□燃料電池ワールド
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■Vol.099 2003/06/25発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■お知らせ
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☆PEM−DREAM会員用メールマガジン『燃料電池パワー』を7月9日に創刊(再掲)
『燃料電池ワールド』は、7月2日の発行で100号を迎えます。これも4500人余の読者の皆さまの励まし(と無言の圧力?)のおかげです。ありがとうございます。
2001年5月8日の創刊号から足掛け2年2カ月が経ち、燃料電池の発展もスピードを増してきました。しばらく前から情報が格段に増え、文字量も限界に近づいていると思います。また、現在の発行方法では画像を提供することができません。
『燃料電池ワールド』は燃料電池への理解を普及するための無料メルマガとして発行しています。多くの方に読んでいただきたいので、あまり専門的な内容を増やすことはできません。
さらに、その発行にかかるコストはPEM−DREAMだけで賄っています。この構造は,PEMーDREAMが財政的に成り立っている間はいいのですが、現実にはその保証はまだありません。
これらの問題を統一的に解決するチャレンジとして、新しいメルマガ『燃料電池パワー』を創刊することにしました。これは、PEM−DREAM会員だけに配信するメルマガです。
なぜ、会員だけなのか? その答は、自主的なNPO法人として財政的に自立することが『燃料電池ワールド』の発行も保証できるからです。そのため『燃料電池パワー』は、会員拡大のインセンティブとして位置づけました。会員は、PEM−DREAMの活動を財政的に支援してくださる方々ですが、支払っていただいた会費に対しては見返りがあって当然だと思います。
『燃料電池パワー』は『燃料電池ワールド』と同じく毎週水曜に発行します。内容は、まず燃料電池関係の画像の提供をメイン・サービスとして始めます。毎号1〜2点の画像を著作権フリーとして提供し、自由に使っていただこうと思います。マスコミやWebサイトではなかなか見られない画像をお送りします。創刊号で提供する画像については、下段の「100号記念プレゼント」をご覧ください。
その他のコンテンツには、山本寛氏の海外情報を主とした「山本寛ウオッチング・燃料電池と常温核融合」(仮)や、沼崎英夫氏の足で調べた「沼崎英夫技術レポート」(仮)などを準備し、不定期で掲載します。『燃料電池ワールド』と内容が重複しないように、号を重ねながら充実させていきたいと考えています。
なお、これを機会にPEM−DREAMの情報会員に企業、団体の受付も始めます。会費は個人と同じく年間1万円で、会員としての権利は社員1名とします。運営に参加することはできませんが、PEM−DREAMの活動を支援していただき、サービスを大いに利用していただきたいと思います。
そして、『燃料電池ワールド』の読者の皆さまにもご理解いただき、会員への参加をお願いしたいと思います。
☆『燃料電池ワールド』100号記念プレゼント(再掲)
少し早いですが、100号を記念してプレゼントを行います。
○内容 1.『燃料電池パワー』を1年間提供 10名
2.『燃料電池パワー』創刊号の画像提供 30名
・トヨタが提案する未来の燃料電池自動車「FineーS」(デトロイトショー出品車)
・トヨタが発売した燃料電池自動車「FCHV」のボディをなくしたエンジンルームと車体
・東京・有明水素ステーション開所式と燃料電池バス
○応募方法 1か2のどちらかを明記して、メールでご応募ください。応募者多数の場合は抽選になります。
○締め切り 7月5日(土)
○発送 7月9日(水)
☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)
日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。
また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。
内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒198−0032 東京都野上町4−3−4ベルドール河辺201
燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■燃料電池関連イベント
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☆講演会「燃料電池における材料技術の現状と課題」(再掲)
◇日 時 7月10日(木)9:30〜18:30
◇場 所 大阪市立工業研究所講堂
◇主 催 (社)大阪工研協会
◇参加費 当協会員 17,000円、協賛団体 22,000円、一般 27,000円
◇プログラム
〈基調講演〉
1.固体高分子形燃料電池の開発の現状及び今後の課題
三菱電機(株)先端技術総合研究所エネルギー変換技術部主席研究員 光田憲朗氏
2.クリーンエネルギー自動車の現状と将来展望−燃料電池車を中心に−
?本田技術研究所栃木研究所主任研究員 佐藤 登氏
〈要素技術実用化のポイント〉
1.高強度カーボンモールドセパレータの開発と応用事例
日清紡?開発事業本部燃料電池事業部開発課・営業課長 斉藤一夫氏2.固体高分子形燃料電池セパレータ用ステンレス材料開発の現状
住友金属工業?総合技術研究所部長研究員 樽谷芳男氏
3.マイクロDMFC
(株)日立製作所日立研究所環境・パワ―センタ燃料電池部技術主幹 加茂友一氏
4.固体高分子形燃料電池(PEFC)用電極触媒の開発現況と課題
田中貴金属工業(株)技術部プロジェクトリーダー 多田智之氏 〈ミキサー〉講師の先生方を囲んでの、また、参加された方々同士の情報交換
◇申し込み・問い合わせ
(社)大阪工研協会 http://www008.upp.so-net.ne.jp/oira/
電話 06−6962−5307、FAX 06−6963−2414
E-メール oira@fa3.so-net.ne.jp
☆ベルト伝動技術懇話会企画委員会主催第10回講演会『燃料電池でベルトはどうなる』
〜次世代エネルギーを知り,ベルト産業発展のヒントをつかもう〜(再掲)
◇日 時 7月11日(金)13:00〜17:20
◇場 所 キャンパスプラザ京都4F第2講義室
〒600-8216 京都市下京区西洞院通り塩小路下ル
(京都駅中央郵便局西側) TEL 075-353-9111
◇講演者及び講演題目 「燃料電池ワールドーその広がりと社会に与えるインパクト」
燃料電池 NPO法人PEM−DREM 坂本一郎氏
「大阪ガスにおける家庭用PEFCコージェネレーションシステムの開発」
大阪ガス(株)家庭用コージェネレーション部 山崎修氏
「水素ステーションと岩谷産業の取り組みについて」
岩谷産業(株) 産業ガス・溶材本部ガス技術部 建元章氏
「燃料電池自動車の動向とダイハツの取り組みについて」
ダイハツ工業(株)E・HV開発部 北村晏一氏
◇参加費 会員5,000円 学生500円 会員外10,000円
◇参加申し込み 7月3日(木)までに下記事務局にE-mail(又はFax)で。
◇問い合わせ先 ベルト伝動技術懇話会事務局(同志社大学工学部機械系学科内)
TEL(FAX)0774−65−6782
E-mail:belt@mvd.biglobe.ne.jp
URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~belt/
■PEM−DREAMニュース
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☆6月市民講座「固体高分子型燃料電池の手作りモニター教室」報告
「かっこいい」――透明なアクリル板に挟まれた黒い電極と透明な陽子交換膜に水素を注入すると、少ないながらも電気が起きた。6月の市民講座では、24個の固体高分子型燃料電池が作られた。
燃料電池への期待が高まるにつれて、「燃料電池ってどんなもの? どんなふうに電気を作るの?」という問いかけが増えている。だが、燃料電池はブラックボックス。本で読むか、展示会で四角い箱の外観を見るのがせいぜいだ。この隘路を何とかしたいという考えはPEM−DREAMを始めたときから持ち続けているが、とても難しいテーマである。
東京都立墨田工業高校の自動車科の教諭である佐藤昌史さんとの出会いが、この扉を開いてくれた。佐藤さんも2年前までは、燃料電池とは縁もゆかりもない世界にいた。ディーゼルエンジンの排ガスから出る黒煙から電極を作る研究をしたことが、燃料電池へと繋がった。アルカリ型燃料電池の実験キットが1万円で売られているのを知り、10分の1以下で作れるんじゃないかと思って取り組んだのが、PEM−DREAMで資料提供している「100円実験キット」となった。この資料は昨年の7月以来、1000人近い方に送っており、安くて自作できて燃料電池を理解したいというニーズが幅広く存在することを示している。
そうなれば、どうしても欲しいのが固体高分子型のキットであろう。自動車用にも家庭用にも使われている燃料電池の代名詞となっているからだ。このキットは売られている。国内では、(株)ケミックスがセパレーターに溝が掘ってある実用品の小型のものを販売しているし、PEM−DREAMで扱っている大同メタル製のミニカー用の燃料電池もパッシブ型と呼ぶ固体高分子型のものである。同じく「ソーラー+燃料電池」学習キットにはドイツ製のものが付いている。
これらは出力もそれなりにあり、LEDを点けたり、モーターを回したりすることができるが、教育用キットという点から考えると難点が2つある。一つはコストであり、もう一つは電極と膜の構造が見えないことだ。
佐藤さんは我々の要請に応えて原価5000円くらい、スケルトンで組み立てるものを、1年間の試行錯誤を経て作ってくださった。この市民講座はその成果をモニターする場であった。参加者には関東近県以外に、関西や東北の遠方から来てくださった方や、小学5年生のお嬢さんと一緒のお父さんもおられた。小学生の参加は市民講座始まって以来である。
講座は作業の流れの説明から始まった。部品として準備されたのは、陽子交換膜、炭素電極、パッキン、4枚のプレート、それらを締め付けるボルトとナットである。全て単品で、合計18点の材料だ。これを10ミリスパナを使って組み立て、13工程で完成する。そこに水素を注入すると、0.5〜0.7ボルトのばらつきはあるが電気が起きた。
炭素電極には白金をあらかじめ蒸着メッキしておいた。この過程で電極の性能を同一にすることができなくて、多少のばらつきは想定されていた。また、ボルトの締め具合などの組み立て工程でもばらつきが出ると予想しており、起電力が0.5ボルト以下なら材料の問題、それ以上なら組み立ての問題と判断した。幸い全員が0.5ボルト以上(3分の1は0.7ボルト)で、こうしたばらつきが出たことから、膜と電極の締め付ける圧力の強さや均等性などが起電力に関係してくることが理解された。
後半の意見交換では、「燃料電池は本で知るしかなく、理論だけでは実感が伴わなかった。膜と電極のくっつき方や、このサイズでこの起電力というのがよく分かり、実際の燃料電池の仕組みが理解できた」という意見が多かった。確かに、電極の呼び方も、陽極、陰極、アノード、カソード、空気極、酸素極、プラス極、マイナス極と2つの極に対してこれだけ呼び方があり、暗記しようとしても大変だ。それが作ってみると自然に呼び方が理解できる。また、燃料電池はコストが高いといわれるが、どうして高くなっているのかも分かってくる。起電力をさらに高めようとするにはどの部分を変えなければならないかが理解できるからだ。
要望も出された。テスターで測るのではなく、目で見て発電を確認できるようにして欲しいという意見である。それを最も願っているのは主催者であるPEM−DREAMなのだが、原価5000円という制限のなかでは大きな壁となっている。コストをもっと掛ければ解決する問題だが、NPOが提供する教育用キットとしてはこのコストは増やしたくないと考えている。コストを据え置いて、この壁を乗り越えるにはかなりの作業量が必要になり、資金も時間も必要だ。PEM−DREAMの力量ではまだ不足しているのである。
いろいろな知識や経験を持たれている方が参加されているので、パッキンの溝を作った方がいいとか、いや、簡単で工夫できた方が教材としてはいいなど、改善するためのアイディアやヒントもいただいた。皆、ものづくりの楽しさ、面白さというところから出される意見だ。大人にとっては、久しぶりの工作教室だったようである。
今後、このような教室をあちこちで開けたらいいね、という意見も出された。材料はまだあるので、夏休みには親子教室ができるかな、とも考えている。読者の皆さんにこういうニーズはありませんか?
■燃料電池GOODS
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【ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ】
☆パソコンで聞く生録CD『カナダ燃料電池2003』を発売(再掲)
PEM−DREAMが3月に行ったカナダ燃料電池業界視察の記録のCD−ROMです。訪問先のプレゼンテーションと質疑応答の生録音をデータにして、日本語テキストと、撮影を許可された写真を収録しています。訪問先(録音時間)は以下の5カ所です。
・フュエルセル・カナダ(約105分):国立の非営利団体。カナダの全般的な状況を知ることができる。
・パワーテック・ラボ社(約70分):天然ガスと水素をブレンドする話や水素ステーション計画などを知ることができる。
・マグパワー・システムズ社(約130分):「マグネシウム/空気燃料電池」と水素インヒビター技術について、詳細な説明がなされた。
・パルキャン社(約80分):プレゼンはなく、質疑応答のみ。自転車や車椅子、それらの中国での生産計画など、カナダ発燃料電池製品のひとつのモデルである。
・グリーンライト社(約110分):燃料電池試験装置製造会社として燃料電池の評価事業に特化している。
○価格 それぞれ1カ所につきCD−ROM3枚組 8000円(税・送料込み。PEM−DREAM会員は5000円)
○付録として、バラード社の本社・工場の外観と燃料電池バス「シターロ」の写真、視察旅行に参加された沼崎英夫氏の視察レポートを添付します。全ての写真は著作権フリーです。
○ご注文の際は、ご希望の企業・団体名、およびお使いのパソコンの種類(Windows/Mac)をご記入ください。
☆『水素経済革命』(山本寛著、新泉社)(再掲)
定価1400円(税、送料別)のところ、税、送料込みで1500円(PEM−DREAM会員は1割引))で提供します。ご注文は、郵送先と冊数をお書きの上お申し込みください。
☆「燃料電池+ミニカー」組み立てセット〔再掲)
資源エネルギー庁のエネルギー教育用教材キットに取り上げられたセットです。自分で組み立てた燃料電池をミニカーにセットして、水素を供給して走らせることができ、直線で20メートルくらい走ります。燃料電池単独でも使えます。NPO特別価格15000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引))です。写真は
http://www.pem-dream.com/kit.html でご覧ください。
※激走―そして激突!? 燃料電池ミニカーの23秒ビデオ 鳥取県の信原一郎さんが、ミニカーの激走ぶりをビデオで撮影してくださいました。
http://www.pem-dream.com/move.html
☆「ソーラー+燃料電池」学習キット(再掲)
太陽光発電、水素の製造、燃料電池について、中学から高校生程度の物理と化学の基礎知識を学びながら、30種類の実験を進めるキットです。再生可能な循環型エネルギーの仕組みを理解するのに最適です。
100頁の英文テキストと和訳テキストつき。販売価格24000円(税、送料別)のところ、NPO特別価格23000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引)で提供します。写真は http://www.pem-dream.com/kit02.html でご覧ください。
■WEB LINK NEWS
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03/06/16 燃料電池に燃料補給−酸化物が小規模の水素生成を促進する(NEDO海外レポート NO.909)
ジョージア工科大学、セリウム・テルビウム・プラセオジウムの鉄原子の酸化物の結晶構造を利用し、従来よりも低温のもとで酸素原子の取り込み・放出を素早く繰り返すことにより、メタンおよび水から水素を生成できることを確認。家庭用燃料電池や自動車に利用できると期待。
http://www.nedo.go.jp/
03/06/16 カナダ政府、革新的な水素燃料プロジェクトを支援(NEDO海外レポート NO.909)
燃料電池の効率や水素インフラの改善、水素圧縮機の開発など4プロジェクトに対し、天然資源省が450万ドル、産業省が960万ドルの資金を供与。
http://www.nedo.go.jp/
03/06/16 さらにクリーンかつ効率的な発電を目指し、石炭と燃料電池を組み合わせるプロジェクトを開始(NEDO海外レポート NO.909)
オハイオ大学がDOE支援のもと、環境に有害だが豊富にある石炭を利用する方法を研究。石炭ガス化のプロセスを経て得られる水素を燃料電池に用いる。
http://www.nedo.go.jp/
03/06/19 燃料電池でコジェネ=4メーカーと共同開発―大阪ガス(時事通信)
大阪ガスは19日、固体高分子形燃料電池を使ったコージェネレーショ(熱電併給)システムを、松下電器産業、三洋電機など4社と個別に共同開発すると発表した。4社を競わせた上で耐久性や価格などの面で優れたメーカーのシステムを採用し、2005年度中の商品化を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030619-00000336-jij-biz
03/06/19 「グリーン配送」の推進方針決定 府内行政と民間30団体、来月から手法検討 /大阪(毎日新聞)
また、関係各省庁に対して、ディーゼル車に重点を置いたさらなる排出ガス規制▽微小粒子状物質(PM2・5)の測定手法の確立など7項目、メーカーなどに対し、燃料電池自動車などの次世代低公害車の早期実用化など4項目をそれぞれ要望することも決めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030619-00000006-mai-l27
03/06/20 三菱電機、インバーター向け車載パワーモジュール製品化(日刊工業新聞)
三菱電機は19日、燃料電池車やハイブリッド車向けにインバーター制御用パワー半導体モジュールを世界で初めて製品化したと発表した。04年3月からサンプル出荷を、05年1月から月間2万個で量産を始める。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030620-00000018-nkn-ind
03/06/20 CO2をエネルギーに 東北工大・橋本教授、循環型プラント完成 /宮城(毎日新聞)
橋本教授によると、プラントの原理は(1)太陽発電で作った電力で海水を電気分解して水素を発生させる(2)水素と二酸化炭素を反応させてメタンを作り、メタンを燃焼させてエネルギーを生み出す(3)その過程で発生した二酸化炭素を回収し、再び水素と反応させメタンを作る――というもの。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030620-00000002-mai-l04
03/06/20 02年度の環境コスト1340億円=燃料電池車の開発費など増加―ホンダ(時事通信)
ホンダは20日、環境保全にかかわる2002年度の取り組み実績などをまとめた環境報告書「環境年次レポート2003」を発行した。それによると、投資と費用を合わせた02年度の環境コストは、前年度比18.3%増の1340億円。トヨタ自動車とともに世界初のリース販売を実現した燃料電池車の開発や、既存のガソリンエンジンのクリーン化などを進めた結果、研究開発コストは投資で98億7000万円(前年度39億7000万円)、費用で1134億円(同1003億6000万円)と大きく増えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030620-00000442-jij-biz
03/06/24 水素分離膜の高効率化成功 ファインセラセンター(中日新聞)
【愛知県】財団法人ファインセラミックスセンター(JFCC、名古屋市)は二十三日、高効率の水素分離膜を作り出す技術二件を開発したと発表した。水素分離膜は、メタンガスと水蒸気の化学反応で生成した水素を透過して取り出すもので、燃料電池システムなど水素エネルギー利用には欠かせない水素製造技術の一つ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030624-00000014-cnc-l23
03/06/24 「構造改革特区」テーマにパネル討論会−−四日市 /三重(毎日新聞)
討論会では、北川前知事、井上哲夫四日市市長、権田隆康・三菱化学執行役員技術生産センター技術部長、団彦太郎・昭和四日市石油顧問ら5人が意見を交わした。その中で「生産工場と研究所が一体となり、新しい産業を誘致すべき」という指摘や、特区で展開すべき産業として「環境に配慮した新エネルギーの燃料電池開発が欠かせない」、「資源の有効利用の観点から、プラスチックのリサイクル化が必要」などの意見が出された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030624-00000007-mai-l24
03/06/25 川重、燃料電池用改質器の開発を凍結−新予算枠を効率配分(日刊工業新聞)
川重は次世代の環境対応技術として、天然ガスから水素を作り出す燃料電池リフォーマの研究開発を進めてきた。昨夏には小型で効率、起動性に優れたガス改質器を開発、燃料電池社会の到来に備えている。ただ燃料電池ビジネスの普及拡大が不透明なことや、継続研究には多額の開発投資を要することから同分野の予算を廃止。これに代えて独自の先端技術開発を強化する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030625-00000001-nkn-ind
■海外ニュース(6月ー2)
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<輸送>
●ダイムラークライスラーの燃料電池配送車で働くUPS
ユナイテッド・パーセル・サービス社は、忙しい都市部でひどいノロノロ運転をするときの燃料電池の動作を確認するために、日中、燃料電池配送車の小さな一群を使うだろう。最初に、無停電電源装置(UPS)はダイムラークライスラーの自動車「F−cell」を使う。しかし、プロジェクトが拡大するに伴い、燃料電池で走る連結貨物自動車「スプリンター・バン」で使うことになるだろう。環境保護局の研究者たちは、燃料電池の駆動による正常な運転条件を調べるために6カ月ごとに自動車検査を行う。水素ステーションはUPSを積んだ自動車に燃料を供給するために、ミシガン州アナーバーに建設されるだろう。
http://www.freep.com/money/autonews/cell15_20030515.htm
<定置用電源>
●製造工場の電源にGMの燃料電池を使うダウ
ダウ・ケミカル社は、テキサス州フリーポートにあるダウの工場で、連産品として作られる水素から電気を起こすためにゼネラル・モーターズ製の燃料電池を使用するだろう。テストが計画通りに進めば、ダウ社は最終的に、その方式でGMの500の燃料電池ユニットから発電された35メガワットの電力を使うことが可能になる。このテストは、2003年第4・四半期に始まり2005年まで続くと予想される。
http://media.gm.com/news/releases/030507_dow.html
●ハイドロジェニックスがジェネラルハイドロジェンに電源装置を供給
ハイドロジェニックス社は、6台の HyPM-LP(2) 燃料電池電源装置をジェネラルハイドロジェン社に供給するだろう。これらの電源装置は、大きな流通センター内での運搬業務でジェネラルハイドロジェン社の関連会社によって使われ、ハイドロジェニックス社の新しい10kW級 HyPM-LP(2) 燃料電池電源装置の最初の商業販売を意味している。
http://www.hydrogenics.com/ir/NewsReleaseDetail-1.asp?RELEASEID=109181
<ポータブル・バックアップ電源>
●陸軍が兵士が使う電源のためにベンチャーキャピタル・イニシアティブを開始
米国陸軍は、個々の兵士のために、より軽くより効率的な電源を得るために、2500万ドルのベンチャーキャピタル・イニシアティブ(VCI)を創設した。この資金は、フロリダのオンポイント・テクノロジーズ社によって管理される。そして、米中央情報局(CIA)のベンチャーキャピタル・イニシアティブである In-Q-Tel をモデルとしている。
http://www.dtic.mil/armylink/news/May2003/r20030507r-03-028.html
<燃料・改質器・貯蔵>
●イダテックが液化炭化水素を燃料とした燃料電池システムを開発
イダテック社は、低硫黄ディーゼル、灯油、バイオディーゼル、GTL、フィッシャー・トロプシュのような液化炭化水素燃料を使って作動できる燃料電池システムの試作品を開発した。この試作品は、同社の特許取得済みの燃料改質技術とバラード社の Nexa 燃料電池モジュールを特色とし、追加された水タンクを除くとFCS 1200?と同サイズである。
http://www.idatech.com/media/news.html?article=50
<燃料電池コンポーネント>
●東レがDMFC用の新しいポリマー電解質膜を開発
東レ株式会社は、ダイレクトメタノール燃料電池(DMFC)のメタノール透過性を従来の膜に比べて20%低減する新しいポリマー電解質膜を開発した。この新しい膜は、メタノール濃度が30%の時でもDMFCの電池出力とエネルギー容量を3倍にしている。
http://www.toray.co.jp/english
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■燃料電池ワールド
□毎週水曜日発行
□編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM
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