燃料電池ワールド (2004/12/08 10:40)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.168 2004/12/08発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆1月の燃料電池市民講座
『エネルギービジネスへの挑戦』
ゲスト=金田武司氏(株式会社ユニバーサルエネルギー研究所代表取締役)

 家庭用燃料電池の市場導入が近づいてきています。この流れは、分散型電源が電力ネットワークの一角に入っていくことで、やがては日本のエネルギー構造に大きなインパクトをもたらすことが予想されます。現在、こうした変化を予測して水素を核とした次世代エネルギーのさまざまな研究開発が行われ、ベンチャー企業も設立されています。

 金田氏は三菱総合研究所からこのほど独立されて、株式会社ユニバーサルエネルギー研究所を設立されました。新しく始めた事業について、起業のきっかけや意図、事業目的、背景や展望などについて語っていただこうと思います。

○日 時 2005年1月22日(土)午後2時から
○場 所 株式会社守谷商会本社会議室(東京駅から徒歩約3分、地図をお送りします)
○参加費 2000円(PEM−DREAM会員は無料)
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「1月の燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
 メール info@pem-dream.com 

☆『図解入門 よくわかる最新燃料電池の基本と動向』発売!
◇発行:秀和システム ◇体裁:A5版、2色刷、232頁 ◇価格:1680円(本体価格+税)
◇書店またはインターネットの本のサイト(例えばアマゾンドットコム)から入手できます。

☆『燃料電池パワー』Vol.68の内容
【今週の燃料電池関連画像】著作権フリー/添付ファイル 
◇「住宅地に設けられた「開放型」の水素ステーション」より
●横浜・旭水素ステーション
横浜・旭1 横浜・旭水素ステーションに立ち寄ったGM・HydroGen3(オペル・ザフィーラ燃料電池車)。国内唯一の液体水素燃料電池車で、有明水素ステーション(東京都江東区)でしか充填できないが、JHFCの実証試験に参加しているので、国際配送FedExの集配業務の傍ら、JHFC水素ステーションを繋ぐ定番コースを走行してデータを取っている。定点の旭ステーションに寄ったところ。横浜・旭2 バックヤードから水素をディスペンサーに供給する高圧配管を収納したグレーチング(格子蓋)。右の建物は監視室。
横浜・旭3 バックヤードの水素製造ユニット前のナフサタンク(地下)のグレーチング。
横浜・旭4 改質器とPSAから成る水素製造ユニット。
横浜・旭5 バックヤードの窒素ボンベ置場(左)、水素製造ユニット、製品水素フォルダー(大)とオフガスフォルダー(小)、水素昇圧ユニット棟。中央は地下のナフサタンクのグレーチング。
●秦野水素ステーション  
秦野1 秦野水素ステーション。
秦野2 4並列の改質器と4塔式PSA。スキッドマウント方式でコンパクトな構成で組み立てられた状態で搬入された。
秦野3 3段レシプロ+1段ダイヤフラム式圧縮機から成る水素昇圧ユニット。秦野4 300L×10本2バンクシステムの水素蓄圧ユニット。
秦野5 モニター上の水素製造全体フロー。パソコン操作でプロセスの制御ができる。
    
【沼崎英夫/技術レポート】 
◇住宅地に設けられた「開放型」の水素ステーション
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供しています。サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html

■燃料電池関連イベント
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☆エコプロダクツ2004
◇日 時:12月9日(木)〜11日(土)10:00〜17:00
◇会 場:東京ビッグサイト 東展示場4・5・6ホール
◇イベントホームページ: http://eco-pro.com
◇PEM−DREAMは、NPO/NGOコーナーに出展しています。テーマは「日本で使える燃料電池教育グッズ」です。

☆青少年のための科学の祭典2004 新潟県大会
◇日時:12月11日(土)・12日(日)午前10時〜午後5時(12日は午後4時まで)
◇会場:新潟市産業振興センター(新潟市鐘木185−10)
◇PEM−DREAMは、演示ブースで「手作り燃料電池で電気を作ろう!」を演示します。

■PEM−DREAMニュース
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◇FC視点のマガジンウォッチング(沼崎英夫)
特集「燃料電池の明日」(「NE日経エレクトロニクス」04.12.6)
愛知万博で日立が展示説明用携帯機器電源にDMFC

 「第1部<迫る電源危機>ケータイを突破口に実用化の道を探る」、「第2部
<2007年に向けて>続々始まる実証試験 環境整備も着実に進行」、「第3部<転換点を迎える>Liイオンの容量を2倍に いよいよ負極にメスが入る」の3部構成で26ページにわたってモバイル用燃料電池と関連技術の開発の現況を紹介。

 東京放送/博報堂などの調査で、06年に放送開始される携帯機器向けの地上デジタル放送(1セグメント放送)を視聴したい人は84.4%に上った。携帯電話通信と直接関係のないニーズであるが、Eメール、インターネット、デジカメと機能付加で躍進してきた携帯電話通信事業者としては無視できない意向。今年の「CEATEC2004」でNTTドコモとKDDIが前者が富士通研究所、後者が東芝、NECと共同開発中のDMFCの試作品組み込みの端末を展示したことに表れている。

 現在の電池容量で地上デジタルTVの視聴は2時間が限界。その後は通話もできなくなる。通話時間や待機時間をこれまでと同等に保とうとすれば今の2倍以上の電池容量が求められる。さらに、ケータイに小型HDDを搭載し、音楽データや動画データなどのコンテンツを再生しようとすれば、より一層高い電池容量が必要だ。今のLiイオン2次電池が年率10%で電池容量を増やしていってもとても足りない。出力密度や負荷変動がネックの燃料電池とこれらに強いLiイオン2次電池とのハイブリッドで、ベース電源を燃料電池、高負荷時の補助電源にLiイオン2次電池、低負荷時にLiイオン2次電池に充電する。

 ノート型パソコンとケータイでは普及の桁が違う。モバイル用燃料電池の本命はケータイ。さし当って燃料電池はモバイルの外付け電源やLiイオン2次電池の携帯充電器として登場するが、特にケータイ向けの普及には一体型(オール・イン・ワン)が必要。ケータイの容積を増やさずにハイブリッド化するにはLiイオン2次電池のさらなる小型化で燃料電池を収納するスペースを生み出す必要があるが、年率10%の電池容量の増加で2010年には現行の半分の容積になり、ハイブリッド化によるLiイオン2次電池の小容量化と薄型技術でこれは可能。

 このようなハイブリッド化のメリットがユーザーに評価されるかどうか、関係業界では肯定、否定の意見が錯綜しているが、かってノート型パソコンなどの電源がNi水素2次電池からLiイオン2次電池に置き換わった際に、両者の差は僅かな容量増、容積減に過ぎなかったが、便益差が評価されて急転換した事例があり、可能性は十分ある。燃料電池ユニットで出力1Wを得ようとすれば60mW/cm2以上が必要になり、流体用ポンプやエアポンプ、バルブなどのないパッシブ型DMFCの現行品の約3〜4倍以上となるが、アクティブ型ではすでに達成している。

 日立製作所は、05年3月から半年間開かれる愛知万博で一般来場者に燃料電池搭載の携帯端末「Nature Viewer」500台を貸し出す大規模実証試験を準備中。使い捨てライターの東海と共同開発したメタノール・カートリッジを1時間に1本消費すると見て、1日13時間稼動して期間中1台当たり2340本、500台で117万本プラス予備機、予備カートリッジが必要になる。認知度向上よりも想定外の貴重なデータ収集が主目的。無線タグ(RFIDタグ)「ミューチップ」を埋め込んだ展示物からの信号でViewer内蔵の20GバイトのHDDに記録した展示品の映像が表示される。燃料電池はパッシブ型で1
〜3Wの出力、メタノール濃度は20〜40%、カートリッジは5mL。1800AhのLiイオン2次電池を2個搭載し、通常のケータイの約5倍の容量のハイブリッド構成という。

 モバイル用燃料電池の燃料として最有力のメタノールは航空法施行規則によって機内持ち込みが禁止されている。今月開催の国連の危険物輸送小委員会で、メタノール燃料カートリッジを、陸・海・空の輸送規則を制定で順守する危険物輸送の国際基準「オレンジ・ブック」で規定するかどうか審議される。規定されて初めて国際民間航空機関(ICAO)や国際航空運送協会(IATA)で取り扱い方法を決めることができ、順調にいけば、07年1月に客室内へのメタノール燃料カートリッジが持ち込めるようになるが、可決されないと次回の小委員会開催は06年で、実施は09年以降となる。国内の現行法規はメタノール濃度100%は劇物指定、60%以上が消防法の危険物第4類、60%未満が危険物の取り扱い対象から外れる。

 米MTI MicroFuel Cells社は100%濃度のメタノールを使用して現行Liイオン2次電池の2倍程度となる体積当たりのエネルギー密度を確保した。同社は量産性を重視して信頼性のあるデュポン社のパーフルオロスルホン酸系ポリマー「Nafion」にこだわり、メタノールの濃度センサーを電解質膜近傍に設け、メタノールの供給速度をフィードバックしながら調整して、濃度を希釈してクロスオーバー現象を低減している模様。東芝は3種類のモバイル向け燃料電池を開発中だが、携帯型音楽プレーヤーやヘッドセット向けのパッシブ型では100%濃度メタノールで「Nafion」を使いながら、電解質膜中のメタノールの透過を制限する手法を取り入れた。パーフルオロスルホン酸の親水性クラスタが形成する水素イオンの通り道を物理的に狭くして、プロトン水和物の通過に支障を与えずにメタノールの通過のみを低減した。電解質膜への電子線の照射と、膜へのベンゼンイミダゾールのコーティングによる2つの方法のようだ、という。

 炭化水素系の電解質膜を積極的に使っているのが富士通研究所と日立製作所で、フッ素系電解質膜に比べてコストを安くできる上、クロスオーバー現象を低減しやすい、という。富士通研究所では芳香族ポリマー主鎖骨格を持つ炭化水素系電解質膜を使うことでクロスオーバー現象をフッ素系電解質膜に比べて1/10以下に低減させた、という。現在は30%濃度のメタノールであるが、将来は60%に高めて燃料カートリッジの小型化を図るという。日立はクロスオーバーを低減することでメタノールが空気極に浸入して発生する水の量を削減し、水とともに膜に入る不純物が減り、電解質膜の劣化が防げるため、4000時間以上の耐久性を確保したという。

 モバイル用燃料電池に使用する触媒の白金の量は5〜10mg程度で、6000円/gとして30〜60円で、他の燃料電池用途に比べて微量で資源的にも供給上の問題はないという。

 カシオ計算機が開発中のメタノール改質型固体高分子型燃料電池は200mW/cm2とDMFCの2倍以上の出力を得ている。キヤノンと産業技術総合研究所(AIST)は触媒層の厚みを1ミクロン程度と従来の1/10程度を実現して、空気極側の酸素の反応速度を高める研究開発を進めている。

 モバイル用の主電源として燃料電池が実用化するまでの繋ぎとして、また実用化時のハイブリッド電源として更なる出力密度の向上と小型化が求められるLiイオン2次電池、さらには金属Li電池、Liポリマー電池、またコイン型キャパシタ、極薄キャパシタの開発の現況を紹介している。

 このほか、日産ディーゼル工業のハイブリッド・トラックやホンダの燃料電池車などで使われているパワー用電気二重層キャパシタの次世代の化学04.12.6電池代替の高性能品の技術概要を、日本電子がキャパシタ事業を統括する会社として設立した「アドバンスト・キャパシタ・テクノロジーズ」の開発部長が8頁にわたって寄稿している。

■WEB LINK NEWS
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04/12/02 東京ガス、来月から都市ガス料金を東京地区で5.18%値下げ(日刊工業新聞)

 また「高効率給湯器(エコジョーズ)契約」や、2月に家庭用燃料電池を発売するのに合わせて「燃料電池契約」などを新設する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041202-00000022-nkn-ind

04/12/04 2日カーボン商い集める、炭素繊維に積極投資(ラジオNIKKEI)

 日本カーボンが活発な商いを集めている。前日は478万株の出来高となり、東証1部における上昇率15位だった。週初の11月29日に炭素繊維製品群の生産能力を大幅に増強すると発表した。約10億円を投じて滋賀工場を増強、半導体関連など既存分野だけではなく、太陽電池や各種燃料電池などの各種エネルギー関連部材、光ファイバー関連部材などの新規分野拡大を目指す。炭素繊維関連の売上高は2007年に現在の2倍に当たる50億円を見込む。積極投資姿勢を前向きに評価する買いが先行している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041202-00000206-rtp-biz

04/12/02 国連小委員会、メタノール燃料電池輸送についての勧告を採択(ITmediaニュース)

 スイスのジュネーブで12月1日開かれた国連の危険物輸送専門家小委員会で、小型燃料電池用のメタノール燃料カートリッジの貨物としての輸送について、勧告を出すことが票決された。同カートリッジの輸送を認可する動きとして、業界団体が歓迎している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041202-00000035-zdn_n-sci

04/12/02 トヨタの“未来住宅”は先端技術てんこ盛り(ITmediaライフスタイル)

 ガレージは、車と家が連携する空間だ。たとえばホームサーバとカーナビをネットワーク接続し、最新の情報を交換。停電時には、ハイブリッドカーで発電した電力を家に供給するといったことも可能になる。また寝室には、穏やかな眠りを誘うBGM、寝返りしやすく快適な姿勢で眠れるマットレスなど、快適な睡眠を演出するための装備を満載。眠りの深さを推定する生体情報センサーが、照明と採光を制御して快適な目覚めを促すという。このほか、断水時に貯水槽としても使える室内プールを装備するなど、ITや環境、防犯・防災、健康など、さまざまな分野の最先端技術を盛り込んだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041202-00000093-zdn_lp-sci

04/12/03 都バス受難続き、交通局困惑−−燃料電池バス休止・リコール・データ偽装 /東京(毎日新聞)

 燃料電池バスの運行は走行データ収集と普及啓発を目的に都がトヨタ、日野自動車から車両1台の提供を受け、昨年8月に東京駅と臨海副都心を結ぶ路線で開始した。ところが、今年6月、水素タンクの圧力センサー異常で米国の部品メーカーがリコールの届け出をしたため、約40日間、運行休止を余儀なくされた。10月1日からは四ツ谷駅―晴海ふ頭間でも運行を始めたが、同4日には追突事故でフロントガラスが割れ、4日間運休。復帰1週間後には、トヨタ自動車から「同じ構造の燃料電池を搭載した乗用車で不具合が見つかった」と回収点検の申し出があり、以来、運行休止が続いている。当初計画では、運行は今月24日までの予定だったが、再開のめどは立っていないという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041203-00000123-mailo-l13

04/12/04 スズキが第二世代燃料電池車 来月から公道試験(中日新聞)

 【静岡県】スズキは三日、同社がこれまで取り組んできた倍に当たる七〇〇気圧の圧縮水素を搭載した第二世代の燃料電池車一台の公道試験を来年一月から始めると発表した。ナンバープレート交付のための国土交通大臣認定を一日に受けた。公道試験で気候や道路状況に応じたさまざまなデータを集め、実用化に向けた開発を進める。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041204-00000012-cnc-l22

04/12/06 電車も燃料電池、2010年の実用化目指す(読売新聞)

 鉄道総合技術研究所(東京都国分寺市)は台車のみの走行試験に成功し、今後、模擬車両を作って研究所内の試験路線を走らせる計画。2010年ごろを目標に世界初の実用化を目指している。同研究所は、出力1キロ・ワットのミニ車両で人を乗せた走行に成功させた基礎研究の成果を土台に、2001年度から本格的に研究に着手。今年2月には出力を30キロ・ワットに上げたシステムで、電車の実物の台車を時速50キロ・メートルまで加速させることにこぎ着けた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041206-00000006-yom-soci

04/12/07 7日菱化工機が続伸、水素ステーション事業に関心(ラジオNIKKEI)

 三菱化工機が高い。前日は160万株超の商いをこなして東証1部における上昇率2位となっていた。同社は都市ガス発生装置の老舗メーカーだが、現在では都市ガス発生に関する技術を生かして水素ステーション事業に経営資源を重点配分している。中長期的な燃料電池自動車の普及に伴い、燃料電池自動車にとって「ガソリンスタンド」に当たる水素ステーション事業も成長するとの観点から買いが入っているようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041207-00000202-rtp-biz

04/12/07 家庭用燃料電池 世界初のシステム発売へ 東京ガスなど(毎日新聞)

 東京ガスと松下電器産業、荏原バラードの3社は6日、電気供給と廃熱利用による給湯を同時に行う家庭用燃料電池コージェネレーションシステムを来年2月8日に世界で初めて発売すると発表した。廃熱利用によりエネルギー効率をアップさせたのが特徴で、05年度末までに200台を限定販売する予定。08年度から本格的な普及を目指す方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041207-00000008-maip-bus_all

04/12/07 環境税導入、来年度は見送りへ(読売新聞)

 二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの抑制効果が固まっておらず、ガソリン(揮発油)税など、既存のエネルギー関連の税との整理に時間がかかるためだ。自民党税制調査会では賛否が分かれているが、7日午前の公明党税調拡大幹事会では「さらに検討が必要」との認識でほぼ一致した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041207-00000005-yom-bus_all

■海外ニュース(11月―4)
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<輸送>
●パーカーとベクトリックスが第2世代のスクーターを発表、パーカーはベクトリックスに株式投資する

 パーカー・ハネフィン社とベクトリックス社は2004燃料電池セミナーで、燃料電池システムとバッテリーを使った電動スクーターの VX-Fce 燃料電池/電動ハイブリッドスクーターの第2世代モデルを発表した。このスクーターは、2年から3年の間に初めての商業ベースの燃料電池動力車両として、ヨーロッパとアメリカの主要都市に出荷されると期待されている。もう一つのニュースは、パーカー社はスクーターの生産開始を助けるために、ベクトリックス社へ株式投資を行っている。
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=97464&p=irol-newsArticle&ID=640436&highlight=

<定置用電源>
●PC25 が PureCell 200 に

 UTCパワー社は、200kW級燃料電池電源システムの PC25ェを PureCellェ 200に改名した。 PureCellェ 200 は、5大陸19カ国という広い範囲で据え付けられている。
http://www.utcfuelcells.com/utcpower/news/archive/2004-11-02.shtm

●カナダののSOFC事業会社バーサ・パワーシステムズと合体するフュエルセル・エナジー

 フュエルセル・エナジー社は、カナダの固体酸化物型燃料電池(SOFC)事業を行っているパーサ・パワーシステムズ社と合体する協定を結んだ。SOFC技術開発を単一の事業体に統合することで、アメリカ・エネルギー省(DOE)が10年間、1億3900万ドルをかける固体型エネルギー計画(SECA)のもとでSOFC生産を商業化する大きな機会を提供する。
http://www.corporate-ir.net/ireye/ir_site.zhtml?ticker=FCEL&script=412&layout=-6&item_id=633258

<ポータブル/バックアップ電源>
●DMFCCが日本事務所を開設

 ダイレクトメタノール・フュエルセル社(DMFCC)は、日本のダイレクトメタノール型燃料電池と携帯機器企業と連携するために東京事務所を開設した。同時に、ある大手の日本企業がDMFCCに出資した。
http://www.dmfcc.com/

<燃料/改質器/貯蔵>
●クエストエアーがアジア最大の液体水素プラントに水素精製技術を提供

 クエストエアー・テクノロジーズ社は、HyQuestor 水素精製器の2機種が大阪に設置されるアジア最大の液体水素プラントの設備に選ばれたと発表した。このプラントは、岩谷インターナショナル・コーポレーションと、関西電力グループを含む幾つかのパートナー企業間のジョイントベンチャーであるハイドロエッジ株式会社が所有し、運営する。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と一連の顧客産業へ液体水素を提供する。また、プラントからの水素は将来、日本の燃料電池自動車へ供給されることが見込まれている。
http://www.newswire.ca/en/releases/archive/October2004/18/c1075.html%20

●Voller の燃料電池発電機はDOT認可の燃料容器を使用

 Voller Energy社の新しい VE100 v2 携帯型燃料電池システムは、運輸省(DOT)が認可したメタルハイドライド(金属水素化物)容器を使用できる。
http://www.voller-energy.com/ve/press.htm#

<報告書/市場調査>
●世界の産業調査2004

 米国燃料電池協議会(USFCC)は、USFCC、フュエルセル・カナダ、フュエルセル・ヨーロッパ、そして日本の燃料電池実用化推進協議会のメンバーから提供された販売、研究開発投資、雇用データの「世界の燃料電池産業調査2004」の結果を公表した。この調査は2002年〜2003年の間に、世界の燃料電池販売が41%増加し、研究開発投資が13%増加したと報告している。
http://www.usfcc.com/

<その他>
●スターク州立工科大学が燃料電池センターを起工

 オハイオ州カントン市のスターク州立工科大学は、2万3000平方フィートの敷地に440万ドルをかけて、製造メーカーが最新の業務用設備で新しい設計を評価できる燃料電池センターを起工した。センターは、企業が燃料電池の生産と商業化を成功裏に導くためにコスト効率の良い試作品を製作して、固体酸化物型燃料電池の研究開発を行うことが出来る。燃料電池センターは2005年秋に開所する予定である。
http://www.starkstate.edu/NEWS/press_releases/fuelcell_groundbreaking.htm

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