燃料電池ワールド (2003/04/23 18:30)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.090 2003/04/23発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆5月の燃料電池市民講座
「大潟村燃料電池カーレース体験談」
ゲスト=pem-dream02チームのメンバー

 5月3、4日に秋田県大潟村で開催されるWEM燃料電池カーレースに、pem-dream02チームが挑戦している。その模様はPEM−DREAMニュースで毎号お伝えしているが、他にも10数チームが参加する。世界初のこの試みは、いったいどんなインパクトをもたらすのだろうか。また、燃料電池カーを製作する中で知った燃料電池の実体は、如何なるものだったのか。我々の実体験と、現地での他チームへの取材を通して、燃料電池の新しいイメージをお伝えしようと思う。

 なお、今回から会場が岩谷産業株式会社に変更になります。半年間お世話になりました株式会社守谷商会様に厚く御礼申し上げます。
○日 時 5月24日(土)午後2時から
○場 所 岩谷産業株式会社本社会議室(新橋駅から徒歩約10分、地図をお送りします)
○参加費 会員は無料。非会員は2000円。
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「5月の燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
 メール info@pem-dream.com 

☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒105−0004 東京都港区新橋4ー28ー3 新正堂ビル2階
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■燃料電池関連イベント
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☆第10回燃料電池シンポジウム(再掲)

 研究機関や行政、産業界などの関係者が一堂に会し、燃料電池関連の技術開発状況について相互の理解を深めることを目的に、昨年に引き続き燃料電池シンポジウムが開催されます。

 なお本年度は講演のほかに新しい催しとして展示会が開催されます。
◇会 期: 5月13日(火)〜5月14日(水)
◇懇親会: 5月13日(火)18:00〜20:00
◇会 場: 池之端文化センター(東京上野不忍池畔)
◇講演内容:燃料電池関連分野の研究・調査・試験結果・新しい企画・製品紹介など*プログラム概要はFCDICホームページ http://www.fcdic.com/
◇主 催: 燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇共 催:燃料電池実用化推進協議会/電気化学会燃料電池研究会/電気化学会SOFC研究会
◇参加登録期限:4月25日(金)(参加登録予約者は名簿掲載)
満員になり次第締め切る場合があります。
◇参加申込方法:http://www.fcdic.com/ja/10thsanka.html から参加申込書をダウンロードして、必要事項をご記入の上、参加費のコピーを添えてFAXまたは郵送にて、お申し込みください。お申し込みいただいた後に「参加証」および「プログラム概要」を郵送いたします。
◇参加費: ・シンポジウム(予稿集一冊の代金を含みます)
非会員 参加登録予約の場合15,000円 予約期限以降および当日17,000円学 生 参加登録予約の場合 6,000円 予約期限以降および当日8,000円
・懇親会  一律8,000円
◇参加費・懇親会費お支払い方法の詳細は
http://www.fcdic.com/ja/10thsanka.html
◇申込先・お問合先:
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2丁目1番7号
日本地所第7ビル5階  燃料電池開発情報センター
Tel.03-3296-0935 Fax.03-3296-0936
E-mail: fcdic@po.iijnet.or.jp

■燃料電池GOODS
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☆グッズ第3弾 『水素経済革命』(山本寛著、新泉社)〔再掲)

 昨年9月の燃料電池市民講座で「燃料電池と水素エネルギー」のお話をしていただいた山本寛氏が、標題の新しい著作を出版されました。世界はなぜ「水素経済」を目指し始めたのか、現在その状況はどうなっているのか、日本にとってどういう意味があるのか等々、最新の情報に基づいて全体像が分かりやすく書かれています。

 定価1400円(税、送料別)のところ、NPO特別価格として税、送料込みで1500円(PEM−DREAM会員は1割引))で提供します。ご注文はメールinfo@pem-dream.com で、郵送先と冊数をお書きの上お申し込みください。

☆「燃料電池+ミニカー」組み立てセットの普及が加速〔再掲)

 資源エネルギー庁がエネルギー教育用教材キットに取り上げてから、この注文が増えました。基本部品の3セルPEM型燃料電池と水素ガス缶、LEDに、スケルトンのミニカーがセットです。

 自分で組み立てた燃料電池をミニカーにセットして、水素を供給して走らせることができます。直線で20メートルくらい走ります。燃料電池単独でも使えます。楽しみをプラスした燃料電池セットは、NPO特別価格15000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引))です。
 ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ。また、写真は
http://www.pem-dream.com/kit.html でご覧ください。
※激走―そして激突!? 燃料電池ミニカーの23秒ビデオ 鳥取県の信原一郎さんが、ミニカーの激走ぶりをビデオで撮影してくださいました。チョロQのようなユーモラスな走りっ振りに大笑い。どうぞ、ご覧ください。(データが少し重いです)
http://www.pem-dream.com/move.html

☆「ソーラー+燃料電池」学習キットも高校を中心に広がる(再掲)

 太陽光発電、水素の製造、燃料電池について、中学から高校生程度の物理と化学の基礎知識を学びながら実験を進めるこのキットは、高校の先生からの問い合わせが増えています。特に関心を持たれているのが、再生可能な循環型エネルギーの仕組みが分かりやすいことで、環境教育のテーマになっているようです。

 株式会社のもとが Thames&Kosmos から輸入している燃料電池学習キットは、100頁の英文テキストと和訳テキストで、30種類の実験のやり方とテーマの内容について詳しく解説しています。販売価格24000円(税、送料別)のところ、NPO特別価格23000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引)で提供します。
 ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ。また、写真は
http://www.pem-dream.com/kit02.html でご覧ください。

■PEM−DREAM NEWS
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☆大潟村の燃料電池カーレース(第7報)「手強し! 燃料電池」

 4月19日、暖かな天気に恵まれて、我々の作業も一気に佳境に入るはずであった。待ち合わせのJR中央線高尾駅は、電車が到着するたびにハイキングに出かける人々でごった返していた。そこから車で4、5分のところにお借りしている「ダートハウス」自動車工場がある。代表の織田さんは30代。どんな車でも作ってしまう方だ。ガソリンエンジンとは違う燃料電池にも興味津々で、訪れる方ものぞき込んで、「ああでもない、こうでもない」と議論に参加してくださった。

 午前11時頃から開始。大同メタルから来た燃料電池を初めて取り出す。手のひらから少しはみ出るくらいのサイズだ。「これは何?」と、初めての燃料電池を理解するのに少し時間がかかった。

 メンバーの柏原さんは、自作のマイコンチップを自転車に取り付けだす。先週間に合わなかったやつだ。配線を考えながら約30分。その間に、バッテリーの充電をしておく。燃料電池とほぼ同じ程度と思われる12V4Ah(48Wh)の小さなものだ。もう一人のメンバーの佐藤さんは、燃料電池の方の配線の準備をする。こちらは割と楽に作業が終わった。

 さて、充電が終わり、自転車に乗せてテスト開始だ。これで走らなければ、燃料電池も駄目ということになる。バッテリーを1個つないで、とりあえず12Vで自転車が動くかどうか。燃料電池も12Vだからだ。スイッチ、オン! 

 実にノロノロと走りだす。ハンドルが取られることはないが、早歩きすれば追いつけるくらいだ。工場の前の道は緩い坂道になっている。山側に向かうと上りである。この道は「しろやま川」に沿っていて、川の勾配が3%で作られているので、並行している道もほとんど3%になっているとのこと。レース場の坂が3%の勾配なので、この坂を上れればOKということになる。

 そこをノロノロ走っていくと、すぐに橋のたもとになり、その付近は5%くらいに勾配がきつくなる。そこにさしかかる。
「だめかな。ちょっとあの辺までいくと、ストレスが・・・」
「でも、この間は蛇行しながら上ったんですよ」
「あっ、おばさんの方が早いじゃない。おばさんの力の方が電気より強い」(注:おばさんも自転車です)

 次は24Vにして同じことを繰り返す。今度はさっきと違う。見ていても力強さを感じる。しかし、5%の勾配は上がれない。
「バッテリーがもう駄目なんじゃないの」
と声があがった。やはりそうだったようで、戻ってくるなり、
「バッテリーが駄目ですね」と一言。

 そんな調子で夢中になっていると、昼飯も忘れてしまった。いよいよ燃料電池の出番となり、前輪の上にある荷台のかごに燃料電池と水素吸蔵合金ボンベを入れて配置を見る。スペース的にはちょうどいい。水素ボンベは燃料電池の放熱でしか暖められないので、かごの前後左右を囲ってしまって、下から空気を入れて上に逃がせばいい。100円ショップでケースを手に入れて穴を開けよう、という結論になり、とりあえずはかごのまんまでテストをする。

 スイッチと燃料電池とモーターと、電気配線とボンベから水素を送るチューブの配置を順々にセットしていく。1時30分、水素ボンベと燃料電池の接続が終わり、水素の供給だ。ボンベの口をゆるめる。水素が出ているのかどうかは、圧力ゲージで判断する。だが、ゲージは動かない。
「おかしいな」
「水素が来ていない」
こもごも首をひねるうちにやっとゲージが動き出した。
「あっ、来た来た」
スイッチを入れるとモーターが組み込まれている後輪が回った。
「おーっ、動いた」
初めて燃料電池の動力で車輪が回った瞬間だ。
「(水素ボンベを)1本使い切ってしまおうよ」
「少しきつい条件のところで走った方がいいからね」
と威勢のいい声が飛び出した。

 それもつかの間、我々はすぐに次の壁に突き当たった。ウィーンと軽い音を立てて無負荷の車輪は回る。それじゃあ、と走りだしてみると、動かない。自転車が前に進まない。足でキックしないと出ないのだ。レースでは、それは違反だ。スイッチを入れて自動的に動かなければ、いつまでもスタート地点で立っていることになる。それじゃあレースにならないよ。

 キックして動き出せば、燃料電池の電力でモーターは回った。ノロノロでも動く。おそらく6km/hくらいだろう。この坂を確実に上がれたという実証ができなければ、本番で立ち往生してしまうのだ。どうすりゃいいんだ、とスイッチを断続的に入れるやり方も試みたが、納得はいかない。
「バッテリーは偉大だなあ」
という声が上がり出す。

 我々は、バッテリーと燃料電池を取り替えればそれで終わりと考えていたのである。だが、全く違う現実を見せられて、トヨタやホンダが燃料電池で自動車を走らせているすごさに想いは飛んだ。この技術をとにかく実用化している両社に対する尊敬の念が満ち溢れた。この想いは今後何回も持ち上がってくるのだが、今は一瞬にして過ぎ去らせ、我々の課題を進めなければならない。

 燃料電池をもうひとつ増やして二つにして試みた。他のチームは一つの燃料電池しか入手していないというのに。贅沢に思えるかもしれないが、我々には秘策があって二つ入手していたのだ。それはいずれ話せるときがくるだろう。

 途中、水素ガスを両方の燃料電池に送らなければならない問題にぶつかった。我々が大同メタルに注文したのは、二つの水素ボンベから一つの燃料電池に水素を送るもので、逆に一つのボンベから二つの燃料電池に水素を送る仕組みは考えていなかったのである。そこで考えたのが、金魚の水槽に空気を送る仕組みである。早速ホームセンターに行って、必要な部品を買ってきて間に合わせた。そんなことをしながら燃料電池二つに挑戦した。

 駄目だ。走りだそうとしても動かない。スタート時の力が足りない。「キャパシタが要るといったのは、このことなんだ」
キャパシタも考えて見積もりを取っていたが、コストがかかるので使わない方針がすでに決まっていた。動揺する心に悪魔がささやく。
「方針転換して、キャパシタを買ってしまえ」
 

 それはできない。資金不足でアップアップしているのに、間違いなく破産になる。知恵だ、知恵。頭を使え。金を使うな!

 という内なる叫びを秘めて、テストは続けられた。下り坂をキックしてスピードをつけて走ると、その時は問題なく走るのだ。だが、だが、だが、なんどこの接続詞を使うことだろう。またもや予想もしない事態が起きた。
「あれっ、ガス圧が上がらないよ、ガスがなくなったみたいだよ」

 合計しても、まだ10分も走っていない。
「いくら水素が軽いといっても、これで2時間持たせろっていうのかよ」だんだん言葉も悪くなる。燃料電池の作動を監視している保護回路のグリーンのランプも消えた。燃料電池が停まってしまったのだ。万事休す。水素量を把握できない不安がじわっと広がった。
「しょうがないから、もう1本の新しいのに変えようよ」
といってボンベを取り出そうとつかんだ瞬間、
「あっ、冷たい!」
「凍っているよ」
開いたバルブを閉めようとしても動かなかった。

 負荷がかかる。燃料電池が働く。水素が多く使われる。ボンベから水素がたくさん出ていく。急速にボンベが冷える。という結果で起きたことで、水素がなくなったのではなかった。しばらくしたらボンベが暖まって、水素が出るようになった。冷えた状態から予想していたより、ボンベの回復は早かった。

「亀さんレースになるね」
少し走っては停まって、ボンベの温度回復を待ち、暖まったらまた走る。だが、また冷えて停まってしまう。レギュレーションで、ボンベを暖めるのは燃料電池の熱以外は使えないことになっているから、ほとんど自然回復に頼るしかない。五月晴れで晴れていたらいいが、薄寒かったらどうなるのだろう。
「どこも同じことで悩んでいるよ」
確かにその通りだ。燃料電池の使い方を修得するだけでなく、ボンベの温度管理もできなくてはならない。課題は二つあったのだ。

 吉野家の牛丼を食べながら、対策が練られた。我々は、スタートできるかどうかもまだ決着が付いていない上に、ボンベの温度問題にも直面した。
「レースに出てもスタートできないんだったら、意味ないんじゃない」「反則覚悟で足蹴りするか」
こうなったらどんな意見も貴重だ。議論は延々夜10時近くまで続けられた。その顛末は、次回30日号で。

○『2003ワールド・エコノ・ムーブ』公式ホームページは、
http://www2.ogata.or.jp/wem/index.htm

■WEB LINK NEWS
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03/04/16 軽燃料電池車、公道試験へ スズキが年内にも(共同通信)

 軽自動車最大手スズキの津田紘社長は16日、共同通信に対し、燃料電池を使った軽自動車の開発が最終段階にさしかかり、年内にも公道走行試験を始めたいとの考えを明らかにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030416-00000183-kyodo-soci

03/04/17 燃料電池車体感のサーキット場オープン 愛知県幸田町(中日新聞)

 地元の砕石業者、山本石産(同県岡崎市)が総事業費二億円をかけて建設する。自動車メーカーや日本EV(電気自動車)クラブなどに協力を求めて車を集め、電気自動車を自分たちで作る親子スクールも開く。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030417-00000016-cnc-l23

03/04/17 実用化すすむメタノール利用の小型燃料電池(WIRED)

 ドイツ、ハノーバー発――今年の夏、キャンピングカーで休暇を過ごす人たちは、ハイウェイを快調に飛ばしながら、車内で電気製品を使うことができる。携帯型の燃料電池のおかげだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030417-00000002-wir-sci

03/04/18 「株式」 本日の注目個別銘柄(フィスコ)
1501 三井鉱山 74 +17
急伸で出来高もトップになっている。立花が強気としていることが材料視されているようだ。燃料電池の新セパレーター開発などを評価要因としている模様。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030418-00000036-fis-biz

03/04/18 コンビナートの再生へ 「技術集積活用型産業」の特区、四日市市が内定
 /三重(毎日新聞)

 「特区」は、新たな産業としての燃料電池の開発や次世代ディスプレー関連産業の発達、バイオ・医薬品の研究開発などを目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030418-00000004-mai-l24

03/04/21 トヨタとフォード社が新型ハイブリッド車を発表(WIRED)

 フォード社は、第2弾のハイブリッドカーとして、セダン型の『フューチュラ』のハイブリッドモデルを2005年に発売する予定であることも発表した。ライオンズ社長も多くの業界幹部と同様、ハイブリッドが「従来の燃焼エンジン型から燃料電池型の車への橋渡しをする技術になるだろう」と考えている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030421-00000003-wir-sci

03/04/22 ホンダ新社長に福井専務 世界体制めど、体制一新へ(共同通信)

 福井氏は技術畑出身。本田技術研究所社長を兼務し、F1レースや燃料電池車、人型ロボット「アシモ」の開発などを指揮した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030422-00000101-kyodo-bus_all

03/04/22 内燃機関用の水素燃料技術=米ジェネシス・ワールド・エナジー〔BW〕(時事通信)
*米ジェネシス・ワールド・エナジーは、自動車の内燃機関用の水素燃料源をオン・デマンドで作り出す「HICEF」技術を発表した。同技術は、水素ベースの自動車駆動システムで、車上で水から水素ガスを発生させるため、水素を外部から供給したり、薬品や化石燃料の派生物を使って水素を発生させたりする必要がない。この技術は、電気自動車用の水素ベースの燃料電池とは一線を画するもので、従来の内燃機関を活用して、化石燃料の代わりに水素ガスを使い、環境汚染の改善に貢献する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030422-00000695-jij-biz

03/04/22 <プレスリリース>トヨタ自動車、ダイハツ工業、上海モーターショーに出展(毎日新聞)

 今回のモーターショーでは、「走りの感動と環境の追求」をテーマとして、新ハイブリッド乗用車「HV−1」(※1)、燃料電池の特性を活かした独創的次世代スポーツ・コンセプト「Fine−S」(Fuel Cell Innovative Emotion Sport)を披露します・・・
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030422-00000012-mai-ind

03/04/23 大阪ガス、家庭用FC向けLPG改質装置を開発(日刊工業新聞)

 耐久テストを行い、天然ガス改質によるFCの実用化より1年遅れの07年3月からFC本体へ組み込み、1キロワット以上の規模で実用化を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030423-00000005-nkn-ind

03/04/23 「株式」 本日の注目個別銘柄(フィスコ)
1501 三井鉱山 83 -11
買い気配スタートで一時3ケタ回復も、その後は急速に伸び悩む。天然黒鉛を活用した燃料電池の膜材料を開発と報じられたことが材料視されたが、すでに他紙で報じられていた内容でもあり、戻り売り圧力が強まった。仕手系材料株の一角が波乱の展開となったことも逆風に。

■海外ニュース(番外・中国)
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●燃料電池のバス、上海でも来年お目見え

 液化天然ガスで動く路線バスはもうかなりの台数が街を走っているが、いよいよ来年から上海でも燃料電池で動く路線バスが登場する。とりあえず3台が導入されることになっている。

 先月にすでに燃料電池採用のバスの使用についてその規格が発表されたが、今後海外の企業も含めて12台分のバスを入札形式で決めるという。運行地区は上海と北京。すでに燃料電池のバスは全世界で4つの都市で運行が開始されている。

■海外ニュース(4月ー3)
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<輸送>
●シーメンスがギリシャ海軍に燃料電池を供給

 シーメンス社は、新しい艦船の潜水航続距離を伸ばすために、3隻の209級潜水艦の既存の推進システムに統合する陽子交換膜(PEM)型燃料電池モジュールをギリシャ海軍に供給するだろう。合意の下でシーメンス社は、燃料電池モジュール、制御と評価システム、燃料電池の制御室、潜水艦の推進システムに統合するコントロール・ギヤ、そして既存の電気設備を更新するための素材パッケージなどを供給する。供給時期は2004年中頃から2010年の間に予定されている。そして、選択の一つとして4番目の設置が合意されている。

<定置用電源>
●HEAが一般家庭に燃料電池を設置

 ハンブルグの電力会社HEAは、一般家庭に熱と電気を供給するための初めての燃料電池を導入した。この熱電併給システムは、ヴァイヨン社とアメリカのパートナーであるプラグ・パワー社によって設計された4.6kW級PEM型燃料電池を持っている。2005年までには、50のこれらのプラントが電力会社の顧客の場所で動き出す。最初の15ユニットはベータ-ユニットだろう。その後に、この燃料電池はシリーズ生産に入るものとしての規格と特徴を備えるだろう。

<燃料・改質器・貯蔵>
●ハイドロジェニックスはカナダ政府から資金を調達する

 ハイドロジェニクス社は、燃料電池に燃料を供給する技術の開発、実証と商用化のための2つのプロジェクトを行うために、カナダ政府から62万カナダドル(41.9万米ドル)の資金を受け取った。ハイドロジェニックス社はまた、このプロジェクトに54万カナダドル(36.5万米ドル)を寄付するだろう。第一のプロジェクトは、自動車用や定置用の両方の発電機に水素を供給する天然ガス改質器のために、水素燃料補給装置を開発する。第二のプロジェクトのための資金は、移動式水素供給ステーションに同社の電気分解技術を適応するために使われる。
http://www.hydrogenics.com/ir/NewsReleaseDetail-1.asp?RELEASEID=104553

●MTSUがHOGEN RE水素発電機を購入

 ミドルテネシー州立大学(MTSU)の農業関連科学スクールは、HOGEN RE(再生可能エネルギー)水素発電機を購入した。それは、農事試験と、学校で実験的に行っている水素燃焼と電気・水素のハイブリッド自動車に燃料を供給するために使われる。最終的な目標は、2004年5月にテネシーのマウンテン・シティーからメンフィスまで、燃料の補給なしで500マイル以上、電気・水素ハイブリッドエンジンで自動車を走らせることである。

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■燃料電池ワールド
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 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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