燃料電池ワールド (2002/04/17 09:00)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.045 2002/04/17発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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◇PEM−DREAM春の活動情報(4〜6月)第2弾
■アースデイの出展準備進む――4月20日(土)21日(日)、東京・代々木公園
・出力120Wの燃料電池システムが完成

 燃料電池本体を製作した佐藤さんから、「120W級のシステムはできました。テレビデオは問題なく稼動します。3時間はとりあえず問題ないです。インバータの効率が80%なので100Vで動かせるものは約90W位まです。連続運転だと60W位が好ましいと思われます」という報告が来ました。

 燃料電池を納めるケースとして使った冷蔵庫は、1枚扉の本当に小型のもの。岩谷産業(株)の水素ボンベとのセッティングも打ち合わせ済み、会場でのドッキングに期待がかかります。ただし、この燃料電池は特許を申請中ですので、当日は概観、正面の写真はOKですが、後ろ中身の写真はNGとなります。会場には佐藤さんご自身がいらっしゃいますので、ご質問などはどうぞ。

・燃料電池組み立て教室の参加者を募集

 大同メタル(株)製の燃料電池組み立てキットが事務局に届きました。9つに分解されたパーツには、燃料電池の生命線といわれる固体高分子膜も単独で入っています。これを組み立てれば電気が出来るなんて、不思議な気がします。当日は、大同メタルの技術者の方が指導して下さいますので、親子で楽しめます。

 中学1年生の谷内君からは、「お父さんと一緒に行きます」と参加申し込みをいただきました。両日とも午前と午後の各1回ずつで1〜2時間を予定しています。会場での申し込みもできますが、出来れば事前に申し込み下さい。参加要領は以下の通りですので、メールまたはFAXでご応募下さい。
  メール info@pem-dream.com  FAX 03-5408-3252
○「燃料電池組み立て教室参加希望」と明記し、希望する時間帯も「20日の午前」というように書いて下さい。それぞれ6組ずつ、計24組を予定しています。雨天決行です。
○参加費は無料です。手ぶらでおいで下さい。なお、組み立てた燃料電池はお持ち帰りにはなれません。
○参加者多数の場合は、親子優先とした上で抽選とさせていただき、ご連絡します。

・燃料電池応用グッズを展示

 大同メタル(株)と(株)ケミックスの両社からは、ラジコン、ぱたぱたトンボ、スタック、電子辞書、携帯電灯などが出品されます。

 また、私たちは燃料電池の教育用グッズを展示・実演します。こちらは触っても大丈夫です。

・PEM−DREAMの新しいチラシを印刷中

 最近の状況に合わせて、PEM−DREAMのチラシを作り直しました。無料で配布しますので、お読み下さい。

■「燃料電池市民講座」6月までのゲスト決まる
・第1回 4月27日(土)午後2時から
「ケミックスの燃料電池」 ゲスト=(株)ケミックス 佐藤元彦氏

 燃料電池を作るとはどういうことかとか、燃料電池の問題点などを、製作者の立場からのお話を伺います。

・第2回 5月18日(土)午後2時から
「燃料電池実用化推進協議会の活動」 ゲスト=燃料電池実用化推進協議会 赤松英昭氏

 燃料電池実用化推進協議会は、燃料電池の実用化・普及に向けて、課題の具体的な検討を行い、政策提言として取りまとめ、会員企業自ら課題解決の努力を行うとともに国の施策への反映を図る活動を行っている。この日は、その具体的な活動内容や組織の現状とともに、国の実証試験プログラムについての最新の情報もお話しいただきます。

・第3回 6月8日(土)午後2時から
「テレビ番組の製作現場で見た燃料電池」 ゲスト=(株)NHK中部ブ レーンズ
 富永良治氏

 5月18日(土)午後7時から、NHK衛生第1テレビで放映される燃料電池の番組「次世 代エネルギーとこれからの暮らし」のディレクターを務めた富永氏は、この番組のためにアメリカとドイツでロケをしてきました。そこで見た燃料電池の世界を、番組では放映されなかったことも含めてたっぷりとお話しいただきます。また、テレビの番組がどのようにして作られていくのかなど、興味深いお話も伺えるでしょう。この番組のビデオも上映します。

各回とも、
○場 所 岩谷産業株式会社本社会議室(新橋駅から徒歩10分くらい。地図をお送りします)
○参加費 会員は無料。非会員は2000円。
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「第○回燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
  メール info@pem-dream.com  FAX 03-5408-3252

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○燃料電池市民講座 http://www.pem-dream.com/citizen.html

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■「レスター・ブラウン氏の講演会&エコ・ネットワーキングの会」でグッズを初披露

 東京都と協力して準備している「燃料電池手作りキット」をお披露目します。学校教育向けの、水の電気分解で水素を作り発電するもので、燃料電池の原理がよく分かります。そして、当日参加された方には、「えっ、これも燃料電池?」グッズをプレゼントします。ご家庭で楽しんで下さい。
○日時:2002年5月12日(日) 17:30〜21:30
  第一部:レスターブラウン氏講演&対談    17:30〜19:30
  第二部:エコ・ネットワーキング・パーティ 19:30〜21:30
○場所:労働スクエア東京ホール(東京都中央区新富 1-13-14)
  日比谷線・JR線八丁堀駅A3出口を出て徒歩 八丁堀下車2分
○会費:5,000円(以上)
    第一部のみ:3,000円(以上)
    第二部のみ:3,000円(以上)

  *会費から必要経費を差し引いた余剰金は、地球政策研究所に寄付されます。
○お申し込み:エコ・ネットワーキングの会事務局 橋本 宛

  お名前、ご所属、郵便番号、ご住所、メールアドレスをお送りください。
   yukahash@f2.dion.ne.jp
  受け付けをさせていただき、詳しいご案内を差し上げます。

■NHKの番組「次世代エネルギーとこれからの暮らし」

 放送日時が前回の案内では間違っていました。これが正しい放送日です。PEM−DREAMもほんの少し紹介されます。どんな事務所か、興味のある方はご覧ください。
 1回目 5月18日(土) 19:00〜19:49  BS1
 再放送 5月21日(火) 10:00〜10:49 BS1

■東京・中野区で1カ月間の長期展示

 6月は恒例の環境月間。PEM−DREAMの誕生の地、東京・中野区の月間行事に参加します。6月15日がスタートですが、この日は「中野区環境行動の日」として、区内でさまざまなイベントが行われます。

 私たちは区の施設「中環境リサイクルプラザ」(電話03-3389-0600)で、15日(土)午後2時40分から「環境保全活動交流発表会」でお話と実演を担当します。そして、この日から7月17日まで、1階ホールで燃料電池の展示を行います。

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◇今週の『マイ・レポート』
○燃料電池マイ・レポート http://pem-dream.com/report.html

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■イベント紹介
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●レスター・ブラウン氏の講演会&エコ・ネットワーキングの会(5月12日)
●第9回燃料電池シンポジウム(5月15〜16日)

○EVENT INFORMATION http://www.pem-dream.com/event.html

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■世界のニュース〈4月)
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<輸送>
●JLGが燃料電池『さくらんぼ採取機』を披露〔アメリカ〕

 JLGインダストリー社は、燃料電池駆動の『さくらんぼ採取機』を開発した。これは、製造ラインの取り付けや剪定のような作業をする作業員を木の上まで運ぶリフトである。JLGは、アライド・シグナル社、米エネルギー省と南カリフォルニア州大気保全局(SCAQMD)とともに燃料電池スタックを設計している。JLGは、2005年までには一般発売を開始したいと望んでいる。

<携帯電源>
●カシオが2004年に燃料電池を発売〔日本〕

 カシオ計算機株式会社は2004年に、燃料電池製品の発売を開始する予定である。メタノール型燃料電池は、ノート型パソコンを約20時間連続して作動できるもので、従来のバッテリーが5時間程度であるのと比べても長時間の利用が可能である。この燃料電池用メタノール燃料の価格は1リットルあたり15セント程度を見込んでいる。

<燃料・改質器・貯蔵>
●米国とインドが水素計画を展開〔アメリカ・インド〕

 米国とインドの産業調査・開発チームは、燃料電池アプリケーション用の水素燃料技術の共同開発を行う。この共同作業は、今年7月にワシントンD.C.での燃料電池ワークショップで実施される。このワークショップの狙いは、それぞれのグループの役員たちが新しい燃料電池技術への更なる理解を深める事ができるようになることである。

●FSTが燃料電池水素貯蔵システムを開発〔アメリカ〕

 フュエル・セル・テクノロジーズ社(FST)は、燃料電池向け水素の輸送・供給・貯蔵のための新しいシステムを開発した。この「ハイドロジェン−ダイレクト」は、クリーンエネルギーの原材料から純度99%の水素を取り出して、顧客や取引先に直接配達するシステムである。FSTはすでに特許と商標を申請中で、この新技術の『製品化』を開始しており、サービスの受注と配達は14カ月以内に実施したいと計画している。

<燃料電池コンポーネント>
●パルカンが上海テクノロジーとの合意に達する〔アメリカ・中国〕

 パルカン・フュエル・セル・カンパニーは上海ユンヤン・テクノロジー社と、パルカンの燃料電池用に水素や空気燃料の補助システム・コンポーネントの開発を行う合意書に調印した。上海ユンヤン・テクノロジー社は、中国の上海海運ディーゼルエンジン公社(エンジン社)の関連子会社である。パルカンは、この新規事業に、およそ15万カナダドル(約9万4880USドル)を投資する予定だ。

●SETが燃料電池開発者らとインバーター実験〔アメリカ〕

 サステイナブル・エナジー・テクノロジーズ社(SET)は、北アメリカの主な燃料電池開発者らと共同で5kW級パワー・インバーターの実験を完了した。このインバーターのおかげで、燃料電池発電が配電網にスムーズに切りかえられ、出力も一定に保たれるのである。また、このインバーターは、現在の『リップル』の120Hzコンポーネントによって制限される。なぜなら、AC60Hzの消費電力を配電し、直結させられるから。

<提案要求>
●NSFフュエル・セルズとアドバンスト・ビークル・テクノロジーの公募〔アメリカ〕

 フュエル・セルズとアドバンスト・ビークル・テクノロジーは、ナショナル・サイエンス・ファウンデーションの2002年SBIR/STTR公募のトピックを飾った。第1段階の提案として、最新のデータや製造システムに関する応募を受け付けている。締め切りは6月12日である。

<その他>
●アストリスが燃料電池の製造評価を発表〔アメリカ〕

 アストリス・エネルギー社は、小型自動車・産業用定置電源装置などさまざまな設備向けの新しいアルカリ型燃料電池製品を発表した。このパワースタックMC250システムは、今年後半には国内外での販売が開始される予定である。新しい動力装置は、同社のLABCELLモノポラー製造ラインをベースにしていて、1基につき5kW以上のスタックでの利用が可能である。

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■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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