燃料電池ワールド (2004/05/27 09:50)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
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■Vol.141 2004/05/26発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆中野区環境行動の日のボランティア募集

 出展3回目となる中野区の環境行動の日が、6月5日(土)に開催されます。PEM−DREAMは今年も燃料電池自転車を始め、燃料電池を出展します。当日のボランティアを募集しますので、協力OKの方は、info@pem-dream.com にご連絡ください。

☆岩谷産業が水素サイトをHPに開設

 水素ステーションの建設や燃料電池車への水素供給などで水素インフラの構築に注力している岩谷産業株式会社はこのほど、同社のホームページ上に「水素サイト」を開設しました。ぜひ一見を。
http://www.iwatani.co.jp/jpn/h2/index.html

☆『燃料電池パワー』Vol.41の内容
【今週の燃料電池関連画像】著作権フリー/添付ファイル 
◇[燃料電池シンポジウム・展示会]
1.栗本鉄工所の燃料電池試験・計測装置と台湾・APFCT社製燃料電池スタック(左手前、出力100W)。教育用の需要開拓を図りたいという。
2.同社の250W燃料電池スタック(右上のケース内)を搭載した「ZES?」(ゼロ・エミッション・スクーター第4世代)と栗本製燃料電池車いす(左)。3.長瀬産業が昨年から輸入販売を行っているパルカン社(カナダ・バンクーバー)製燃料電池スタック(出力1kW機)と水素吸蔵合金キャニスター。
◇[自動車技術会大会・人とくるまのテクノロジー展]
4.GMから供与された「Stack2000」を搭載したスズキの軽自動車「MR wagon」と国産各社の燃料電池車。
5.日産自動車の「X−TRAIL FCV」のカットモデル。床下にUTC−FC製の燃料電池とリアシート下に高圧水素タンクとシートバックに薄型積層リチウム・イオン・バッテリー。
6.日本自動車研究所の施設展示パネルの前に銃撃試験を受けた高圧水素タンク。7.最も大規模な試験・計測器の出展した東陽テクニカの燃料電池関係の展示。右端は燃料電池評価システム、卓上は電解質膜インピーダンス測定装置。8.エンジン軸受が本業の大同メタル工業は水電解型燃料電池モデルカー・キット(19,500円、太陽電池パネル等別売り)を展示した。
【沼崎英夫/技術レポート】              
◇自技会春季大会で燃料電池フォーラムーー自技会講演発表論文の要旨
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供していま
す。サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html
※『燃料電池ワールド』と同様に、次号は5月12日号になります。

■燃料電池関連イベント
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☆セミナー「家庭用燃料電池ビジネスの展開」
◇趣 旨 現在実証実験が行われている家庭用燃料電池、実用化のときを

     迎えようとしているが、次世代ビジネスとしての方向を探る。
◇日 時 5月27日(木)13:00−16:30
◇場 所 東京証券会館8階会議室(東京都中央区茅場町1−5−8)
◇講 演
 1.「家庭用燃料電池ビジネスの現状と方向」
    日刊工業新聞社編集委員 駒橋 徐氏
 2.「燃料電池ビジネスの本命・住宅市場」
    日本総合研究所副主任研究員 井上真壮氏
◇参加費 18、000円(資料代含む)
◇問い合わせ E−mail:taoistyi@ops.dti.ne.jp
  会社名、部署、ご氏名、faxをご記入の上e-mail又はfaxで

  お問い合わせ下さい。 (faxまたはe-mailにて案内書送付します)
◇主 催 インターフォーラム

    東京都千代田区内神田1−18−11東京ロイヤルプラザ1014
    TEL:03(5921)1908
    FAX:03(5280)1558

■PEM−DREAMニュース
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●第11回燃料電池シンポジウムに台湾製燃料電池

 燃料電池開発情報センター(FCDIC)主催の第11回燃料電池シンポジウムが5月18、19両日、東京・江戸川区の「タワーホール船堀」で開かれ、88件の研究発表講演と藤元薫東大名誉教授の特別講演「燃料電池用燃料としての合成燃料」があった。

 併設された展示会では、栗本鐵工所が初めて台湾の技術提携先であるAsia PacificFuel Cell Technologies,LTD.の燃料電池と関連製品を展示した。同社は輸送機用の燃料電池と応用製品の開発を目的として2000年に設立された台湾唯一の燃料電池メーカーで、米国・カリフォルニア州に研究所があるという。栗本は同社の燃料電池を搭載した車いすを開発中で、第5回世界水素エネルギー会議(6月27日〜7月2日、横浜市)では会場の燃料電池車試乗会に出展する予定。その後、福祉施設等へのモニター貸し出しも検討しているという。現在、燃料電池の単体での輸入販売は考えていないが、今回、大学・高校などでの教育用、デモ用に「FCED」(Fuel CellEducational Demonstrator)を展示した。100WのAPFCT製燃料電池と専用ソフトウエア付きで基本価格約700万円という。

 「自転車の次の大衆の足」を狙って中国の大学・研究機関と燃料電池と水素吸蔵合金キャニスター、電動スクーター商品の多い台湾のメーカーと提携しているPalcanFuel Cells Ltd.(カナダ・バンクーバー)の国内代理店である長瀬産業は1kWスタックを展示した。単体販売で基本価格200万円。教育用や組付け用の市場開拓を目指しているという。長瀬はこのほかアービン社の燃料電池評価装置、加湿装置、スーパーキャパシター用評価装置、エンプライズ社の熱還元型加湿ユニットを扱っている。(『燃料電池パワー』次号にシンポジウム発表論文要旨とAPFCT・栗本鐵工所関係ニュース。沼崎英夫)

●自技会春季大会で燃料電池フォーラム
★国際動向と4社の開発動向

 自動車技術会の「2004春季大会」が5月19日〜21日、「パシフィコ横浜」で開かれた。フォーラム「燃料電池自動車と水素インフラ開発の現状」では、「燃料電池自動車開発の動向と各国における実証試験の現状」(日本自動車研究所FC・EVセンター長・丹下昭二)
「水素製造・供給に関する各国の将来計画」(エンジニアリング振興協会・小関和雄)「燃料電池実証試験の意義とJHFCの進め方」(神本武征JHFC・実証推進委員会委員長、自動車技術会会長、東海大教授)
「Fuel Cell Vehicles and Hydrogen Economy」(ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパン、GM Fuel Cell Activities日本支部長George P.Hansen)「ホンダの燃料電池自動車への取組み」(川口祐治本田技術研究所・FCX開発部長)「日産における燃料電池自動車開発の取組み」(萩原太郎日産自動車・FCV開発部長)
「トヨタの燃料電池自動車開発について」(河合大洋トヨタ自動車・FC開発部長)の6氏から報告がなされた。

 水素供給ステーションの設置・運営と国際規格化を担当しているエン振協の小関氏は、米国政府は水素経済への段階的ビジョンとしてフェーズ?(2000〜2015)〜?(2025〜2045)の各段階に明瞭なビジョンを設定して実施計画を持っており、政府プロジェクトとしてパーフェクトであるのに対して、日本とEUは長期ビジョン、実施計画共に不明確である、と指摘。日本はかつてNEDOのWE-NET計画でグローバルな水素経済化の視点から途上国を含む水素の国際流通を前提とした長期的な技術開発を進め、国際的な注目と評価を得ていたが、WE-NETから燃料電池普及戦略に転換して特定目標に即効のある技術開発方針を進めるスタンスに立っている。本格普及期を2030年(燃料電池自動車1500万台目標)に設定して、40年代に置く米国、50年代に置くEUから実現性に疑問を持たれ、国際標準化作業にもギャップが生じている、日本の将来計画への要望として、本格的な水素経済社会のビジョン、長期的視野、原子力利用や水素輸入を含めた幅広いビジョンの提示が必要と述べた。

 GMのハンセン氏は、GMが近い将来、水素燃料を指向する理由として、2000年に世界全体で12%であった自動車の人口比普及率は今後も上昇を続け、人口も増大する。自動車の燃費改善は進むが自動車の保有と走行距離の増大傾向は続き、消費総量は増え続け、途上国の産業、民生の消費増で世界的な化石燃料の需要増は続く。環境保全の必要性も増大する。クリーンで出発資源と生産方法の選択肢が豊富な水素を燃料とする自動車の開発と普及は避けられない。内燃エンジンの改良と共にハイブリッド車、クリーン・ディーゼル・エンジン車、CNG車の普及に次いで燃料電池車が実用機を迎えるだろう。GMは燃料電池自動車の最初のミリオンセラーを目指している、週3日・1日10〜11時間のFedExの配送業務を行いながら日本のJHFCの実証試験に参加しているHydroGen3は液体水素、バッテリーなしであるが、ワシントンで走っているHydroGen3は高圧水素方式である、どの方式が顧客に適しているかを調べることも試験の目的である、将来のコスト目標は50ドル/kWと述べた。

 ホンダの川口氏は、バラード社製と、炭化水素系イオン交換膜と金属一体型セパレーターを使った自社開発の燃料電池を搭載した燃料電池車を並行して試験中で、外部からの暖機を必要としない自己完結型のシステムを目指している。新スタックの低温始動性はー20℃で、従来スタックに対してイオン導電性で1/2、セル間導電性で1/4、暖機性で1/5である、今冬には北海道で寒冷地走行試験、4月には屋久島で屋久島電工、鹿児島大学と共同で走行試験を行った、将来、都市ガス(天然ガス)を家庭で改質して住宅用コジェネ(発電・給湯・暖房)に使う一方、水素を燃料電池自動車に充填するホームリフューエリングのビジョンも述べた。

 日産の萩原氏は、96年に基礎研究に着手し、99年に最初のプロトタイプをバラード社製の燃料電池とメタノール改質方式で完成、01年にカリフォルニア燃料電池車パートナーシップ(CaFCP)に参加する高圧水素方式を完成した、02年末に03年春からのJHFC実証試験に参加するUTC-FC製スタックを搭載した新型車を完成し、東京モーターショーに展示、04年3月、JHFCの水素ステーションと燃料電池自動車実証試験車の基地と展示場(横浜市大黒町)があるコスモ石油と神奈川県庁、横浜市役所にリース販売(月額100万円)車両を納車した経過を述べた。

 UTC-FCと提携した理由について、「プラット・アンド・ホイットニー」ブランドの航空機エンジンのメーカーとして知られるUTCを親会社にもつUTC-FCは、宇宙航空用の燃料電池の開発で長い実績を持ち、運転効率の高いスタックを持っていること、将来は燃料電池自動車用スタックの内製を指向する日産の長期的方針を理解したので提携した。自動車用燃料電池の開発に特化したベンチャーであるバラード社とは異なる企業文化を持ち、一長一短であるが、パートナーとして相互に技術を吸収し、共同開発を行うことになった。当面の課題は、コスト低減と共に実用性の確保、2次バッテリーと共通性のある劣化機構の解明、耐久信頼性の向上、ロバスト(頑健)性の確保、航続距離(水素搭載量)の増大、低温での出力安定性、高温での出力維持が挙げられる。カリフォルニア州知事に就任したシュワルツネッガー氏が1000台規模の燃料電池車を州内に走らせる「カリフォルニア・ハイウエイ」プランを提唱しており、州の援助を受けているCaFCPも対応を検討中という。

 トヨタの河合氏は、自動車用パワーソースの開発のニーズは排出ガスのクリーン化、CO2削減(燃費向上)、将来エネルギーの確保が背景にあり、燃料電池自動車の開発が一つの焦点になっている、と述べた。生成水によりスタックや補機部品が凍結する恐れがある低温起動が大きな課題であり、また反応温度の引き上げが望まれる。大気温との温度差が大きければ排熱がよくなり、ラジエーターの小型化ができる、高温作動によって触媒活性が向上し、触媒使用量が低減できる。現在の使用原単位では資源的にも世界の貴金属産出量で充足できない。水素貯蔵技術の開発には水素吸蔵合金、液体水素貯蔵技術、カーボンナノチューブ、種々のケミカルハイドライド等、世界中の研究機関との協力が必要。車への適用はカーメーカー間の競争が効果的。ハイブリッド技術は燃料電池車高効率化のキーテクノロジーである、燃料電池車のポテンシャルは高いが、普及に向けた課題は多く、解決するには単にエンジニアリングの問題ではなく、サイエンスによるブレークスルーが必要である。

 市場導入に向けた課題としては、低温、高温、高効率・小型化、信頼性・耐久性、耐環境性(塩水、粉塵、硫化水素、低圧、電波等)の技術課題のほか、商品性(航続距離、コスト)、環境対応(リサイクル性、LCA)、安全性(水素、高電圧、衝突)、社会基盤(水素製造・輸送・貯蔵、インフラ整備、水素コスト)があり、これらの内技術課題と商品性は主要にカーメーカーの課題であるが、その他は国、エネルギーメーカーの関与が必要。エネルギー源とエネルギーパスのベストミックス戦略の策定が必要。人材育成と啓発が重要である、と結んだ。
(燃料電池関係の発表の要旨と展示の写真は『燃料電池パワー』に掲載。沼崎英夫)

●BMWが過給水素エンジン技術を発表ーー同社フォーラムと自技会大会で

 BMWグループ・ジャパンは5月20日東京で、4年目となる「BMWジャパン・テクノロジー・フォーラム」を開き、高性能車メーカーであるBMWの最新の開発技術を発表した。5件の発表の中で、「進化した水素内燃エンジン:よりクリーンでパワーのある効率的なエンジンへ」と題する講演でBMWリサーチ&テクノロジー社のレイモンド・フライマン社長(ミュンヘン工科大学教授)は、前日の自動車技術会大会での発表に続き、開発中の水素ガス直接噴射内燃エンジンの技術の概要と性能・特性について紹介した。

 BMWは2000年にV型12気筒5379ccのガソリンエンジンをベースとした、ガソリン/水素併用の「バイ・フューエル・エンジン」を開発し、同社の750hLセダンに搭載した水素エンジン車50台をハノーバー万博に出展し、2001年から2002年にかけて日本を含む世界各国でのデモ走行「クリーンエネルギー・ワールド・ツアー2001/2002」を実施した。新開発の水素エンジンは、液体水素から気化して過給機で圧縮した空気と予混合した水素ガスを気筒内に噴射して燃焼させる「モノ・フューエル・エンジン」で、フライマン氏は性能と燃費、排気の面で、将来、水素内燃エンジンはこの方式で実用化する、と明言した。まだ単筒エンジンによる基礎研究の段階で、商品化の時期については不明であると述べた。
(技術内容については次号『燃料電池パワー』に掲載。沼崎英夫)

■WEB LINK NEWS
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04/05/19 「廃プラで発電を」 埋め立てゼロ目指す−−都廃棄物審議会が答申 /東京(毎日新聞)

 都廃棄物審議会(会長、田中勝・岡山大大学院教授)は18日、「廃プラスチックは貴重な資源であり、埋め立て不適物である」として、回収による再資源化や焼却による熱エネルギー利用を推進すべきだとの答申をまとめた。現在、都内のほとんどの区市町村が「不燃ごみ」として収集し埋め立て処分しているが、答申を受け、今後は「プラスチックは燃えるごみ」に流れが変わりそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040519-00000001-mai-l13

04/05/19 南淡町の風力発電 予想の風吹かず、売電収入は65%に−−稼動開始1年 /淡路(毎日新聞)
◇騒音苦情で夜間停止

 南淡町が出資する第三セクター「南淡風力エネルギー開発」(社長・川原周二助役)が昨年から稼働させている風力発電施設(最大出力1500キロワット)の発電量は約200万キロワットで、電力会社への売電収入も2284万円と当初見込みの3分の2に落ち込んだことが18日、分かった。同社は「年間通じて風が弱かったことや、住民からの騒音苦情で夜間運転を半年間停止したのが響いた」と、予想以上の減収にがっかり。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040519-00000006-mai-l28

04/05/20 <経産省>京都議定書の達成へ新たな省エネルギー対策(毎日新聞)

 経済産業省は19日、二酸化炭素(CO2)など温暖化ガスについて先進国の排出削減目標を定めた京都議定書を達成するための新たな省エネルギー対策を固めた。現行の省エネ対策だけでは、2010年度のエネルギー消費に伴うCO2排出量は90年度比5%増となり、議定書目標(温室効果ガス全体で90年度比6%減)の達成が困難なため。家電製品の省エネ基準を強化するなどエネルギー消費の伸びが大きい民生・運輸部門を中心に新対策を導入し、議定書目標の実現を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040520-00000157-mai-pol

04/05/20 GMの水素燃料電池コンセプトカー『ハイ・ワイヤー』、試乗レポート(WIRED)

 サンフランシスコ発――米ゼネラルモーターズ(GM)社が開発した水素で走るコンセプトカー、『ハイ・ワイヤー』(Hy-wire)に試乗するために、私(本誌記者)が列に並んで順番を待つあいだ、同社の担当者は、ハンドルやペダルで体を安定させるドライバーの習慣に合わせるために必要だった、多数の設計変更について冗談まじりに語ってくれた。「われわれはフットレストを追加しなければならなかった。ドライバーたちが運転席からずり落ちてばかりいたからだ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040520-00000002-wir-sci

04/05/20 燃料電池・電解質膜のPolyFuelが上陸――「日本市場は大きい」(ITmediaモバイル)
■DMFC方式燃料電池向けに「電解質膜」を提供

 電解質膜は、燃料電池の実用化に向けてカギを握るといわれる部品。米PolyFuelはこの分野で注目を浴びている新興企業だ。2005年以降、国内メーカーとパートナーシップを結び、2005年末から同社電解質膜を採用した製品をリリースしたい考え。PolyFuelの事業開発担当副社長、リック・クーパー氏は、「日本には(燃料電池を採用するような)コンシューマ・エレクトロニクス製品が多い。収益の75%は、日本市場での売上が占めることになるだろう」と期待を話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040520-00000006-zdn_m-sci

04/05/21 インテル元会長傳田氏燃料電池ビジネスに参加(MYCOM PC WEB)「効率的な電解質膜」を持つPolyFuelだが、実際の製品を投入するに当たって解決するべき課題が燃料電池の小型化だ。今回傳田アソシエイツの助けを得て日本での活動を行う理由の1つは、日本の持つナノテクノロジーと小型化の技術の活用。傳田アソシエイツでは、投資・インキュベーション・コンサルティングといった活動を行っているが、特に「モバイルの中に入る、もしくはその周辺のテクノロジーにフォーカスしている」(傳田氏)ということで、PolyFuel社の開発成果を、同社の支援するほかのテクノロジーと有機的に連携させることでモバイルの電池寿命問題を解決することを目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040521-00000090-myc-sci

04/05/21 「株式」加地テック(6391)−個別銘柄ショート・コメント(フィスコ)*12:42 <6391.> 加地テック265+46
急騰。燃料電池向けに超高圧水素ガス圧縮機を開発したとの報道が材料視されているようだ。燃料電池関連として脚光を浴びる格好に。なお、立花では参考銘柄として取り上げているもよう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040521-00000031-fis-biz

04/05/21 <原発後処理費用>電力利用者から広く徴収へ(毎日新聞)

 総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関)の電気事業分科会は21日、使用済み核燃料の再処理など原子力発電の後処理費用を家庭や工場、大規模施設など電力利用者から広く徴収する制度の大枠を決めた。経産省の試算によると、1キロワット時当たり約15銭で、1世帯当たり1カ月45円程度になる。これまで制度化されていたもの(1キロワット時当たり約40銭)をあわせると同165円の負担になる見通し。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040522-00000129-mai-bus_all

04/05/22 21世紀担う技術紹介 四日市で「産業展」(中日新聞)

 22日も燃料電池車の試乗や企業幹部や大学教授などによる講演会やセミナーがある。午前10時から午後5時まで。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040522-00000005-cnc-l24

04/05/22 ハイブリッド車の燃費を向上させるテクニック(WIRED)

 多くのハイブリッド車オーナーは、燃費がガソリン1リットル当たり23キロメートルを超えたと大喜びで報告している。しかし一方で、これほど数字が伸びないオーナーたちが、なぜ自分の車は燃費が悪いのかと不思議がる。これについて本田技研工業(ホンダ)とトヨタ自動車は、スピード狂の運転手や諸々の悪条件が原因で、燃費に大きな差が生じるのは当然だとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040524-00000001-wir-sci

04/05/22 中国:石炭の備蓄量がひっ迫、厳しい状況緩和(サーチナ・中国情報局)

 専門家の計算によれば、中国国内の多数の発電所が保有している石炭では、発電燃料の7日分にしか相当しないという。より厳しいところでは3日分を切っているところや発電停止に追い込まれている発電所もある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040525-00000029-scn-bus_all

04/05/25 [てくてくテクノ]燃料電池/4 産学官でプロジェクト、新燃料を活用
 /愛知(毎日新聞)

 来年2月開港の中部国際空港が建設中の愛知県常滑市。この空港の近接地一帯で、未来を開くもう一つのビッグ・プロジェクトが進む。産学官による燃料電池を核とした新エネルギー活用のモデル地域づくりだ。名付けて「プロトンアイランズ計画」。「プロトン」は燃料電池に重要な水素イオンを指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040525-00000002-mai-l23

04/05/26 中国:05年末までに原子力発電所を商業運転へ(サーチナ・中国情報局)

 中国核工業集団公司の康日新・総経理は24日、2005年末までに、中国全土における原子力発電所をすべて商業運転に切り替えると発表。さらに、発電所の運営コストを低減することで、原子力発電の競争力強化を図ることを明らかにした。25日付で中国新聞社が伝えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040526-00000002-scn-bus_all

04/05/26 DJ-プラグ・パワー、DTEエナジーが持ち株一部売却(ダウ・ジョーンズ)ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)燃料電池開発を手掛けるプラグ・パワー(Nasdaq:PLUG)は、ミシガン州最大の電力持ち株会社DTEエナジー(NYSE: DTE)が同社株の持ち分の一部を売却し、持ち株比率を19.4%から14.5%に減らした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040526-00000018-dwj-biz

■海外ニュース(5月ー3)
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<輸送>
●HDWが初の燃料電池潜水艦を披露

 Howaldtswerke-Deutsche Werft AG(HDW)は、最近、ギリシャ海軍のために製造した新型214級燃料電池潜水艦Papanikolis号を進水させた。1700トン、全長65メートルのPapanikolis号は、HDWがギリシャ海軍のために製造する4艘の燃料電池潜水艦の1艘目である。これら潜水艦の引渡しは2005年から2010年の間に予定されている。
http://www.hdw.de/en/presse/index.hdw?c1=cpr01a&m1=mpr800&pid=122

<定置用電源>
●FPLがゴルフクラブ、ハイスクールに燃料電池を設置

 Florida Power & Light Company (FPL)は、WCI Communities, Incのフロリダ州ベニスのVenetian Golf & River Clubに燃料電池を設置した。燃料電池で発電された電力の一部はゴルフカートの充電用に定常的に使用される予定。また、FPLは、フロリダ州ノースポートのノースポートハイスクールにPlug Powerユニットを設置した。
http://wci.wcicommunities.com/default.asp?pageID=press_releases_detail&siteID=1000&vid=1000&CID=1081348271828
http://www.fpl.com/news/2004/contents/04023.shtml

<ポータブル/バックアップ電源>
●MTI Micro Fuel Cells陸軍研究所から受注

 MTI MicroFuel Cellsは陸軍研究所(ARL)に直接メタノール型燃料電池(DMFCs)を供給する契約を締結した。総額20万ドル(約2200万円)の契約で、2004年第2四半期にユニットの販売、納入する。いくつかのユニットは、軍用大容量、使い捨て、一時電池であるBA5590のフォームファクター用に供給される。これらのユニットは、連続供給で約5ワット、最大出力35ワットを発生する。また、いくつかの小型ユニットは、連続供給で約750ミリワット、最大出力3ワットをターゲットとしている。
http://www.mechtech.com/newsandevents/article.asp?id=144

<燃料/改質器/貯蔵>
●Stuart EnergyがNFCRC及びDTE Energyから受注

 Stuart Energy Systems Corporationは、カリフォルニア大学アーバイン校にある国家燃料電池研究センター(NFCRC)に設置する小型のStuart Energy Station forvehicle fueling (SES-f)を受注した。SES-fは、NFCRCが管理、運行しているトヨタの燃料電池ハイブリッド車(FCHV)にクリーン水素燃料を供給する。DTE Energyは、ゼロエミッション水素燃料電池車向け及びピーク時エネルギー備蓄のために、ミシガン州サウスフィールドの水素技術パークプロジェクトへの燃料供給法としてSES-fを選択した。
http://www.stuartenergy.com/media_center/press_releases/press_apr_28_2004.html
http://www.stuartenergy.com/media_center/press_releases/press_apr_29_2004.html

●ChevronTexacoがカリフォルニアに水素エネルギーステーションを建設

 ChevronTexacoとAlameda-Contra Costa(AC)Transit Districtはカリフォルニア州オークランドに、AC Transitで将来使用する燃料電池バス及び軽作業車両用の水素エネルギーステーションを開発、新設するための協業契約を発表した。ステーションは2005年8月完成予定で、日産約150キログラムの水素を製造する小型オンサイト天然ガス水蒸気リフォーマーを使用する。
http://www.actransit.org/news/articledetail.wu?articleid=fa5abb82

●Dynetekがトヨタに貯蔵システムを供給

 Dynetek Industries Ltdは、車載水素貯蔵システムと車載CNG燃料貯蔵システムをトヨタ自動車に供給した。水素貯蔵タンクは350バール(5000psi)、CNG用は200バール(3000psi)保証で、日本の高圧ガス保安協会(KHK)の認証を受けている。水素貯蔵システムはトヨタのFCHVに搭載される。
http://www.dynetek.com/pdf/Dynetek-PR-61.pdf

<燃料電池コンポーネント>
●DOTがTexacoのOvonic Metal Hydridesの輸送を許可

 米国運輸省(DOT)は、Texacoが開発した、携帯用途向け金属水素化物貯蔵システムOvonic Hydrogen Systemでの水素の輸送を許可した。水素システムのためのDOT例外規定により、標準条件1300リットルの水素貯蔵容量までが許可される。
http://www.txohydrogen.com/news/20040420.htm

<その他>
●LITが新しい燃料電池トレーニングプログラムを提供

 テキサス州ビューモントのThe Lamar Institute of Technology(LIT)は、この秋から、新たに、Alternative Energy and Hydrogen Fuel Cell Technology trainingprogram(代替エネルギー及び水素燃料電池技術に関するトレーニングプログラム)を提供する計画である。同大学の計画では、2万ドル(約220万円)の水素燃料電池に加え、2,300ドル(約25万円)の燃料電池デモンストレーションユニットを購入し、トレーニングと一般向け教育に利用する予定。プログラムは、「燃料電池及びその他の代替燃料序論」「燃料電池の基礎と構成」「燃料電池の電子制御システム」「燃料電池トラブルシューティング」及び「燃料電池の設置と試運転」で構成されている。
http://theinstitute.lamar.edu/newspage.asp?PageID=329

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