燃料電池ワールド (2004/12/24 03:50)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.170 2004/12/22発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆年内の「燃料電池ワールド」は今号で終わりにします。来年は1月5日号から発行します。
また「燃料電池パワー」は都合により、今号で終わりにします。

☆1月の燃料電池市民講座
『エネルギービジネスへの挑戦』
ゲスト=金田武司氏(株式会社ユニバーサルエネルギー研究所代表取締役)

 家庭用燃料電池の市場導入が近づいてきています。この流れは、分散型電源が電力ネットワークの一角に入っていくことで、やがては日本のエネルギー構造に大きなインパクトをもたらすことが予想されます。現在、こうした変化を予測して水素を核とした次世代エネルギーのさまざまな研究開発が行われ、ベンチャー企業も設立されています。

 金田氏は三菱総合研究所からこのほど独立されて、株式会社ユニバーサルエネルギー研究所を設立されました。新しく始めた事業について、起業のきっかけや意図、事業目的、背景や展望などについて語っていただこうと思います。

○日 時 2005年1月22日(土)午後2時から
○場 所 株式会社守谷商会本社会議室(東京駅から徒歩約3分、地図をお送りします)
○参加費 2000円(PEM−DREAM会員は無料)
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「1月の燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
 メール info@pem-dream.com 

☆『図解入門 よくわかる最新燃料電池の基本と動向』発売!
◇発行:秀和システム ◇体裁:A5版、2色刷、232頁 ◇価格:1680円(本体価格+税)
◇書店またはインターネットの本のサイト(例えばアマゾンドットコム)から入手できます。

☆『燃料電池パワー』Vol.70の内容
【今週の燃料電池関連画像】著作権フリー/添付ファイル 
◇「エコプロダクツ2004」より
1.三洋電機の1kW家庭用燃料電池コジェネレーションシステム(右は貯湯槽)。2.東芝燃料電池システムの家庭用700W燃料電池(左)と東芝の世界最小の携帯オーディオ用DMFCとDMFC内蔵パソコン。
3.トヨタ・グループのアイシン精機が出品したTOYOTAブランドの1kW家庭用燃料電池。
4.日立のDMFC内蔵の「Nature Viewer」(左)とパソコンとKDDIと共同開発の携帯電話機。
5.富士通研究所がNTTドコモと共同開発した携帯電話機用DMFC内蔵クレードル。6.日本製鋼所室蘭製作所の製品である防衛庁向け戦車のラジコン模型に搭載した水素吸蔵合金タンク。
7.日鋼室蘭が開発したマッチ箱サイズの水素吸蔵合金カートリッジ。DMFCに対するミニPEFCの燃料用。
【沼崎英夫/技術レポート】 
◇盛況だったエコプロダクツ展2004――家庭用燃料電池とDMFCが勢揃い
◇FC視点のマガジンウォッチング
●「Report定置用燃料電池」(「日経エコロジー」2005.1)
国のモニター事業がスタート、家庭用燃料電池の強敵は電気式ヒートポンプ
●「マルチコアとWiMAXそして電池に賭けるIntel」(NE日経エレクトロニクス9月27日号)
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供しています。サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html

■燃料電池関連イベント
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☆第1回国際燃料電池展(FC EXPO2005)
◇日 時:2005年1月19日(水)〜21日(金)10:00〜17:00
◇会 場:東京国際展示場(東京ビッグサイト)
◇主 催:リード エグジビション ジャパン株式会社
◇イベントホームページ(無料招待券もこちらから)
http://www.fcexpo.jp/fc/jp/press/release040412.phtml

☆第3回中部支部名古屋表面科学シンポジウム
第45回表面科学研究会
「産業を支える最先端電池と表面科学」
◇主 催 日本表面科学会中部支部
◇共 催 三重県
◇日 時 2005年1月22日 (土)13:00〜16:30
◇場 所 三重県四日市市総合会館8階 視聴覚室
◇参加費 無料(懇親会に参加される方は3,000円を当日徴収致します。)
◇参加定員 200名(定員に達し次第締め切ります。)
◇プログラム
1「はじめに」 13:00-13:10
   福田 安生(支部長、静岡大学電子工学研究所)
2「リチウム二次電池の現状と今後」 13:10-13:55
   武田 保雄(三重大学工学部)
3「燃料電池の開発の現状と課題」 13:55-14:40
   堀 美知郎(大同工業大学工学部)
休憩 14:40-14:50
4「結晶シリコン太陽電池技術の現状と課題」 14:50-15:35
   清水 正文(シャープ(株)エコロジー技術開発センター)
5「電気二重層キャパシタについて」 15:35-16:20
   岡村 廸夫((株)岡村研究所)
6「おわりに」 16:20-16:30
   加藤 征三(三重大学工学部長)
7 懇親会 17:00-
◇申し込み方法
ファックス、または電子メールで下記までお申し込みください。その際、「産業を支える最先端電池と表面科学」と明記し、参加人数、氏名、所属(学校名、職業)、住所、電話番号、E-mailアドレス等をご記入下さい。
◇締め切り:2005年1月11日(火)
◇申し込み・問い合わせ先
三重大学工学部 畑 浩一
Fax: 059-231-9404 / E-mail: hata@elec.mie-u.ac.jp
または,三重県農水商工部産業集積室  長谷川裕芳 小林一義
Fax: 059-224-2078 / E-mail: sshuseki@pref.mie.jp
◇会場案内
四日市市総合会館、四日市市諏訪町2-2
近鉄 名古屋線 四日市駅下車、東へ徒歩10分(四日市市役所西隣)
◇詳細:http://chubu-sssj.ims.ac.jp/information/information.html

■PEM−DREAMニュース
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☆「エコプロダクツ2004」「青少年のための科学の祭典新潟大会」報告・その2

 エコプロダクツ展は年々出展者、参加者ともに増えて、定着してきている。開会と同時に、バスで乗り付けた子どもたちが会場内を動き回るのもおなじみの風景だ。午前中で子どもの姿が消えると、背広姿のサラリーマンが増える。「いつもの展示会と様子が違うね」と話しながら回っている2人組もいた。この感想はエコプロの特徴をよくつかんでいると思う。

 PEM−DREAMのブースでは、「日本で使える燃料電池教育グッズ」のテーマで、荏原バラード、ケミックス、大同メタル、テラリウムの各社から協力いただき、展示と手作り教室を行った。NPO/NGOコーナーも昨年より出展者が増え、一つ一つのブース面積は若干狭くなり、奥行きが長かった昨年と違って間口が広くなった。そのため、展示物は横1列に並べてちょうど良かったが、ケミックスの手作り教室では人1人がやっとのスペースだった。

 初日からいろいろな方と話したが、数日前に東京ガスが家庭用燃料電池を2005年2月8日から発売するニュースが流れたせいか、関心が盛り上がっている様子だった。だがこれは大人の関心。毎年思うことだが、このイベントでは燃料電池に対する子どもたちの関心はほとんどない。他のブースに子ども向けの展示がたくさんあるので、それだけでも回りきれないのだろうし、こちらとしても子どもたちに口頭で燃料電池の説明をするのは難しい。続いて行った新潟と比較すると、子ども向けには手間がかかるが一人一人の実験がインパクトがあり、そのやり方はエコプロではやりにくい。どうしても大人向けの対応を中心にせざるを得ない。

 しかし、大人もあちこち回るのが忙しくて、手作り教室で本物の燃料電池を組み立ててみようとする人はそれほど多くない。それでも一人ずつしかできなかったので、ケミックスの方は対応にフル回転だった。関心が高かったのは、大同メタルのE−FCVという水電解燃料電池車、愛知万博に向けて発売した同社の燃料電池車キットの第2弾である。2万円弱という値ごろ感もあってか、問い合わせ先をよく聞かれた。「イベント追っかけおばさん」という方もいた。両手に目一杯、会場中のタダで貰えるものを集めて回っていた。話によると、仮に1000円、2000円入場料を払っても、集めて回るとそれ以上のものが手に入るので、いろいろなイベントの追っかけをしているという。

 確かにチラシなどを置いておくと、どんどん持っていかれる。当然資料にするのだろうが、どのように使われているのか、よく分からないし、その後の問い合わせもまずない。チラシの情報の作り方をもっと工夫しなければいけないのかもしれないが、他のブースで聞いても同じようなものらしい。今年は後かたづけを簡単にしたいという事情もあったのでチラシは作らず、代わりにメルマガ情報を載せた名刺をたくさん配った。これは効果があったようで、20名ほど読者が増えていた。

 エコプロのもう一つの楽しみは、他のNPOと話が出来ることだ。特にお隣さんとは毎日顔を合わせるので、だんだん親しくなって悩みなどを話せるようになる。最近、NPOは儲かるように事業をしなければいけないという風潮が強くなっているが、「NPOの目的は公益であり、その公益が認められて自分のところの利益が生じる仕組みが大事だ」という意見を伺った。企業と紙一重のNPOも生まれており、PEM−DREAMが生まれた4年前とはずいぶん状況が変わってきているようだが、初心、忘れるべからずだ。アメリカの、我々から見れば巨大なNPOから話を聞いたときに、「自分たちも初めは下駄箱で会員管理の整理をして、50年かかって大きくなった。その50年は私たちを認めてもらえるように社会を変えた50年だったのです。日本の皆さんも社会を変える努力が必要です」といわれたことを思い出した。

 年が変わると不思議なもので、また新たに、という気持が湧いてくる。年末は今年を振り返って、また1年、多くの方々と語り合う年にしたいと思いますので、来年もよろしくお願いいたします。
 皆さんも、どうぞ、よいお年を。

■ニュース短信
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☆日本水素エネルギー産業会議の設立発表会

 日本水素エネルギー産業会議の設立発表会が12月16日、東京・四谷で行われた。当日は、挨拶に柏木孝夫東京農工大学大学院教授、古屋圭司衆議院議員、趣旨説明を金田武司(株)ユニバーサルエネルギー研究所代表取締役がそれぞれ行った。

 同会議は、発起人代表に平沼赳夫衆議院議員が、発起人には中川昭一経済産業大臣、古屋圭司衆議院議員、三村申吾青森県知事、平田賢東京大学名誉教授、柏木孝夫東京農工大学大学院教授、市川勝北海道大学教授、井出秀樹慶應義塾大学教授、金田武司(株)ユニバーサルエネルギー研究所代表取締役が名を連ねている。

 今後のスケジュールは、会員募集を行い2005年6月に設立総会、10月26〜28日に第1回国際水素エネルギー産業展を予定している。
 ホームページは、http://www.emn.jp/jha/

■WEB LINK NEWS
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04/12/16 都市再生機構 公団住宅に燃料電池 3月、世界初の導入(産経新聞)

 独立行政法人の都市再生機構は十五日、供給する賃貸住宅(公団住宅)に家庭用燃料電池を導入すると発表した。第一号として来年三月に第一次入居開始のアーベインなんばウエスト(大阪市浪速区)の一部住戸に設置、続いて来年冬に入居予定のサンヴァリエ桜堤(東京都武蔵野市)の一部にも入れる。集合住宅に燃料電池を導入するのは「世界で初めて」(同機構)という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041216-00000017-san-bus_all

04/12/16 「冷戦より難問」:ノーベル化学者のR・スモーリー、エネルギー問題に警鐘(CNET Japan)

 問題は、需要と供給のバランスが全く保たれていない点にある。世界の人口とエネルギー需要が増加しているのに対し、化石燃料の供給量は減る一方だ。Smalleyによると、現在地球上に住む60億人が一日に消費するエネルギー量は14.5テラワットで、これは石油1億5000万バレルに相当する量だという。

 国連のデータによると、2050年には世界人口が100億人に達し、エネルギー需要は1日当たり30テラワット〜60テラワット(石油4億5000万バレル〜9億バレル相当)に増加する見込みだという。しかし残念ながら、石油生産量は2020年のピークを境に減少する見込みだ。このまま行けば、途上国の人々は暗闇の中での生活を余儀なくされ、先進国の人々は自分たちの明かりを維持しようと苦闘することになるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041216-00000005-cnet-sci

04/12/19 風力や太陽光発電、首相公邸は自然エネのモデルハウス(読売新聞)

 内閣府は18日、改修中の首相公邸(旧首相官邸)に家庭用燃料電池、太陽光発電パネル、風力と太陽光で自家発電する外灯を設置することを決めた。1929年に建てられ、二・二六事件の弾痕も残る歴史的な建物に、最新の環境技術が同居することになる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041218-00000316-yom-pol

04/12/19 米政権の温暖化対策、議会調査局は「期待できず」(読売新聞)

 報告書は、ロシアの上下両院が議定書の批准承認法案を可決し、議定書の発効を確実にした先月末に作成された。この中で、ブッシュ政権が京都議定書の対案として2002年2月に打ち出した独自の温暖化対策について、議定書のような削減の義務付けではなく、自主的な努力で温室効果ガスを削減するとしている点を挙げ「歴史的に見て、当事者の自助努力による規制策は多くの場合、有効でない」と批判した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041219-00000202-yom-int

04/12/20 韓国に燃料電池設備 丸紅、初納入 日韓、環境ビジネス拡大(産経新聞)

 大手商社の丸紅が韓国の鉄鋼大手ポスコと商業用の燃料電池発電設備の納入契約を結んだことが十九日、明らかになった。日本以外の国に燃料電池が商業販売されるのはアジアでは初めて。アルゼンチンで開かれた地球温暖化防止締約国会議では、発展途上国の温暖化被害に対する支援が合意されるなど、アジア各国の企業は、環境にやさしい新エネルギーへの関心を高めている。両社は今回の契約を機にアジア仕様の燃料電池の共同開発・販売も視野に入れており、日韓の環境ビジネス拡大に向け協力関係を強化する方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041220-00000002-san-bus_all

04/12/20 <プレスリリース>ホンダ、氷点下始動可能な燃料電池車「FCX」が大臣認定を取得(毎日新聞)

 Hondaは、氷点下での始動を可能とした次世代型燃料電池スタック「Honda FC STACK」を搭載した「FCX」の国土交通大臣の認定を取得した。来年より寒冷地を含めた地域でのリース販売を計画している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041220-00000007-maibz-ind

04/12/20 クリスマスにはエコ・ギフトを(WIRED)

 子どもにもエコ教育を:どうせあげるのなら、いつまでも役立つもの――つまり、知識――を贈ろう。米テームズ&コスモス社の科学キットが、未来のアインシュタインたちに持続可能な代替エネルギー(『パワーハウス』キットは129ドル95セント)や燃料電池車(こちらのキットは119ドル95セント)について教えてくれる。やや複雑な作りだが、12歳以上の子どもが一通りの実験をするには最適だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041220-00000006-wir-sci

04/12/20 ハエや腐ったリンゴを食べて動くロボット(WIRED)

 両教授が開発中の『エコボットII』は、太陽電池やバッテリーの代わりに、微生物燃料電池(MFC)8個からなる「胃」を持っている。MFCには、下水汚泥から採取したバクテリアが含まれている。バクテリアは、食物を糖に分解し、生化学エネルギーを電気に変換してロボットを動かす。バクテリアによる食物の分解と、燃料電池に空気中の酸素を供給する、いわばロボット版の「呼吸」によって有用なエネルギーを生成する仕組みで、システム全体が、生物の実際の消化作用をできる限り模倣するものとなっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041220-00000001-wir-sci

04/12/20 北海道庁と燃料電池車のリース販売で合意=ホンダ(時事通信)

 ホンダは20日、北海道庁との間で、燃料電池車「FCX」のリース販売で合意したと発表した。納車は2005年1月末の予定。燃料電池車の弱点だった、氷点下での始動を可能にした次世代型燃料電池スタック(発電装置)を搭載。またリース販売と合わせて、冬季の走行実験を道庁に依頼する。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041220-00000662-jij-biz

04/12/20 ミサワホーム、東ガス製家庭用燃料電池を住宅購入者向けに導入(日刊工業新聞)

 ミサワホームは東京ガスの家庭用燃料電池(FC)を、05年2月8日から首都圏の戸建て住宅購入者向けに導入する。ミサワホームの首都圏の販売会社を通じて、意向のあるユーザーを紹介する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041220-00000019-nkn-ind

04/12/21 新日本石油、LPガス仕様の家庭用燃料電池を発表(ITmediaライフスタイル)
●2005年は家庭用燃料電池元年?

 新日本石油では、2005年度に関東圏の1都10県を対象に限定150台を設置する計画だ。当初は採算を度外視した“実証実験”の色合いが濃く、保証付きレンタルの年間契約料を6万円に抑える代わりに、システム利用に関する運転データの提供とアンケート調査への協力を求める。また、導入第1号として、プロスキーヤーの三浦雄一郎氏など、環境問題に関心の高い著名人5人の名前が挙げられた。2006年以降は全国展開を図り、一年間で500台を目標にするという同社。渡社長は、「2010年には120万台の家庭用燃電池が普及すると予測されているが、このうち10万台を占めることが目標」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041221-00000003-zdn_lp-sci

04/12/22 出光興産とコロナ、家庭用FCシステム用灯油改質器を発売(日刊工業新聞)

 出光興産とコロナは21日、灯油の改質率(取り出せる水素のエネルギー量を示す数値を80%に高めた家庭用1キロワット級燃料電池(FC)システム用の灯油改質器)を開発したと発表した。今後は05年3月からシステムとしての実証試験を始め、06年度の市場投入を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041222-00000017-nkn-ind

■海外ニュース(12月―2)
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<輸送>
●ハイドロジェニックスがドイツの州から燃料電池ハイブリッドバスの契約を受ける

 ハイドロジェニックス社は、運転可能なハイブリッド「ミディ・バス」の開発のために、ドイツのノルトライン・ベストファーレン州(NRW)運輸計画省と契約した。17フィートのヨーロッパで生産されたバスの駆動システムは、ハイドロジェニックス社の HyPMィ パワー・モジュール技術に基づいている。また、契約期間中にハイドロジェニックス社は、NRWでの実証試験を行う。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=148783

<定置用電源>
●丸紅は東京の「スーパーエコタウン」に Direct FuelCellィ 発電プラントの設置を発表

 丸紅とフュエルセル・エナジー社は日本の東京都「スーパーエコタウン」プロジェクトで、食品残滓からの消化ガスを使う250kW級 Direct FuelCellィ(DFCィ)発電プラントを設置すると発表した。DFC発電プラントは、設備の基礎電力の約50%を供給し、熱は再利用のために蒸気に変換される。出荷は2005年前半に予定されている。
http://www.corporate-ir.net/ireye/ir_site.zhtml?ticker=FCEL&script=412&layout=-6&item_id=642116

<ポータブル/バックアップ電源>
●エアーリキッドとAxaneがバイオガス・テレコムに燃料電池を供給

 エアーリキッド社とその完全小会社である Axane 社は、バイオガス・テレコム社と契約を結んだ。契約期間中にエアーリキッド社と Axane 社は、2kW級RollerPacェ 燃料電池を、ツールーズ(フランス)近くのメンビルにあるバイオガス・テレコムの塔門に常時電源を供給するために提供する。
http://www.axane.fr/axane/gb/news/news.cfm

●スチュアート・エナジーシステムズ社を買収したハイドロジェニックス社

 ハイドロジェニックス社とスチュワート・エナジーシステムズ社は、それによってハイドロジェニックスが、ハイドロジェニックス株とスチュワート・エナジー株を0.74の交換比率でスチュワート・エナジーの発行済み株式を完全取得するために、株式交換公開買い付けを行うことで合意した協定を結んだ。総取引価格は、およそ1億5500カナダドル(約1億2900万米ドル)と予想される。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=147848

<その他>
●パルカンが中国に製造工場を開設

 パルカン・パワーシステムズ社は、上海 Tongji Nanhui 科学技術工業団地に上海製造工場を開設した。新しい工場はパルカン社に、低コストと中国のサプライチェーンを可能にし、中国政府との双方の更なる資金調達と、中国中のさまざまな計画段階にある多数の燃料電池プログラムへの参画のために、有意義な機会を開くこととなる。パルカン社は2005年春に、燃料電池スタックとパワーモジュールの生産を始める予定である。
http://www.palcan.com/s/NewsReleases.asp?ReportID=93145&_Type=News-Releases&_Title=Palcan-to-Fast-Track-Operations-in-China

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■燃料電池ワールド
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