燃料電池ワールド (2003/06/11 17:00)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
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■Vol.097 2003/06/11発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆6月14日(土)「中野区環境行動の日」のPEM−DREAM(再掲)

 PEM−DREAM以外にも多くの方々が参加して、環境行動を呼びかけています。ぜひご来場ください。
場所:中野区環境リサイクルプラザ(東京都中野区中野5−4−7 TEL03−3389−0600)
・Gゲージを燃料電池で走らせます

 線路幅45mm上を走る鉄道模型「Gゲージ」、1:22.5サイズの迫力で大人も楽しんでいます。このイベントでは、日本Gゲージクラブのご協力をいただき、燃料電池で走らせようと準備しています。
日本Gゲージクラブのホームページは、http://homepage1.nifty.com/lgb-train/
・燃料電池自転車の試乗体験

 午前10時〜午後5時まで、大潟村で走った燃料電池自転車の試乗体験を行います。
・エコ・ステーションの模型の展示

 (株)ケノスが提案しているエコ・ステーションの模型の展示を行います。
・燃料電池グッズの展示
 このメルマガで紹介している燃料電池グッズを展示します。

☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒198−0032 東京都野上町4−3−4ベルドール河辺201
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■燃料電池関連イベント
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☆講演会「燃料電池における材料技術の現状と課題」(再掲)
◇日 時 7月10日(木)9:30〜18:30
◇場 所 大阪市立工業研究所講堂
◇主 催 (社)大阪工研協会
◇参加費 当協会員 17,000円、協賛団体 22,000円、一般 27,000円
◇プログラム
〈基調講演〉
1.固体高分子形燃料電池の開発の現状及び今後の課題  

   三菱電機(株)先端技術総合研究所エネルギー変換技術部主席研究員 光田憲朗氏
2.クリーンエネルギー自動車の現状と将来展望−燃料電池車を中心に−
  ?本田技術研究所栃木研究所主任研究員 佐藤 登氏
〈要素技術実用化のポイント〉
1.高強度カーボンモールドセパレータの開発と応用事例

   日清紡?開発事業本部燃料電池事業部開発課・営業課長 斉藤一夫氏2.固体高分子形燃料電池セパレータ用ステンレス材料開発の現状     
   住友金属工業?総合技術研究所部長研究員 樽谷芳男氏
3.マイクロDMFC

   (株)日立製作所日立研究所環境・パワ―センタ燃料電池部技術主幹 加茂友一氏
4.固体高分子形燃料電池(PEFC)用電極触媒の開発現況と課題

   田中貴金属工業(株)技術部プロジェクトリーダー 多田智之氏 〈ミキサー〉講師の先生方を囲んでの、また、参加された方々同士の情報交換
◇申し込み・問い合わせ
(社)大阪工研協会 http://www008.upp.so-net.ne.jp/oira/

    電話 06−6962−5307、FAX 06−6963−2414
E-メール oira@fa3.so-net.ne.jp

☆ベルト伝動技術懇話会企画委員会主催第10回講演会『燃料電池でベルトはどうなる』
〜次世代エネルギーを知り,ベルト産業発展のヒントをつかもう〜
◇日 時 7月11日(金)13:00〜17:20
◇場 所 キャンパスプラザ京都4F第2講義室
      〒600-8216 京都市下京区西洞院通り塩小路下ル
      (京都駅中央郵便局西側) TEL 075-353-9111
◇講演者及び講演題目   「燃料電池ワールドーその広がりと社会に与えるインパクト」
  燃料電池 NPO法人PEM−DREM 坂本一郎氏
「大阪ガスにおける家庭用PEFCコージェネレーションシステムの開発」
  大阪ガス(株)家庭用コージェネレーション部 山崎修氏 
「水素ステーションと岩谷産業の取り組みについて」
  岩谷産業(株) 産業ガス・溶材本部ガス技術部 建元章氏
「燃料電池自動車の動向とダイハツの取り組みについて」
  ダイハツ工業(株)E・HV開発部 北村晏一氏
◇参加費 会員5,000円 学生500円 会員外10,000円
◇参加申し込み 7月3日(木)までに下記事務局にE-mail(又はFax)で。
◇問い合わせ先 ベルト伝動技術懇話会事務局(同志社大学工学部機械系学科内)
         TEL(FAX)0774−65−6782
         E-mail:belt@mvd.biglobe.ne.jp
         URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~belt/

■PEM−DREAMイベント
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☆6月の燃料電池市民講座(再掲)
「固体高分子型燃料電池の手作りモニター教室」
ゲスト=佐藤昌史氏(東京都立墨田工業高校自動車科教師)

 「遊んで作る燃料電池100円実験キット」を考案された佐藤さんが、今度は固定高分子型燃料電池の手作りキットを開発しました。固体高分子型燃料電池は自動車や家庭用の燃料電池に使われているタイプで、燃料電池のリーダーです。このキットはスケルトンタイプで、その構造を、高分子膜、電極(白金も使っています)、セパレータのバラバラな部品から自分で組み立てることによって理解できます。今回は、その開発のお話を伺い、キットを組み立ててみようと思います。キットは近く限定販売(材料が限られているため)の予定ですが、市民講座の参加者にはその価格(予価6500円)よりも安く提供しますので、ぜひご参加ください。
○日 時 6月21日(土)午後2時から
○場 所 岩谷産業株式会社本社会議室(新橋駅から徒歩約10分、地図をお送りします)
○参加費 5000円(今回は参加者全員に負担願います)
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「6月の燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
 メール info@pem-dream.com 
※この市民講座の生録CDと配付資料をPEM−DREAM会員に提供します。ご希望の方はぜひご入会ください。

■燃料電池GOODS
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【ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ】
☆パソコンで聞く生録CD『カナダ燃料電池2003』を発売(再掲)

 PEM−DREAMが3月に行ったカナダ燃料電池業界視察の記録のCD−ROMです。訪問先のプレゼンテーションと質疑応答の生録音をデータにして、日本語テキストと、撮影を許可された写真を収録しています。訪問先(録音時間)は以下の5カ所です。
・フュエルセル・カナダ(約105分):国立の非営利団体。カナダの全般的な状況を知ることができる。
・パワーテック・ラボ社(約70分):天然ガスと水素をブレンドする話や水素ステーション計画などを知ることができる。
・マグパワー・システムズ社(約130分):「マグネシウム/空気燃料電池」と水素インヒビター技術について、詳細な説明がなされた。
・パルキャン社(約80分):プレゼンはなく、質疑応答のみ。自転車や車椅子、それらの中国での生産計画など、カナダ発燃料電池製品のひとつのモデルである。
・グリーンライト社(約110分):燃料電池試験装置製造会社として燃料電池の評価事業に特化している。
○価格 それぞれ1カ所につきCD−ROM3枚組 8000円(税・送料込み。PEM−DREAM会員は5000円)
○付録として、バラード社の本社・工場の外観と燃料電池バス「シターロ」の写真、視察旅行に参加された沼崎英夫氏の視察レポートを添付します。全ての写真は著作権フリーです。
○ご注文の際は、ご希望の企業・団体名、およびお使いのパソコンの種類(Windows/Mac)をご記入ください。

☆『水素経済革命』(山本寛著、新泉社)(再掲)

 定価1400円(税、送料別)のところ、税、送料込みで1500円(PEM−DREAM会員は1割引))で提供します。ご注文は、郵送先と冊数をお書きの上お申し込みください。

☆「燃料電池+ミニカー」組み立てセット〔再掲)

 資源エネルギー庁のエネルギー教育用教材キットに取り上げられたセットです。自分で組み立てた燃料電池をミニカーにセットして、水素を供給して走らせることができ、直線で20メートルくらい走ります。燃料電池単独でも使えます。NPO特別価格15000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引))です。写真は
http://www.pem-dream.com/kit.html でご覧ください。
※激走―そして激突!? 燃料電池ミニカーの23秒ビデオ 鳥取県の信原一郎さんが、ミニカーの激走ぶりをビデオで撮影してくださいました。
http://www.pem-dream.com/move.html

☆「ソーラー+燃料電池」学習キット(再掲)

 太陽光発電、水素の製造、燃料電池について、中学から高校生程度の物理と化学の基礎知識を学びながら、30種類の実験を進めるキットです。再生可能な循環型エネルギーの仕組みを理解するのに最適です。

 100頁の英文テキストと和訳テキストつき。販売価格24000円(税、送料別)のところ、NPO特別価格23000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引)で提供します。写真は http://www.pem-dream.com/kit02.html でご覧ください。

■燃料電池マイ・レポート
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☆「世界初の燃料電池自動車レース――PEM-DREAMチーム・pas2号も2時間で7.7kmを走破 第3回」(季刊『ソーラーシステム』沼崎英夫)
○ガス漏れ・酸欠解消で pas 7周達成

 3月のメルマガで訪問記が紹介された、「よっしー」先生こと吉田氏が指導する岩村高校は、吉田氏の転勤で不出場となり、passol も製作が間に合わず、PEMーDREAM扱いの3チーム中の2チームが不出場となり、唯一の pas が与望を担って出場した。傾斜地の住宅街で人気がある庶民の足・電動アシスト自転車の最古参のヤマハ pas を改造したシャシーに、動力源に電圧をヤマハのモーターに合わせるために、大同メタルの燃料電池2台を直列にして、水素ボンベ2本ともども、ママチャリの買い物ボックス風に前部に乗せた。

 試作中、電池2台にボンベの放出量が増えると、急冷して15℃以下では放出しなくなり、ついにはバルブが凍結して常温では解凍に1時間以上もかかるという大事に遭遇した。

 他チームでも同様の事態に見舞われたところがあったようで、4月後半に入ると、主催者の公式サイトのBBSにボンベ加温の質問が数件出てきた。しかし、燃料電池の反応熱以外の加温はご法度で(他に集光手段を使わない太陽熱利用があった)、どうするのかと見ていたら、それぞれ工夫して大会場に現れ、ボンベの過冷却よりも燃料電池の過熱対策が共通事項になっていた。

 出場12チームで全て大同メタル製の燃料電池を搭載し、他社製品や部品調達による自社製品はなかった。

 モーターはほとんどミツバ製の50Wで、一部に特殊電装製を使っていた。

 キャパシターは下位2チーム(決勝では長野工高も)以外は装備し、日本ケミカルコンデンサー製がほとんどだった。容量、特性、回路構成は各チーム各様で、プリチャージ/ポストチャージと回生チャージに特性、容量の異なる専用のコンデンサーを使ったり、回生チャージ抵抗を下げるために手動で直並列を可変にしたりしていた。

 燃料電池、水素ボンベの外壁温度を測る温度計と電流計、キャパシターは3点セットといってよい。ボンベに圧力計を付けたチームもあった。
 これらなしに pas はギア比の調整で乗り切ることにした。

 2人のライダーは飛び石連休中の5月2日金曜日の就業後、自宅の出発地の違いで東北道〜秋田道経由と、関越道〜日本海沿い一般国道経由の別行動で、途中家族の休息を重ねながら5月3日午前10時半の車検終了後、相次いで到着した。

 車検はパスして息つく間もなく、11時半から2時間の公式練習(予選)は決勝の出場権を得るために出場したが、緩い勾配と折り返しのカーブがあるスターティング・ゲートから先は一歩も進めず、推進力の出ない2輪を支えきれず、ゲート先の路側に倒して場内で修理を始めた。この上り勾配は、上りきれない車をオフィシャルが後押しをする、主催者が「お助けレーン」と呼んだ一角であった。

 停止した車は水素検出器を持ったオフィシャルがプルーブを燃料電池収納ケースの通気口に差し込んで水素漏れを検出することになっており、これで pas のガス漏れが判った。

 このまま、予選終了まで待つのかと覚悟していたら、しばらくしてリタイアしてよいということになった。徹夜の修理を覚悟して、ランプの用意もなかったのでコースの管理棟の街灯下に移動して修理することの了解を取ったが、原因判明でカップリングを直して夕方までに解決した。

 支給の公式ボンベは予選終了後返納し、手持ちがないので、翌朝のフリー走行もコースに出ることはできなかった。

 結局、来村してから試走なしの決勝スタートとなった。決勝では燃料電池1台の結線を外して1台にしたが、電圧不足ながらこれがかえって良かったようで、ファーストドライバーの柏原氏が運転する pas は意外やゆっくりと走りだし、何とか旋回路を登り、緩い下りは惰行運転で折り返しへ、緩傾斜も何とか走って24分弱で1周した。トップのミツバは10周していた。次は21分余、20分余と僅かにペースを上げた。秋田工高同様、低速のため規定の面積の通気孔では走行風の取り込みがなく吸気不足(燃料電池の酸欠)を指摘されて、ボックスの蓋を開放して走ったところ、3周目から出力向上となってラップは12分余、13分余となり、佐藤氏にライダー交代で7周まで持ちこたえた。水素消費は41リットル余りだった。市民チームの燃料電池車初挑戦は終わった。走行距離は7745.60mだった。(走行距離は、指定されたグリッドの先端からスタートラインまでの距離と、周回数に基づく距離と、最終到達点の競技車両の先端位置の距離の合計で算出される)

 平均時速4 km 弱、歩行よりもゆっくりのスピードに、交代ライダーや PEM-DREAMチームの坂本代表、両ライダーのファミリーが側道を移動しながら声援、メディアのインタビューを受けた。

○ミツバ快走の鍵

 優勝したミツバは、ほとんど2分台前半のラップで快走、途中で「(速度調節の)ボリュームが壊れて速度を落とせなくなっているらしい。オーバースピードでいずれダウンするだろう」という怪情報(ジョーク?)が流れたほどの独走ぶりで、予選よりも10周積み上げて50周プラスの合計55 km 5.15mを達成した。鉛電池車の優勝(なかよしZDPチーム)記録(78 km 550.40m)に比べても遜色ない。49周目は2分8秒044の驚異的なラップをマークした。水素消費量は95リットル弱で、残量は約10リットル、実際にはほぼ使い切りの理想的な走りである。

 水素の残量をコックピットで正確に把握することはできない。練習走行のデータを元にピットとの連携プレーで残量を推定し、エネルギーマネージメントをきっちりやれるかどうかにかかっている。計算できるノートラブルの安定した車両を玉製し、走り込むことが鍵になる。

 ミツバの車両は普通の装備で、格別異なったものはない。車両名は「旧型 USO 800」で、鉛電池車が2年前に新車「Hyper USO800」を作った“お下がり”である。使い込んで改修し、安定しているのが強みである。

 その新車は鉛電池部門では今回6位。社会人チームZDP(由来は、金なしズブの素人チームがWSCのスタートのダーウィンを目指すゼロ・ツー・ダーウィン・プロジェクト)の2台、ホンダ・エンジニアリング、東海大学木村研究室(キャパシター利用の元祖・魔術師、車名もファラデー・マジック)などの後塵を拝している。強豪ひしめく鉛電池部門である。

○筑波、JISCの燃料電池部門に期待

 エコノ・ムーブは発祥の地・大潟村のほか、近年各地で開かれるようになり、連絡団体「ワールド・エコノ・ムーブ・グランプリ協議会」が設けられている。基本的には同じプラットホームのレギュレーションで、各所ごとのポイント制の年間得点でグランプリを決めている。03年はWEMは6戦まで組まれている。

 今回、8月16日(土)に筑波サーキットで開催のWEM第3戦の「WEM in 筑波」の関係者が視察に来ていた。燃料電池部門の新設を検討中という。早くも今回の出場チームから「リベンジ参戦」の声が上がっている? 今月末まで募集中の2003JISC(全日本ソーラーカー・チャンピオンシップ)の燃料電池部門は、参加資格が大学、短大、専門学校、各種学校の学生主体のチームに限られるが、初の高圧水素ガスボンベによる3日間大会で、種々の燃料電池とガス供給系、電気系に工夫を凝らした本格的な競技車の登場が期待される。       
 (終)

■WEB LINK NEWS
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03/06/02 欧州の水素エネルギー開発に関する動向調査(EU)(NEDO海外レポート NO.908)
3 イギリスにおける水素戦略

 燃料電池や水素に関する最近のイギリスの調査報告書は、この分野でのイギリスの努力が、日米はもとより欧州内でもドイツなどに比べて遅れているのを認めたうえで、イギリスがこの分野で今後どのようなスタンスをとるべきかという観点で考察している。

 以下に技術ロードマップを中心に、イギリスの燃料電池と水素に関する姿勢を、関連分野におけるイギリスの強みという観点からみる。
http://www.nedo.go.jp/

03/06/02 燃料電池自動車用のガソリンから水素への燃料改質器を実証(米国)(NEDO海外レポート NO.908)

 ハイドロジェン・ソースLLC社(サウスウィンザー、コネチカット州)は、ガソリンから水素への燃料改質器の最初のテストを終えたと発表した。

 会社の発表によれば、78リットル・システムは、燃料電池駆動車のシャーシに適合する。無鉛のカリフォルニア規格ガソリンで作動し、50kWのPEM燃料電池を作動するのに十分な水素を生成する。室温からスタートする場合、システムは4分未満で燃料電池品質の水素をもたらす。以前のシステムでは30分以上もかかったという産業界の報告に比べると非常に大きな改良である、とハイドロジェン・ソース社は報告している。
http://www.nedo.go.jp/

03/06/02 最新のカナダ/マニトバ州報告書:水素産業発展の好適地として期待される(NEDO海外レポート NO.908)

 マニトバ州は、豊富な水力資源、北米で電力価格が最も安価、水素供給会社が多数。水素産業のセンターとして非常に魅力的な適地の可能性。
http://www.nedo.go.jp/

03/06/02 DOE、水素自動車と水素インフラの開発推進を目的とするプロジェクトの提案を公募(NEDO海外レポート NO.908)

 予算総額1億5000万ドルでコストシェアのCRADA形式。公募は8月14日まで。応募チームには、自動車メーカーとエネルギー会社の参加が必要。
http://www.nedo.go.jp/

03/06/02 米国の2大運送会社 FedEx と UPS がクリーン自動車の導入を実施(NEDO海外レポート NO.908)

 前者はハイブリッド電気20台、後者燃料電池車2台。目標トータル10年で3万台。
http://www.nedo.go.jp/

03/06/02 カールスルーエ研究センターは水素貯蔵にナノ構造化材料を開発する(NEDO海外レポート NO.908)

 水素燃料の補給過程は、今日のほとんどの技術で1時間以上かかる。チタンナノクラスターで特別仕様の触媒を作って、今日の水素タンク材料での燃料補給時間を7−8分に短縮した。
http://www.nedo.go.jp/

03/06/02 水素貯蔵が容易になる(NEDO海外レポート NO.908)

 ミシガン大学で、金属−有機枠と呼ばれる、新しいクラスの材料を発見した。DOEの6.5パーセントの目標に達する可能性を持ち、また作るのが比較的安い。
http://www.nedo.go.jp/

03/06/02 水素燃料貯蔵に有望な新物質を開発(NEDO海外レポート NO.908)

 酸化亜鉛やテレフタレル酸塩など低コストの材料から成る多孔質の有機金属構造を用いる。表面積を最大にできる構造で、高圧・低温にしないまま水素の多量貯蔵が可能。
http://www.nedo.go.jp/

03/06/03 自動化技術「I/Aシリーズ」の導入に成功=英インベンシス(ビジネスワイヤ)

 現場の水素製造プラントと2基のサルファー回収装置では、据え付け・稼働・保守経費を低減するため、フィールドバス技術「ファウンデーション」が使用されている。「I/Aシリーズ」は、この世界最大級となる約1000基の「ファウンデーション」フィールドバス機器群をホストしている。これら機器には、フォックスボロの圧力・温度伝送器とともに、横河電機(東京都武蔵野市)の渦流量計なども含まれる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030603-00000935-jij-biz

03/06/04 DJ-フュエルセル、2−4月期損失が予想上回る(ダウ・ジョーンズ)

 ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)燃料電池開発を手掛けるフュエルセル・エナジー(Nasdaq:FCEL)は、2−4月期決算で一株当たりの損失が53セントとなった。アナリスト予想は、42セントの損失だった。米政府との契約金額が当初より減額されたことや、事業コストが嵩んだため。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030604-00000015-dwj-biz

03/06/04 燃料電池で安定電源システム「GenCore5T」-落ちない通信環境、UPSを実現(MYCOM PC WEB)

 米Plug Powerは、燃料電池を利用した電源供給システム「GenCore 5T」を発表した。GenCore 5Tは、主に通信業界に特化された製品になっており、5kWの電気出力で、通信システムやネットワークにバックアップ電源を安定供給する。電源トラブルによる誤動作やデータ消失、ネットワーク機能の停止といった障害を未然に防ぐことができ、信頼性の高いサービス提供を実現する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030605-00000092-myc-sci

03/06/05  新日鉄化学、リチウムイオン2次電池用負極材を年度内に製品化(日刊工業新聞)

 新日鉄化学は炭素を使った部材で電池材料分野に参入する。リチウムイオン2次電池(LIB)用の負極材を03年度中にも製品化する予定で、燃料電池用のセパレーターも05年の実用化を見込んでいる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030605-00000020-nkn-ind

03/06/05 来年にも燃料電池携帯 NTTドコモ(共同通信)

 NTTドコモの立川敬二社長は5日の記者会見で、「来年か再来年には燃料電池(搭載の携帯電話)の第一号が出ると思っている」と述べた。

 携帯電話のバッテリー問題を解決する切り札として、燃料電池への期待を表明したものだが、「第一号の性能がいいか悪いかは分からない」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030605-00000183-kyodo-bus_all

03/06/05 松下、2003年度のグローバル・ブランド戦略を説明(MYCOM PC WEB)

 そして、今年度も引き続き「V-II商品」を投入、(1)「Tナビ」などによるユビキタスネットワーク化の加速、(2)燃料電池などによる地球環境対応の促進--などをコンセプトにした90製品により増収を狙う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030606-00000093-myc-sci

03/06/07 ソーダ工場の余剰水素利用、燃料電池を事業化へ 県、自動車分野を軸に調査 /山口(毎日新聞)

 県は今年度1300万円の調査費を計上。燃料電池車を前提とした水素需要や供給形態、家庭や業務向け発電装置などの応用法も探る。併せて発電装置設置に関する規制緩和を国に求める。

 調査を委託するのはガスボンベや液体水素メーカーの「岩谷産業」(東京)。10月には、県と共同で県内の工場から出た気体水素を使い、燃料電池車の実証走行を計画している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030607-00000002-mai-l35

03/06/07 産学官連携、仲介的人材が不足 推進会議で問題提起(京都新聞)

 主催団体の一つ、日本経済団体連合会の奥田碩会長が「技術開発、トヨタの世界戦略」と題して特別講演。奥田会長は産学官連携について「大学に競争をさせて、自己改革を促す。人材の交流を深めることで産業との懸け橋となる」と指摘した。また、トヨタの技術開発について「循環型社会に変わらなければならない今、省エネルギー技術で競争に勝ち抜く」とし、ハイブリッドカーの躍進を強調。今後の技術革新に向け「燃料電池のさらなる革新には産学官の連携が必要」などと語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030607-00000063-kyt-kin

03/06/09 燃料電池車の安全基準策定 国交省、11日に検討会設置(共同通信)

 国土交通省は、2005年度にも始まる燃料電池自動車の一般販売に備え、安全・環境保全の基準づくりや、水素、高電圧装置の安全対策などの検討を始める。11日に学識経験者らによる検討会を設置し、04年度中の基準策定を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030609-00000125-kyodo-soci

03/06/10 低湿度、高温で発電可能に 東洋紡が燃料電池材料開発(共同通信)

 新開発の交換膜は強度やイオンの伝導性などを向上。温度80度の場合は湿度が10−20%程度あれば発電可能で、温度が100度以上でも発電できるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030610-00000158-kyodo-bus_all

03/06/10 水素漏れはゴムの劣化が原因=燃料電池車回収で−トヨタ(時事通信)*政府などに販売した燃料電池車に水素漏れが見つかり、自主回収した問題で、トヨタ自動車は10日、水素タンクの部品が劣化してすき間が生じたことが原因と発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030610-00000505-jij-biz

■海外ニュース(6月ー1)
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<輸送>
●燃料電池自動車をリコールするトヨタ

 トヨタ自動車は、6台の水素駆動自動車のうちの1台から燃料タンクの漏れが見つかったため、全てをリコールしている。漏れは、日本の環境省にリースしている車の高圧水素タンクが補充されているときに起きた。このタンクはトヨタではなく、外国の部品メーカーによって製造されていた。しかし、トヨタは全ての6台の燃料電池車をリコールし、2つの自治体と4つの民間企業へのリースも延期している。
http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/nm/20030520/bs_nm/autos_toyota_fuelcell_dc_1

●ダイムラークライスラーがマドリッドへ燃料電池バスを納入

 ダイムラークライスラー社は、マドリッドへ最初の燃料電池都市バス「シターロ」を納入した。これは、「ヨーロッパのためのクリーンな都市交通](CUTE)と「環境都市交通システム](ECTOS)プロジェクトに基づく3台のバスのうちの最初のものである。
http://www.daimlerchrysler.com/index_e.htm?/news/top/2003/t30505a_e.htm

<定置用電源>
●アビスタの燃料電池電源がバンドを演奏

 燃料電池を電源としている学生バンド「プロチウム」が学んでいるパナガンセット高校は最近、2時間半にわたるコンサートの間、出演した全ての10のバンドの楽器とアンプに電力を供給するアビスタ・ラボの「インディペンデンス1000」燃料電池でバンドの演奏会を行った。アビスタの「インディペンデンス」は完璧に働き、水素は他の6時間の演奏のために十分な量が貯蔵シリンダーに残されていた。「プロチウム」は11月にマイアミの燃料電池セミナーで演奏する予定である。

●DTEが3つのミシガン州教育機関に燃料電池を設置

 DTEエナジー・テクノロジー社は、ミシガン州政府によって認可された計画の一環として、3つの州の教育機関に3台の energy|now? 燃料電池システムを設置する最終段階を迎えている。プラグ・パワー社が製造したこのシステムは、月末までには使用可能となる。
http://biz.yahoo.com/prnews/030527/detu023_1.html

<ポータブル・バックアップ電源>
●メディスが軍のための燃料電池パックを生産

 メディウス・テクノロジー社は、ゼネラル・ダイナミックス社が軍のために開発している携帯端末(PDA)のために、燃料電池電源パックの量産前の試作品を開発、設計している。メディウス社は遅くとも、軍隊の実地試験とその後の配備が準備できる2004年には、この電源パックの完全な試作品を提供すると予想されている。
http://www.medisel.com/press_view.cfm?press_id=121

<燃料・改質器・貯蔵>
●BPがシンガポールに水素ステーションを建設

 ブリティッシュ・ペトローリアム社(BP)はアッパー・イースト・コースト通りにある同社の販売店に、シンガポールで最初の水素供給ステーションを建設することでエアー・プロダクツ社と協働している。BPとシンガポール経済開発庁の合弁事業として開発しているこの新しいステーションは、50万から100万ドルのコストがかかると予想され、来年には1日当たり20kgの圧縮水素を供給し始めるだろう。

<燃料電池コンポーネント>
●SMPとEVIが電極触媒の供給を契約

 スーペリア・マイクロパウダー社(SMP)とエナジー・ビジョン社(EVI)は、SMPによるEVIへの燃料電池電極触媒とサービスを包括的に提供する戦略的提携契約に調印した。
http://www.smp1.com/

<その他>
●フュエルセル・イギリスがロンドンで設立

 フュエルセル・イギリスは、ロンドンの貿易産業省によって設立された。イギリスの燃料電池産業の代表として活動していくだろう。
http://www.gnn.gov.uk/gnn/national.nsf/TI/264571794DDEC1E080256D1F004F820E?opendocument

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