燃料電池ワールド (2003/03/12 15:00)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
■□□□□□□□□□
■Vol.084 2003/03/12発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
□□□

☆大潟村の燃料電池カーレースに参戦(第1報)

 5月4日、秋田県大潟村で燃料電池カーレースが行われる。『2003ワールド・エコノ・ムーブ』である。従来はバッテリーカーによる省電力カーレースとして行われてきたが、今年初めて燃料電池部門を設けて、世界初の燃料電池カーレースとなる。
 公式ホームページは、http://www2.ogata.or.jp/wem/index.htm

 PEM−DREAMはこの大会に、3台の燃料電池車を用意して参加する。1台は、岐阜県立岩村高校が主体となって製作しているものだ。昨年、岩村高校の生徒から「電気自動車を作ったが、今度は燃料電池自動車を作りたいので協力して欲しい」というメールが飛び込んできた。意見交換をしているうちにこのレースの存在を知り、出場しようということになった。PEM−DREAMは岩村高校の後方支援をする。あとの2台はまだ公表できない。準備の進行状況はメルマガでお知らせするので、いずれ明らかになるだろう。

 このイベントに際して、PEM−DREAMは2つのことを読者の皆さんに呼びかけたい。

 ひとつは、応援団の募集だ。当日、現地での応援も欲しいがまだ先のことだ。それまでにやらなければならないことはたくさんある。きっと分からないことや迷うこと、くじけそうになることなど、一通りのドラマが展開するはずである。その精神的な応援をいただきたいと希望しています。あるいは何らかの形でチームに加わっていただくことも歓迎なので、まず、メールでご連絡ください。info@pem-dream.com

 今ひとつは資金援助である。最低50万円くらいは必要になると思われるので、この資金カンパをお願いします。1000円単位で何口でも、PEM−DREAMの郵便振替口座の備考欄に「カーレース」と書いて、送金してください。メッセージも歓迎です。会計報告はメルマガ上で行います。
  口座番号 0190−9−548568
  加入者名 ペム・ドリーム
注:大潟村関連の記事は、次号から「PEM−DREAMイベント」または「PEM−DREAMニュース」に移ります。
 
☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒105−0004 東京都港区新橋4ー28ー3 新正堂ビル2階
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■PEM−DREAM EVENT
□□□

☆3月の燃料電池市民講座
「カナダ燃料電池業界視察報告」
ゲスト=坂本一郎氏(PEM−DREAM事務局長)

 無謀と見られている観もあったカナダ燃料電池業界視察旅行も無事終わった。10名が参加し、5カ所の団体・企業を訪問してきた。お仕着せの視察ではなく、皆でとことん質問しようと打ち合わせて臨んだ。普通は訪問時間が2時間くらいだと聞いていたが、どこでも超過してしまった。PEM−DREAMニュースの報告は、まださわりでしかない。カナダの燃料電池事情の一端を、訪問先で受けたブリーフィングをもとに報告する。
○日 時 4月5日(土)午後2時から
○場 所 株式会社守谷商会(東京駅八重洲口から3分、地図をお送りします)
○参加費 会員は無料。非会員は2000円。
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「3月の燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
 メール info@pem-dream.com 

■燃料電池GOODS
□□□

☆グッズ第3弾 『水素経済革命』(山本寛著、新泉社)〔再掲)

 昨年9月の燃料電池市民講座で「燃料電池と水素エネルギー」のお話をしていただいた山本寛氏が、標題の新しい著作を出版されました。世界はなぜ「水素経済」を目指し始めたのか、現在その状況はどうなっているのか、日本にとってどういう意味があるのか等々、最新の情報に基づいて全体像が分かりやすく書かれています。

 定価1400円(税、送料別)のところ、NPO特別価格として税、送料込みで1500円(PEM−DREAM会員は1割引))で提供します。ご注文はメールinfo@pem-dream.com で、郵送先と冊数をお書きの上お申し込みください。

☆「燃料電池+ミニカー」組み立てセットの普及が加速〔再掲)

 資源エネルギー庁がエネルギー教育用教材キットに取り上げてから、この注文が増えました。基本部品の3セルPEM型燃料電池と水素ガス缶、LEDに、スケルトンのミニカーがセットです。

 自分で組み立てた燃料電池をミニカーにセットして、水素を供給して走らせることができます。直線で20メートルくらい走ります。燃料電池単独でも使えます。楽しみをプラスした燃料電池セットは、NPO特別価格15000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引))です。
 ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ。また、写真は
http://www.pem-dream.com/kit.html でご覧ください。
※激走―そして激突!? 燃料電池ミニカーの23秒ビデオ 鳥取県の信原一郎さんが、ミニカーの激走ぶりをビデオで撮影してくださいました。チョロQのようなユーモラスな走りっ振りに大笑い。どうぞ、ご覧ください。(データが少し重いです)
http://www.pem-dream.com/move.html

☆「ソーラー+燃料電池」学習キットも高校を中心に広がる〔再掲)

 太陽光発電、水素の製造、燃料電池について、中学から高校生程度の物理と化学の基礎知識を学びながら実験を進めるこのキットは、高校の先生からの問い合わせが増えています。特に関心を持たれているのが、再生可能な循環型エネルギーの仕組みが分かりやすいことで、環境教育のテーマになっているようです。

 株式会社のもとが Thames&Kosmos から輸入している燃料電池学習キットは、100頁の英文テキストと和訳テキストで、30種類の実験のやり方とテーマの内容について詳しく解説しています。販売価格24000円(税、送料別)のところ、NPO特別価格23000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引)で提供します。
 ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ。また、写真は
http://www.pem-dream.com/kit02.html でご覧ください。

■PEM−DREAM NEWS
□□□
☆カナダ燃料電池業界視察報告

 北海道より北に位置するバンクーバーは、東京より暖かだった。今年は暖冬異変で、早咲きの桜が我々を迎えてくれた。成田を出発したのは、日本時間3月3日午後8時30分。バンクーバー空港には現地時間3日午前11時25分に到着した。それから帰国する8日まで、6日間の視察旅行であった。

 最終的に5カ所となった訪問先は我々を歓迎してくれ、プレゼンテーションと質疑、見学におのおの2時間30分の時間を割いてくれた。現地通訳は祥子さんという小柄な女性で、彼女の能力の素晴らしさには皆が惚れ込んでしまった。今回の視察が満足できるものであったとしたら、祥子さんに負うところが多い。専門用語が飛び交う特殊な技術の世界を、わかりやすく正確にまとめながら英語と日本語の垣根を取り除いてくれた。

 この視察旅行の発端は、1999年にさかのぼる。当時、バンクーバーの市内を走っていた燃料電池バスを見たことがPEM−DREAMの設立の動機となったからだ。屋根から水蒸気を吐き出しながら走る燃料電池バスを東京にも走らせたいという願望は、もうすぐ現実のものとなるところまで進んできた。このスピードは、燃料電池が間違いのない技術であり、ますます発展して社会を変えていくものであることを裏付けている。

 もう一つのきっかけは、2001年11月、幕張メッセで開催されたウエステック展併設のジェトロ・インポートフェアである。ここに、マグパワー社がマグネシウム/空気燃料電池を出展していた。従来の燃料電池とは違う新しいタイプのものだということが頭のどこかに残っており、2002年10月のカナダ大使館主催の燃料電池シンポジウムで再び見ることになった。そのシンポジウムのレセプションで、英語のできない私はワインを飲んで勢いをつけ、7つの会社に「来年、御社を訪問したいがいいか?」と訪ねてまわった。

 バラード社の創立者であるジェフリー・バラード博士の新しい会社ジェネラル・ハイドロジェン社は、出発日の前日、「バラード博士は日程がころころ変わるので、今回は応じられない」と連絡してきた。メタネックス社は、「新しいプロジェクトが始まっているのでむずかしい」と2月中旬に連絡があった。この2つの穴を埋めるべく4社にトライしたが、日程が合わなかったりして、結果的にシンポジウムで約束できた5社への視察が実現したのである。認知度の全くないNPO団体を快く迎え入れてくれたことに感謝している。

 我々の側であるが、20件の資料請求があり、参加者は10名となった。30代から70代まで、会社員や社長、ジャーナリストなど、バラエティに富んだグループである。皆、燃料電池に関するさまざまな分野の第一線で仕事をしており、その知識と情報量は訪問先を解剖するのに十分だった。

 視察の目的は、「なぜカナダで燃料電池が盛んなのか」ということと、「個々の企業はどのような事業を行っており、技術開発はどうなっているのか」を探ることだった。参加されたメンバーは独自のテーマを持っていて、その達成度は私には分からないが、総体として目的はほぼ達成されたといえよう。

 訪問したところを紹介する。カッコ内は訪問日。
・フュエルセル・カナダ(3月3日)

 国立の非営利団体で、国の機関と協力し、会員である51の大学や民間企業から情報収集して、国の燃料電池戦略の原案を作っている。
・パワーテック・ラボ社(3月4日)

 ブリティッシュ・コロンビア州の水力発電公社BCハイドロの子会社で、天然ガスと水素の研究を行っている。
・マグパワー・システムズ社(3月5日)

 マグネシウム/空気燃料電池と、水素のコントロール技術を開発し、商品化を目指している。
・パルキャン・フュエルセルズ社(3月5日)

 PEM(陽子交換膜)型燃料電池とメタル・ハイドライドによる水素貯蔵技術をもとに、自転車、身体障害者用車、スクーターなどの商品開発を行っている。
・グリーンライト・パワー・テクノロジーズ社(3月6日)

 燃料電池の評価試験の専門会社。評価装置の製造開発と評価分析を行っている。
・バラード・パワー・システムズ社(3月5日)
 おまけであるが、本社と工場の外観を見てきた。

 バンクーバーにはカナダの燃料電池企業が集中している。それは何よりバラード社の存在が大きく、1980年代からバラード社とともにPEM型燃料電池の研究開発を手がけてきた周辺企業が育ってきたのである。と同時に、銀行や証券会社、ベンチャー・キャピタルなどもフュエルセル・カナダのメンバーとなって産業の育成に参画している。燃料電池産業への就業人口が年々拡大していることでも、地味ではあるが着実に成長していることが証明され、産業規模の予測では、やがて大きな産業となることが確信されている。

 マグパワー社とパルキャン社の会議室は狭く、いろいろなベンチャー企業が集まっている共同建物に会社を構えている。「我々と協力できるところがメンバーの中にいるか?」という率直な質問が出され、初対面からビジネスチャンスを逃すまいとする姿勢は、日本ではお目にかかることが少ない。彼らの目は世界に向いていて、パルキャン社はシンガポールとのビジネスの話をしてくれたし、マグパワー社はNASAや米国陸軍から、尿で燃料電池を動かせるかという問い合わせを受けていることを話してくれた。

 昨年11月、日本の某新聞が「パルキャン社の日本代理店に某社が決まった」と報道して、皆がそう思いこんでいたので質問したが、パルキャン社は明確に否定した。よく記事を見ると「方向である」という言葉が本文に書いてあり、アドバルーンか推測記事の類であることが分かった。 

 グリーンライト社は今年1月、ハイドロジェニックス社に吸収されて統合の真っ最中だったが、その背景について詳しく話してくれた。同社もマグパワー社やパルキャン社と同じようなベンチャーだったが、今後の成長を見込んで10倍の敷地を確保して新社屋を建て、工場内はまだ、がらんとしたスペースに機器類が所々に置いてある状態だった。

 パワーテック社では、世界中から依頼されたという水素ボンベの破砕試験をした残骸の山を見た。カナダでは水素が危険であるという特別な認識は全くないということで、むしろ安全に使えるものだと考えていた。この社会的な意識は日本と全く違い、燃料電池の発展にとって日本はお荷物を抱えていると思った。

 フュエルセル・カナダは、「この国には水力や天然ガス、石油などのエネルギー源があるが、燃料電池は効率がいいので注目を集めている。京都議定書の存在も大きなバックボーンである」と話した。ブリティッシュ・コロンビア大学の構内にある国のイノベーションセンターの建物を借りていて、そこを研究施設として提供している。見学した部屋にはバラード社の燃料電池スタックが置いてあり、我々はそれをなめるようにして見た。他の部屋では自動車を1台収納していろいろな試験ができるように準備をしており、外にはそれらに使う各種燃料の設備があった。

 試験設備を貸し出して利用できるようにしている仕組みは、グリーンライト社が評価試験の請負を事業としていることと併せて、相互にフラットな印象が強く、日本と大きく違っているところだ。日本では燃料電池は全くのブラックボックスであり、それぞれの企業が自社内で完結させていて、いわば縦に途切れている。最先端の実力では世界トップクラスだろうが、産業構造の厚みを支える仕組みとしては随分と違いがある。簡単にいえば、評価試験機器の売買はあっても、重要な機密である評価分析の請負はないということだ。グリーンライト社はそのために機密保持の信用を第一に考えていて、我々も機密保持に関する承諾書にサインさせられた。

 面白い体験もした。パルキャン社では燃料電池自転車に乗り、パワーテック社では水素と天然ガスを50%ずつ混合した燃料を使った天然ガス自動車を運転した。パルキャン社では、膜と電極を挟み込むセパレータに水素と空気を流す溝を掘っているところを初めて見学した。溝の形そのものが秘密とされているので、このオープンさには皆びっくりしていた。訪問ではないが立ち寄ったバラード社には、ダイムラークライスラーの燃料電池バス「シターロ」があった。このバスは現在も走っているという情報を得たので、何とか見てみようと走行経路や時間帯を調べてもらった。故障中だというのであきらめていたが、ここにいたのである。バラード社本社の後には、1999年に来た時には建設中だった工場が完成していた。ここで燃料電池の量産が始まっている。警備員が、「うさんくさい連中がしきりにカメラのシャッターを切っている」と近づいてきたので、早々に引き上げた。

 5カ所の訪問地はバラバラで、バンクーバー市内と周辺の市を専用バスで走り回り、ガイド氏からいろいろな説明を受けた。16億円という個人住宅の外観も見たし、観光の名所も通った。日本では食べられないお寿司の巻物も食べた。昼食はサンデーズなどでハンバーガーを食べたが、日本の2倍はあるビックサイズで、飲み物とポテトフライと合わせて5ドル(約450円)前後だった。バンクーバーは2010年の冬季オリンピック招致運動の真っ最中で、いたるところに旗が立っていた。フュエルセル・カナダによれば、オリンピックが開催されれば市内と競技場を結ぶ燃料電池バスが大量に走るとのことだ。

 今年の6月には『水素と燃料電池2003――会議と展示』の大規模なイベントが行われる。この情報は、http://www.hydrogenfuelcells2003.com で見ることができる。訪問した先々で「そこでまたお会いしましょう」と参加を呼びかけられ、半分その気になっている。外国への視察は新しい知識を吸収することであるが、そこから日本の技術や状況なども理解できる。今回の視察旅行のより詳しいことは、4月5日に予定している「3月燃料電池市民講座」と、これからまとめる報告書でどうぞ。

■WEB LINK NEWS
□□□

03/02/24 DOE長官、デトロイト経済クラブで行政府の水素燃料イニシアティブの詳細を概説(NEDO海外レポート NO.901)

 政府が後ろ盾となって水素自動車研究開発と基盤整備を同時に進めることで、早ければ2015年には燃料電池自動車の市場化が実現する可能性があるという。
http://www.nedo.go.jp/  

03/02/24 優遇税制によって水素自動車利用と基盤整備を推進する法案が上下両院に提出(NEDO海外レポート NO.901)

 2012年までに輸入石油を年間3000万バレル削減するため、優遇税制によって水素燃料電池利用拡大と水素インフラの整備を促進する「増大する石油依存にうち勝つ水素輸送法案」を乗員(民主議員)下院(共和)に提出。
http://www.nedo.go.jp/  

03/02/24 多孔性シリコン電極のメタノール燃料電池をニア社が初公開(NEDO海外レポート NO.901)

 ニア(Neah)パワーシステムズ社(操業開始3年目)は、多孔性シリコン基盤メタノール燃料電池が従来の炭素電極メタノール燃料電池より高いエネルギー密度を提供できると主張する。リチウムイオン・バッテリーの2〜3倍高いエネルギー密度である。
http://www.nedo.go.jp/  

03/02/24 ブッシュ大統領と環境保護団体が燃料電池計画をめぐって対立(NEDO海外レポート NO.901)

 環境保護につながるとする燃料電池計画だが、水素製造のために石炭や原子力を使用する計画もあるため反対の声が挙がる。
http://www.nedo.go.jp/  

03/02/24 ガソリンスタンドで天然ガスから水素燃料を製造、自動車に供給(NEDO海外レポート NO.901)

 英国のウォーリック大学が、熱交換の新技術やナノ結晶触媒などの技術を組み合わせて、限られたスペースで、コスト効率良く、排出問題もなく水素を製造。
http://www.nedo.go.jp/  

03/02/24 米国プロトン・エナジー・システム社が太陽光発電/燃料電池システムの開発(NEDO海外レポート NO.901)

 海軍が提供する太陽電池アレイの発電電力を使用して水素を製造し、同社のPEM燃料電池システムに供給する実験を行う。
http://www.nedo.go.jp/  

03/02/28 「株式」 テロの警戒水準が1段階引き下げ/海外市場動向(フィスコ)

 ダウ構成銘柄ではオハイオ州での燃料電池プロジェクトを受注したキャタピラー(CAT)が小幅高となった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030228-00000002-fis-biz

03/02/28 小泉首相、ラジオで語る−−「自分の言葉」で国民に説明(毎日中学生新聞)

 ◆燃料電池車 燃料電池車は排(はい)ガスが出ない。一昨年12月、「実用化の第1号車は政府が買う」と言ったら、それから1年で世界初の実用車ができた。普及(ふきゅう)すれば、きれいな空気を取り戻(もど)すことができる。
http://news.kids.yahoo.co.jp/20030228/20030228-00000023-maiju-kids.html

03/03/03 「東海地震の前に浜岡原発動かすな」−−浜岡町で150人参加し集会 /静岡(毎日新聞)

 作家の広瀬隆氏は「これからは原発は経済的に成り立たず、燃料電池の時代だ」と訴えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030303-00000003-mai-l22

03/03/04 ガラス使った燃料電池開発=携帯電話の電源にも−名工大(時事通信)

 ただ、発電量は実用化に必要な量の10分の1にとどまった。野上教授は「実用化されれば、携帯電話の電源として利用できるのではないか」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030304-00000465-jij-soci

03/03/05 シンポジウム「都市の交通と環境」 燃料電池車がデモ走行 北区で10、11日/大阪(毎日新聞)

 燃料電池車は、同会議場1階で両日とも午前10時から午後5時までの間で展示とデモ走行を行うという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030305-00000006-mai-l27

03/03/05  燃料電池でリブレットが動く - 50ccで約5時間、100ccで約10時間利用可能(MYCOM PC WEB)

 東芝はノートパソコンで直接利用できる「ダイレクトメタノール型燃料電池」の開発に成功したと発表した。従来の同性能の燃料電池ユニットよりも1/10の小型化が実現できる「希釈循環システム」が採用されている。この燃料電池は、同社ポータブルPC「リブレット」にて動作可能で、同社によるとノートPCに直結するタイプでは世界初としている。この燃料電池を搭載したリブレットはドイツで開催されるCeBITにて展示される予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030306-00000097-myc-sci

03/03/05 西部ガス、九大と提携−水素・天然ガスの新技術開発−(ガスエネルギー新聞)
九州大学の基礎研究成果と、西部ガスが持つ、市場ニーズを把握し基礎研究を商品化するノウハウという得意分野を合わせて、将来的な新技術・新商品の創造を見込んでいる。
http://www.gas-enenews.co.jp/

03/03/05 〈早わかり世界ガス会議東京大会〉第3回 燃料電池(ガスエネルギー新聞)

 特別ラウンドテーブル『エネルギー革命−燃料電池が21世紀のエネルギー社会(SR−3)』(6月3日10時〜12時・国際会議場)
 家庭用コージェネシステムの運転展示
 燃料電池自動車に試乗(6月3日、4日・屋外展示場)

 水素ステーション見学(6月3日〜6日・東京近郊の水素ステーション設備)
http://www.gas-enenews.co.jp/

03/03/06 NKKと東京精電のインダクター、ダイハツがハイブリッド車に採用(日刊工業新聞)

 NKKと東京精電(東京都杉並区、竜野三千生社長、03・3332・6666)は、ダイハツ工業の燃料電池ハイブリッド軽自動車「ムーヴFCV―K―2」に、燃料電池と2次電池のエネルギー循環に必要な電子部品のインダクターが採用されたことを明らかにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030306-00000023-nkn-ind

03/03/06 燃料電池車で提携=GMとシェル(時事通信)

 GMが車両を提供、シェルが燃料となる水素の補給所を設置し、米ワシントン地区で実証試験を進める。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030306-00000841-jij-bus_all

03/03/06 NEC、CO2排出を2割削減=10年度の環境経営目標(時事通信)

 環境負荷の小さいソフトウエア・サービス事業の比率が売上高の6割まで高まることに加え、(1)資源投入量当たりの売上高の倍増(2)燃料電池など再生可能な資源・エネルギーを10%以上導入―などにより、目標を達成するとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030306-00000686-jij-biz

03/03/07 東芝が「白物家電」事業を分社化へ、業界再編を視野に(読売新聞)

 2005年度までの3年間の研究開発投資(1兆1000億円)の約75%を、システムLSI(大規模集積回路)やデジタルAV(音響映像)機器、燃料電池など重点分野に振り向ける。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030307-00000112-yom-bus_all

03/03/10 <燃料電池車>米GMの公道走行試験を認可 国交省(毎日新聞)

 米ゼネラル・モーターズは10日、液体水素を使う燃料電池車「ハイドロジェン・スリー」の国内公道走行試験の認可を国土交通省から受けたと発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030311-00002008-mai-bus_all

■海外ニュース(2月ー3)
□□□

<輸送>
●トヨタと日野が東京都に燃料電池バスを提供

 東京都は、燃料電池を動力とする公共バスを試走させるために、トヨタと関連会社の日野自動車を選んだ。トヨタと日野はこの夏、加速や燃料効率、その他のバスの運行状態のデータを集めるために、首都の路線で燃料電池バスを提供する。

●ダイハツが路上実証燃料電池自動車の認可を受ける

 ダイハツ自動車は、新しい燃料電池軽自動車「MOVE」が公道で実証走行を行うために、日本の国土交通省から認可を受けた。トヨタ自動車と共同開発したこのMOVE FCV-K-2 は、毎時105キロメートル(約65マイル)の最高速度で、1本の水素タンクでおよそ120キロ(約75マイル)を走る。

<定置型電源>
●GDFがスルザー・ヘキシスの燃料電池をテスト

 スルザー・ヘキシス社は、同社が製造した燃料電池システムの試作品のテストをするために、フランスのパリを本拠とするガズ・デ・フランス天然ガス公社(GDF)との合意書に調印した。この合意のもとでGDFは、パリ郊外の研究開発部門の試験場に初めてのHXS1000システムを設置し、テストする。このHXS1000燃料電池システムは、1kWの発電と2.5kWの熱を作る固体酸化物型燃料電池で、中欧の平均的な家庭が要求する電気と熱を提供することができるだろう。

<燃料・改質器・貯蔵>
●クオンタムが第2世代の水素燃料ニットを出荷

 クオンタム・フュエル・システムズ・テクノロジーズ・ワールドワイド社は、燃料電池自動車の試作を支援するために、主要な自動車のOEM顧客に第2世代の水素燃料供給ユニットを出荷した。
http://www.qtww.com/press_releases/pr_jan_07_2003.shtml

<燃料電池コンポーネント>
●ZSWがハイドロジェニックスの燃料電池試験システムを選択

 ドイツのウルムを本拠とする太陽エネルギーと水素研究センター(ZSW)は、同センターの燃料電池試験計画を拡充するためにハイドロジェニックス社の試験システムを選択した。初期の注文は、顧客の要求に応じて試験装置を開発した100kW級FCATSシリーズHX燃料電池の納品である。
http://www.hydrogenics.com/ir/NewsReleaseDetail-1.asp?RELEASEID=99299

●グラフテックがバラードから燃料電池製品を受注

 グラフテック・インターナショナル社(GTI)は、既存の供給協定による燃料電池製品のために、バラード・パワー・システムズ社から50万ドルの注文を受けた。黒鉛製品を向上したグラフセルは、今後6カ月間で提供され、それはホンダのFCXやフォードのフォーカスFCVのように、ダイムラークライスラーの燃料電池バス「シターロ」とメルセデスベンツの燃料電池自動車「Aクラス」の特徴とされるだろう。

──────────────────────────────────────

■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

 □解除:「まぐまぐ」と「melma!」から直接ご購読の方が解除される場合は、「まぐまぐ」か「melma!」から直接解除の手続きを行ってください。PEM−DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/  
 melma! http://www.melma.com/taikai/
 □連絡先: info@pem-dream.com
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1