□燃料電池ワールド
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■Vol.115 2003/10/22発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■お知らせ
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☆秋のイベント(再掲)
8月の第1回燃料電池ジャンボリーで使用された中国製の燃料電池(FCA−160−A)が、輸入販売元のAGVシステム研究所のご協力で展示することができ、順調に稼働しています。
PEM−DREAMは12月にかけて各地域のイベントに協力しますが、燃料電池自転車の試乗会とともに中国製燃料電池は注目を集めるでしょう。会場などの詳細情報は随時載せていきますので、ご都合がついたらぜひおいでください。地図は詳細情報から見ることができます。
◇千葉県野田市産業祭
・日 時 10月25(土)〜26日(日)10:00〜16:00
・場 所 野田市文化センター
・詳細情報 http://www.city.noda.chiba.jp/events/events/ev-menu.htmlPEM−DREAMは中央公民館前広場に出展しています。
地図はhttp://www.city.noda.chiba.jp/shisetsu/image/tizu/cyuuoukouminkan.gif
◇その後のイベント予定
11月1日(土)〜2日(日) 学校法人トヨタ東京整備学園日本自動車整備専門学校文化祭
11月8(土)〜9日(日) 長野県飯田市「生活と環境まつり2003」
12月11(木)〜13日(土) エコプロダクツ2003(東京ビッグサイト)
☆荏原バラード社がホームページを開設
燃料電池メーカーとして世界のトップを走るバラード社が、日本における拠点として荏原製作所と合弁で設立した荏原バラード株式会社のホームページが開設されました。このホームページでは、荏原バラードの会社概要、燃料電池に関する基礎知識や家庭用・業務用の燃料電池製品の紹介をしています。ぜひ一見を。
URL: http://www.ebc.ebara.com/
☆進化した「遊んで作る燃料電池100円実験キット」(再掲)
『現代化学』11月号に、実験キットを考案された佐藤昌史さんの論文が載ります。内容は実験キットを更に分かりやすい形に進化させたもので、手軽な材料で安価に作るポリシーは変わりません。
【月刊誌『現代化学』11月号】
(10月15日発売、定価800円、東京化学同人 http://www.tkd-pbl.com)
特集『燃料電池開発の現状と展望:エネルギー・材料・環境から』
1.燃料電池とは:基本原理から考える(太田健一郎・石原顕光)
2.燃料電池のための水素とその触媒(斉藤泰和)
3.マイクロ燃料電池(梅田 実)
4.自動車用燃料電池(杉山雅彦)
5.定置型コージェネレーション用燃料電池(内田裕之・渡辺政廣)6.高温型燃料電池:SOFCの技術開発(江口浩一)
7.宇宙用燃料電池:宇宙という特殊環境下における必要技術とその開発(曽根理嗣)8.燃料電池をつくろう:身近な物で作る食塩水形燃料電池(佐藤昌史)
全国書店で発売中.直接注文は03-3946-5311へ.
☆10月市民講座はお休みします(再掲)
上記のようにイベントが集中してしまいましたので、10月の市民講座はお休みします。
☆燃料電池バスに乗りましょう!(再掲)
東京都は8月28日から、路線バスとして燃料電池バスを走らせています。このバスには、1乗車200円を払えば誰でも乗れます。このバスに多くの人が乗ることで、燃料電池バスに対する関心が高いことを示せます。それは、都市の大気汚染を早く解決して欲しいという世論の表れともなるでしょう。首都圏に住んでおられる方も、出張で東京に来られた方も、時間をやりくりして乗ってみませんか。路線や時刻の詳しい情報は以下のホームページで知ることができます。
http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/community/news/new/topics01-287.htm
☆『燃料電池パワー』Vol.15 の内容
【今週の燃料電池関連画像】
・東京モーターショーより/マツダの水素ロータリー自動車。車体はRX−8を流用している。ダッシュボードはスポーツタイプだ。ボンネットには大きな水素タンクがデンと座っている。ロータリーエンジンにはガソリンと水素の2つの燃料が注入される。計4枚。
【沼崎英夫/技術レポート】
◇資料紹介/日経BP編「燃料電池2004」
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供しています。サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html
☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)
日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。
また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。
内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒198−0032 東京都青梅市野上町4−3−4ベルドール河辺201
燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■燃料電池関連イベント
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☆SSKセミナー(再掲)
「燃料電池自動車用の水素供給の未来図と
水素のビジネスチャンスに挑む岩谷産業 」
◇講師等:<1>燃料電池自動車用燃料搭載・給ガス技術の海外動向
山本 寛氏(技術ジャーナリスト)
<2>岩谷産業の水素事業戦略〜水素ステーションを中心として〜
建元 章氏(岩谷産業(株) 産業ガス・溶材本部ガス技術部 部長)
◇日 時:10月31日(金) 午後2時〜5時
◇会 場:明治記念館(東京都港区元赤坂2−2−23)
◇受講料:29,800円(消費税込)
◇主 催:株式会社 新社会システム総合研究所
http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_03308.html
◇問い合わせ・申し込み:
株式会社 新社会システム総合研究所
TEL 03−5532−8850
申込受付FAX 03−5532−8851
E-mail info@ssk21.co.jp
または、上記HPから申し込みができます。
☆比較住宅政策研究会
◇日 時 :2003年11月14日(金)午後7時00分〜9時00分
◇テーマ:実用化目前の家庭用燃料電池
◇報告者:坂本一郎氏(燃料電池NPO法人PEM−DREAM事務局長)
◇会 場: 新宿アイランドタワー19階 都市公団東京支社1902会議室(地図はホームページ
http://map.yahoo.co.jp/pl?la=1&sc=3&nl=35.41.23.970&el=139.41.48.118&CE.x=333&CE.y=273 参照)新宿駅西口から徒歩10分、丸の内線西新宿駅地下道で接続、徒歩3分
◇参加費:500円(参加費は、研究会終了後の講師を含めた飲み会の費用や研究会の運営経費として利用します。)
◇要 旨:環境・エネルギー問題への関心の高まりを受けて、燃料電池の開発が急速に進められています。1kW(家庭用電力の半分を供給可)の燃料電池が100万円で来年度末までには発売される予定で、補助金が半分程度つけば、ランニングコストが通常の電力より安いために普及するものと思われます。分散型電源とコージェネシステムが住宅に設置される社会は、住宅と都市のあり方を大きく変える可能性を持っています。燃料電池の基礎知識と住宅用途の開発状況について報告いただき、議論します。
◇参加希望者は、資料及び会議室の準備の都合がありますので、あらかじめEメールでご連絡下さい。なお、ご連絡がなく出席の場合は、座席や資料等が用意できないことがあります。申し込み後に欠席等する場合も、お手数ですがメールでご連絡下さい。*これまでの研究会のテーマや配付資料等は下記の私のホームページに掲載されています。
◇事務局:海老塚良吉 E:mail ryou.ebizuka@nifty.ne.jp
個人のホームページ http://homepage1.nifty.com/ebizuka
☆日本計画研究所セミナー
第 7580 回
「NEDO
燃料電池・水素エネルギーの実用化へ
国家目標の達成に向けて克服すべき技術課題と対応
〜燃料電池自動車、定置用燃料電池、携帯用燃料電池の技術開発 〜」
http://www.jpi.co.jp/index.jsp?mf_init=7&bf_para=7580__1
◇講 師:名久井 恒司 氏
(新エネルギー・産業技術総合開発機構 燃料電池・水素技術開発部 部長)
◇日 時:11月14日(金)午前10時〜12時
◇会 場:JPIカンファレンススクエア(千代田区有楽町)
◇受講料:19,780円
◇主 催:株式会社 日本計画研究所
第 7544 回
「岩谷産業株式会社
水素ステーション技術の現状と残された課題
〜鶴見ステーション・有明ステーション・JHFCプロジェクト〜」
http://www.jpi.co.jp/index.jsp?mf_init=7&bf_para=7544__1
◇講 師:神山 直彦 氏
(岩谷産業(株) 産業ガス・溶剤本部 ガス技術部 副長)
◇日 時:11月7日(金) 午前10時〜12時
◇会 場:JPIカンファレンススクエア(千代田区有楽町)
◇受講料:24,430円(資料代・消費税込)
◇主 催:株式会社 日本計画研究所
◇問い合わせ・申し込み:
株式会社 日本計画研究所
http://www.jpi.co.jp
TEL 03−3508−9070
申込受付FAX 03−3556−4101
E-mail biz-forum@jpi.co.jp
または、上記HPから申し込みができます。
■PEM−DREAMニュース
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☆疑問の回答
先週の「環境博杉並2003」報告で、3つの疑問を投げかけたところ、「大学で燃料電池の研究をやっている一読者」の方から以下のような回答をいただきました。ありがとうございました。公開する承諾をいただきましたので、掲載します。●は疑問とした書いた文章で、その1行後が回答です。
●この膜はガス協会の方からいただいたものだが、すでに1000人近い人が触っていて、手の油でべとつき加減になっている。それを落とすのに洗剤や石けんなどが使えるのかどうか、分からないから怖くてそのままにしていたが、そろそろきれいにしてやりたい。どなたか教えてください。
展示用(MEAとして使用する予定のない)固体高分子膜でしたら、傷がつかないように中性洗剤等で洗浄可能だと思います。ただし、洗浄後洗剤が残らないように水道水で十分にすすぐ必要があります。最後に蒸留水があれば、それですすぐと理想的です。
理想的にはエタノールやアセトンなどの有機溶剤で油脂分を落とした後に過酸化水素水溶液(1%程度)で煮沸して完全に脱脂するのが良いですが、既に「手で触られ」るなどして著しく汚染された状態のものならば、洗剤で洗うのとあまり変わりはないと思われます。
いずれの方法にせよ洗浄、乾燥後の膜は乾燥のさせ方によって波打ったりすると思います。これらは100℃前後に熱したアイロンで(もちろんクッキングシートなどの耐熱シートで当て布をして)プレスしてあげれば元にもどります。
言うまでもないことですが、上記のような処理をした高分子膜はプロトン伝導膜としての本来の性能は保証されません。
●また、今回目立ったのは、「どうして電子ではなくてプロトン(水素の原子核)が膜を通るのか」という疑問だった。数人の方から同じ質問を受けた。「だって、プロトンより電子の方が小さいのに、どうして大きい方が通過して小さいものが残るのか?」
この疑問は、水素を解説する図が原因となっている。電子は小さく描かれているので、大きさの違いで判断してしまったようだ。これは物理的な考え方なので、化学反応は馴染みがまだうすいということだろうか。だが我々には初めての問題で、水素分子の構造を図で表現するときに、プロトンと電子の大きさはどう表したらいいのか、これもご存じの方が入らしたら教えてください。
プロトン(陽子)の半径は1.4×10のマイナス15乗メートル、言い換えると、0.0000000000000014メートルなのだそうですが、電子の半径については諸学説により異なるようです。しかし、少なくとも電子の半径がプロトンのそれよりも大きいということは絶対にないはずです。
従って、従来どおり、プロトンは大きく、電子は小さいという表現で良いかと思います。少なくとも「大きさ」に「質量」という概念を持ってくるとすれば、1.67×10のマイナス24乗グラム 0.00000000000000000000000167グラム(陽子)、9.11×10のマイナス28乗グラム 0.000000000000000000000000000911グラム(電子)で圧倒的にプロトンの方が重いです。
では、なぜ大きい(重い)ものがより小さい(軽い)ものよりも容易に膜を透過するのか、という疑問への回答ですが、これはひとえに「通過」とか、「透過」とかいう言葉を使用することからくる誤解だと思われます。「伝導」という言葉を使用するべきかと思われます。
膜中で起きているプロトンの「移動」は、ひとつのプロトンが膜の入り口から入って、空間(イオンチャンネル)をえっさえっさと潜り抜けて出口に至る(いわゆる拡散移動)、というものではなくて、例えばバケツリレーのように、次々にリレーしてくれる媒体によって移動する「伝導」です。加湿された固体高分子膜がプロトン伝導性を示すのは、これらがプロトン移動の媒体となりうるからです。固体高分子膜および純水は絶縁性で、電子の移動の媒体とはなりません。したがって電子は膜を伝導せず、伝導性物質である電極から電線のほうへ(より移動しやすいほうへ)向かうことになります。(もちろん、拡散によって電子も膜の中を移動します。しかし、その量は圧倒的に少ないので、あたかもプロトンだけが移動しているように見えるだけのことです)
つまり、プロトンと電子の移動が起こるか起こらないかは、「媒体の有無」すなわち「移動しやすいか、しにくいか」の違いです。いかな小さく軽い電子でも、金属中は自由に移動できます(電気が流せます)が、プラスチックやゴム中は殆んど移動できません(不可能ではないですが、電気を流すにはものすごいエネルギーが必要です)。それと同じことです。
●水素の危険性についても、初めて「水素爆弾」が引き合いに出された。これには困った。同じ水素でも、水素爆弾と燃料電池の使い方(?)の違いについては自分が勉強していないからだ。
水素と水素爆弾はよく混同されますが、そもそも水爆に使用されるのは「水素ガス」ではなく「トリチウム」(水素の同位体)です。燃料電池用水素で水爆は作れません。(作れたらすごいです)
もう1人の読者からも膜の洗浄について、以下のような説明をいただきました。
使用している膜がフッ素系の固体高分子膜(Nafionなどの燃料電池用膜)ならば、以下に記すNEDOの標準処理できれいになります.
1.3%過酸化水素水中煮沸1時間
2.蒸留水中煮沸1時間
3.1M硫酸水溶液中煮沸1時間
4.蒸留水中煮沸1時間
膜がフッ素系でなく,炭化水素系でも大丈夫だとは思いますが、やったことがないのでわかりません。古くなって茶色くなった膜もこの処理できれいになります。但し、触媒がくっついている膜にはこの処理はできません。膜が壊れてしまいます。
☆「第37回東京モーターショー2003」速報
10月25日から11月5日まで、千葉県幕張メッセで「第37回東京モーターショー2003」が開催される。今日(22日)は、報道関係者への公開日だった。『燃料電池ワールド』も正規の手続きを踏んで報道関係者として認めてもらったので、発行時間を遅らせて第1報をお届けする。
一般的な自動車報道とは違って、『燃料電池ワールド』は燃料電池自動車がテーマである。世界中の乗用車メーカーのブースを回り、燃料電池自動車を見つけて写真を撮るだけで1日かかってしまった。会場が広いのと、燃料電池自動車の展示が増えたことが原因だろう。国内ではトヨタ、ホンダ、日産、三菱、ダイハツ、スズキ、マツダ(水素自動車)の各社が、海外からはGM、ダイムラークライスラーが出品していた。BMWの水素自動車は今回は出展せず、フォードもぐるっと回ったが見当たらなかった。2輪車部門にヤマハが燃料電池スクーターを出展しているという事前情報があったが、そこまで回れず、確認できていない。(正確なところは追加情報でお知らせします)
次世代燃料電池自動車のコンセプトカーを出展したのは、トヨタとホンダ、GMの3社である。トヨタとGMは、燃料電池などを台車に収納して、バイ・ワイヤー(ケーブルで接続する)の車になっていた。ステアリングは航空機のハンドルのようになり、エンジンルームが無くなったのでフロントが広々している。ドアミラーも形の上では無くなった。ホンダは丸ハンドルで、従来車の室内だった。ドアの開閉がプッシュボタンになっていたのがトヨタとホンダだ。
カットモデルは、トヨタ、ホンダ、日産が出している。燃料電池車の構造がわかりやすい。トヨタは現行のFCHVと次世代型の「Fine-N」の両方のカットモデルを出していて、燃料電池自動車のレイアウトを比べることができる。
マツダの水素ロータリー自動車も派手だった。BMWの水素自動車と同じく、ガソリンと水素のどちらでも使えるが、BMWはレシプロエンジンであるのに対して、マツダはロータリーエンジンだ。水素を使うときにはターボを併用する。レシプロエンジンの2000ccクラスに匹敵する。エンジンそのものの展示があった。
ダイムラーのブースに行ったときには、燃料電池自動車の説明パネルを注目されたい。直線とH、Oの文字だけで、燃料電池の仕組みと自動車への適応を、短時間で実にきれいに表現しているビデオがある。こんなにスマートに表現できるとは驚きである。
燃料電池自動車に限らず、面白いコンセプトカーがたくさんあるので、見学は時間がかかると考えた方がいいだろう。次号で、詳しい情報をお知らせしたい。
■WEB LINK NEWS
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03/10/16 新型蓄放電装置を開発=自動車分野で実用化期待―旭硝子(時事通信)*旭硝子は16日、エネルギー密度が従来品の約3倍という大容量の蓄放電装置(電気二重層キャパシタ)を開発したと発表した。ハイブリッド自動車、燃料電池車などの自動車分野をはじめ、高出力で小型の電源が必要な産業分野で実用化が期待できるとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031016-00000081-jij-biz
03/10/17 DCJ、燃料電池車普及で東ガス・ブリヂストンと連携(日刊工業新聞)
ダイムラー・クライスラー日本(DCJ、東京都港区、ハンス・テンペル社長、03・5572・7172)は16日、東京ガス、ブリヂストンに、メルセデス・ベンツAクラスをベースにした燃料電池乗用車「F―Cell」(エフ・セル)を供給する、と発表した。パートナー企業は運用、維持管理費として月額120万円をDCJに支払う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031017-00000008-nkn-ind
03/10/17 新エネルギービジョン策定委員会発足 今年度中に青写真作成−−加古川市/播磨・姫路(毎日新聞)
新エネルギーとしては太陽光発電、風力発電、燃料電池、廃棄物発電、バイオマス発電などがある。同市は風が弱い(秒速3メートル超)が、瀬戸内気候で太陽光は豊富なことなど地域の特性を把握するとともに、エネルギーの消費現況を調査。一方、理論的に算出しうる潜在的なエネルギー量(賦存量)も調査して導入可能な新エネルギーを探るとともに、住民アンケートを実施、導入に伴う街づくりも検討する。事務局は04年1月には、中間報告をまとめたいとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031017-00000006-mai-l28
03/10/17 [けいざい]温暖化防止 数値目標を掲げ具体策−−県計画策定委/佐賀(毎日新聞)
今後取り組む重点項目としては、公共交通機関の積極活用など自動車の適正利用▽太陽光・風力発電など地域新エネルギー利用促進▽家庭での省エネルギー機器導入とごみ減量化▽産業活動での省エネルギー対策▽二酸化炭素を吸収する森林の整備▽環境教育・学習の推進――が挙げられた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031017-00000003-mai-l41
03/10/18 核燃・原子力政策で県民の意見集約 福島県初の世論調査(河北新報)
新エネルギーに関する設問もあるが、原発自体の賛否を問う項目はない。県は「エネルギー政策が県民にどれほど浸透しているか知りたい。結果は予測がつかないが、今後の政策や広報体制などを考える資料としたい」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031018-00000010-khk-toh
03/10/19 下水汚泥ガスを発電燃料に 東京都が企業と共同研究(共同通信)
計画では、水分が99−98%(重量ベース)を占める汚泥を、水分が30%程度の状態まで乾燥化させ、これを蒸し焼きにして可燃ガスを取り出す。排水中のアンモニア分からも水素を取り出し、発電燃料にする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031019-00000072-kyodo-bus_all
03/10/20 自動車メーカー各社、スタイルとパワーを備えた低排ガス車で消費者にアピール(WIRED)
業界観測筋の多くは、PZEV(Partial Zero Emission Vehicle:ゼロ排出ガス車として部分換算される先進技術搭載車)が、水しか排出しない燃料電池自動車が道路を疾駆するような、待望の「水素エコノミー」(水素エネルギーを主要エネルギー源とした産業社会)への道を開くとみている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031020-00000004-wir-sci
03/10/20 新興市場で連携強化へ GMグループ首脳(共同通信)
記者会見では、いすゞの井田義則社長が、オペル車に対するいすゞのディーゼルエンジン供給などの成果を紹介。鈴木修スズキ長は、GMの協力で燃料電池を搭載した軽自動車の開発に成功したと述べた。竹中恭二富士重工業社長は、サーブとの関係強化方針を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031020-00000178-kyodo-bus_all
03/10/20 まちのエネルギー、ビジョン考えて 近江八幡で策定委(京都新聞)
報告会で富岡委員長は基本理念について「新エネルギーを通じて個性ある町づくり」とし、基本方針は「省エネから始まる地域の暮らし」にしたい、と提案した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031020-00000037-kyt-l25
■海外ニュース(10月ー3)
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<輸送>
●カリフォルニアの燃料電池自動車を増加させるトヨタ
トヨタは、カリフォルニア大学アーヴァイン校の米国燃料電池研究センターとデイビス校の運輸研究所に燃料電池自動車(FCHV)を2台追加リースすることを計画中である。
<定置用電源>
●デルファイSECAの固体電解質型燃料電池がガス化石炭で成功裏に発電(2003/09/04)
デルファイ社の固体エネルギー転換連合(SECA、固体酸化物型燃料電池の商業化)による第2世代固体酸化物型燃料電池(SOFC)は、電力のために石炭ガス化燃料を成功裏に使用した。この実用化実験は2003年6月に、アラバマ州ウィルソンヴィルの電力システム開発施設(PSDF)の石炭ガス化プラントで開始された。この実験は、電力生産のために石炭から生成されたガスが燃料電池に有効に使われたかどうかを検証した。
http://www.delphi.com/media/news/pressReleases/pr24675-09042003
<ポータブル/バックアップ電源>
●ヘリオセントリスが新しい学習用燃料電池キットを発表
ヘリオセントリス社は、新しい製品ライン「 hy-Expert(TM) インストラクター」の最初のユニットを発表した。それは、中等教育後と職業教育のために、燃料電池の原理を教える40W燃料電池電源の一式。「 hy-Expert(TM) インストラクター」は、デモンストレーションの電気回路に制御した直流電力を送る自家発電の燃料電池電源である。この電源には,PEM型燃料電池とハードウェア・コントロール、そして全ての必要な安全機能が付いている。また、水素貯蔵と水素発生装置も用意されている。
http://www.heliocentris.com/products/start.html
<燃料・改質器・貯蔵>
●クァンタムがヨーロッパの自動車メーカーに充填システムを提供(2003/09/23)
クァンタム・フュエル・システムズ・テクノロジーズ・ワールドワイド社は、可搬型10,000-psi (70 MPa)水素充填システムをヨーロッパの主要な自動車メーカーから注文を受けた。このシステムは、クァンタム社の10,000-psi 水素燃料システムで操作される燃料電池自動車の充填に使用される。
http://www.qtww.com/press_releases/pr_sep_23_2003.shtml
<燃料電池コンポーネント>
●モーガン・フュエルセルがバイオミメティックス・バイポーラ・プレートを発表(2003/09/29)
モーガン・フュエルセル社の新しいバイオミメティックス技術の前進は、燃料電池の能力を向上させ、生産コストの削減を約束する。特許を取得したバイオミメティックス・バイポーラ・プレート技術は、ガスがプレートをより効果的に流れるようにするために動物の肺と植物の組織でみられる仕組みを模倣している。
http://www.morganfuelcell.com/article_default_view.fcm?articleid=2188&subsite=673
<報告・市場調査>
●巨大な定置用燃料電池市場(2003/09/17)
フュエルセル・トゥデーからの新しい調査『定量化した巨大な定置用燃料電池市場』は、大規模な定置用用途の最近の発展を分析し、導入の割合、開発と資金の領域を網羅している。この調査は、定置用燃料電池が病院、ホテル、下水処理場そして学校を含む広い範囲の場所の電源として進み続けることを明らかにしている。
http://www.fuelcelltoday.com/surveys
<その他>
●ダナが新しい支援センターを開設(2003/09/10)
ダナ社は、イギリスのラグビーと日本の豊橋に新しい燃料電池支援センターを開設した。ラグビーセンターのチームは、燃料電池製品のために適したダナ社の「 Intelligent Cooling(TM)」ポンプの開発に携わっている。日本の新しいセンターは、ダナ社のアジア技術センターとして位置づけられた。このセンターでは、アジア市場の新しいビジネスと製品対応に集中する。燃料電池の知識と経験を持つ人が目下、技術センターで働くスタッフとして加わってきている。
http://www.dana.com/news/pressreleases/prpage.asp?page=1308
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■燃料電池ワールド
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