燃料電池ワールド (2004/04/28 17:40)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.138 2004/04/28発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆次号は5月12日号

 ゴールデンウイークの恒例により、次号は5月5日号は休刊して12日号となります。よい休暇をお楽しみください。

☆岩谷産業が水素サイトをHPに開設

 水素ステーションの建設や燃料電池車への水素供給などで水素インフラの構築に注力している岩谷産業株式会社はこのほど、同社のホームページ上に「水素サイト」を開設しました。まだ完成していないようですが、水素についての情報がいろいろ載っています。ぜひ一見を。
http://www.iwatani.co.jp/jpn/h2/index.html

☆『燃料電池パワー』Vol.38の内容
◇「パワーエキスポ2004」より7枚。 写真提供=沼崎英夫 氏
1.風力発電による水電解で水素コミュニティーに到るIEM(インテリジェントエネルギーマネージメント)をメインテーマに掲げた豊田通商のブース。2.豊田通商のブースに展示された近未来の燃料電池ベースの「水素のある街」の模型(東京ガス)。山上の風力発電のエネルギーで水素を製造し、川下にある都市の住宅、事業所、水素ステーション、交通機関に供給する。
3.那須電工の小型風力発電機(左)と太陽電池パネル(中央)と水素製造・貯蔵装置(右)のユニット。
4.改質器も含めてコンパクトなパッケージングの東芝IFCの家庭用1kW燃料電池(左)と200kWりん酸型燃料電池の模型(東芝)。
5.ゼーベック効果素子(左側の2個)の熱電変換で燃料電池の排熱からの発電を提案(東芝)。
6.排熱と生成水を「ロスナイ」で水素の加熱と電解質膜の加湿に利用して固体高分子型燃料電池の効率化を図った三菱電機の展示。
7.石川島播磨重工業の固体高分子型燃料電池のスタック。都市ガス、石油系燃料を改質する5kW〜20kWの業務用コジェネ用途を狙う。
【沼崎英夫/技術レポート】              
◇「パワーエキスポ2004」水素社会へのビジネス戦略
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供していま
す。サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html
※『燃料電池ワールド』と同様に、次号は5月12日号になります。

■燃料電池グッズ【ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ】
☆「燃料電池+ミニカー」組み立てセット〔再掲)

 資源エネルギー庁のエネルギー教育用教材キットに取り上げられたセットです。自分
で組み立てた燃料電池をミニカーにセットして、水素を供給して走らせることができ、直線で20メートルくらい走ります。燃料電池単独でも使えます。NPO特別価格15000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引))です。写真は
http://www.pem-dream.com/kit.html でご覧ください。
※激走―そして激突!? 燃料電池ミニカーの23秒ビデオ 鳥取県の信原一郎さんが、ミニカーの激走ぶりをビデオで撮影してくださいました。
http://www.pem-dream.com/move.html

☆「ソーラー+燃料電池」学習キット(再掲)

 太陽光発電、水素の製造、燃料電池について、中学から高校生程度の物理と化学の基
礎知識を学びながら、30種類の実験を進めるキットです。再生可能な循環型エネルギーの仕組みを理解するのに最適です。

 100頁の英文テキストと和訳テキストつき。販売価格24000円(税、送料別)の
ところ、NPO特別価格23000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割
引)で提供します。写真は http://www.pem-dream.com/kit02.html でご覧ください。

■燃料電池関連イベント
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☆水素エネルギー協会第112回定例研究会
◇日 時 5月12日(水)開場13:50
◇場 所 学士会館320号室
     東京都千代田区神田錦町3−28
◇講 演 14:00〜16:00
 1.「燃料電池の実用化・普及に向けた取り組みと現状」
    資源エネルギー庁課長補佐 師田晃彦氏
 2.「原子力による水素生産」
    原子力水素研究会代表 堀雅夫氏
◇意見交換会 3階301号室 16:45〜18:45
◇申し込み 事務局に直接お申し込みください。
◇締め切り 5月8日(土)
◇参加費  3000円(資料代含む)、意見交換会5000円
◇問い合わせ 水素エネルギー協会事務局
   〒240−8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台79−2
    横浜国立大学教育人間科学部 谷生研究室内
    TEL&FAX 045−339−3996
    E−mail  secretary@hess.jp

☆自技会春季大会の燃料電池関係の発表・展示(『燃料電池パワー』5月26日付でレポート予定)

 自動車技術会の「2004春季大会」が5月19日〜21日、「パシフィコ横浜」で行われる。燃料電池・水素関係の発表は以下の通り。
◇フォーラム「燃料電池自動車と水素インフラ開発の現状」(5月19日10:00〜16:05、アネックスホールF201+F202、入場無料、資料¥3000、大会終了後・会員外価格・送料別¥4200)
・燃料電池自動車開発の動向と各国における実証試験の現状(日本自動車研究所・丹下昭二)
・水素製造・供給に関する各国の将来計画(エンジニアリング振興協会・小関和雄)
・燃料電池実証試験の意義とJHFCの進め方(東海大・神本武征)
以下、GM(ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパン・GeorgeP.Hansen)、ホンダ(本田技術研究所・川口祐治)、日産(日産自動車・萩原太郎)、トヨタ(トヨタ自動車・河合大洋)各社の開発の取組みの報告。
◇学術講演会(参加登録費・会員外¥15,750、前刷集各セッション毎分冊・会員外@¥1150,送料¥180、2〜5冊¥300)
◇セッション「燃料電池自動車」(5月20日9:30〜11:35、5階502)
・多孔質触媒担持ファイバーコンポジットの開発ーメタノール改質反応場としての効果(エフ・シー・シー・友田昭彦他)
・燃料電池の劣化メカニズムに関する基礎研究(山形大・内藤健)
・直接メタノール形燃料電池の性能と効率の特性(武蔵工大院・小竹智仁他)
・ガソリン改質反応特性解析(豊田中研・久保修一他)
・触媒表面反応シミュレーションーガソリン改質反応への適用(豊田中研・山内崇一他)
◇セッション「EV・HEV・FCEV?ー車両システム」(5月21日9:30〜12:10、5階小ホール)
・新型燃料電池車の開発(日産自動車・福田卓弥)
・FCVにおけるFCとバッテリの電力分担に関する考察(日産自動車・釜田忍他)
・ハイブリッド車・燃料電池車における最適充放電制御の開発(日産自動車・小宮山晋他)
◇セッション「EV・HEV・FCEV?ー要素・評価」(5月21日13:00〜15:05、5階小ホール)
・FCV駆動システムにおける振動抑制技術開発(日産自動車・大久保孝仁他)
・FCV駆動システムにおけるインバータ実装技術開発(日産自動車・渋谷彰弘他)
・水素燃料電池自動車の燃費計測手法の検討ー流量法(第2報)(日本自動車研究所・平田秀徳他)
◇セッション「天然ガス・水素エンジン」(5月19日9:30〜11:35、3階311)
・The Advanced Hydrogen Internal Combustion Engine:Clean,Powerful, andEfficient(BMW・Raymond Freymann)
◇「人とくるまのテクノロジー展」(5月19〜21日、10:00〜17:00、パシフィコ横浜・展示ホール、入場無料)

 296社・682小間(過去最多)、自動車メーカー(14社、燃料電池車など)、部品メーカー、情報機器・ソフト、材料メーカー、試験計測機器、カーエレクトロニクス他。
◇展示会問い合わせ Tel.:03-3262-8214,E-mail:tenjikai@jsae.or.jp)
◇ホームページ  http://www.jsae.or.jp/2004haru/index.html

☆第7818回特別研究セミナー
石川島播磨重工業株式会社
『溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)』開発の最新状況と実用化
−平成17年愛知万博で採用予定、高効率・大容量発電が期待される「燃料電池」−
◇講 師 小澤政弘氏 (石川島播磨重工業株式会社電力事業部開発部長兼燃料電池グループ長)
◇日 時 5月24日(月)14:00〜16:00
◇会 場 JPIカンファレンススクエア(千代田区有楽町)
◇参加費 一人:¥24,590
【優待参加費(1社で複数名、同時申込の場合に限ります)】
1社2名 ¥44,590 1社3名 ¥59,590
※詳しくは当研究所のホームページをご覧ください。
(ホームページからもお申し込みができます)
http://www.jpi.co.jp/semi-enrg/20040524_7818.html
◇問い合わせ
(株)日本計画研究所 担当/千島(ちしま)
〒100-0006千代田区有楽町1-2-14 紫ビル
TEL 03-3508-9070 FAX 03-5512-9429
E-mail:chishima@jpi.co.jp

☆セミナー「家庭用燃料電池ビジネスの展開」
◇趣 旨 現在実証実験が行われている家庭用燃料電池、実用化のときを

     迎えようとしているが、次世代ビジネスとしての方向を探る。
◇日 時 5月27日(木)13:00−16:30
◇場 所 東京証券会館8階会議室(東京都中央区茅場町1−5−8)
◇講 演
 1.「家庭用燃料電池ビジネスの現状と方向」
    日刊工業新聞社編集委員 駒橋 徐氏
 2.「燃料電池ビジネスの本命・住宅市場」
    日本総合研究所副主任研究員 井上真壮氏
◇参加費 18、000円(資料代含む)
◇問い合わせ E−mail:taoistyi@ops.dti.ne.jp
  会社名、部署、ご氏名、faxをご記入の上e-mail又はfaxで

  お問い合わせ下さい。 (faxまたはe-mailにて案内書送付します)
◇主 催 インターフォーラム

    東京都千代田区内神田1−18−11東京ロイヤルプラザ1014
    TEL:03(5921)1908
    FAX:03(5280)1558

■WEB LINK NEWS
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04/04/21 日清紡、日本無線、燃料電池車用などコンデンサー開発へ=05年事業化(時事通信)
*日清紡と日本無線は21日、大容量で高出力の蓄電装置「電気2重層キャパシター(コンデンサー)モジュール」を共同で開発すると発表した。今秋にもサンプル提供を始め、2005年から燃料電池自動車やハイブリッド自動車の電源など向けに事業化する計画。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040421-00000642-jij-biz

04/04/21 松下、三洋電など4社とコジェネ共同開発=05年度商品化へ―大阪ガス(時事通信)
*大阪ガスは21日、松下電器産業など4社と個別に共同開発を始めた固体高分子形燃料電池を使ったコージェネレーション(熱電併給)システムについて、2004年度も共同開発を継続すると発表した。05年度中の商品化が目標で、一般家庭向けに売り出す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040421-00000741-jij-biz

04/04/22 廃アルミで燃料電池用水素 早大、埼玉で実用化試験(共同通信)

 センターは、アルミやシリコンをアルカリ溶液と反応させると水素が勢いよく発生することに着目。アルミ精製や半導体製造で出る廃材を有効利用する手法を開発した。生ごみを原料とするバイオ水素も活用。1キロワット級の住宅用燃料電池を用いて研究室向けに給電や給湯をするほか、1人乗り燃料電池自動車を数台試作して走行試験を行う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040422-00000193-kyodo-soci

04/04/23 月旅行のとばっちり、米の科学技術予算軒並み低水準(読売新聞)

 削減が顕著なのは環境・省エネなどの分野で、地球温暖化につながる二酸化炭素の監視などを行う海洋大気局は10・5%の削減。エネルギー省は、省エネ関連の研究予算が26%もカットされる。厚生省傘下の機関のうち、医学・生命科学系の研究を取り仕切る国立衛生研究所は例外的に増加傾向にあるが、非国防系の研究は7%減っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040423-00000307-yom-int

04/04/23 カリフォルニア州、水素燃料スタンド増設計画を発表(WIRED)

 カリフォルニア大学デービス校輸送研究所(ITS-Davis)では20日(米国時間)、アーノルド・シュワルツェネッガー州知事の出席のもと、水素燃料スタンドの開所式が行なわれた。こうしてカリフォルニア州は全州規模の「水素ハイウェイ」計画に向け、象徴的な第1歩を踏み出したわけだが、前途は多難だ。さらに、開所式の席上で、同州知事は2010年までにカリフォルニア州全土に水素ハイウェイを建設することを目的に、公的機関と民間企業の提携を促す行政命令を発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040423-00000003-wir-sci

04/04/23 微粒子の可能性を探るシンポ けいはんなプラザ・5月14日に開く(京都新聞)

 当日は、事業統括の安元謙太郎けいはんな副社長が事業内容を説明、京都大の江口浩一教授が「高効率燃料電池発電における金属微粒子触媒の役割」と題して基調講演する。同志社大や京都大の研究者によるテーマ別の研究発表もある。 参加無料。申し込み・問い合わせは、けいはんな新産業推進部Tel:0774(95)5114。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040423-00000058-kyt-l26

04/04/24 燃料電池専門のオンラインショップ 浜松のマウビック(中日新聞)

 燃料電池関連商品を扱い、急成長している米国のオンライン通販ショップ「フュエルセルストア社」(本社・コロラド州ボルダー市)と提携。〇・二ワットから大型実用品までの燃料電池のほか、実験用燃料電池作製に必要な部品、模型自動車、学校の教材用燃料電池、卓上に装飾を兼ねて展示できる燃料電池製品、燃料電池冷蔵庫など、約四百種類を販売する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040424-00000012-cnc-l22

04/04/25 <地球観測サミット>目標9項目を盛り込んだ枠組み文書採択(毎日新聞)
◇「地球温暖化」か「気候変動」かで水面下の攻防

 昨年秋にできた当初案では、観測網整備の意義や期待される成果として「地球温暖化(global warming)」という単語が度々登場した。これに対して米国が「気候変動(climate change)」への言い換えを主張した。米国は、先進国に温室効果ガスの排出削減を義務付けた京都議定書から01年に離脱しており、「温暖化」を前提とした国際協力にやすやすとは乗れない事情があった。 欧州の一部の国からは「温暖化」を残すべきだとの反論が出たが、最終的にはEUが容認し、年末に完成した暫定版では米国の主張をいれて「気候変動」に統一された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040426-00000024-mai-soci

04/04/26 長野計器、07年度に売上高335億円目指す−中計まとめる(日刊工業新聞)

 コジェネレーションシステムや燃料電池、医療機器などの開発を検討しており、社内に専門のプロジェクトチームを結成する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040426-00000007-nkn-ind

04/04/26 燃料電池、船舶にも進出(WIRED)

 水素燃料電池は、自動車用のエンジンなど陸上用途の代替エネルギーというイメージが強い。しかし、このいっぽうで、公海にハイブリッド式動力源を導入するための取り組みが、静かに、そしてゆっくりと、進行している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040426-00000005-wir-sci

04/04/26 <コンデンサー>オムロンと三井物産が合弁、20億円を投資(毎日新聞)

 オムロンと三井物産は26日、高性能コンデンサーシステムの開発に向け合弁事業を行うと発表した。自動車や産業機器向けの燃料電池などの効率を高めると期待される「キャパシタ蓄電システム」の開発に取り組む。パワーシステムが5月に実施する第三者割当増資を引き受け、今後2年間で総額約20億円を投資する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040427-00002032-mai-bus_all

04/04/28 新日石と荏原バラード、灯油改質の家庭用FCで実証機を共同開発(日刊工業新聞)

 灯油を燃料にした家庭用燃料電池(FC)の事業化に向け、新日本石油は荏原バラード(東京都大田区、大矢正克社長、03・5735・3191)と共同で1キロワット級の実証機3台を世界で初めて開発、横浜製油所に設置して06年度の実用化に向け耐久試験に入った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040428-00000020-nkn-ind

■海外ニュース(中国)
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●燃料電池バスが5月に登場 最高時速80キロ 北京

 北京市のバス会社・京華客車公司は21日、同社が清華大学と共同開発したバッテリー駆動の燃料電池バスが5月、テスト運行を開始することを明らかにした。始めにテスト運行するバスは5台で、最高時速は80キロメートル。1回充電をするのに約5時間かかり、充電後は乗客のいる状態で、200キロメートルの連続走行が可能だ。

 同社は燃料電池車以外にも、新型車両15車種を投入する予定だ。市内路線用の大型バスにはいずれも空調が設置され、排気も環境排出基準の「ユーロ3」に達している。

 これら新型車両は、現在運行されている車両と段階的に交代し、今後は都市交通の主力車種になる予定だ。
(「人民網日本語版」2004年4月22日)

■海外ニュース(4月ー3)
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<輸送>
●ホンダの燃料電池スタックが寒冷条件下での起動に成功

 本田技研工業?はFCX燃料電池スタックの寒冷条件下での起動と日本国内での運転性能について実証した。テストの一部として、気温が摂氏マイナス11度(華氏12度)にまで達する環境下、一晩屋外に駐車したFCXの起動に成功。その後、直ちにテストコース及び公道での走行テストを行った。
http://hondanews.com/CatID1002?mid=2004022728657&mime=asc&archives=t

●SCAQMDがハイブリッド車プリウスを水素ハイブリッド車に改造

 カリフォルニア州南岸大気管理局(SCAQMD)は400万ドル以上(約4億4千万円以上)を投じて35台のガソリン/電気ハイブリッドのトヨタプリウスを水素ハイブリッド車に改造する。改造車は南カリフォルニアの5都市(バーバンク、オンタリオ、リバーサイド、サンタ・アナ、サンタ・モニカ)が購入する予定。また、国防省連邦自動車センター(NAC)が5台50万ドル(約5500万円)で購入する見込み。Quantum Fuel Systems Technologies Worldwide, Inc.が車両の為の水素燃料システムの設計、デザイン、開発を行う。
http://www.qtww.com/news_events/index.shtml

<定置用電源>
●ニューヨーク市イニシアチブが下水処理施設への8基の燃料電池設置で補助

 Michael Bloombergニューヨーク市長は、市内の下水処理施設に、施設の排ガスから発電を行う8基の200キロワット級燃料電池を設置する為、1300万ドル(約14億円)のイニシアチブを発表した。このプログラムで燃料電池を設置することにより、年間170トンの排出規制物質と、9000トンの炭酸ガスの削減を見込んでいる。
http://www.nyc.gov/

●セントラルワシントン大学に燃料電池が設置される

 ReliOn (旧Avista Labs)はセントラルワシントンに最初の燃料電池を納入し、セントラルワシントン大学(CWU)の工学系学生のチームに対しトレーニングを行った。CWUの燃料電池学習センターは水素と燃料電池に関する学生及び一般への教育のためのエネルギー省の助成を受けている。ワシントン州社会通商経済局(CTED)はこの助成を受け、BACが北西部エネルギー技術協会の支援の下、管理運営する契約を結んだ。

<ポータブル/バックアップ電源>
●CWRUとAshlawnが国防省の為に燃料電池を開発

 Case Western Reserve University (CWRU)は、Ashlawn Group, LLCとの間で、国防省スマート兵器に電源を供給する燃料電池を開発するため、総額50万ドル(約5500万円)の単年度研究契約を締結した。CWRUの研究者は、大砲や迫撃砲にフィットするよう、単一電池サイズ及び単三電池サイズ、重量のサイズの異なる二種のメソ燃料電池スタックの開発をAshlawnのチームに委託する。
http://www.case.edu/news/2004/3-04/ashlawn.htm

●Protonexがベンチャーキャピタルから融資を受ける

 Protonex Technology Corporationが同社の産業用携帯燃料電池技術の開発を推進するため、早期融資を受けた。融資はConduit Ventures,Ltd.の主導で行われ、共同出資者にはSAS Investors、Solstice Capital、Commons Capitalが含まれる。
http://www.protonex.com/protonex%20receives%20VC%20funding.pdf

<燃料/改質器/貯蔵>
●AirgasがPlug PowerのGenCoreィ用に水素を供給

 Plug Power Inc.とAirgas, Inc.は、AirgasをPlug PowerのGenCoreィユーザーに対する水素燃料の推奨供給者とする水素燃料サービス5カ年契約を発表した。Airgasは全米約800カ所のネットワークを通じて、Plug PowerのGenCoreィユーザーに燃料ボンベの配達、回収サービスを提供する。さらに、Airgasは、燃料供給の管理運営を支援する特殊ガス装置一式と、GenCoreィ燃料電池システム用に水素燃料貯蔵容器用に化学エネルギー貯蔵モジュール(CESM)を提供する。
http://www.plugpower.com/news/press.cfm

●Dynetekが現代に貯蔵システムを提供

 Dynetek Industries Ltdは、現代自動車との間で、現代の燃料電池TucsonコンパクトSUV向けに新型の車載水素貯蔵システムを開発提供する契約を締結した。Dynetekは、同社のタンク内圧力制御機能付350バール(5000psi)保証水素燃料貯蔵システムを利用した燃料貯蔵技術を提供する予定である。
http://www.dynetek.com

<燃料電池コンポーネント>
●Century Inc.が二極板の製造プロセスを発表

 Century, Inc.はRingExtruderとして知られる12スクリューミキサーを応用した燃料電池用二極板の新型シングルステーション製造プロセスを開発した。Centuryは米国陸軍連邦自動車センター(NAC)との間で、現在継続中の新プロセス研究開発について契約を結んでいる。
http://www.centinc.com/news.aspx?newsID=52

<報告/市場調査>
●Stationary Fuel Cells. (定置型燃料電池)

 米国エネルギー合理化経済評議会(ACEEE)は「定置型燃料電池:将来展望、現在の過剰な期待」と題する新しい報告書を発表した。報告書は、燃料電池技術の効用と欠点、現在及び将来の燃料電池市場動向、サンプル普及曲線を掲載している。レポートは以下より無償ダウンロード可能。
http://aceee.org/pubs/ie041.htm.

●Clean-Energy Trends 2004. (クリーンエネルギートレンド2004)

 Clean Edgeの「Clean Energy Trends 2004」は太陽光、風力、燃料電池関連産業が、現在の129億ドル(約1兆4千億円)規模から920億ドル(約10兆円)規模に拡大すると予想している。また、報告書によると、クリーンエネルギー市場に影響を与える因子について検討し、「どれ程の公共施設が利用者の利用料抑制のためにクリーンエネルギーを利用しているか」など、鍵となる5つのトレンドについて調査を行っている。
http://www.cleanedge.com/reports-trends2004.php

<その他>
●STACが水素教育プロジェクトへの資金援助を了承

 州政府技術推進提携 (STAC)、米国エネルギー省の支援を受けた5カ年社会実験プログラムである州政府技術推進提携は、水素技術教育センター設立の為の請願の結果を公表した。プロジェクトは学生、ポテンシャル末端ユーザー、一般大衆に向けて水素経済と水素技術のビジョンについて教育を試みる。Fuel Cells 2000の親会社であるBreakthrough Technologies Instituteはバージニア−メリーランド水素技術教育センター(H2TEC)の協力団体である。
http://www.naseo.org/stac/hydrogen_pr.pdf

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■燃料電池ワールド
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