燃料電池ワールド (2003/04/09 09:00)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
■□□□□□□□□□
■Vol.088 2003/04/09発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEMーDREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
□□□

☆4月の燃料電池市民講座は、大潟村燃料電池カーレースの準備のためにお休みします。5月の市民講座で、このカーレースの報告会を行います。

☆PEM−DREAMのメールアドレスを整理しました。(再掲)

 メールのやりとりが不安定な状況から脱するために、従来2つ使っていたアドレスをひとつにしました。

・消去したアドレス→sak@pem-dream.com

 3月中にこのアドレスに送られたメールは受信ができず、見ることができないまま消去されます。大変失礼な結果となりましたことをお詫びいたします。申 し訳ありません。

・使えるアドレス→info@pem-dream.com

 このアドレスは送受信ができておりますので、sak@pem-dream.com のアドレスをお使いいただいていた方は、お手元のアドレスをこれに変更願います。

☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作 ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備して いる中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒105−0004 東京都港区新橋4ー28ー3 新正堂ビル2階
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■燃料電池GOODS
□□□

☆グッズ第3弾 『水素経済革命』(山本寛著、新泉社)〔再掲)

 昨年9月の燃料電池市民講座で「燃料電池と水素エネルギー」のお話をしていただいた山本寛氏が、標題の新しい著作を出版されました。世界はなぜ「水素 経済」を目指し始めたのか、現在その状況はどうなっているのか、日本にとってどういう意味があるのか等々、最新の情報に基づいて全体像が分かりやすく書 かれています。

 定価1400円(税、送料別)のところ、NPO特別価格として税、送料込みで1500円(PEM−DREAM会員は1割引))で提供します。ご注文は メールinfo@pem-dream.com で、郵送先と冊数をお書きの上お申し込みください。

☆「燃料電池+ミニカー」組み立てセットの普及が加速〔再掲)

 資源エネルギー庁がエネルギー教育用教材キットに取り上げてから、この注文が増えました。基本部品の3セルPEM型燃料電池と水素ガス缶、LEDに、 スケルトンのミニカーがセットです。

 自分で組み立てた燃料電池をミニカーにセットして、水素を供給して走らせることができます。直線で20メートルくらい走ります。燃料電池単独でも使え ます。楽しみをプラスした燃料電池セットは、NPO特別価格15000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引))です。
 ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ。また、写真は
http://www.pem-dream.com/kit.html でご覧ください。
※激走―そして激突!? 燃料電池ミニカーの23秒ビデオ 鳥取県の信原一郎さんが、ミニカーの激走ぶりをビデオで撮影してくださいました。チョロQの ようなユーモラスな走りっ振りに大笑い。どうぞ、ご覧ください。(データが少し重いです)
http://www.pem-dream.com/move.html

☆「ソーラー+燃料電池」学習キットも高校を中心に広がる〔再掲)

 太陽光発電、水素の製造、燃料電池について、中学から高校生程度の物理と化学の基礎知識を学びながら実験を進めるこのキットは、高校の先生からの問い 合わせが増えています。特に関心を持たれているのが、再生可能な循環型エネルギーの仕組みが分かりやすいことで、環境教育のテーマになっているようです。
 株式会社のもとが Thames&Kosmos
から輸入している燃料電池学習キットは、100頁の英文テキストと和訳テキストで、30種類の実験のやり方とテーマの内容について詳しく解説していま す。販売価格24000円(税、送料別)のところ、NPO特別価格23000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引)で提供します。
 ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ。また、写真は
http://www.pem-dream.com/kit02.html でご覧ください。

■燃料電池関連イベント
□□□

☆第10回燃料電池シンポジウム

 研究機関や行政、産業界などの関係者が一堂に会し、燃料電池関連の技術開発状況について相互の理解を深めることを目的に、昨年に引き続き燃料電池シン ポジウムが開催されます。

 なお本年度は講演のほかに新しい催しとして展示会が開催されます。
◇会 期: 5月13日(火)〜5月14日(水)
◇懇親会: 5月13日(火)18:00〜20:00
◇会 場: 池之端文化センター(東京上野不忍池畔)
◇講演内容:燃料電池関連分野の研究・調査・試験結果・新しい企画・製品紹介など*プログラム概要はFCDICホームページ http://www.fcdic.com/
◇主 催: 燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇共 催:燃料電池実用化推進協議会/電気化学会燃料電池研究会/電気化学会SOFC研究会
◇参加登録期限:4月25日(金)(参加登録予約者は名簿掲載)
満員になり次第締め切る場合があります。
◇参加申込方法:http://www.fcdic.com/ja/10thsanka.html
から参加申込書をダウンロードして、必要事項をご記入の上、参加費のコピーを添えてFAXまたは郵送にて、お申し込みください。お申し込みいただいた後 に「参加証」および「プログラム概要」を郵送いたします。
◇参加費: ・シンポジウム(予稿集一冊の代金を含みます)
非会員 参加登録予約の場合15,000円 予約期限以降および当日17,000円学 生 参加登録予約の場合 6,000円 予約期限以降および当日8,000円
・懇親会  一律8,000円
◇参加費・懇親会費お支払い方法の詳細は http://www.fcdic.com/ja/10thsanka.html
◇申込先・お問合先:
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2丁目1番7号
日本地所第7ビル5階  燃料電池開発情報センター
Tel.03-3296-0935 Fax.03-3296-0936
E-mail: fcdic@po.iijnet.or.jp

■PEMーDREAM NEWS
□□□

☆カナダ燃料電池業界視察旅行報告――3月燃料電池市民講座

 春の嵐が満開の桜の花を散らし始めた4月5日、守谷商会のビルの一部屋に21名が集まった。この日は、3月3日から8日にかけてカナダ・バンクーバー に行った視察旅行の報告会である。

 視察メンバーの方から事前にいただいた報告レポートと、撮影してきた写真のプリントを資料として用意した。現地での出来事や技術的な解説は報告レポー トに詳しく書かれていたので、当日は写真を時系列に並べて、旅行の疑似体験になるように説明を加えた。179点の写真を使って、旅行を100分近くに凝 縮した話になった。

 その後の討論の中で浮かび上がってきた一つの考えは、燃料電池の技術はその国(または地域)の工業水準や技術力に左右されているのではないか、という ことだった。訪問したFCカナダで燃料電池の今後の見通しを聞いたときに、日本では携帯電源として理解されている超小型燃料電池の分野の取り組みが、カ ナダではあまり盛んでない印象を持った。見通しの数値にこの分野の成長規模が入っていなかったので質問したところ、統計上信頼できるデータがないので、 とFCカナダではいっていた。『カナダ燃料電池産業ガイド』(FCカナダ発行。日本カナダ大使館で日本語版を出版している)を見ても、マイクロ型に取り 組んでいる企業は少ない。

 カナダと日本の概念が違うようだ。ポータブル型というときに、カナダでは移動できる携帯電源、つまりキャンプのガスコンロの代わりとか、病院の非常用 電源装置、工事に使う発電機のようなものを指している。日本では人が日常的に持って動くようなものの電源のことを指している。かつて、松下電工が工事用 発電機に取り組んでいたが、現在は開発を中止してしまったので、カナダでいうポータブル型は日本ではほとんど聞かない。

 先週号の沼崎氏のレポートにもあるように、日本では携帯電話とノートパソコン用にハイテク技術を使ったマイクロ燃料電池の開発が進み、商品化は1、2 年後といわれている。燃料電池の技術は対象とする分野によって違っていて、自動車用と家庭用(定置型)では燃料電池本体では共通する技術が使われている が、マイクロ携帯用では全く違った技術開発が必要だったようだ。

 カナダのベンチャー企業であるマグパワー社とパルキャン社では、自社で持ち得た技術を適応できる分野で商品化を急いでおり、スクーターや自転車、車椅 子、水の浄水、海洋ブイなど、日本ではあまり聞くことのできない製品開発の話が聞けた。ニッチの部分であり、そこに特化して成長しようとしていた。そこ へいくと日本ではマス・プロダクツへの応用が先行していて、華々しいニュースが飛び交っている。たぶん、ヨーロッパやアメリカでもこうした違いがあるの ではないかと思われる。

 もうひとつは、水素に対する考えの違いだ。日本でよく話題となる水素の安全性について、カナダでは天然ガスと同レベルで、むしろ水素の方が取り扱いや すいといっていた。日本でヒンデンブルグ号の事故や教育課程で行う水素爆発実験が水素の危険意識を半ば常識のように普及させたのと違い、水素が危険だと いう特別な意識は全くないとのことである。

 その違いは何に由来しているのか、が話題になった。行政による安全管理の手法が違っていること、危険があった場合の責任の取り方が国民性レベルで違う らしいということなど交々話された。パワーテック社を訪ねたときに、世界中の水素タンクの爆破実験を行った残骸が野ざらしにされているタンクの墓場を見 た。パワーテック社にこのような試験が持ち込まれるのは、同社の技術水準が高いということとともに、水素の扱いに対する規制が余りなく、いろいろなこと ができる環境にあるのではないか、という考えも出された。「規制が少なければ情報が集まりやすいんだね」と誰かがいっていたが、水素を商売にしようとし ている企業は多い。

 6月8日から11日までバンクーバーで、大規模な「第1回水素と燃料電池・会議とトレードショウ」が開催され、視察旅行の時にも「ぜひいらっしゃい」 と誘われていた。会議の方は同時通訳はなく、参加費も高いが、トレードショウは無料の入場時間が設定されているので、今度は安いホテルで見学に行こう か、という話も出て、早速計画を立案することになった。恒例の2次会も盛り上がり、雨に濡れた歩道を歩きながら無事帰宅した1日だった。

☆大潟村の燃料電池カーレース(第5報)「東京チームは燃料電池自転車を製作中」

 東京チームが使う車は燃料電池自転車である。燃料電池カーといっても4輪だけではなく、2輪でもいいことになっているので、我々としては比較的作りや すい(と思われる)自転車を選んだ。時間がないことも判断に加えた。名前は「PAS」。といえば思い当たる方もいらっしゃるだろう。ヤマハの電動自転車 を使っているのだ。

 最新のものは、後輪にモーターが着いていて軽い。先週行ったテストでは以下のような報告があった。

「先日の土曜日に、自動車用バッテリー(12V)でPASを走らせて見ました。大変勝手ながら制御回路を外し、MOS-FETで単純にスイッチングし、 速度と電流を見てみました。

もともとが定格24Vのバッテリーだったので、不安はありましたが、そこそこ走る事が出来ました。

平地 10〜15km/h 消費電流 3A程度

上り坂(5%程度)は止まりそうだが何とか走行。25A以上振り切れ。

平地は距離が長ければ、まだまだ加速しそうな感じも有りました。恐らく30km/h近くで巡航出来るのではと思われます。

推測では、全体の効率ほぼ70%程度と設定し、必要電力を42W(at10Km/h)、76W(at15Km/h)程度、と考えていたの で、12(V)×3(A)=36(W)とすれば、PASの効率は、かなり上と見る事が出来ます。

燃料電池の定格が60W(12V 5A程度)ですので、2セット直列+高効率キャパシタでバックアップと考えていたのですが、単に平地走行は燃料電池1 個で登坂、追い越し時に2個直列という使い方で結構走れそうな気がします。(常時2個使うのはボンベの圧力低下が心配になります)

H2バルブとスイッチング回路のリンケージをどうするかという問題はありますが、なんとか解決するつもりです。キャパシタについては性能への寄与が未知 数なので今回は見送り? の可能性もあります」

ということで、次は燃料電池を取り付けてのテストになる。

○『2003ワールド・エコノ・ムーブ』公式ホームページは、
http://www2.ogata.or.jp/wem/index.htm

○応援団を募集しています。(再掲)
・精神的応援団 激励、ご意見、質問、提案など、何でも結構です。わいわいと楽しくやろうと思っています。メールでご連絡ください。info@pem- dream.com
・物質的応援団 PEMーDREAMは、3チームの出場に関わっています。残りのチームは、来週からだんだんと姿を現します。それらのチームの燃料電池 のリース、水素吸蔵合金ボンベの購入、燃料電池カーの製作、大潟村への移動、宿泊などで、最低50万円くらいは必要になると思われます。自己資金も準備 しますが、不足気味ですので、皆さんから資金カンパを募ります。1000円単位で何口でも、PEM−DREAMの郵便振替口座の備考欄に「カーレース」 と書いて、送金してください。メッセージも歓迎です。会計報告はメルマガ上で行います。
  口座番号 00190−9−548568
  加入者名 ペム・ドリーム
・大潟村燃料電池カーレース応援ツアー 5月2日から5日まで、現地でキャンプをはります。応援を兼ねてさわやかな連休をご一緒しませんか。ご希望の方 は早めにメール info@pem-dream.com でお知らせください。

■WEB LINK NEWS
□□□

03/04/02 東ガスと大ガス、LNG改質燃料電池の実用化へメーカー選定(日刊工業新聞)

 東京ガスが05年、大阪ガスは06年のLNG改質家庭用燃料電池(FC)の初の実用化に向け、メーカー選定に入る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030402-00000009-nkn-ind

03/04/02 四日市コンビナート活性化、県が再生特区を申請 楠町、川越町にも拡大 /三重(毎日新聞)

 県は、四日市コンビナートを燃料電池の研究開発拠点にする構想の実現を目指している。このため今回の申請では、保安規定の届け出や電気主任技術者の専 任が必要な「自家用電気工作物」に分類されている家庭用燃料電池を、特区内に限り電気主任技術者などが不要な「一般用電気工作物」として扱う規制緩和を 要求。家庭用燃料電池の開発を目指すメーカーが、この地域で燃料電池の実証試験などを行いやすくする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030402-00000004-mai-l24

03/04/03 <プレスリリース>キリンビール、燃料電池を稼働して電力・蒸気の供給を開始(毎日新聞)

 今回稼動するのは、米国のフュエルセル・エナジー社(社長 ジェリー・D・レイトマン)が米国エネルギー省の支援を受けて開発したもので、日本での販 売権を有する丸紅社が当社とESCO(※)契約を締結したことから、今回の導入となりました。発電量は250kWで、廃熱回収蒸気は175kg/hで す。溶融炭酸塩型燃料電池は、従来のリン酸型燃料電池と比べて発電効率が高く、さらに、NOX、SOX、煤塵などの有害物質をほとんど排出せず、CO2 発生量も少ないことから、環境への負荷が低減できます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030403-00000017-mai-ind

03/04/04 携帯の充電をアルコールで――バイオ燃料電池が実用化に前進(WIRED)

 ゆくゆくは携帯電話の充電は、テキーラをちょっと注いでやればすむようになるかもしれない。アルコールを燃料とする新しいタイプのバッテリーが携帯機 器の電源となる可能性があるのだ。

 このバッテリーはバイオ燃料電池の一種。標準的な燃料電池は、燃料と酸化剤の化学反応から電気エネルギーを生成するが、バイオ燃料電池は、生物学的な 分子――この場合は酵素――を使用してこの反応を引き起こす。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030404-00000002-wir-sci

03/04/07 トヨタ自動車、燃料電池車を新規に6台納車(日刊工業新聞)

 これによってすでに中央官庁へ納車している4台と合わせ国内では10台をリース販売、米を加えると12台となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030407-00000006-nkn-ind

■海外ニュース(番外)
□□□

●水素燃料電池バスが来年運行を開始/北京

 水素から発生した電気をエネルギーとし、排気ガスではなく水を排出する水素燃料電池バスが、2004年下半期にも北京で運行される見通しとなった。中 国での燃料電池バスの商業化に向けたモデルプロジェクトが3月27日、正式にスタートした。3236万ドルを投入し、国際入札によって、12台の燃料電 池バスを購入する。このバスは北京と上海で5年間にわたり、総走行距離160万キロのテスト運行を行い、2008年の北京五輪時には、環境にやさしいバ スとして正式に運行される。

 プロジェクト弁公室のスタッフによると、同プロジェクトでは北京と上海の資源の特徴に沿って、燃料電池バスシステムの技術基準を設定し、燃料電池バス 購入後は必要となる燃料の供給場所を設置。テスト運行開始後はさらに改善を重ね、燃料電池バスの中国での商業運行を最終目標としている。

■海外ニュース(4月ー1)
□□□

<立法>
●ハッチ氏とチャンプ氏がCLEAR法案を提出

 上院議員オリン・ハッチ氏(共和党)と下院議員デイブ・チャンプ氏(共和党)は、第108議会にCLEAR法案を提出した。このCLEAR法(先進的 な自動車技術が生み出すきれいで効率的な自動車法)案は、燃料電池動力と他の先進技術の自動車を購入した消費者、そして必要な燃料インフラの整備に税制 上の優遇措置を与えるだろう。
http://www.ngvc.org/ngv/ngvc.nsf/bytitle/clearact.htm

<輸送>
●ダイムラークライスラーが日本のFCV実証プログラムに参加

 ダイムラークライスラーは、日本の水素・燃料電池実証プロジェクト(JHFC)にもとづいた新しい燃料電池実証施設の開所式に、燃料供給会社や他の製 造会社とともに参加した。この施設は、インフラ整備を進展させ、燃料電池自動車の実証試験を実施するための場所を提供することになる。

<定置型電源>
●燃料電池がケープコッド沿岸警備隊航空基地に設置するために到着

 フュエルセル・エナジー社は、DFC300燃料電池発電プラントをケープコッド米国沿岸警備隊航空基地に運び、設置を始めた。運転は今年始まると期待 されている。
http://www.uscg.mil/systems/gse/energy/FuelCell/Fuel-Cell-Consolidate- Status-Report-2003.pdf

<ポータブル・バックアップ電源>
●世界で初めて燃料電池の出力を使ったロックバンドが燃料電池投資サミットで演奏

 米国ロードアイランド州グロースターにあるパナガンセット高校の学生たちのバンド「プロチウム」が3月17日、コネチカットクリーンエネルギー基金の 年次第1回燃料電池投資サミットで演奏した。このバンドは、純水素燃料電池の発電でエレクトリックギター、アンプ、PAなどに電気を供給する。パナガン セット高校の燃料電池教育イニシアチブの一環として、学校はパーキンス助成を通じて1000W級コールマン Airgen 燃料電池を受け取った。

<燃料・改質器・貯蔵>
●石炭から水素を取り出す10億ドルのフューチャーゲン・プロジェクト

 米国は、フューチャーゲンを構築するための官民協力に10億ドルを使うだろう。フューチャーゲンは、世界初の化石燃料を使った無公害の発電所で、電気 と水素を生産しているときは新しい炭素隔離技術の実際のモデルとしての役目を果たすだろう。水素は燃料電池の燃料としてはもちろん、もっと多くの用途の ために抽出されるだろう。
http://www.energy.gov/HQPress/releases03/febpr/pr03041_v.htm

●GMとシェルがワシントンに水素ポンプを設置

 ゼネラルモータース社とシェル・ハイドロジェン社は、ワシントン D.C. の水素燃料電池自動車と燃料インフラ技術の実証試験で提携している。この実証試験は、GMの燃料電池自動車の走行を援助するために、シェルの小売りガソ リンスタンドに米国で初めての水素スタンドを展示するだろう。
http://www.shell.com/home/hydrogen-en/downloads/
SHGM%20Release%20Final2.doc

<燃料電池コンポーネント>
●宇部興産と東亞合成が膜材料を開発

 宇部興産株式会社と東亞合成株式会社は、メタノール燃料がセルの中で循環させられるときに膨張しない新しい燃料電池用の高分子電解質膜の共同開発を発 表した。山口武雄東京大学助教授が加わる共同開発チームは、メタノールから水素を抽出する耐薬品性樹脂フィルムに小さな穴を満たす新しい材料を作った。

<報告・市場調査>
●DOEが燃料電池報告書を提出

 米国エネルギー省は、誤解の要求に応じて燃料電池の現状についての報告書を提出した。この報告書は、輸送、携帯電源、定置用、そして分散型電源製品へ の燃料電池の使用について、技術的、経済的課題を述べている。
http://www.eere.energy.gov/hydrogenandfuelcells/pdfs/
fc_report_congress_feb2003.pdf

──────────────────────────────────────

■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEMーDREAM 

 □解除:「まぐまぐ」と「melma!」から直接ご購読の方が解除される場合は、「まぐまぐ」か「melma!」から直接解除の手続きを行ってください。PEM?DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/  
 melma! http://www.melma.com/taikai/
 □連絡先: info@pem-dream.com
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1