燃料電池ワールド (2002/08/21 13:30)
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□燃料電池ワールド
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■Vol.058 2002/08/21発行
◆燃料電池ＮＰＯ法人ＰＥＭ−ＤＲＥＡＭ
■お知らせ
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☆「遊んで作る燃料電池１００円実験キット」
日本中、どこでも誰でも、手軽に、安全に、安上がりに燃料電池の原理を実験できる「手作りキット」を、「遊んで作る燃料電池１００円実験キット」と名前を変更しました。このキットの材料と製作ストーリーを書いた資料を無料で差し上げています。ご希望の方は、info@pem-dream.com までお申し込み下さい。
■ＰＥＭ−ＤＲＥＡＭ ＮＥＷＳ
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◇ＰＥＭ−ＤＲＥＡＭ版「真夏の夜の夢」
えーい、くそ暑いなー。くそっ、くそっ、くそっ、３回言っても、まだ暑い。なにしろ、俺んとこの事務所は、真東に向いてんだから、毎朝６時前からお天とさんが、たっぷりと太陽エネルギーってやつを注いでくれるんだ。３時間も貰ってごらんよ。事務所に着いたときには、ムーッとして、外より暑くなってんだ。
なにしろ、ＯＡ機器とかいうもんが、ゴロゴロしてるんだから、そいつらが夜中発熱しやがって、こんで２度ぐらい高くなってんじゃねーの？ この間もまた俺のＭＡＣがいかれちまって、もう慣れっこだけどよ、メールもネットもつながんねえんでやんの。それもよ、前の日まではどーってことなかったんだぜ。しかも、俺の奇怪だけだ。あっ、いけね、字を間違えちまった。なにしろ暑いかんね。
そうなりゃ、配線か機械そのものが原因だと思うだろ。必死こいて調べたよ。だけど、俺のスキルじゃ手に負えなかったんだ。しょうがねーからＷＩＮにアドレス移してよ、メルマガを出したっけ。５時間かかったぜ。だけど、こんだけいじめられりゃぁ、さばさばしたもんだ。悟りの境地ってやつかな？ そのうち突然なおるだろうって、高ーくくっていたら、ほんとになおっちまったんだ。
何が原因だったと思う？ ＡＤＳＬよ。そのモデムってやつを、窓際の机に置いていたんだがね、そいつがとても熱くなってんのよ。なにしろつけっぱなしだからね。そんで、ふっと考えたんだ。「こいつも熱くてかわいそうだよな。場所を変えてやっか」ってね。窓際から１メートルぐらい引っ込めて、壁に取り付けたんだな。壁なら熱を吸い込んでくれるんじゃないかなって思ったんだ。単純だね。そしたらよ、ＭＡＣの野郎、すっごく調子よくなりやがって、メールが１０日間分、ドカドカ入ってきやがんの。ＡＤＳＬって、やわな野郎だぜ。
そーいえば、この間、燃料電池自動車ってもんが発売されるって言ってたな。年内に。俺は考えたんだ。水素ボンベってもんを積んでいたら、あちこち走れないんだろう、まだ。高圧ガスなんとか法ってやつのせーで、走っちゃいけねーとこがたくさんあるっていうじゃねえか。そんなのに売って、どーすんだろーね。小泉首相が欲しがってたっていうから、首相官邸と国会の間をうろちょろ走るんじゃねーの？ そんじゃ、燃料電池が泣くってもんだ。
規制緩和の法改正を準備してるって聞いたけど、法律ってもんは国会で決めるんだろう？ 間に合うんかね？ また、秘書がどーのこーのってなっちゃって、先送り。そんじゃ、一生懸命準備してきたみんなが泣くわな。なにしろ、世界で始めてって勲章を日本が取ろーって寸法だ。歴史の年表に残るって言われてるんのに、秘書がどーのこーのでうまくいかなかったってんじゃ、世界の恥さらしじゃねーのかよ。
だって考えてごらんよ。トヨタとホンダが言ってるんのは、日米で売るってことだぜ。アメリカがどーなってんだか、難しいこたーよくわかんねーけど、日本よりゃ走れるんじゃねーの？ 何しろ規制緩和は進んでいるって聞いたぜ。新聞は何にも教えてくんねーから、突っ込まれると困るんだけどよ。あっ、新聞のせーにしちゃいけねーな。とにかく、第１号は日本で売って欲しいもんだ。だって、日本の会社が作ったんだからな。俺もかなり民族主義になってきたな。俺の頭にそんな言葉があったなんて、考えもしなかったぜ。なにしろ暑いかんな。
そーいえば、か。また使っちまったな。文章下手だかんね、俺。まっ、いいか。減るわけじゃないから。ところで、トヨタとホンダ、どっちが先だと思う？ わからねえっ？ そりゃそーだ。だから面白ーんじゃねーか。俺はまた考えたね。トヨタとホンダの発表をよーく考えてごらんよ。ホンダはアメリカの販売認定をもらってから発表したんだぜ。トヨタはホンダより先だったけど、そーいうもんはまだもらっていないんだ。ただ、売るって言っただけよ。お互い競争してるっていうのはわかってんだから、if、トヨタはホンダの販売認定を知って、そんで先に発表したんじゃねーの？
実力はあんだからよ。
推理ドラマの見過ぎだって？ そーかな。暑気払いのネタぐらいにゃいいんじゃないの？ そんでよ、こーいうのはどうだ？ トヨタとホンダは同時発売したってのは。だってよ、官庁に売るって言ってんだぜ。国がよ、どっちかから買ったんじゃー、後が残るぜ。なにしろ１回こっきりの出来事だ。そりゃー配慮ってもんが大事だろう。まっ、いいか。俺が買うんじゃないんだから。
だけどよ、買いたいと思わねーか？ どうしたら買えるんだろうね？ そのうち聞いてみっか。 何？ だめだって？ どうしてよ。こんないい加減なこと言ってるようじゃだめってか。そーかもしんねーな。だけどよ、相手は大企業だ。懐大きいんじゃねーか？
環境省が、来年度予算で６０００万円かけて、燃料電池自動車を買って走行試験をやるっていうじゃねーか。いいなー、役所は。６０００万って書けばドーンと来るんだろ。何台買うんだろ。俺は１台でいいね。それでよ、日本中を走り回るんだ。燃料電池キャラバン。行った先々で燃料電池の話をしてくるんだ。こういうことは、お上だけじゃだめだもんな。金はどうするんだって？ 燃料電池自動車に乗りたい奴から集めりゃいいじゃねーか。そんでよ、日本中の金を出してくれた人ンところに行って、乗ってもらって、話をして来るんだ。だからキャラバンって言うんだよ。みんなの金で、みんなで乗ろうって寸法よ。燃料電池のレンタカーだって思えばいいんだよ。早く乗ったほうが面白えーじゃねーか。
話は変わるがよ、「アポロ１３」ての見たか？ 「ゴルゴ１３」じゃねーぞ。アポロだ、あの月の裏側回って帰ってきたやつ。トム・ハンクスってのがやってたな。トムってのは、えれー奴だね。アポロで燃料電池が事故っただろう？ そん時によ、ＮＡＳＡは「燃料電池の水素を送る弁を閉めろ」って言ったんだ。トムはちゃんとそれをやったんだね。水素が来ちまうと、酸素を使っちゃうからね。人間の吸う酸素が減ってしまうって寸法だ。燃料電池と肺の戦争だったんだろうが、ありゃー正しかったね。トムってのは、俺より燃料電池のこと、知ってんじゃねーか？ 最近はスピルバーグと一緒に、戦争ばっかりやってるよーだが。
そーだ、そーだ。また、トヨタとホンダの話だがよ。何、くどい？ いいじゃねーか、起きるまで、まだ１５分あるんだから。あの発表以来、波紋が起きたね。俺はチェックしてみたのよ。日刊紙はあれこれ解説記事を載せていたけど、面倒だから省いたよ。
７月 １日 トヨタが年内発売をプレスリリース
７月１０日 ホンダ社長が記者会見で年内発売を表明
日刊ゲンダイ「トヨタ 世界初の燃料電池車商品化のセコさ まずは目先のホンダ潰しを最優先」
７月２５日 ホンダが正式にプレスリリース
夕刊フジ「兜町新聞 チノー 燃料電池車、年内登場で注目」
８月 ８日号 週刊新潮「燃料電池車 トヨタかホンダか」
８月１５日号 オール投資「燃料電池車一番乗りでトヨタの株価はどこまで上がる？」
８月１８-２５合併号 サンデー毎日「燃料電池車で世界のトヨタ 追い落としを狙うホンダの野望」
それから、どっかのビジネス雑誌が「トヨタ対ホンダ」っていう特集を組んでいたね。広告は見たんだけど、本屋に行っても見つかんないのよ。かなりマイナーなんだね。まー、これをネタに飯を食ってるわけだから、いい記事を書いてくれよな。
さーて、起きたらメルマガの原稿でも書くか。こっちは飯にもなんねーけど・・・。
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○燃料電池市民講座 http://www.pem-dream.com/citizen.html
○EVENT INFORMATION http://www.pem-dream.com/event.html
○燃料電池マイ・レポート http://pem-dream.com/report.html
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■海外ニュース（８月）
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＜輸送＞
●ホンダが政府の認証を受けたＦＣＶを今年末にも販売
ホンダＦＣＸ燃料電池自動車（ＦＣＶ）は、Tier-2 Bin 1 認定の低放出自動車（ＮＬＥＶ）として環境保護局（ＥＰＡ）より認められると共に、カリフォルニア大気資源委員会（ＣＡＲＢ）より無公害自動車（ＺＥＶ）として認証された。ホンダは、ＦＣＸが米国の安全基準と乗員保護基準もクリアできると述べている。ホンダは今年度末にも、日本と米国でＦＣＸを台数を制限してリースする計画を始動する。リース開始後２、３年間はカリフォルニアと日本の首都圏にて約３０台のＦＣＸをリースするとしている。
●パルカンが新しい燃料電池スタックを披露
パルカンは、１ｋＷから５ｋＷまでの自動車や移動型製品向けの新しい燃料電池スタックの販売を開始した。この新しい燃料電池スタックは、小型で効率性の高い固体高分子（ＰＥＭ）型燃料電池システムを必要とする機器すべて対象としている。例えば、スクーターやフォークリフト、近距離用電気自動車、携帯型やバックアップ用電源システムなどである。この新製品の披露販売会は、イタリアのチェルコ・プロフィル社と共同で今秋にも行われる予定だ。現在、チェルコ社の電気スクーターはパルカン社の開発施設で改良中である。
＜定置型電源＞
●プラグ・パワーがGenSys?5Cを披露
プラグ・パワーはＮＹ州バビロンにあるシティーホールで、GenSys?5Cという新型の熱・電気併用（ＣＨＰ）燃料電池システムを披露した。このプラグ・パワー社製GenSys?5C ユニットは、補足的なエネルギー源として５ｋＷの電力と９ｋＷの熱量を発生させ、供給することができる。現在注文を受け付けており、配送まで約８−１０週程かかると見られる。
●フリント・エネルギーズがプラグ・パワー製燃料電池を設置
電気組合会員のフリント・エネルギーズは、ジョージア州ワーナーロビンスを本拠地とするサービスセンター施設にプラグ・パワー社製の５ｋＷ級燃料電池を設置した。この組合は、ＧＥ燃料システムズから購入した天然ガス駆動の燃料電池でサービスセンターの熱と電力を賄うとしている。現在、フリント・エネルギーズはジョージア州で唯一のＧＥ燃料電池システムの販売業者である。フリント・エネルギーズは他の１３州の電気組合と共同で、ジョージア州の中心部と南部の１００地域で燃料電池を販売、分布させる為のネットワークを構築した。
●ＵＴＣがヘルスセンターにユニットを設置
ＵＴＣフュエル・セルズは、テキサス州オースティンにあるレベカー・ベインズ・ジョンソン・ヘルスセンターにＰＣ２５燃料電池システムを設置した。オースティン・エネルギーは、毎時９０万ＢＴＵｓの熱量利用が可能な２００ｋＷ級燃料電池システムを設置した。このユニットで発生する電力はオースティン・エネルギーの配電網に配給され、これはテキサス初の燃料電池によるシステムである。このヘルスセンターは、給湯用に燃料電池ユニットから出る熱を利用し、天然ガスボイラーを作動する際の出費や無駄な熱放出を抑えるのに効果がある。
●モンタナ州がグローバルの燃料電池を評価
グローバル・サーモエレクトリック社は、モンタナ州立大学ビル（ＭＳＵＢ）とモンタナ・ダコタ・ユーティリティーズ（ＭＤＵ）が共にグローバル社製燃料電池システムを高く評価するだろうと発表した。ＭＳＵＢの応用経済調査センターとの合意期日に基づき、グローバル社は２ｋＷ天然ガス駆動住居向けシステムと３−５ｋＷメタン駆動遠隔操作システムを軽工業用のアプリケーションとしてＭＳＵＢに提供し、ＭＳＵＢとＭＤＵはそれらを実験、評価を下す。これらのシステムは来年中には配送予定で、グローバルがその過程で１２万５０００ドルを受け取るとみられる。
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