燃料電池ワールド (2004/09/29 15:50)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.158 2004/09/29発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆杉並のボランティア募集

 10月23、29日に東京・杉並区高井戸で、「環境博覧会すぎなみ2004」が開催されます。PEM−DREAMも4年目になりますが、今年は岩谷産業株式会社のご協力で、燃料電池自動車の試乗会を企画しました。その運営を一手に仕切らなければなりませんので、お手伝いくださるボランティアを募集します。ご協力いただける方は、info@pem-dream.comまでご連絡ください。

☆甲府イベントのボランティア募集

 10月29.30日に甲府市で「燃料電池塾 in 山梨」が開催されます。PEM−DREAMも協賛して、セミナーや展示、燃料電池自転車体験などを予定しています。このイベントをお手伝いくださるボランティアを募集します。29、30の両日か、30日だけのどちらかのご都合で結構です。甲府市内には前日夜には入らなければなりませんので、その点を留意してください。ご協力いただける方は、info@pem-dream.comまでご連絡ください。
※「燃料電池関連イベント」コーナーに詳細。

☆10月の燃料電池市民講座は、イベントが続くのでお休みします。

☆『燃料電池パワー』Vol.58の内容
【今週の燃料電池関連画像】著作権フリー/添付ファイル 
◇「次世代と次々世代の高温水素分離膜の開発」関連画像
1.JHFC千住水素ステーション
2.ステーション構内に設けられたLPG改質・精製装置
3.同装置内のPSA式水素精製装置。小型6塔式
4.ステーション構内の水素製造・精製装置。現用装置(左)と日本ガス協会が試作した40Nm3/hクラス水素改質・分離型リフォーマー(寸法は幅3.56m×奥行7.5m×高1.35m)
5.NEDOの「高効率高温水素分離膜」研究開発による試作品。筒型のガラスケースに入った各種サイズのアルミナ製チューブラータイプの多孔質無機分離膜の支持基材(下の3本)と、数本を束ねたバンドル・モジュール(第15回世界水素エネルギー会議・展示会で。6月、横浜市)
【沼崎英夫/技術レポート】              
◇次世代と次々世代の高温水素分離膜の開発
――日本ガス協会のパラジウム透過膜とNEDOの多孔質無機分離膜
◇FC視点のマガジン・ウォッチング
「マルチコアとWiMAXそして電池に賭けるIntel」(NE日経エレクトロニクス9月27日号)
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供しています。サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html

■燃料電池関連イベント
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●「燃料電池塾 in 山梨」
◇日時 
10月29日(金) 甲府城西高校と甲府工業高校でセミナーと燃料電池自動車試乗10月30日(土)10時〜16時 「木の国サイト」でイベント(参加自由)
◇内容
・燃料電池自動車試乗体験
・燃料電池自転車試乗体験
・燃料電池の工作、バラード製「Nexa」や模型・パネルの展示、実験など
・セミナー(講演)
 「水素とインフラについて」岩谷産業
 「燃料電池について」燃料電池NPO法人PEM−DREAM
◇主催 日東物産株式会社
◇協賛 岩谷産業/燃料電池NPO法人PEM−DREAM/荏原バラード/ケミックス
◇後援 山梨県/南アルプス市
◇問い合わせ 日東物産(担当・芦沢)TEL055−226−2211

●燃料電池・水素エネルギー技術展 in 九州
西日本地域では初めての燃料電池及び水素技術に関する見本市
◇日 時 10月27日(水)〜29日(金)10時〜17時
◇会 場 西日本総合展示場本館
     (北九州市小倉北区浅野3丁目8-1) 
      tel.093-511-6848 fax.093-521-8845
◇主 催 経済産業省九州経済産業局/NEDO/九州大学/九州燃料電池研究会/財団法人西日本産業貿易見本市協会
◇主要参加団体 九州大学/NEDO/JHFC/JARI/NEF/エンジニアリング振興協会/トヨタ/ホンダ/日産/GM/ダイムラークライスラー/岩谷/日立/出光興産/東陽テクニカ/コフロック/マイクロパワーエナジー/カナダ/新日本製鐵/MHI/IHI/富士電機/インフラテック/等 約50社  
◇問い合わせ 財団法人西日本産業貿易見本市協会(担当:有田・古賀) 

        北九州市小倉北区浅野3−8−1 tel.093-511-6848
◇詳細は、http://www.eco-t.net/douji/fuel_cell/fuel_cell.htm

●第5回エコ・ネットワーキングの会
レスター・ブラウン氏関西特別講演「経済と環境を両立させるプランBへの道」
◇日時:11月12日(金)13:00〜17:00
◇場所:大阪市中央区民センター(中央区久太郎町1-2-27)
     地下鉄堺筋線・中央線 堺筋本町駅から徒歩1分
◇地図:http://www.city.osaka.jp/shimin/shisetu/01/chuouhoken.html
◇プログラム
13:00〜 枝廣淳子 プレ講演            

       「エコと英語でなりたい自分に!〜はじまりは、レスターに宛てた一通の手紙」
14:00〜 レスター・ブラウン講演
       レスター・ブラウン×枝廣淳子 対談
16:00〜 書籍販売&サイン会
◇参加費:5000円(事前振込の場合。当日5500円)

     *学生料金4000円(事前振込の場合。当日4500円)
    〈部分参加の場合〉

     枝廣淳子講演 2000円(事前振込の場合。当日2500円)

     レスター・ブラウン講演 3000円(事前振込の場合。当日3500円)

     *レスター講演学生料金 2000円(事前振込の場合。当日2500円)
◇お申し込み・お問い合わせ(URL) http://www.japanfs.org/eco-network/電話&FAX:044−922−6130(有限会社イーズ)

■PEM−DREAMニュース
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◇家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの熱と発電効率の迷路・2の答

 先週は、家庭用燃料電池で使われる熱は、理論的な燃料電池効率では熱となって大気中に放出されてしまうものも使うことができるのだろうか、ということを問題にした。数字で表すと、

 理論的な燃料電池の効率     83%
 熱となって放出されるエネルギー 17%

であるが、家庭用燃料電池は電気として取り出す効率が、現在は35%、熱回収効率が40%で、総合効率75%である。将来、技術の進歩で発電効率43%、熱効率45%、総合効率88%ということはあるのだろうか。理論的に仕事をさせられない17%が壁となるのではないだろうか、ということであった。

 9月の市民講座の中で、ゲストの神谷先生に伺った。参加者30名にも質問として投げかけてみたが、明確な意見がなかったのは、何となく微妙なまやかしが潜んでいると思われたからだろうか。

 答は、総合効率が83%を超えることは可能だ、ということだった。熱として放出されるものも、抵抗として熱になってでてくるものも同じ熱なので、その放熱をいかに回収して有効利用するかが課題だともおっしゃった。17%というのは、発電に寄与しないエネルギーの理論的な値で、回収できるかできないかには関係がないことだったのである。

■WEB LINK NEWS
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04/09/22 県の新改築施設に燃料電池、試験導入へ−−県議会で知事表明 /岡山(毎日新聞)

 石井知事は燃料電池導入への取り組みを問われ、「国の支援策や研究開発の動向を注視しながら導入促進への啓発に取り組むとともに、モデル的に県の施設に導入する方向で検討している」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040922-00000238-mailo-l33

04/09/22 [エコ・エネみやざき]「ひむか・おひさま共和国」設立1周年イベント開催 /宮崎(毎日新聞)

 「共和国」事務局長の楠見博さんは「県内では宮崎大にしかないと言われる燃料電池が見られる機会なので、ぜひ参加してほしい」と呼びかけている。無料。希望者は事前に楠見さん(0985・36・0160)へ申し込み=午後7時以降。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040922-00000177-mailo-l45

04/09/23 『メタノール型』燃料電池二輪車来年実用化へ ヤマハ発(中日新聞)

 【静岡県】ヤマハ発動機は二十二日、メタノール燃料電池二輪車の実用化に向け、スクーターによる公道走行実験を開始したと発表した。二〇〇五年末までに燃費や耐久性を調査し、実用化を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040923-00000012-cnc-l22

04/09/24 水素と燃料電池会議、カナダに1200人が結集−あすから4日間(日刊工業新聞)

 【トロント(カナダ)=石堂隆史】カナダ水素協会、フュエルセルズ・カナダ、カナダ国立研究機構が共催する「第15回カナダ水素と燃料電池会議・展示会04」が25―28日の4日間、トロントのホテルで開かれる。世界各国から1200人、日本からも数十人の関係者らが参加してプレゼンテーションを行う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040924-00000001-nkn-ind

04/09/24 燃料電池関連製品で独の研究所と提携 北川工業(中日新聞)

 【愛知県】北川工業(名古屋市)は22日、ドイツの公的研究所「フラウンホファー」(本部ベルリン)の半導体微細加工部門、「マイクロエレクトロニクス信頼性研究所」(ミュンヘン)と業務提携を結んだと発表した。同研究所が開発した燃料電池用マイクロポンプ関連製品の日本、中国、台湾での販売窓口になる。ポンプは、燃料電池内の液体流量を変更するために必要な部品。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040924-00000014-cnc-l23

04/09/25 「ボリュームよりバリュー」パリで国際モーターショー始まる(産経新聞)

 日産自動車のカルロス・ゴーン社長は二十三日の記者会見で、「現代の車はボリュームではなくバリューだ」と述べ、燃費が悪い大型車の時代は去り、排ガスが少ないコンパクトカーの時代の到来を指摘した。来年度の目標として、環境を重視した「グリーン計画」も発表。排ガスの少ないエンジン開発のため七億ドルの予算を計上したことを明らかにした。また、日産の燃料電池車「X−TRAIL FCV」は、一回の燃料補充で走行距離が三百五十キロに達し、実用に一歩近づいている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040925-00000030-san-int

04/09/28 燃料電池の実証試験を開始 四日市市(中日新聞)

 実証試験は伊藤忠商事と日立造船、カナダのハイドロジェニックス社の3社の共同で進め、県が4200万円、四日市市が1千万円を補助。出力の最大値は9・9キロワットだが、試験は3−7キロワットでの連続運転を中心に行い、効率性や安全性を検証する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040928-00000005-cnc-l24

04/09/28 旭硝子、燃料電池用部材の高温耐久性向上=2、3年後の事業化目指す(時事通信)

 旭硝子は28日、自動車向けへの展開が期待されている固体高分子形燃料電池の核となる部材「膜・電極接合体(MEA)」の高温耐久性を大幅に高めることに成功したと発表した。フッ素系のMEAでは初めて、120度の高温下で2000時間の連続運転を達成したという。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040928-00000863-jij-biz

■海外ニュース(9月―3)
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<輸送>
<輸送>
●HaveBlueとPYIが契約

 HaveBlueとPYI, Inc.は、PYIの最新式DL220ドライブ・レグを HaveBlue社製X/V-1再生水素燃料電池ボート「2002 Catalina 42 mk II」向けに供給、搭載、評価する為の契約を取り交わした。Salomon TechnologiesのST-74再生電動モーターで駆動されるドライブ・レグは、プロペラを下向きに傾斜した状態から水面と平行な状態に向きを変えることが可能で、これにより、より高効率で船を推進できる。
http://www.haveblue.com/news/currentpr/080904.htm

<定置用電源>
●Pennsylvania Park Projectに燃料電池稼動スケート・リンクを含める

 ペンシルベニア州知事のEdward Rendellと 地域・経済開発書記官のDennisYablonskyは、Two-Mile Run County Parkに"The Treehouse Village"を創設する為にヴェナンゴ公園天然資源局に100万ドル(約11億円)の小切手を贈呈した。屋内レクリエーション施設と公園周辺を通る舗装サイクリング道路、公園自身が所有する天然ガスを利用し、燃料電池技術も取り入れたスケートリンクは数あるプロジェクトの一部である。
http://biz.yahoo.com/prnews/040814/phsa003_1.html

<燃料/改質器/貯蔵>
●GM/スズキが先進水素貯蔵システムで日本初の認可を受ける。

 ゼネラルモータース (GM) は、水素タンクの搭載により、より長距離の走行が可能となる圧縮水素貯蔵システムの認可を受けた日本で初の自動車メーカーとなった。GMのアライアンス・パートナーであるスズキは、最先端の700bar(10,000 psi)システムを、今年後半に発表予定の次世代燃料電池車で利用する。GMは、現在、北米及びヨーロッパで運行している、同社の複数の燃料電池自動車で、先進水素貯蔵システムを利用している。700 barシステムは、同じサイズの350 bar(5,000 psi) システムに比べ、最大で50%航続距離を伸ばすことが出来る。
http://media.gm.com/servlet/GatewayServlet?target=http://image.emerald.gm.com/gmnews/viewmonthlyreleasedetail.do?domain=74&docid=6520

<報告書/市場調査>
●水素経済と燃料電池:概観

 "A Hydrogen Economy and Fuel Cells: An Overview (水素経済と燃料電池:概観)"と題された連邦議会調査サービスの新しい報告書は、電気自動車、電気ハイブリッド車及び燃料電池車について、コスト、燃料充填、保守インフラと性能について調査している。また、報告書は、第108代連邦議会、連邦、州、地方における、重要な先端車両技術の関わる法律についても概説している。
http://trb.org/news/blurb_detail.asp?id=3994

<その他>
●Lynntech IndustriesがFiderisに改称

 燃料電池評価会社のLynntech Industries, Inc.は、社名をFiderisに改称、新たな本社をマサチューセッツ州Lowellに開設した。

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■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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