水素エネルギーをはじめとする代替資源の発明やナノテクノロジー(超微細技術)の開発で乗り越えなければいけない。また行政や企業は、女性や高齢者の働く場を拡大する必要がある」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050101-00000000-san-soci

05/01/05 4日東亜合がしっかり(ラジオNIKKEI)

 東亜合成が新値追い。アクリル酸の拡大から前12月期に連結経常利益が前の期に比べて87%増になったもようなうえ、今期についても続伸と見る市場関係者が多く、業績面からの買い安心感が強いもよう。推定連結PERが11倍と低いうえ、この日は1日付の日経産業新聞に同社が携帯向け燃料電池、低価格化後押しと報じられたことも手がかりになっているようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050104-00000203-rtp-biz

05/01/05 チノー、燃料電池評価試験向け分離型温湿度計2種を開発(日刊工業新聞)

 チノーは燃料電池評価試験向けに、分離型温湿度計2モデルを開発した。温度・相対湿度を出力する「HN―CJA」と、温度・露点温度を出力する「HN―CJC」で、ともに国内で初めて、露点温度100度C以上での相対湿度測定を可能にした。発売は2月中旬で価格は40万円前後の見込み。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050105-00000002-nkn-ind

■海外ニュース(12月―3)
□□□
<輸送>
●サムスンが新しいスクーターを試乗

 サムスンエンジニアリング社は、成功裏に水素駆動の単車の試乗を行った。科学技術省と韓国科学技術研究院が資金提供しているプロジェクトの結果、スクーターは水素燃料6リッターで140km走ることができる。そして、水素ガスを発生させるために、ホウ酸ナトリウムから作られた水素化ホウ素ナトリウムの水性溶液を使っている。
http://au.news.yahoo.com/041118/3/rsg9.html

●ヌベラがトロに燃料電池システムを提供

 ヌベラ・フュエルセルズ社は、H2eェ パワーモジュールをトロ社に提供した。トロ社は、専業の芝生/園芸機器への使用可能性を調べるためにヌベラ社の水素で動く燃料電池システムを評価する計画である。
http://www.nuvera.com/news/pr_toro.php
※トロ社 アメリカ・ミネソタ州で1914年に設立された芝刈り機を中心とした芝生管理機器の世界トップの専業メーカー。

<定置用電源>
●プラグパワーとホンダは第2世代のホームエネルギーステーションを成功裏に稼働

 Honda R&D Americas とプラグパワー社は、ニューヨークのレイサムにあるプラグパワー社本社で、第2世代ホームエネルギーステーション(HES II)の稼働を成功裏に始めた。HES II は、自動車の燃料補給のために天然ガスから水素を生産し、家庭の温水のための熱と電気を供給する家庭用燃料補給ユニットを製造するための、ホンダとプラグパワー社の共同開発の更なる進化である。
http://world.honda.com/news/2004/4041116_b.html

●ダウとGMが1MW級燃料電池設備を建設

 ダウ・ケミカル社とゼネラル・モーターズ社は、共同の燃料電池実証プロジェクトの第2フェーズを開始した。1MW級燃料電池パイロットプラントを建設して、テキサス州フリーポートにあるダウ社のテキサス工場に設置する。このシステムは、化学プラントから出される副生水素を燃料とし、プラントの電力網に電力を供給する。
http://www.dow.com/dow_news/corporate/2004/20041129b.htm

<燃料/改質器/貯蔵>
●H2Gen が日本で販売契約

 H2Gen Innovations, Inc.は、日本の伊藤忠商事と販売契約を締結した。伊藤忠商事は日本におけるH2Gen 社の独占販売代理店として、H2Gen 社の水素製造装置HGM2000を提供する。第1ステップとして伊藤忠商事は、実証運転のための準商用機を1台、東京ガスに納入した。
http://www.h2gen.com/news/041103.html
※伊藤忠商事はH2Gen Innovations, Inc.に出資もした。H2Gen(エイチ・ツー・ジェン)社は、フォードモーターと燃料電池自動車用の車上搭載型ガソリン改質装置を開発していた技術者が中心となり、2001年に設立された。現在、天然ガスを原料とした水蒸気改質方式による、一時間あたりの水素製造量が53 Nm3(標準立方メートル)のモデルHGM-2000の準商用機を製作しており、実証運転用として欧米の大手工業ガスメーカーに順次納入中。http://www.itochu.co.jp/main/news/2004/news_041102.html

<報告書/市場調査>
●輸送用燃料電池サプライチェーン

 ABIリサーチ社は、新しい調査「輸送用燃料電池サプライチェーン」を発表した。自動車用燃料電池産業のための巨大なサプライチェーンを予測し、材料、コンポーネント、出荷数に関する世界市場の分析を行っている。
http://www.abiresearch.com/reports/AFSC.html

──────────────────────────────────────

■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

 □解除:「まぐまぐ」と「melma!」から直接ご購読の方が解除される場合は、「まぐまぐ」か「melma!」から直接解除の手続きを行ってください。PEM−DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/  
 melma! http://www.melma.com/taikai/
 □連絡先: info@pem-dream.com
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1