燃料電池ワールド (2005/01/12 15:40)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.172-1 2005/01/12発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆「企業・団体の自己PR」コーナー設置の試みについて

 昨年11月、日本スウェージロック株式会社より『燃料電池ワールド』を販促活動の媒体として活用させて欲しいとのメールをもらいました。それに対して、PEM−DREAMは企業の立場とは違うが、燃料電池を推進していくには企業との協働が必要だと考えていること、また、燃料電池の情報流通を促進するためには、つかみきれない情報を企業の方から提供していただくことが有効であると考えていること、しかし、誤解を避けるために広告ではなく、客観的な情報として扱いたいことなどを伝えました。その後、数回のやりとりの中で掲載についてお互いの合意ができたため、今回掲載することになりました。

 企業や団体の活動情報についてはこれまで、イベント案内が主でしたので、「燃料電池関連イベント」コーナーに情報を整理して載せてきましたが、今回の要望はイベントだけではなく、製品の紹介など、内容が多岐にわたる事になりました。PEM−DREAMが取材して原稿を書くものは「PEM−DREAMニュース」として扱うので、責任の所在がはっきりしていますが、送られてきたものについてはその方法が採れません。そこで、新たに「企業・団体の自己PR」コーナーを作り、送られてきた原稿はそのまま掲載することで解決したいと考えました。

 形式的には、これまでの内容の『燃料電池ワールド』と別建てにして、「自己PR」というタイトルを入れることで読者が理解しやすいようにします。このコーナーの原稿ができれば載せる不定期なものになりますが、掲載は無料です。媒体価値を見いだして、読者に情報提供をしたいと考えるところなら、どこでもご利用下さい。

☆お年玉プレゼント
PEM−DREAM著『図解入門 よくわかる最新燃料電池の基本と動向』を読者の皆様に10冊プレゼントします。ご希望の方は、「プレゼント希望」と明記の上、氏名、送り先を書いてメールでお申し込み下さい。
締め切りは1月15日(土)です。応募者多数の場合は抽選とし、19日発行予定の『燃料電池ワールド』で当選者を発表します。メールは、info@pem-dream.com

☆1月の燃料電池市民講座
『エネルギービジネスへの挑戦』
ゲスト=金田武司氏(株式会社ユニバーサルエネルギー研究所代表取締役)

 家庭用燃料電池の市場導入が近づいてきています。この流れは、分散型電源が電力ネットワークの一角に入っていくことで、やがては日本のエネルギー構造に大きなインパクトをもたらすことが予想されます。現在、こうした変化を予測して水素を核とした次世代エネルギーのさまざまな研究開発が行われ、ベンチャー企業も設立されています。

 金田氏は三菱総合研究所からこのほど独立されて、株式会社ユニバーサルエネルギー研究所を設立されました。新しく始めた事業について、起業のきっかけや意図、事業目的、背景や展望などについて語っていただこうと思います。

○日 時 1月22日(土)午後2時から
○場 所 株式会社守谷商会本社会議室(東京駅から徒歩約3分、地図をお送りします)
○参加費 2000円(PEM−DREAM会員は無料)
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「1月の燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
 メール info@pem-dream.com 

☆『図解入門 よくわかる最新燃料電池の基本と動向』発売!
◇発行:秀和システム ◇体裁:A5版、2色刷、232頁 ◇価格:1680円(本体価格+税)
◇書店またはインターネットの本のサイトから入手できます。

■燃料電池関連イベント
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☆第1回国際燃料電池展(FC EXPO2005)
◇日 時:1月19日(水)〜21日(金)10:00〜17:00
◇会 場:東京国際展示場(東京ビッグサイト)
◇主 催:リード エグジビション ジャパン株式会社
◇イベントホームページ(無料招待券もこちらから)
http://www.fcexpo.jp/fc/jp/press/release040412.phtml

☆未来エネルギー研究協会
「エネルギーと環境に関する調査」講演会
◇日時:1月21日(金)14:00〜17:00
◇場所:芝蘭会館別館第?研修室
  所在地:京都市左京区吉田牛の宮11-1 電話 075-771-0958
◇講師と演題:
講演1「京都議定書発効へ向けた京都市にける地球温暖化防止の取り組み」(14:00
〜15:20)
 京都市環境局環境政策部地球環境政策課担当課長 北村昌文氏

 座長:京都大学大学院エネルギー科学研究科長 笠原三紀夫教授 講演2「我々の身近なエネルギー・環境問題」(15:40〜17:00)
 京都大学大学院エネルギー科学研究科長教授 笠原三紀夫氏
 座長:京都大学エネルギー理工学研究所 佐野史道教授
講演会終了後懇親会(芝蘭会館別館レストラン )を開催致します。
◇参加費 会員および学生:無料,非会員:3000円(懇親会参加を含んでいます)
◇申込み及び問合せ先 未来エネルギー研究協会事務局 TEL/FAX:075-701-6671,電子メール:mirai@nk.rim.or.jp
※会場地図は、以下のアドレスをご参照ください。
http://inet.museum.kyoto-u.ac.jp/japanese/event/shiranhall.html  

☆第3回中部支部名古屋表面科学シンポジウム
第45回表面科学研究会
「産業を支える最先端電池と表面科学」
◇主 催:日本表面科学会中部支部
◇共 催:三重県
◇日 時:1月22日 (土)13:00〜16:30
◇場 所:三重県四日市市総合会館8階 視聴覚室
◇参加費:無料(懇親会に参加される方は3,000円を当日徴収致します。)
◇参加定員:200名(定員に達し次第締め切ります。)
◇プログラム:
1「はじめに」 13:00-13:10
   福田 安生(支部長、静岡大学電子工学研究所)
2「リチウム二次電池の現状と今後」 13:10-13:55
   武田 保雄(三重大学工学部)
3「燃料電池の開発の現状と課題」 13:55-14:40
   堀 美知郎(大同工業大学工学部)
休憩 14:40-14:50
4「結晶シリコン太陽電池技術の現状と課題」 14:50-15:35
   清水 正文(シャープ(株)エコロジー技術開発センター)
5「電気二重層キャパシタについて」 15:35-16:20
   岡村 廸夫((株)岡村研究所)
6「おわりに」 16:20-16:30
   加藤 征三(三重大学工学部長)
7 懇親会 17:00-
◇申し込み方法:
ファックス、または電子メールで下記までお申し込みください。その際、「産業を支える最先端電池と表面科学」と明記し、参加人数、氏名、所属(学校名、職業)、住所、電話番号、E-mailアドレス等をご記入下さい。
◇締め切り:1月11日(火)
◇申し込み・問い合わせ先:
三重大学工学部 畑 浩一
Fax: 059-231-9404 / E-mail: hata@elec.mie-u.ac.jp
または,三重県農水商工部産業集積室  長谷川裕芳 小林一義
Fax: 059-224-2078 / E-mail: sshuseki@pref.mie.jp
◇会場案内:
四日市市総合会館、四日市市諏訪町2-2
近鉄 名古屋線 四日市駅下車、東へ徒歩10分(四日市市役所西隣)
◇詳細:http://chubu-sssj.ims.ac.jp/information/information.html

☆2005年“水素エネルギー元年”の胎動
〜日本水素エネルギー産業会議 旗揚げセミナー〜
◇と き 1月31日(月)13:30〜16:30
◇ところ スクワール麹町(東京都千代田区麹町6丁目6番地、四ツ谷駅すぐ)
◇内 容(内容は変更される場合があります)
・開催あいさつ
 平沼赳夫氏(衆議院議員・燃料電池を推進する議員連盟会長)
・基調講演
 柏木孝夫氏(東京農工大学大学院教授)
 三村申吾氏(青森県知事)
・第1部:見えてきた日本の水素エネルギー展望と戦略
 古屋圭司氏(衆議院議員・燃料電池を推進する議員連盟幹事長)

 吉田克巳氏(昭和シェル石油株式会社研究開発部水素プロジェクト課長、シェル・ハイドロジェンビジネスデベロップメントアドバイザー)
 高石龍夫氏(三菱重工業株式会社長崎研究所主幹研究員)
・第2部:パネル討論会 水素社会の構築に向けて〜総合討論
コーディネーター:柏木孝夫氏

 アレクサンダー・ボーデ氏(ハイドロジェニックスコーポレーション日本事務所所長)
 最首公司氏(エネルギー環境アドバイザー)
 堀 雅夫氏(原子力水素研究会代表)

 金田武司(株式会社ユニバーサルエネルギー研究所代表取締役、日本水素エネルギー産業会議設立準備事務局事務局長)
・JHAの活動内容紹介
 金田武司
◇参加費 一人3万円(すでに入会申し込みをされた団体は無料)※当日受付にて現金払い
◇主 催 日本水素エネルギー産業会議設立準備事務局
◇申し込み 団体名、氏名、連絡先(電話番号)を明記の上、E-mailまたはFAXによりお申し込み下さい。
◇申し込み先 日本水素エネルギー産業会議設立準備事務局 担当:堀内
      (株式会社ユニバーサルエネルギー研究所内)

   〒150-6018 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー18階

   TEL03−5789−5767 FAX03−5789−5757
   E−mail :horiuchi@ueri.co.jp

☆「水素エネルギー・燃料電池セミナー in おおさか」
◇と き:2月7日(月)10:30から16:40
◇ところ:グランキューブ大阪(大阪国際会議場)10階会議室
 (所在地:大阪市北区中ノ島5−3−51)
◇主 催:おおさかFCV推進会議
◇参加料:無料(要 事前申込)
◇定 員:500名(定員になり次第締め切ります)
◇申込方法 次のホームページからお申し込みください。
  http://www.epcc.pref.osaka.jp/kanri/fcv/top.html
◇プログラム(都合により、テーマ、講師等が変更となることがあります):10:30〜
〇基調講演
・「水素社会への挑戦と中小企業のビジネスチャンス」
 経済産業省資源エネルギー庁 燃料電池室室長 安藤 晴彦
〇特別講演
・「愛知万博に導入される新エネルギー」

 (財)2005年日本国際博覧会協会事業企画本部調査役 根本 宏13:00〜
〇講演(大阪・関西を元気にする水素・燃料電池関連企業の取り組み)   

 コーディネーター:近畿経済産業局総務企画部参事官 村木 哲男
・「おおさかFCV推進会議の取り組み」
 大阪府環境農林水産部循環型社会推進室参事 佐藤 健二
・「燃料電池を支える水素インフラの取り組み」
 岩谷産業(株)ガス技術部シニアマネージャー 建元 章
・「天然ガスパイプラインを活用した水素インフラ形成への取り組み」
 大阪ガス(株)エンジニアリング部マネージャー 東 隆行
・「低温作動SOFC発電システム開発の取り組み」
 関西電力(株)エネルギー利用技術研究所主席研究員 山崎 啓
・「燃料電池搭載小型移動体開発の取り組み」

 (株)栗本鐵工所事業企画室燃料電池部マネージャー 福井 茂雄
・「燃料電池自動車開発の取り組み」
 ダイハツ工業(株)E・HV開発部長 北村 晏一
・「水電解水素発生装置を核にした水素事業の取り組み」
 日立造船(株)事業開発推進室統括部長 加藤 剛
・「家庭用燃料電池の実用化に向けた取り組み」

 松下電器産業(株)FC事業開発室グループマネージャー 山本 義明〇質疑応答・とりまとめ

■WEB LINK NEWS
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05/01/05 <新エネルギー統計>京都議定書発効にらみ、経産省策定へ(毎日新聞)

 経産省は5日、今年2月の京都議定書発効をにらみ、温室効果ガス削減を効率的に進めるため、製造業、非製造業など約90業種を網羅する新たなエネルギー統計作りに着手することを明らかにした。新統計では全消費量をカバーし、業種別、地域別のエネルギー消費実態を把握してきめ細かい省エネ対策構築に活用する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050105-00000065-mai-bus_all

05/01/06 6日合成化学が高値更新、立花証が積極姿勢を評価(ラジオNIKKEI)

 また、本日の日経産業新聞1面で「燃料電池やハイブリッド車の蓄電デバイス向けの新しい電解質であるイオン性液体の事業化に乗り出す」と報じられたことも人気拡大要因として作用している。同様な事業に参入すると報じられたステラケミファ、広栄化学(大証)も高い。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050106-00000209-rtp-biz

05/01/10 宮城・大郷に「株式会社立大学」 06年開学目指す(河北新報)

 大学を設置するのは、ミニ高炉で新エネルギー研究を行っている還元溶融技術研究所(高知県北川村、久米正一社長)。4年制の単科大で、定員は1学年100人の計400人。このうち「大郷校」は1学年25人の計100人になる予定。

 研究所は県の「みやぎエコファクトリー事業」の対象に指定された大郷町の川内流通工業団地への進出も内定している。ミニ高炉を実際に稼働させ、回収した水素を燃料電池に、一酸化炭素をガス発電にそれぞれ利用する研究を行う。ミニ高炉は4月着工、12月稼働を目指している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050110-00000012-khk-toh

05/01/11 北米自動車ショー “相手分野”で真っ向勝負(産経新聞)

 GM、フォードはそれぞれ、水素と酸素を反応させて電気エネルギーを得る燃料電池搭載車の「シークウェル」「フォーカス」を発表。また、本来は敵同士のGMとダイムラークライスラー(DC)は、トヨタ、ホンダが実用化で先行した電気モーターとガソリンエンジンを組み合わせたハイブリッドエンジンで手を組み、本格参入の決意の強さをみせつけた。

 米メーカーは、燃料電池車については「まだ将来技術」(GM幹部)とし、ハイブリッドも「エンジンを二つ積むなど邪道」(DC幹部)などとして開発には乗り気でなかった。だが昨年の原油価格急騰で、改めて低燃費車が市場で評価され、環境への取り組みが消費者の関心の高さにもつながり、「米メーカーも開発強化に踏み切らざるを得なくなった」(日本メーカー首脳)のだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050111-00000000-san-bus_all

05/01/11 バンテック、燃料電池事業を展開−固体高分子の安全性活用(日刊工業新聞)

 19日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で開く第1回国際燃料電池展に価格を従来品比2分の1に抑えたコンピューターサーバや建設現場向け電源装置など事業の核となるシステムを出品し、ビジネスチャンスを広げる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050111-00000021-nkn-ind

05/01/11 CO2排出量、2050年には4分の1に…超長期計画(読売新聞)

 計画の骨格は、経済産業省・資源エネルギー庁と財団法人エネルギー総合工学研究所が共同で設置した「超長期エネルギー技術研究会」がまとめた。近く中間報告を公表し、8月に全体計画をとりまとめる予定だ。

 計画の骨格では、「産業」「家庭用などの民生」「運輸」「電力」の4分野のうち、2050年には運輸以外で石油の消費がほぼなくなる社会を想定。2100年には、産業、運輸で天然ガスの利用が残るものの、このほかは原子力や、水素エネルギー、太陽光エネルギーといった「再生可能エネルギー」でまかなう見通しを立てている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050111-00000005-yom-pol

05/01/11 燃料電池で1000時間運転に成功=関電と三菱マテリアル(時事通信)

 関西電力と三菱マテリアルは11日、都市ガスを燃料とした固体酸化物形燃料電池で、1000時間以上の安定した連続運転に成功したと発表した。運転中の電圧低下率は0%を記録し、国の開発目標値(1000時間当たり0.25%以下)を達成した。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050111-00000842-jij-biz

05/01/12 新エネ財団、住宅用太陽光発電補助金の今年度募集枠いっぱいに(日刊工業新聞)

 04年度の住宅向け太陽光発電の補助金の申し込みが今月中に5万8000件程度と限度いっぱいになり、新エネルギー財団は00年度以来の途中打ち切りをする。こうした普及を背景に資源・エネルギー庁は05年度の住宅用補助金を1キロワット当たり2万円程度と最低に抑え、94年度からの補助事業を12年間で終える。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050112-00000025-nkn-ind

05/01/12 <ホンダ>燃料電池車を初の個人販売へ 米国内で年内に(毎日新聞)

 ホンダの福井威夫社長は11日、北米国際自動車ショーで会見し、米国で年内に同社の燃料電池車「FCX」を個人向けにリース販売することを明らかにした。次世代環境技術車の本命とされる燃料電池車を個人向けに販売するのは、自動車メーカーで初めてで、福井社長は「世界的利用に向けた新たな一歩だ」と強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050112-00000026-mai-bus_all

05/01/12 12日高岳が大活況、3ヶ月前にも大商い…(ラジオNIKKEI)

 高岳製作所が活況裏に上昇し、昨年10月13日の高値196円を更新した。電力機器を主力とする。太陽光発電システムや燃料電池に関する事業を展開していることから、新エネルギー関連株の一角として買われているとの見方もあるが、後講釈の感が強い。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050112-00000207-rtp-biz

■海外ニュース(12月―4)
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<輸送>
●NASAが宇宙での利用可能性のためにハイドロジェニックスの燃料電池をテスト

 ハイドロジェニックス社は、実験用の密封循環システムの水素/酸素再生型燃料電池として使う軽量の5kW級水素/酸素陽子交換膜型(PEM)燃料電池スタックをNASAのグレン研究センターに販売した。このシステムは、酸素を簡便に利用できない宇宙や深海のような超高高度の環境下でのエネルギー貯蔵に使われる。NASAはこのスタックを、再生型燃料電池が将来の航空宇宙用途でどのように作動するかを調べる研究計画の一部に使用する。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=148245
※陽子交換膜型燃料電池(Proton Exchange Membrane (PEM) fuel cell):日本では固体高分子形と呼ばれている。

<定置用電源>
●フュエルセル・テクノロジーズとシーメンス・ウエスチングハウスが覚書に署名

 フュエルセル・テクノロジーズ社(FCT)とシーメンス・ウエスチングハウス社(SWPC)は、固体酸化物型燃料電池のグローバルな供給、販売と流通に関する覚書(MOU)に署名した。両社間のMOUは、家庭用や遠隔地の電力、そしてニッチな分散型発電市場のための固体酸化物型燃料電池の展開を有利にするグローバルな業務提携を形成して、導入市場と立場の更なる展開を可能にする。
http://www.fct.ca/index.php?pressid=36

●Powerco とCFCLがニュージーランドで実地試験を行う

 ニュージーランドのPowerco とオーストラリアのセラミック・フュエルセルズ社(CFCL)は、ニュージーランドで燃料電池システムの試験実施契約に署名した。この試験のためのCFCLの製品は、標準的な家庭に十分な1kWの電力と温水を供給する天然ガス改質の燃料電池ユニットである。Powerco とCFCLは2005年に、ニュージーランドで2台の12カ月間の実地試験(4台に広げるオプション付き)を約束した。
http://www.cfcl.com.au/Links/CFCL_EnergyDealAcrossTasman-041117.pdf

<ポータブル/バックアップ電源>
●MTIマイクロフュエルセルズは「ポピュラーサイエンス」と「サイエンティフィック・アメリカン」の両方で認知された

 MTIマイクロフュエルセルズ社は、「ポピュラーサイエンス」誌が主催する年次コンテストで、同社のモビオン技術が2004年 "Best of Whatォs New" 賞を受賞した。12の分野のそれぞれで一人の勝者が、既存の技術を革新した製品と認知され、最高の名誉と大賞を授与される。MTIマイクロ社の革新的なモビオン超小型燃料電池技術は、一般技術革新分野の大賞受賞者として選ばれた。MTIマイクロ社はまた、「サイエンティフィック・アメリカン」誌から、前年における科学と技術の傑出した指導的活動と認知された同誌の有名な年次報告「2004サイエンティフィック・アメリカン50」の中からビジネスリーダーと命名された。
http://www.mtimicrofuelcells.com/news/article.asp?id=193
※モビオン技術(Mobionェ technology):MTIマイクロフュエルセルズ社が2004年に発表した、ノートパソコンやハンドヘルドデバイス向けの燃料電池を実現する技術の総称。詳細は、http://www.mtimicrofuelcells.com/news/index.asp

<燃料電池コンポーネント>
●燃料電池部品を提供するコナックス・バッファロー

 コナックス・バッファロー・テクノロジーズ社は、燃料電池の効率と収益性を改善し、早期に燃料電池開発業者が製品市場を獲得するために、温度計測と圧力/真空密閉の技術で燃料電池産業を支援していく。コナックス・バッファロー社は、さまざまな材料と取り付け方向で、標準と特注のワイヤー、プローブ・シールの幅広い選択肢を提供する。同社はまた、氷点下から4200°F(2315℃)までの温度を正確にモニターするために、熱電対とRTD温度センサーの組み立て品を製造する。
http://www.conaxbuffalo.com/
※熱電対とRTD温度センサー:温度を電気信号に変換するセンサー。流体の温度測定によく用いられるのは、ゼーベック効果による熱起電力を利用した熱電対(Thermocouple)か、 白金線の抵抗の温度変化を利用した測温抵抗体(RTD)である。

<報告書/市場調査>
●フュエルセル2000の新しい燃料電池要覧

 1085の名簿と241頁の体裁の、フュエルセル2000の燃料電池要覧第8版ができた。燃料電池と水素産業に関わるか、関心を持つ人にとって完全なツールとなっている。2002年版以来、フュエルセル2000は500以上の新しい企業を加え、最新の調査と情報で現在のリストを更新した。フュエルセル2000はまた、300以上のリストを削除した。登録リストには、会社と現在の開発計画の説明だけでなく、住所、電話番号、e−mail、会社のURL、銘柄記号、投資家、販売、人材募集の問い合わせ、代表取締役か最高経営責任者の名前を掲載している。検索しやすいように、要覧には連絡先、燃料電池の種類および会社の種類で索引が作られている。

 燃料電池要覧第8版の本は125ドルである。非営利組織、大学と大学図書館、ニュースアウトレットは燃料電池要覧の無料のPDFを要求できる。要覧の電子版は500ドルで、MSエクセルかMSアクセス形式のCD−ROMで制限なしに利用できる。
http://www.fuelcells.org/directoryorderform.pdf

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■燃料電池ワールド
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 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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