燃料電池ワールド (2003/10/15 16:40)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.114 2003/10/15発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆秋のイベント(変更)

 8月の第1回燃料電池ジャンボリーで使用された中国製の燃料電池(FCA−160−A)が、輸入販売元のAGVシステム研究所のご協力で展示することができるようになりました。初めて目にする中国製の燃料電池に期待が高まります。

 PEM−DREAMは12月にかけて各地域のイベントに協力しますが、燃料電池自転車の試乗会とともに中国製燃料電池は注目を集めるでしょう。会場などの詳細情報は随時載せていきますので、ご都合がついたらぜひおいでください。地図は詳細情報から見ることができます。

◇設立40周年都市公団技術センター特別公開
・日 時 10月16(木)〜18日(土)(PEMーDREAMは18日10:30〜15:30、燃料電池自転車の試乗と燃料電池の展示を行います)
・場 所 技術センター(八王子市石川町2683-3)
・詳細情報 http://www.udc.go.jp/research/houkokukai15/

◇千葉県野田市産業祭
・日 時 10月25(土)〜26日(日)10:00〜16:00
・場 所 野田市文化センター
・詳細情報 http://www.city.noda.chiba.jp/events/events/ev-menu.htmlPEM−DREAMは中央公民館前広場に出展しています。
地図はhttp://www.city.noda.chiba.jp/shisetsu/image/tizu/cyuuoukouminkan.gif

◇その後のイベント予定

 11月1日(土)〜2日(日)  学校法人トヨタ東京整備学園日本自動車整備専門学校文化祭

 11月8(土)〜9日(日)   長野県飯田市「生活と環境まつり2003」

 12月11(木)〜13日(土) エコプロダクツ2003(東京ビッグサイト)

◇ボランティア募集

 上記イベントでのボランティアの方を募集しました。ご協力をいただき、前半は何とか乗り切れる状態になりましたが、以下のところが未定です。さらなるご協力をお願いします。 info@pem-dream.com までご連絡ください。
 11月8〜9日 長野県飯田市

☆進化した「遊んで作る燃料電池100円実験キット」(再掲)

 『現代化学』11月号に、実験キットを考案された佐藤昌史さんの論文が載ります。内容は実験キットを更に分かりやすい形に進化させたもので、手軽な材料で安価に作るポリシーは変わりません。

【月刊誌『現代化学』11月号】
(10月15日発売、定価800円、東京化学同人 http://www.tkd-pbl.com)

特集『燃料電池開発の現状と展望:エネルギー・材料・環境から』

1.燃料電池とは:基本原理から考える(太田健一郎・石原顕光)
2.燃料電池のための水素とその触媒(斉藤泰和)
3.マイクロ燃料電池(梅田 実)
4.自動車用燃料電池(杉山雅彦)
5.定置型コージェネレーション用燃料電池(内田裕之・渡辺政廣)6.高温型燃料電池:SOFCの技術開発(江口浩一)
7.宇宙用燃料電池:宇宙という特殊環境下における必要技術とその開発(曽根理嗣)8.燃料電池をつくろう:身近な物で作る食塩水形燃料電池(佐藤昌史)

全国書店で発売中.直接注文は03-3946-5311へ.

☆10月市民講座はお休みします(再掲)

 上記のようにイベントが集中してしまいましたので、10月の市民講座はお休みします。

☆燃料電池バスに乗りましょう!(再掲)

 東京都は8月28日から、路線バスとして燃料電池バスを走らせています。このバスには、1乗車200円を払えば誰でも乗れます。このバスに多くの人が乗ることで、燃料電池バスに対する関心が高いことを示せます。それは、都市の大気汚染を早く解決して欲しいという世論の表れともなるでしょう。首都圏に住んでおられる方も、出張で東京に来られた方も、時間をやりくりして乗ってみませんか。路線や時刻の詳しい情報は以下のホームページで知ることができます。
http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/community/news/new/topics01-287.htm

☆『燃料電池パワー』Vol.14 の内容
【今週の燃料電池関連画像】 
・JHFC横浜・大黒ステーションの紹介。大黒ST全景、JHFCパーク、FCVガレージ、脱硫ガソリン改質装置の4枚。
【沼崎英夫/技術レポート】
◇燃料電池はナノ材料の世界――2つの展示会でDMFCが続々と
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供しています。サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html

☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒198−0032 東京都青梅市野上町4−3−4ベルドール河辺201
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■燃料電池関連イベント
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☆SSKセミナー(再掲)
 「燃料電池自動車用の水素供給の未来図と
  水素のビジネスチャンスに挑む岩谷産業 」
◇講師等:<1>燃料電池自動車用燃料搭載・給ガス技術の海外動向
     山本 寛氏(技術ジャーナリスト)

     <2>岩谷産業の水素事業戦略〜水素ステーションを中心として〜

     建元 章氏(岩谷産業(株) 産業ガス・溶材本部ガス技術部 部長)
◇日 時:10月31日(金) 午後2時〜5時
◇会 場:明治記念館(東京都港区元赤坂2−2−23)
◇受講料:29,800円(消費税込)
◇主 催:株式会社 新社会システム総合研究所
http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_03308.html
◇問い合わせ・申し込み:
株式会社 新社会システム総合研究所
TEL 03−5532−8850
申込受付FAX 03−5532−8851
E-mail  info@ssk21.co.jp
または、上記HPから申し込みができます。

■PEM−DREAMニュース
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☆「日経ナノテクフェア2003」と「環境博杉並2003」報告

 「日経ナノテクフェア2003」は東京ビッグサイトで10月8日から10日までの3日間開かれた。昨年は確か東京駅前の新しい丸ビルで行われたと記憶している。業界が急成長しているせいか、1年経ってフェアの規模も大きくなった。燃料電池に焦点を当てた特別コーナーが設けられているはずだったが、いろいろな会社や団体があちこちで燃料電池の展示を行っていて、特別に仕切られたコーナーという様子ではなかった。

 この展示会で理解できたことは、燃料電池とナノテクノロジーはとても深い関係にあるということだ。安くて性能のよい燃料電池を作るためには、ナノテクを応用しなければできない、あるいは燃料電池の発展のためにはナノテクが必要だ、と言える。カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、フラーレンなどという言葉は、ナノテクで作った材料を指している(のだと思う)。それがどういう種類や形の製品になるのかは、ほとんど理解できていないが、以下のようなことは報告できる。フェアの詳細は『燃料電池パワー』でも紹介している。

 超小型の燃料電池、つまりノートパソコンやPDA、携帯電話などモバイル機器に適応する携帯電源用には、各社がこの技術を使っている。今回は、NECと日立がノートパソコンのプロトタイプを動かしていた。NECは、パソコンの背中の突起にメタノールを入れた小型のパックを差し込み、メタノールを注入する。液体がトクトクトクと入っていって、注入が終わってから電源を入れる。このパックは使い捨てで、詰替用はメタノールが毒性を持っているので考えていないといっていた。日立は、固体高分子膜と電極を一体化したMEAを自社開発していた。そのために少しテンポが遅れたのかもしれない。どちらもダイレクトメタノール型(DMFC)だった。

 自動車や家庭用に開発されている、いわゆる固体高分子型(PEEC)の部材の展示もあった。次世代の電解質膜、電極、触媒、セパレータなどの開発が急ピッチで行われている状況であることは理解できた。宇部興産の多孔質炭素膜、本庄ケミカルはフラーレンやカーボンナノチューブ、GSIクレオスのカルベールという金属担持触媒、MEAを開発しているアメリカのカーボン・ナノテクノロジーズ社と提携している住友商事、牧野フライス製作所はセパレータの金型を作っている。東レは固体高分子膜や触媒を開発しており、「もうちょっとでここに置けたのに・・・」とくやしそうだった。

 ホソカワミクロンは2年前から、固体酸化物型燃料電池(SOFC)に取り組んでいる。中部電力はSOFCと溶融炭酸塩型(MOFC)の模型を出展していた。ナショナルは太陽光バイオ燃料電池を出して、燃料電池の新しいタイプに取り組んでいることをアピールしていた。これは「水と空気と砂糖から分子サイズでクリーンエネルギーを創りだす表面ナノ修飾技術を駆使した未来形燃料電池」と説明していた。詳しくはナショナルのホームページで見ることができる。

 このほかの展示もあって、20社・団体ほどが燃料電池に関係した展示を行っていた。このように、りん酸型を除くほとんどの燃料電池にナノテクノロジーは使われている。燃料電池を製品化するためにはITとナノテクが必須だと考えていたことを、この展示会で確認できた。

 残念ながら、この展示会は撮影が禁止されていた。有料ならまだしも無料であり、各出展者は公開できる情報しか展示していないと思うので、どうして撮影が禁止されているのか不可解だ。実際、撮影している人はいたのである。

 次に「環境博覧会杉並2003」の報告をしよう。これは、東京都杉並区が3年前から行っているイベントで、今年は10月11、12日に行われた。PEM−DREAMにとっては秋のイベント第1陣である。

 「日経ナノテクフェア2003」は企業・研究者相手のイベントだが、「環境博杉並2003」は地域の市民相手のイベントであり、客層が全く違う。杉並では、親子連れと高齢者グループが大半で、会場を埋め尽くした。中学生から30代前半までの年齢層は来ない。逆にナノテクの方では、30代以上の男性がほとんどで、女性がいない。だが、こちらの方はイベントに来る目的がはっきりしているので、各ブースを熱心に見て回っている。

 地域イベントで流行りともなっている参加促進策は、スタンプラリーだ。夏休みにJRが売り上げ増進のために各駅にスタンプを置き、集めて回らせるやり方が、イベント会場でも行われた。幾つかのブースを駅に見立ててスタンプを置き、全部集めるとなにがしかのものが貰える。昨年はPEMーDREAMもスタンプ対象ブースになったが、ほとんど説明など聞いてくれない。「次はどこ?」と気が急いて駆け回るので、こちらも落ち着けなかった。今年は対象からはずれた。ラリー参加者は寄ってくれなくなったが、来られた方とはじっくり話ができた。

 AGVシステム研究所から中国製燃料電池を貸していただき、初めて運転した。160Wのスタック本体には空気を送り込むファンが着いており、運転を始めるとその音がする。水素吸蔵合金タンク(500リットルも入る四角いもので、ボンベという感じではない)のコックを開ければ即座に燃料電池は動き出す。そうして発電した電気を60Wの電球3個を並べたターゲットボードで確認をする。それぞれの接続は簡単だった。

 水素の扱いでいつも困惑するのが、残量の把握である。これが全く分からない。タンクの重さは器そのものの重さなので、水素が減っているのかどうかは持っただけでは不明だ。石油タンクのように外から減り具合が分かるようにもなっておらず、圧力調整器のゲージの動きで減り具合を判断するしかない。だが、圧力が上がらなかったら、その時は水素がないのである。

 杉並のようなイベントでは、電球が光っていれば人々は好奇心で寄ってくる。しかし、点けっぱなしにしておけば2時間と持たないだろう。500リットルの水素代金はまだ知らないが、多分1万円以上が飛んでいってしまうのだ。集客力は抜群でも、自前でやっている身には負担が大きすぎる。それなので、説明をするたびに点けて水素の使用量を節約することにした。それでも小学生はスイッチがあるので寄ってくる。電球が点いていようがいまいがお構いなしにスイッチに触るので、目を光らせていないとならない。
「君たち何年生?」
「4年」
「ちょっと難しいかもしれないね。もう少し大きくなったらまた来てね」

 水素を習っていないのだから、説明のしようがない。会場がすいているときには燃料電池自転車に乗せてやれるが、周りに人が多いと無理だった。

 大人の間には燃料電池の言葉は普及してきた。かなりの人が知っていたが、高齢者の認知度は低かった。小学校の教師で、環境教育に取り組んでいるという方が、燃料電池を全く(言葉すらも知らなかったことには驚いた。まだまだなのである。

 聞いてはいても理解できていない。これが燃料電池の認識の一般的な状態だろう。PEM−DREAMのブースに来て5分も経てば、実感として理解していただける。そのための武器になっているのが、本物の固体高分子膜である。これ1枚で十分に説明ができる。しかも普通は膜そのものを見る機会がないので、触っていただきながら会話がしやすい。
「もう一生見れないだろうね」
と軽口をたたいた方もいた。

 この膜はガス協会の方からいただいたものだが、すでに1000人近い人が触っていて、手の油でべとつき加減になっている。それを落とすのに洗剤や石けんなどが使えるのかどうか、分からないから怖くてそのままにしていたが、そろそろきれいにしてやりたい。どなたか教えてください。

 また、今回目立ったのは、「どうして電子ではなくてプロトン(水素の原子核)が膜を通るのか」という疑問だった。数人の方から同じ質問を受けた。「だって、プロトンより電子の方が小さいのに、どうして大きい方が通過して小さいものが残るのか?」

 この疑問は、水素を解説する図が原因となっている。電子は小さく描かれているので、大きさの違いで判断してしまったようだ。これは物理的な考え方なので、化学反応は馴染みがまだうすいということだろうか。だが我々には初めての問題で、水素分子の構造を図で表現するときに、プロトンと電子の大きさはどう表したらいいのか、これもご存じの方が入らしたら教えてください。

 水素の危険性についても、初めて「水素爆弾」が引き合いに出された。これには困った。同じ水素でも、水素爆弾と燃料電池の使い方(?)の違いについては自分が勉強していないからだ。また、爆発するということについては何となく概念的に知っているという方がほとんどだった。爆発する条件があることと、安全対策について説明すると納得していただける。

 11日の夜に雨が降ったが、昼間は大丈夫だった。過去2回はどちらか1日は雨が降り、人の出が極端に悪くなる。今年の入場者数はかなり増えたことだろう。
 
■WEB LINK NEWS
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03/10/07 <GM>「燃料電池車をガソリン車と同価格に」 バーンズ副社長(毎日新聞)

 米ゼネラル・モーターズ(GM)のラリー・バーンズ副社長(研究開発・企画担当)は7日、毎日新聞のインタビューに対し、「2010年までに燃料電池車の価格を既存のガソリン車とほぼ同程度に引き下げる」と述べた。そのうえで、同副社長は「10〜20年のできるだけ早い段階で、累計100万台の燃料電池車を販売する初の自動車メーカーになる」と宣言した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031008-00000029-mai-bus_all

03/10/08 東芝、手の平サイズの燃料電池を展示(ZDNet)

 東芝はCEATEC JAPAN 2003で、モバイル機器と接続して使う小型の燃料電池を展示している。卵形で重さは130グラム。DFMC型で25ccの燃料を使い、1ワットの出力で約20時間発電できる。担当者は、「携帯電話用のリチウムイオン電池6本分に相当する」と説明した。
 ただし「今回のモデルはあくまで充電器」だと東芝は話す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031008-00000031-zdn-sci

03/10/09 県立館林商工高の5人、燃料電池自転車を開発−−3年がかりで/群馬(毎日新聞)

 明和町南大島の県立館林商工高(三浦岳俊校長、生徒数635人)の電子機械科の男子生徒5人が、燃料電池を動力として、人間を乗せて走ることができる自転車の走行実験に成功した。3年がかりの研究、開発の成果で、同校では「高校レベルでは全国初の成功だと思う」と、快挙達成に校内が沸き返っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031009-00000001-mai-l10

03/10/10 「笑顔で開会式を」 万博会場で起工式(共同通信)

 愛知県館は長久手会場と瀬戸会場の双方に造られ、長久手会場の建物は木造の大きな屋根がある歌舞伎の芝居小屋をイメージした。「炭素文明から水素文明へ」をキーワードに、原油の滝が崩れ落ちるからくり劇場で石油に依存する現代文明を批判するとともに、環境に配慮した新技術の必要性を訴える。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031010-00000078-kyodo-soci

03/10/11 マイナス20度でも走れる燃料電池車、ホンダが開発(読売新聞)

 ホンダは、この発電装置を搭載した燃料電池車を、来年1月の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で先導車に使う予定だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031010-00000214-yom-bus_all

03/10/11 スズキの燃料電池車公道テスト 国交省が2台認定(中日新聞)

 【静岡県】国土交通省は10日、スズキが申請した「ワゴンR」と「MRワゴン」をベースにした軽乗用車の燃料電池車2台について、公道で走行できる認定をしたと発表した。公道で走行試験を行い、実用化に向けたデータ収集に使う。公道で運行可能な車両は全メーカーで38台となった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031011-00000012-cnc-l22

03/10/14 温暖化防止条例素案を発表 京の市民組織 超党派で成立目指す(京都新聞)

 市民組織・京のアジェンダ21フォーラムは13日、京都市中京区で公開討論会を開き、「京都市地球温暖化防止条例(仮称)」の素案を発表した。二酸化炭素の排出削減目標の設定や環境税など、具体策を盛り込んだ内容。今後は市議会各会派とも調整し、来年2月の市議会で超党派での議員提案、成立を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031014-00000099-kyt-l26

03/10/15 環境、ITで競う 東京モーターショー出品車(共同通信)

 参考出品車の中で話題を集めそうなのが、酸素と水素の化学反応を利用して動く燃料電池車など、環境に配慮した車だ。ホンダは燃料電池を車内中央に置き、空間を広げた「KIWAMI(極)」を出展。日産自動車、三菱自動車工業なども燃料電池車を展示する。マツダは、スポーツカー「RX−8」に水素ロータリーエンジンを搭載。ダイハツが展示する「UFE−2」は、エンジンと電気モーターの組み合わせで走る超低燃費のハイブリッド車で、1リットル当たりの走行距離が60キロと、4人乗りで世界トップクラスという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031015-00000017-kyodo-bus_all

03/10/15 「近未来」カーずらり…東京モーターショー24日開幕(読売新聞)

 トヨタ自動車が出展する燃料電池車「Fine―N」は、運転者の顔を認識して、運転席の位置や音響、空調などを自動調整する「生体認証システム」を採用した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031015-00000501-yom-bus_all

03/10/15 東京モーターショー出品車 スズキ、ヤマハが発表(中日新聞)

 (スズキ)四輪車部門に出品する燃料電池車は、資本提携している米ゼネラル・モーターズ(GM)社製の燃料電池を「MRワゴン」に搭載した「MRワゴンFCV」と、GMの燃料電池プラットホームをスズキが小型改良した六人乗り乗用車「モバイルテラス」。排ガスゼロの次世代低公害車として出品する。モバイルテラスはインパネが中央に移動してテーブル代わりになり、オープンテラス感覚の室内空間を味わえる。

 (ヤマハ)「FC06」は出力五百ワット級のメタノール型燃料電池を搭載した五〇ccタイプのスクーター。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031015-00000012-cnc-l22

■海外ニュース(10月ー2)
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<輸送>
●ホンダはサンフランシスコにFCXを供給

 ホンダは、2台のFCX燃料電池自動車をカリフォルニア州サンフランシスコ市に供給する。同市は700以上の代替燃料と先進的技術の自動車の走行にFCXを加えることを計画している。ホンダは既に、ロサンゼルス市と5台のFCXリース契約を締結している。
http://www.japantoday.com/e/?content=news&cat=4&id=273833

<定置用電源>
●キャタピラーとフュエルセル・エナジーがカリフォルニアに燃料電池を販売

 キャタピラー社とフュエルセル・エナジー社は、超低排出の燃料電池発電プラントをカリフォルニア州に初めての共同販売を行ったと発表した。この250kW「ダイレクト・フュエルセル(TM)」プラントは、北西ロサンゼルス郡のパームデール水処理場でロサンゼルス郡公衆衛生区域で使われる。
http://biz.yahoo.com/prnews/030923/cgtu072a_1.html

<ポータブル/バックアップ電源>
●パルキャンが電気通信とUPS市場用に2kW燃料電池システムを開発

 パルキャン・フュエルセルズ社は、グッディングス・エンビロメンタル社、フュエルセルズ・カナダとの共同開発プロジェクトを成功裏に完了した。このプロジェクトは、電気通信と無停電電源装置、そして重要な用途の市場のために分散型独立電源としてバックアップを提供できる再生システムの開発である。
http://www.palcan.com

<燃料・改質器・貯蔵>
●プロトン・エナジーがオーストラリアに水素製造器を納品

 プロトン・エナジー・システムズ社は、HOGEN オンサイト水素製造器をノーフォーク島のオーストラリア気象庁の新庁舎に納品した。オーストラリア気象庁は、HOGENシステムを導入する世界で4番目の気象情報収集機関であり、過去3年間に気象観測網に供給された24番目のHOGEN 水素製造器である。
http://www.protonenergy.com

●ダイムラークライスラーへ水素燃料貯蔵システムを供給するダインテック

 ダインテック・インダストリーズ社は、ダイムラークライスラーの燃料電池自動車メルセデスベンツAクラスのために60個のオンボード水素燃料貯蔵システムを供給する。ダインテック社は、認証した350気圧の水素燃料貯蔵システムを使って水素貯蔵の解決法を提供している。
http://www.dynetek.com/pdf/DCCars.pdf

<報告・市場調査>
●「未来車両2」

 北東先進自動車コンソーシアム(NAVC)は最近、『未来車両2:輸送用燃料電池と燃料電池インフラの未来に関する専門家の意見調査』を発表した。これは、世界中のいろいろな組織に加盟している34人の燃料電池専門家と行ったインタビューの結果を明らかにしたもの。
http://www.navc.org/Future_Wheels_II.pdf

<その他>
●英国燃料電池ビジョンが始動

 英国燃料電池ビジョンは、英国が世界水準の燃料電池産業を育成する方途を産業界や学界、そして政府を案内するために、通商産業省によって始められた。
http://www.dti.gov.uk

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