燃料電池ワールド (2002/02/27 09:30)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.038 2002/02/27発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

■お知らせ
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◇WE−NET計画で2番目の水素ステーションが高松で竣工式

 『燃料電池ワールド』VOL.036(2月13日号)でお知らせした水素ステーションの記事中で、「(近く完成する)高知の水素ステーション」という紹介をしましたが、これは間違いで、高松市四国総合研究所用地内が正しい場所です。読者の方からご指摘をいただきました。ご迷惑をおかけしたことをお詫びして訂正いたします。

 この高松市に出来る水素ステーションは、商用電力を使って水を電気分解して水素を作り、貯蔵・供給するもの。2月28日に現地で竣工式が行われる。ここでは純度99.99%の水素が、1時間あたり30Nm3製造される。このステーションは日本酸素株式会社が中心となって担当した。
    
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◇PEM−DREAMの第3期事業計画案にご意見を・・・

 PEM−DREAMは今年4月1日をもって第3期目の活動に入りますが、このほど、事業計画案の概要を発表しました。この計画案は、正会員の総会での議決を経て実行に移されますが、より多くの方のご意見を参考にして充実させたいと考え、メルマガ読者の方からのご意見を募ります。辛口、甘口、どんな内容でも歓迎しますので、ぜひご意見をお寄せください。メールの宛先は、info@pem-dream.comです。

●2002年度(第3期)事業計画案
1.普及活動
(1)燃料電池教室(新規)
・4月から毎月1回開催。6か月を1クールとして事前に日程を発表する。
・テーマは自由で、楽しめるものにする。
例えば、
「燃料電池と私」「○○社の燃料電池」「定置型燃料電池の見学会」「番組制作現場で見た燃料電池」「燃料電池と学問」「水素と安全性」など。
・簡単なお話をしていただいて、参加者と自由懇談形式。

(2)燃料電池研究(新規)
・不定期で開催する。テーマは、教室よりも専門的・技術的なものとし、各種団体や研究機関等の方にお話していただく。その後、自由懇談。

(3)無料メルマガ『燃料電池ワールド』の発行(継続)
・これまで通り、メルマガの発行を行う。
・毎週水曜発行

(4)ビジュアル版メルマガ『燃料電池コンテンツ』(仮称)の発行(新規)
・燃料電池のビジュアル情報を、PDF形式の画像としてメルマガで配信する。
・不定期刊とし、毎回テーマを設定して発行。(例「東京モーターショウ」「水素ステーション」等)
・1コンテンツ毎にPEM−DREAMから送信。
・著作権フリーとする。

(5)HPの再開と充実(継続)
・HPを再開し、内容もデータ的な充実を図る。

(6)燃料電池体験キットの貸し出しと出張実演(継続)
・燃料電池体験キットを希望者に貸し出し、利用していただく。
・要望があれば、出張実演も行い、イベントにも参加する。

(7)「素人が取り組む燃料電池の制作」(新規)
・燃料電池を作ってみようというプロジェクトチームを作る。
・コアメンバーは10名程度とし、監修者を置く。
・協力企業を募り、助言や材料の提供などをお願いする。
・期間は1年とし、定例会を持ち、会合は公開する。
・運営その他すべてをチームで決めていく。記録を取る。

(8)燃料電池バスのキャンペーン(継続)
・燃料電池バスの早期運行を目指し、キャンペーンを強化する。

(9)燃料電池普及テキストの作成
・PEM−DREAM版燃料電池普及テキストを作成する。

(10)小学生向け宣伝物の作成
・6月の中野区環境フォーラムにあわせ、小学生向けの宣伝物を制作する。

2.組織整備
(1)会員の拡大・財政基盤の拡充を図り、事務局体制と組織的運営を充実させる。(2)PEM−DREAMの新しい案内パンフレットを作る。
(3)2003年からの事務所を探す。
    
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■イベント紹介
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●第2回燃料電池自動車国際シンポジウム
「実用段階に来た燃料電池自動車の市場投入に向けた課題と今後の方策について」
◇日 時 3月1日(金)10:00〜17:00
◇会 場 国際連合大学3階国際会議場
◇主 催 国土交通省
◇運 営 財団法人運輸低公害車普及機構
【燃料電池自動車展示】
  国連大学前広場にて
◇参加申込方法
 運輸低公害車普及機構ホームページの登録画面から申し込む。
   運輸低公害車普及機構ホームページ http://www.levo.or.jp注:「締切が20日」となっておりますうえ、1企業(組織)あたり3名様程度とさせていただいております。さらに、応募多数の場合には抽選とさせていただく場合がございます。この点をご了承いただきたくお願い致します。

●シンポジウム「次世代エネルギーとこれからの暮らし」
◇日 時 3月27日(水)13時開場、13時30分開演
◇会 場 ウィルホール(ウィルあいち・愛知県女性総合センター4F、名古屋市東区上竪杉町1番地)
◇内 容
基調講演:「地域づくりと次世代エネルギー」
       芝浦工業大学教授   平田 賢 
パネルディスカッション:「次世代エネルギーとこれからの暮らし」
   パネリスト  東京農工大学大学院教授   柏木 孝夫
          WE-NET推進室長      岡野 一清

          女優            中野 良子   
     愛知県産業労働部長     宮本 武史
   コーディネーター  NHK解説委員     小出 五郎
◇申し込み方法:はがき または電話、FAXにて3月12日(火)までにお申し込み下さい。 
〒461-0005 名古屋市東区東桜1-13-3 NHK名古屋放送センタービル13F
(株)NHK中部ブレーンズ シンポジウム「次世代エネルギーとこれからの暮らし」係

  TEL 052-952-7381 FAX 052-952-7370
 尚、定員になり次第申し込み受け付けを終了いたします。

●第9回燃料電池シンポジウム
◇主 催 燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇会 期 5月15日(水)〜16日(木)受付9時から
◇懇親会 5月15日(水)18:00〜20:00
◇会 場 池之端文化センター(東京上野不忍池畔)
◇講演内容 燃料電池関連分野の研究・調査・試験結果・新しい企画・製品紹介など

 (プログラム概要は3月25日頃FCDICホームページに掲載予定)
◇参加登録予約期限 4月26日(金)
 (満員になり次第締め切る場合があります)
◇参加申込方法

 1.FCDICホームページから「第9回燃料電池シンポジウム参加申込書」をダウンロードする。
    FCDICホームページ http://www.fcdic.com
 2.必要事項を記入する。

 3.参加費の振込票兼受領書(郵便振込)、または振込金受領証(銀行振込)等のコピーを添えて、

 4.FAXまたは郵送にて申し込む。(Webによる受付はしておりません)

 5.申し込み後に、「参加証」および「プログラム概要」が郵送される。
◇参加費
・シンポジウム(予稿集1冊の代金を含む)
       参加登録    予約期限以降
       予約の場合   および当日
  会 員  8000円  10000円
  準会員 10000円  12000円
  非会員 15000円  17000円
  学 生  8000円  10000円
・懇親会は、一律10000円
(準会員とは、共催・講演・協賛団体の会員と職員)
◇参加費・懇親会費支払方法(払込手数料は負担してください)
・銀行振込
  銀行名:第一勧業銀行/神田支店
  普通預金口座:007-1719510
  口座名:燃料電池シンポジウム
・郵便振替
  口座番号:00120-2-766945
  加入者名:燃料電池シンポジウム
*一旦支払った参加費の払い戻しはしません。また、請求書が必要な場合は、申込書の通信欄にその旨を記入すること。
◇申込先・問い合わせ先
 燃料電池開発情報センター
  〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2-1-7
                 日本地所第7ビル5階

  TEL 03-3296-0935 FAX 03-3296-0936
  E-mail fcdic@po.iijnet.or.jp

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■世界のニュース〈2月)
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<輸送>
●インドのスクーター〔インド〕

 ガバメント=ラン・スクーターズ・インディアは、2002年末に燃料を選択できる3種類の新型スクーターと、2003年には燃料電池駆動のスクーターの発売を計画している。

 今年公開される2種類は電池を動力源とし、もう一つは液化石油ガス(LPG)またはプロパンを燃料として使用する。これらの新型スクーターの価格は12万5000〜16万ルピー(2600〜3300ドル)を予定している。

<定置型電源>
●荏原が第2世代の家庭向け燃料電池を披露、バラード・ジェネレーション・システムズ、東京ガス、荏原の提携を強化〔日本〕

 荏原バラード社は、日本の住宅市場向けの1kW級PEM型燃料電池による定置型発電装置の第2世代プロトタイプを披露した。新デザインは,第1世代にくらべてサイズが40%縮小されている。この天然ガスを燃料とするコージェネ装置は、バラード・ジェネレーション・システムズ(BGS)、荏原バラード社、荏原製作所、東京ガスの共同制作により実現した。この新装置の商品化に関しては先ごろ3カ年協定が結ばれ、BGSと荏原バラード社は特許を、東京ガスはPEM型燃料電池用の改質技術の世界的な使用を認めるライセンス契約に合意した。

●グローバルとBPAが戦略上の同盟を締結〔カナダ〕

 グローバル・サーモ・エレクトリック社はボンビル・パワー・アドミニストレーション(BPA)と、グローバル社の固体電解質型燃料電池(SOFC)の開発・評価・流通に向けた合意に達した。グローバル社は3種類のSOFCシステムを、2003年にはフィールド実験のためBPAに引渡す予定としている。

<携帯電源>
●マンハッタン・サイエンティフィックスが特許を取得〔アメリカ〕

 マンハッタン・サイエンティフィックス社は、携帯型エレクトロニクス用のマイクロ・フュエル・セルズ動力装置の使用と製造に関する新しい特許を取得した。この特許のおかげで、さまざまな消費者への対応や産業への応用、携帯型や着用できる携帯電話用の充電器、ラップトップ型パソコン、携帯型ビデオカメラや機械工具への活用が盛んになる。

<報告・市場調査>
●フュエル・セルズ・テキサスが3つの報告書を発表〔アメリカ〕

 テキサス州を中心とした燃料電池企業の非営利通商団体であるフュエル・セルズ・テキサスは、その顧問であるグッド・カンパニー・アソシエイトによって作成された3つの報告書を発表した。これらの報告書には、テキサスを対象としたクリーンエネルギーへの報奨金プログラムについて述べられており、特に燃料電池に関する主要3分野はその価値があるとしている。インフラの障壁と教育や訓練の必要性、産業開発、多様な燃料電池技術の状況についての更なる政策分析報告書は数カ月中に完成する予定である。

<燃料電池コンポーネント>
●メディスの子会社がポリマー技術を開発〔アメリカ〕

 メディス・テクノロジーズ社は、子会社のモア・エナジー社の高電気伝導性ポリマー(HECP)を利用した新しいアプリケーションの開発注文を、米国のある会社より依頼された。このHECPは、PEM型燃料電池コンポーネントに利用される。

<提案要求>
●オブジェクティブ・フォース・ウォリアー・ソリシテーション〔アメリカ〕

 兵士生物学及び科学司令部の米国陸軍ネイティック・ソルジャーセンターは、オブジェクティブ・フォース・ウォリアー(OFW)という多機能戦闘システムの組織化を図るために、発想の展開、デザイン、プロトタイプの組み立てと配送に関する提案を募集している。燃料電池はOFWプログラムの最重要コンポーネントの1つに位置付けられていて、特に72時間以上連続使用できるハイブリッド燃料電池に注目している。

●住宅向けPEM型燃料電池〔アメリカ〕

 米国陸軍エンジニア調査開発センターの建築工学調査研究所は、国内向けに開発された住宅用PEM型燃料電池の軍事施設での実演に関するブロード・エージェンシー・アナウンスメント(BAA)を発行する。2002年度の報奨金に関しては、2002年の3月29日までに提案を提出しなければならない。

<その他>
●新ベンチャーが誕生

 三菱は、ジョンソン・マッセイ、ロイヤル・ダッチ・シェル・グループのシェル・ハイドロジェンと共同で、燃料電池と水素ベースの技術開発を目的とした合弁会社を設立した。この合弁会社の名称は、コンデュイット・ベンチャーズ株式会社を予定している。設立に参加している3社はそれぞれ、設立資金を出資して、1億ドルを調達する計画である。

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■燃料電池ワールド
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 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 

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