□燃料電池ワールド
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■Vol.044 2002/04/10発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■お知らせ
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■盛りだくさんのアースデイ出展
20日(土)21日(日)には、アースデイが開催されます。PEM−DREAMも燃料電池ブースを、東京・代々木公園の会場で出展します。今年は、これまで協力関係を築いてきた数社の企業の協力を得て、燃料電池をより身近に知ることができるイベントを企画しています。
・出力120Wの燃料電池発電を行います。
120Wって、どれだけの電化製品を使えるか分かるでしょうか。例えば、家庭用のタングステン電球100Wのものなら1個つければおしまいになりそうです。う〜ん、これでは迫力がないな〜、と考えていたところに、(有)いーらいふケアの神宮司さんの協力でLEDを使うことができるようになりました。神宮司さんは、食と環境の自然エネルギーを生活の中に普及する活動をしています。余談ですが、5月12日の「レスター・ブラウン氏の講演会&エコ・ネットワーキングの会」(イベントコーナーで紹介しています)でも、彼の作った自然食が食べられますよ。LEDは2Wしか電気を食いません。それでいてタングステン電球70Wくらいの光量があります。私たちはこれを使って、テント内の照明にします。
仮に10個つけても20Wしか電気を使わないので、残りの電力でテレビデオをつけようと思います。秋葉原でテレビデオを求めるときにお店の人に、「消費電力の少ないものを」という注文を付けたら「そんな注文は初めてだ」と言われました。カタログを見ながら探して下さったのですが、14インチで60Wのものがありました。最近売れ筋のフラット画面のものは、ブラウン管が曲面のものよりはるかに電気を食うことを教えてもらいました。燃料電池を推進することと省エネルギーのテーマは裏表一体の関係なんですね。
燃料電池本体は、(株)ケミックスのものです。担当の佐藤さんは、燃料電池を収納するものとして小型の冷蔵庫を使って製作中です。配線や配管がいっぱいあって、冷蔵庫の中を見ても面白くないとおっしゃっていますが、当日はつまんなくてもお見せしようと思います。なぜ、冷蔵庫か? 興味のある方は当日佐藤さんに質問してみて下さい。
燃料の水素は、岩谷産業(株)から提供されます。2日間発電しっぱなしでも大丈夫なように、燃料電池に水素ボンベを1本接続します。水素は危険だという意識も人々にはあるので、安全な使い方を実演したいと思います。
・燃料電池組み立て教室の参加者を募集します。
名古屋の大同メタル(株)が発売している燃料電池組み立てキットを使って、会場で教室を開きます。親子でご一緒にいかがですか。両日とも午前と午後の各1回ずつで1〜2時間、大同メタルの技術者の方が指導して下さいます。小さいけれど本格的なPEM型(固体高分子膜型)燃料電池。3セル構造で、ガス缶から水素を供給します。このタイプは、自動車用や家庭用として開発が進められている燃料電池のエースです。きっと燃料電池の仕組みがよく理解できると思います。
この参加者を募集します。参加要領は以下の通りですので、メールまたはFAXでご応募下さい。
メール info@pem-dream.com FAX 03-5408-3252
○「燃料電池組み立て教室参加希望」と明記し、希望する時間帯も「20日の午前」というように書いて下さい。それぞれ6組ずつ、計24組を予定しています。雨天決行です。
○参加費は無料です。手ぶらでおいで下さい。なお、組み立てた燃料電池はお持ち帰りにはなれません。
○参加者多数の場合は、親子優先とした上で抽選とさせていただき、ご連絡します。
※このキットを会場で販売できるように準備しています。価格は1万円未満の予定です。
・燃料電池応用グッズを展示します。
大同メタル(株)と(株)ケミックスの両社が、燃料電池を使った身近な自社製品を展示します。こんな事にも使えるのかと、燃料電池の利用範囲の広さを実感できるでしょう。
また、私たちは燃料電池の教育用グッズを展示・実演します。こちらは触っても大丈夫。きっとびっくりするような燃料電池が登場します。
・PEM−DREAMの新しいチラシをどうぞ。
4月から第3期目を迎えたPEM−DREAMの新しいチラシを用意します。活動の紹介や組織の案内など、PEM−DREAMについての新しい情報が載っています。無料で配布しますので、お読み下さい。
■燃料電池を知って語れる「燃料電池市民講座」開講
燃料電池を知ってみたい、語り合いたいというニーズに応えて、4月から毎月1回、「燃料電池市民講座」を始めます。テーマとゲストが決まり次第お知らせしていきますが、今回は4月の第1回目のご案内です。
題して「ケミックスの燃料電池」。アースデイで120W級の燃料電池を用意して下さった(株)ケミックスの佐藤さんから、燃料電池を作るとはどういうことかとか、燃料電池の問題点などを、製作者の立場からのお話を伺います。その後、質疑応答や懇談の時間をたっぷり取って、理解を深めようと企画しています。
○日 時 4月27日(土)午後2時から
○場 所 岩谷産業株式会社本社会議室(新橋駅から徒歩10分くらい。地図をお送りします)
○参加費 会員は無料。非会員は2000円。
○申し込み方法 メールまたはFAXにて、「燃料電池市民講座」と明記の上、氏名、連絡先、電話番号をご記入の上、お送り下さい。
メール info@pem-dream.com FAX 03-5408-3252
■「レスター・ブラウン氏の講演会&エコ・ネットワーキングの会」に出展
午前2時に起きて仕事をする人! として名を馳せている? 通訳者・翻訳者の枝廣淳子さんを中心に、レスター・ブラウン氏の講演とパーティが開かれます。環境をテーマにいろんな分野で活動している個人の方やさまざまな団体が一堂に会して、懇談と展示セッションが行われます。PEM−DREAMも参加者の皆さんに初めてお披露目する企画を用意しています。まだ秘密・・・。
○日時:2002年5月12日(日) 17:30〜21:30
第一部:レスターブラウン氏講演&対談 17:30〜19:30
第二部:エコ・ネットワーキング・パーティ 19:30〜21:30
○場所:労働スクエア東京ホール(東京都中央区新富 1-13-14)
日比谷線・JR線八丁堀駅A3出口を出て徒歩 八丁堀下車2分
○会費:5,000円(以上)
第一部のみ:3,000円(以上)
第二部のみ:3,000円(以上)
*会費から必要経費を差し引いた余剰金は、地球政策研究所に寄付されます。
○お申し込み:エコ・ネットワーキングの会事務局 橋本 宛
お名前、ご所属、郵便番号、ご住所、メールアドレスをお送り下さい。
yukahash@f2.dion.ne.jp
受け付けをさせていただき、詳しいご案内を差し上げます。
■NHKの番組「次世代エネルギーとこれからの暮らし」のご案内
NHKが小出五郎解説委員をコーディネーターとして、取材+シンポジウムで放映している燃料電池の番組の3回目が放送されます。今回は燃料電池の技術そのものから少し焦点を変えて、世界各地の燃料電池普及への取り組みと教育、分散型発電が地域に対して持つインパクト、水素の問題などがテーマです。PEM−DREAMもほんの少し紹介されます。
1回目 5月19日(土) 19:00〜19:49 BS1
再放送 5月22日(火) 10:00〜10:49 BS1
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◇今週の『マイ・レポート』
○燃料電池マイ・レポート http://pem-dream.com/report.html
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■イベント紹介
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●レスター・ブラウン氏の講演会&エコ・ネットワーキングの会(5月12日)
●第9回燃料電池シンポジウム(5月15〜16日)
○EVENT INFORMATION http://www.pem-dream.com/event.html
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■世界のニュース〈4月)
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<輸送>
●フォードが新しい燃料電池自動車「フォーカス」セダンを披露〔アメリカ〕
フォード・モーター・カンパニーは、300Vの三洋製バッテリーパックを備え、バラード社のマーク902燃料電池スタックを搭載した新しいハイブリッド「フォーカスFCV」セダンを披露した。このフォーカスFCVは、前バージョンの3600ポンドに比べるとさらに改良された水素貯蔵タンクを備えており、1立方インチあたり5000ポンドの水素を処理でき、160から200マイルの走行が可能である。
●ベイエリアが燃料電池フェリーを計画中
サンフランシスコ・ベイエリア海上交通公社(WTA)は、世界初の燃料電池駆動のフェリーを計画し、合衆国政府から10万ドルの助成金を受け取った。WTAは新型フェリーの設計を3カ年計画で進める方針で、今年度末までに州議会にベイエリア・フェリー・システムにむけた計画を報告するとしている。
<定置型電源>
●シーメンスがSOFCプラントをドイツに建設〔ドイツ〕
シーメンス・パワー・ジェネレーション・グループは2003年までに、ドイツのハノーバーにあるHarrenhausenパワープラント建設用地に最大出力250kWの直列型固体酸化物燃料電池(SOFC)パワープラントを建設する。このプラントは、StadtwerkeHanover AG とE.ON Energie AG との契約のもとに建設中である。
●DHCが燃料電池を公共施設へ輸送〔アメリカ〕
DHCテクノロジーは、5kW級天然ガス燃料電池をとある新規顧客へと輸送した。その顧客とは天然ガスを貯蔵・供給する世界的なリーダーである。この燃料電池は燃料プロセッサと一体になっており、UOP,LLC社によって配送される予定である。この発注は、過去3カ月以内にUOP燃料処理装置を集成するためにDHCが出荷したうちの第3回目のものである。
<携帯電源>
●MTIが新しいマイクロ燃料電池を披露〔アメリカ〕
メカニカル・テクノロジー社(MTI)は、ニューヨークのアルバニーでの定例株主総会で新しいマイクロ燃料電池のプロトタイプを披露した。この新しいプロトタイプは、昨年10月に公開されたものよりも20%ほど小さくなっていて、電気制御装置が集約され、出力は2倍となっているのが特徴である。
<提案要求>
●サイエンス・センターが燃料電池と水素展示会の協力者を募集〔アメリカ〕
リバティー・スクエアにあるユタ大学科学センターは、燃料電池や水素の開発に関する展示会や活動を、モダン・インテラクティブ・サイエンス・センターと同内トラベリング・サイエンス・センターにおいて共同で実施できる団体を募集している。興味のある団体は801ー484ー4904のジョー・アンドレイド若しくは以下のEメールまで連絡ください。 joe.andrade@m.cc.utah.edu.
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■燃料電池ワールド
□毎週水曜日発行
□編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM
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