燃料電池ワールド (2003/09/03 18:40)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.108 2003/09/03発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆燃料電池バスに乗りましょう!

 東京都は8月28日から、路線バスとして燃料電池バスを走らせています。このバスには、1乗車200円を払えば誰でも乗れます。このバスに多くの人が乗ることで、燃料電池バスに対する関心が高いことを示せます。それは、都市の大気汚染を早く解決して欲しいという世論の表れともなるでしょう。首都圏に住んでおられる方も、出張で東京に来られた方も、時間をやりくりして乗ってみませんか。路線や時刻の詳しい情報は以下のホームページで知ることができます。
http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/community/news/new/topics01-287.htm→  今週のPEMーDREAMニュースは、燃料電池バスの乗車体験記です。

☆『燃料電池パワー』Vol.8 の内容
【今週の燃料電池関連画像】 
・誰でも乗れる燃料電池都バス。1乗車200円也。
01 東京駅八重洲口停留所で燃料電池バスに乗り込む。
02 広告スペースは商業広告ではなく啓発用の情報が一杯だ。
03 関心があるのか、結構満員だった。
04 同じ道路を走る他の車は全てガソリン車。普段なら座って窓の外を見ていることはないだろう。
【沼崎英夫/技術レポート】
◇荏原バラードが可搬型燃料電池電源 一式250万円、寿命500回、1500時間
【山本寛ウォッチング/燃料電池と常温核融合】       
◇やっぱり水素は爆発するのか!?
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供しています。
サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html

☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒198−0032 東京都青梅市野上町4−3−4ベルドール河辺201
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■PEM−DREAMイベント
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☆9月の燃料電池市民講座(今回もゲストは2人です)
『燃料電池自動車の曲がり角』
ゲスト=高中公男氏(矢野経済研究所電子・システム産業調査本部研究員)

 2年前、燃料電池自動車は燃料論争が盛り上がったが、当面は純水素利用でスタートすることになった。技術やインフラの厚い壁を乗り越えて、日本が「期待される」目標としている2010年5万台、2020年に500万台は達成可能なのか。また、海外の自動車メーカーはどのような戦略を描いているのか。

 現場取材と独自の分析で、燃料電池自動車の現状と他のアプリケーションをめぐる燃料電池の課題についてもお話ししていただきます。

『第1回燃料電池ジャンボリー現地報告』
ゲスト=沼崎英夫氏(ソーラーシステム研究所)

 8月に秋田県大潟村で行われた燃料電池カー・レース。3つの大学が参加して、岩谷産業の高圧水素ガスボンベを用いて初のレースを行った。燃料電池は、日本、カナダ、中国製が用いられ、それぞれ扱いに工夫を凝らした。現地で撮影した写真を元に、沼崎氏から詳しい報告をしていただきます。

○日 時 9月20日(土)午後2時から
○場 所 岩谷産業株式会社本社会議室(新橋駅から徒歩約10分、地図をお送りします)
○参加費 2000円(PEM−DREAM会員は無料)
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「9月の燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
 メール info@pem-dream.com 
※PEM−DREAM会員は、この市民講座の生録CDと配付資料および『燃料電池パワー』を入手できます。ご希望の方はぜひご入会ください。
入会案内 http://www.pem-dream.com/conts.html

■燃料電池関連イベント
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☆「東工大燃料電池フォーラム」(再掲)
○日 時:9月9日(火)13:00〜20:00
○場 所:東京工業大学大岡山キャンパス,ディジタル多目的ホール及び百年記念館
○講 演:13:00〜16:00 ディジタル多目的ホール(大岡山西9号館2階)1.挨拶               学長 相澤 益男 
2.東工大における燃料電池開発(1)    山崎陽太郎(総合理工学研究科) 3.東工大における燃料電池開発(2)    岡崎  健(理工学研究科)4.燃料電池用高分子膜材料開発       谷岡 明彦(理工学研究科)5.太陽光による水素製造          原  亨和(資源化学研究所)6.MEMS技術によるマイクロ燃料電池   早瀬 仁則(精密工学研究所)7.JHFCプロジェクトの概要と進捗状況  神本 武征(JHFC実証試験推進委員会委員長、東工大名誉教授)
○ポスター発表(33件)16:00〜18:00 百年記念館1階。
○展 示:JHFCによるパネル展示および燃料電池車展示(予定)
○懇親会:18:00〜20:00, 会場 学内食堂(ケータリング), 会費3000円/人
(講演会,ポスター発表会は無料です。)
○参加登録者には当日登録証と引き換えにポスター発表要旨集(1冊/人)を配布致しますので、参加登録用紙に記入の上 FAX(045−924−5433)で、8月25日までにお申し込み下さい。定員300名で締め切ります。
○詳細案内と参加登録用紙のダウンロードは以下のサイトから
http://www.mech.titech.ac.jp/~epl/Jpn/TokyoTech-FC-Forum.html

☆日本計画研究所(JPI)セミナー(再掲)
○《21世紀を拓く 水素エネルギーの世界》
日本製鋼所 水素エネルギーシステムと水素吸蔵合金の最新開発動向―国内外の開発動向と課題 競合技術の開発動向 水素貯蔵技術動向―
◇講 師:兜森俊樹氏
(株式会社日本製鋼所研究開発本部水素エネルギー企画部部長) 
◇開催日:9月18日(木)10:00〜12:00
◇会 場:JPI カンファレンス スクエア(千代田区有楽町)
◇参加費:24,380円
◇詳細情報、申し込みは、
http://www.jpi.co.jp/index.jsp?mf_init=7&bf_para=7468__1  
◇主 催:(株)日本計画研究所 URL:http://www.jpi.co.jp

○《JPI“燃料電池”最前線》
東京ガス 「水素ビジネス」挑戦と課題
―水素エネルギー社会への実用化シナリオ―
◇講 師:森 哲也氏
(東京ガス株式会社R&D本部水素ビジネスプロジェクトグループ企画チームリーダー)
◇開催日:9月26日(金)10:00〜12:00
◇会 場:JPI カンファレンス スクエア(千代田区有楽町)
◇参加費:24,860円
◇詳細情報、申し込みは、
http://www.jpi.co.jp/index.jsp?mf_init=7&bf_para=7490__1
◇主 催:(株)日本計画研究所 URL:http://www.jpi.co.jp

☆SSKセミナー(再掲)
「21世紀「水素社会」への道程」
◇講師等:<1>21世紀「水素の時代」を迎えて

     平田 賢氏(芝浦工業大学先端工学研究機構客員教授(東京大学名誉教授))
     <2>東京ガスの描く水素エネルギー社会

     近藤 健比古氏(東京ガス(株)R&D本部水素ビジネスプロジェクトグループマネージャー)
◇日 時:9月30日(火) 午後2時〜5時
◇会 場:明治記念館(東京都港区元赤坂2−2−23)
◇受講料:29,800円(消費税込)
◇主 催:株式会社 新社会システム総合研究所
http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_03254.html
◇問い合わせ・申し込み:
株式会社 新社会システム総合研究所
TEL 03−5532−8850
申込受付FAX 03−5532−8851
E-mail  info@ssk21.co.jp
または、上記HPから申し込みができます。

■燃料電池GOODS
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【ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ】
☆パソコンで聞く生録CD『カナダ燃料電池2003』を発売(再掲)

 PEM−DREAMが3月に行ったカナダ燃料電池業界視察の記録のCD−ROMです。訪問先のプレゼンテーションと質疑応答の生録音をデータにして、日本語テキストと、撮影を許可された写真を収録しています。訪問先(録音時間)は以下の5カ所です。
・フュエルセル・カナダ(約105分):国立の非営利団体。カナダの全般的な状況を知ることができる。
・パワーテック・ラボ社(約70分):天然ガスと水素をブレンドする話や水素ステーション計画などを知ることができる。
・マグパワー・システムズ社(約130分):「マグネシウム/空気燃料電池」と水素インヒビター技術について、詳細な説明がなされた。
・パルキャン社(約80分):プレゼンはなく、質疑応答のみ。自転車や車椅子、それらの中国での生産計画など、カナダ発燃料電池製品のひとつのモデルである。
・グリーンライト社(約110分):燃料電池試験装置製造会社として燃料電池の評価事業に特化している。
○価格 それぞれ1カ所につきCD−ROM3枚組 8000円(税・送料込み。PEM−DREAM会員は5000円)
○付録として、バラード社の本社・工場の外観と燃料電池バス「シターロ」の写真、視察旅行に参加された沼崎英夫氏の視察レポートを添付します。全ての写真は著作権フリーです。
○ご注文の際は、ご希望の企業・団体名、およびお使いのパソコンの種類(Windows/Mac)をご記入ください。

☆『水素経済革命』(山本寛著、新泉社)(再掲)

 定価1400円(税、送料別)のところ、税、送料込みで1500円(PEM−DREAM会員は1割引))で提供します。ご注文は、郵送先と冊数をお書きの上お申し込みください。

☆「燃料電池+ミニカー」組み立てセット〔再掲)

 資源エネルギー庁のエネルギー教育用教材キットに取り上げられたセットです。自分で組み立てた燃料電池をミニカーにセットして、水素を供給して走らせることができ、直線で20メートルくらい走ります。燃料電池単独でも使えます。NPO特別価格15000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引))です。写真は
http://www.pem-dream.com/kit.html でご覧ください。
※激走―そして激突!? 燃料電池ミニカーの23秒ビデオ 鳥取県の信原一郎さんが、ミニカーの激走ぶりをビデオで撮影してくださいました。
http://www.pem-dream.com/move.html

☆「ソーラー+燃料電池」学習キット(再掲)

 太陽光発電、水素の製造、燃料電池について、中学から高校生程度の物理と化学の基礎知識を学びながら、30種類の実験を進めるキットです。再生可能な循環型エネルギーの仕組みを理解するのに最適です。

 100頁の英文テキストと和訳テキストつき。販売価格24000円(税、送料別)のところ、NPO特別価格23000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引)で提供します。写真は http://www.pem-dream.com/kit02.html でご覧ください。

■PEM−DREAMニュース
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☆燃料電池バス、東京を走る

 東京都は8月28日から、都営バス2路線で燃料電池バス1台による営業運行を始めた。運行路線は「東16系統・東京駅八重洲口〜東京ビッグサイト・東京テレポート駅」と、「海01系統・門前仲町〜東京テレポート駅」で、いずれも地下鉄有楽町線・豊洲駅を経由する。高圧水素ガスの1回の充填による走行距離から、毎日午前中のみ4往復程度の運転である。

 使用するバスはトヨタ自動車・日野自動車が開発し、国土交通省の認証を取得している燃料電池大型バス「FCHV−BUS2」で、日野自動車のノンステップ大型路線バス「ブルーリボンシティ」をベースにして、35Mpa(メガパスカル、約350気圧)の高圧水素ガスボンベ150リットル入り5本をルーフに横置きに搭載し、車両後部にトヨタの燃料電池自動車「FCHV」の燃料電池ユニットを2基並列に、ニッケル・水素電池をガソリンエンジン/電動ハイブリッド乗用車「プリウス」の4台分を搭載している。

 定員62名で、1充填走行距離は都市内走行で約200km。昨年秋の「第36回東京モーターショー」で展示された後、今年3月に開かれた「第3回燃料電池自動車国際シンポジウム」(国土交通省主催)、6月に開かれた「第22回世界ガス会議東京大会」(国際ガス連盟主催)で、ともに会場となった東京ビッグサイト周辺で試乗会が行われた。

 東京都が運行する2系統ともほぼ平坦な都市内道路であるが、時間帯によっては一部区間で渋滞に巻き込まれることもある。運行開始直後は、冷夏から戻った盛夏でエアコンはフル稼働、乗客も満員で、水素の消費は多かった模様だ。車内の天井広告スペースは全て燃料電池バスの啓発用説明パネル。大型モニターでは「耳を澄ませてください。町並みの音が聞こえます」と燃料電池バスの静粛さを無音の動画で説明する。8月末は夏休みの終わりの子どもたちで一杯だった。

「始動は数分で気にならない時間。交差点の信号待ちでアイドリングストップはしないが、その間、バッテリーを充電しているから空吹かしにはならない。発信・停止はスムースで、ディーゼル車よりも運転はずっと楽」とは運転者の感想である。

 午前中の運行後は、一旦帰庫して収集データを回収してから、午後、東京ビッグサイトに近い有明水素ステーションで水素を充填する。同ステーションはJHFC(水素・燃料電池実証プロジェクト)、東京都環境局、岩谷産業、昭和シェル石油が設置・運営に当たっている日本初の液体水素ローリー供給によるオフサイト型水素ステーションである。

 運行に先立って8月27日、東京都庁前でバスの引渡式が行われ、奥田碩トヨタ自動車会長は05年に行われる愛知万博で8台の燃料電池バスを投入することを明らかにした。

 燃料電池都営バスの乗車は、従来の乗車運賃と同じ1乗車200円。路線別に平日、土曜、日曜の曜日別のダイヤがあり、当日どの路線で運行するかは3日前に決まるので、乗車希望者は東京都交通局深川自動車営業所(TEL03−3529−3322)へ運行系統と各停留所の発着時刻を問い合わせするとよい。また、
http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/community/news/new/topics01-287.htm でも詳しい情報が得られる。(沼崎英夫・ソーラーシステム研究所)

■WEB LINK NEWS
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03/08/20 燃料電池バス、28日から都内にお目見え=05年3月まで走行実験−国交省・都(時事通信)

 国土交通省と東京都は20日、次世代のエネルギー源として期待されている燃料電池を使ったバスを公道で走らせる実験を28日から始めると発表した。都が路線バスとして毎日50キロ前後、2005年3月末まで運行。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030820-00000832-jij-soci

03/08/20 駿河湾での潜航試験に成功=燃料電池初搭載の探査機−海洋センター(時事通信)

 うらしまは3500メートルまで潜る能力があり、9月と12月の試験でより深く潜った後、来年度には300キロの長距離航行を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030820-00000850-jij-soci

03/08/21 若年の雇用拡大など10項目 省庁横断予算の「政策群」(共同通信)

 経済財政諮問会議の民間議員が6項目、省庁側が4項目を提案した。燃料電池車など世界最先端の低公害車社会の構築、出入国手続きの円滑化など外国人観光客を増やすための環境整備、都市と農村の交流推進、刑務所運営における民間活用拡大なども含まれている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030821-00000134-kyodo-bus_all

03/08/21 ヨウ素と硫黄使い水素製造=新型原子炉の利用想定−原研(時事通信)

 約900度の高温で熱分解する過程が必要だが、新型原子炉の高温ガス炉を利用すれば、地球の温暖化を招く二酸化炭素を排出せず、効率良く水素を製造できるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030821-00000120-jij-soci

03/08/22 三菱重工、燃料電池で無人水中探査機の水中航行に成功(日刊工業新聞)

 うらしまに搭載のFCは固体高分子形で、出力は4キロワット。チタン合金製の耐圧容器に収納、酸素は高圧ガス容器から、水素は安全を考慮して高圧タンクからでなく、水素吸蔵合金耐圧容器から供給する仕組み。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030822-00000005-nkn-ind

03/08/22 自治体に燃料電池車を納入 トヨタ、民間企業にも(共同通信)

 トヨタ自動車は22日、水素を燃料に走る燃料電池自動車「トヨタFCHV」を愛知県と名古屋市に納入、同県庁などで順次、式典を開いた。地方自治体への販売は初めて。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030822-00000048-kyodo-soci

03/08/22 水素燃料電池駆動の水上タクシー、走行テスト完了=米ミレニアム〔BW〕(ビジネスワイヤ)
*米ミレニアム・セル(NASDAQ:MCEL)は、同社開発の水素燃料システム「ハイドロジェン・オン・デマンド」を使用した世界初の水上タクシーの走行テストを、米カリフォルニア州ニューポートビーチで順調に終えたと発表した。この船舶・港湾施設における水素燃料電源の有用性を検証するプロジェクトには、シーワージー・システムズ、ダフィー・エレクトリック・ボート、アニュービューの米3社がミレニアムに協力している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030822-00000390-jij-biz

03/08/22 燃料電池車、年内に5台追加販売=米向けなど、累計17台に―トヨタ(時事通信)
*トヨタ自動車は22日、同日愛知県や民間企業に納入した燃料電池車「FCHV」を、年内に5台追加販売する計画を明らかにした。これにより、FCHVの販売台数は累計17台となり、目標の年内20台程度をほぼ達成する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030822-00000399-jij-biz

03/08/22 日産02年度環境保全コスト34.2%増=排ガス低減や燃料電池車開発で(時事通信)
*日産自動車は22日、2002年度の「環境・社会報告書」を公表した。それによると、環境負荷低減に使った同年度の環境保全コストは前年度比34.2%増の1126億円。燃料電池車の開発や、同業他社より先行している「超―低排出ガス車」の認定取得を進めた結果、研究・開発コストが45.4%増の956億円と大幅に増えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030822-00000420-jij-biz

03/08/23 燃料電池バス営業運行 28日に国内初、都2路線にお目見え/東京(毎日新聞)

 導入するのは1台で、東16系統(JR東京駅―新交通ゆりかもめ・東京テレポート駅間)と、海01系統(営団地下鉄東西線・門前仲町駅―東京テレポート駅間)の2路線で運行される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030823-00000004-mai-l13

03/08/25 調査報告:北極付近の氷が過去25年間で7.4%減少(WIRED)

 3年間にわたる国際的な調査により、北極付近の氷が過去25年間で7.4%減少したことがわかった。さらに今世紀末には、夏期に北極地方を覆う氷の面積が80%減少する可能性があるという。

 欧州委員会の支援を受けて作成されたこの報告書は、ピアレビューに先駆けてインターネットで公開された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030825-00000006-wir-sci

03/08/26 北米大停電により注目を集める自家発電システム(WIRED)
 電力を失わない最善の方法は、自分で発電することだ。

 これは、自家発電の熱狂的な提唱者たちの謳い文句だ。こうした人々は、送電網における電力供給のトラブルを回避する究極の方法として、主に太陽光発電――場合によっては一部に風力発電もあるが、水力発電となると例は少ない――を推奨する。これらの方法は、汚染を減らし、地球温暖化を防止することにもつながる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030826-00000007-wir-sci

03/08/27 三菱化工機、中計策定へ−3事業本部体制見直し(日刊工業新聞)

 現行の事業本部制を見直し、全社一体営業を軸にした機能別組織に再編、さらに水素製造装置などの有望事業を育成、強化する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030827-00000002-nkn-ind

■海外ニュース(8月ー3)
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<輸送>
●アローテックが電気バス・プログラム第3段階の最初の目標を達成

 アローテック社の子会社エレクトリック・フュエル社は、連邦公共交通局(FTA)に支援されている電気バスプログラム第3段階の最初の目標を達成した。プロジェクトはこの夏、バスの作動テストを行う予定だ。エレクトリック・フュエル社の亜鉛ー空気燃料電池を搭載したゼロ・エミッションバスの第3段階での改良点は、新しいウルトラ・キャパシターとコントローラーの設計、設置とベンチテストを含んでいる。またエレクトリック・フュエル社は、今夏中にニューヨーク北部地方で計画されている試運転のために亜鉛アノード(陽極)の準備を完了した。
http://www.arotech.com/pr/2003/pr02072003.shtml

●「ハイドロゲン3」がフェディックスの配達を開始

 フェディックス社とGMは、GMの燃料電池自動車「ハイドロゲン3」を使って、昭和シェル石油株式会社とホテル「グランパシフィックメリディアン」へ配達する最初の荷物で、燃料電池自動車の日本で最初の商用用途の試験を公式に始めた。両社は、フェディックス社が東京での通常配達ルートに「ハイドロゲン3」を使う1年間のテスト・プログラムで協力する。
http://media.gm.com/servlet/GatewayServlet?target=http://image.emerald.gm.com/gmnews/viewmonthlyreleasedetail.do?domain=3&docid=913

●パルキャンと長瀬がマーケッティング契約

 パルキャン・フュエルセルズ社は、日本市場へ燃料電池スタックとシステムを流通させるために、日本の長瀬産業株式会社と販売協力契約を結んだ。両社は、日本市場へパルキャン社の燃料電池を導入するための技術と知識を持つ貿易商社として長瀬産業の専門的力量を重用するだろう。パルキャン社の燃料電池は、個人の移動用の新しい電気的乗り物や近距離の環境下で使われる定期走行車両(空港、遊園地、ゴルフ場、商店街、配送)、2輪あるいは3輪スクーター、さらに加えて静止用、船舶用、携帯用の電源製品などの低出力適応製品を直接の対象としている。
http://www.palcan.com/s/NewsReleases.asp?ReportID=65068&_Title=Palcan-signs-Japanese-Joint-Marketing-Agreement-with-Japanese-Conglomerate-...

●CaFCPがさらに4年間の署名を

 カリフォルニア・フュエルセル・パートナーシップ(CaFCP)は2007年まで、燃料電池自動車の商業化を促進するために共同作業を続ける。グループのもともとの設立趣意書では2003年までの共同行動を呼びかけていた。次の4年間で、CaFCPは州内を走る燃料電池乗用車の配置を円滑にするよう計画している。主として、広大なロサンゼルス地域とサンフランシスコ〜サクラメンテ交通ルートに焦点を当て、燃料電池バスが定期的に毎日、少なくとも3つの公共交通区域で収益サービスの運転をする。
http://www.cafcp.org/releases/2003_7_07_4moreyears.html

<定置用電源>
●サフォーク大学が水素製造と燃料電池のデモを始める

 リンデ・ガス社とプロトン・エナジー・システムズ社の協力で、サフォーク大学フランク・サガン・エネルギー研究所は今、60W級燃料電池用の水素の現地生産と安全な貯蔵のための統合されたシステムを持っている。サフォーク大学の物理学部の学生と教授団は、それらの特注した燃料電池システムの構成要素がうまく働くかどうかを評価するプロジェクトの最初の準備と試験段階を完了している。獲得された知識は、メイン州エドマンズにある大学のフリードマン野外ステーションで、風力と太陽光発電の電力で水素燃料による発電システムに水素を生産するという大学の壮大な計画に出発点を与えるだろう。

●RWMとMTUがMTU・CFC・ソリューションズを設立

 ライン・ウエストファーレン電力会社(RWM、ドイツ)は、ダイムラークライスラー社およびフュエルセル・エナジー社のヨーロッパのパートナーであるエム・テー・ウー・モトーレン−ウント・トウルビーネ ン−ウニオーン・フリードリッヒスハーフェン社(MTU)とMTU・CFC・ソリューションズ有限会社の設立に参加する。この合弁会社は、広いヨーロッパ市場に向けて溶融炭酸塩型燃料電池(MOFC)を販売する。
http://biz.yahoo.com/prnews/030715/nytu158_1.html

<燃料・改質器・貯蔵>
●ミレニアム・セルが特許を取得

 ミレニアム・セル社は、同社の「 Hydrogen on Demand(TM)」燃料システムの重要成分である水素化ホウ素ナトリウムの製造工程に関して米国特許商標庁によって米国特許番号 6,586,563 を与えられた。この特許は、現在の商用プロセスで使われている金属ナトリウムよりも簡単に利用できる金属塩を使う水素化ホウ素ナトリウムの合成工程に関係している。
http://biz.yahoo.com/bw/030707/75295_1.html

<燃料電池コンポーネント>
●新しい触媒が安い水素生産を可能にした

 マディソンのウィスコンシン大学の科学者たちは、ニッケル、スズ、アルミニウムから成る水素生産の触媒を開発した。それは、植物の副産物を水素に変換するための水相改質と呼ばれるプロセスで使われた。このチームは今、バイオマスから燃料を作る触媒開発のための全米科学財団中小企業技術移転助成の一部としてウィスコンシン州のヴィーレント・エナジー・システムズ社の科学者と協力している。
http://www.nsf.gov/od/lpa/news/03/pr0369.htm

<報告・市場調査>
●企業の炭素戦略

 「2012年までの企業の炭素戦略の展望:ヨーロッパ排出権取引市場の機会」は、最良の炭素戦略を開発するために、訴訟可能なアドバイスと分析を提供し、詳細に新興市場を調査している。
http://www.researchandmarkets.com/reports/28793

●水素経済報告

 フュエルセル情報出版は、42ページのレポート『合衆国の水素経済の否定できない現実』を出版した。このレポートは、今日の能力を列記し、現実的で理解可能な状況として明日のビジョンを評価している。
http://www.fuelcell-info.com/reports/fci/FCI_Summary.html

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■燃料電池ワールド
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