燃料電池ワールド (2004/03/24 17:00)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
■□□□□□□□□□
■Vol.133 2004/03/24発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
□□□
☆燃料電池バスに乗りましょう!(再掲)

 東京都は昨年8月28日から、路線バスとして燃料電池バスを走らせています。このバ
スには、1乗車200円を払えば誰でも乗れます。このバスに多くの人が乗ることで、燃料電池バスに対する関心が高いことを示せます。それは、都市の大気汚染を早く解決して欲しいという世論の表れともなるでしょう。首都圏に住んでおられる方も、出張で東京に来られた方も、時間をやりくりして乗ってみませんか。路線や時刻の詳しい情報は以下のホームページで知ることができます。
http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/community/news/new/topics01-287.htm

☆『燃料電池パワー』Vol.33の内容
【今週の燃料電池関連画像】 
☆「東京・品川のコンビニがコジェネ運転開始」関連写真 計5点
写真1 手前は給湯用配管で、ホッターを電熱式から温水式に切り替える予定。写真2 雑居ビルの地上階裏のコンビニの置き場跡に設置された燃料電池一式。写真3 侵入防止のフェンスと天井垂下の監視カメラ。右奥は配電盤。写真4 燃料電池ユニットは新日石、灯油タンク(左)はトキワが提供。写真5 JR駅前のファミリーマート常盤大崎店の正面。
【沼崎英夫/技術レポート】              
◇NEFが定置用燃料電池実証研究中間報告会
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供しています。サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html

☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒198−0032 東京都青梅市野上町4−3−4ベルドール河辺201
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■燃料電池グッズ【ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ】
☆「燃料電池+ミニカー」組み立てセット〔再掲)

 資源エネルギー庁のエネルギー教育用教材キットに取り上げられたセットです。自分で組み立てた燃料電池をミニカーにセットして、水素を供給して走らせることができ、直線で20メートルくらい走ります。燃料電池単独でも使えます。NPO特別価格15000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引))です。写真は
http://www.pem-dream.com/kit.html でご覧ください。
※激走―そして激突!? 燃料電池ミニカーの23秒ビデオ 鳥取県の信原一郎さんが、ミニカーの激走ぶりをビデオで撮影してくださいました。
http://www.pem-dream.com/move.html

☆「ソーラー+燃料電池」学習キット(再掲)

 太陽光発電、水素の製造、燃料電池について、中学から高校生程度の物理と化学の基礎知識を学びながら、30種類の実験を進めるキットです。再生可能な循環型エネルギーの仕組みを理解するのに最適です。

 100頁の英文テキストと和訳テキストつき。販売価格24000円(税、送料別)のところ、NPO特別価格23000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引)で提供します。写真は http://www.pem-dream.com/kit02.html でご覧ください。

■PEM−DREAMニュース
□□□
☆東京・品川のコンビニがコジェネ運転開始
○課題は湯余りの解決

 コンビニエンスストア(CVS)大手のファミリーマートの「ファミリーマート常磐大崎店」に、フランチャイジーの?トキワが設置した燃料電池コジェネレーション・システムが3月19日に?新エネルギー財団(NEF)の設置完了の検査を受け、正式運転を始めた。NEFが進めている国のプロジェクトである「定置式燃料電池実証研究」の03年度に新設された試験サイト31か所の中の3店舗の一つで、低硫黄灯油を燃料とする。3店舗はいずれも出力5kW級(5kW〜10kW)で、他の2か所は金沢市(新日本石油、ナフサ)と東京都品川区天王洲(栗田工業、都市ガス)。灯油改質は他に北海道苫小牧市の集合住宅に石川島播磨重工業提供の5kW級が設置されている。

 「ファミリーマート常磐大崎店」の燃料電池コジェネ・システムの設置・運転試験者の?トキワ(渡辺龍雄社長、資本金3億円)は1918年(大正7年)に品川区大崎3丁目の現在地に石炭小売業として創業、第二次大戦後の50年代初めに当時のエネルギー革命に対応して石油製品の販売に進出、新日本石油のディーラーとして現在、全国にSS28店を展開、化成品、産業用機械・プラント、各種資材などの販売に業容を拡大中で、リサイクル燃料、再資源品販売の環境ビジネスも始めている。昨年、新日石が開発した燃料電池(りん酸型、固体高分子型)、石油コジェネレーション(ガスエンジン、灯油エンジン、マイクロガスタービン)、業務用灯油エアコンの設計・施工を進める新エネルギー・ビジネスを立ち上げた。傍らCVS事業を始め、ファミリーマートのフランチャイジーとして都内に5店舗を出店している。1号店である「常盤大崎店」はJR山手線・大崎駅西口にある本社ビル前の雑居ビルの1階に7年前に開店、03年度のNEFの実証研究の募集に設置・運転試験者として応募、一方、新日石はシステム提供者として応募、選考の上、NEFの委託を受けた。トキワとしてはニュービジネスである燃料電地サプライヤーとしての自社店舗での先行体験の意義を持っている。

 実証研究は、燃料電池発電システムはシステム提供者(メーカー、商社等)が、設置と運転に要する場所と費用(水素源となる燃料等の購入費用を含む)は、設置・運転試験者が負担する。

○灯油改質のメリット

 同店に設置されたのは、新日石が三菱重工業と共同開発した灯油改質の10kW級業務用固体高分子型燃料電池で、03年9月から新日本石油精製・横浜製油所内で社内実証試験を続けてきた。新日石はLPG、ナフサを燃料とする燃料電池をすでに実用化しているが、灯油はこれらに比べて、ベンゼン環で構成される炭素数が多く、水素を分離して製造するのが難しいため、灯油仕様燃料電池の実用化はきわめて困難であるとされてきた。新日石の改質・触媒技術と三菱重工のシステム化技術を用いて、発電効率31%(LHV、低位発熱量ベース)を達成、目標とする発電効率36%以上(LHV基準)、総合効率76%(同)の目途が付いた、という。

 貴金属触媒の被毒・劣化を低減するために水蒸気改質の前にカートリッジ式の吸着脱硫を行うが、脱硫負荷を軽減するために新日石が供給する低硫黄灯油を使用する。現在は少量生産で割高であるが、将来量産すれば現在の市販灯油並みの安価で供給可能という。灯油はエネルギー密度が高く、安価に入手できる燃料で、熱量1000kCalの発電コストは都市ガス約22円に対して灯油は数円といわれ、灯油仕様燃料電池はランニングコストパーフォーマンスに優れ、高い経済的メリットが期待できるという。実証研究を通じて得られるデータとノウハウをもとに耐久性等の性能向上を図り、06年度中を目途に商品化し、小売店・飲食店等の中小規模の商業施設を中心に幅広い業務用途施設へ導入を目指すという。

 燃料電池ユニットは全自動起動/全自動運転、遠隔監視により全自動停止機能を備えている。ユニットのサイズは1900mm×850mm×1900mmで、貯水タンク、貯湯槽(300?)、灯油タンク(860?)とともにコンビニ裏のビルのオーバーハング下の物置跡のスペースに不法侵入を防ぐためフェンスに囲まれ、常時防犯用の監視カメラが俯瞰している。この映像はバックヤード(カウンター後背の収納・準備・休憩を兼ねたスペース)に設置されたモニターで店内8か所の万引き防止用の監視カメラの映像と共に3×3=9分割された画面に集合表示され、作業・休憩中の従業員が随時チェックする。

○規制緩和でパージガスが不要に

 02年度中に設置された定置式燃料電池は停止後の可燃性ガスの滞留を防ぐためにパージ用の不活性ガス吹き込みの設備が必要だったが、政府の「燃料電池の実用化に関連する規制の再点検」28項目の一つに挙げられている電気事業法の該当項目が、この3月に改正施行されて高圧窒素ボンベの付設が不要になったので同店にはない。あのものものしいボンベが不要になったことは、建物からの離隔距離の短縮と共に、市民の違和感をなくすのに効果がある。

 同店は床面積約130?、24時間営業で平日の利用者は約2000人。小店舗のコンビニとしては利用者数は多い。その約半数は近くにある立正大学と付属高校・中学の学生・生徒と明電舎などの製造業の社員で、土日は半減する。厨房はなく、加熱機器は客のリクェストで調理済みの料理ををパックのまま暖める電子レンジ5台、カップめんに注湯するための電熱ポットが2台、フライドポテトなど即席の揚げ物のレンジが1台、肉饅頭などを60〜70℃に保温するホッターが1台、エアコンとともに三相200Vの動力線を電源としている。店内外の照明、パソコン、レジなどのOA機器、監視用カメラ9台とそのモニターなどの電源は100V電灯線によっている。

 今回導入された燃料電池は電灯線に接続されている。電灯線の消費電力は13〜16kW程度で、燃料電池でその80%程度は自給できる見込み。電灯線電力は24時間使用しており、日変動、季節変動は少ない。電力需要だけから見ると、コンビニの燃料電池は負荷追従の上下変動が少なく、連続運転で高効率が望める好条件であるが、問題は現在は従業員の手洗い程度で給湯需要が少なく、貯湯槽満タンによる起動停止が避けられないことである。給湯は発電の副産物であり、給湯を減らして発電量を増やすことはできない。発電すれば比例的に湯が沸いてしまう。燃料電池コジェネの「泣き所」である。貯湯を捨てて発電を続けることは経済性を損なうのでできない。滞留して湯温が下がった貯湯を循環して沸かし返すことになる。貯湯槽の容量を300?にしたのも、温水需要から設定したわけではなく、この程度の容量がないとすぐ満タンでシャットダウンしなければならなくなり、発電効率が下がり、実証研究が思うように進められないという事情がある。

 そこで燃料電池の利用率を向上させる打開策として、給湯の利用方法を検討中である。現在、電灯線電源でヒーターを稼動させているホッターを温水・電熱併用式に代えられるかどうか、専門メーカーに試作装置を作らせ、近くリプレースして試用する。併用式にしたのは燃料電池が運休して湯温が下がった場合には系統電力で商品の温度を維持するためである。さらに冷熱の需要が大きいコンビニで、温水を利用した冷房ができないか検討中で、デシカント空調が候補に挙がっている。実用化されれば動力線電力の節減になり、寄与は大きい。

○燃料電池は太陽光発電よりもコンビニ向き

 かつて90年代半ばに一時、コンビニの太陽光発電が注目され、NEDOのフィールドテスト事業の半額補助金を受けて太陽光発電システムを設置したスタンド・アローンの店舗(屋根がある戸建のコンビニ)があちこちに出現した。当時、ファミリーマート本部は太陽光発電の利用に関心が高く、首都圏で数店に導入した。日照時も電力消費が大きいコンビニは太陽光発電が好適のように見られたが、太陽光発電システムの設置費用は高価で、結局、高い電力を使うことになり、フィールドテストの申請を取り下げたCVSが相次ぎ、ブームは短期間で去った。

 家庭用の太陽光発電が普及したのは、設置費用に対する国の補助金政策と系統連系の料金制度によるものである。住宅用太陽光発電に適用される現行の料金制度は逆潮流電力(売電力)にも買電力と同等の料金が適用されるので、電力会社と時間帯別料金契約を結ぶと太陽光発電の余剰電力を高い昼間料金で売ることができるからである。太陽光発電中の昼間は通勤・通学で無人で電力消費は冷蔵庫などに限られ、安い深夜電力で夜更かしをし、貯湯槽を満タンにしておくライフスタイルの家庭では有利である。コンビニの業態では発電した電力は自家消費でほとんど売電することはなく、住宅用太陽光発電の経済的な旨味を享受できない。

 時移り、技術革新の成果で燃料電池コジェネが家庭用に導入されようとしている。この分野の開発は日本は突出して進んでいる。日本を世界一の太陽光発電の普及国、太陽電池生産国に押し上げた原動力となった住宅用太陽光発電普及事業を担当してきたNEFは定置用燃料電池の実証研究をも担当している。洗面、炊事、洗濯、洗浄、入浴、温水暖房などで給湯需要が増えている家庭用では燃料電池コジェネは有望であるが、これらに匹敵する小規模の店舗・施設の給湯の有効用途を開拓すれば、業務用でも固体高分子型燃料電池の需要は開けるだろう。電力・給湯の需要が大きい大型建物・施設では、高温で改質器と貴金属触媒を必要としない固体酸化物型燃料電池が将来有望であろう。

○見学スポットに期待

 CVSビジネスのオーナー/オペレーターであり、開発途上の固体高分子型と、すでに全国的に病院・ホテル等で実用化されて唯一の実績のあるりん酸型の2種類の燃料電池を新エネルギービジネスのメニューに載せているエネルギー関連の流通業者でもあるトキワとしては、新たに新幹線の新駅が開業した品川に隣接し、JR各線が交錯するターミナル駅・大崎の本社前の店舗は絶好の燃料電池ショールームでもある。

 昨年の第37回東京モーターショー(一般公開10月25日〜11月5日、千葉市・幕張メッセ)で入場者を対象に行われたアンケート調査の結果、燃料電池に対する認知率は、社会人では燃料電池自動車については「知っている」が63.1%(2年前の前回は53.2%)、学生では48.0%(前回30.7%)で共に大幅な上昇が見られた。燃料電池自動車は日本でも前年末の政府公用車での採用、この年の夏からの東京都の燃料電池バスの営業運行の開始、モーターショー会場での多数の燃料電池自動車の展示と試乗会の併催と認知の条件が揃っていた。

 初めて行った定置用燃料電池のアンケートに対しては社会人のが24.8%が「知っている」と答え、「大変興味がある」が16.7%、「興味がある」が56.6%で、社会人からは定置用燃料電池に対しても高い関心が示された。これに対して学生では「知っている」は8.9%で燃料電池自動車と比較すると認知度が低いことが判明(燃料電池実用化戦略研究会資料)、社会的受容の基盤を整備するために一層の広報活動が求められている。

 居住中の家庭に設置されている燃料電池の公開は難しいが、公共施設や商業施設の見学は設置者の協力が得られれば可能である。同店裏の燃料電池は隣接する本社の駐車場から廻り込んで外見できる。近くに大型バスの駐車スペースもあり、設置者が公開に積極的な「ファミリーマート常盤大崎店」は第15回世界水素会議(6月27日〜7月2日、パシフィコ横浜)の見学ツアーの候補として主催者が検討中のようだ。(沼崎英夫)
注:この記事の写真は『燃料電池パワー』に掲載しています。

■WEB LINK NEWS
□□□
04/03/17 17日小田原エンジが新高値、ハイブリッド車関連で(ラジオたんぱ)

 小田原エンジニアリング(JQ) が3週間ぶりに昨年来高値を更新した。ハイブリッドカー向けに巻線機の需要が増えていることを材料視しているようだ。同社は巻線機のトップメーカー。会社側では、今後、ハイブリッドカーの普及、将来は燃料電池自動車向けにも需要の拡大が期待できる、としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040317-00000202-rtp-biz

04/03/18 エネ庁、太陽光発電の住宅補助を1キロワット4万5000円に(日刊工業新聞)

 経済産業省・資源エネルギー庁は04年度の太陽光発電の住宅向け補助を1キロワット当たり4万5000円とすることを決めた。これは03年度の同9万円の半額となり、補助制度の最終年度となる05年度には同3万円台へさらに引き下げられる見通しだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040318-00000022-nkn-ind

04/03/19 新日鉄、君津製鉄所に水素液化の実証設備完成−副生ガスを燃料に(日刊工業新聞)

 05年度までの実証期間内に生産した水素は東京・有明の水素ステーションに供給するが、06年度以降もプロジェクトは延長することになりそう。液化水素の製造能力は1日当たり200キログラム。1カ月間に3、4日運転し、月2回のペースで岩谷産業が水素ステーションに運ぶ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040319-00000023-nkn-ind

04/03/19 ナノテク展、燃料電池などに期待高まる(ラジオたんぱ)

 3月17日〜19日、「国際ナノテクノロジー総合展nanotech2004」が東京ビッグサイトで開かれた。出展者が200社に増え(昨年は131社)来場者も3万人が見込まれている。ナノテクノロジーは応用範囲が広く、今回はNEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)による開発テーマごとの展示も行なわれた。ナノガラス、ナノコーティング、ナノレベル電子セラミックスなどで、先端の技術が紹介されたが、残念ながら素人にはわからないものが多い。そんな中、最終商品として期待が高まるのは燃料電池技術である。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040319-00000102-rtp-biz

04/03/19 安価な灯油で燃料電池 道内初の実証試験、始まる−−苫小牧・出光独身寮 /北海道(毎日新聞)

 経済産業省から1300万円の補助金を受け、新エネルギー財団の研究の一環として実施する。同社が石油精製で培った脱硫と触媒の技術を応用し、石川島播磨重工が装置を開発した。5キロワットの出力を持ち、58人が入居する寮で使う電気の6分の1をまかなうほか、発電で生じる熱を給湯に利用する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040319-00000007-mai-hok

04/03/22 水素を固形化する貯蔵システムを開発――燃料電池車への応用に期待(WIRED)

 ECD社は、気体水素を「スポンジのように」吸着する水素吸蔵合金を利用した貯蔵システムを開発した。これによって、水素は固体の材料に取り込まれ、シュミット氏によると深刻な事故が起きる危険性は減少し、車両に搭載可能な水素の量も増やせるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040322-00000001-wir-sci

04/03/22 <日産>燃料電池車をコスモ石油にリース販売(毎日新聞)

 日産自動車は22日、燃料電池車「エクストレイルFCV」1台をコスモ石油にリース販売すると発表した。今月29日に納入する。コスモ石油はPRに利用する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040323-00002021-mai-bus_all

04/03/22 6月に世界水素エネルギー会議=燃料電池など幅広く討議−横浜(時事通信)

 石油に代わる次世代エネルギーとして注目される水素の生産技術や、水素を利用した燃料電池車の本格的商業化について検討する第15回世界水素エネルギー会議(WHEC15)が6月28日―7月1日の4日間にわたり横浜で開かれることが22日までに明らかになった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040322-00000684-jij-bus_all

04/03/23 英和、エフシー開発と燃料電池用メタノール濃度計を開発(日刊工業新聞)

 燃料であるメタノールの濃度を発電の前後に測定することで、反応部である膜電極接合体の性能評価ができる。価格は1台250万円で、研究室向けに年間50台の販売を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040323-00000012-nkn-ind

04/03/23 中川経産相、新産業創造戦略めぐり中間報告 (ロイター)

 [東京 23日 ロイター] 中川経済産業相はきょうの経済財政諮問会議で、昨年11月に着手を表明した「新産業創造戦略」の中間報告を行った。先端的な新産業分野について、燃料電池、情報家電、ロボット、コンテンツを挙げ、具体的には、燃料電池の劣化メカニズムの解明といった基盤研究から周辺機器の開発まで官民一体となって研究開発に取り組み、実用化に必要な規制緩和も実施するとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040323-00000416-reu-bus_all

04/03/24 経産省、ガス置換規制を緩和−定置型燃料電池の小型化に弾み(日刊工業新聞)

 経済産業省は家庭用・業務用燃料電池(FC)の普及を目指して、出力10キロワット以下のFCで運転停止時に窒素でパージ(燃料ガスを排出)する規制をなくす(緩和)省令改正を4月に施行する。これにより、窒素パージによる水素ガスの置換は必要がなくなる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040324-00000022-nkn-ind

■海外ニュース(3月ー3)
□□□
<輸送>
●コンソーソアムが燃料電池機関車のコンセプトデザインを発表

 米国陸軍研究開発エンジニアリング部隊の国家車両センターから資金提供を受け、Vehicle Projects, LLCが代表を務める国際コンソーシアムが燃料電池機関車のコンセプトデザインを発表した。プロジェクトのゴールは、 防衛及び商業鉄道向けに150-kW PEM燃料電池8基を搭載した動力1.2 MWの機関車を開発することである。
http://www.vehicleprojects.com

<ポータブル/バックアップ電源>
●Medisが使い捨て電源パック燃料電池を開発

 Medis Technologies, Inc.は、同社で最初の燃料電池製品が新規な使い捨て電源パックを、本年末までに同社の販売網で流通させると発表した。使い捨て電源パックは希望小売価格$14.99で通話時間は15時間になる見込み。
http://www.medistechnologies.com/show-news.asp?ID=70

<燃料・改質器・貯蔵>
●CSA Americaが水素新規格の開発を支援

 CSA America, Inc.は米国エネルギー省(DOE)国立再生エネルギー研究所(NREL)と、水素ガス供給システムと水素燃料容器向けの減圧装置の新規格設定の為の契約を結んだ。同契約の下で、CSA Americaは米国機械工学会(ASME)他の規格設定機関と大容量水素貯蔵の為の複合材料容器の新規格設定で協力する。

<報告・市場調査>
●Fuel Cells(燃料電池)

 Freedonia Groupの新しい調査報告書「Fuel Cells(燃料電池)」によると、燃料電池製品とサービスの米国市場に於ける製品自体の販売に加え、試作品や試験販売も含めた売り上げ高が2008年で11億ドル(1200億円)、2013年には46億ドル(5000億円)に達すると予想している。http://www.freedoniagroup.com/pdf/1759embro.pdf

──────────────────────────────────────

■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

 □解除:「まぐまぐ」と「melma!」から直接ご購読の方が解除される場合は、「まぐまぐ」か「melma!」から直接解除の手続きを行ってください。PEM−DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/  
 melma! http://www.melma.com/taikai/
 □連絡先: info@pem-dream.com
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)

◆メールマガジンの退会・解除はこちら↓ by melma!◆
            http://www.melma.com/taikai/


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1