□燃料電池ワールド
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■Vol.014 2001/8/08発行
◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM
■アップデート
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◇ニッポン消費者新聞で「燃料電池バスを東京に」
PEM−DREAMが初めて活字媒体で紹介されました。取り上げてくださったのは、30年近い歴史を持つ「ニッポン消費者新聞」です。事務局長は初めてのことに意気込みすぎたか、しゃべりっぱなし。記者の中山尚人さんが、うまくまとめて記事にしてくださいました。同新聞社の許可をいただいて転載します。さて、どんな話になっているやら……???
http://www.pem-dream.com/
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●燃料電池システムの技術開発目標決まる――第10回燃料電池実用化戦略研究会
8月8日、燃料電池実用化戦略研究会は第10回目の会合を開き、2005年頃までの導入段階での技術開発目標を決めた。戦略研究会は今年1月に報告をまとめて活動を一時停止していたが、3月に民間レベルの燃料電池実用化推進協議会が結成され、ワーキンググループなどの活動が進んだことや、来年度予算に向けた戦略課題を設定することなど、「第2フェーズの第1回目」(茅陽一座長)として新たな開発戦略案を検討した。
今回の戦略案は、「固体高分子形燃料電池/水素エネルギー利用技術開発戦略(案)」と題されたもので、日本の燃料電池開発の中心が固体高分子形に絞られてきたことと、水素の利用技術を同時に進めることが明確になった。この中で、技術的な開発目標は次のように設定された。
・燃料電池自動車
既存の乗用車クラスのガソリン自動車と同程度のコストと性能を達成するとの観点から設定
燃料電池スタック
発電効率:50%以上(LHV)(定格時)
出力密度:1.3kW/L以上
耐久性 :5000時間以上かつ起動停止3〜6万回/10年
コスト :4000円/kW以下
改質器
体積 :30L/台以下
改質効率:90%程度(LHV)(定格時)
コスト :1000円/kW以下
経済性
システムコスト:5000円/kW以下
(改質器その他周辺機器含む)
水素貯蔵装置(2010年以降の極力早い時期)
乗用車において航続距離500km以上走行可能な水準を目標とし、そのために必要な水素5kgを貯蔵しうる貯蔵方法(既存の自動車用ガソリンタンクと同程度の重量・体積)
・定置用燃料電池
家庭用では既存の給湯器+系統電源、業務用ではディーゼル発電機やマイクロガスタービン等既存の分散型発電装置と同程度のコストと性能を達成するとの観点から設定
燃料電池スタック
発電効率:50%以上(HHV)(定格時)
コスト :8万円/kW以下
改質器
改質効率:85%程度(HHV)(定格時)
コスト :2万円/kW以下
システム全体
発電効率:35%以上(HHV、受電端)(定格時)
総合効率:80%以上(HHV)
容積 :150L/kW
耐久性 :4万時間以上(10年間)
経済性
システムコスト:家庭用 30万円/台以下
業務用 15万円/kW以下
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■世界のニュース〈7月〉
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<行政>
●エネルギー税法が燃料電池の税額控除
アメリカ下院歳入委員会は法案HR2511(2001年エネルギー税法)を可決した。10年以上にわたり330億ドルを超える金額を確保し、現在のエネルギー資源の安定化と長期的なエネルギー資源・エネルギー供給を解決するための税額控除、優遇措置に充てる。
この法案では条件を満たした燃料電池発電設備の購入に対して、1kWあたり1000ドルまでの控除が認められ、燃料電池自動車の購入に対しても控除が認められる。
<輸送>
●FASTecが世界初の燃料電池飛行機を公開
フランスの先端科学技術教育財団(FASTec)が世界初の人が搭乗し操縦する燃料電池飛行機、E−プレーンを公開した。この飛行機はフランス・ディネロ社(DynAero)のラファイエット3号で、高速、炭素材料を主に使っており、3段階に分けて内燃エンジンから電気推進へと移行する。
来年に予定されている最初の飛行では、リチウムイオン電池を利用する。次の飛行ではリチウムイオン電池と燃料電池の組み合わせで動力を得る。最終的には水素燃料の燃料電池だけで推進し、500マイル以上の航続距離を確保する予定である。
<燃料・改質器・貯蔵>
●3社が水素貯蔵会社を設立
カナダのハイドロ−ケベック社、オランダのシェル・ハイドロジェン社、ドイツの合金会社・エレクトロメタルルギー社(GfE)は共同で会社を設立し、燃料電池自動車などに向けて、ハイドライドによる水素貯蔵システムを開発、製造、販売する。この新会社はカナダのモントリオールを拠点とする予定である。
<報告書・市場調査>
●ABIが2011年に240万台の燃料電池車を予想
アライド・ビジネス・インテリジェンス(ABI)の新たな報告書『米国と世界の自動車用燃料電池市場』では、2011年には240万台の燃料電池車が走行するものと予想している。
ABIによれば、世界的な自動車用燃料電池の普及は、まず2003年から2004年にかけてアメリカと日本の市場で数千台規模で始まり、2007年から2008年頃に世界的に普及が加速されるものとしている。
<会議・レポート募集>
●ABIのフュエル・セル・ダイナミックス2001
アライド・ビジネス・インテリジェンス(ABI)はニューヨーク州ニューヨークのマリオット・マーキスで、10月10−11日に開催される「フュエル・セル・ダイナミックス2001:誇大広告ではなく現実」を後援する。代表的な燃料電池企業が燃料電池産業の将来の方向性・機会について見解を述べる。
詳細は <http://www.alliedworld.com/energy/home.html>
●保存か危機か
「保存か危機か:北西部の選択」が、オレゴン州ポートランドのジャンセン・ビーチにあるダブル・ツリー・ホテルで9月24−26日に開催される。詳細は
<http://www.bpa.gov/Energy/N/news/crisis.shtml>
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■イベント
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●燃料電池実用化推進協議会がHP開設(再掲)
日本の燃料電池実用化をめぐる諸問題を研究協議している推進協議会のHPが、このほど公開されました。
まだ基本的な項目が中心ですが、活動記録を見ると、3月の発足以来、連日のごとくワーキンググループの検討を重ねている様子が分かります。協議会の活動が活発であればあるほど、燃料電池の実用化は近づいてくると言えます。これから必見となるHPを、一度ご覧ください。
http://www.fccj.jp
●国際燃料電池ワークショップ2001―移動及び定置用PEFC(再掲)
山梨大学は、移動動力用、家庭・定置用のPEFCの電池本体とシステムに関する基礎研究及び応用研究を行っている13人のリーダー的研究者・技術者の招待講演と、一般参加者によるポスター発表(30件を予定)による「国際燃料電池ワークショップ2001」を企画しています。13人のリーダー的研究者・技術者は、日本及びアジア、欧州、米国から参加されます。募集要旨は以下の通りです。
○主 催 山梨大学
○共 催 電気化学会燃料電池研究会、他
○日 時 シンポジウム:11月12日(月)〜13日(火)
見 学 旅 行:11月14日(水)
○場 所 甲府富士屋ホテル(山梨県甲府市湯村3-2-30)
○公式言語 シンポジウムの公式言語は英語です。同時通訳はありません。
○見学旅行 甲府市周辺観光+山梨大学クリーンエネルギー研究センター
○参加定員 シンポジウム:150名 見学旅行:40名
○参加費用 シンポジウム:要旨集 5000円
(9月21日まで)
会社関係者 30000円
大学、国公立研究所など 15000円
(9月22日以降)
会社関係者 40000円
大学、国公立研究所など 20000円
見学旅行:10000円
○申込締切
・ポスター発表申し込み及び発表アブストラクト、割引の参加登録 9月21日
・ホテル予約と見学旅行 9月29日
(注:締切後も、余席があれば受付可能です)
○申込書及びHPによる詳細な情報
http://www.ab11.yamanashi.ac.jp/ifcw/
(注:アドレス中のab11は数字の11です)
○連絡先
〒400-8511 甲府市武田4-3 山梨大学クリーンエネルギー研究センターIFCW世話人 渡辺政廣
FAX 055-254-0371
E-mail ifcw@ab11.yamanashi.ac.jp
TEL 055-220-8618(林、内藤)055-220-8619(内田)
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■燃料電池QUIZ
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毎週ひとつの質問を出します。答は、YESかNOのふたつにひとつ。
どちらかを決めて、解答ページにアクセスしてください。
http://www.pem-dream.com/
17.ダイレクトメタノール燃料電池とメタノール燃料電池は、同じもの?
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■お知らせ
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☆8月15日号は休刊(再掲)
『燃料電池ワールド』も、夏の休暇のため、8月15日号はお休みします。
──────────────────────────────────────『燃料電池ワールド』は、PEM−DREAMの会員を対象にした〈会員版〉も発行しています。
少しは応援してやろうという方は、ぜひ情報会員に!
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□毎週水曜日発行
□編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM
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