燃料電池ワールド (2003/08/20 19:30)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.106 2003/08/20発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆8月の燃料電池市民講座はお休みです。また、今週号は記事輻輳のため、「燃料電池グッズ」コーナーは割愛しました。

☆『燃料電池パワー』Vol.5 の内容
【今週の燃料電池関連画像】 
・バラード社が量産、発売している1200W級燃料電池「Nexa」3枚。商品展示されたNexaと、バラードの刻印が押されているその前部のアップ。もう1枚は計測機器が取り付けられたNexaのプロトタイプ。前2枚は世界ガス大会で、後1枚はFCカナダ(バンクーバー)の研究施設で撮影。
【沼崎英夫/技術レポート】
◇詳報・燃料電池車3日間レース 出場3車3様(日加中)の電池で対応〈1〉【山本寛ウォッチング/燃料電池と常温核融合】       
◇亜鉛ー空気燃料電池の今〈2〉
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供しています。
サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html

☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒198−0032 東京都青梅市野上町4−3−4ベルドール河辺201
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■燃料電池関連イベント
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☆「東工大燃料電池フォーラム」(再掲)
○日 時:9月9日(火)13:00〜20:00
○場 所:東京工業大学大岡山キャンパス,ディジタル多目的ホール及び百年記念館
○講 演:13:00〜16:00 ディジタル多目的ホール(大岡山西9号館2階)1.挨拶               学長 相澤 益男 
2.東工大における燃料電池開発(1)    山崎陽太郎(総合理工学研究科) 3.東工大における燃料電池開発(2)    岡崎  健(理工学研究科)4.燃料電池用高分子膜材料開発       谷岡 明彦(理工学研究科)5.太陽光による水素製造          原  亨和(資源化学研究所)6.MEMS技術によるマイクロ燃料電池   早瀬 仁則(精密工学研究所)7.JHFCプロジェクトの概要と進捗状況  神本 武征(JHFC実証試験推進委員会委員長、東工大名誉教授)
○ポスター発表(33件)16:00〜18:00 百年記念館1階。
○展 示:JHFCによるパネル展示および燃料電池車展示(予定)
○懇親会:18:00〜20:00, 会場 学内食堂(ケータリング), 会費3000円/人
(講演会,ポスター発表会は無料です。)
○参加登録者には当日登録証と引き換えにポスター発表要旨集(1冊/人)を配布致しますので、参加登録用紙に記入の上 FAX(045−924−5433)で、8月25日までにお申し込み下さい。定員300名で締め切ります。
○詳細案内と参加登録用紙のダウンロードは以下のサイトから
http://www.mech.titech.ac.jp/~epl/Jpn/TokyoTech-FC-Forum.html

☆SSKセミナー
「21世紀「水素社会」への道程」
◇講師等:<1>21世紀「水素の時代」を迎えて

     平田 賢氏(芝浦工業大学先端工学研究機構客員教授(東京大学名誉教授))
     <2>東京ガスの描く水素エネルギー社会

     近藤 健比古氏(東京ガス(株)R&D本部水素ビジネスプロジェクトグループマネージャー)
◇日 時:9月30日(火) 午後2時〜5時
◇会 場:明治記念館(東京都港区元赤坂2−2−23)
◇受講料:29,800円(消費税込)
◇主 催:株式会社 新社会システム総合研究所
http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_03254.html
◇問い合わせ・申し込み:
株式会社 新社会システム総合研究所
TEL 03−5532−8850
申込受付FAX 03−5532−8851
E-mail  info@ssk21.co.jp
または、上記HPから申し込みができます。

■PEM−DREAMニュース
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☆第1回燃料電池ジャンボリーの報告

 燃料電池実用化推進協議会の方が、大潟村で行われた燃料電池カー・レース(先週号既報)に行かれ、その模様を知らせてくださいましたので掲載します。

(8月1日の様子)

 JISCの燃料電池自動車レース(秋田県大潟村でのソーラーカーラリーと併催)が8月1日〜3日に実施されました(燃料電池実用化推進協議会が一部費用を支援)。

 石谷先生(東京大学教授)および通商産業省エネ・新エネ部政策課師田課長補佐とともに、8月1日の開会式(出走式)に参加し、その後14時半まで観戦しましたので、状況を報告します。
 最終結果は判明次第、再度連絡させていただきます。

 当日の朝は曇りでしたが、レースが始まりますと太陽が時々顔を出すという、まずまずの天候でした。
8時15分の出走式に際しまして、JISC組織委員会会長としまして石谷先生が、支援する国を代表しまして師田課長補佐が挨拶をされ、先頭に配置された燃料電池車(3台)がまず出走し、1分後にソーラーカーが出走しました。ソーラーカーは前日に行われたタイムトライヤルでの成績順にグリッドを占めてまし
た。

 3台の燃料電池車はいずれもJISCの”ハーフサイズカテゴリー:FCH−1”に属していまして4000×1500×1600の範囲のもので、下記のラインアップでした。
・信州大学(繊維学部)CocoonFC:大同メタル製スタック320W(80W×4)
・玉川大学Solar Challenge Project(FC):バラード製スタック1200W×1
・東京電機大学TDUプロジェクトーP:中国時光科技有限公司製スタック400W(200W×2)

 スタート後の1週目(25km)はいずれの車もほぼ1時間で走行していました。

 玉川大学がその後3週目までトップを走っていました(この間の周回時間は40数分程度?)が、この後、DC−DCコンバーターが故障したため、搭載のバッテリーで走行し、FCでバッテリーを直接充電しながら走行するという破目に陥りました。充電時間が長時間に渡ることから、我々が帰る時点までの周回数は5回程度となってしまいました。

 東京電機大学は1周後にスタックが故障したとのことで、いろいろと手を打っていましたが、結局その日の走行は中止となってしまいました。

 信州大学は当初は玉川大学に遅れをとってましたが、その後も着実に周回を重ね、慣れた段階では最高速40km/h程度で走行していました。ただ、大同メタルスタックの構成上、空気の供給とスタック冷却の調和を上手くコントロールする必要があり、苦労をしていました。

 以上が8月1日のレース状況ですが、この日は水素の供給のため岩谷産業さんが「臨時の高圧ガス製造許可」のもと、20Mpaの水素ガス供給体制(50リッター容量のFRP製高圧ボンベに充填)をとっておられました。又、荏原バラードさんは玉川大学に搭載されました NexaFC スタックの展示をされていました。

 今年は初めてということもあり、又準備時間が少なかったこともあり、各大学も実際のFCスタックでの走行はこの場所に来て初めて実施した状況のようで、恐る恐る、なだめすかしての走行というのが実情のようでした。

(最終結果)

 秋田県大潟村でのJISC燃料電池車レース(正式名称は第1回燃料電池ジャンボリー)の3日間の結果がわかりました。詳細は大潟村のホームページ(http://www.ogata.or.jp)をご覧ください。

 8月1日は午後2時半までに見た状況を報告しました。結論的に言いますと、その時の状況が2日、3日と続いたようです。

 つまり、信州大学の車は継続的に走行、玉川大学はバッテリーで走行後、燃料電池から直接に電池(NI−Cd?)に充電という形での走行、東京電機大学はリタイヤのまま、という結果です。
<最終周回数>
信州大学走行周回数:8月1日8周、2日9周、3日7周 → 計24周(〜600km)
玉川大学走行周回数:8月1日5周、2日4周、3日5周 → 計14周東京電気大学   :8月1日1周、2日0周、3日0周 → 計 1周

 尚、信州大学の24周という成績はソーラーカーを入れた総出走台数53台中の16位という立派な成績でしたし、ハーフサイズカテゴリーで言いますとソーラーカーの1位となった東海大学Solspiritsの周回数23周を上回るものです!。

 全出走車の1位は大阪産業大学 OSU Model S の40周、2位は個人チームの39周、3位は玉川大学の37周というものでした。
注)8月2日、3日は天気予報の通り、曇りの一日で、ソーラーカーとしては”天候に恵まれず”ということになったようですが、昨年の優勝周回数も40周だったことを考えますと、このあたりの周回数が標準的でしょうか?

 また、各周回当たりの所要時間も計測されていますが、ばらつきが大きくこのあたりからも”なだめすかしつつの走行”という姿がうかがえます。最速は信州大学の43分10秒というものでした。信州大学は全水素消費量(充填時圧力と走行後残存圧力の差から算定)が4650リッターとのことでしたので、興味ある方は燃費を計算してください。

 以上が恐らく世界初のFCVレースの結果でしたが、最初に述べました如く、来年はもっと多くの車が参加して、よりレベルの高いレース展開となるよう、我々も協力を続けていきたいと思います。

☆燃料電池の入手先広がる(この記事は『燃料電池パワー』と併載)
○大学・高専にFCモジュールの特価提供
荏原製作所が「ユニバーシティプログラム」

 荏原製作所は8月1日、バラード・パワー・システムズ社(カナダ・バンクーバー)の燃料電池モジュール「Nexa」(定格出力1200W)を対象とした「ユニバーシティプログラム」を始める、と発表した。

 発表によると、このプログラムは、燃料電池実用化推進協議会(FCCJ)の後援のもとで、理工学分野の教育現場での固体高分子型燃料電池の普及促進を目的に、バラード社が世界で初めて商用機として量産を開始した固体高分子型燃料電池モジュール「Nexa」を大学、高専向けに80万円で提供する。

 同プログラムに基づいて契約し、ソフトウェア使用許諾を受けた大学・高専に一般価格より安価に提供し、より高いレベルの研究に役立てるために、モジュールのスタック部(発電部)を除いて冷却ファン、エアブロア、加湿器、制御ボードなどの構成部品からなるモジュールを分解・改造でき、また、付属の運転モニターソフトウェアによりスタックの電圧や電流などのデータを入手できる、というものである。

 コンピューター産業では、大学・研究機関にシステムを納入する場合には、特価で提供する「アカデミー・ディスカウント」が行われているが、燃料電池産業では初めてである。

 同社はバラード社と技術提携し、出資している。98年には合弁会社・荏原バラード株式会社を設立し、バラード社の固体高分子型燃料電池を使った定置式発電システムの日本国内での独占的な製造・販売・サービスの権利を持っている。同社は8月1日から3日まで、ソーラーカー、燃料電池車競技が行われた秋田県大潟村の大会会場でNexaの展示会を行った。
【問い合わせ先】
(株)荏原製作所新エネルギー事業本部燃料電池統括・企画部 TEL 03−5461−6930

○中国製燃料電池をAGV研究所が輸入販売
160W機一式35万円、無償貸与も

 昨年来、白浜(和歌山県)、舞洲(大阪市)の「エコノ・ムーブ」でチーム・カンダが搭載したカートをデモ走行して話題の中国製の燃料電池「FCA−200−A」は、同チームのメンバーで電動カート競技に熱心な柴田徳夫氏が経営する久保田電機苅田工業所(福岡県京都郡苅田町)が国内代理店の一つで、ここから電動カートファンの間に広まっている。

 この燃料電池の輸入販売・サービスを行っているAGVシステム研究所(田中義徳代表、福岡県京都郡豊津町)は、同燃料電池の開発・製造元を公表しないが、中国の研究企業で、AGVの親会社が開発した構内の無人搬送などに使われる自動誘導ビークルシステム(AGV)などの技術援助を行ってきた相手先という。先方は自社技術でPEM型燃料電池の開発を進め、今年に入ってDC24V、160W機(最大圧力0.05Mpa)が月10台程度供給できる見通しがついたので輸入販売を始めた。

 燃料電池本体と水素容量500NL、最大圧力は1.2Mpaの水素吸蔵合金のキャニスター(外径寸法188×241×77mm、5.6kg)と送風ファン制御ボードの3点セット価格は35万円という。燃料電池本体の仕様は129×256×85mm、吸気用電動ファンと排気口をつけた全長は382mm、重量は2.6kgである。

 現在、福岡県内の幾つかの大学に提供して試験・研究を進めている。また、デモ機の無償貸与を行っている。商用機は現行の1機種のみであるが、提携先は同スペックで400W機を開発済みで、2kW級機を開発中、将来は10KW級まで開発予定という。

 中国国内での燃料電池の需要は分散型電源としての市場のほか、北京オリンピックでの業務用車両のグリーン化の一環として、電気自動車の動力源に市場開拓を期待しているという。
【問い合わせ先】AGVシステム研究所 TEL 0930−33−4573燃料電池本体、水素吸蔵合金キャニスター等の外観、装備車等の写真は
http://www.kubotadenki.jp/

☆「北区クリーンエネルギーフェア」参加報告

 半月ほど前になるが、8月1日、2日の2日間、東京都北区、(財)新エネルギー財団、関東経済産業局主催の「北区クリーンエネルギーフェア」が北とぴあ展示ホールで開かれた。PEMーDREAMも出展団体として参加した。それまで梅雨が空けずに雨か曇天の天気が続いていたが、その日は晴れ間も出て、夏休み最初のプール日和となった。そのためかどうか分からないが来場者は親子連れが多く、300人を超えた。

 私たちは子どもたちに、大潟村で走った燃料電池自転車に乗ってもらい、フィルムケースで水の電気分解と発電体験ができる工作をしてもらい、その他に燃料電池やエコステーションの模型の展示、パネルの展示などを行った。ひと月ほど前の中野区環境行動の日でも燃料電池自転車の試乗体験を行ったが、その時と同様に子どもたちは楽しんで乗っていた。北区の職員の方2人とPEMーDREAMのボランティアの方2人が応援してくださったので、子どもたち1人1人に説明をして、ていねいなイベントをすることができた。

 会期中に出展企業の東京ガスの方がきて、燃料電池自転車に関心を示された。話を伺うと、東京ガスでもさまざまなところでイベントを行っているが、展示するのは小さいものしかなく、パネルなどの静的なものがほとんどなので、この自転車はいいと思う、とのことだった。確かに家庭用燃料電池製品を出展しても見た目には箱でしかない。ふーん、これが・・・と大人なら思うかもしれないが、子どもたちには何も面白くないだろう。その点では燃料電池自転車は子どもたちにとっては不思議な体験であり、その源は燃料電池が動力となっていることが良く分かるので、強い印象があるようだ。

 イベントというときれいな展示物やイメージ・キャラクターの利用を考えることが多いようだが、PEMーDREAMのやり方は少し違う。参加・体験をしてもらうことを基本に考える。例えば、燃料電池や膜の現物を展示して、それを触ったり、持ってもらったりすることが大事だと考えている。燃料電池が作動していれば触れば暖かいことが分かり、発熱とその利用について話がしやすいし、納得もしてもらえる。

 燃料電池自転車はスイッチを入れれば動き、切れば止まるという日常の電気器具と同じ体験ができる。その電気をつくるのが燃料電池というもので、それがこれだよ、と話せば、子どもたちにも良く理解してもらえる。まして、自分でこがなくても進み、自分で運転しなければならない乗り物は体験したことがない。スピードが出なくて安全であることもちょうど良かった。自画自賛になるが、我々ですら作れたのだから企業で作れないわけがない。従来のイベント方式だけではなく、参加・体験型のイベントができるように工夫していただけたら、燃料電池の啓発はスピードがつくと思う。

 今ひとつ考えさせられたのは、フィルムケースを使った工作である。これはメルマガで「遊んで作る燃料電池100円実験キット」として資料提供しているが、私たちの意図が伝わりにくい部分がある。それは、このやり方では燃料電池そのものの説明はできず、燃料電池を知るきっかけづくりとして提案しており、いろいろな制約を伴っているのだが、燃料電池そのものの実験ができると思われてしまうことだ。私たちの説明にも舌足らずのところがあると思うので、この隘路を打開するには改良版をつくるしかないと考えた。

 「北区クリーンエネルギーフェア」にはホンダのFCXもやってきて、参加者が試乗していた。環境省が購入した燃料電池自動車だった。貸し出しを行うようになったとのことで、北区は23区で低公害車の導入が一番進んでいるので第1号として実現したとのことだ。実にうらやましいことで、今後、地方自治体がイベントを行う際にはぜひ貸し出しにチャレンジするべきだろう。同様に、私たちの燃料電池自転車にも依頼があれば協力したい。

■WEB LINK NEWS
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03/08/11 燃料電池の深海探査機試験 世界初、航続距離300キロに(共同通信)

 海洋科学技術センター(神奈川県横須賀市)は11日、次世代エネルギーの燃料電池を使って、無人の深海巡航探査機「うらしま」を動かす実証試験を同市のセンター岸壁で公開した。水中で燃料電池を使用するのは技術的に難しく、燃料電池で動く探査機の開発は世界初という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030811-00000051-kyodo-soci

03/08/13 いすゞなど3社訴訟中止 米加州排ガス規制へ前進(共同通信)

 当初案は無公害の電気自動車の割合を示すなど厳格だったが、ハイブリッド車や燃料電池車など技術開発の進歩により、州側も多様な選択肢の組み合わせを認める柔軟な方針を示していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030813-00000031-kyodo-soci

03/08/14 トヨタ、都にFCバス納入−28日から日本初の実用運行(日刊工業新聞)

 さらにFCバスのフリート運行を東京都が開始、27日に式典を石原慎太郎都知事や奥田碵トヨタ会長らが出席して都庁で開く。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030814-00000010-nkn-ind

03/08/14 「株式」エヌ・イー ケムキャット(4106)−個別銘柄ショート・コメント(フィスコ)
*13:02<4106.>エヌ・イー ケムキャット1210+10
大和では本日付けのデイリーレポートで、燃料電池関連株を取り上げたようだ。「IT関連向け、コスト高を解決する要素技術を持つ企業に注目」するとして、新興市場では同社のみがピックアップされている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030814-00000020-fis-biz

03/08/14 <東京モーターショー>来場者集めに躍起 減少傾向に歯止めを(毎日新聞)

 今回は、家族連れを増やすため初めて小学生以下の入場料を無料化。従来、一般扱いだった高校生は「間もなくお客様」(宗国会長)という判断から、当日券を一般の半額で中学と同じ600円(前売り500円)に値下げする。また、燃料電池車やハイブリッド車に同乗させる試乗会を初めて開いたり、一般も広く参加できるシンポジウムなどを企画している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030815-00000017-mai-bus_all

03/08/17 エコカー30台、山形に集合 24日に環境フェスティバル(共同通信)

 地球環境を考える機運を盛り上げようと、環境をテーマにした「やまがた環境フェスティバルin新庄」(NHK山形放送局、山形新聞、共同通信社など主催)が山形県新庄市で24日に開かれ、燃料電池車など最新鋭の「エコカー」30台が集合、試乗会が行われる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030817-00000060-kyodo-soci

03/08/18 環境対策技術を紹介 「ENE−FIT 2003」開催(中日新聞)

 【愛知県】中部電力、中部地方電気使用合理化委員会は27日から29日まで、名古屋市千種区の名古屋市中小企業振興会館でビジネスフェア「ENE−FIT 2003」を開く。

 テーマごとにエリアを設定する。環境対策では次世代燃料電池、音源を探査する「音カメラ」、省エネルギーでは最適な電気使用スタイルを提案するソフト、省コストでは瞬時電圧低下の影響を解消する機器などを紹介する。会場では出展企業によるセミナーのほか、液化天然ガス(LNG)を輸送するタンクローリーも初めて展示する。入場無料。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030818-00000016-cnc-l23

03/08/18 DJ-アメリカン・スーパーコンダクターなどの大停電関連株、急騰(ダウ・ジョーンズ)

 また、燃料電池開発を手掛けるプラグ・パワー(Nasdaq:PLUG)は23%高となった。プラブ・パワーの15日終値5.16ドル、前日比0.98ドル(23.44%)高、出来高4,882,055株。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030818-00000029-dwj-biz

03/08/18 [ニュースプリズム]構造改革特区・県内の取り組み 個性ある街づくりへ/茨城(毎日新聞)
■新エネルギー

 一方、つくば市が申請したのは「つくば新エネルギー特区」。05年秋に開通する予定のつくばエクスプレス沿線の葛城地区に建設される新築住宅8000戸に、家庭用燃料電池を設置する計画だ。しかし家庭に燃料電池を設置するには、保安規定の届け出や、電気主任技術者の選任などの手続きが必要だ。特区となれば、こうした手続きが不要になる。同市では「経済効果よりも環境に配慮した街づくりを進めたい」という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030818-00000002-mai-l08

03/08/19 「株式」ダウ平均は52週高値を更新/海外市場動向(フィスコ)
NY株式相場は上昇。米北東部の大規模停電もほぼ復旧し、本日より多くの企業が通常業務に復帰した事が好感され終日上昇する展開となった。発電設備メーカーや半導体セクターに高い銘柄が目立ち、ダウ平均は52週高値を更新している。原因と疑われている発電所を経営するファーストエナジー(FE)が9.3%安となる一方で、プラグパワー(PLUG)やフュエルセルエナジー(FCEL)など燃料電池関連が上昇。ホームセンター大手のロウズ(LOW)が好決算を発表、ウォルマート(WMT)も既存店売上高が予想の上限で推移していると発表するなど小売セクターにも高い銘柄が目立った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030819-00000004-fis-biz

03/08/19 金属ガラス箔利用した分離膜 福田金属箔粉工業、東北大と産学連携(京都新聞)

 燃料電池用に生成する水素には、一酸化炭素や二酸化炭素などの不純物が含まれている。水素分離膜を使うと、簡単にこれらの不純物をろ過して純度の高い水素ができる。従来の水素分離膜は高価なパラジウム箔が使われていたが、新素材を使うとパラジウム箔と同等の性能で分離膜の製造コストが10分の1程度で済む。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030819-00000070-kyt-l26

■海外ニュース(8月ー1)
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<輸送>
●NASAが航空機用燃料電池の契約を与える

 NASAのグレン研究センターは、高性能で複合的な電気推進の航空機用燃料電池電源システムの設計・製造に対して、マサチューセッツ州ウースターのアドバンスト・テクノロジー・プロダクツ社に52万4999ドルの契約を与えた。
http://prod.nais.nasa.gov/cgi-bin/eps/synopsis.cgi?acqid=106759&type=award

●ボーイングが燃料電池駆動の航空機のテスト計画を発表

 ボーイング社は、2004年の遅い時期か、または2005年の早い時期に燃料電池駆動の航空機のテストを計画している。このプロジェクトは、スペイン・マドリッドにあるボーイング社技術開発センターによって進められ、アドバンスト・テクノロジー・プロダクツ社、ダイアモンド・エアクラフト社、シェネル社、Aerlyper 社をパートナーとしている。
http://seattlepi.nwsource.com/business/130398_electplane11.html

●マスターフレックスがエアバス契約を獲得

 マスターフレックス社は、エアバス・ドイツ有限会社から民間航空機で使う燃料電池システムの開発と構築のための契約を獲得した。マスターフレックス社は来年のシリーズ製品として、最初の水素燃料電池を始める計画である。それは、初めは移動オフィス機器の電源として使われるだろう。
http://www.masterflex.de/english/invrel/_index.htm?aktuell/aktuell.htm

<定置用電源>
●プラグパワーがプロパン燃料のシステムを発表

 プラグパワー社は、初めての液化プロパンガス(LPG)を燃料とする製品「 GenSys?5P 」を発表した。「 GenSys?5P 」は出力5kW、系統連携する燃料電池システムで、地方の電力協同組合、公社による電力供給がない顧客、そしてLPGを供給している遠隔地の燃料が必要な連邦と州政府の顧客などを市場の対象としている。最初の2台の「 GenSys?5P 」は、すでに出荷された。
http://biz.yahoo.com/prnews/030701/nytu078_1.html

<燃料・改質器・貯蔵>
●SOFCシステムで燃料供給を実験

 フュエルセル・テクノロジーズ社は、廃棄ガスをエネルギーに変換するために、フォード・モーター社のディアーボーン組立工場に試験的な揮発性有機化合物(VOC)改質装置とSOFCシステムを設置した。この試験装置は、フォード車の塗装工場から出されるガスを使って、それらを工場の電気エネルギーと熱に変換する。
http://www.fct.ca/17_07_03.html

<報告・市場調査>
●定置用燃料電池の市場予測、2002〜2007

 リサーチアンドマーケット・ドットコムは、『定置用燃料電池の市場予測、2002〜2007』を発表した。この報告書はさまざまな定置用の市場分野を調査し、その市場の合計は2007年には114億ドルに達すると予測している。
http://www.researchandmarkets.com/reports/1502/

<その他>
●DOEは水素と燃料電池の研究開発に9600万ドルを授与

 米国エネルギー省は、自動車や建物、その他の用途のための燃料電池の新しい研究資金として7500万ドルを受け取る13の企業と教育機関を選んだと発表した。11の企業と大学が、水素の貯蔵、生産、検出技術のための資金としてさらに2100万ドルを受け取った。
http://www.energy.gov/engine/content.do?PUBLIC_ID=13801&BT_CODE=PR_PRESSRELEASES&TT_CODE=PRESSRELEASE

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