燃料電池ワールド (2003/04/30 18:10)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.091 2003/04/30発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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☆生録CD『カナダ燃料電池2003』を発売

 PEM−DREAMが3月に行ったカナダ燃料電池業界視察の記録をCD−ROMで発売します。訪問先のプレゼンテーションと質疑応答の生録音をデータにして、日本語テキストと、撮影を許可された写真をそれぞれ収録しています。燃料電池と水素技術のトップを行くカナダの最新情報を、生の音声で知ることができるでしょう。

 収録した訪問先(録音時間)は以下の5カ所です。
・フュエルセル・カナダ(約105分):企業、研究機関、行政が集まっている国立の非営利団体。カナダの戦略を練っている。フュエルセル・カナダの活動内容や具体的な計画が語られ、カナダの全般的な状況を知ることができる。
・パワーテック・ラボ社(約70分):BC州水力発電公社の高圧ガスシステム研究機関として、電力と天然ガス、水素の研究開発を行っている。天然ガスと水素をブレンドする話や日本との協力、水素ステーション計画などを知ることができる。
・マグパワー・システムズ社(約130分):水素を使わない「マグネシウム/空気燃料電池」と水素インヒビター技術について、詳細な説明がなされた。それらの適応分野や日本企業との関係なども、質疑の中で語られた。
・パルキャン社(約80分):プレゼンはなく、質疑応答のみ。水素吸蔵合金と燃料電池を駆使して商品化を進めるベンチャー企業の息吹が伝わる。自転車や車椅子、それらの中国での生産計画など、カナダ発燃料電池製品のひとつのモデルである。
・グリーンライト社(約110分):ハイドロジェニックス社と合併直後の同社は、燃料電池試験装置製造会社として燃料電池の評価事業に特化している。日本にはない評価サービスについて、なぜ事業として成立するのかという話など、日本と違うカナダの業界を理解する一助となる。

○価格 それぞれ1カ所につきCD−ROM2枚組 8000円(税・送料込み。会員は5000円)
○付録として、バラード社の本社・工場の外観と燃料電池バス「シターロ」の写真、視察旅行に参加された沼崎英夫氏の視察レポートを添付します。全ての写真は著作権フリーです。
○ご注文は、ご希望の企業・団体名、およびお使いのパソコンの種類(Windows/Mac)をご記入の上、メール info@pem-dream.com でどうぞ。

☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒105−0004 東京都港区新橋4ー28ー3 新正堂ビル2階
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■燃料電池関連イベント
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☆第10回燃料電池シンポジウム(再掲)

 研究機関や行政、産業界などの関係者が一堂に会し、燃料電池関連の技術開発状況について相互の理解を深めることを目的に、昨年に引き続き燃料電池シンポジウムが開催されます。

 なお本年度は講演のほかに新しい催しとして展示会が開催されます。
◇会 期: 5月13日(火)〜5月14日(水)
◇懇親会: 5月13日(火)18:00〜20:00
◇会 場: 池之端文化センター(東京上野不忍池畔)
◇講演内容:燃料電池関連分野の研究・調査・試験結果・新しい企画・製品紹介など*プログラム概要はFCDICホームページ http://www.fcdic.com/
◇主 催: 燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇共 催:燃料電池実用化推進協議会/電気化学会燃料電池研究会/電気化学会SOFC研究会
◇参加登録期限:4月25日(金)(参加登録予約者は名簿掲載)
満員になり次第締め切る場合があります。
◇参加申込方法:http://www.fcdic.com/ja/10thsanka.html から参加申込書をダウンロードして、必要事項をご記入の上、参加費のコピーを添えてFAXまたは郵送にて、お申し込みください。お申し込みいただいた後に「参加証」および「プログラム概要」を郵送いたします。
◇参加費: ・シンポジウム(予稿集一冊の代金を含みます)
非会員 参加登録予約の場合15,000円 予約期限以降および当日17,000円学 生 参加登録予約の場合 6,000円 予約期限以降および当日8,000円
・懇親会  一律8,000円
◇参加費・懇親会費お支払い方法の詳細は
http://www.fcdic.com/ja/10thsanka.html
◇申込先・お問合先:
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2丁目1番7号
日本地所第7ビル5階  燃料電池開発情報センター
Tel.03-3296-0935 Fax.03-3296-0936
E-mail: fcdic@po.iijnet.or.jp

■PEM−DREAMイベント
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☆5月の燃料電池市民講座(再掲)
「大潟村燃料電池カーレース体験談」
ゲスト=pem-dream02チームのメンバー

 5月3、4日に秋田県大潟村で開催されるWEM燃料電池カーレースに、pem-dream02チームが挑戦している。その模様はPEM−DREAMニュースで毎号お伝えしているが、他にも10数チームが参加する。世界初のこの試みは、いったいどんなインパクトをもたらすのだろうか。また、燃料電池カーを製作する中で知った燃料電池の実体は、如何なるものだったのか。我々の実体験と、現地での他チームへの取材を通して、燃料電池の新しいイメージをお伝えしようと思う。

 なお、今回から会場が岩谷産業株式会社に変更になります。半年間お世話になりました株式会社守谷商会様に厚く御礼申し上げます。
○日 時 5月24日(土)午後2時から
○場 所 岩谷産業株式会社本社会議室(新橋駅から徒歩約10分、地図をお送りします)
○参加費 会員は無料。非会員は2000円。
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「5月の燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
 メール info@pem-dream.com 

■燃料電池GOODS
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☆グッズ第3弾 『水素経済革命』(山本寛著、新泉社)(再掲)

 昨年9月の燃料電池市民講座で「燃料電池と水素エネルギー」のお話をしていただいた山本寛氏が、標題の新しい著作を出版されました。世界はなぜ「水素経済」を目指し始めたのか、現在その状況はどうなっているのか、日本にとってどういう意味があるのか等々、最新の情報に基づいて全体像が分かりやすく書かれています。

 定価1400円(税、送料別)のところ、NPO特別価格として税、送料込みで1500円(PEM−DREAM会員は1割引))で提供します。ご注文はメールinfo@pem-dream.com で、郵送先と冊数をお書きの上お申し込みください。

☆「燃料電池+ミニカー」組み立てセットの普及が加速〔再掲)

 資源エネルギー庁がエネルギー教育用教材キットに取り上げてから、この注文が増えました。基本部品の3セルPEM型燃料電池と水素ガス缶、LEDに、スケルトンのミニカーがセットです。

 自分で組み立てた燃料電池をミニカーにセットして、水素を供給して走らせることができます。直線で20メートルくらい走ります。燃料電池単独でも使えます。楽しみをプラスした燃料電池セットは、NPO特別価格15000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引))です。
 ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ。また、写真は
http://www.pem-dream.com/kit.html でご覧ください。
※激走―そして激突!? 燃料電池ミニカーの23秒ビデオ 鳥取県の信原一郎さんが、ミニカーの激走ぶりをビデオで撮影してくださいました。チョロQのようなユーモラスな走りっ振りに大笑い。どうぞ、ご覧ください。(データが少し重いです)
http://www.pem-dream.com/move.html

☆「ソーラー+燃料電池」学習キットも高校を中心に広がる(再掲)

 太陽光発電、水素の製造、燃料電池について、中学から高校生程度の物理と化学の基礎知識を学びながら実験を進めるこのキットは、高校の先生からの問い合わせが増えています。特に関心を持たれているのが、再生可能な循環型エネルギーの仕組みが分かりやすいことで、環境教育のテーマになっているようです。

 株式会社のもとが Thames&Kosmos から輸入している燃料電池学習キットは、100頁の英文テキストと和訳テキストで、30種類の実験のやり方とテーマの内容について詳しく解説しています。販売価格24000円(税、送料別)のところ、NPO特別価格23000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引)で提供します。
 ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ。また、写真は
http://www.pem-dream.com/kit02.html でご覧ください。

■PEM−DREAM NEWS
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☆大潟村の燃料電池カーレース(第8報)「東京での作業は時間切れ。大潟村でぶっつけ本番だ!」

 4月29日の祝日は、風が強かったが快晴だった。この日は東京での準備の最後の日だ。前回のメルマガの報告は19日の分だったので、それ以降、20日、27日と29日の分をまとめて報告する。

 初めて燃料電池をセットして、予想外の悪戦苦闘をした19日の夜、柏原さんは家に帰れなくなり、佐藤さん宅に泊まった。彼は毎回3時間近くかけて通ってきてくれていたのだ。

 19日の経験で、バッテリーで動いたものを単に燃料電池に代えれば良いといった簡単なものではなさそうだ、ということが分かった我々は翌20日、今度は自転車屋さんを巻き込み、天を仰いだり地に伏したりの大騒動を演じた。自転車自体も一度バラバラになり、素人目には換骨奪胎状態?。それでも、ハンドルが取り替えられ、余分な部品もなくなるとスッキリして、スポーツっぽい自転車に生まれ変わった。

 燃料電池を取り付けてテストする。後輪を押さえてモーターを回すと、前輪が跳ね上がる。
「おっ、いけそうだね」

 日曜日の夕刻、小雨の中をようやく走り出すことが出来たのだが、もはやその日は時間切れ。水素吸蔵合金ボンベの温度問題は次に持ち越すことになった。

 1週間後の27日、柏原さんは新たな電気回路を作ってきた。この日は、自転車に燃料電池を取り付ける作業から始まった。仮止めしていたものを実走用に固定するのだ。位置決めをして穴を開けたりしながら作業が進む。燃料電池が2個、保護回路も2個、水素吸蔵合金ボンベは2本。そのレイアウトが水素ボンベの温度問題に大きく影響するとあって、意見を交わしながら手を動かす。大会のレギュレーションで、水素吸蔵合金ボンベは燃料電池から出る熱(温風)以外には使ってはならないことになっている。レイアウトの変更は時間的に不可能だから、半分理屈、半分カンで決めていく。

 燃料電池のスイッチ、パージ(燃料電池内に残った水分と水素を放出して水素だけにすること)のボタン、水素ボンベレギュレーターのつまみなど、操作性を考えて配置を決める。水素を流すチューブと電気コードが複雑に入り組み、全体が仕上がった頃には3時を過ぎていた。

「さあ、どうだ?」
とばかりに、スイッチを入れたが動かない。配線の間違いがあり、それを直して再度テストしたら、今度はバチッという音とともに黒い破片が飛んだ。滅多にないことらしいが、トランジスタが砕けたという。このアクシデントで作業はストップ。

 作業を開始してからすでに1カ月以上経っていた。会社の休日は、小さい子どもたちの父親としての仕事があるのだが、それを振り捨てて取り組んできた。ストレスがたまっているのは当然のことで、ぐずぐずするよりさっさと切り上げることにしたが、我々はまた追いつめられた。

 27日は新たに部品を取り付け、燃料電池のファンの回路を作ることから始まった。大同メタル製の燃料電池はパッシブ型といって、水素をセルの中側から供給して、酸素を外側から取り入れるものだ。そのため、自然換気の状態だと酸素が中側に回らず、燃料電池の性能が引き出せない。そこで四辺にファンをつけて強制的に酸素をセルに送り込む。ファンを使うことによって2〜3倍の出力の違いがあると聞いたので、いよいよそれを試すことになったのだが、その配線が結構な手間になった。

 淡々と作業は進むが、我々はまだレースに出られるところまで来ていない。時間もない。そうした焦りは皆抱いていたが、チームワークを第一にしていることが様子で分かる。筆者は何もできないので、スタンドをはずしていた自転車を支えるくらいしか手伝えない。

 作業場にしている佐藤さん宅のそばに200メートルくらいの直線の路地がある。燃料電池を一つだけ動かして、そこで走行テストをした。今度はゆっくりだが走った。初めて「走った」という実感が湧いた。燃料電池に触ると熱くなっていた。水素ボンベも冷たくない。なんだか一遍に問題が解決してしまったようだ。

 それなら、燃料電池を二つにしたら、さらにいい結果に巡り会えるだろうと配線を変えて試みた。が、現実は再び厳しかった。

 こうして未解決の問題を抱えたまま、東京での準備は終了した。飛び石連休なのでメンバーは5月2日の夜、会社を終えてから秋田に向かう。レースに参加できるかどうか、大きな絶望と小さな希望がはっきりと心に定着している。秋田ではいろいろなことが学べるはずだ。そのレポートは6日号で。

○『2003ワールド・エコノ・ムーブ』公式ホームページは、
http://www2.ogata.or.jp/wem/index.htm

■WEB LINK NEWS
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03/04/16 環境重視のコンセプトカーが続々と登場(WIRED)

 多くの自動車メーカーは、水素燃料電池で走る車が、いずれはガソリン車に取って代わると考えている。しかしフォードモーター社はモデルUに、あえて燃料電池を使わず、水素の内燃式エンジンを搭載した。このエンジンは、小型トラック『フォード・レンジャー』のエンジンを改造し、ガソリンの代わりに水素を燃やせるようにしたものだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030423-00000001-wir-sci

03/04/21 カナダの京都批准対応費、5年間で20億Cドル予算(NEDO海外レポート NO.905)
5. 再生可能かつ代替可能なエネルギーに対する税制面でのインセンティブ付与の拡大(Extending Tax Incentives for Renewable and Alternative Energy)

 2001年12月の予算案では企業によるエネルギー関連の設備投資の更新または別の技術への変更に際し、何らかの税制上の優遇措置を設けることを発表した。

 今回の発表の中では、対象分野の中に、据置型燃料電池システムやバイオオイル(林産物や植物の残留物から作られるもの)、さらには温室効果ガスが排出される環境下で利用できるある種の装置などを含めることとする。
http://www.nedo.go.jp/  

03/04/21 燃料電池の新技術により体内埋め込み型医療用機に新たな可能性(米国)(NEDO海外レポート NO.905)

 ブラウン大学が数々の科学的困難を克服して開発に成功した2種の燃料電池は、将来埋め込み型医療用機器や遠隔センサーの電力源と目されるモデルである。ブラウン大の技術者はこの新しい電池を2003年3月27日、ニューオリンズで開催された第225回アメリカ化学学会全国会議で報告した。

 従来型の燃料電池は水素ガス又は液体メタノールで動作するが、つい最近、試作品の燃料電池はグルコースや蟻酸塩などより多様な燃料でも動作することがわかった。理論上、燃料電池は各種燃料に対応できるのである。
http://www.nedo.go.jp/  

03/04/21 4:エール大学、大学施設への電力供給に水素燃料電池の導入を計画(NEDO海外レポート NO.905)
 州はすでに設置許可。実現すれば、米国初の大学となる。
http://www.nedo.go.jp/  

03/04/21 10:ゼネラルモーターズ社とBMW社、水素自動車燃料補給技術の研究開発で協力(NEDO海外レポート NO.905)

 世界的標準の策定ねらう。さらに2010年に水素燃料供給の市場化も。
http://www.nedo.go.jp/  

03/04/21 3. 酸素の混合が燃料電池の性能を高める(NEDO海外レポート NO.905)

 酸素を燃料に前もって混合することにより燃料電池を過給することは、印刷機で製造できる超スリムな燃料電池を可能とする。考案者のジェネリックスグループ社(ケンブリッジ、英国)は、出力密度を10倍に高める一方、かさばった金属の分離板の必要性を排除する新しい設計がセルサイズを縮める、と信じている。
http://www.nedo.go.jp/  

03/04/21 4. International Automated Systems 社、太陽光発電による水素生産技術で特許取得(NEDO海外レポート NO.905)
http://www.nedo.go.jp/  

03/04/24 次世代燃料車で初のレース 5月に秋田県大潟村で(共同通信)

 レースには大阪府や静岡県など10都府県から、高校生を中心に計13チームが参加。重量などの規定をクリアした車に水素60リットル入りボンベ2本を積み込み、1周約6キロのコースを周回して2時間の走行距離を競う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030424-00000142-kyodo-soci

03/04/25 集合住宅の生ごみ発電有望 燃料電池活用策で環境省(共同通信)

 特に、集合住宅やホテルで発生した生ごみを利用して発電し、建物の電力の一部を賄う方法などが有望だとして推進を提言した。地球温暖化の原因となる2酸化炭素の排出削減につながる点を重視した結論だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030425-00000151-kyodo-soci

03/04/25 <燃料電池>生ごみ利用 モデル事業を全国10カ所で実施(毎日新聞)

 環境省は25日、生ごみを利用した燃料電池発電システムのモデル事業を全国10カ所で始めることを決めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030426-00002094-mai-soci

03/04/28 栗田工業、新中計策定−海外事業の強化や環境ビジネスを推進(日刊工業新聞)

 また、メタンガスや燃料電池などの水にかかわる新エネルギー分野や、廃棄物削減ビジネスといった環境技術の開発にも注力する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030428-00000010-nkn-ind

03/04/28 サンワテクノスの小林義行社長、東証2部上場会見(ラジオたんぱ)

 上場後の記者会見で小林義行社長は近況について「省エネタイプの発電モーターや風力発電モーター、燃料電池自動車向け高効率小型モーターなど新規分野の商品が着実に育っている。半導体関連も底打ちが近そうだ。また、SARSの流行が企業活動に影を落としつつあるが、半面、国内では緊急対応として設備投資を増強する動きもあり、意外な特需が発生する可能性もある」と語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030428-00000104-rtp-biz

03/04/29 燃料電池車で国際協力を=米エネルギー長官(時事通信)

 同長官は、水素ステーションの設置といったインフラ整備を含め、2020年までに燃料電池車を競争力のある価格で市場に普及させたいと指摘。IEA加盟国だけでなく、インドや中国、南アフリカ共和国など非加盟国とも協力を進める必要を強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030429-00000227-jij-bus_all

03/04/29 イラク原油の市場復帰を歓迎=水素研究でグループ設置−IEA閣僚理(時事通信)

 また、エーブラハム米エネルギー長官は理事会で、燃料電池の開発など将来の「水素社会」構築に向け、国際社会の協力を呼び掛けた。これを受け閣僚理は、IEA内部に水素エネルギーの研究開発に関する情報収集などを行う「水素調整グループ」の設置を決定。6月に第1回会合を開く見通し。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030429-00000260-jij-bus_all

■海外ニュース(4月ー4)
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<輸送>
●パルキャンが4つの中国の会社と合弁事業を契約

 パルキャン・フュエルセルズ社は、Shanghai Ow Bowl Company; Shanghai Giant,Ltd.; Shanghai Shin-Fu Wheelchair Company; and the China ShipbuildingIndustry Corporation's Number 711 research institute (Shanghai 711 CSICInstitute) と、自転車、スクーター、車椅子そして船で使われる燃料電池スタックを提供する合弁事業の契約を結んだ。この契約の下で、パルキャン社は最初に、自転車用の2つの300W燃料電池スタックと、スクーター、車椅子に使う3つの150kWスタックを供給するだろう。
http://www.palcan.com/s/NewsReleases.asp?ReportID=54831&_Title=Palcan-signs-Joint-Venture-with-four-Chinese-Compa...

●ハブブルーが水素動力のヨットをテスト

 ハブブルー社は現在、ヨットとモーターボート市場用に水素を元にした技術システムを開発している。この会社はすでに、この種の最初の試作船舶であるX/V-1にシステムを取り付けてテストを始めている。X/V-1は、スポンサーであるカテリナ・ヨットが提供した42フィートのカテリナ・モデル「42マーク2」の特別建造船で、風力や太陽光のような再生可能な技術で燃料の水素を製造、貯蔵、消費し、真水または塩水と電気を利用する完全に自給自足のゼロまたは超低排出の発電システムを装備している。
http://haveblue.com/news/currentpr/020703.htm

<ポータブル・バックアップ電源>
●燃料電池研究に参加を

 フラウンホーファー協会の太陽エネルギーシステム研究所(ISE)、ドイツ・エンジニア協会/ドイツITエンジニア協会(VDI/VDE−IT)およびフレッセン&パートナー社は、ヨーロッパのポータブル燃料電池研究のためのデータを提供する大規模なインタビューを行っている。興味を持たれたところは、
www.freesen.de/h2report/study.htm. からアンケートをダウンロードできます。このインタビューに答えたところは紹介され、問い合わせ項目を備えた供給者要覧に掲載される。研究のための書類もウェブサイトからダウンロードできる。

<燃料・改質器・貯蔵>
●メソフュエルとジャドーが協力

 メソフュエル社とジャドー・パワーシステムズ社は、メソフュエル社の水素製造器とジャドー社の燃料電池製品を統合する戦略的パートナーシップを表明した。オンサイトでオンデマンドの水素製造器を開発しているメソフュエル社は、陽子交換膜(PEM)型燃料電池を現在出荷しているジャドー社と協同して燃料電池製品を開発することになる。
http://www.mesofuel.com/news/pr4.asp

●プラックスエアーが高純水素を提供

 プラックスエアー社は、燃料電池製品のために新しい高純水素を提供する。この新しい製品は、さまざまな用途の電気を作り出す燃料電池用として、産業界の顧客に高圧シリンダーで提供される。燃料電池で使うこの水素は、燃料電池内部の膜に悪影響を与えるアンモニア(NH3)、一酸化炭素(CO)、硫黄化合物などの不純物を非常に低レベルに抑えなければならず、品質と信頼性を維持することに役立つ。
http://www.praxair.com/praxair.nsf/AllContent/68E89586FA6504E185256CE3007AD950?OpenDocument

<報告・市場調査>
●新しいレポートは「燃料電池用のプラチナは豊富にある」と述べている

 国際プラチナ協会は、「燃料電池の商業化というたくさんの予測によって拍車をかけられた需要に対して、十分なプラチナ資源が世界的に利用可能である」と報告している。
http://www.energyinfosource.com/dg/news.cfm?id=18241
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■燃料電池ワールド
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