燃料電池ワールド (2003/08/27 17:10)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.107 2003/08/27発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆8月の燃料電池市民講座はお休みです。また、今週号も記事輻輳のため、「燃料電池グッズ」コーナーは割愛しました。

☆『燃料電池パワー』Vol.7 の内容
【今週の燃料電池関連画像】 
・松下電器産業(ナショナル)製家庭用燃料電池のboxデザインの変化。01年9月、03年5月、03年6月と3枚ある。水蒸気排出口の位置が01年と03年では違い、内部が改造されていることが想像できる。03年の5月と6月のものは外装デザインの変化で、だんだん販売用のデザインになってきている。【沼崎英夫/技術レポート】
◇詳報・燃料電池車3日間レース 出場3車3様(日加中)の電池で対応〈2〉【山本寛ウォッチング/燃料電池と常温核融合】       
今週はお休みします。
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供しています。
サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html

☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒198−0032 東京都青梅市野上町4−3−4ベルドール河辺201
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■燃料電池関連イベント
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☆「東工大燃料電池フォーラム」(再掲)
○日 時:9月9日(火)13:00〜20:00
○場 所:東京工業大学大岡山キャンパス,ディジタル多目的ホール及び百年記念館
○講 演:13:00〜16:00 ディジタル多目的ホール(大岡山西9号館2階)1.挨拶               学長 相澤 益男 
2.東工大における燃料電池開発(1)    山崎陽太郎(総合理工学研究科) 3.東工大における燃料電池開発(2)    岡崎  健(理工学研究科)4.燃料電池用高分子膜材料開発       谷岡 明彦(理工学研究科)5.太陽光による水素製造          原  亨和(資源化学研究所)6.MEMS技術によるマイクロ燃料電池   早瀬 仁則(精密工学研究所)7.JHFCプロジェクトの概要と進捗状況  神本 武征(JHFC実証試験推進委員会委員長、東工大名誉教授)
○ポスター発表(33件)16:00〜18:00 百年記念館1階。
○展 示:JHFCによるパネル展示および燃料電池車展示(予定)
○懇親会:18:00〜20:00, 会場 学内食堂(ケータリング), 会費3000円/人
(講演会,ポスター発表会は無料です。)
○参加登録者には当日登録証と引き換えにポスター発表要旨集(1冊/人)を配布致しますので、参加登録用紙に記入の上 FAX(045−924−5433)で、8月25日までにお申し込み下さい。定員300名で締め切ります。
○詳細案内と参加登録用紙のダウンロードは以下のサイトから
http://www.mech.titech.ac.jp/~epl/Jpn/TokyoTech-FC-Forum.html

☆日本計画研究所(JPI)セミナー
○《21世紀を拓く 水素エネルギーの世界》
日本製鋼所 水素エネルギーシステムと水素吸蔵合金の最新開発動向―国内外の開発動向と課題 競合技術の開発動向 水素貯蔵技術動向―
◇講 師:兜森俊樹氏
(株式会社日本製鋼所研究開発本部水素エネルギー企画部部長) 
◇開催日:9月18日(木)10:00〜12:00
◇会 場:JPI カンファレンス スクエア(千代田区有楽町)
◇参加費:24,380円
◇詳細情報、申し込みは、
http://www.jpi.co.jp/index.jsp?mf_init=7&bf_para=7468__1  
◇主 催:(株)日本計画研究所 URL:http://www.jpi.co.jp

○《JPI“燃料電池”最前線》
東京ガス 「水素ビジネス」挑戦と課題
―水素エネルギー社会への実用化シナリオ―
◇講 師:森 哲也氏
(東京ガス株式会社R&D本部水素ビジネスプロジェクトグループ企画チームリーダー)
◇開催日:9月26日(金)10:00〜12:00
◇会 場:JPI カンファレンス スクエア(千代田区有楽町)
◇参加費:24,860円
◇詳細情報、申し込みは、
http://www.jpi.co.jp/index.jsp?mf_init=7&bf_para=7490__1
◇主 催:(株)日本計画研究所 URL:http://www.jpi.co.jp

☆SSKセミナー(再掲)
「21世紀「水素社会」への道程」
◇講師等:<1>21世紀「水素の時代」を迎えて

     平田 賢氏(芝浦工業大学先端工学研究機構客員教授(東京大学名誉教授))
     <2>東京ガスの描く水素エネルギー社会

     近藤 健比古氏(東京ガス(株)R&D本部水素ビジネスプロジェクトグループマネージャー)
◇日 時:9月30日(火) 午後2時〜5時
◇会 場:明治記念館(東京都港区元赤坂2−2−23)
◇受講料:29,800円(消費税込)
◇主 催:株式会社 新社会システム総合研究所
http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_03254.html
◇問い合わせ・申し込み:
株式会社 新社会システム総合研究所
TEL 03−5532−8850
申込受付FAX 03−5532−8851
E-mail  info@ssk21.co.jp
または、上記HPから申し込みができます。

■PEM−DREAMニュース(今週は2本)
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☆中国製燃料電池について(追加情報)(この記事は『燃料電池パワー』と併載)

 前号既報のAGVシステム研究所(田中義徳代表、福岡県京都郡豊津町)が販売・サービスを行っている中国(中華人民共和国)製燃料電池について、その後、同社から得た次の情報を追加する。

 発売時は、出力200Wと表示していたが、これは燃料電池本体の最大出力値で、当初は外部電源による送風ファン(1台)を外付けで出荷していたが、その後、組み込み仕様となり、駆動用電力を燃料電池から取るようにしたので、現在は正味出力は160Wと表示している。

 セット価格は、必要酸素の供給と冷却の送風用のファン制御ボード(国産品)、その他の付属品の注文が多いので、これらを付けて42万円とした。製造元は「中国時光科技有限公司」である。

 問い合わせ先:AGVシステム研究所 電話0930−33−4573
        ホームページ:http://www.agv.jp/

○燃料電池の出力について

 燃料電池の電気的出力は、燃料電池本体(モジュール)の出力とユニットの正味出力との2つがある。この大きな違いは、送風用ファンの消費電力を内数とするか外数とするかである。

 燃料電池の定常運転には電気化学反応を安定的に行わせるために酸素の供給が必要で、自然吸気では不十分であるのが一般的である。また、必然的に反応熱の蓄積によるオーバーヒートは非正常な運転から破損を生じる恐れがある。送風用ファンがなくても起動できるが、持続的な運転には故障が生じる。

 車両用燃料電池では燃料電池で充電し、起動時にファンを駆動する燃料電池ーバッテリー・ハイブリッド構成になっているのが一般的である。水の循環ポンプもモーターの電力消費を伴う。

 「第1回燃料電池ジャンボリー」(全日本インターカレッジ・ソーラーカー・チャンピオンシップ、JISC・FC部門)で優勝した信州大学チームが4台搭載した大同メタル工業の燃料電池「HFC−1275」はDC12V−7〜7.5A(約85W相当)の出力であるが、送風用にDC12V−0.6Wを12個使用し、約75Wを出力しているという。

 JIS規格の「自動車エンジン性能測定法」では、「グロス軸出力」と「ネット軸出力」と2つのカテゴリーがある。

 「グロス軸出力」は、エンジンの運転に最低限必要な補機類と装置に限定して装備した状態での出力であり、負荷を最小にし、出力減となる排気対策装置や騒音防止装置は除いてある。これらの公害規制のない途上国向けにはこのような“裸の”エンジンが現に使われている。

 「ネット軸出力」はこれらを装備した状態での出力である。JIS規格では、それぞれに装備すべき品目の別表が記載されている。

 技術の骨格が見えてきて、産業として形成されつつある時に、標準化、規格化を国際的に進めることは、共通の基盤を設けることで社会的に欠かせない。現在、国際的に策定が進められている燃料電池の規格も、いずれこのような定めができるであろう。(沼崎英夫・ソーラーシステム研究所)

☆PEMの語源

 7月23日号のPEM−DREAMニュース「燃料電池が生成する水は水素がある燃料極にできる? Part2」の最後に、「だが、何故イオン交換膜といわないで陽子交換膜というのか? これは未だに謎で
ある」と書いたことに関して、2人の読者の方から以下のようなコメントをいただいた。ありがとうございました。

「ここで言われているイオンとは水素イオンですが、これは陽子そのものだからです。水素原子は陽子の周りを電子が一つ回っています(古典物理的表現ですが)。水素イオンは水素原子から電子が無くなったものですから、陽子(プロトン)そのものです。従って水素イオン交換膜を陽子交換膜(普通はプロトン交換膜と呼ぶ方が多いと思いますが)と呼ぶのです。」

「proton の和訳は確かに陽子です。ただし陽子というと、「原子は原子核と電子からなり、原子核は陽子や中性子からなる・・・云々」というイメージが強いと思います。
 しかし「プロトン」は水素イオンとまったく同義です。水素原子から電子がとれれば、これはまさにプロトンであり水素イオン(H+)であることが理解されると思います。
 訳としては陽子交換膜というよりも、水素イオン交換膜と言う方が感覚としてもマッチするのではないでしょうか? ちなみにイオン交換膜は ion exchangemembrane であり、proton exchange membrane は、イオン交換膜の中でも主としてプロトン(水素イオン)が移動するものということになります。」

 お二人のコメントを参考にしながら、これからこのメルマガではPEMをプロトン交換膜と表現するのが良さそうだと考えた。それはそれでひとつのステップを踏めたが、私の「謎」はちょっと違う部分もあって、PEM型の高分子膜を表現するのに「イオン交換膜」「陽子交換膜」「プロトン交換膜」というようにいくつもの表現を使われるのは素人にはわかりにくいという気持が元になっていて、それぞれの使われ方に何らかのルールめいたことがあるのかどうか、ということも知りたかった。専門家同士ならそれぞれが同じものを指していることは周知のこととして扱えるだろうが、素人である私は始め、同じものだとは理解していなかった。

 同様に「水素リッチな」という表現も最初は分からなかった。この言葉は「水素が豊富な」という表現で専門家も言っていたのが、いつの間にか「水素リッチな」という表現が流行のように増えてきた。それはつい最近のことではないかと思う。

 カタカナ語の氾濫が日本語表現の社会問題になっているが、「水素リッチな」は理解してしまえば軽い語感で使いやすいようにも思える。だが初めて聞く人は理解するのに手間がかかるだろう。「水素が豊富な」の方がはるかに理解しやすい。ささいなことかもしれないが、イベントなどでできるだけ分かりやすく正確に話そうとすると、どの単語、表現を使ったらいいのか気になる。同じカタカナ語でも名詞と副詞では問題の所在が若干違うようだが、自分が理解してきた経過がジグザグを辿って、未だ中途半端なせいで「謎」が多いのかもしれない。

 もっと大きな問題では、PEMとPEFCの頭字語がある。同じものを指しているのに、何故海外ではPEMといい、日本ではPEFCというのか。これも「謎」である。誰も説明してくれないからだ。だが、このことでは最近、2つの収穫があった。

 ひとつは雑談をしているときに出された意見で、日本では4文字の頭字語で統一しようとしていたのではないか、という意見である。アルカリ型(AFC)は違うが、りん酸型(PAFC)、固体高分子型(PEFC)、溶融炭酸塩型(MCFC)、固体電解質型(SOFC)の主要な燃料電池の種類は4文字になっている。

 今ひとつは本に書いてあったもので、PEMの語源を初めて知った。このことはあまり知られていないと思うので、少し長いが引用したい。本の題名は『超小型燃料電池の開発と展望』(編著:神谷信行/梅田実、シーエムシー出版)で、その中の梅田実、内田勇両氏が執筆した「総論」に書かれていた。

「固体高分子形燃料電池(PEFC)は、日本ではPEFCと略記されるが、そもそもはプロトン交換膜形(Proton Exchenge Membrane )燃料電池で、互換的に用いられるのが高分子電解質形(Polymer Electrolyte Membrane )燃料電池である。前者は、それ以前にGE社が Solid Polymer Electrolyte (SPE) FC を開発名称としていた(1964〜1984)ことに対し、ロスアラモス国立研究所のグループが“PEMFC”という用語を最初に使った(1982)ことに端を発している。この呼称は、車載用・家庭用として現在開発中のパーフルオロアルキルスルホン酸高分子膜を使用するPEMFCによくフィットしている。一方、後者について調べてみると、リン酸をドープしたポリイミダゾール系の薄膜を用いるものや、多孔性のシリコンあるいは高分子フィルム細孔内に硫酸やプロトン電装製材料(例えばナフィオン)を含浸させるタイプの燃料電池が関与してくる。このように、PEMの変化に伴い定義も変わりつつあるが、後者についてはまさに超小型燃料電池に焦点を絞った研究開発がされており、このことから超小型燃料電池は上述の分類に収まらない全く新しい技術カテゴリーを形成する可能性を持っている。」(P4〜5)

 そして、さらに大きな問題は、燃料電池という言葉そのものだ。「燃料電池という訳語でいい」という意見を聞いたことがない。よくないという意見はしょっちゅう聞くのに。そもそも燃料電池という言葉はいつ作られ、使われだしたのだろうか。これも調べてみたいことの一つなので、ご存じの方がいらしたらぜひ教えてください。

■WEB LINK NEWS
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03/08/20 燃料電池バス、28日から都内にお目見え=05年3月まで走行実験−国交省・都(時事通信)

 国土交通省と東京都は20日、次世代のエネルギー源として期待されている燃料電池を使ったバスを公道で走らせる実験を28日から始めると発表した。都が路線バスとして毎日50キロ前後、2005年3月末まで運行。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030820-00000832-jij-soci

03/08/20 駿河湾での潜航試験に成功=燃料電池初搭載の探査機−海洋センター(時事通信)

 うらしまは3500メートルまで潜る能力があり、9月と12月の試験でより深く潜った後、来年度には300キロの長距離航行を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030820-00000850-jij-soci

03/08/21 若年の雇用拡大など10項目 省庁横断予算の「政策群」(共同通信)

 経済財政諮問会議の民間議員が6項目、省庁側が4項目を提案した。燃料電池車など世界最先端の低公害車社会の構築、出入国手続きの円滑化など外国人観光客を増やすための環境整備、都市と農村の交流推進、刑務所運営における民間活用拡大なども含まれている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030821-00000134-kyodo-bus_all

03/08/21 ヨウ素と硫黄使い水素製造=新型原子炉の利用想定−原研(時事通信)

 約900度の高温で熱分解する過程が必要だが、新型原子炉の高温ガス炉を利用すれば、地球の温暖化を招く二酸化炭素を排出せず、効率良く水素を製造できるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030821-00000120-jij-soci

03/08/22 三菱重工、燃料電池で無人水中探査機の水中航行に成功(日刊工業新聞)

 うらしまに搭載のFCは固体高分子形で、出力は4キロワット。チタン合金製の耐圧容器に収納、酸素は高圧ガス容器から、水素は安全を考慮して高圧タンクからでなく、水素吸蔵合金耐圧容器から供給する仕組み。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030822-00000005-nkn-ind

03/08/22 自治体に燃料電池車を納入 トヨタ、民間企業にも(共同通信)

 トヨタ自動車は22日、水素を燃料に走る燃料電池自動車「トヨタFCHV」を愛知県と名古屋市に納入、同県庁などで順次、式典を開いた。地方自治体への販売は初めて。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030822-00000048-kyodo-soci

03/08/22 水素燃料電池駆動の水上タクシー、走行テスト完了=米ミレニアム〔BW〕(ビジネスワイヤ)
*米ミレニアム・セル(NASDAQ:MCEL)は、同社開発の水素燃料システム「ハイドロジェン・オン・デマンド」を使用した世界初の水上タクシーの走行テストを、米カリフォルニア州ニューポートビーチで順調に終えたと発表した。この船舶・港湾施設における水素燃料電源の有用性を検証するプロジェクトには、シーワージー・システムズ、ダフィー・エレクトリック・ボート、アニュービューの米3社がミレニアムに協力している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030822-00000390-jij-biz

03/08/22 燃料電池車、年内に5台追加販売=米向けなど、累計17台に―トヨタ(時事通信)
*トヨタ自動車は22日、同日愛知県や民間企業に納入した燃料電池車「FCHV」を、年内に5台追加販売する計画を明らかにした。これにより、FCHVの販売台数は累計17台となり、目標の年内20台程度をほぼ達成する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030822-00000399-jij-biz

03/08/22 日産02年度環境保全コスト34.2%増=排ガス低減や燃料電池車開発で(時事通信)
*日産自動車は22日、2002年度の「環境・社会報告書」を公表した。それによると、環境負荷低減に使った同年度の環境保全コストは前年度比34.2%増の1126億円。燃料電池車の開発や、同業他社より先行している「超―低排出ガス車」の認定取得を進めた結果、研究・開発コストが45.4%増の956億円と大幅に増えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030822-00000420-jij-biz

03/08/23 燃料電池バス営業運行 28日に国内初、都2路線にお目見え/東京(毎日新聞)

 導入するのは1台で、東16系統(JR東京駅―新交通ゆりかもめ・東京テレポート駅間)と、海01系統(営団地下鉄東西線・門前仲町駅―東京テレポート駅間)の2路線で運行される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030823-00000004-mai-l13

03/08/25 調査報告:北極付近の氷が過去25年間で7.4%減少(WIRED)

 3年間にわたる国際的な調査により、北極付近の氷が過去25年間で7.4%減少したことがわかった。さらに今世紀末には、夏期に北極地方を覆う氷の面積が80%減少する可能性があるという。

 欧州委員会の支援を受けて作成されたこの報告書は、ピアレビューに先駆けてインターネットで公開された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030825-00000006-wir-sci

03/08/26 北米大停電により注目を集める自家発電システム(WIRED)
 電力を失わない最善の方法は、自分で発電することだ。

 これは、自家発電の熱狂的な提唱者たちの謳い文句だ。こうした人々は、送電網における電力供給のトラブルを回避する究極の方法として、主に太陽光発電――場合によっては一部に風力発電もあるが、水力発電となると例は少ない――を推奨する。これらの方法は、汚染を減らし、地球温暖化を防止することにもつながる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030826-00000007-wir-sci

03/08/27 三菱化工機、中計策定へ−3事業本部体制見直し(日刊工業新聞)

 現行の事業本部制を見直し、全社一体営業を軸にした機能別組織に再編、さらに水素製造装置などの有望事業を育成、強化する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030827-00000002-nkn-ind

■海外ニュース(8月ー2)
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<輸送>
●ヤマハがオートバイとスクーター用の燃料電池を開発

 ヤマハ発動機株式会社はオートバイ用の燃料電池を開発し、そのような装置を開発する世界で最初の主要なオートバイ・メーカーとなった。この燃料電池はメタノールで発電し、40平方?の寸法である。他のニュースでは、ヤマハとバッテリーメーカーである株式会社ユアサコーポレーションは共同して、50ccクラスのスクーターを開発するだろう。試作品は、標準的な50ccのスクーターの性能と等しい出力500Wで40km/h(約25マイル)を出した。
http://www.japantoday.com/e/?content=news&cat=4&id=265139

●ホンダがイワタニへFCXを納入

 本田技研工業株式会社は今月早々、東京の水素供給ステーションで納車式を行い、燃料電池自動車「FCX」を日本の水素製造メーカーである岩谷産業株式会社へ納入した。岩谷はFCXのリース料として月額約80万円(約6700ドル)を支払い、主として普及宣伝に使われる。

●ハイドロジェニックスとエノバが空軍用の燃料電池バスに取り組む

 ハイドロジェニックス社とエノバ・システムズ社は、ハワイのヒッカム空軍基地に配備される燃料電池バスを開発、統合するために、ハワイ州の先端技術開発機構(HTDC)から資金を受け取った。
http://www.hydrogenics.com/ir/NewsReleaseDetail-1.asp?RELEASEID=114613

<定置用電源>
●FCTとシーメンスが開発契約を延長

 フュエルセル・テクノロジーズ社(FCT)はシーメンス・ウエスティングハウス・パワー社との共同開発契約の延長に署名した。この契約は、次世代の5kW級製品と関係し、2006年以降も延長する可能性を持って3年間の期間を対象としている。
http://www.fct.ca/14_07_03.html  

<ポータブル/バックアップ電源>
●ヘッドウォーターズが中国の研究所とパートナーシップを発表

 ヘッドウォーターズ社と中国科学院大連化学物理研究所(DICP)は、燃料電池技術開発と商業化の合弁会社を設立した。この新しいパートナーシップは、燃料電池用のナノ触媒、膜ー電極接合体、燃料電池システムと他の関連する電子装置の開発と販売を計画している。最初の焦点は、携帯用のダイレクト・アルコール燃料電池となるだろう。
http://biz.yahoo.com/bw/030710/105407_1.html

<燃料・改質器・貯蔵>
●プロトン・エナジーの製品がオンラインで利用可能に
 プロトン・エナジー・システムズ社の新しいオンラインストア
(www.protonenergy.com/catalog/)は、新しい HOGENィ GC 300 と600cc/分の研究用水素製造器、補機を販売する。そしてまた、 HOGENィ 20 と 40 水素製造器に対応している。メンテナンス部門、付属機器、製品マニュアルと安全情報は、1週7日間、1日24時間オンラインで利用可能である。

<燃料電池コンポーネント>
●ホークと三洋が膜ー電極接合体で協力

 ホーク・サイエンティフィック社は、三洋電機株式会社と共同開発関係を結んだ。開発の焦点は、三洋のプロトン交換膜型燃料電池で使うための新しい膜ー電極接合体(MEA)技術である。このMEAは、三洋の電極技術と「ホーク膜」を合体させるだろう。共同開発関係は次の18カ月間、合計600万ドル以上にのぼる双方の会社の資金的、サービス、技術の分担を伴って計画されている。
http://biz.yahoo.com/prnews/030703/lath016_1.html

<報告・市場調査>
●21世紀の米国エネルギー・シナリオ

 ピュー気候変動センターは、グローバル・ビジネス・ネットワークのアービング・ミンツァー、J・アンバー・レナード、ピーター・シュワルツが書き下ろした新しいレポート『21世紀の米国エネルギー・シナリオ』を公表した。このレポートは、2000年から2035年までの米国のエネルギー供給と使用に関する3つの異なる経路と、それぞれのシナリオの気候政策の影響について議論している。
http://www.pewclimate.org/global_warming_in_depth/all_reports/energy_scenarios/index.cfm

●小型の定置用製品

 フュエルセル・トゥデイは、小型定置用製品の調査を更新した。小型定置用(住居用)燃料電池は、住宅の電源として、そしてバックアップ製品として、そして今日世界中の約1900地点で発展を続けている。
http://www.fuelcelltoday.com/FuelCellToday/FCTFiles/FCTArticleFiles/Article_640_SmallStatSurvey0703.pdf

<その他>
●デイニイのPEM型燃料電池における急進展

 デイニイ・パワー・システムズ社は、自動車用と定置用電源のPEM型燃料電池スタック・システムを開発した。それは、2要因が作動温度を上昇させる。新しい膜の材料によって、高い温度と単純なデザインが全効率を増加させ、システムコストを低減する。
http://www.daposy.dk/dpspresse030729uk.doc

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■燃料電池ワールド
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