燃料電池ワールド (2001/07/04 10:50)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.009 2001/7/04発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

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■アップデート
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◇BMW、東京イベントで京都議定書の実現を再確認

 BMWは現在「クリーンエネルギー・ワールドツアー2001」を世界6都市で開催し、地球温暖化を招く二酸化炭素排出型エネルギーからの脱却をコンセプトに、京都議定書の実現という立場を再確認しています。特に東京イベントは、京都議定書批准問題に対してあいまいな姿勢をとり続けている日本政府に対する痛烈な批判となっています。BMWの考える解答は何か? 太陽と水素についてのBMWの考えを紹介しました。HPをご覧ください。
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■世界のニュース
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<輸送関連>
●オーストラリアが水素動力バスの試験に参加

 オーストラリアは、水素を動力源とする環境にやさしいバスの2年間にわたる国際試験に参加する予定である。これは2002年6月から始められる。この計画は燃料電池技術確立の基礎を築く予定で、オーストラリア交通局の支援を受けている。

<定置型電源>
●フュエルセル・エナージーの協力会社がヨーロッパで活動を開始、燃料電池ファームで発電

 フュエルセル・エナージー社のヨーロッパにおける協力会社、ダイムラー・クライスラーの一部門であるMTUフリードリッヒスハーフェン社が、バート・ノイシュタットのレーン−クリニーク病院で250kWのダイレクト型の燃料電池発電施設を稼動させた。この発電施設は、レーン−クリニーク病院の内部電源供給系統に接続され、熱源も供給する予定である。

 また、コネチカット資源回復局(CRRA)は、全体で26MWの発電能力を持つフュエルセル・エナージー社の12の燃料電池装置を設置したいとしている。燃料電池は「ファーム」と呼ばれるグループに分けられ、CRRAは発生した電力を公開市場で販売する予定である。この計画では、燃料電池と付帯設備に124百万ドルが使われる。

●Hパワーが家庭用燃料電池をカリフォルニア州で市場投入

 Hパワー社はエナージー・コ−オポチュニティ社(ECO)と共同で、家庭用燃料電池をカリフォルニア州で市場投入すると発表した。Hパワー社は今後数カ月以内に、この種の装置を限定的に製造、出荷する予定である。オルテア・エナージー社が南カリフォルニア市場での非独占的な販売業者に指名された。

●グリーンヴォルト・パワーの可逆型燃料電池で水素を生成

 グリーンヴォルト・パワー社はRefcell(tm)を発表した。可逆型燃料電池Refcell(tm)は風力や光電池から電力を供給し、水から組成ガスである水素と酸素を発生させることができ、多用途に使える。
(注:tm=トレードマーク、商標)

<その他>
●米国燃料電池協議会が会員を30名(社)増やし、議会の博覧会を主催

 米国燃料電池協議会は、ワシントンD.C.での年次会合で新たに会員30名(社)を加え、合計81名(社)に増加した。この協議会は6月26日、ワシントンD.C.の米国議会で開かれる議会燃料電池博覧会2001を主催した。

 この博覧会には、30を超える燃料電池製造業者、供給業者、燃料供給会社、政府機関、研究機関が参加した。燃料電池自動車では、フォード・フォーカスFCV(燃料電池自動車)、ヒュンダイのサンタフェ(燃料電池SUV)、ジョージタウン大学が開発した40フィートの燃料電池バスが展示された。

●バラード・パワーがマイクロコーティング・テック社に1050万カナダドルを投資、テクストロンの炭素製造部門を獲得

 バラード・パワー・システムズは、マイクロコーティング・テクノロジーズ社(MCT)に690万米ドルを投資することで同社と合意した。これはMCTが燃焼化学気化物排気処理技術(CCVD)を開発し、バラードの燃料電池製造に利用するための契約に付随するものである。

 バラードはまた、テクストロン・システムズとの契約に署名し、同社の炭素製造事業部門を1280万米ドルで獲得した。バラード・マテリアル・プロダクツ社という名に変わるこの部門は、自動車と燃料電池関連製品の炭素材料を開発する予定である。

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■イベント
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●国際燃料電池ワークショップ2001―移動及び定置用PEFC(再掲)

 山梨大学は、移動動力用、家庭・定置用のPEFCの電池本体とシステムに関する基礎研究及び応用研究を行っている13人のリーダー的研究者・技術者の招待講演と、一般参加者によるポスター発表(30件を予定)による「国際燃料電池ワークショップ2001」を企画しています。13人のリーダー的研究者・技術者は、日本及びアジア、欧州、米国から参加されます。募集要旨は以下の通りです。
○主  催 山梨大学
○共  催 電気化学会燃料電池研究会、他
○日  時 シンポジウム:11月12日(月)〜13日(火)
      見 学 旅 行:11月14日(水)
○場  所 甲府富士屋ホテル(山梨県甲府市湯村3-2-30)
○公式言語 シンポジウムの公式言語は英語です。同時通訳はありません。
○見学旅行 甲府市周辺観光+山梨大学クリーンエネルギー研究センター
○参加定員 シンポジウム:150名 見学旅行:40名
○参加費用 シンポジウム:要旨集 5000円
       (9月21日まで)
         会社関係者 30000円
         大学、国公立研究所など 15000円
       (9月22日以降)
         会社関係者 40000円
         大学、国公立研究所など 20000円 
      見学旅行:10000円
○申込締切
・ポスター発表申し込み及び発表アブストラクト、割引の参加登録 9月21日
・ホテル予約と見学旅行 9月29日
(注:締切後も、余席があれば受付可能です)
○申込書及びHPによる詳細な情報
http://www.ab11.yamanashi.ac.jp/ifcw/
(注:アドレス中のab11は数字の11です)
○連絡先
〒400-8511 甲府市武田4-3 山梨大学クリーンエネルギー研究センターIFCW世話人 渡辺政廣 
FAX 055-254-0371
E-mail ifcw@ab11.yamanashi.ac.jp
TEL 055-220-8618(林、内藤)055-220-8619(内田) 

●BMWの水素自動車展示、7月8日まで銀座で

 BMWが開催している「BMW クリーンエネルギー・ワールドツアー」東京イベントも、残すところ4日間となりました。展示している主役の車は、昨年5月にドイツ公道ナンバ ーを取得して10万キロを超える公道走行を続けている水素内燃機関自動車BMW 750hL。ガソリンと水素のバイフューエル仕様となっています。まだの方は銀座で見れます。
【東京イベントスケジュール】
◎7月8日(日)まで
 ソニースクエア(中央区銀座5-3-1)で、水素自動車の展示
◇問い合わせ BMWインフォメーション TEL:0120−170800(フリーダイヤル)

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■燃料電池QUIZ
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毎週ひとつの質問を出します。答は、YESかNOのふたつにひとつ。
どちらかを決めて、解答ページにアクセスしてください。
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12.東京都は燃料電池自動車について、まだ関心がない?

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■燃料電池ワールド
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