□燃料電池ワールド
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■Vol.143 2004/06/09発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■お知らせ
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☆『燃料電池パワー』Vol.43の内容
【今週の燃料電池関連画像】著作権フリー/添付ファイル
◇「中野区環境行動の日2004」
1.木陰の公園で燃料電池自転車の試乗
2.(株)ケミックスの展示
3.(株)ケミックスのミニカーで大喜び
【沼崎英夫/技術レポート】
◇第11回燃料電池シンポジウム(5月18〜19日)講演予稿集(燃料電池開発情報センター発行要旨・中
◇NEDOが開発課題を整理――政府の「導入目標」実現に対応
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供しています。サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html
■燃料電池関連イベント
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☆SSKセミナー
「欧州と日本のCO2排出権取引動向とCDMビジネスモデル」
◇講師等:
<1>京都議定書の柔軟性措置(京都メカニズム)〜欧州と日本の方向性〜若林雅代氏(財団法人電力中央研究所社会経済研究所主任研修員)
<2>豊田通商のCDMプロジェクトから考察する今後のビジネスモデル佐々木誠之介氏(豊田通商株式会社エネルギー部環境・エネルギーグループ主査)
◇日 時:6月29日(火) 午後2時〜5時
◇会 場:明治記念館(東京都港区元赤坂2−2−23)
◇受講料:29,800円(消費税込)
◇主 催:株式会社 新社会システム総合研究所
http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_04206.html
◇問い合わせ・申し込み:
株式会社 新社会システム総合研究所
TEL 03−5532−8850
申込受付FAX 03−5532−8851
E-mail info@ssk21.co.jp
または、上記HPから申し込みができます。
☆(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構
「DME(ジメチルエーテル)燃料利用技術の研究開発」成果報告会
◇日 時:7月2日(金)開場時間:9:00、開演時間:9:30
◇場 所:発明会館ホール(地下鉄銀座線「虎ノ門駅」3番出口より徒歩5分、地下鉄「霞ヶ関」A13番出口より徒歩13分、電話:03-3502-5499、港区虎ノ門2-9-14)
◇定 員:350名(客席298席、立見52名)
◇参加費:無料
◇プログラム:
〜9:30〜「開会の辞及び全体概要説明」(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構
〜9:45〜「燃料グレードDME(ジメチルエーテル)高効率・低NOx燃焼技術の実証」(株)日立製作所
〜10:30〜「既設ボイラのDME燃料レトロフィット技術の実証」三菱重工業(株)
〜11:15〜「DME燃料の潤滑特性と対応技術に関する研究開発」三菱重工業(株)・新日本石油?・茨城大学
〜13:00〜「中大型DME自動車の実用化研究開発」コープ低公害車開発(株)・(独)産業技術総合研究所・伊藤忠エネクス(株)・三菱瓦斯化学(株)・伊藤忠商事(株)・JFEホールディングス(株)・岩谷産業(株)
〜13:45〜「DME自動車の実用化フリート試験研究開発」コープ低公害車開発(株)・(独)産業技術総合研究所・伊藤忠エネクス(株)・伊藤忠商事?・三菱瓦斯化学(株)・福山通運?・小野測器?・JFEホールディングス(株)
〜14:45〜「小型で高効率なDME燃料電池システムの開発」 大阪ガス(株)・三菱瓦斯化学(株)・日揮(株)・伊藤忠商事(株)
〜15:30〜「燃料電池自動車用DME低温水蒸気改質システムの開発」大阪ガス(株)・三菱重工業?・日揮(株)・三菱瓦斯化学(株)
◇申し込み方法:6月21日(月)までにEメールにて(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構 真家宛(e-mail:maie-takako@jogmec.go.jp 、FAX:043-276-4063)に
■PEM−DREAMニュース
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☆NEDOが燃料電池・水素シンポジウム
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は7月21日、大手町サンケイプラザ(千代田区大手町)で、燃料電池・水素関係者を対象としたシンポジウムを開く。
NEDOは固体高分子型燃料電池/燃料電池発電技術開発事業(固体酸化物型燃料電池研究開発、溶融炭酸塩型燃料電池開発)を進めており、今後の事業方針の基礎とすることを目的として、有識者で構成する「燃料電池・水素技術検討委員会」を設置して、今後NEDOが取り組むべき燃料電池・水素技術開発の分野、プロジェクト等の方向性について戦略的な取り組みを進めるための技術開発課題を検討してきた。(委員会がまとめた短・中・長期および基盤的技術開発課題は「燃料電池パワー」に掲載)
委員会は5月12日までに3回開催された中で「NEDOが次年度以降の技術開発事業を実施するに当っては、技術開発課題および技術開発目標を設定すべきであり、その設定に当ってはステークホルダー(利害関係者)によるシンポジウム等を開催し、NEDOが原案を示して関係者と摺り合わせをした上で当該技術課題等を設定することが望ましい」との議論があった。これを受けて関係者の参加により、公開の場で「2005年度以降約5年間に取り組むべき技術開発課題および技術開発目標」について意見を出し合い、討議を行うことになった。
関係者からポジションペーパー(技術課題に対する意見、提案等)を募集し、有識者が査読して代表的なものを選択し、当日は午前、午後にわたり固体高分子型燃料電池(座長・本間琢也燃料電池開発情報センター常任理事)、高温型燃料電池(座長・江口浩一京都大学大学院教授)、水素(座長・福田健三エネルギー総合工学研究所プロジェクトリーダー)の3つのセッションと、続く合同セッションで意見交換と討議を行う。
問合せ先:NEDO燃料電池・水素技術開発部(Tel.044-520-5260,FAX 044-520-5263)
☆「中野区環境行動の日2004」報告
中野区との付き合いは今年で3年目になる。区と、実行委員に応募した区民が協働で6月の環境月間のイベントを実施するが、PEM−DREAMの代表者はときどき意見を言うことがあったので、今回はとうとう副実行委員長にさせられてしまった。といっても裏方仕事で、全体の運営がスムーズにいくように気を配るのが中心である。今年はどんなふうにしようか、ということから関わるので半年間の付き合いとなった。
日常的な活動を地域でしている訳ではなく、事業者の一員として参加した。実行委員の大半は地域活動をしている少しお年を召した区民が多い。そのためかどうか分からないが、環境問題と一口に言っても人によって考えも違うし、やりたいこともバラバラだ。しかも、当日参加する区民はお母さんと子ども、高齢者と相場が決まっているので、その人々のニーズにも合わせないと入場者が増えない。区が日常的に行う環境行政といっても地味なものが多く、ほとんどは現実への対処に追われている。大所高所からの環境問題はなかなか入りにくいのである。
そういうスタンスの差を埋めながら準備が進められ、今年は「廃棄物とエネルギー」フロアを設けることになり、燃料電池はそこに加わった。自宅の太陽電池をわざわざ外してきて展示してくださる方や、生ごみをたい肥化するコンポストの普及をしているグループ、どんなプラスチックでもリサイクルして作ったベンチや鉢入れの展示、松下電工からは近日発売予定の最新式生ごみ分解処理機をお借りして展示し、東京電力から省エネルギーのパネルを拝借したりして、実行委員ができることをいろいろ組み合わせた。また、行政側から清掃事務所の応援をいただき、中野区のごみの現状についてPRしながら、ごみ分別ゲームで盛り上げた。
私たちは、展示については(株)ケミックスの協力でさまざまな燃料電池情報を提供し、4人のボランティアの方と近くの公園で燃料電池自転車の試乗を行った。今年は季節の変動が早かったので梅雨入りが心配だったが、寸前のところで逃げ切り快晴となった。何で6月5日に、と思っても環境デーは地球的に決められたので、日本の事情でどうこうする訳にはいかず、幸運を楽しむ他はなかった。櫻の葉が空を覆っている涼しい公園には、昨年よりも大人の方が来てくださり、燃料電池談義が弾んだものだ。
ケミックスの展示は力が入っていて長机3脚では足りず、その上、新入社員も増えたようで総勢5名が区民のいろいろな質問に対応してくださった。今年は同社の燃料電池組み立てキット第2弾の「Pem Master PEM-004」が登場して、組み立てに夢中になる人がひっきりなしの状態だった。これは、組み立てる時間を5分程度で終わるように改良したものだ。組み立てることが目的ではなく、その後に説明するためには、組み立て時間が短い方がいいというニーズに応えたこのキットは、子どもの指に良くなじむ大きさである。大人は「少し指が太かったかね」と苦笑いをする方もいたが、サンドイッチのように部品を次々に積んでいって、水素を吹き込むと発電する未経験の驚きには満足していたようだ。組み立てては分解して何度も使えるところが優れていて、教材にはもってこいの製品だ。
ボランティアの方とは久しぶりの方が多く、「市民講座はどうしたの」と聞かれて、「ちょっと他のことで忙しくて・・・。7月頃から再開しますよ」と情けない返事をしたが、昨年あちこちのイベントにも参加していただいていたので任せっぱなしになってしまった。新人は一人、電機(器?)メーカーに勤める女性技術者で、燃料電池を知りたくて応募してくださった。百聞は一見に如かずで、とても喜んでいただいた。
こうして今年は約750名の区民に燃料電池情報を発信でき、「イベントはいいね
〜」という会話とビールで夜まで楽しめた「中野区環境行動の日2004」でした。
■WEB LINK NEWS
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04/06/02 家庭用燃料電池試験研究が本格化 北陸ガス、県着々と(新潟日報)
北陸ガスは日本ガス協会と協力し、新潟市の社宅で燃料電池の試験運転を始めた。県は2月から長岡市の個人住宅で実証試験に入っている。開始から4カ月。県産業振興課は「今のところ使用家族の生活に支障はでていない」と話す。
04/06/02 コンビニの温暖化対策支援 環境省05年度予算要求(共同通信)
同日、小池百合子環境相がコンビニ大手7社の幹部と懇談し、コンビニ側に説明。今後、コンビニ側から具体的な提案を受け内容を詰めるが、支援の対象としては、高効率の空調や冷蔵施設、照明などを想定。温暖化防止効果が高く、全国展開するコンビニの採用で波及効果が見込めることなどを基準に支援するかどうかを決める。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040602-00000149-kyodo-soci
04/06/03 原油価格の高騰で魅力が高まるエネルギー関連投資(WIRED)
ガソリン価格がかつてない高騰を見せるなか、エネルギー業界に投資するベンチャーキャピタリストたちは、今後の展望に期待が持てると考えている。とくに省エネ技術や代替エネルギーなどの分野を専門にする新興企業への投資は有望だという。電気の使用料や燃料代を軽減させる技術への一般の需要が高まっていることも、追い風になっているという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040603-00000006-wir-sci
04/06/03 バイオディーゼル燃料、米国で普及の兆し(WIRED)
米国では、バイオディーゼル燃料補給所がめざましい勢いで増えている。2003年は、代替燃料の生産量が66%増えた。リニューアブル(持続的利用可能)な燃料が急速に普及することで、米国の危うい石油供給体制が補強されるとともに、大気汚染の改善にも多少効果があるだろうと、専門家は指摘する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040603-00000005-wir-sci
04/06/04 大阪府が燃料電池車を導入 西日本の自治体で初めて(共同通信)
大阪府は4日、ダイハツ工業の軽乗用車「ムーヴ」をベースにした燃料電池自動車を1台導入、納車式をした。大阪府によると、燃料電池車の導入は西日本の自治体では初めて。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040604-00000024-kyodo-bus_all
04/06/04 黒鉛のナノチューブ開発=簡単な製法で−微小電線などへ応用期待・科技機構(時事通信)
カーボンナノチューブ(CNT)に似た性質を持つが、簡単な製法で効率良く生産できる。小型で超高性能なコンピューターの実現に必要な微小電子回路や燃料電池、医薬品などへの応用が期待される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040604-00000997-jij-soci
04/06/04 DJ-米フュエルセルが安い、前日の大幅減収決算が売り材料(ダウ・ジョーンズ)
ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)3日の米ナスダック市場で、燃料電池開発を手掛ける米フュエルセル・エナジー(Nasdaq:FCEL)が値下がりした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040604-00000019-dwj-biz
04/06/04 エタノール関連は?原油動向不透明で環境技術に関心(ラジオNIKKEI)
ガソリン価格の高騰を受け、米国では石油製品に変わるエネルギーの利用が加速している。4日付日本経済新聞によると、トウモロコシなどから抽出したエタノールをガソリンに混合する動きが広がっていると言う。4日の東京市場では大手証券の投資判断引き上げを受けてJ−オイルミルズ と日清オイリオ の大手食用油メーカー2社が大幅高となったが、「植物からの油の抽出技術が将来的に新エネルギーの開発に役立つのではないか」との思惑も働いたようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040604-00000102-rtp-biz
04/06/04 NASA、飛行機雲と地球温暖化の関連を指摘(WIRED)
米航空宇宙局(NASA)の最新調査は、民間ジェット機のエンジン排気によって形成される、人工的な巻雲(けんうん)、つまり飛行機雲が、米国で1975年から1994年までに観測された地上の気温上昇の要因かもしれないと報告している。 データは、米国上空を覆う巻雲(写真)の面積が10年に1%の割合で増加してきたことを示している。NASAの報告書によると、巻雲増加の原因は民間航空便だった可能性が高いという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040604-00000002-wir-sci
04/06/05 導入促進誓う政治宣言採択=再生可能エネルギー国際会議閉幕(時事通信)
ボン宣言は参加154カ国が、再生可能なエネルギーは「持続的な発展に大きく寄与する」との共通認識を持ち、エネルギー政策の中心に位置付け、導入を進めるとしている。ただ宣言に法的拘束力はない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040605-00000084-jij-bus_all
04/06/05 地球温暖化防止の先兵、エコカー勢ぞろい(読売新聞)
「環境の日」の5日、横浜市中区の赤レンガ倉庫特設会場で、実用段階にある最新の低公害車(エコカー)を集めたイベント「エコカーワールド2004」が開かれた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040605-00000502-yom-soci
04/06/07 <原発再処理>新たな負担5兆円 電気料金に上乗せ(毎日新聞)
原子力発電の使用済み核燃料の再処理や最終処分の費用19兆円の負担制度を検討している総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関)の小委員会は7日、新たに利用者負担を求める範囲を約5兆円にすることを決めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040608-00002031-mai-bus_all
04/06/07 [あの街この町]燃料電池自動車の試乗会−−品川区 /東京(毎日新聞)
「しながわECOフェスティバル2004」が6日、西大井1の西大井広場公園で開かれた。区の環境月間行事の一環で、区民に環境やリサイクルを考えてもらう目的。東京ガス南部支店は、燃料電池自動車を出展し、体験試乗会を行った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040607-00000006-mai-l13
04/06/08 国の来年度予算 県が重点要望17項目(西日本新聞)
【山口】 二井関成知事は七日の定例会見で、政府の来年度予算編成に伴う、県からの重点要望十七項目を明らかにした。新規は、山口宇部空港の運用時間延長や中山間地域支援制度の継続など八項目。新規要望項目はこのほか、総合・循環型福祉サービスの推進▽鳥インフルエンザ対策▽水素エネルギーの活用▽山口大学の教育研究機能充実▽下関地区の水産業活性化▽水産大学校の機能強化。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040608-00000011-nnp-l35
04/06/08 30年に失業率12%予測 環境技術停滞で競争力低下(共同通信)
現在のエネルギー政策を続けると、日本は2030年に国際競争力を失って貿易赤字に陥り、失業率は12%以上に拡大−−。こんな予測を、特定非営利活動法人「環境エネルギー政策研究所」や複数の市民団体の専門家などで構成するグループがまとめ、8日公表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040608-00000198-kyodo-soci
04/06/08 九州電、水素製造用の新触媒を開発=1、2年後に商品化(時事通信)*九州電力は8日、石油精製などのプラントで広く用いられる水素を、少ない量で効率よく製造できる触媒の開発に成功したと発表した。独自の成分で開発されており、水素の製造コストは従来の触媒よりも2、3%削減できるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040608-00000379-jij-biz
■海外ニュース(中国)
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●わが国、2020年までのエネルギー戦略を研究策定
中国科学技術部の石定環秘書長はこのほど、「現在、中国政府は2020年度に至るまでのエネルギー戦略を研究策定中である。中国の中長期科学・技術発展計画戦略研究において、水素エネルギーが最重点発展方向の一つとされている。この数年、多くの科学研究者の努力により、一連の重要な鍵となる技術が大きく進展した。中国が自主研究によって製造した燃料電池自動車のテスト運行距離はすでに2000kmを越えている。同時に、北京と上海における燃料電池バスのモデル運行プロジェクトは国連開発計画(UNDP)、地球環境ファシリティー(GEF)によって支持され、順調に実施され始めている。
水素エネルギーは清潔、高効率、安全で持続可能なエネルギーであり、今世紀における最も潜在力を持ったクリーンエネルギーと見なされている。昨年11月、中国は創始国の一員として、アメリカ、日本、ロシアなど14カ国ならびに欧州連合(EU)と共に「水素経済国際協力パートナー計画(IPHE)」参考条項に共同署名した。この計画は協力メカニズムを確立し、水素エネルギー技術研究開発、モデル化、商業化活動のために業務プラットホームを提供することを目標としている。
この数年、アメリカ、日本、欧州連合は水素エネルギー発展計画とそれに対応する計画を策定している。アメリカは国家水素エネルギー発展ロードマップを制定すると同時に、今後の5年間に17億米ドルを特別支出して水素エネルギー開発を支援していくことを宣言している。欧州連合も水素エネルギー発展戦略を制定し、水素エネルギーと燃料電池の研究製造に対して特別支出金を投じ、昨年からヨーロッパの10都市で燃料電池バス商業化キャリヤーモデル運行を開始している。
「チャイナネット」2004/06/03
■海外ニュース(6月ー1)
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<輸送>
●Stuart EnergyがトヨタのFCHVを受領
Stuart Energy Systems Corporationは、トヨタの中型スポーツユーティリティー車「ハイランダー」をベースにした燃料電池ハイブリッド車(FCHV)を受け取った。Stuart Energyのカリフォルニアを拠点に置くスタッフはFCHVを運行し、車両の性能に関する走行データをトヨタに提供する。また、Stuart Energyは、車両を同社のStuart Energy Station (SES-f) 水素燃料充填製品ラインの消費者及び公共向けデモンストレーションに利用する。
http://www.stuartenergy.com/media_center/press_releases/press_may_19_2004.html
<定置用電源>
●Hydrogenicsが日本の実証プロジェクトに燃料電池を提供
Hydrogenics Corporationは伊藤忠との間で、三重県での実証プロジェクト向けに10キロワット級HyPM燃料電池発電モジュールを提供する契約を締結した。日立造船が電気分解装置を提供する。伊藤忠は2004年6月に発電モジュールを納入する。
http://www.hydrogenics.com/ir_newsdetail.asp?RELEASEID=135825
<報告/市場調査>
●BTIとDOEが燃料電池車国際調査報告書を発行
米国エネルギー省の援助を受けてBreakthrough Technologies Instituteが「Fuel
Cell Vehicle World Survey 2003」(燃料電池車国際調査報告2003)を発行した。報告書では、全世界の3ダースを超える各社のテスト車、トラック、バス、特殊車両の概要が掲載されている。また、報告書には、写真、燃料電池用語集、変換表、商業化計画も含まれている。
http://www.fuelcells.org/info/charts/vehiclestudy.pdf
。New Hydrogen Q&A.
Breakthrough Technologies InstituteのRobert Roseは水素及び燃料電池に関する最も一般的な疑問や懸念について、図や引用文、参考文献を備えた解答集をまとめた。ドキュメントは、以下のリンクから閲覧が可能。
http://www.fuelcells.org/info/library/QuestionsandAnswers052104.pdf.
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■燃料電池ワールド
□毎週水曜日発行
□編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM
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