燃料電池ワールド (2003/06/18 17:00)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
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■Vol.098 2003/06/18発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆PEM−DREAM会員用メールマガジン『燃料電池パワー』を7月9日に創刊

 『燃料電池ワールド』は、7月2日の発行で100号を迎えます。これも4500人余の読者の皆さまの励まし(と無言の圧力?)のおかげです。ありがとうございます。

 2001年5月8日の創刊号から足掛け2年2カ月が経ち、燃料電池の発展もスピードを増してきました。しばらく前から情報が格段に増え、文字量も限界に近づいていると思います。また、現在の発行方法では画像を提供することができません。

 『燃料電池ワールド』は燃料電池への理解を普及するための無料メルマガとして発行しています。多くの方に読んでいただきたいので、あまり専門的な内容を増やすことはできません。

 さらに、その発行にかかるコストはPEM−DREAMだけで賄っています。この構造は,PEMーDREAMが財政的に成り立っている間はいいのですが、現実にはその保証はまだありません。

 これらの問題を統一的に解決するチャレンジとして、新しいメルマガ『燃料電池パワー』を創刊することにしました。これは、PEM−DREAM会員だけに配信するメルマガです。

 なぜ、会員だけなのか? その答は、自主的なNPO法人として財政的に自立することが『燃料電池ワールド』の発行も保証できるからです。そのため『燃料電池パワー』は、会員拡大のインセンティブとして位置づけました。会員は、PEM−DREAMの活動を財政的に支援してくださる方々ですが、支払っていただいた会費に対しては見返りがあって当然だと思います。

 『燃料電池パワー』は『燃料電池ワールド』と同じく毎週水曜に発行します。内容は、まず燃料電池関係の画像の提供をメイン・サービスとして始めます。毎号1〜2点の画像を著作権フリーとして提供し、自由に使っていただこうと思います。マスコミやWebサイトではなかなか見られない画像をお送りします。創刊号で提供する画像については、下段の「100号記念プレゼント」をご覧ください。

 その他のコンテンツには、山本寛氏の海外情報を主とした「山本寛ウオッチング・燃料電池と常温核融合」(仮)や、沼崎英夫氏の足で調べた「沼崎英夫技術レポート」(仮)などを準備し、不定期で掲載します。『燃料電池ワールド』と内容が重複しないように、号を重ねながら充実させていきたいと考えています。

 なお、これを機会にPEM−DREAMの情報会員に企業、団体の受付も始めます。会費は個人と同じく年間1万円で、会員としての権利は社員1名とします。運営に参加することはできませんが、PEM−DREAMの活動を支援していただき、サービスを大いに利用していただきたいと思います。

 そして、『燃料電池ワールド』の読者の皆さまにもご理解いただき、会員への参加をお願いしたいと思います。

☆『燃料電池ワールド』100号記念プレゼント
 少し早いですが、100号を記念してプレゼントを行います。
○内容 1.『燃料電池パワー』を1年間提供    10名
    2.『燃料電池パワー』創刊号の画像提供  30名

       ・トヨタが提案する未来の燃料電池自動車「FineーS」(デトロイトショー出品車)

       ・トヨタが発売した燃料電池自動車「FCHV」のボディをなくしたエンジンルームと車体

       ・東京・有明水素ステーション開所式と燃料電池バス 
○応募方法 1か2のどちらかを明記して、メールでご応募ください。応募者多数の場合は抽選になります。
○締め切り 7月5日(土)
○発送   7月9日(水)

☆PEM−DREAMチームが『日経ゼロワン』に

 6月18日発売の『日経ゼロワン』8月号に、ルポライターの渡辺朋和さんが執筆した記事が掲載されています。これは、大潟村の燃料電池カーレースに出場したPEM−DREAMチームの佐藤昌史さんに焦点を当てて書かれたもの。ビリチームがこんな取材の対象になるなんて思ってもみませんでした。ご覧ください。

☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒198−0032 東京都野上町4−3−4ベルドール河辺201
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■燃料電池関連イベント
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☆講演会「燃料電池における材料技術の現状と課題」(再掲)
◇日 時 7月10日(木)9:30〜18:30
◇場 所 大阪市立工業研究所講堂
◇主 催 (社)大阪工研協会
◇参加費 当協会員 17,000円、協賛団体 22,000円、一般 27,000円
◇プログラム
〈基調講演〉
1.固体高分子形燃料電池の開発の現状及び今後の課題  

   三菱電機(株)先端技術総合研究所エネルギー変換技術部主席研究員 光田憲朗氏
2.クリーンエネルギー自動車の現状と将来展望−燃料電池車を中心に−
  ?本田技術研究所栃木研究所主任研究員 佐藤 登氏
〈要素技術実用化のポイント〉
1.高強度カーボンモールドセパレータの開発と応用事例

   日清紡?開発事業本部燃料電池事業部開発課・営業課長 斉藤一夫氏2.固体高分子形燃料電池セパレータ用ステンレス材料開発の現状     
   住友金属工業?総合技術研究所部長研究員 樽谷芳男氏
3.マイクロDMFC

   (株)日立製作所日立研究所環境・パワ―センタ燃料電池部技術主幹 加茂友一氏
4.固体高分子形燃料電池(PEFC)用電極触媒の開発現況と課題

   田中貴金属工業(株)技術部プロジェクトリーダー 多田智之氏 〈ミキサー〉講師の先生方を囲んでの、また、参加された方々同士の情報交換
◇申し込み・問い合わせ
(社)大阪工研協会 http://www008.upp.so-net.ne.jp/oira/

    電話 06−6962−5307、FAX 06−6963−2414
E-メール oira@fa3.so-net.ne.jp

☆ベルト伝動技術懇話会企画委員会主催第10回講演会『燃料電池でベルトはどうなる』
〜次世代エネルギーを知り,ベルト産業発展のヒントをつかもう〜(再掲)
◇日 時 7月11日(金)13:00〜17:20
◇場 所 キャンパスプラザ京都4F第2講義室
      〒600-8216 京都市下京区西洞院通り塩小路下ル
      (京都駅中央郵便局西側) TEL 075-353-9111
◇講演者及び講演題目   「燃料電池ワールドーその広がりと社会に与えるインパクト」
  燃料電池 NPO法人PEM−DREM 坂本一郎氏
「大阪ガスにおける家庭用PEFCコージェネレーションシステムの開発」
  大阪ガス(株)家庭用コージェネレーション部 山崎修氏 
「水素ステーションと岩谷産業の取り組みについて」
  岩谷産業(株) 産業ガス・溶材本部ガス技術部 建元章氏
「燃料電池自動車の動向とダイハツの取り組みについて」
  ダイハツ工業(株)E・HV開発部 北村晏一氏
◇参加費 会員5,000円 学生500円 会員外10,000円
◇参加申し込み 7月3日(木)までに下記事務局にE-mail(又はFax)で。
◇問い合わせ先 ベルト伝動技術懇話会事務局(同志社大学工学部機械系学科内)
         TEL(FAX)0774−65−6782
         E-mail:belt@mvd.biglobe.ne.jp
         URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~belt/

■PEM−DREAMイベント
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☆6月の燃料電池市民講座の参加は締め切りました。
「固体高分子型燃料電池の手作りモニター教室」
ゲスト=佐藤昌史氏(東京都立墨田工業高校自動車科教師)

 申し込み多数のため、用意していたキットがなくなりましたので、申し込みは締め切らせていただきます。
※この市民講座の生録CDと配付資料をPEM−DREAM会員に提供しています。ご希望の方はぜひご入会ください。

■PEM−DREAMニュース
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☆中野区環境行動の日イベント「燃料電池自転車試乗体験」報告

 6月に入って、メルマガには書けなかったが、いくつものイベントがあった。6月2〜5日 世界ガス会議展示会
6月12日  東京・有明水素ステーション開所式
6月14日  東京・中野区環境行動の日
6月16日  第5回トヨタ環境フォーラム

 中野区環境行動の日以外は大きなイベントなので、マスコミにも載っていた。いずれ何らかの形で見聞してきたことをお伝えしたいと思う。

 枕はそのくらいにして、本題に移ろう。これまでイベント案内でも触れたように、中野区環境行動の日は区民と中野区が協働して実行委員会を作り、運営するイベントである。中野区はPEM−DREAMが登記して最初の事務所があったところなので、昨年は展示と交流会に参加した。今年は実行委員として、2月末の第1回実行委員会から参加してきた。区の職員が事務局を引き受け、区民や事業者など25名が実行委員として全ての企画・運営を行った。

 準備が進むにつれて企画内容を具体化しなければならなかったが、今年は燃料電池自転車の試乗体験をやるということを早くから宣言してしまった。まだ、燃料電池自転車はあせって製作中、動くかどうかも分からなかった頃にである。希望が言葉になってポンと出てしまったといえば聞こえはいいが、内心は焦っていた。

 それがどうにか大潟村で走り、目途がついたとホッとしたのも束の間、走らせる公園は土や砂利の地面で、大潟村より負荷が大きいことが予想され、またまた不安に駆られてしまった。その上、前日には中野駅前のサンプラザで走らせて呼び込みの宣伝をやることにもなり、2日間で水素がどのくらい必要なのか、皆目見当もつかない状態になった。

 だが、終わってみれば結果オーライで、協力してくださった日本Gゲージクラブの新堀さん、ボランティアで手伝ってくださった宮部さん、塚本君も、それぞれ新しい体験をして満足してくださったに違いない。

 この日、公園で燃料電池自転車pas号に乗った区民は延べ150人をくだらないだろう。そのうち100人くらいは小学生だった。pas号はペダルも外したままの、大潟村で走ったままの状態だったので、いわば燃料電池バイクである。そのため、公道を走ることはできなくて公園内で乗ることになった。

 緩いスロープがあり、大人が乗るとそこは足キックをしないと登れないスピードだ。始まった直後は大人が数人続いたので少しつらかったが、そのうち小学生が先生に連れられて一団で来た。燃料電池と自転車の特徴を話して、さあ試乗だとなると尻込みする子どももいた。漕がなくてもいい自転車は初めての乗り物だからである。

 「最初はグー」「じゃんけんぽん」と順番を決めて、最初の子どもが乗ったら、スロープも問題なくどんどん(といっても4km/hくらいだが)登っていく。体重が軽いからだ。軽々乗りこなして、漕がなくとも進む自転車を楽しんでいる。「うわー、おもしろい」と乗っている子は大きな声を出し、その後を友だちの一団がくっついていく。一人2周ずつ走ってひと通り終わると、すぐにリピーターが出現した。遅いスピードが子どもたちの感覚にはちょうど良くて、安全でもある。22インチだったので、小学2年生の女の子は足が地面につかなかったが、すぐに慣れて笑顔で走っていた。

 子どもたちは何組も友達同士で来ては遊び、どこかに行って、そのうちまたやってきて乗り回し、夕方までほとんど占領して楽しんだ。その合計が100人くらいになったのである。燃料電池自転車pas号の新たな使い道が見つかったように感じた。燃料電池の実物なしでイベントをやった3年前とは隔世の感があると自画自賛したいくらいうれしい想いがした。

 子どもたちの合間に、「メルマガで知ったので」という読者の方も数人来て、「新しいエネルギーを感じるなー」と感動していた。知識を越えて全身で感じた体験の強さだ。区民の方も老若男女いろいろ来て、中には体重95kgの方も乗った。自転車とあわせれば100Kgを超す重さを50Wの燃料電池1個で動かしたことになる。その人の場合も他の大人の人と同じにように動いたことを書いておかねばならないだろう。

 一人のお年寄りにつかまった。燃料電池の説明をしていて、陽子交換膜の説明で水素が陽子(原子核、プロトン)と電子に分離するといったら、「それなら化学反応ではない。物理の現象だ」と言い始めて譲らなくなった。学校教育では分子を扱うのが化学で、原子核を扱うのは物理だから、これを化学反応だというなら文部科学省が教科書を変えなければならない、と言い張る。20分くらい話して去ってくれたが、イベントには必ずこういうタイプの人が現れる。

 それでも本館の方で行ったGゲージ、(株)ケノスから提供していただいたエコ・ステーションの模型と燃料電池キットの展示では、多くの方が初めて見る燃料電池に触ったり、話しかけてくれた。

 東京工業大学大学院でダイレクト・メタノール燃料電池(DMFC)を研究している塚本君が説明を一手に引き受けてくれた。彼は、ボランティアを募集したメルマガを見て来てくれたのだが、いろいろな質問が飛び出してきても一つ一つ丁寧に話してくれた。終わってからメールで「燃料電池の実物や、それを使って実際に物を動かすところを見ることができ、勉強になりました。また、熱心に話を聴いてくださる方もあり、私自身もとても楽しめました」と書いてくれたので、お互いに得るところがあっていいイベントとなったようだ。

 Gゲージの新堀さんのところには、同じGゲージ仲間の方が応援に来たり、8月に行われる国際鉄道模型コンベンションへの参加を誘われた。東京・ビックサイトで行うこのイベントでは、8m四方くらいのスペースでGゲージを動かす。その一角で、今回のように燃料電池を動力源として使う実演をしようということで、話が進行中である。この主催団体は「NPO法人日本鉄道模型の会」で、鉄道模型ファンの方は必見かもしれません。ホームページは、http://www.jam.gr.jp

 (株)ケノスの方には忙しい仕事の合間に模型を設置していただいた。10人に満たない方々の協力で500人以上の方に燃料電池の姿を見せることができたのは、本当にうれしいことだ。燃料電池自動車やバスに乗ったり、大がかりな展示会で家庭用燃料電池を紹介したりすることも大切だが、こうした地域で一人一人と話し合い、理解を深め、子どもたちに楽しんでもらえるのも違った味がある。まだまだ燃料電池を知っている人は少ない。PEM−DREAMの会員があちこちに増えて、その方たちが地域でこうしたイベントをできるようになれば、と夢に羽を生えさせられた1日となった。

■燃料電池GOODS
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【ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ】
☆パソコンで聞く生録CD『カナダ燃料電池2003』を発売(再掲)

 PEM−DREAMが3月に行ったカナダ燃料電池業界視察の記録のCD−ROMです。訪問先のプレゼンテーションと質疑応答の生録音をデータにして、日本語テキストと、撮影を許可された写真を収録しています。訪問先(録音時間)は以下の5カ所です。
・フュエルセル・カナダ(約105分):国立の非営利団体。カナダの全般的な状況を知ることができる。
・パワーテック・ラボ社(約70分):天然ガスと水素をブレンドする話や水素ステーション計画などを知ることができる。
・マグパワー・システムズ社(約130分):「マグネシウム/空気燃料電池」と水素インヒビター技術について、詳細な説明がなされた。
・パルキャン社(約80分):プレゼンはなく、質疑応答のみ。自転車や車椅子、それらの中国での生産計画など、カナダ発燃料電池製品のひとつのモデルである。
・グリーンライト社(約110分):燃料電池試験装置製造会社として燃料電池の評価事業に特化している。
○価格 それぞれ1カ所につきCD−ROM3枚組 8000円(税・送料込み。PEM−DREAM会員は5000円)
○付録として、バラード社の本社・工場の外観と燃料電池バス「シターロ」の写真、視察旅行に参加された沼崎英夫氏の視察レポートを添付します。全ての写真は著作権フリーです。
○ご注文の際は、ご希望の企業・団体名、およびお使いのパソコンの種類(Windows/Mac)をご記入ください。

☆『水素経済革命』(山本寛著、新泉社)(再掲)

 定価1400円(税、送料別)のところ、税、送料込みで1500円(PEM−DREAM会員は1割引))で提供します。ご注文は、郵送先と冊数をお書きの上お申し込みください。

☆「燃料電池+ミニカー」組み立てセット〔再掲)

 資源エネルギー庁のエネルギー教育用教材キットに取り上げられたセットです。自分で組み立てた燃料電池をミニカーにセットして、水素を供給して走らせることができ、直線で20メートルくらい走ります。燃料電池単独でも使えます。NPO特別価格15000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引))です。写真は
http://www.pem-dream.com/kit.html でご覧ください。
※激走―そして激突!? 燃料電池ミニカーの23秒ビデオ 鳥取県の信原一郎さんが、ミニカーの激走ぶりをビデオで撮影してくださいました。
http://www.pem-dream.com/move.html

☆「ソーラー+燃料電池」学習キット(再掲)

 太陽光発電、水素の製造、燃料電池について、中学から高校生程度の物理と化学の基礎知識を学びながら、30種類の実験を進めるキットです。再生可能な循環型エネルギーの仕組みを理解するのに最適です。

 100頁の英文テキストと和訳テキストつき。販売価格24000円(税、送料別)のところ、NPO特別価格23000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引)で提供します。写真は http://www.pem-dream.com/kit02.html でご覧ください。

■WEB LINK NEWS
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03/06/11 世界ガス会議東京大会、活況のうちに閉幕
−展示会と合わせ過去最大の3万人参加(ガス・エネルギー新聞)

 大会と並行して開催された展示会には38カ国・地域から230社・団体が出展、1万2500平方メートルの広い展示会場は最終日まで多数の来訪者でにぎわった。日本ガス協会の展示ブース「ジャパンアトリウム」では、家庭用燃料電池コージェネ実機運転やメタンハイドレート燃焼実験、燃料電池自動車の展示・試乗会に人気が集まった。
http://www.gas-enenews.co.jp/

03/06/11 保安院、系統連系ガイドラインの解釈例を明確化
−コージェネ普及促進−(ガス・エネルギー新聞)

 原子力安全・保安院はこのほど、現行の「系統連系技術要件ガイドライン」の解釈例を明確化した検討結果をホームページ上で公開した。これまでの解釈であいまいだった部分について、コージェネなど分散型電源の普及促進を図る立場から保安院として安全確保を前提にした見解を示している。電力会社と需要家の間では、系統連系ガイドラインをめぐって意見が異なるケースがあり、これがコージェネ普及を妨げる一因にもなっていた。今回、保安院が見解を示したことで電力会社との調整がスムーズに運ばれ、コージェネの普及が促進されることが期待される。
http://www.gas-enenews.co.jp/

03/06/11 燃料電池で歴史的成果
−浦野IGU会長が世界ガス会議の総括会見−(ガス・エネルギー新聞)

 商品化が間近い家庭用燃料電池コージェネシステムの展示・運転と燃料電池自動車の試乗会が行われ、分散電源と自動車が同一の燃料電池技術の上に発展していく姿が大会で示された。これは世界初のことであり、本大会の歴史的な意義となるだろう。
http://www.gas-enenews.co.jp/

03/06/11 水素燃料技術、100カ国以上が導入希望=米ジェネシス〔BW〕(時事通信)

 GWEはまた、同技術に関連する基幹部品を製造するため、大規模な製造・サポート施設を米国内に新設する計画も発表した。現在の同社技術応用例としては、水中の水素と酸素の分子からクリーンなガスと電気エネルギーを発生させる技術「エジソン・デバイス」と、自動車などの内燃機関用の水素燃料源をオンデマンドで作り出す技術「HICEF」があり、さらに第3の応用例が今年8月に発表される予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030611-00000591-jij-biz

03/06/11 地場産業が新素材創出 「ナノめっき技術」が文科省事業に 産学官連携で活性化/福井 (毎日新聞)

 研究開発の目標として燃料電池が挙がっており▽燃料の水素を蓄蔵する水素吸蔵合金▽電池の性能アップに欠かせない機能性薄膜▽光を当てることで原料の水素を水から取り出す湿式光分解装置――。他にも、大容量の2次電池の開発や原子力発電関連産業への応用も検討されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030611-00000003-mai-l17

03/06/12 環境ビジネス支援強化 東経連、来月検討組織を発足(河北新報)

 データを土台に、自然エネルギーや廃棄物発電で生みだした電気で水素をつくり、水素を使う燃料電池自動車を導入する事業をシミュレーションする。二酸化炭素や廃棄物の最終処分量、排ガスがそれぞれどれだけ減るかや事業に要する費用などを試算。今後の「環境に優しい地域づくり」に役立てる方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030612-00000004-khk-toh

03/06/12 灯油が原料の水素スタンド 出光興産、世界初(共同通信)

 出光興産は12日、神奈川県秦野市に来年4月、灯油を原料にした世界初の燃料電池自動車向け燃料電池自動車向け水素スタンドを建設すると発表した。 都市ガスやLPガスなどを原料に水素を製造するスタンドは首都圏を中心に相次いで設置されているが、硫黄分が多く水素製造に高度な技術を必要とする灯油を使用するタイプはなかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030612-00000199-kyodo-soci

03/06/13 燃料電池自動車専用「水素ステーション」オープン−−都、自治体で初 /東京(毎日新聞)

 同ステーションは、こうした燃料電池自動車の開発と普及を進めるため、都が「昭和シェル」(本社・港区)、「岩谷産業」(同)との共同事業で整備した。スタンドは、国道537号に近い、都が提供した約770平方メートルの都有地に、約3億2000万円で建設した。液体水素約1万リットルを貯蔵、車種によって液体もしくは気化させて補給する。

 2社によると、液体水素の製造工場は国内で現在、大分県と兵庫県の2カ所しかないため、同ステーションの水素燃料も、兵庫県の工場からトラック輸送するという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030613-00000002-mai-l13

03/06/16  水素燃料の普及はオゾン層破壊につながる?――『サイエンス』誌に研究報告(WIRED)

 13日(米国時間)発行の『サイエンス』誌に掲載された研究報告は、そうした懸念材料は水素燃料電池の開発を妨げるものではないが、水素燃料が普及した社会――いわゆる「水素エコノミー」――を考える際に考慮に入れて、環境に与えるマイナスの効果を抑制するために必要な措置を検討すべきだと述べている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030616-00000001-wir-sci

03/06/16 実験、楽しいよ 長崎大で「サイエンスワールド」−−親子連れでにぎわう /長崎(毎日新聞)

 学部棟に環境・エネルギーや生活科学など四つの展示・実験ゾーンを設置。子どもたちに温度によって電気の伝導性を変える実験や燃料電池や太陽電池で電気をつくる実験を見せたり、顕微鏡で金属の構造を観察してもらい、教員や学生らが分かりやすく説明していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030616-00000004-mai-l42

03/06/16 炭素分子に水素分子を封じ込め 京大化学研グループが開発(京都新聞)

 小松教授らは、フラーレンの一種で60個の炭素原子が結合したC60に、窒素化合物と酸素、硫黄を順番に添加し、球状の結合の一部をほどいて穴を開けることに成功した。この分子に200−800気圧の高圧をかけて水素を押し込み、レーザーを照射して穴をふさいだ。その結果、すべての分子に水素が封じ込められていることを確認した。フラーレンへの水素封入は多くの研究者が試みているが、これまでは成功率数%で、すべての分子に封入できたのは初めてという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030616-00000081-kyt-l26

03/06/17 水素利用技術を共同開発 米欧、共通規格作り視野に(共同通信)

 覚書によると、米国とEUは、燃料電池自動車の普及に欠かせない都市での水素供給設備や、燃料電池関連技術を共同で研究。メタノールを燃料に使う自動車用や家庭用の新型燃料電池の研究開発を進める。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030617-00000038-kyodo-int

03/06/18 人にも環境にも優しい乗り物 エコスクーター開発へ 長崎総科大(西日本新聞)

 【長崎】 長崎総合科学大学(長崎市網場町、山辺時雄学長)は、企業や他大学と共同で、環境エネルギーを活用した「エコスクーター」の開発に乗り出した。草木片に含まれる「バイオマス」(生物エネルギー)から取り出すメタノール燃料電池を主に、太陽電池とリチウムイオン電池を併用してモーターを動かす仕組み。ガソリンの有害排ガスや、充電の必要がない上、従来品の約三分の一の重さになる見込みで、実用化されれば、人にも環境にも優しいという画期的な乗り物が実現する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030618-00000006-nnp-l42

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■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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