燃料電池ワールド (2003/02/05 10:10)

水素チャンネル Home

□燃料電池ワールド
■□□□□□□□□□
■Vol.080 2003/02/05発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
□□□

☆『燃料電池ワールド』の編集を一部変えました。

 燃料電池に関心を持たれる方はまだまだいる! と一念発起して、今週から編集内容を少し変えました。

・従来「お知らせ」コーナーで一括して扱っていた内容を整理しました。

 PEM−DREAM自身に関する外部からの情報や事務的な情報を「手前味噌」コーナーとして紹介します。手前味噌にならない情報も載りますが、大目に見てください。

 PEM−DREAMで扱っているグッズを「燃料電池グッズ」コーナーに独立させました。

 PEM−DREAMが主催・参加するイベントを「PEM−DREAMイベント」コーナーに独立させました。
 
・「イベント」のコーナーは、「燃料電池関連イベント」と名称を変え、他団体が主催するイベント情報をお知らせします。

・「企業のプレスリリース」(今週はありません)は、「燃料電池関連プレスリリース」と名称を変え、出校日時、出校先名、ヘッドライン、リンク先を掲載して、原文はリンクして読んでいただくことになります。

・新たに、国内外のニュースのうちから日本語で報道されたニュースを「ウェブリンク・ニュース」として紹介します。報道日時、ヘッドライン、出典、(必要に応じて)ワンポイントの抜き書き、リンク先で構成し、原文はリンクして読んでいただくことになります。

・「海外ニュース」は今週から再開します。このニュースはPEM−DREAMが翻訳しているもので、リンク先も紹介します。

■手前味噌(新設)
□□□

☆「ウィークリーまぐまぐ」に紹介されました。

 「日経エコロジー」に紹介されたと思ったら、続いて「ウィークリーまぐまぐ[総合版] 」2003/01/29 号の「まぐまぐ特選!おすすめメルマガ」コーナーに紹介されました。編集部の方は「ニュースでよく耳にする燃料電池。いったい、どんな電池?」というコメントをつけてくださいました。

 こうした影響からか、まぐまぐの読者が前号(1月22日付)から1週間で430人増えました。2月3日付の「まぐまぐランキング部数増加」に、部数比較で52位、前回発行時比較で71位を与えられました。もちろん初めて(で最後???)です。

☆「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供(再掲)

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「遊んで作る燃料電池100円実験キット」。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、
info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒105−0004 東京都港区新橋4ー28ー3 新正堂ビル2階
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

■PEM−DREAM EVENT
□□□

☆カナダ燃料電池業界の視察旅行、参加確定の連絡が次々にきました

 会社を1週間休まなくてはならない会社員の方々(ほとんどの参加者がそうです)が、会社の許可を取られて、参加確定のお知らせをくださっています。いまだ待ち状態の方もおられますが、ぎりぎりまで参加者を増やしたいと考えております。これからという方もお早めに、まず案内の申し込みをお願いします。目標は20名です。参加ご希望の方はお早めにメール(→info@pem-dream.com)で案内書の郵送先をお知らせください。主催旅行代理店である日本通運株式会社から、旅行条件などのパンフレットを,PEM−DREAMから「カナダ燃料電池産業」の資料をお送りします。

 宿泊先のデルタピナクルホテルは、バンクーバーのダウンタウンに出来た新しいホテルです。歩いて1分のところに日本領事館やアメリカ領事館がある街の中心地にあります。行かれた方の情報では、「先日、部屋の中を見せてもらいましたが、どの部屋からも景色がきれいで夜景は感動的ではないでしょうか。プールやジャグジー、フィットネスの施設も充実していました。ロビーのカフェもカッコよかったです。旅行誌に載ってないのは新しすぎるからだと思います。いいホテルだと思いますよ」だそうです。

○日程 2003年3月4日(月)〜8日(金)このうち、3日間を視察にあてます。
○人数 20名以内
○費用 23万円
○宿泊 1人1室(デルタピクナルホテル)
○航空会社 AC(エア・カナダ)
○通訳 現地のAグレードの通訳をつけます。
○主催旅行代理店 日本通運株式会社
○訪問先(現在、詳細を打ち合わせていますが、変更があるかもしれません)
・バラード・パワー・システムズ社:PEM型燃料電池のトップリーダー企業。社内視察は昨年から禁止されているが、本社と工場の外観を見学。
・パワーテック・ラボ社:BC州水力発電公社の高圧ガスシステム研究機関として、電力と天然ガス、水素の研究開発を行っている。
・メタネックス社:世界最大のメタノール生産企業。ダイレクト・メタノール燃料電池を始め、メタノール改質型燃料電池自動車をサポートしている。
・グリーンライト・パワー・システムズ社:燃料電池試験装置製造会社として、バラードの初期の頃から関わっている。今年4月、東陽テクニカと契約している。
・マグパワー・システムズ社:水素を使わない「マグネシウム/空気燃料電池」の開発を行っているベンチャー。2003年に最初の商品を出す予定である。
・ジュエネラル・ハイドロジェン社:バラード社の創立者であるバラード博士が設立し、燃料電池の技術開発と投資を行っている。バラード博士との面会を調整中。

■燃料電池グッズ
□□□

☆グッズ第3弾 『水素経済革命』(山本寛著、新泉社)〔再掲)

 昨年9月の燃料電池市民講座で「燃料電池と水素エネルギー」のお話をしていただいた山本寛氏が、標題の新しい著作を出版されました。世界はなぜ「水素経済」を目指し始めたのか、現在その状況はどうなっているのか、日本にとってどういう意味があるのか等々、最新の情報に基づいて全体像が分かりやすく書かれています。

 定価1400円(税、送料別)のところ、NPO特別価格として税、送料込みで1500円(PEM−DREAM会員は1割引))で提供します。ご注文はメールinfo@pem-dream.com で、郵送先と冊数をお書きの上お申し込みください。

☆「燃料電池+ミニカー」組み立てセットの普及が加速〔再掲)

 資源エネルギー庁がエネルギー教育用教材キットに取り上げてから、この注文が増えました。基本部品の3セルPEM型燃料電池と水素ガス缶、LEDに、スケルトンのミニカーがセットです。

 自分で組み立てた燃料電池をミニカーにセットして、水素を供給して走らせることができます。直線で20メートルくらい走ります。燃料電池単独でも使えます。楽しみをプラスした燃料電池セットは、NPO特別価格15000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引))です。
 ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ。また、写真は
http://www.pem-dream.com/kit.html でご覧ください。
※激走―そして激突!? 燃料電池ミニカーの23秒ビデオ 鳥取県の信原一郎さんが、ミニカーの激走ぶりをビデオで撮影してくださいました。チョロQのようなユーモラスな走りっ振りに大笑い。どうぞ、ご覧ください。(データが少し重いです)
http://www.pem-dream.com/move.html

☆「ソーラー+燃料電池」学習キットも高校を中心に広がる〔再掲)

 太陽光発電、水素の製造、燃料電池について、中学から高校生程度の物理と化学の基礎知識を学びながら実験を進めるこのキットは、高校の先生からの問い合わせが増えています。特に関心を持たれているのが、再生可能な循環型エネルギーの仕組みが分かりやすいことで、環境教育のテーマになっているようです。

 株式会社のもとが Thames&Kosmos から輸入している燃料電池学習キットは、100頁の英文テキストと和訳テキストで、30種類の実験のやり方とテーマの内容について詳しく解説しています。販売価格24000円(税、送料別)のところ、NPO特別価格23000円(税、送料込み。PEM−DREAM会員は1割引)で提供します。
 ご注文はメール info@pem-dream.com でどうぞ。また、写真は
http://www.pem-dream.com/kit02.html でご覧ください。

■燃料電池関連イベント
□□□

☆第2回国際自動車用代替燃料フォーラムに参加されませんか。(再掲)

 エナジーエクスチェンジが主催する第2回国際自動車用代替燃料フォーラムと第1回代替固定電源ワークショップがそれぞれの分野で最も経験豊富なパイオニアを発表者、パネリストに迎えて開催されます。

 2002年の第1回はシュツットガルトで開催され、自動車用に焦点を絞った2日間のセッションとエクセルシス(ダイムラークライスラーの燃料電池自動車「Necar」の開発会社)の研究所見学と燃料電池バスの試乗が行われました。

 参加者には、EUのエネルギー政策担当者、自動車会社、石油会社のトップなど、代替エネルギーの将来展開の鍵を握るキーパーソンが多く、ネットワーキングにも非常に有用な国際会議でした。

 2003年はミュンヘンで2月17日から3日間開催され、固定電源分野のセッションも加わって昨年より充実した内容となっています。又、ミュンヘン国際空港での燃料電池バス試乗と水素ステーション見学も含まれています。

 発表者には、フォードモーター、フォルクスワーゲン、ボルボ、バラード・パワー・システム、アイスランド大学、アイスランド新エネルギー会社、リンデ、エクソン・モービル、シェル・インターナショナル、クイックパワー、グリーンエナジー、ミレニアム・セル、ヴァイラントなどが予定されています。

 ご興味を持たれた方は下記で詳細をご確認下さい。
http://www.theenergyexchange.co.uk

Claire Pallen - Conference Director - c.pallen@theenergyexchange.co.ukCharlotte Hodson - Marketing Manager - c.hodson@theenergyexchange.co.ukTel: 00 44 (0)1242 529 090 / Fax: 00 44 (0)1242 529 060

文書作成者:難波多加志((株)アイシーティー)

原文 <wra@theenergyexchange.co.uk>.
----------Original Message Received----------
* * Updated conference programme with new speakers attached * *

The Energy Exchange's Global Alternative Fuels Forum for AutomotiveApplications and their first Alternative Power Sources for StationaryApplications Workshop is set to unite a speaker panel of the mostexperienced pioneers of the alternative fuels automotive and powerindustries with an international senior level audience.

SPEAKERS INCLUDE:

* FORD MOTOR COMPANY * VOLKSWAGEN * VOLVO CAR CORPORATION * BALLARD POWERSYSTEMS *
* UNIVERSITY OF ICELAND AND ICELANDIC NEW ENERGY COMPANY * LINDE *EXXONMOBIL *
* SHELL INTERNATIONAL PETROLEUM * KWIKPOWER * GREENERGY * MILLENNIUM CELL *VAILLANT *

EVENT SPONSORED BY: KWIKPOWER

For further information please contact:

Claire Pallen - Conference Director - c.pallen@theenergyexchange.co.ukCharlotte Hodson - Marketing Manager - c.hodson@theenergyexchange.co.ukTel: 00 44 (0)1242 529 090 / Fax: 00 44 (0)1242 529 060

→お問い合わせは、info@pem-drea.m.com へ。

■PEM−DREAM NEWS
□□□

☆燃料電池車と排出水分(その3)

 このところ続けて表題のことを取り上げている。いろいろな理解や考えで、読者の方が情報をくださるおかげです。こうした意見交換を通じて、燃料電池の理解が深まり、世論として形成されていくのだと思います。
今週も、ブラックアイスについて、読者の方から詳細な情報をいただきましたので、以下に掲載します。

 「ここ数年、私は北海道で燃料電池に関わる仕事をしております。このところ燃料電池ワールドで議論されている燃料電池から発生する水の件も面白く拝見させていただきました。

 ブラックアイスは、北海道ではブラックアイスバーンと呼ばれており、冬期にしばしば起こる現象です。ただ、前号である読者の方から寄せられた北米でのブラックアイスに関する記述には疑問が残りますのでお手紙した次第です。その他、燃料電池から生成される水の量についても計算してみました。

1. 燃料電池から発生する水の量について

 エネルギー効率を考慮した上で、反応によって発生する水について反応式より試算してみました。計算内容は省略しますが、同一エネルギーを得ることで発生する水の量は、確かにガソリンよりも水素の方が多いのですが、その量はガソリンのせいぜい2倍弱という結果を得ております。

 このことは、現状のガソリン車が排出する水分が社会的に大きな問題になっていない限り、車の全てが燃料電池車に置き換えられたとしてもそれほど極端に状況が変わらないことを示唆しているのではないでしょうか。もちろん、燃料電池の排気温度が既存のガソリン車に比べて低いことや、燃料電池を加湿するのに必要な水の影響も考慮すると一概には結論出来ませんが。

2.ブラックアイスについて

 ブラックアイスの発生原因についてはかなり誤解があるようです。これは決して排気ガスで発生するものではありません。リンクされていたウエブサイトにも排気ガスによってブラックアイスが起こるという記述はありませんでした。

 ブラックアイスは真冬日が続くような厳寒期には発生せず、初冬と春先に頻発します。ブラックアイス発生のメカニズムとしては、路面に薄くしみ込んでいる水がそのまま凍結することによって発生します。このため、まず路面上に氷ではなく水としてH2Oが存在することが前提となります。日中に雨が降ったり路面を雪解け水が流れた後、夜に気温が氷点下に下がってその水が凍結するとブラックアイスになります。余談ですが、ブラックアイスは一見ドライな路面に見えるのですが、中途半端に摩擦係数が低いのです。このため、普通に運転していると気づかないことも多いのですが、コーナリングのスピードが速かったり、パニックブレーキを踏んだりすると、車が予期せぬ挙動を示すため事故に結びつきやすいのです。

 水分を含んだ排気ガスは高温ですので、大気中に放出されると上昇して拡散してしまい、路面上に水として残ることはあり得ません。エンジンの暖気が不十分な場合にはマフラーからぽたぽた水が垂れることもありますが、これは例外と考えるべきでしょう。カナダのバンクーバーを走っていた燃料電池バスの写真を貼付しますが、私が先に述べたことがご理解いただけると思います。

 仮にブラックアイスが排気ガスで発生すると考えると、交通量の多い道路では発生しやすく、自動車がほとんど走らない田舎道では発生しないことになりますが、北海道においてはそのような現象は聞いたことがありません。

3.北米の道路事情

 最後に北米の道路事情についてですが、寒冷地でもスタッドレスタイヤを履かず、オールシーズンタイヤを通年装着するケースがほとんでしょうから、もともと北海道よりはアイスバーンに対して弱いのです。反面、道路には氷を溶かすための塩(塩化カルシウムもしくは塩化ナトリウム)を大量に撒きますので、一般に道路管理の点では北海道よりも事情は良いはずです(最近は北海道でも道路に塩を撒くところが多くなってきましたが)。

 ただし、雨が降った翌日に道路が凍結してしまったり、それに対する道路管理が行き届かないような日には、無防備なオールシーズンタイヤが事故を誘発している、そう言う状況ではないでしょうか。」

■WEBLINK NEWS(新設)
□□□

03/01/15 国交省、ダイハツの燃料電池車に大臣認定=軽自動車で初(ロイター)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030115-00000726-reu-bus_all

03/01/23 家庭用燃料電池、市長公舎に設置 実用実験の一環で耐久性を調査 /神奈川(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030123-00000001-mai-l14

03/01/27 <もんじゅ訴訟>「原子力必要か考える必要」 奥田経団連会長(毎日新聞)

 奥田会長は「原子力だけでなく石炭、石油、ガスもある。燃料電池もどれだけ進歩するかわからない。原子力だけが国のエネルギーの中心をなすべきか、将来の変化を読んでやっていくべきだ。今回の判決は考えるきっかけになる」と政府に政策見直しの必要性を訴えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030128-00000052-mai-bus_all

03/01/27 NY市営バスの排気汚染実態、レーザー測定で新事実(NEDO海外レポート NO.899)

 この研究で、煤煙酸化物除去装置という公害防止装置の付いたディーゼルバスと装置のないディーゼルバス、新しい圧縮天然ガス(CNG)バス、ディーゼル/電気ハイブリッドバスの試験を行った。バスのテストは通常の運行中に行われた。テストの結果、各形式のバスがそれぞれ異なった公害問題を引き起こしていることがわかった。
http://www.nedo.go.jp/

03/01/27 MITが中国でエネルギー効率の良い住宅に取り組む(NEDO海外レポート NO.899)

 例えば彼らは、エネルギー効率の良い低層ビル群は、エネルギー消費型の高層ビル群と同じ生活条件を提供できることを実証した。低層ビルは、冬は太陽熱を、夏は吹き渡る風を捕らえるように方角を定めて建てられている。低層ビル群にはまた、居住者のすぐ近くに屋外の公共のグリーンスペースが設けてある。
http://www.nedo.go.jp/

03/01/27 金属はより多くの水素を貯蔵する(NEDO海外レポート NO.899)

 一般に吸蔵合金の水素吸収率は2〜4%にすぎないが、国立シンガポール大学で、窒素リチウムの重量あたら水素貯蔵量11.4%を達成した。
http://www.nedo.go.jp/

03/01/29 坂上取締役ら副社長就任へ 三井ハイテック(西日本新聞)

 同日付で組織改正も実施し、ハイブリッドカー、燃料電池車など向けの高性能モーターコア(軸)の生産拡大を図るため、同モーターコアを担当している金型事業本部MC事業部を拡充し電機事業本部を新設する。三井康誠上席執行役員は常務執行役員に就く。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030129-00000016-nnp-kyu

03/01/30 <住友商事>移動式“水素スタンド”販売へ 燃料電池車向けに(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030131-00002025-mai-bus_all

03/01/30  都市ガス利用の燃料電池=04年に実用化へ−荏原バラード(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030130-00000009-jij-biz

03/01/30 荏原バラード、家庭用燃料電池の1kw級準商用機を開発(日刊工業新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030131-00000007-nkn-ind

03/01/30 「株式」押し目買い意欲強く切り返す(訂正)/海外市場動向(フィスコ)

 一般教書演説でブッシュ大統領が水素燃料自動車の開発に12億ドル拠出すると発表したことからプラグパワー(PLUG)など燃料電池関連が物色されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030130-00000007-fis-biz
※英文→http://www.eyeforfuelcells.com/ReportDisplay.asp?ReportID=1869

03/02/02  耐熱タイル損傷が有力な原因=打ち上げ時の断熱材落下で−毛利さん

 毛利さんは、零下約250度の液体水素が詰まったタンクには「断熱材があっても分厚い氷が付く。打ち上げの振動で氷が付いた破片が落ちると、左翼まで50メートルぐらいあるので、かなりショックが大きい」と指摘。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030202-00000395-jij-soci

■海外NEWS(1月前半)
□□□

<輸送>
●日産が新型燃料電池自動車を発表

 日産は東京で、UTCフュエルセルズ社の75kW級燃料電池を使った「X-TRAIL 」燃料電池自動車を発表した。この車は、燃料電池自動車のための燃料電池および燃料電池コンポーネントを開発するために、日産とUTCフュエルセルズ社の協定の下で生産された最初の車である。日産は日本で、圧縮水素を燃料としたこの車で公道試験を始める。
http://www.utcfuelcells.com/news/archive/121002.shtml

●ダイムラークライスラーが来年、日本で燃料電池車の試験

 ダイムラークライスラー社は来年、日本の公道で、8台の水素燃料電池自動車のフィールドテストを計画している。テストに用いられる燃料電池車は、メルセデス・ベンツの超小型車「Aクラス」をベースにしたもので、最高速度はおよそ140km/h(約87マイル)である。この車は、1.8kgに圧縮した水素貯蔵タンクを補充する必要なしに、150km(約93マイル)走ることができる。
※来年というのは2003年のことです。

●GMが東京でフェディックスと燃料電池自動車プロジェクト

 ゼネラル・モーターズとフェディックス株式会社は来年、東京で共同事業を行うことを計画している。それは、小包宅配サービスのために燃料電池自動車を使う計画である。1年間のプロジェクトで使われる燃料電池車は、オペルの「Zafira」小型バンになる。
※来年というのは2003年のことです。

●ハイドロジェネシスはパワー・モジュール試作車にジョン・ディアを選ぶ

 ハイドロジェネシス株式会社は、ジョン・ディア社に新しい燃料電池パワー・モジュール(HyPMLP2)を出荷した。この第3世代の HyPM パワー・モジュールは、燃料電池で動く商用車の技術試験の一部として使われる。
http://www.hydrogenics.com/ir/NewsReleaseDetail-1.asp?RELEASEID=97360
※ジョン・ディア社 アメリカにある世界最大級の農機・建機メーカー

●MARADの船舶燃料電池プロジェクト報告

 米国運輸省海事局(MARAD)は、船舶の動力負荷シュミレートのために燃料電池システムの反応をテストすることで、SurePower 株式会社との共同研究について合意した。このテストでは、燃料電池システムが、300%の過負荷テストを例外として、回転、交流および直流の発電機のすべての規定に合うことを実証した。MARADはさらに、サンフランシスコ湾岸海上運輸公社がトレジャー・アイランドに供給する予定の、燃料電池を動力源とするフェリーを積極的に開発していると報告している。フェリー設計プロジェクトは、早ければ2003年中頃に完成する予定であり、それまで建造のための資金調達が続けられるだろう。
http://marad.dot.gov/nmrec/energy%20&%20emissions/images/Newsletter%20Fall%202002.pdf

<定置型電源>
●丸紅が日金工のプラントにダイレクト燃料電池を設置

 フュエルセル・エナジー社のアジアのパートナーである丸紅株式会社は、日本金属工業株式会社相模原事業所に250kW級ダイレクト燃料電池(DFC)の設置を計画している。同事業所には各種ステンレス鋼の生産設備がある。DFCコジェネレーション・ユニットはプラントに電気と蒸気を供給する。
http://biz.yahoo.com/prnews/021216/nym085_1.html

●FDEPとFPLは1年間の燃料電池テストで連携

 フロリダ環境保護局(FDEP)は、燃料電池技術を研究する1年間の実証プロジェクトを始めるために、フロリダ電力会社(FPL)と連携した。この研究プログラムでFDEPは、ヒュー・テーラー・バーチ州立公園に5kWの天然ガスを使う燃料電池を設置しており、FPLの配電網に電気を供給することになる。
http://www.dep.state.fl.us/secretary/comm/2002/02_1212fpl.htm

<ポータブル・バックアップ電源>
●コールマンが AirGen 燃料電池発電機を発表

 コールマン・パワーメイト社は、ポータブル動力源として、あるいは緊急時バックアップ電源として作動する新しい燃料電池発電ユニットを発表した。この新しいAirGen 燃料電池発電機は、バラード・パワー・システムズ社によって製造されたNexa パワー・モジュールを使用しており、1kWを出力できる。
http://www.airgen.com/

<燃料・改質器・貯蔵>
●スチュアート・エナジーが共同開発したPEMベースの水素燃料プロトタイプを発表

 スチュアート・エナジー・システムズ社とハミルトン・サンドストランド・スペース・システムズ・インターナショナル社は、フロリダの電力輸送産業会議で共同開発した水素燃料システムを発表した。このシステムは、自動車に燃料と発電用に供給する純水素を生産するために水と電気を使う。そして、NASAによって国際宇宙ステーションで酸素生成のために利用されるだろう。
http://www.stuartenergy.com/news/press_releases/press_dec11.html

●メタネックスがライオンデルと供給契約

 メタネックス株式会社は、ライオンデル・ケミカル社と独占契約を結んだ。これによってメタネックス社は、北アメリカとヨーロッパでライオンデル社にメタノール供給原料を供給することになる。この供給契約は1月に始まる予定で、時間とともに段階的に計画されていくだろう。メタネックス社は1000万ドルで、ライオンデル社が2004年に始める北米でのメタノール顧客契約を獲得し、テキサス州Channelview にあるライオンデル社の年間75万トンのメタノール設備に一定の生産権を確保する。
http://www.methanex.com/investorcentre/news2002.htm#dec16

<燃料電池コンポーネント>
●AMIがSOFCテストスタンドを15基建設

 Advanced Measurements (AMI)は、米国西部の燃料電池開発会社のために15基の固体酸化物型燃料電池(SOFC)テストスタンドを建設する契約を与えられた。SOFCテストスタンドは、遅くとも今年と2003年第1・四半期の2回の出荷で顧客に届けられる。
http://64.69.77.104/generic_frames.asp?content_page=news.htm

<報告・市場調査>
●新しいDGの研究

 ジャクソン・アソシエーツ社は、「ロングアイランド電力危機を緩和するための分散型電源戦略の適応」をリリースした。それは、ニューヨーク州ロングアイランドで必要な電力を助けるために、燃料電池、マイクロガスタービンやエンジンなどの分散型電源(DG)の能力を調査している。この研究によれば、これからの9年間で分散型電源技術がその場所か、近くの消費者の場所に置かれれば、ロングアイランド電力公社(LAPA)によって期待された1000メガワットの能力不足の63%と同じくらいが相殺されるかもしれない。
http://www.maisy.com/wpdglipa.htm

──────────────────────────────────────

■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

 □解除:「まぐまぐ」と「melma!」から直接ご購読の方が解除される場合は、「まぐまぐ」か「melma!」から直接解除の手続きを行ってください。PEM−DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/  
 melma! http://www.melma.com/taikai/
 □連絡先: info@pem-dream.com
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1