□燃料電池ワールド
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■Vol.043 2002/04/03発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■お知らせ
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◇4月20(土),21日(日)のアースデイに出展します。当日のボランティアを募集しています。
今年も2002年アースデイが各地で準備されています。PEM−DREAMは東京・代々木公園のアースガーデンに参加し、燃料電池の展示・実演を行います。題して「いろいろな燃料電池大集合」。メインは、PEM型燃料電池を実際に動かして、テント内の照明を燃料電池発電の電力でまかないます。さらに、テレビもつけてしまいます。その他にも、初めてご覧に入れる燃料電池の数々を準備しています。(詳細は来週のメルマガで)
これに伴い、当日および準備段階でのボランティア・スタッフを募集します。燃料電池を身近に知ってみたい方がいらしたら、応募していただけませんか。メールinfo@pem-dream.com にご連絡下さい。
◇シンポジウム「次世代エネルギーとこれからの暮らし」報告、5月にNHKが放送
3月27日、名古屋市の「ウィルあいち」で愛知県主催のシンポジウムが開かれた。燃料電池マイレポートに「アメリカ・ドイツ燃料電池取材紀行」を寄稿していただいたNHK中部ブレーンズの富永良治ディレクターの映像が映されるので参加した。
基調講演 「地域づくりと次世代エネルギー」 平田賢(芝浦工業大学教授)
シンポジウム 「次世代エネルギーとこれからの暮らし」
コーディネーター 小出五郎(NHK解説委員)
出演者 柏木孝夫(東京農工大学大学院教授)
岡野一清(WE−NET推進室長)
中野良子(女優)
宮本武史(愛知県産業労働部長)
このシンポジウムの話題は、燃料電池と水素だった。愛知県が進めているプロトンアイランズ構想の広報と、NHKの番組収録というふたつの目的があり、特に水素については突っ込んだ議論が展開された。
※プロトンアイランズ構想のHP http://www.pref.aichi.jp/jigyo/sub5.html
水素は危険だという常識? のひとつの根拠となっているヒンデンブルグ号の火災の原因についても、水素爆発ではなかったことが述べられた。このシンポジウムは下記の時間にNHK衛生第1テレビで全国放送されるので、ぜひご覧下さい。
1回目 5月19日(土) 19:00〜19:49 BS1
再放送 5月22日(火) 10:00〜10:49 BS1
◇新年度が始まった。2002(平成14)年度新エネルギー関係予算の概要
初夏を思わせる暖かさの中で、今年の新年度がスタートした。そこで、経済産業省が今年計画している施策と予算について見ておこう。
燃料電池関連予算は、新エネルギーとして括られたところに入っている。そこの「5.燃料電池の実用化に向けた技術開発、基盤整備等」というのがそれだが、新エネルギー関係予算の全体についてデータをいただいたので、それらについても知っておくことは勉強になるかと考え、そのまま掲載した。
予算概要は、http://www.pem-dream.com/newenergy.html へ。
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◇今週の『マイ・レポート』
○燃料電池マイ・レポート http://pem-dream.com/report.html
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■イベント紹介
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●レスター・ブラウン氏の講演会&エコ・ネットワーキングの会(5月12日)
●第9回燃料電池シンポジウム(5月15〜16日)
○EVENT INFORMATION http://www.pem-dream.com/event.html
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■世界のニュース〈3月)
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<定置型電源>
●FCTがスウェーデンのプロジェクトに燃料電池を供給、BSEの取引への貢献を発表〔カナダ・スウェーデン〕
フュエル・セル・テクノロジーズ社(FCT、カナダ)はスウェーデンのストックホルムで、最新の住宅用開発プロジェクトにおける3基の固形酸化物型燃料電池(SOFC)システムの供給・設置に関する契約を獲得した。FCTによる設置は、ストックホルムにある新興住宅地に建設予定の8000戸以上が対象で、その多くが再生可能エネルギーを電力源とする。その中にはFCTのバイオガスを燃料とする発電装置も含まれる。
また、FCTはボーダー・ステイツ・エレクトリック・サプライ(BSE)との確認文書に調印し、FCTの5kW級SOFCを米国の15州の取引先に供給、普及させる事となった。FCTの5kW級SOFCは、小型住宅の電力・給湯・暖房に利用できるようになると同社は説明している。この合意のもとで、BSEはFCTの製造ラインのみで作られた1〜50kW級SOFCを市場に流通させ、販売する。
<燃料・改質器・貯蔵>
●シナジーが燃料電池のためのすす発生ゼロの燃料生産に着手〔カナダ〕
シナジー・テクノロジーズ社は、5つの主要な化石燃料(天然ガス、プロパン、ガソリン、ディーゼル、トルエン)のそれぞれを、燃料電池のほとんどのタイプの燃料として、自由水素と普通に利用する他の燃料への改質に成功した。特に注目に値するのは、これらの結果を導いた一方で、以下の二つの産業的に画期的な技術を確立したことである。一つは、もともと化石燃料の改質に伴っていたすすを除去した製品、もう一つは、改質システムの消費電力ロスを5%以上削減できるということである。
<燃料電池コンポーネント>
●デュポン・カナダがコンポーネントを開発〔カナダ〕
デュポン・カナダ社は、導電性のflowfield プレートを燃料電池産業向けに開発する。また、連邦技術組合の基金でリサーチセンターを1900万ドルかけて拡大するとしている。デュポン社は、最初の商業用試作プレートを今年末には市場に出荷したいとしている。
●JMCとAPCIが貯蔵システムを開発〔アメリカ・日本〕
日本重化学工業株式会社(JMC、注:2月22日更正手続きの申し立てを行い、3月31日更正手続き開始が決定した。この記事は、1月30日にエア・プロダクツ社がプレスリリースしたもの)とエア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ社(APCI)は、燃料電池市場のための金属水素化物合金を利用した水素貯蔵システムを共同開発するプログラムを実行する合意に達した。
<提案要求>
●AQMDプログラムの公募〔アメリカ〕
米国の南部沿岸管区大気質管理局は、先進技術に関するプログラムの公募通知を発表した。これは定置式燃料電池、燃料電池自動車、オフロード燃料選択型自動車や他の先進技術トピックが対象である。プロジェクトの支援金は10万〜100万ドルの間になる予定である。
<その他>
●アストリスが幾つかのベンチャーに注目〔アメリカ〕
アストリス・エネルギー社は、ある米国の会社と別の英国の会社と、合弁企業案もしくはアストリス社のアルカリ型燃料電池の大量購入に関しての交渉を続けている。また同社は、スコットランド、ノルウェー、イタリア、ニュージーランド、インドの5カ国で、可能性のある合弁パートナーもしくは燃料電池の顧客としての検討も進行中であると述べている。
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