燃料電池ワールド (2001/08/30 13:30)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.016 2001/8/29発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

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☆PEM−DREAMが参加する秋のイベント2つ。燃料電池発電体験もあります。お知らせコーナーで。
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■アップデート
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◇「シリーズ・燃料電池バスがやってくる」第1回

 早ければ来年にも、日本で燃料電池バスが走るかもしれません。PEM−DREAMが初めて燃料電池バスを見たのは、1999年の夏、カナダのバンクーバーでした。水蒸気を吐き出しながら市内を走る燃料電池バスに、私たちは強い憧れを抱きました。「日本でも……」という思いが、NPOの市民活動につながっています。日本での走行に備えて、燃料電池バスの情報をシリーズでお届けします。まずは、その歴史から。
 http://www.pem-dream.com/
※関連=燃料電池Quiz
    
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■世界のニュース〈8月〉
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<輸送>
●日本政府が5万台の燃料電池自動車の使用計画

 日本政府は10年後に約1000万台の低公害車を普及させる計画であると発表した。政府はこの計画により、2010年までに5万台の燃料電池自動車が普及することを期待している。

<ポータブル電源>
●メディスがエタノール燃料電池の試験結果を発表

 メディス・テクノロジーズは同社のダイレクト・リキッド・メタノール(DLM)燃料電池の作動試験に成功したと発表した。この燃料電池は燃料電池の性能、寿命に影響を与えることなく、広範囲のアルコール、アルコール混合物を燃料として活用することができる。メディス社は、DLM燃料電池の中でエタノールを燃料とした場合に最高の性能を発揮し、メタノールを最初に供給してから40時間以上継続して作動したと発表した。

<燃料・改質器・貯蔵>
●ホンダが水素製造に太陽エネルギーを試験的に利用

 ホンダは、通常の電気とともに太陽エネルギーを利用して水から水素を抽出する実験を行う。ホンダはカリフォルニア州ロス・アンジェルスに水素の生産・補給基地を設置した。太陽エネルギーだけでも年間7600リットルの水素を生産することができ、太陽エネルギーと通常の電力を使えば3万6500リットルの水素生産が可能となる。

<燃料電池コンポーネント>
●SETが5kWの交直変換機の試験装置を出荷

 サステイナブル・エナージー・テクノロジーズ社(SET)は5kW汎用交直変換機の試験装置を、性能評価のため燃料電池事業者に出荷した。

<その他>
●シューペリアー・マイクロパウダーズが米国燃料電池評議会に参加

 陽子交換膜形(PEM)、ダイレクト・メタノール形、アルカリ形燃料電池用のプラチナ含有量の低い触媒メーカー、シューペリアー・マイクロパウダーズ社(SMP)が米国燃料電池評議会に加入した。SMPは触媒の研究開発に対して、米国エネルギー省から365万ドルを交付されたばかりである。

●AQMDが住宅用燃料電池の実験に資金提供

 南岸大気汚染監視地区(AQMD、アメリカ・カリフォルニア州)は、地区内に住宅用燃料電池を設計・開発・設置する提案を募集している。提案には単独の天然ガス燃料電池と水素燃料電池を付設した改質型の燃料補給所の2分野がある。この募集に対する資金の全額は100万ドルで、提案の期限は9月7日である。

<会議・レポート募集>
●草の根気候教育プロジェクト

 グリーン・ハウス・ネットワークは、10月5−7日に開かれる草の根気候教育プロジェクトに参加する個人を募集している。詳細は
<http://www.greenhousenet.org>

●フォーラム「f−cell 2001」

 フォーラム「f−cell 2001」が10月15-17日、ドイツ・シュツットガルトで開かれる。詳細は <http://www.f-cell.de>

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■イベント
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●燃料電池実用化推進協議会がHP開設(再掲)

 日本の燃料電池実用化をめぐる諸問題を研究協議している推進協議会のHPが、このほど公開されました。
まだ基本的な項目が中心ですが、活動記録を見ると、3月の発足以来、連日のごとくワーキンググループの検討を重ねている様子が分かります。協議会の活動が活発であればあるほど、燃料電池の実用化は近づいてくると言えます。これから必見となるHPを、一度ご覧ください。
http://www.fccj.jp

●国際燃料電池ワークショップ2001―移動及び定置用PEFC(再掲)

 山梨大学は、移動動力用、家庭・定置用のPEFCの電池本体とシステムに関する基礎研究及び応用研究を行っている13人のリーダー的研究者・技術者の招待講演と、一般参加者によるポスター発表(30件を予定)による「国際燃料電池ワークショップ2001」を企画しています。13人のリーダー的研究者・技術者は、日本及びアジア、欧州、米国から参加されます。募集要旨は以下の通りです。
○主  催 山梨大学
○共  催 電気化学会燃料電池研究会、他
○日  時 シンポジウム:11月12日(月)〜13日(火)
      見 学 旅 行:11月14日(水)
○場  所 甲府富士屋ホテル(山梨県甲府市湯村3-2-30)
○公式言語 シンポジウムの公式言語は英語です。同時通訳はありません。
○見学旅行 甲府市周辺観光+山梨大学クリーンエネルギー研究センター
○参加定員 シンポジウム:150名 見学旅行:40名
○参加費用 シンポジウム:要旨集 5000円
       (9月21日まで)
         会社関係者 30000円
         大学、国公立研究所など 15000円
       (9月22日以降)
         会社関係者 40000円
         大学、国公立研究所など 20000円 
      見学旅行:10000円
○申込締切
・ポスター発表申し込み及び発表アブストラクト、割引の参加登録 9月21日
・ホテル予約と見学旅行 9月29日
(注:締切後も、余席があれば受付可能です)
○申込書及びHPによる詳細な情報
http://www.ab11.yamanashi.ac.jp/ifcw/
(注:アドレス中のab11は数字の11です)
○連絡先
〒400-8511 甲府市武田4-3 山梨大学クリーンエネルギー研究センターIFCW世話人 渡辺政廣 
FAX 055-254-0371
E-mail ifcw@ab11.yamanashi.ac.jp
TEL 055-220-8618(林、内藤)055-220-8619(内田) 

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■燃料電池QUIZ
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毎週ひとつの質問を出します。答は、YESかNOのふたつにひとつ。
どちらかを決めて、解答ページにアクセスしてください。
http://www.pem-dream.com/

19.日本の公共交通機関は、どこでも鉄道とバスが担っている?

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■お知らせ
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☆PEM−DREAMは、2つのイベントに参加します。
・9月22、23日 代々木公園 「エコロジーガーデン」
・10月27、28日 杉並区高井戸地域区民センター 「環境博すぎなみ2001」

 この両方のイベントでは、日本と世界の燃料電池情報を10枚のパネルにして紹介します。そして、ゲームをやりながら、燃料電池を自分で発電できる「燃料電池発電体験」も準備しています。さて、どんなことが待っているか、当日はぜひ会場においでください。
──────────────────────────────────────『燃料電池ワールド』は、PEM−DREAMの会員を対象にした〈会員版〉も発行しています。
応援してくださるという方は、ぜひ情報会員に!

■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 
 □登録・解除: http://www.pem-dream.com/
 □連絡先: webmaster@pem-dream.com
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


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