燃料電池ワールド (2004/01/14 22:00)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
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■Vol.123 2004/01/14発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

今年もよろしくお願いいたします。

■お知らせ
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☆燃料電池バスに乗りましょう!(再掲)

 東京都は昨年8月28日から、路線バスとして燃料電池バスを走らせています。このバ
スには、1乗車200円を払えば誰でも乗れます。このバスに多くの人が乗ることで、燃料電池バスに対する関心が高いことを示せます。それは、都市の大気汚染を早く解決して欲しいという世論の表れともなるでしょう。首都圏に住んでおられる方も、出張で東京に来られた方も、時間をやりくりして乗ってみませんか。路線や時刻の詳しい情報は以下のホームページで知ることができます。
http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/community/news/new/topics01-287.htm

☆『燃料電池パワー』Vol.23の内容
【今週の燃料電池関連画像】 
☆第80回箱根駅伝より/計3枚
・大会本部車となったHonda FC STACK FCX(撮影:沼崎英夫)
・箱根駅伝終了後、トランスポーターに搬入されるHonda FC STACK FCX(1月3日午後2時過ぎ、東京・大手町の読売新聞本社前)(撮影:沼崎英夫)
・Honda FC STACK FCXのスケルトン。風呂明日に燃料電池が左右に2基、後部座席下に高圧水素容器が2本、座席後部上部にウルトラキャパシター群。(東京モーターショウでHonda提供)
【沼崎英夫/技術レポート】
◇NEDO平成14年度公募固体高分子形燃料電池要素技術開発等事業「次世代燃料電池の技術開発報告会」
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供しています。サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html

☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒198−0032 東京都青梅市野上町4−3−4ベルドール河辺201
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■PEM−DREAM EVENT
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☆1月の燃料電池市民講座
『荏原バラード社の事業展開』
ゲスト=荏原バラード社

 1998年、カナダのバラード・パワーシステムズ社と日本の荏原製作所は、燃料電池の事業展開のために、合弁会社「荏原バラード社」を誕生させた。それから5年、固体高分子形燃料電池モジュール「Nexa」を使った移動用電源製品「FCBox」が発売され、来年には家庭用燃料電池システムも発売されようとしている。2004年の幕開けに、燃料電池の扉を開いたバラード社の技術について、また、荏原バラード社の会社、事業、製品などを中心にお話しいただく予定です。当日は燃料電池モジュール「Nexa」も登場します。
荏原バラード社のホームページ  http://www.ebc.ebara.com/
○日 時 1月24日(土)午後2時から
○場 所 株式会社守谷商会会議室(東京駅八重洲口から3分、地図をお送りします)
○参加費 2000円(PEM−DREAM会員は無料)
○申し込み方法 メールにて、「1月の燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
 メール info@pem-dream.com 

■燃料電池関連イベント
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☆JARI次世代自動車フォーラム
◇開催日 1月14日(水)〜15日(木)
◇場所 国連大学(東京・青山)
◇主催 財団法人日本自動車研究所
◇登録料 会員 15,000円 非会員 20,000円 学生 8,000円
◇定員 300名(定員になり次第締め切らせて頂きます)
◇案内書と申込書 http://www.jari.or.jp/ja/sanjyo/annai.pdf
◇問い合わせ (財)日本自動車研究所業務部渉外・広報Gr 高橋
  電話 : 03-3503-3651
  mail : mtakahas@jari.or.jp

☆ガスエネルギー新聞
第1回「ソリューション・セミナー」
●テーマ1
「水素エネルギー利用」「燃料電池」の開発状況とその将来展望
●テーマ2
「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」の開発と事業化への取組み(東京ガス/大阪ガス)

◇開催日:大阪会場→2004年1月19日(月)
◇開催時間:14:00〜17:00
◇会 場:大阪会場→メルパルク大阪
◇講 師:大阪会場→テーマ1 小久見善八氏(京都大学大学院教授)

          テーマ2 本田国昭氏(大阪ガス株式会社理事 家庭用コージェネレーションプロジェクト部長)
◇受講料:1人20,000円(消費税込み)
◇定 員:大阪120名
◇申込締切:大阪 1月9日(金)
◇申し込み方法:http://www.gas-enenews.co.jp/seminar/index.html から申込用紙をダウンロードして、FAXで。
◇お問い合せ: ガスエネルギー新聞・事業部(担当:山本、福島)
TEL:03−3592−5797

☆SSKセミナー
平成16年の政策選択と開発第一線のビジョンは?
「家庭用燃料電池普及へのロードマップと戦略」
◇講師等:<1>モジュール化、燃料電池と政策選択    
     安藤 晴彦 氏

    (経済産業省 資源エネルギー庁 企画官[国際戦略・燃料電池担当])
     <2>燃料電池の最新開発動向について

        −いち早く全国展開した家庭用燃料電池の実証テスト状況ー
     池松 正樹 氏

    (新日本石油(株) 新エネルギー本部 FC事業部 事業部長)
◇日 時:2004年1月20日(火) 午後2時〜5時
◇会 場:明治記念館(東京都港区元赤坂2−2−23)
◇受講料:29,800円(消費税込)
◇主 催:株式会社 新社会システム総合研究所
http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_04009.html
◇問い合わせ・申し込み:
株式会社 新社会システム総合研究所
TEL 03−5532−8850
申込受付FAX 03−5532−8851
E-mail  info@ssk21.co.jp
または、上記HPから申し込みができます。

☆第4回燃料電池自動車国際シンポジウム
◇日時 1月23日(金)13:30〜17:40
◇場所 国連大学(東京・青山)
◇主催 国土交通省
◇参加費 無料
◇定員 350名
◇プログラム・参加申し込み http://www.levo.or.jp/infomation/inf00.html
◇申込締切 1月20日(火)(定員になり次第締め切らせて頂きます)

☆1月31日にソーラーカー、燃料電池車製作講習会

 5月初めに行われる電動車両のエコノミーランである「ワールド・エコノムーブ」(WEM)と7月末〜8月初めの3日間に行われるソーラーカー・レース「ワールド・ソーラーカー・ラリー」(WSR、共に秋田県南秋田郡大潟村)などの主催団体が、出場者の製作講習会を1月31日午前8時50分〜午後5時30分、東海大学高輪校舎(東京・港区高輪2-3-23)で開く。

 昨年はWEMとWSRと同時開催のJISC(全日本学生ソーラーカー選手権大会)に燃料電池部門が新設された。今年のレギュレーションと開催日程は当日発表される予定。「燃料電池車の高効率運転法」(大同メタル工業)、「DC-DCコンバーターの適材適所ー太陽電池&燃料電池への応用」(小山高専・鹿野研究室)などの講演と機器の展示がある。参加費無料、申し込み不要。
問合せ先:東海大学工学部木村研究室(電話0463-58-1211内線4092)

☆新潟県燃料電池実証試験研究開所式
◇日時 2月3日(火)13:00〜17:00
◇会場 長岡技術科学大学メディアセンター
◇内容
(1) 新潟県燃料電池試験サイト視察
(2) 新潟県燃料電池実証試験サイト開所式
注)会場(長岡技術科学大学マルチメディアセンター)から遠隔操作により燃料電池の起動を行います。
(3)記念講演
  「燃料電池の市場性について」(仮題)
  株式会社日本総合研究所創発戦略センター所長 井熊均氏
◇問い合わせ (事務局)新潟県産業労働部原子力安全・資源対策課
            資源エネルギー推進係 葉葺(はぶき)
   電話 025-280-5257(直)
E-mail s050070@mail.pref.niigata.jp

☆燃料電池を知る会 in OKAYAMA
『時代は進む、燃料電池〜わたしの家に燃料電池が来る日〜』
◇日時 2月7日(土)午前10時〜午後3時まで
◇会場 岡山国際交流センター8階
(岡山駅前西口、交流センター最上階 Tel.086-256-2000)
◇資料代(入場整理券) 1000円 ※高校生以下無料
◇内容
●生バンド演奏 10時〜
「燃料電池が地球を救う!」
出演「やまざるバンド」
●寸劇 10時30分〜
「時代は新しいエネルギーをまっている!」
劇団「ぬーもす」
●講演会 13時〜
講師 広瀬隆氏  
●展示物 10時〜15時
・家庭用燃料電池システムモデル住宅
・太陽光発電と燃料電池の組み合わせによるミニプラント
・各メーカー開発中の家庭用燃料電池パネル
・中国製燃料電池などいろいろな燃料電池の展示
・燃料電池自転車の試乗 など
◇参加申し込み 当日、直接会場へ。

■PEM−DREAMニュース
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☆北海道平成15年度水素・燃料電池実証実験オープニング参加できずの記

 1月10日、北海道札幌市青少年科学館サイエンスホールで「北海道平成15年度水素・燃料電池実証実験オープニングシンポジウム」が開催された。今年は各自治体での燃料電池導入を巡るさまざまな取り組みが行われるだろうと考えて、交通費の許す限り参加して報告しようと意気込んでいた。

 02年8月に札幌で実証試験の公開イベントがあり、その報告はNo.57(02年8月6日号)に載せたので、それからの進展も知りたいと思って羽田から飛んでいった。東京は快晴だった。札幌は雪が降るような予報だったが大雪となり、苫小牧上空で1時間ほど空中待機して粘ったが、燃料切れで旭川に連れて行かれた。旭川空港から札幌まで2時間以上かかり、帰りの便も飛べるかどうかわからないので、そのまま引き返すことになった。今期初の新千歳空港の閉鎖だった。

 そのようなわけで、この号での報告はできなくなったが、担当者の方から資料やレポート、写真などをお送りいただいて、次号でイベント報告をします。

☆厳冬期の箱根路を走ったHonda FC STACK FCX

 2004年1月2日午前8時、号砲と共に東京・大手町の読売新聞本社前を飛び出した第80回箱根駅伝の20人の学生選手の直後の車列の先頭にHonda FC STACK搭載FCXの姿があった。まもなく読売本社裏の路上ではもう一台のHonda FC STACK搭載FCXがトタンスポーター(車両輸送バン)に積み込まれた。付き添っていた藤本幸人氏(本田技術研究所・第91研究室栃木・主任研究員、燃料電池車パワープラント開発責任者)は「燃料電池の立ち上げにはなんの不安もなかったが、ハプニングで車体が傷ついたりした場合に備えて」と笑った。F1やソーラーカーレースなどで万一に備えて代車を用意するのはファクトリー・チームの常套手段だ。

 箱根駅伝の「大会本部車」になったHonda FC STACK搭載FCXはレース車両ではないが、話題の燃料電池車が新春早々コケてはならないからだ。1号車が無事に走り出したのを見届けて舞い戻ってきた2号車はお役ご免。読売本社周辺を埋め尽くした出場校の関係者、応援団、チェアガールと大群衆が散った後、代車はトランスポーターで運び去られた。不測の事故でもなければ車両自体にはなんの問題もないので代車を駅伝に同行させる必要はなく、東京で待機していればいい、のだという。

 翌3日午後1時33分、駒澤大学が3連覇でゴールイン、駅伝と共に往復約220kmを走破したHonda FC STACK搭載FCXは2時過ぎ、読売本社横の道路でトランスポーターに収容された。万一に備えて折り返し点の箱根・芦ノ湖に高圧水素タンクを用意したが補給の必要はなかった。「ガスの心配よりも、往路をフィニッシュしてから、交通規制が解かれた道路を宿舎までFCXを移動させるのが大変だった」と藤本氏。

 本田技研工業は年末にHonda FC STACK搭載FCXについて全面広告を2回出した。12月27日付きの日本経済新聞に、「氷点下20度でも始動可能な燃料電池がホンダから登場/次世代型燃料電池「Honda FC STACK」を搭載した「FCX」が冬の箱根駅伝でその性能を証明する」と見出しで謳い、加美陽三氏(本田技術研究所・主席研究員、FCXプロジェクト開発責任者)と藤本氏へのインタビューと性能紹介の記事を載せ、次いで大晦日には駅伝主催紙の読売新聞の別刷り「箱根駅伝特集」に「ぼくたちの子供が大人になった時のために。「Honda FCX」が、今走り出す。」と「ホンダ燃料電池車」の全面広告で両氏のトークを載せている。

 ホンダが自社開発した新型燃料電池「Honda FC STACK」と搭載の新FCXの特徴と主要諸元は昨年10月10日の発表と変わっていない。それによると新FCXは新スタックを2基搭載している。出力は(2基合計)で86kWで、従来型(FCX-V3搭載のHonda燃料電池スタック)よりも10kW増で、出力密度(容積比、重量比)は2倍以上に向上させたという。同社は99年の「FCX-V2」と01年に「FCX-V3」に自社開発した燃料電池スタックを搭載したが、02年12月に限定リース販売を始めたFCXにはバラード社製を搭載した。以前も現在も自社開発燃料電池とバラード製を並行して搭載して試験中であるという。

 12月27日付日経広告には「NEW FCX」と「03FCX」と(同社の)「ハイブリッド車」の発進加速性能グラフ(ゼロ発進後の経過時間(秒)と加速G)が出ているが、「03FCX」は02年末発売のバラード製搭載車を指すものだろう。このグラフによると両燃料電池車はスーパーキャパシター(同社は「ウルトラキャパシター」と呼んでいる)と交流同期モーター搭載の特性を発揮して約0.5秒でハイブリッド車を凌ぐ急峻な立ち上げを示し、約2.5秒で最大Gに達し、以後減少しているが、「NEW FCX」はハイブリッド車、「03FCX」を上回る高いGを維持している。約0.5秒から約2.5秒の間のプラトー状の高G域で「NEW FCX」はフラツキがない。同社は新FCXの特徴として、走行性能の向上、氷点下での低温始動の実現、高温での耐久性の向上、量産化を指向した素材の多用の4点を挙げている。(日経広告)

 具体的には、アロマティック電解質膜の採用により従来のフッ素樹脂系電解質膜では難しかったマイナス20℃からプラス95℃までの発電が可能になり、耐久性も大幅に向上した。現在の大方のPEFCは0℃〜80℃程度で作動しているが、これによって氷点下の始動が可能になり、熱効率も向上し、放熱も容易になった。ガソリンエンジンでは排熱の約半分は排気で排出されるが、燃料電池では排気はないので排熱はほとんど冷却水→熱交換器で大気中に放散しなければならない。エンジン排熱よりも一桁低い80℃程度で、環境温度との温度勾配が小さいので出力は小さくてもガソリンエンジンを上回る大面積のラジエーターを装着せざるを得ず、排熱は自動車メーカーの悩みの種の一つである。

 ホンダにとって次の課題は作動温度領域をさらに上下に拡張することである。内燃機関(ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン)ではマイナス30℃での始動は普通であり、グローバルな商品になるための必須条件である。現在の限定リース販売は、事実上、「関東以北では使用しない」という了解のもとに行われている。昨年8月1日に秋田県大潟村で開催されたWSR(燃料電池実用化推進協議会協賛)の開会式で、出場した燃料電池車3台の先導にFCXが予定され、地元の販社は引き受けたものの実現しなかったのはこのような事情による。

 PEFCの作動温度を100℃超200℃をめざし、無機系電解質膜〜無機酸塩を含むブレークスルーの熾烈な開発競争が産学で行われている。新FCXでは反応で副生された水の一部を使う内部加湿(自己加湿)であることには変わりはない。それでも低温でのイオン導電性を大幅に向上させた。従来のカーボン成形品に対して、金属プレスセパレーターでスタックを形成するシンプルな構造に変更し、従来の自社製燃料電池に比べて部品点数を約半減し、将来の量産指向と出力密度の倍増とセパレーター接触面の導電性の向上と比熱の低減、小型化等による熱容量の低減と併せて冷間始動時間を従来の1/5に短縮した。暖気のためのプレヒートは行っていない。システムの高効率化により同容量の水素による航続走行距離は40km増の395kmに(LA4モード)、燃費は10%以上向上した。(対バラード製)
 

 「03FCX」がバラ−ド製スタック1基を搭載しているのに対して新FCXがFC STACKを2基搭載しているのは、搭載性や使い勝手などさまざまな理由があるようだが、将来の量産性を見越してのユニット化の狙いがあるように思える。軽自動車クラスは1基、小型車クラスは2基、中型車クラスは3基、大型車クラスは4基・・・。クルマの特性に合わせてオリジナルな設計が求められる内燃機関とは違った発想が燃料電池には求められ、また可能である。ユニット化でレイアウトの自由度も増すだろう。
※走行中の画像は、http://www.honda.co.jp/news/2004/4040107c.html

来年、日米で新FCX発売を発表

 本田技研工業は1月7日、05年にHonda FC STACK搭載の燃料電池搭載車を日米同時にリース販売する、と発表した。リース価格は未定。同社は02年12月、バラード製燃料電池搭載のFCXを限定リース販売を始め、国内3台、米国で4台を販売している。国内リース価格は月額80万円。
(沼崎英夫)

■WEB LINK NEWS
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04/01/06 「株式」日本電池(6931)−個別銘柄ショート・コメント(フィスコ)*14:42<6931.>日本電池244+40

 後場一段高へ。昼休み中に、燃料電池開発に向け日米欧で規格、開発促進へ向けて政府間協定を結ぶ方針と一部伝わっている。燃料電池関連としての位置付けが高いことから、同社の期待材料としても捉えられているようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040106-00000053-fis-biz

04/01/06 燃料電池で日米協定締結へ=安全基準の統一目指す−経産省(時事通信)

 協定には、安全基準の統一に向け、両国がそれぞれ行う実証試験の結果など、幅広い情報を交換することなどが盛り込まれる見込み。また、両国の基準統一が実現すれば、世界的な基準として採用するよう国際標準化機構(ISO)に働き掛ける方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040106-00000153-jij-pol

04/01/07 「株式」チノー(6850)−個別銘柄ショート・コメント(フィスコ)*14:42<6850.>チノー350+19
7営業日続伸。25日線を突破し上昇ピッチに弾みが付いてきている。燃料電池試験装置やDVD向け計装システムなどを材料視しているようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040107-00000050-fis-biz

04/01/07 氷点下対応の燃料電池車発売へ=05年に日米でリース開始―ホンダ(時事通信)
*ホンダは7日、同社が開発した氷点下20度でも始動できる燃料電池スタック(発電装置)搭載の燃料電池車「FCX」を、2005年から日米両国でリース販売すると発表した。既に同スタック搭載車で国内の公道走行試験を進めており、米国でも近くカリフォルニア州などで公道試験を開始する予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040107-00000175-jij-biz

04/01/08 「株式」 本日の注目個別銘柄(フィスコ)
6951 日電子 818 +100
後場から急騰、ストップ高まで。特に目立った材料は観測されていないようだ。一昨日、燃料電池開発に向け日米欧で規格、開発促進へ向けて政府間協定を結ぶ方針と一部伝わっており、燃料電池関連として同社のキャパシタ技術に対する期待が蒸し返されているとの見方が多いようだ。ヘッジファンドなどの売買も観測されると。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040108-00000058-fis-biz

04/01/08 燃料電池の研究開発で協力 日米、共同声明に署名(共同通信)

 坂本剛二経済産業副大臣は8日、来日したエーブラハム・米エネルギー長官と都内で会談し、燃料電池と水素技術の研究開発などで両国の協力を強化するため、協定締結に向けた交渉に入ることで合意し、共同声明に署名した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040108-00000200-kyodo-soci

04/01/09 ティーエス、高感度な水素センサーを採用した漏れ検査装置を発売(日刊工業新聞)

 ティーエスは漏れ検査装置にスウェーデンのベンチャー企業、センシスターの新型高感度水素センサーを採用した。このセンサーは非可燃性の混合ガスを使用しているため、引火の危険がない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040109-00000006-nkn-ind

04/01/13 1キロワット発電の燃料電池開発=関電と三菱マテリアル(時事通信)*関西電力と三菱マテリアルは13日、都市ガスを燃料とした固体酸化物形燃料電池を開発し、1キロワットの発電実験に成功したと発表した。両社はさらに改良を進め、2006年度末をめどに数十キロワット級のシステムを中型店舗向けなどに商品化する計画だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040113-00000582-jij-biz

■ニュース短信
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●玉川大ハイブリッドカー、豪州4000kmを横断

 バラ−ド製燃料電池Nexaと太陽電池を搭載した玉川大学ソーラーカープロジェクトのハイブリッドカー「Apolondine」号は03年12月19日に西オーストラリア州の州都パースをスタート、27日午前10時30分、市長ら約200人の出迎えを受けてシドニーに到着した。現地発の走行日誌は下記のホームページに掲載されている。詳報は1月15日にホームページに発表される予定。
http://tscp.tamagawa.jc/shc/

■海外ニュース(12月ー2)
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<輸送>
●現代と起亜が32台の燃料電池自動車を米国で試験へ

 現代自動車と起亜自動車は、2004年初から米国で32台の水素燃料電池自動車を試験すると発表した。両社は10年以内に、韓国内で1万台規模で燃料電池車を生産する体制を整え、2020年には商業生産に入るだろうとしている。

●企業連合が国家燃料電池バス構想を始動

 WestStart-CALSTARTが国家燃料電池バス開発構想を調整している。構想では、6年で1億5,000万ドルを燃料電池と水素技術の研究開発と実証のために拠出する。活動は、燃料電池および水素自動車の商業化のため、技術および経済性の両面で輸送機器への燃料電池および水素の利用の障害となる要素を除去、軽減に取り組む一方、一般の燃料電池と水素に対する理解を進めるために移動教室も開催する。
http://www.calstart.org/info/specialannouncementsfyi/coalition_of_industry_leaders_launches_national_fuel_cell_bus_initiative.php

●パーカー・ハニフィン氏(Vectrix社)が燃料電池ハイブリッドスクーターを発表

 パーカー・ハニフィン氏は、マイアミビーチ(フロリダ州)における燃料電池セミナーで燃料電池ハイブリッド電動スクーターのプロトタイプを発表した。パーカー氏は車両製造メーカーと部品メーカーからなる国際的な開発チームを主導し、スクーターの実証プロジェクトを進めている。Vectrix Corporation, Giner ElectromechanicalSystems, GP Batteries International, Ltd., Methanex Corporationおよびデザイン会社の ROBRADY がプロジェクトに参加している。
http://www.parker.com/markets/FuelCells/Parker-Vectrix%20Scooter%20Brochure%2010-13-03.pdf

<定置用電源>
●丸紅とFuelCell Energyが燃料電池2基を設置

 丸紅とFuelCell Energy社は、2基のDirect FuelCell_ (DFC_) 発電機を長野県伊那市にあるエプソンの工場に設置すると発表した。丸紅は、燃料電池開発会社であるFuelCell Energy社のアジア地域でのパートナー。250 kW 級DFC発電機2基は2003年第4四半期中に、東京に本社を置くエネルギーサービス会社(株)ファーストエスコ(FESCO)に供給され、FESCOが発電機を保有、運用管理を行う。DFCユニットは液化天然ガスを燃料とし、電力と蒸気とを工場に供給する。
http://www.fce.com

●IdaTechが天然ガス、液化プロパンガス併用燃料電池システムを発表

 IdaTech社は、マイアミ(フロリダ州)で行われた燃料電池セミナーで5-kW級天然ガス、液化プロパンガス併用燃料電池システムを米国市場向けに発表した。
http://www.idatech.com/media/news.html?article=56

<燃料・改質器・貯蔵>
●DTEがミシガンに水素エネルギーパークを建設へ

 DTEエナジー社は、米国エネルギー省、ミシガン州、サウスフィールド市と協力して水素エネルギーパイロットプロジェクトを展開、建設、運営することになった。プロジェクトは、水道水から水素ガスを発生させ、燃料電池発電機に利用する他、燃料電池自動車用にも供給する。プロジェクトの予算は5年で300万ドル。設備の規模は、小規模なオフィス一軒あるいは20戸の一般家庭の年間消費電力に相当する年間10万キロワット?時の電力量と、3台の燃料電池自動車に毎日圧縮水素ガスを供給できるものになる予定。
http://www.dteenergy.com/pressRoom/pressReleases/hydrogenPowerPark2.html?searchType=&searchValue=DTE+Energy

●プロトンエナジーがUNLVに太陽光利用水素システムを提供
プロトンエナジーシステム社はネバダ大学ラスベガス研究財団から、同社のHOGEN_RE水素発生器と、外部調達した太陽光発電パネルおよび貯蔵タンクを利用した水素システムの設計、建設、統合、試運転までを行う契約を受注した。プロトン社は契約総額137万6,640ドルの50%を負担するが、UNLVRFから68万8,320ドルを上限として受け取る。
http://www.protonenergy.com/index.php/html/companyinfo/news/pressreleases.html

<燃料電池コンポーネント>
●T/J Technologiesが電極触媒用の新素材を提供

 T/J Technologies社は、米国国立化学財団の補助を受けて開発した陽イオン交換膜型および直接メタノール型燃料電池の電極触媒用材料を供給する。この新しい陽極材は、同量の白金を使用した上市済みの高性能電極材に対して、エネルギー密度を10%以上向上させることができる。
http://www.tjtechnologies.com/news/article.html?id=1&TJTech=c7ea3d364a619f6702045e36eef339b9

●住友金属工業が燃料電池セパレーター用新規なステンレスを開発

 住友金属工業は、燃料電池セパレーター用高性能ステンレス鋼板を開発した。開発されたステンレス鋼板は、従来品とはまったく異なり、低い表面接触電気抵抗を有しており、安価に量産化が可能としている。
http://www.sumitomometals.co.jp/e/news/news2003-10-28.html

●Weidmannの新技術、セパレーター量産が可能に

 Weidmann Plastics Technology社は、燃料電池用セパレーターの新しい量産技術を開発した。Weidmann'sの射出圧縮成形法によれば、従来法では4ミリ厚のセパレーターに約20分を要していたセパレーターの製造を、1.6ミリ厚で3分以内の短時間で製作可能。セパレーターは、グラファイトの充填率が重量で80%を超える高充填プラスチックとなる。

<報告・市場調査>
●燃料電池研究拠点としてのロチェスターについての報告

 ロチェスター地域の雇用創出のための経済開発グループであるGreater RochesterEnterprise (GRE)は、グレーターロチェスター・ニューヨーク地域における燃料電池の研究および商業化計画についての調査結果を公表した。コンサルタントであるDeloitte & Touche Fantusの指導の下に行われた報告によると、同地域が燃料電池の研究、製造の中心地となるに適しており、燃料電池産業に関わる幅広い企業が進出するのに理想的な場所であると結論している。

<その他のニュース>
●燃料電池機構が協力のための覚書に署名

 米国燃料電池評議会(USFCC)と日本燃料電池商業化会議、フュエルセルズ・カナダ、国際燃料電池評議会、フュエルセル・ヨーロッパは、燃料電池の商業化に関する情報交換、教育、規制、技術交流で協力するための覚書に署名した。覚書では、各団体はメタノール燃料電池カートリッジの航空輸送に関する規制の変更に関する提案書に対する支持を表明する一方、その他規制に関する協力、情報交換の可能性の探索、陽イオン交換膜型(PEM)燃料電池コンポーネントの試験方法に関する情報交換についても合意した。
http://www.usfcc.com/Pressrelease.htm

●Neutron Technologiesがフュエルセルズ・カナダに参加

 電子制御システム統合会社であるNeutron Technologies社が, フュエルセルズ・カナダに参加した。
http://www.fuelcellscanada.ca/Press%20releases/neutronnews1.html

●Global ThermoelectricとFuelCell Energyとの合併が完了

 Global Thermoelectric社とFuelCell Energy社との合併が完了した。

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■燃料電池ワールド
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