□燃料電池ワールド
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■Vol.124 2004/01/21発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■お知らせ
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☆1月の燃料電池市民講座『荏原バラード社の事業展開』は、参加者多数のため締め切りました。
☆燃料電池バスに乗りましょう!(再掲)
東京都は昨年8月28日から、路線バスとして燃料電池バスを走らせています。このバ
スには、1乗車200円を払えば誰でも乗れます。このバスに多くの人が乗ることで、燃料電池バスに対する関心が高いことを示せます。それは、都市の大気汚染を早く解決して欲しいという世論の表れともなるでしょう。首都圏に住んでおられる方も、出張で東京に来られた方も、時間をやりくりして乗ってみませんか。路線や時刻の詳しい情報は以下のホームページで知ることができます。
http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/community/news/new/topics01-287.htm
☆『燃料電池パワー』Vol.24の内容
【今週の燃料電池関連画像】
☆JARI次世代自動車フォーラムより/計3枚(撮影:沼崎英夫)
1.会場の国連大学の前に整列したJFCH実証試験参加車両7台。
2.ダイムラークライスラーのF-Cellと三菱FCV。燃料電池とモーターはダイムラークライスラーから供与されたものであるが、車格が一回り大きいので高圧水素タンクは1本積み増ししている。
3.首都圏で国際貨物大手のFedExの配送車として実証試験に参加している液体水素搭載・バッテリーなしのGMのHydroGen3(右)とGMから燃料電池スタックの供与を受けているスズキMR wagon FCV。同じ燃料電池であるがセル数を調整して出力をアレンジしている。
【沼崎英夫/技術レポート】
◇JARI次世代自動車フォーラム(上)
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供しています。サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html
☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)
日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。
また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。
内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒198−0032 東京都青梅市野上町4−3−4ベルドール河辺201
燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■燃料電池関連イベント
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☆未来エネルギー研究協会
第18回水素エネルギーに関する検討会
◇開催日:1月28日(水)
◇開催時間:14:00〜17:00
◇会 場:芝蘭(しらん)会館
京都市左京区吉田牛の宮11−1 電話075−771−0958
◇講師と演題:
講演1「アンモニアエコノミーの創出を考える」(仮題)
京都大学大学院エネルギー科学研究科教授 伊藤靖彦氏
講演2「微小重力環境下の電気化学界面現象実験とその展開」(仮題)
京都大学大学院エネルギー科学研究科助教授 福中康博氏
◇参加費:会員および学生 無料、非会員 3000円(懇親会参加を含んでいます)
◇申し込み・お問い合わせ:未来エネルギー研究協会事務局
TEL/FAX:075−701−6671
電子メール:mirai@nk.rim.or.jp
☆1月31日にソーラーカー、燃料電池車製作講習会
5月初めに行われる電動車両のエコノミーランである「ワールド・エコノムーブ」(WEM)と7月末〜8月初めの3日間に行われるソーラーカー・レース「ワールド・ソーラーカー・ラリー」(WSR、共に秋田県南秋田郡大潟村)などの主催団体が、出場者の製作講習会を1月31日午前8時50分〜午後5時30分、東海大学高輪校舎(東京・港区高輪2-3-23)で開く。
昨年はWEMとWSRと同時開催のJISC(全日本学生ソーラーカー選手権大会)に燃料電池部門が新設された。今年のレギュレーションと開催日程は当日発表される予定。「燃料電池車の高効率運転法」(大同メタル工業)、「DC-DCコンバーターの適材適所ー太陽電池&燃料電池への応用」(小山高専・鹿野研究室)などの講演と機器の展示がある。参加費無料、申し込み不要。
問合せ先:東海大学工学部木村研究室(電話0463-58-1211内線4092)
☆新潟県燃料電池実証試験研究開所式
◇日時 2月3日(火)13:00〜17:00
◇会場 長岡技術科学大学メディアセンター
◇内容
(1) 新潟県燃料電池試験サイト視察
(2) 新潟県燃料電池実証試験サイト開所式
注)会場(長岡技術科学大学マルチメディアセンター)から遠隔操作により燃料電池の起動を行います。
(3)記念講演
「燃料電池の市場性について」(仮題)
株式会社日本総合研究所創発戦略センター所長 井熊均氏
◇問い合わせ (事務局)新潟県産業労働部原子力安全・資源対策課
資源エネルギー推進係 葉葺(はぶき)
電話 025-280-5257(直)
E-mail s050070@mail.pref.niigata.jp
☆燃料電池を知る会 in OKAYAMA
『時代は進む、燃料電池〜わたしの家に燃料電池が来る日〜』
◇日時 2月7日(土)午前10時〜午後3時まで
◇会場 岡山国際交流センター8階
(岡山駅前西口、交流センター最上階 Tel.086-256-2000)
◇資料代(入場整理券) 1000円 ※高校生以下無料
◇内容
●生バンド演奏 10時〜
「燃料電池が地球を救う!」
出演「やまざるバンド」
●寸劇 10時30分〜
「時代は新しいエネルギーをまっている!」
劇団「ぬーもす」
●講演会 13時〜
講師 広瀬隆氏
●展示物 10時〜15時
・家庭用燃料電池システムモデル住宅
・太陽光発電と燃料電池の組み合わせによるミニプラント
・各メーカー開発中の家庭用燃料電池パネル
・中国製燃料電池などいろいろな燃料電池の展示
・燃料電池自転車の試乗 など
◇参加申し込み 当日、直接会場へ。
■PEM−DREAMニュース
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☆「北海道平成15年度水素・燃料電池実証実験オープニング」と「未来エネルギー研究協会講演会」報告
今の北海道は、空から見るとモノトーンの大地である。黒く見えるのは水と樹木で、他は白い。道路も白である。そうした積雪寒冷な地域特性(熱需要が大きい)と、天然ガスやバイオマスなどの水素エネルギー資源がたくさんあること、また北海道大学で水素貯蔵・供給技術の研究開発が進められていることなどから、国土交通省北海道開発局は昨年度(平成14年度)より水素・燃料電池実証試験を行っている。
今年度はその延長として、「燃料電池を熱需要をまかなうために運転した際に発生する熱及び電力を有効に活用するためのネットワークの検証」をテーマとしている。1月10日、札幌市で「平成15年度水素・燃料電池実証実験オープニングシンポジウム」が開催された。当日の模様をお知らせいただいたので、了解をいただいて掲載する。(写真は『燃料電池パワー』1月28日号に掲載予定)
「当日は会場周辺でも断続的に雪が降る状況でしたが、大勢の来場がありました。講演の概要はつぎのとおりです。
1.金谷年展慶応大学助教授は、大学の先生にもかかわらず札幌のすすき野で居酒屋のオーナーもしているというユニークな方です。燃料電池の普及の見通しや水素の発生源となるものの紹介など、一般にもわかりやすいものでした。
2.市川勝北大教授は、有機ハイドライド中心に水素貯蔵技術の必要性とその技術のお話が中心でした。
3.長谷川淳北大教授は電力工学の専門で、特に分散電源に対応したFRIENDSと呼ばれる新しい電力供給システムを提唱されています。燃料電池などの分散電源が普及した場合に対応した電力供給システムの紹介がありました。今回の実証実験では5台の燃料電池を分散電源とみなしたデモを行っています。
4.秀島好昭北海道開発土木研究所特別研究官からは、別海町で開土研が行っている牛の糞尿によるバイオガスプラントと、現在建設中の水素エネルギー貯蔵プラントの実証実験の紹介がありました。
開土研は独立行政法人ですが、北海道開発局の研究機関です。水素エネルギー貯蔵プラントはバイオガスプラント(メタン発酵)からのメタンガスを改質して水素を取り出すプラントと、その水素を有機ハイドライドによって貯蔵するプラントから構成し、約10kWの燃料電池で電力を得る予定です。
5.中西昭弘北海道開発局監理官からは、今回の実証実験を含め、国(北海道開発局)が推進している水素・燃料電池の技術開発、一般への啓蒙の施策についてお話がありました。」
札幌での実証試験は、「1kW級固体高分子形燃料電池を5台接続し、各々の燃料電池から発生する電力及び熱量を計測するとともに、電力を融通するシステムを検証」することにある。このシステムは、有機ハイドライド技術を用いた水素供給プラントから5台の燃料電池に水素を供給し、電気と熱を発生させる。熱は需要先でのみ消費するが、同時に発生する電力は、需要先で生じた過不足分を融通する(しあう?)ため、電力融通装置を介して各需要先とネットワークを結ぶ形になった。このネットワークの部分が今回の新しい試みだ。
会場となった札幌市青少年科学館の入口前庭にこれらの機器を収納したハウスが建てられ、そのデータは館内のパネルに表示された。この公開実証試験は18日で終了したが、4月からは「地球温暖化対策に資するエネルギー地域自立型実証研究」が別海町で始められる。
別海町は乳牛の飼育頭数が10万頭を越える日本一の酪農王国であり、そこで大量に発生する家畜ふん尿から産出されるバイオガスを水素エネルギー源として活用しようというものである。バイオガスプラントから送られてくるメタンを改質するメタン改質プラントは日本製鋼所が、メタン改質プラントから送られてくる水素貯蔵プラントは(株)電制が製作中で、そこでは札幌と同様、荏原バラード製の1kW級PEM型燃料電池「FC-box」が10台並び、スケールアップした研究が3年間の予定で行われる。
雪による新千歳空港閉鎖のために参加できなかったオープニングから4日後(14日)、京都大学構内で、未来エネルギー研究協会による「エネルギーと環境に関する調査」講演会があった。新幹線で西に向かうことになったが、米原付近は吹雪でスピードを落とし、京都には10分遅れで着いた。暖かい冬だと感じていても、2月になれば雪による交通機関への影響が起きるのは自然だろう。冬の本番、京都は東京よりしんとした冷たい大気だった。
講演は2つあった。ひとつは、西川よしかず大阪工業大学学長による「21世紀の豊かさとエネルギー科学技術」、いまひとつは、浅岡美恵気候ネットワーク代表による「エネルギー・環境問題とNGO脱温暖化の視点から」である。(注:西川学長の名前は文字化けしてしまうので、ひらがな表記にしました)
未来エネルギー研究協会は、会員企業を主体として、京都大学「エネルギー理工学研究所(元・原子エネルギー研究所)とエネルギー科学研究科」および文科省核融合科学研究所等の協力を得て事業を展開している学術団体で、講師の西川学長は原子エネルギー研究所時代に所長をされていた方だ。
西川学長は、「21世紀は社会的な構造変化が期待される。それは、自律分散システムとしての市民社会の創造である」と初めに述べた。自律分散システムとは、「自立性を持った構成要素(個)がいくつか集まり、相互に協調することによって、全体としての秩序とそれに伴う機能を生成するシステム」であり、自律とは「自分で自分の行動を規制すること。外部からの制御から脱して、自身の立てた規範に従って行動すること」である。私の理解では、そのような社会意識と構造で成り立つ市民社会が21世紀の豊かさを創り出していくということが全体のテーマだったと思う。
エネルギーはその一つの大きなテーマで、持続可能な社会インフラとしてのエネルギーを考える上で3つの視点を提示された。
1.途上国の発展とエネルギー・資源の制約ーーより厳しい水・食料の制約2.早晩枯渇する在来型化石燃料資源ーー石油、石炭、天然ガス
3.化石燃料からの脱却ーー潜在的炭化水素資源、原子力・核融合、バイオマス、自然(再生可能)エネルギー、SPS
特に、水資源の枯渇はエネルギーよりも深刻になる可能性があり、地中深くにあるヒ素を含んだ地下水の問題も出てくる、と指摘されたことは印象的だった。
燃料電池に関しては大阪工業会(現・大阪商工会議所)の取り組みを紹介されたが、「水素社会が来るといわれているが、まだまだ距離がありそうですね」と言われ、その距離について改めて実感した。
続いて分散型電源について話された。西川学長は、日本学術振興会が進めている未来開拓学術研究の理工領域分野で、「エネルギー利用の高効率化と環境影響低減化」(通称「エネルギーと環境」プログラム
http://www.jsps.go.jp/j-rftf/gaiyo/gaiyo_mok_i.html )の研究推進委員長をしておられ、そのうちのひとつのプロジェクトが「環境負荷低減を目的とした新しい自律分散型都市エネルギーシステム」である。
この話の中で、札幌で長谷川淳北大教授が話された「分散電源に対応したFRIENDSと呼ばれる新しい電力供給システム」が出てきた。FRIENDSとは、高柔軟・高信頼電気エネルギー流通システム(Flexible Reliable and IntelligentElectric eNergy Delivery System)の頭字語で、詳しくは
http://svr.huee.hokudai.ac.jp/friends/noframe/index-j.htm でご覧ください。
私が面白かったのは、「分散型電源がいろいろ入ってくると系統に悪さをするので、電気の品質管理を行い、地域ごとに品質別の電気を用意して、それぞれに価格をつけて需用者が選択する」という考え方だ。昨年の後半、PEM−DREAMのイベントでAGVシステム研究所の中国製燃料電池を展示させていただいた。それは全体にごっつい感じの製品だったので、日本の商品とは大分違うと話し合っていた。しかし、燃料電池を推進している我々から見ると、日本の大企業がほぼ完璧な商品として磨きをかけて出してくる燃料電池製品だけが対象ではないので、大企業が対象としていない燃料電池使用分野では「これで十分」ということがあるのではないかと考えていた。品質と性能の概念の違いがよく分からないので不十分な文章だと思うが、電気の品質という考えと同じように燃料電池の品質の違いがあってもいいということで、中国製の安い燃料電池が将来日本に量産して入ってくるようになれば、ごっつい感じであってもその使い道を考えればいいということである。そんなことをぼんやり考えていたところに電気の品質の話がピタッときたのである。
西川学長は最後に、「エネルギーは、どういう社会構造、人間の生活を考えて基盤とするか、が大事なことだ」と結ばれ、協働と共生という言葉を示された。
浅岡代表の話も面白くて、京都議定書を巡る詳しい話も初めて知ることが多かった。わかりやすく、時折笑顔を交えて話しかける調子に魅入られてしまったが、紙面の都合で割愛させていただく。
質疑の中で西川学長は、「分散型電源は、身近にエネルギーの供給源があることで、エネルギーの供給は大変なことだと子どもも含めて日常的に感じることができる」と話した。これも、私たちが「遊んで作る燃料電池100円実験キット」として提案している活動と、効果の程は別として同じことを言っていると思い、むやみに元気づけられたのである。
講演後の懇親会でもうれしかったことがあった。未来エネルギー研究協会もこの講演会も初参加だったので、誰も知っている人がいない。ほとんどの場合、懇親会は気後れして帰ってしまうが、この日は勧められて出ることになった。そうしたら、メルマガの案内を見て参加した大学生が1人いたのである。彼も知人はいない会合の筈で、後日メールをいただいたのでその一部を紹介して終わりにしたい。
「エネルギーの大きなうねりを感じさせる昨今、これからこの分野は本当におもしろそうですね! 本日の会合も色々な視点、ご意見を伺うことができ、有意義な時間が過ごせたように思います。実は私は某社(筆者略)にて内定をいただいており、エネルギーエンジニアリング事業部に希望を出そうとおもっております。そこでは水素製造などにも注力しているらしく、色んな意味から社会人になるのが楽しみな状態です。」
■WEB LINK NEWS
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04/01/14 14日三菱マが活況、燃料電池で世界最高の発電効(ラジオたんぱ)
三菱マテリアルが活況裏に上昇している。同社は13日、関西電力と共同で、現状の2倍近い世界最高水準の発電効率を実現した燃料電池システムを開発したと発表、好感買いが入っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040114-00000200-rtp-biz
04/01/14 WSJ-石油・天然ガス埋蔵量の推定値、過度の注目は禁物(ダウ・ジョーンズ)
英蘭系メジャー(国際石油資本)のロイヤルダッチ・シェル・グループ(NYSE:RD)は、石油埋蔵量の推定値を20%引き下げたのを受け、ニューヨークに上場している米国預託証券(ADR)が3日間で9%下落した。しかし、より重要なのは、シェルによる評価減が、採掘されていない油脈や天然ガス鉱床を測定するといった、手さぐり的な慣行の問題点を浮き彫りにしたことだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040114-00000028-dwj-biz
04/01/14 「ガイアックスは課税対象」=行政側、また勝訴−京都地裁判決(時事通信)
ガイアックスは炭化水素のほかにアルコール化合物も含まれるガソリンの代替燃料。この燃料をめぐっては、東京や埼玉など各地で同様の訴訟が起こされ、いずれも行政側が勝訴している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040114-00000586-jij-soci
04/01/14 燃料電池車テーマに次世代フォーラム(読売新聞)
燃料電池自動車の現状と課題などについて議論する「次世代自動車フォーラム」が14日、東京・渋谷の国際連合大学を会場に2日間の日程で始まった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040114-00000015-yom-bus_all
04/01/15 家庭用ガスコジェネ、LPG企業10数社が参入−エンジンも増産(日刊工業新聞)
1キロワットのガスエンジンコジェネレーション(熱電併給)システム「エコウイル」に液化石油ガス(LPG)10数社が参入し、04年度から本格販売に着手する。03年度から販売に入っている大阪ガスを中心とした西のガス会社3社のうち、大ガスはすでに受注で3000台を突破している。ガスエンジンを生産するホンダは年末から日産50台体制を整え増加する需要に対応、燃料電池の05年登場を前に化石燃料の家庭用コジェネが市場を伸ばしてきている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040115-00000022-nkn-ind
04/01/15 15日三菱マが続伸、燃料電池・業績改善(ラジオたんぱ)
9日付けで投資判断を「強気」とした立花証券では連結経常利益を今期300億円(前期比2.8倍増)、来期26%増の380億円と算出している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040115-00000203-rtp-biz
04/01/16 「株式」日本電子(6951)−個別銘柄ショート・コメント(フィスコ)*13:49<6951.>日本電子874+33
大幅続伸。燃料電池関連として同社のキャパシタ技術に対する期待が蒸し返されているようだ。値動きの軽さから短期筋の資金も多く流入している。株価1000円回復を意識した展開に。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040116-00000033-fis-biz
04/01/17 富士通、ドライプロセスを利用した多層CNTの直径制御に成功
富士通は、ドライプロセス(真空装置内での製造工程)を利用した多層カーボンナノチューブの直径制御技術を開発した、と発表した。LSI配線への応用を目指すもので、開発した技術では有機溶媒を使用する必要がなく、半導体プロセスと高い整合性がある。同社によると、ドライプロセスでの直径制御に成功したのは世界初という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040117-00000092-myc-sci
04/01/20 高分子膜は燃料電池業界を活性化させるか?--初の商用製品がリリースに(CNET Japan)
新興企業のPolyFuelが、ノートパソコンや携帯電話用の燃料電池を生成する高分子膜をリリースした。誕生してまだ間もない燃料電池業界にとっては、画期的な出来事だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040120-00000002-cnet-sci
04/01/20 水素対応車、3年内に市販 マツダの井巻社長が表明(共同通信)
井巻社長は「水素とロータリーは安全性などの点から相性がいい。搭載車種はスポーツカーのRX−8やミニバンなどから年内に決める」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040120-00000138-kyodo-bus_all
■海外ニュース(1月ー2)
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<輸送>
●バラード社燃料電池エンジンをオーストラリアに供給。ロンドンに燃料電池バスを納入
バラード・パワー・システムズ社は、同社の最新式の大型車用燃料電池エンジン3台を西オーストラリア州パース市の公共交通システム向けに、メルセデスベンツ社製Citaroに同社のエンジンを搭載したエボバスのために供給する。バラード社は、205 kW級大型車用エンジンを2004年上半期中に納入し、バスは2004年下期から路線運行を開始。2年かけて実証する計画。
また、バラード社は、3台のBallard 燃料電池エンジンを搭載したメルセデスベンツ社製Citaroバスをロンドンの公共交通局に納入した。ロンドン市ではクリーン都市交通プログラム(CUTEプログラム)の一環として、2004年1月からバラード社の燃料電池バスをロンドン中心部の路線バスとして運行を開始する。
http://www.ballard.com
<ポータブル/バックアップ電源>
●Astris社が新しい燃料電池発電機を発売
Astris Energi社は、2.4kW級のアルカリ塩型燃料電池モデルE8を発表した。E8は、Astris社の旧型よりも30%〜60%性能を向上させたPOWERSTACK MC250燃料電池を使った完全内蔵型モデル。Astris Energi社では、2004年上半期中に、同社のチェコ共和国Vlasim工場で試験生産に入る予定。
http://www.astris.ca/news/index.php
●Plug Power社が製品の出荷を開始
Plug Power社は、5kW級水素燃料バックアップ電源システム「GenCore(TM) 5Thydrogen fueled back-up power system」15基を米国、英国及び日本で顧客に向け出荷した。通信、産業、研究、行政の各分野で種々の用途に利用される。
http://www.plugpower.com
<燃料・改質器・貯蔵>
●ニューヨーク州が水素 HI WAY 構想を立ち上げ
ニューヨーク州は連邦政府から2百万ドルの支援を受け、水素 HI WAY 構想を立ち上げる。資金は、2004年度エネルギー及び水に関する歳出予算会議報告書に組み込まれ、同州全域での水素エネルギーインフラのプラットフォームの創設にあてられる。共和党ニューヨーク州選出の共和党下院議員のJohn M. McHugh、James T. WalshとJohn E. Sweeneyは、「水素エネルギー製造を支援するインフラと利用技術を創出するための産、学、州及び連邦政府を巻き込んだ協力関係を形成することができた」と活動の成果を強調した。
http://mchugh.house.gov/pr2003/111803_hiway.html
<燃料電池コンポーネント>
●UQMがEatonにモーターを納入。キャタピラー社からも受注。
UQM Technologies社はUQM コンプレッサー駆動モーターを開発し、Eaton社に燃料電池用空気ハンドリングシステム用として納入した。UQM モーターは高効率で、2万4000回転で運転する高効率、軽量、小型モーター。さらにUQM社は、キャタピラー社の燃料電池Elphinstone R1300 鉱山トラクターシャベルに搭載する永久磁石モーター向けも受注した。鉱山トラクターシャベルはキャタピラー社、カナダ天然資源省、米国エネルギー省も参加している、Vehicle Projects社が主催するコンソーシアムで開発しているもので、ゼロエミッション燃料電池鉱山トラクターシャベルとして2005年初頭から、ネバダ州の鉱山でシステムの操作性及び生産性を評価するための実証試験に入る予定。
http://www.uqm.com/press/news/04-28.html
http://www.uqm.com/p-ress/news/0427.html
<その他のニュース>
●Palcan社がShanghai Mingliang Plastic社とジョイント
Palcan Fuel Cells社はShanghai Mingliang Plastic社との間で、PEM型燃料電池スタックの国際的供給拠点となる工場を上海に建設するための協業契約に署名した。契約ではPalcan社が工場の管理運営をする。6か月以内に操業を開始する予定で、PEM燃料電池の生産能力は年間2万ユニットとなる計画。ユニットは現在の国際価格より相当安い価格で販売される見込み。
http://www.palcan.com
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