燃料電池ワールド (2003/04/16 12:40)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
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■Vol.089 2003/04/16発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEMーDREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆4月の燃料電池市民講座は、大潟村燃料電池カーレースの準備のためにお休みします。5月の市民講座で、このカーレースの報告会を行います。(再掲)

☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒105−0004 東京都港区新橋4ー28ー3 新正堂ビル2階
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■燃料電池GOODS
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☆グッズ第3弾 『水素経済革命』(山本寛著、新泉社)〔再掲)

 昨年9月の燃料電池市民講座で「燃料電池と水素エネルギー」のお話をしていただいた山本寛氏が、標題の新しい著作を出版されました。世界はなぜ「水素経済」を目指し始めたのか、現在その状況はどうなっているのか、日本にとってどういう意味があるのか等々、最新の情報に基づいて全体像が分かりやすく書かれています。

 定価1400円(税、送料別)のところ、NPO特別価格として税、送料込みで1500円(PEM−DREAM会員は1割引))で提供します。ご注文はメールinfo@pem-dream.com で、郵送先と冊数をお書きの上お申し込みください。

☆「燃料電池+ミニカー」組み立てセットの普及が加速〔再掲)

 資源エネルギー庁がエネルギー教育用教材キットに取り上げてから、この注文が増えました。基本部品の3セルPEM型燃料電池と水素ガス缶、LEDに、スケルトンのミニカーがセットです。

 自分で組み立てた燃料電池をミニカーにセットして、水素を供給して走らせることができます。直線で20メートルくらい走ります。燃料電池単独でも使えます。楽しみをプラスした燃料電池セットは、NPO特別価格15000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引))です。
 ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ。また、写真は
http://www.pem-dream.com/kit.html でご覧ください。
※激走―そして激突!? 燃料電池ミニカーの23秒ビデオ 鳥取県の信原一郎さんが、ミニカーの激走ぶりをビデオで撮影してくださいました。チョロQのようなユーモラスな走りっ振りに大笑い。どうぞ、ご覧ください。(データが少し重いです)
http://www.pem-dream.com/move.html

☆「ソーラー+燃料電池」学習キットも高校を中心に広がる(再掲)

 太陽光発電、水素の製造、燃料電池について、中学から高校生程度の物理と化学の基礎知識を学びながら実験を進めるこのキットは、高校の先生からの問い合わせが増えています。特に関心を持たれているのが、再生可能な循環型エネルギーの仕組みが分かりやすいことで、環境教育のテーマになっているようです。

 株式会社のもとが Thames&Kosmos から輸入している燃料電池学習キットは、100頁の英文テキストと和訳テキストで、30種類の実験のやり方とテーマの内容について詳しく解説しています。販売価格24000円(税、送料別)のところ、NPO特別価格23000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引)で提供します。
 ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ。また、写真は
http://www.pem-dream.com/kit02.html でご覧ください。

■燃料電池関連イベント
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☆第10回燃料電池シンポジウム(再掲)

 研究機関や行政、産業界などの関係者が一堂に会し、燃料電池関連の技術開発状況について相互の理解を深めることを目的に、昨年に引き続き燃料電池シンポジウムが開催されます。

 なお本年度は講演のほかに新しい催しとして展示会が開催されます。
◇会 期: 5月13日(火)〜5月14日(水)
◇懇親会: 5月13日(火)18:00〜20:00
◇会 場: 池之端文化センター(東京上野不忍池畔)
◇講演内容:燃料電池関連分野の研究・調査・試験結果・新しい企画・製品紹介など*プログラム概要はFCDICホームページ http://www.fcdic.com/
◇主 催: 燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇共 催:燃料電池実用化推進協議会/電気化学会燃料電池研究会/電気化学会SOFC研究会
◇参加登録期限:4月25日(金)(参加登録予約者は名簿掲載)
満員になり次第締め切る場合があります。
◇参加申込方法:http://www.fcdic.com/ja/10thsanka.html から参加申込書をダウンロードして、必要事項をご記入の上、参加費のコピーを添えてFAXまたは郵送にて、お申し込みください。お申し込みいただいた後に「参加証」および「プログラム概要」を郵送いたします。
◇参加費: ・シンポジウム(予稿集一冊の代金を含みます)
非会員 参加登録予約の場合15,000円 予約期限以降および当日17,000円学 生 参加登録予約の場合 6,000円 予約期限以降および当日8,000円
・懇親会  一律8,000円
◇参加費・懇親会費お支払い方法の詳細は
http://www.fcdic.com/ja/10thsanka.html
◇申込先・お問合先:
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2丁目1番7号
日本地所第7ビル5階  燃料電池開発情報センター
Tel.03-3296-0935 Fax.03-3296-0936
E-mail: fcdic@po.iijnet.or.jp

■PEMーDREAM NEWS
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☆大潟村の燃料電池カーレース(第6報)「いよいよ走るか燃料電池自転車?」

 レース本番まであと半月余りとなってきた。「PEM−DREAM02」チームはpasと名付けた燃料電池自転車の改造を進めているが、モーターの電気特性を調べるところでちょっとつまずいている。評価機器を作るのが意外と手間取ったからだ。

 自転車はすでにチェーン、ペタルがなくなっていて、もはや自転車ということはできない姿になっている。大会のレギュレーションで燃料電池以外の動力源が禁止されているからで、人間が体を使うことはできない。それなら軽くするために取ってしまえということになったが、その姿はなんと呼べばいいのだろう。燃料電池バイクというには恥ずかしいし、元は自転車だったので自転車で通すしかないと思っている。

 http://www2.ogata.or.jp/wem/03wem/03fc/03fc4.htm に、高山工業高校の燃料電池車テストランの写真が掲載されている。昨年の11月のものだから我々とは段違いに準備が進んでいる。本田技術研究所も
きっとすごいものをひっさげてくるのだろう。大会当日が楽しみだ。

 我々は燃料電池に触ったこともない寄せ集めチームだから、やるべきことを一つ一つこなして間に合わせるしかない。ある工業高校も同じような状況にあるので、大会当日はハプニングの連続となることが予想される。それもまた楽しみだ。

 いよいよ16日に燃料電池が到着する。今週末にはpasに取り付けて、初試走する予定だ。泊まりがけになるかもしれない。その顛末は来週に。

 資金カンパは今日現在、62000円いただきました。ご寄付いただきました方々に厚く御礼申し上げます。これは、参加費用や車両製作に使わせていただいております。我々の計画縮小で予算を大幅に減らすことになりましたが、まだ費用がかかります。新たなカンパをお願いします。PEM−DREAMの郵便振替口座の備考欄に「カーレース」と書いて、送金してください。
  口座番号 00190−9−548568
  加入者名 ペム・ドリーム

○『2003ワールド・エコノ・ムーブ』公式ホームページは、
http://www2.ogata.or.jp/wem/index.htm

○大潟村燃料電池カーレース応援ツアー

 5月2日から5日まで、現地でキャンプをはります。応援を兼ねてさわやかな連休をご一緒しませんか。ご希望の方は20日までにメール info@pem-dream.com でお知らせください。

■燃料電池マイ・レポート
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☆世界初の燃料電池車レースはこうして行われる((株)ソーラーシステム研究所 沼崎英夫)

 今年、秋田県南秋田郡大潟村で行われる世界初の燃料電池車レースの水素搭載量が決まった。

 まず、5月4日に行われる「エコノムーブ」(正式名称は、WEM in Ogata )に新設された燃料電池部門では、容量60NLの水素吸蔵合金ボンベ2本が支給される。

 8月1日、2日、3日に同所で行われるJISC(全日本学生ソーラーカーチャンピオンシップ)に燃料電池クラスが新設され、出場者には容量500NLの水素吸蔵合金ボンベが1日4本支給される。

 両レースとも、大潟村が管理するスポーツ専用道路「大潟村ソーラー・スポーツライン」で行われる。同コースは片側2車線の往復25km(昨年、改修で6km短縮)、両端の折り返しを除いてほぼ直線コース。「エコノムーブ」は南側の往復6kmの区間で行われる。途中、立体交差する道路橋の下を通過する区間にアンダーカットの下りと上りのS字のカーブがある以外は平坦。全コースを使うソーラーカーレースはさらに北側にもう一カ所同様の区間があり、往復4カ所のアンダーカットがある。

 「エコノムーブ」は電動カートのエコノミーラン。イーブン・コンディションの同型のバージン・バッテリー(化学電池、2次電池)を支給され、2時間内に走破できる距離を競う競技。驚異的なギネス記録を持つ「シェル・マイレージ・マラソン」などで知られるガソリン車の競技から秋田で創案された。バッテリーの充電は競技者が行うが、電解液の温度を上げると定格容量以上に充電できるので、競技直前に湯煎に掛けながら充電することが一般化している。

 今度のエコノムーブに新設された燃料電池部門は、水素が充填されたボンベ(直径50mm、全長200mm、重量約900g、大同メタル工業製)を公式練習と本戦に各2本主催者から支給される。当初は1本とされたが、同社の試験結果で1本では2時間走破できないケースも想定されたので、主催者、競技者ともに未知のことも勘案して各2本とした。燃料電池等は競技者の自由(仕様、性能、装備等)である。

 燃料電池は破損防止のため、バッテリーのように加温することはレギュレーションで禁止されている。在来のエコノムーブの慣例の湯煎が燃料電池に行われないように、主催者はピット・パトロールを励行することになろう。燃料電池の稼働中の反応熱をボンベの加温に利用することに限って認められる。(主催者通達)

 水素吸蔵合金の特性上、水素放出に伴い温度が下がり周囲から吸熱する。温度が下がると水素の放出が滞る。全放出には加温は有効である。今回の出場チームの工夫の見所の一つである。

 一方、JISCの燃料電池クラスは4月1日付の主催者サイトで公表された。小型のソーラーカーの規格である通称「ハーフサイズカテゴリー」といわれる最大車両寸法全長4m×全幅1.5m×全高1.6mで、トレッド(ホイール間隔)1m以上とする。

 水素吸蔵合金ボンベはエコノムーブ用に比べて格段に大きいものをサプライヤーが開発中で、1日4本、3日間で12本主催者が競技者に供給する。燃料電池の補助として鉛バッテリー22.5kgまでを搭載できる。通常、ソーラーカーレースではバッテリーの種類によって搭載できる重量制限が設けられているが、JISCの燃料電池クラスでは鉛バッテリーに限られている。燃料電池は自由であることは「エコノムーブ」と同様である。

 新製品である水素吸蔵合金ボンベの供給能力から、同時に同所で開催される(混合レース)「ワールド・ソーラーカー・ラリー in 秋田」(WSR)には今年は燃料電池クラスは新設されないことになった。当初は、JISCの燃料電池クラスにも出場数を制限することや、主として燃料供給量の面から最初の2日は午後4時まで、最終日は午後3時までとなっている「ゴールの最終期限」の繰上げが検討されたが、出場数の予想と供給能力から制限されないことになった。従って5月1日から同31日までの申込期間内にエントリーすれば学生チームは出場できる。
 

 毎日のスタートの開始時間については、天候等の事情からフレキシブルであり、大会告示に任されており、規定はないが通常は午前8時に行われている。従ってこの水素量で最大合計25時間で走破した周回数と競技終了時の最終周回の端数距離、ペナルティで順位が決められる。不正な充電(水素充填)や交換が行われないよう、バッテリー(ボンベ)は車検時に封印され、初日と2日目の競技終了後、夜間はバッテリー(水素ボンベ)は主催者の倉庫に格納される。

 燃料電池クラスがJISCに限定されたのは、当初の水素吸蔵合金ボンベの供給能力と学生への教育的効果を勘案した結果である。次回からは今回の経験とボンベの供給が解決することでWSRにも燃料電池クラスが新設されよう。ちなみに、JISCの出場は、大学、短大、高専、専修学校の学生に限られる。(高校チームは一般と同じWSRに出場する)

 エコノムーブは、近年、国内各地で開催されるようになり、通年のシリーズ戦(ワールド・エコノムーブ 、WEN)でポイント合計を競うようになった。今年は大阪(3月)、秋田(5月)、筑波(茨城、8月)、宮城(同)、豊田(愛知、9月)、和歌山(10月)の6戦が設定されているが、4月中旬現在、燃料電池部門が設定されているのは秋田だけである。すでに締め切り、一般と高校各7チームがエントリーしている。

 未知の世界であるが、従来からのエコノムーブの電動カートの車両製作と運行戦略に習熟したチームは格段に有利である。車両レースでは燃料電池とコンデンサーの相性がいいので、スーパーキャパシターをうまく使いこなすチームが有利だ。特に長丁場のJISCでそうであろう。

 燃料電池自動車のラリーと称するものは、燃料電池自動車のフリートテストを行っているCaFCP(カリフォルニア燃料電池パートナーシップ)が主催して、昨年9月の3日間、日米、ドイツ、韓国の7台が同州の太平洋海岸部のハイウエイ約300マイルを巡回(Road Rally)し、今年は5月の3日間、8台が参加して山間部を巡回(Rally Thru Valley)するが、市民啓発のキャラバンで競技性はない。日本でも昨年、WEM in 和歌山(南紀・白浜)、日本EVクラブの筑波大会、今年3月の WEM in舞洲(大阪)でデモ走行が行われたが、名実ともに競技として行われるのは5月の秋田が世界初である。

 Webサイト(http://www2.ogata.or.jp/)でWEM.JISC等のサブサイトの表示をクリックすると目的の情報が表示される。水素吸蔵合金ボンベ、燃料電池と構成部品、カプラーの接続写真が掲載されている。

■WEB LINK NEWS
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03/04/07 ガソリンスタンドで天然ガスを水素に改質して供給(英国)(NEDO海外レポート NO.904)

 英国ウォーリック大学のウォーリック・プロセステクノロジーグループの研究者が、ガソリンスタンドで通常の天然ガスを水素に改質して水素燃料自動車に供給する“Hydrofueler”プログラムを進めている。ECが280万ユーロを拠出する3年間のこの研究プログラムに、エクソンモービル社とBMWが既に関心を示している。
http://www.nedo.go.jp/  

03/04/07 DOEが「燃料電池開発に関する報告書」を議会に提出、実用化の課題を提起(NEDO海外レポート NO.904)
http://www.nedo.go.jp/  

03/04/07 DOEがロサンゼルス市ダウンタウンの庁舎に商用の燃料電池プラントを設置(NEDO海外レポート NO.904)
http://www.nedo.go.jp/  

03/04/07 カリフォルニア州大気資源局、無公害車規制に関する投票を4 月末まで延期(NEDO海外レポート NO.904)

 改訂案は、電気自動車を義務づける条項を削除して、燃料電池自動車とのハイブリッド自動車を選ぶというもので、市民グループ及び環境保護団体が反対。
http://www.nedo.go.jp/

03/04/07 燃料電池技術の新たな進歩が、埋め込み型医療機器の電源に役立つ。(NEDO海外レポート NO.904)

 数々の科学的障害を乗り越えるために設計され、Brown 大学で開発された2種の燃料電池は、体内埋め込み型医療機器やリモートセンサーを一日活動させる電源のモデルである。
http://www.nedo.go.jp/  

03/04/07 気候変動というリスク回避のために、CO2排出ゼロのエネルギー源開発の促進を科学者が主張(NEDO海外レポート NO.904)

 ローレンスリバモア研究所が、CO2排出ゼロのエネルギー技術の大規模な開発が行われない限り、地球は今世紀中に6℃上昇すると推定。気候を安定させるには今後100 年間でエネルギー源の3/4 以上をCO2排出ゼロにすべき。
http://www.nedo.go.jp/

03/04/07 企業団体:水素経済への移行は急務(NEDO海外レポート NO.904)

 ドイツ経済労働省が、2015年には石油供給が不足するなどの警告的な報告書を発表。これを受けて産業界の団体が、燃料電池の商業化への尽力は急務であると強調。
http://www.nedo.go.jp/

03/04/07 相乗効果の送電網で21世紀の米国エネルギー需要を満たす(NEDO海外レポート NO.904)

 大容量の送電網と超伝導ケーブルを備えたパイプラインを統合させた“スーパーグリッド”で、電気と水素燃料を全国に送り、システムの信頼性を向上させ、化石燃料の消費を削減できる。
http://www.nedo.go.jp/

03/04/08 三菱マテ、超・超微粒超硬合金製ロータリーダイカッター開発(日刊工業新聞)

 主に紙、ラベル、フィルムの切断に使用され、最近では不織布、サニタリー製品、2次電池や燃料電池パーツなど切断が困難な材料の切断もできる製品の開発が望まれていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030408-00000001-nkn-ind

03/04/08 日清紡が新中期計画、3年後に営業益125億円へ(ラジオたんぱ)

 新規事業としてPDP用フィルターの生産・販売体制の強化のほか、燃料電池用セパレータなどの開発を促進する方針も盛り込んだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030408-00000101-rtp-biz

03/04/08 <JR東日本>ハイブリッドディーゼル車を世界で初めて開発(毎日新聞)

 ハイブリッドシステムは、究極のクリーンエネルギーとされる燃料電池を動力にする場合に不可欠とされており、同社は今回の試験車を通じて「燃料電池列車の可能性も追求したい」(大塚陸毅社長)と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030409-00000038-mai-bus_all

03/04/09 富士通アクセス、直流可変電源を強化−韓国・中国市場に進出(日刊工業新聞)

 自動車のハイブリッド化や電装品の42ボルト対応化、燃料電池車の開発用として需要が拡大しており、今年度10億円以上の売上高を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030409-00000020-nkn-ind

03/04/09 米GMと独BMW、燃料電池車の燃料補給装置を共同開発へ(ロイター)

 GMの研究開発の責任者、ラリー・バーンズ氏は、GMとBMWは、液体水素の補給ポンプと将来開発される自動車をつなぐカプラーなどの水素燃料補給装置の世界標準規格を確立することに取り組むと説明。「新製品の開発で、コスト効率を良くしようとすると、(世界標準規格の)わずかな違いにいら立つことがある」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030409-00000647-reu-bus_all

03/04/09 「株式」 本日の注目個別銘柄(フィスコ)
8101 GSIクレオス 190 +20

 買い気配から急伸。燃料電池に使う白金触媒の効率を2〜5倍向上する技術を開発したとの報道が材料視されている模様。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030409-00000029-fis-biz

03/04/11 ルフトヴァッサーHC、プレート型熱交換器を開発(日刊工業新聞)

 小型化が求められている家庭用の燃料電池コジェネレーション(熱電併給)装置などに搭載を働きかける。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030411-00000008-nkn-ind

03/04/11 新日石、横浜にナフサ改質の水素ステーションを完成(日刊工業新聞)

 今回の水素ステーションはタンクに貯蔵したナフサから純度99・99%以上の水素を製造、250気圧か350気圧に高圧圧縮してFC車に充填する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030411-00000026-nkn-ind

03/04/11 「株式」 本日の注目個別銘柄(フィスコ)
1501 三井鉱山 56 +4
しっかり、一部報道で、天然黒鉛をベースとした燃料電池材料を開発したとされている。従来のものと比べ、低コストであるほか、成形性に優れるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030411-00000027-fis-biz

03/04/16 燃料電池の触媒効率を向上――GSIクレオス(ガス・エネルギー新聞)

 繊維原料などを販売するGSIクレオス(加藤元信社長)はこのほど、燃料電池セルスタックに使用する触媒の効率を向上させる技術を開発した。カーボンナノファイバーに触媒を取り込んで電極として使用するもので、燃料電池メーカーの応用次第では、これまでの方法に比べて触媒の使用量を削減できる。
http://www.gas-enenews.co.jp/

03/04/16 燃料電池の起動時間を3分の1に――東北大助教授が開発(ガス・エネルギー新聞)

 東北大学の仁助教授はこのほど、従来よりも酸素透過速度を2割程度高めた燃料電池の改質器用の酸素透過性セラミックスを開発した。この製品を改質器に搭載することで、現在燃料電池の改質方法で主流の水蒸気改質法に比べ起動時間は3分の1の約5分となる。
http://www.gas-enenews.co.jp/

■海外ニュース(番外・中国)
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●燃料電池のバス、上海でも来年お目見え

 液化天然ガスで動く路線バスはもうかなりの台数が街を走っているが、いよいよ来年から上海でも燃料電池で動く路線バスが登場する。とりあえず3台が導入されることになっている。

 先月にすでに燃料電池採用のバスの使用についてその規格が発表されたが、今後海外の企業も含めて12台分のバスを入札形式で決めるという。運行地区は上海と北京。すでに燃料電池のバスは全世界で4つの都市で運行が開始されている。

■海外ニュース(4月ー2)
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<輸送>
●UABが水素と燃料電池の研究資金に300万ドル

 アラバマ大学バーミンガム校(UAB)建設環境工学科は、自動車への水素使用と発電用燃料電池、携帯機器の研究のためのエネルギー省(DOE)からの100万ドルの資金と同じく、大量輸送バスのための燃料電池技術で連邦交通局(FTA)から200万ドルの補助金を受け取った。DOE資金の一部には南東域水素技術協会(SHTC)の設立が含まれている。それは、エネルギーの専門家、自動車メーカー、交通公社、燃料電池メーカー、国立研究所と学術研究者で構成され、南東域で水素インフラを作り出すための方法とアイデアを交換するだろう。
http://main.uab.edu/show.asp?durki=57437

●NACがSAEで燃料電池APUを発表

 米国陸軍戦車・車両研究開発機関(TACOM)国家自動車センター(NAC)は最近、ミシガン州デトロイトで開催された自動車技術会(SAE)2003世界会議で、メタノール燃料の燃料電池補助電源(APU)を積んだクラス8のフレートライナー・トラックを発表した。バラード・パワー・システムズ社が製造した燃料電池を持つ5kWの補助電源は軍用トラックに装備され、現場の需要と、コンピュータ、パラボラアンテナ、そして3次元マッピング・システムを含む外部機器に電気を供給するだろう。

<ポータブル・バックアップ電源>
●東芝がポータブル・パソコンのための新しいDMFCを開発

 東芝は、ポータブル・コンピュータで使うダイレクト・メタノール燃料電池を開発した。この新しい燃料電池は、平均出力12Wと最大出力20Wを実現し、燃料カートリッジ1本で約5時間の作動が可能である。それは簡便な電源を提供して、交換式のメタノール・カートリッジで作動時間の大幅な前進を達成している。東芝は、2004年にこの技術の商品化を目指している。
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2003_03/pr0501.htm

<燃料・改質器・貯蔵>
●スチュワート・エナジーがシドクラフトに水素エネルギー・ステーションを販売

 スチュワート・エナジー・システムズ社は、スエーデン・マルメが本拠の電力会社シドクラフト社に水素エネルギー・ステーションを販売した。そのステーションではマルメの全路線バスのために、水素と天然ガスのブレンド燃料と同じく水素燃料の製造、圧縮、販売を行う。遅くとも今年後半に設置されるステーションは、毎日およそ80kgの高純水素を生成、圧縮、販売できる。それはまた、100%の水素と100%の天然ガスの比率でブレンドすることである。
http://www.stuartenergy.com/news/press_releases/press_march6.html

●シェルがルクセンブルグの水素供給ステーションに資金提供

 シェル・ハイドロジェン社は、ルクセンブルグの水素供給ステーション建設に資金と技術支援を行っている。このプロジェクトは、燃料電池バスが大陸を横断してクリーンな都市交通を提供するデモンストレーションする欧州連合イニシアティブの一部である。水素供給ステーションはルクセンブルグの主要なバス・ステーションに建設され、この年の道路を走る3台の燃料電池バスに燃料を供給するだろう。この燃料ステーションは2003年の第3・四半期に使用される計画である。
http://www.shell.com/home/Framework?siteId=hydrogen-en

<報告・市場調査>
●BCCが未来の燃料電池自動車とハイブリッド市場のレポートを発表

 ビジネス・コミュニケーションズ社は来月、『輸送における燃料電池とバッテリー:次世代のために』と題する米国のハイブリッド自動車、電気自動車、そして燃料電池自動車市場の最新のレポートを発表する。このレポートは、次世代の輸送が年平均成長率11.7%の成長を遂げ、2007年にはほぼ60億ドルに達すると予測している。
http://www.bccresearch.com

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■燃料電池ワールド
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