燃料電池ワールド (2003/08/12 16:30)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.105 2003/08/12発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆次号は20日発行です。また、8月の燃料電池市民講座はお休みです。

☆『燃料電池パワー』Vol.5 の内容
【今週の燃料電池関連画像】 
・燃料電池自転車PEMーDREAM号は、子どもたちに大人気だ。北区と中野区のイベントで。
【沼崎英夫/技術レポート】
◇速報・燃料電池車3日間レース 3台出場・信州大が600km走破で優勝【山本寛ウォッチング/燃料電池と常温核融合】       
◇亜鉛ー空気燃料電池の今〈1〉
※このメールマガジンは、より専門的な情報をPEM−DREAM会員に提供しています。
サンプルは、http://www.pem-dream.com/conts.html

☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒198−0032 東京都青梅市野上町4−3−4ベルドール河辺201
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■燃料電池関連イベント
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☆「東工大燃料電池フォーラム」
○日 時:9月9日(火)13:00〜20:00
○場 所:東京工業大学大岡山キャンパス,ディジタル多目的ホール及び百年記念館
○講 演:13:00〜16:00 ディジタル多目的ホール(大岡山西9号館2階)1.挨拶               学長 相澤 益男 
2.東工大における燃料電池開発(1)    山崎陽太郎(総合理工学研究科) 3.東工大における燃料電池開発(2)    岡崎  健(理工学研究科)4.燃料電池用高分子膜材料開発       谷岡 明彦(理工学研究科)5.太陽光による水素製造          原  亨和(資源化学研究所)6.MEMS技術によるマイクロ燃料電池   早瀬 仁則(精密工学研究所)7.JHFCプロジェクトの概要と進捗状況  神本 武征(JHFC実証試験推進委員会委員長、東工大名誉教授)
○ポスター発表(33件)16:00〜18:00 百年記念館1階。
○展 示:JHFCによるパネル展示および燃料電池車展示(予定)
○懇親会:18:00〜20:00, 会場 学内食堂(ケータリング), 会費3000円/人
(講演会,ポスター発表会は無料です。)
○参加登録者には当日登録証と引き換えにポスター発表要旨集(1冊/人)を配布致しますので、参加登録用紙に記入の上 FAX(045−924−5433)で、8月25日までにお申し込み下さい。定員300名で締め切ります。
○詳細案内と参加登録用紙のダウンロードは以下のサイトから
http://www.mech.titech.ac.jp/~epl/Jpn/TokyoTech-FC-Forum.html

■PEM−DREAMニュース
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☆速報・燃料電池車3日間レース
3台出場・信州大が600km走破で優勝

 燃料電池車の3日間レースが8月1日から3日まで、秋田県南秋田郡大潟村の「ソーラースポーツランド」で行われた。

 燃料電池車のレースは、去る5月4日に電動車のエコノミーランである ECONOMOVE の一環として同所で行われた世界初のレースに次ぐものである。ECONO MOVE の燃料電池車カテゴリーは、水素容量55NLの水素吸蔵合金ボンベ2本で2時間の制限時間内にスポーツラインの南端部分往復約1.1kmのほぼ平坦なショートコースの周回数を競ったが、今回は小型ソーラーカークラスの車格の車両に1日に水素容量500NLの高圧水素ボンベ4本を支給(同時に2本搭載)し、3日間合計25時間で片道3カ所の立体交差の道路橋下のS字状の上り下りを通過する往復25kmのフルコースの周回数を競う耐久レースであった。

 大潟村のソーラーカー競技は車載した太陽電池パネルを唯一の電源としたレースで、2輪と小型3輪による「ワールド・ソーラー・バイシクル・レース・イン・アキタ」(WSBR)と、3輪、4輪による「ワールド・ソーラーカー・ラリー・イン・アキタ」(WSR)と、後者の学生選手権大会である「日本インターカレッジ・ソーラーカー・チャンピオンシップ](JISC)の中、WSBRが7月最終日曜日(その前日に予選)、翌週の金曜日から日曜日までの3日間(その前日に予選)にWSRとJISCが混合レースで行われる。

 今年のWSBRには84台、WSRには32台、JISCには23台(内、燃料電池車3台)がエントリーし、WSRに31台、JISCに22台が参加した。

 今回JISCのみに燃料電池車部門が新設されたのは、主として前記容量の高圧水素ガスを供給するという未経験の問題による。主催者側は供給・管理体制から5台が限度としていた。

 ECONO MOVE のFC部門には社会人、学生合わせて12チームが出場したが、軽量・小型車であったので、燃料電池は市販の出力50W、75Wの2機種(大同メタル工業製)で、75Wタンデム搭載の1台以外はいずれかの機種を1台搭載した。

 今回はエントリーした3チームのほかに、工大系の2チーム、WSRの常連でスーパーキャパシターの利用に先鞭をつけた総合大学チームが出場の意向であったが、5月末のエントリー締切時点で燃料電池出場車への国の助成の見通しが不明であったこともあって、エントリーを取り止めた。

 玉川大チーム(東京都町田市)は荏原バラード製燃料電池モジュール「Nexa」1200W1台、東京電機大チーム(千葉県)は中国製・AGVテクノロジー200W2台、信州大・繊維学部チーム(長野県上田市)は大同メタル工業製75W4台を搭載した。東京電機大は燃料電池の不具合で初日午前中に1週でリタイア、玉川大は燃料電池の直流電圧を調整してモーター、バッテリー等に供給するDC/DCコンバーターの故障で3日間合計14周で終わった。信州大は最終日、降雨の中でソーラーカーの多くが停車に追い込まれた中で、低温・高湿の好条件下で快走を続け、初日8周、2日目9周、最終日7周、合計24周・600kmを走破して部門優勝した。(沼崎英夫・ソーラーシステム研究所)
(この記事は『燃料電池パワー』と併載していますが、次回以降の詳細レポートは『燃料電池パワー』のみの掲載となります)

■燃料電池GOODS
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【ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ】
☆パソコンで聞く生録CD『カナダ燃料電池2003』を発売(再掲)

 PEM−DREAMが3月に行ったカナダ燃料電池業界視察の記録のCD−ROMです。訪問先のプレゼンテーションと質疑応答の生録音をデータにして、日本語テキストと、撮影を許可された写真を収録しています。訪問先(録音時間)は以下の5カ所です。
・フュエルセル・カナダ(約105分):国立の非営利団体。カナダの全般的な状況を知ることができる。
・パワーテック・ラボ社(約70分):天然ガスと水素をブレンドする話や水素ステーション計画などを知ることができる。
・マグパワー・システムズ社(約130分):「マグネシウム/空気燃料電池」と水素インヒビター技術について、詳細な説明がなされた。
・パルキャン社(約80分):プレゼンはなく、質疑応答のみ。自転車や車椅子、それらの中国での生産計画など、カナダ発燃料電池製品のひとつのモデルである。
・グリーンライト社(約110分):燃料電池試験装置製造会社として燃料電池の評価事業に特化している。
○価格 それぞれ1カ所につきCD−ROM3枚組 8000円(税・送料込み。PEM−DREAM会員は5000円)
○付録として、バラード社の本社・工場の外観と燃料電池バス「シターロ」の写真、視察旅行に参加された沼崎英夫氏の視察レポートを添付します。全ての写真は著作権フリーです。
○ご注文の際は、ご希望の企業・団体名、およびお使いのパソコンの種類(Windows/Mac)をご記入ください。

☆『水素経済革命』(山本寛著、新泉社)(再掲)

 定価1400円(税、送料別)のところ、税、送料込みで1500円(PEM−DREAM会員は1割引))で提供します。ご注文は、郵送先と冊数をお書きの上お申し込みください。

☆「燃料電池+ミニカー」組み立てセット〔再掲)

 資源エネルギー庁のエネルギー教育用教材キットに取り上げられたセットです。自分で組み立てた燃料電池をミニカーにセットして、水素を供給して走らせることができ、直線で20メートルくらい走ります。燃料電池単独でも使えます。NPO特別価格15000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引))です。写真は
http://www.pem-dream.com/kit.html でご覧ください。
※激走―そして激突!? 燃料電池ミニカーの23秒ビデオ 鳥取県の信原一郎さんが、ミニカーの激走ぶりをビデオで撮影してくださいました。
http://www.pem-dream.com/move.html

☆「ソーラー+燃料電池」学習キット(再掲)

 太陽光発電、水素の製造、燃料電池について、中学から高校生程度の物理と化学の基礎知識を学びながら、30種類の実験を進めるキットです。再生可能な循環型エネルギーの仕組みを理解するのに最適です。

 100頁の英文テキストと和訳テキストつき。販売価格24000円(税、送料別)のところ、NPO特別価格23000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引)で提供します。写真は http://www.pem-dream.com/kit02.html でご覧ください。

■WEB LINK NEWS
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03/07/30 リナックス搭載1000台受注 日本IBM、産総研から(共同通信)

 産総研は、日本IBMの「eサーバー325」1058台を茨城県つくば市に建築中の施設に導入し、来春稼働を開始する。これらのサーバーを回線でつなぎ、ナノテクノロジー(超微細技術)など生命科学分野での計算、超電導や燃料電池の新素材の開発などに利用。基礎研究の時間が大幅に短縮される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030730-00000135-kyodo-bus_all

03/07/31 <燃料電池>家庭用商品、共同開発へ 東京ガス(毎日新聞)

 東京ガスは31日、家庭用燃料電池の04年度中の市販に向け、荏原バラードグループ、松下電器産業と、それぞれ共同開発に着手した。「世界初の商品を04年度第4四半期には販売したい」としている。発売時点の価格は未定だが、東京ガスは「2010年の普及段階で1基50万円程度を目指す」考え。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030801-00002074-mai-bus_all

03/08/01 ソーラーカー・ラリー開幕 燃料電池車も初参戦(共同通信)

 太陽エネルギーを電気に変換して走るソーラーカーの耐久レース「ワールド・ソーラーカー・ラリー」(WSR)が1日、秋田県大潟村の専用コースで始まった。今回は水しか排出せず温暖化防止効果に注目が集まる水素を用いた燃料電池車も初参戦した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030801-00000055-kyodo-soci

03/08/02 環境総合展「環境広場さっぽろ2003」開幕−−札幌・白石区/北海道(毎日新聞)

 屋外展示場には、燃料電池自動車の試乗コーナーなどやフリーマーケットが設けられている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030802-00000006-mai-hok

03/08/06 風、観光、バイオマス…環境省が自治体に5億円補助(読売新聞)

 環境省が想定しているモデル事業は、▽化学工場などで発生する水素を活用した燃料電池の製造▽廃木材を利用したバイオマス発電や風力発電の普及▽豊かな自然環境を生かした観光振興――など。全国の自治体から地域色を生かしたアイデアを募り、人口規模などを考慮して、モデル地域を選定する。初年度に事業計画を策定してもらい、3年後にどの程度の成果が得られたのかを検証する仕組みも考えている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030806-00000004-yom-soci

03/08/06 今月から燃料電池バス運行 都が台場地区中心に全国初(共同通信)

 東京都は6日、地球温暖化対策として導入を決めている燃料電池バスの路線運行を8月中に始めることを決めた。同日までに、臨海副都心と東京駅などを結ぶ都営バス2路線について国の事業認可を受けた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030806-00000118-kyodo-soci

03/08/06 不純物含むセラミックスを原子レベルで構造解明 京大などのグループ/京都(毎日新聞)

 セラミックス中に微量に含まれる不純物元素の存在状態を原子レベルで分析することに、京都大大学院工学研究科の田中功助教授(材料工学)らの研究グループが世界で初めて成功した。コンピューターによる理論計算の結果を、最新の大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県三日月町)などで実証した。微量元素を含むセラミックスは燃料電池などの材料として期待されており、材料を作る段階に理論計算を導入することで実験コスト削減や材料開発の効率化につながる成果。8月1日発行の科学誌「ネイチャー・マテリアルズ」に掲載された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030806-00000002-mai-l26

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 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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