燃料電池ワールド (2002/08/28 13:50)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.060 2002/08/28発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

☆訂正

 8月のメルマガで、通算発行ナンバーの間違いがありました。お詫びして以下のように訂正いたします。
・8月6日号  Vol.58
・8月21日号 Vol.59

■お知らせ
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◇「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と材料提供

 日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「手作りキット」を、「遊んで作る燃料電池100円実験キット」と名前を変更しました。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料をメールで無料で差し上げています。ご希望の方は、info@pem-dream.com までお申し込み下さい。

 また、すでに資料を請求された方から、材料として使うLEDと電線が入手しにくいので対応できないかとの相談がありました。そこで、私たちが常備している中から、希望する方に提供することにしました。

 内容は、LED3個と電線20cmくらいを2本です。ご希望の方は、切手200円分(郵送料含む)を事務局までお送り下さい。折り返し郵送します。
・宛先 〒105−0004 東京都港区新橋4ー28ー3 新正堂ビル2階
    燃料電池NPO法人PEM−DREAM

◇トヨタ環境報告書の燃料電池車開発ストーリー

 2002年版「トヨタ自動車株式会社環境報告書」が7月、発表されました。2001年度の同社の活動を対象としてまとめられていますが、燃料電池車について前年と比べると、開発・設計分野の方針に「燃料電池ハイブリッド車の開発」としてはっきり打ち出されてきました。

 その開発ストーリーが、同書のスペシャル・ストーリーとして4ページにまとめて掲載されています。タイトルは「環境の世紀を失踪するFCHV その追求に技術者のロマンを賭けて」。トヨタの今を概観するには手頃な読み物です。トヨタのHPからダウンロードして読めますので、関心のある方はどうぞ。
http://www.toyota.co.jp/envrep02

◇9月8日(日)夜11時から、テレビ朝日に燃料電池登場

 テレビ朝日の地球環境ドキュメンタリー番組「素敵な宇宙船地球号」に、燃料電池が登場します。この番組は現在、「温暖化と向き合う」というテーマで毎週日曜日に5回シリーズで放映されています。その最終回が「未来への挑戦」です。ここで燃料電池が取り上げられます。きっと最新の映像が紹介されるでしょう。

■イベント紹介
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◇9月の燃料電池市民講座
「燃料電池と水素エネルギー」 ゲスト=山本 寛氏(技術ジャーナリスト)

 「さようならエンジン 燃料電池こんにちは」「さようなら原発 水素エネルギーこんにちは」(ともに東洋経済新報社刊)の著者でいらっしゃいます山本寛氏が今回のゲストです。山本氏は上記の著書の中で、燃料電池について分かりやすく書かれています。また、この秋には「水素経済革命」を上梓される予定です。最新の情報も加えた面白いお話が聞けると思います。できれば本をお読みの上、ご参加下さい。常温核融合も飛び出すかもしれません。

○日 時 9月21日(土)午後2時から
○場 所 岩谷産業株式会社本社会議室(新橋駅から徒歩10分くらい。地図をお送りします)
○参加費 会員は無料。非会員は2000円。
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「9月の燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
  メール info@pem-dream.com  FAX 03-5408-3252

◇燃料電池開発情報センター(FCDIC)第16回講習会
「注目を集める定置型PEFC」

○日 時 9月25日(水)10:00〜16:00
○会 場 アルカディア市ヶ谷(私学会館)
    〒102-0073 東京都千代田区九段北4-2-25
    TEL 03-3261-9921
○プログラムおよび講演内容
1.250kWPEFCコージェネレーションシステムのフィールドテスト

   日本電信電話(株)NTT通信エネルギー研究所燃料電池プロジェクト
   主任研究員      工藤 一樹氏
2.家庭用1kW級PEFCシステムの開発
   東芝インターナショナルフュエルセルズ(株)機器開発部
   主務         宮原 秀夫氏
3.家庭用小型PEFCコージェネレーションシステムの開発
   松下電器産業(株)くらし環境開発センターFC事業開発室
   グループマネージャー 山本 義明氏
4.PEFC利用小型発電システムの開発
   松下電工(株)FCGプロジェクト事業化推進グループ
   課 長        安達 淳治氏
5.NEDOーJAGプログラムにおけるHパワー社製HPAC
   三井物産(株)通信機械・電線部
              河井 太志氏
※都合により、演題・講師および講演順序等が変更されることもあり得ます。
○定 員 160名(定員になり次第締切)
○参加費(テキスト代含む)
  FCDIC会員、大学、公共団体等 12000円
  非会員 24000円  学生 6000円
○申込方法 燃料電池開発情報センターのホームページで確認の上、手続きに従ってお申し込み下さい。
        http://www.fcdic.com/ja/yokoku.html
○お問い合わせ 
  燃料電池開発情報センター事務局(担当:天池・宮原)
   TEL:03-3296-0935
   FAX:03-3296-0936

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○燃料電池市民講座 http://www.pem-dream.com/citizen.html

○EVENT INFORMATION http://www.pem-dream.com/event.html

○燃料電池マイ・レポート http://pem-dream.com/report.html

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■世界のニュース〈8月)
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<輸送>
●ハイドロジェニックが燃料電池とテストシステムを受注

 ハイドロジェニックス・コーポレーションは、アエロバイロンメント株式会社に燃料電池のモジュールと技術的サポート、テストサービスのための注文を受けた。この燃料電池は、高地で無人で太陽電池で動くヘリオス・エアクラフトに取り付けるため、年内にも配送される。アエロバイロンメント社は連続的長距離飛行を可能にするべく、耐空燃料電池パワーシステムの一部分としてこの燃料電池モジュールを使用する。ハイドロジェニックスのテストシステムは、ヨーロッパの主要自動車メーカーによって需要が増している燃料電池の利用者拡大に向け選出された。初年度の状況は、燃料電池とその改良向けテストシステムを合わせて100万ドル相当の注文を受けている。

<定置型電源>
●ミレニアム・セルとアペリオンが締結

 ミレニアム・セル社とアペリオン・エナジー・システムズは、アペリオンが製造・販売している燃料電池システムにミレニアム・セルの Hydrogen on Demand? 燃料電池技術を取り入れるための正式な開発契約を交わしたと発表した。この2カ年契約によってアペリオンは、Hydrogen onDemand? の開発を行う。今後は、遠距離通信とバックアップ用アプリケーション機器向けの大量生産可能なナトリウム・ボロハイドライド・ベースの燃料供給システムのプロトタイプを設計し、組み立て後テストする予定だ。このシステムは、アペリオン・パートナー燃料電池製品に採用後、実地展開され、アペリオンの顧客の評価を受けるだろう。

●GMがバックアップ用電源システムを販売

 ゼネラル・モーターズは来年末までに、バックアップ用定置型燃料電池のプロトタイプを製造し、2004年には販売開始したいとしている。病院や携帯電話ネットワーク、クレジットカードセンターのような、絶え間のない電力需要を持ち、キロワット時で莫大な費用を支払う会社を販売対象としてる。GMは10年以内をめどに、このアプリケーションで自社の燃料電池を改良し、ひいては燃料電池自動車の研究につなげたいと考えている。

●バラード・ジェネレーション・システムが大阪ガス・荏原との契約に参加

 バラード・ジェネレーション・システムズ社(BGS)は、日本の住宅市場に参入することを目的に、1kW級固体高分子(PEM)型燃料電池コジェネシステムを開発するため、大阪ガス・荏原バラード・荏原製作所との2カ年契約に調印した。BGSによるとこのシステムは、大阪ガスの燃料改質技術を使ったバラード製燃料電池と荏原バラードのシステムから成る。また、BGSと荏原バラードは、10kWまでのPEM型燃料電池システム向けに大阪ガスの燃料改質技術を世界規模で利用する事に関してライセンス契約を交わした。

<携帯電源>
●ポリフュエルが1500万ドルの資金を獲得

 ポリフュエル株式会社は、携帯機器用のダイレクト・メタノール燃料電池のために第2ラウンドの資金調達として1560万ドルを獲得した。バンクーバーに拠点を置くベンチャーズ・ウエスト主催の資金拠出ラウンドには、クリサリックス・エナジーLP、インテル・キャピタル、メイフィールド、テクノロジー・パートナーズも参加している。ポリフュエルの技術は、次世代型のノート型パソコン、ワイヤレス電話、PDAの連続使用時間を飛躍的に向上することができるようデザインされている。

<燃料・改質器・貯蔵>
●NOAAがプロトンから水素発生装置を購入

 プロトン・エナジー・システムズは、米国海洋大気庁からおよそ60万5000ドル相当の10基の HOGENィ 20水素発生装置の注文を受けた。初回注文分の3基の支払い
額17万7000ドルには、保管タンク、スペア・パーツ・キット、設置、調整費用も含まれている。

●クアンタムが保管システムを配送

 クアンタム・テクノロジーズ・ワールドワイド株式会社は、南部沿岸管区大気質管理局のために開発中の風力発電型水素供給ステーションの水素燃料貯蔵システムを供給する契約権を獲得した。この計画の最終目標は、カリフォルニア・フュエルセル・パートナーシップとサンライン・トランジット・エージェンシーの燃料電池自動車に風力発電によって水素を供給することである。この水素供給機器は風力エネルギーを動力とする最初の機器となる。

●ハワイが燃料電池プロジェクト支援金を受け取る

 ハワイ州企業経済開発観光局 (DBEDT)は、ハワイ州が米国エネルギー省(DOE)からエネルギー機器5基と再生可能エネルギー計画用に、合計で45万ドルを支援金として受け取ったと発表した。この資金は、省エネと、ハワイ州のエネルギー安全保障の強化と、新しい発電所の必要性を減らすことを視野に入れている。ハワイ島・キアホレのハワイ自然エネルギー研究機構(NELHA)は、燃料電池用の水素生産システムを作るために15万ドルを受け取る。

●ダイネテックが12500psiガスボンベテストに成功

 ダイネテックは世界で初めて、12500psi(825バール)軽量水素ガスボンベのテストに成功した。これは、透過性ゼロのアルミニウムライナーを高強度カーボンファイバーでくるんだ設計になっている。この12500psiガスボンベは、燃料ステーションでの水素貯蔵用に開発され、次世代型燃料電池自動車(FCV)への短時間での燃料充填が可能となる。これらの自動車は、10000psi(700バール)に圧縮、貯蔵された水素を搭載する予定だ。

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■燃料電池ワールド
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 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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