燃料電池ワールド (2004/03/03 12:30)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
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■Vol.130 2004/03/03発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆燃料電池バスに乗りましょう!(再掲)

 東京都は昨年8月28日から、路線バスとして燃料電池バスを走らせています。このバ
スには、1乗車200円を払えば誰でも乗れます。このバスに多くの人が乗ることで、燃料電池バスに対する関心が高いことを示せます。それは、都市の大気汚染を早く解決して欲しいという世論の表れともなるでしょう。首都圏に住んでおられる方も、出張で東京に来られた方も、時間をやりくりして乗ってみませんか。路線や時刻の詳しい情報は以下のホームページで知ることができます。
http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/community/news/new/topics01-287.htm

☆『燃料電池パワー』Vol.30の内容
【今週の燃料電池関連画像】 
☆「玉川大学ハイブリッド・ソーラーカーによるオーストラリア大陸横断走行報告会」より
1.展示されたアポロンディーヌ号
2.懇親会まで人々を先導するアポロンディーヌ号
3.軽い車体を持ち上げて会場内へ
4.左後方から見た内部。中央左に荏原バラードの1200kW級燃料電池「Nexa」
【沼崎英夫/技術レポート】              
◇WE-NETプロジェクトの全貌・その2「タスク1〜4」
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供しています。サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html

☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒198−0032 東京都青梅市野上町4−3−4ベルドール河辺201
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■燃料電池グッズ【ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ】
☆「燃料電池+ミニカー」組み立てセット〔再掲)

 資源エネルギー庁のエネルギー教育用教材キットに取り上げられたセットです。自分で組み立てた燃料電池をミニカーにセットして、水素を供給して走らせることができ、直線で20メートルくらい走ります。燃料電池単独でも使えます。NPO特別価格15000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引))です。写真は
http://www.pem-dream.com/kit.html でご覧ください。
※激走―そして激突!? 燃料電池ミニカーの23秒ビデオ 鳥取県の信原一郎さんが、ミニカーの激走ぶりをビデオで撮影してくださいました。
http://www.pem-dream.com/move.html

☆「ソーラー+燃料電池」学習キット(再掲)

 太陽光発電、水素の製造、燃料電池について、中学から高校生程度の物理と化学の基礎知識を学びながら、30種類の実験を進めるキットです。再生可能な循環型エネルギーの仕組みを理解するのに最適です。

 100頁の英文テキストと和訳テキストつき。販売価格24000円(税、送料別)のところ、NPO特別価格23000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引)で提供します。写真は http://www.pem-dream.com/kit02.html でご覧ください。

■燃料電池関連イベント
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☆平成15年度JHFCセミナー
◇開催日  3月12日(金)
◇会 場  東京プリンスホテル(東京・港区芝公園)
◇参加費  無料
◇講演会プログラム
13:25 - 14:05 基調講演 〜燃料電池を取り巻く環境(仮)〜
13:25 - 13:45 「新エネルギー政策について」
経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部部長 藤田昌宏
13:45 - 14:05 「燃料電池技術の未来」
燃料電池実用化戦略研究会委員長 東京大学名誉教授 茅 陽一
14:05 - 15:45 JHFC活動報告 ?
14:05 - 14:25 「平成15年度JHFC活動総括」
実証試験推進委員会委員長 東海大学教授 神本武征
14:25 - 14:45 「水素ステーション領域・試験結果」
運用・データ検討(水素ステーション領域)ワーキング主査
東京工業大学教授 岡崎 健
14:45 - 15:05 「自動車領域・試験結果」
運用・データ検討(自動車領域)ワーキング主査
慶応義塾大学教授 石谷 久
15:05 - 15:25 「総合効率検討結果」
総合効率検討特別委員会委員長 慶応義塾大学教授 石谷 久
15:25 - 15:45 「水素ステーション 建設・運用状況」
水素ステーションワーキング主査 佐賀大学教授 門出政則
16:00 - 17:20 JHFC活動報告 ?
16:00 - 16:20 「液体水素製造技術 開発・実証状況」
液体水素製造技術ワーキング主査
高エネルギー加速器研究機構教授 細山謙二
16:20 - 16:40 「広報活動 状況報告」
広報ワーキング主査 燃料電池実用化推進協議会部長 赤松英昭
16:40 - 17:00 「安全推進委員会 活動状況」
安全推進委員会委員長
(財)日本自動車研究所 FC・EVセンター長 増永邦彦
17:00 - 17:20 「欧米における実証試験の動向」
(財)日本自動車研究所 FC・EVセンター参与 丹下昭二
◇燃料電池自動車・バス試乗会 (事前登録制、参加人数定員あり)

 本年度新規参画した自動車メーカーを含む、国内外の最新燃料電池自動車(FCV)の試乗会を東京プリンスホテル敷地内特設コースにて、また、燃料電池バスの試乗会を近隣公道にて行います。
◇展示会

 プロジェクト参画企業協力の下、複数の燃料電池自動車カットモデル、燃料電池関連部品、水素ステーションのディスペンサー等周辺部品などを一堂にご覧いただけます。また、紹介映像や説明パネル(本年度新規建設水素ステーション3基概要含)などをご覧いただきながら、担当者による説明も受けられます。
◇申し込み受付は終了しました。

■PEM−DREAMニュース
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☆「玉川大学ハイブリッド・ソーラーカーによるオーストラリア大陸横断走行報告会」の報告

 2月16日、小田急線玉川学園前駅から正門に向かうと、中学生や高校生が次々と坂道を下ってくる。初めて訪れた玉川学園は幼稚部から大学院まで揃った学校法人である。とにかく敷地が広い。里山だったと想像されるが、よく整備されていて、報告会の行われた講堂まで10分くらい歩いた。

 入口のホールに、オーストラリア大陸4000kmを走ってきたハイブリッド・ソーラーカー「アポロンディーヌ号」が置かれていた。全長4mの車体はきれいな流線型をしており、そこにシャープ製の太陽電池が462枚取り付けられていた。1.25W/cellで480Wの出力を得る。そして、フード部分には京セミ製の球状マイクロ太陽電池があった。本来ならソーラーカーにはないヘッドライトが装備されているのは、夜間の走行もできることを示していた。

 同校は1999年、初めてソーラーカーを作り、ワールド・ソーラー・チャレンジ(WSC)に参戦した。オーストラリア大陸最北の都市ダーウィンから南下して、南海岸のアデレードまでおよそ3000kmを走るソーラーカーのレースである。この時は総合6位、そして2001年にも参戦している。

 「化石燃料を使わないで走る車を作りたい」というコンセプトで始まったプロジェクトだったが、外国の記者から「ソーラーカーだけで実用化できるのか」と質問され、答に窮した経験がハイブリッド・ソーラーカーの元となった。太陽のエネルギーに水素のエネルギーを加えて走る。ちょうど荏原バラードから1200kW級燃料電池「Nexa」が発売されたドンピシャのタイミングで、昨年前半に製作が行われ、8月の秋田県大潟村で行われた第1回燃料電池車ジャンボリーに参加した。このレースの様子は、『燃料電池ワールド』と『燃料電池パワー』の2003年8月21、27日号に詳しいレポートが載っている。

 この時はレギュレーションにより燃料電池のみの走行だったが、DC/DCコンバーターの故障で完走することができなかった。しかし、玉川大学にとっては幸運が待っていた。WSCの主催者であるハンス・ソルストラップ氏がこの場にいて、オーストラリア大陸横断を誘ってくれたのだ。ハンス氏は1982年、自作ソーラーカーでオーストラリア西海岸のパースから東海岸のシドニーまで、大陸横断4000Kmに挑み成功させた人である。この記録はギネスに載っているそうだが、彼はそれから5年後の1987年に第1回WSCを開催する。

 「かつて自分が走った4000kmをハイブリッド・ソーラーカーで走ってみないか」ーー玉川大学はその提案に乗り、2003年9月19日から27日までの9日間、40℃を超す真夏のオーストラリア大陸横断走行を実施した。その模様は玉川大学のホームページ http://tscp.tamagawa.jp/shc/ で見れます。

 報告会では、アポロンディーヌ号のエネルギー収支が報告された。それによると、ほとんどが燃料電池のエネルギーで走ったという結果であった。水素はリンデ・ガスから50リットルタンクが8本供給されたが、2本が余ったとのこと、総使用量はほぼ3kgだった。走行中は3時間ごとに車体に取り付けた水素ボンベを交換し、夜間の休憩時にタンクから詰め替える作業が行われた。風の影響を受けないように箱の中に秤を置いてボンベの重量を測って残量を計算する様子は、技術の粋を詰め込んだアポロンディーヌ号から見ると何とも原始的な感じがしたかもしれない。だが、担当した学生は必死で、これが終わらないと寝ることはできなかった。

 ウルトラ・キャパシタを提供した日本ケミコン株式会社の方は、「当社では電気二重層コンデンサーと呼んで10年前から開発してきましたが、最近はキャパシタで通るようになり、社内でもそう呼ぶようになりました。10年経ってようやく使ってもらえるところが少しずつ出てきました」と挨拶されていた。新しい技術は10年かかるといわていれる。私たちも大潟村のレースで経験したことだが、キャパシタは燃料電池を動力源として使うときには必須のアイテムだろう。

 5月には、アテネ・オリンピックの関連イベントで行われるソーラーカーレースに、アポロンディーヌ号がエキジビジョンとして参加するかもしれない、という話も飛びだした。ハンス氏は「世界で最初に何かを試みる大学はそう多くはない。玉川大学がチャレンジし、実現したことに感謝の念を抱いている」と挨拶した。

 報告会会場から懇親会場まで、アポロンディーヌ号が人々を先導した。すっかり暗くなった坂道を、音もなく軽々と下っていくが、時々ブレーキを踏んでテールランプが赤く点灯する。しばらくして曲がり角を曲がると上りになっている。後からぞろぞろついていった我々は、アポロンディーヌ号がその途中にいるとばかり思ったら、既に遠くの懇親会場に着いていた。「ほんとは早いんだ」と隣の方がつぶやいた。オーストラリアではヘッドライトを点けていても平均時速60〜80kmで走っていたのだから、そぞろ歩きの我々に実力の程を見せてくれたのかもしれない。

■WEB LINK NEWS
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04/02/24 22年度をピークに減少へ 国内のエネルギー需要(共同通信)

 経済産業省が、これまで右肩上がりで伸び続けてきた国内のエネルギー需要が2022年度に原油換算で4億3600万キロリットルでピークとなり、その後初めて減少傾向に転じるとの試算をまとめたことが23日、分かった。試算によると、1970─2000年度で年平均1・9%増加してきたエネルギー需要の伸び率が、2000─30年度は0・2%まで低下、23年度以降はマイナスとなる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040224-00000011-kyodo-bus_all

04/02/24 地球温暖化で国際紛争多発 米国防総省、対策求める(共同通信)

 報告書は、各国の利害対立による欧州連合(EU)の崩壊や食糧難をきっかけにした中国での内戦の可能性にも言及。「代替エネルギーの開発や温室効果ガスの排出規制などは実行するに値する」と、温暖化対策の必要性を指摘している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040224-00000046-kyodo-soci

04/02/25 エネ庁、車の燃費向上へ新税検討−自工会は反発(日刊工業新聞)

 エネ庁は燃料電池車の開発支援などを進める一方で、税制を活用してより強力に低燃費車の購入を促す政策を採ることが有効と判断した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040225-00000010-nkn-ind

04/02/25 米国で導入進む「アルコール検査に合格しないと動かない自動車」(WIRED)

 ニューメキシコ州サンタフェ発――「飲む前に考えよ」というキャンペーンはそれほど効き目がなかったようで、ニューメキシコは今も飲酒運転の多さにおいて最悪の場所だ。そこで業を煮やした立法者たちは新しいアプローチを訴えている。それは「出発する前に息を吐け」というものだ。

 ニューメキシコ州議会に提出された法案の行方を、デトロイト州の自動車メーカーは注意深く見守っていた。議会を傍聴する代表者もいた。想像に難くないが、自動車の製造コスト増につながる可能性があるHB126は、自動車業界に歓迎されておらず、米ゼネラルモーターズ社の幹部、デイブ・バースムス氏ももちろん歓迎していない。「(そういう目立たない)イグニッション・インターロック装置を取り付けた車より、2020年に水素燃料電池で走る車を運転しているほうが現実性がある」とバースムス氏は語り、さらにそういう目立たない装置をテストしているという研究の話は聞いたことがないと付け加えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040225-00000004-wir-sci

04/02/25 大阪にトヨタの力貸して 太田知事が社長に要請(共同通信)

 大阪府の太田房江知事は25日、愛知県豊田市のトヨタ自動車本社に張富士夫社長を訪ね「燃料電池など(大阪の)地元企業の技術力向上のために、力を貸してほしい」と要請した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040225-00000187-kyodo-bus_all

04/02/25 <自然エネルギー>シンポで原発批判 河野太郎衆院議員(毎日新聞)

 自然エネルギーの普及を目指し、「自然エネルギー促進法」推進ネットワークなどが主催した国際シンポジウムが25日、東京都内で開かれた。自民党環境部会長の河野太郎衆院議員がしている。この国は、どうやって原発を維持していくかという本音のために、いろんな建前を作り上げている」と過激な原発批判が飛び出した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040226-00000050-mai-bus_all

04/02/26 5月に初のエネルギー白書 資源エネルギー庁が骨子案(共同通信)

 白書は「強靱(きょうじん)でしなやかなエネルギー・システムの構築に向けて」のサブタイトル付きで、4部構成になる見込み。エネルギー基本計画の根拠法を審議する過程で、「分かりやすく政策を説明し、国民に関心を持ってもらう白書を出してはどうか」との意見が出たことに対応した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040226-00000048-kyodo-pol

04/02/26 DJ-プラグ・パワー、10-12月期は減収で赤字続く(ダウ・ジョーンズ)

 ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)燃料電池開発を手掛けるプラグ・パワー(Nasdaq:PLUG)は、第4四半期(10-12月期)決算で最終損失が1株当たり21セントとなり、前年同期の最終損失1株当たり25セントから赤字幅が縮小した。しかし、売上高が300万ドルで、前年同期の340万ドルから減収となったことから、株価が下落した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040226-00000013-dwj-biz

04/02/26 寒冷地での公道試験を本格化=ホンダの燃料電池車「FCX」(時事通信)*ホンダは26日、氷点下20度の低温下でも始動できる自社開発の燃料電池スタック(発電装置)を搭載した新型燃料電池車「FCX」の寒冷地での公道走行試験を、北海道で本格的に始めた。中富良野町で25日夜から車両を屋外に放置し、深夜の最低気温が氷点下11度まで下がった状況で26日朝にテストを実施。1回の操作で問題なく始動することを確認したという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040226-00000459-jij-biz

04/02/26 新エネルギーDMEの大量生産試験に成功=JFE(時事通信)*JFEホールディングスは26日、グループ会社のディーエムイー開発(本社東京)が北海道白糠町に建設した実証プラントで、次世代のクリーンエネルギーとして注目される「ジメチルエーテル(DME)」を1日当たり100トン生産する試運転に成功したと発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040226-00000583-jij-biz

04/02/26 関電、荏原の風力発電事業子会社に出資へ(時事通信)
*関西電力は26日、荏原の子会社で風力発電事業大手のエコ・パワー(東京)に資本参加するとともに、同事業を推進するため業務提携することで合意したと発表した。電力会社は販売電力量の一定割合を新エネルギーで賄うことが義務付けられたため、提携により風力発電開発を加速させることにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040226-00000555-jij-biz

04/02/27 回路基板の小型化で車市場に参入 日本特殊陶業(中日新聞)

 【愛知県】日本特殊陶業(名古屋市)は二十六日、ハイブリッド車や燃料電池車に搭載される放熱用回路基板を開発したと発表した。従来製品に比べて小型化され、コスト削減が可能。拡大するハイブリッド車用として市場参入する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040227-00000015-cnc-l23

04/03/01 京都エコプロ、出力50キロワット直線翼垂直水平軸型風車を設置(日刊工業新聞)
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の新エネ自立型実証研究として進めるこのプロジェクトは弥栄町に生ゴミ・家畜糞(ふん)尿からバイオガスを取り出し溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)で発電。同時に太陽光発電と風力発電も設置しトータル650キロワットの発電を安定した電源として需給制御するシステムを確立する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040301-00000022-nkn-ind

04/03/01 中電が風力発電に参入 新エネ利用増へ 知多半島など候補(中日新聞)

 【愛知県】中部電力は、風力発電事業へ参入する方針を固めた。大規模な風力発電設備(風車)を東海地域の複数地点で建設し、新エネルギーの利用を増やす。愛知、三重、長野県内の3カ所を候補地に、4月から立地可能性調査を始める。地球環境保護などを目的に、太陽光や風力など新エネルギーの利用を電力会社に義務づける法律(RPS法)が、昨年春施行された。中電の場合、03年度の利用義務量は約3億5000キロワット時。10年度は17億8000キロワット時と、03年度の5倍以上を目標値にしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040301-00000016-cnc-l23

04/03/01 那須鉄が水素吸蔵合金で一定の成果(ラジオたんぱ)
那須電機鉄工(2部) は1日、昨年度から行なっている「高性能水素吸蔵合金およびその製造装置の開発」について、一定の効果が得られたと発表した。東海大学などとの研究グループにより、「初期の研究目標である最大水素吸蔵量1.8wt%のTiFe水素吸蔵合金の開発に成功した」(会社側)という。TiFeタイプのものは安価などが特徴とされている。事業の開始時期や売上高に与える影響は未定としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040301-00000102-rtp-biz

04/03/01 トウモロコシを使った水素生成装置が示す、エネルギーの新たな可能性(WIRED)

 形状、大きさともに、偶然にもエタノールの原料になるトウモロコシの穂に似たこの装置(写真)は、経済性と効率の高さの両方をクリアしている。この生成装置に水素燃料電池を組み合わせれば、約1キロワットの電力を生み出せる。小さな家1軒をほぼ賄える電力だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040301-00000008-wir-sci

■海外ニュース(2月ー4)
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<輸送>
●Texaco Ovonic がHaveBlueのチームに参加

 Texaco Ovonic Hydrogen Systems LLCは金属水素化物を使った開発段階の水素貯蔵システムをHaveBlueの燃料電池実証船 X/V-1に提供する。X/V-1はCatalina 42mkIIを、必要となる全ての電力と推進力の賄う為の水素を再生可能原料から経済的に発生させる様に改造した船である。
http://www.haveblue.com/news/currentpr/011404.htm

<燃料・改質器・貯蔵>
●StuartとHydrogen Car Companyがパートナーシップを結ぶ

 Stuart Energy Systems CorporationはHydrogen Car Company (HCC)との間で、水素内燃機関を搭載した次世代自動車及びトラックの開発及びマーケティングの為の戦略的パートナーシップを結んだ。車両の販売を支援する為、HCCは、HCCの顧客に対して、Stuart社の水素燃料インフラを独占的に提供する。
http://www.stuartenergy.com/media_center/press_releases/press_jan13.html

<報告・市場調査>
●北米定置型燃料電池市場

 フロスト・アンド・サリバンは北米定置型燃料電池市場調査報告書を発行した。報告書によると、2002年の産業規模は2140万ドル(約2億2千万円)、2009年には12億7370万ドル(約1300億円)に達すると予想している。
http://www.energy.frost.com

<その他>
●Kettering大学が燃料電池センターの承認を受ける
米国Kettering大学は has received a $1.8 million construction grant awardfrom the 経済開発局から新たに燃料電池システム-パワートレイン統合センターを建設する為の費用として180万ドルの資金提供の承認を受けた。センターは200キロワット級定置型燃料電池で発電し、センター内のビジネスインキュベーターに8つまでの新規ビジネス(ベンチャー企業)に対して研究とオフィススペースを提供する。
http://www.news.kettering.edu/showpage.cfm?id=523

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■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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