燃料電池ワールド (2002/04/24 13:10)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.046 2002/04/24発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

☆来週(5月1日)のメルマガはお休みします。次回は5月8日号です。よいゴールデンウイークをお送りください。

■お知らせ
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◇第1回燃料電池市民講座
○日 時 4月27日(土)午後2時から
○テーマ 「ケミックスの燃料電池」 ゲスト=(株)ケミックス 佐藤元彦氏

 燃料電池を作るとはどういうことかとか、燃料電池の問題点などを、製作者の立場からのお話を伺います。
○場 所 岩谷産業株式会社本社会議室(新橋駅から徒歩10分くらい。地図をお送りします)
○参加費 会員は無料。非会員は2000円。
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「第1回燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
  メール info@pem-dream.com  FAX 03-5408-3252

◇希望が確信に変わったアースデイの2日間

 年度の初めに開催されるアースデイは、PEM−DREAMにとって1年ごとの活動の蓄積を表現する場である。出展者である私たちは、主体的な力量と社会の変化の絡み具合を肌で感じることができる。燃料電池の風は、また少し強くなっていた。

 昨年は、ブース側に事務局2,3人がいて、展示できたのは画像を中心としたパネルだけだった。来場された方とのコミュニケーションはほとんど言葉だけ。燃料電池を言葉でやり取りするのはエネルギーがいる。チラシも百数十部が捌けたくらいだった。

 今年の事務局は楽だった。事前の準備には徹夜という努力も必要だったが、当日はボランティアの方々に加え、協力していただいた大同メタル、ケミックスのスタッフが、昨年の数倍と思える来場者(当ブースにとって)の応対をしてくださったからだ。昨年の体制では立ち往生してしまっただろう。新しいチラシも400部がなくなった。

 燃料電池を身近に感じてもらおうというコンセプトで構成した出展だったが、昨年と大きく変わったのは、燃料電池の原理的な説明がほとんど要らなかったことだ。なにしろ、本物がそこここに置いてあり、実際に発電しているのだから。そうなると「使う」事への関心がストレートに出てくる。学問、あるいは科学(化学?)としての燃料電池と違って、商品としての燃料電池に理屈は要らない。消費者のスタンスが見えたように思った。

 20日は曇り時々晴れ、21日は終日雨となったが、組み立て教室には何組ものご家族や飛び入りの方々が参加して下さった。研究者や開発担当者でない一般の方でPEM型燃料電池をいじくり回した数少ない人となっただろう。キットの販売もできるようになったことだし、この数を、今年はどんどん増やしていきたい。

 隣のテレビデオには、借りてきたビデオの「となりのトトロ」をかけっぱなしにしておいた。子どもたちは画面の前に立ちっぱなしになって、夢中になって見ていたが、大人にはその電気が燃料電池のものだという意外性があまり伝わらなかったようだ。考えてみれば、電線のない公園の真ん中でテレビが映っていることは不思議なはずだが、私たちの生活の中でテレビは当たり前の存在となり、街中でも動画の映像があちこちで見られる環境では、何となく見過ごしてしまうのが当然なのかもしれない。

 水素を提供して下さった岩谷産業の水素ボンベは、プロパンガスのボンベと同じ形だが、色が違った。赤く塗ってある。つまり、危険物ということだ。今回は、公園の管理者である東京都に、公園内で水素ボンベを設置して使うことに法的な問題があるかどうかを聞いたが、問題はないとの回答だった。これで、燃料電池の本格的な実演が他でもできることが分かった(屋内で可能かどうかは未確認)。

 いろいろな出会いが生まれ、少し広げられた燃料電池の認識。アースデイのイベントに参加された方の感想をお読み下さい。(順不同)

●北井清一さん(組み立て教室参加)

 本日は雨の中、代々木公園にて制作に家族で参加させて頂き、有意義な一時をありがとうございました。本当に膜以外は簡単な構造なんだと認識させて頂いて、普及するのが楽しみです。

●谷内稜くん(組み立て教室参加・中1)

 今回は、実験用キットでした。でも、係りの人がまえから、部品を少し組み立てていました。僕は、最初から組み立てられたらよかったなと思いました。部品がずれないようにしながら、穴にボルトを通しました。大きさは、3×3×6(cm)くらいでした。作り方は簡単でした。

 そして、実験です。電極に、LED(発光ダイオード)をつけて、水素を入れました。すると、LEDがつきました。でも今回のキットでは、電力が小さいので、もうちょっと燃料電池がよくなればいいなと思いました。僕も、研究して、この大きさで、電力を上げられたらいいなと思いました。

●小柳秀彦さん(ボランティア)

 燃料電池は自分の思っていたよりずっと身近になっていた事を強く思いました。イベントに行くまで、燃料電池は車や家庭用発電機などのもっと大きな物だと思っていました。ところが、イベントで見た燃料電池は手のひらに乗るくらい小さな物でした。これには正直いって驚きました。まだ出力や水素ボンベなどの問題があって実用にはもう少し時間がかかるでしょうが、それでも燃料電池は未来の物では無くて、ほんのちょっと先にある現代の技術なんだと感じました。

●加藤英二さん(大同メタル)

 今回、燃料電池の組立て体験コーナーで参加させていただきました。おかげさまでほとんどのかたが見事電気をつけることに成功し、私としてもほっとしております。また、その際いろいろな方と燃料電池についてのお話ができたことも、大きな成果と思います。

 その話のなかで、水素への関心が高いのに驚きました。特に水素は危ないとのイメージが強く、燃料電池をより普及させるためには、この概念を取り去ることも重要なテーマであると思いました。

●佐藤元彦さん(ケミックス)

 20日の朝、相模原に7:00に会社の連中と待ちあわせをして、アースデイ会場の代々木公園へと車を飛ばしました。9:00前には会場についてしまったが、代表の坂本さんがまだいなく、会場内を探索をいたしました。

 まず驚いたのが、ごみ箱に蓋がしてあり、ごみが捨てられない用になっていたのです。自分で出したごみは自分で持って帰る、あたりまえのことが最近忘れていたので・
・・鼻をかんだちり紙はしょうがないからポケットの中に入れました。

 そうか、アースデイはもっと地球のこと、環境等を考える日なんだなーと思いました。昼飯を食べる時も、レンタルの食器を100円をだして借りて、その食器をお店にだして、入れてもらう。使い終わったら、洗って返却すると100円が戻ってくる、デスポタイプの紙の皿等ですと、それだけでごみが増えてしまう。なかなかいいシステムだと思いました。

 さて、PEM−DREAMではテントを2つ分借りました。1つ分は大同メタルさんの燃料電池体験教室のブース、もう半分はケミックスのスペースでした。いわゆる同業者同士の隣合わせなので、お互い腹の探りあい? ではなく仲良くやりました(笑)

 すべてのセッテングが終わったところで、燃料電池の質問が60歳くらいの男性からあり、回答していると、いつのまにか孫悟空、お釈迦様の話になり、わけがわからなくなりました。とりあえずそのおじさんは、お説教がしたかっただけなんでしょうか? また、真剣な目で、同業者? かはわかりませんが、写真やビデオを写しまくっていた人が3〜4人いました。どっかで逢うかもしれません。(笑)

 今回、弊社は燃料電池組立キット、これで動くぱたぱたトンボ、燃料電池で動くプラレールのトーマス、名付けて「FCトーマス」と、138W級スタックを搭載したポータブル電源、インバーターで100V出力を展示し、テレビとランプを点灯しました。

 138Wの電源は市販の小型冷蔵庫を改造したので、皆さんはただの冷蔵庫だと思ったみたいです。これは2日間連続運転で問題なく稼動しました。結構、お客さまで「これいくらなの?」「市販はしているの?」など問い合わせが多かったです。まだ販売の予定はございません。

 子供にはFCトーマスが大人気です。これはおもちゃ屋で探したものですが、新幹線とどちらにしようか迷ったのですが、やっぱトーマスでしょ、と思い購入し、燃料電池と水素ボンベを搭載して自走させます。これはガスの調整が難しく、計算では3時間くらい持つはずですが、30分持てば良い方でした。ガスは岩谷産業さんに提供していただきました。キットのぱたぱたトンボは2日間で5本くらい使いました。

 今回の展示で、一般の人々に燃料電池を作っている会社があるんだなーとか、また実際に、発電して動いているんだなーというのが、少しでも伝わっていたら成功ではないかと思います。新聞、テレビ等では、燃料電池自動車や燃料電池コージェネが騒がれていますが、燃料電池を実際に現物を触ったり、動かしたりする人は少ないのが現状だと思います。今後弊社は燃料電池を普及するためには、燃料電池の使い方等を幅広い人々に理解ができるよう少しでも役に立てたらと思います。当ブースにお越しいただいた皆様にお礼を申し上げます。

●岡崎郁夫さん(ケミックス)

 4月20日、21日の代々木公園で開催されたアースデイのイベントに参加させていただきました。私はこのような催し物は初めてだったのですが、来場する人の多さに驚きました。(21日は雨でした)

 私たちはポータブル式の燃料電池や、入門向けの組み立てキッド、トーマス(機関車のおもちゃ)、ラジコンカー等を展示しましたが、燃料電池に対する一般の人々の好奇心は相当なものがあると思います。しかし、燃料電池は一般的には名前は知られているけれども、正しい知識はまだまだ知られていないのが現状す。特に燃料である水素ガスの取り扱いに関しては、まだまだ誤解が多いと思います。

 燃料電池を普及させるには、こういった展示会に参加し、ひとつずつ正しい特徴を大勢の人に知ってもらうことが必要です。

●桑名雅俊さん(ケミックス)

 終った後の感想としては、結構楽しかったなーって感じです。普段、会社の人や友だち以外にほとんど他人と接する事の無い僕にとって、今回の催しへの参加は、これからも燃料電池やたくさんの人々と接していく中で、プラスになったと思います。まー、休日を返上して行った甲斐はありました。

 少なからず、燃料電池に関わっている立場なので、一般のお客さんの認識の低さに正直ビックリもしましたが、逆に、妙に燃料電池に詳しい少年もいたりと、話していて楽しかったです。堅苦しい展示会とは違い、かなり皆フレンドリーだったので、機会があれば来年も是非参加したいですね。

●宮部 誠治郎さん(ボランティア)

 来場者に燃料電池が水蒸気しか排出しない究極のクリーンエネルギーだと説明すると、ほとんどの誰もが理解し、興味を示しました。そこから次の質問が、「その水素は何から、どのようにして造るんですか?」となり、最後に「水素ガスは爆発して危険なガスなんでしょう?」というのが燃料電池初心者? からの質問の一般的な流れでした。

 それで感じたのは、単に 「プロパンガスと同じぐらい安全です」と説明するだけでは、一般の人たち(自分も含めて)の持ってる「水素は危険なガスだ」というイメージを払拭するのは非常に難しいのではと感じています。もし本当に水素に弱点があるのであれば、率直に水素の不利益な点(爆発性?)を全て公開し、しかし適切な対策で、プロパンと同様もしくは、それ以上の安全性が確保できることを大きくPRすべきではないかと思います。

●波多江徹くん(ボランティア・大学生)

 「アースデイ」 地球のために何かする日。環境に興味のある友だち(大学生)も参加(出展)していて、PEM−DREAMの方に見に来るように言った。しかし、そんな彼らでも燃料電池について知らなかった・・・。
 ブースを見て回る人たちもいたけれど、きっとそんな彼らも、ほとんどの人が燃料電池について知らないのではないだろうか? そんな風に思えた。昨年は参加してないので、どれほど見に来る人が増えたかはわからないが、PEM−DREAMの使命を果たしたというにはきっとまだまだだとわかる。

 さて、PEM−DREAMはアースデイに出展し、一部の人が展示物や機材を提供し、2日間の舞台は整った。しかし!! その舞台を演出できる人があまりいないではありませんか。燃料電池を世に広めようとしているのに、そこにいる少なくとも自分は勉強不足で満足に説明もできず、当然、積極的に話しかけることもできない・・・。せっかくの舞台を生かしきれなかった・・・。

 きっと年々燃料電池は有名になっていくでしょう。そのとき少しでも、さらに燃料電池について知ってもらえるよう勉強をするべきだな、と思う2日間でした。メルマガを読んでいる方々、燃料電池を広めるために来年こそは普及活動を一緒にやってみませんか? 地球のために何かする日に・・・。

■イベント紹介
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●レスター・ブラウン氏の講演会&エコ・ネットワーキングの会(5月12日)
●第9回燃料電池シンポジウム(5月15〜16日)
●「燃料電池市民講座」(5月18日、6月8日)
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○燃料電池市民講座 http://www.pem-dream.com/citizen.html

○EVENT INFORMATION http://www.pem-dream.com/event.html

○燃料電池マイ・レポート http://pem-dream.com/report.html

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■世界のニュース〈4月)
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<定置型電源>
●Hパワーがフィンランドに燃料電池を輸出〔アメリカ・フィンランド・スウェーデン〕

 Hパワー社は7月までに、フィンランドにあるナップス・システム・オーイ社に4kW級燃料電池システムを輸出する予定だ。同様にナップス社は、このシステムをスウェーデンにあるビルカ・エネルギーへ輸出予定である。

 このシステムは、スウェーデンのストックホルムにある環境情報センターに設置される事となり、そこで電気や暖房設備に利用される。このシステムは、太陽光発電システムによる水の電気分解によって発生した水素を燃料に使用する。他にも、近くの公営ゴミ処理場から出るバイオガスからも水素を取り出して使用する。

●メタリックパワーとネクステルが燃料電池バックアップ電源をテスト〔アメリカ〕

 メタリックパワー社は、ネクステル・コミュニケーションズとの合意規約(MOU)に調印し、ネクステル社のセルラー方式のステーション向けバックアップ電源などに関するメタリックパワー社製燃料電池の更なるテストや評価を行う。この燃料電池は2.5kWのバックアップ電源と、6kWの燃料タンクを搭載し、最高で2〜3時間の連続運転が可能である。

●スチュワートとフォードがバックアップシステムで合意〔アメリカ〕

 スチュワート・エネルギー・システムズ社とフォード・パワー・プロダクツ社は、世界規模でのバックアップシステム市場や他の動力市場のため、水素燃料内燃エンジン(ICE)システムを共同開発する合意規約に調印した。バックアップシステムは世界でも毎年60億円規模の市場で、今回のパワーシステムは最初に香港のような市場で試用予定である。出力や最大要求段階にクリーンで安全な動力を供給する事ができる。

 スチュワート・エネルギー社は、第1号の水素バックアップ電源システムをオンタリオ州ミシサーガにある本社ビルに2002年秋には設置予定である。

<燃料・改質器・貯蔵>
●DOEはプロパン燃料向け基金を授与〔アメリカ〕

 米国エネルギー省は、プロパンガスを動力源とする燃料電池開発の援助目的で、テキサス州の石油及びガス会社のテキサス・レイルロード・コミッションを代表とする、とある官民の合弁会社に50万ドルを授与した。この資金は燃料電池開発のための3カ年計画100万ドルのうちの一部である。

 テキサス・レイルロード・コミッション以外にも、テキサス州サンアントニオのサウスウエスト調査機関、テキサス天然資源保護委員会、テキサス州輸送部門とDCHテクノロジ−、イネイブル・フュエル・セル・コーポレーションとUOPとLLCが参加している。

<燃料電池コンポーネント>
●メディスが燃料電池に関する発見を発表〔アメリカ〕

 メディス・テクノロジー社の子会社のモア・エナジー社は、メディス社のダイレクト・メタノール・エタノール燃料電池の陰極での触媒開発における重要な発見をした。モア・エナジー社は、燃料電池の陰極にはもはやプラチナなどの希少な金属を使う必要がないとしている。陰極を作る際にプラチナが不要になれば、燃料電池の製造コストが20%削減可能かもしれない、と同社は述べている。しかし、今回の発見にもかかわらず、同社の科学者らはプラチナ製陽極の必要性を否定していない。

●東レが低価格ナノチューブを開発〔日本〕

 東レは、低価格の2層カーボン・ナノチューブ(DWNT)の製造のための合成方法を、名古屋大学の篠原久典教授と共同で開発した。カーボン・ナノチューブは燃料電池の電極に利用されるが、以前はこの製造費用が高額で商品化の妨げとなっていた。いままでのDWNT製品の収益10%に対し、東レは50%以上の増収を見込んでいて、2004年には商品化を開始したいと計画中である。

<報告・市場調査>
●発電用燃料電池〔アメリカ〕

 ロッキー・マウンテン・インスティチュート(RMI)が発行した新しい調査報告書は、どうすれば燃料電池を電力発生用として安価で効果的に利用できるかを説明している。『クリーン・エネルギーと環境の利益:燃料電池と有益なエネルギー源』というタイトルのこの報告書の著者はジョエル・スウィッシャーである。  

 36ページにわたる報告書は、燃料電池が集約化された電力発生源という役割から、より設備規模が小さくて、より顧客と近いシステムに進化すれば、どのような役割を果たせるかという事が述べられている。RMIは、この報告書はイラストやグラフ・チャート・フルカラー写真が多用されていると付け加えている。この報告書はRMIのHPから入手可能である。

●プリンシピア・パートナーズが燃料電池についての調査結果を発表〔アメリカ〕

 プリンシピア・パートナーズ社は、燃料電池産業における燃料資源についての完全な分析をまとめた調査結果を発表予定である。『燃料電池技術における燃料資源――2002年とそれ以降』と題されたこの報告書は、「燃料電池の従来と新資源の市場調査結果の詳細」についての記載もある。希望者は同社のジム・モートンへ。電話は717‐741‐3565、Eメールは以下の通り。

<その他>
●EEREが組織を再編〔アメリカ〕

 米国エネルギー省は、省内の省エネと再生可能エネルギー・ネットワーク(EERE)を再編成して合理的にする。その結果として、EEREの水素とインフラの新しい事務所は、輸送用燃料電池プログラム(以前は輸送技術部門内)、水素プログラム(以前はパワー技術部門内)、燃料電池プログラム(以前はエネルギー資源供給内)と、その他の特別に研究開発している水素システムなどを含むだろう。フリーダムCARと自動車技術の事務所は、燃料電池以外の関連技術に焦点を当てている。

●CCEFが燃料電池プログラムの最終候補を発表〔アメリカ〕

 コネチカット州クリーンエネルギー基金(CCEF)は、燃料電池技術の開発と商品化を活性化させるべく計画されたプログラムの最終候補を発表した。この発表は、公的に着手された5カ年計画のうち2002年の計画で、予算は1800万ドル近くにも及ぶ。31もの総提案のうち8計画が選出され、その中には病院、データセンター、州立恐竜公園やコネチカット州ブルームフィールドのペペリッジ・ファーム・ベーカリーへの燃料電池設置も含んでいる。

●イオノメムが新設備を開設〔アメリカ〕

 燃料電池部品製造会社のイオノメム・コーポレーションは、コネチカット州バーノンのホッカナム製粉コンビナート内に燃料電池設備を開設予定である。イオノメム社は最近、コネチカット州クリーンエネルギー基金の資金提供を受け、コネチカット大学の環境調査機関の研究者によって開発された燃料電池の中核部品である電解質膜を製造する。

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■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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