TAKAGI-1 みくすと 総合版

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2014/04/01

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阿久津主税八段は次のように述べている。

人間は前からの手を継承する「線」で考えます。だから「線」が繋がらない時は、何か勘違いがあったと考えるし、予定変更を余儀なくされたのかなと考えて、次の一手を選びます。コンピュータは、一手指すと、その局面で考えた新たな手を加えてくることがあるので、二手先、三手先とで最善手が変わるというか、人間ならこの流れにならないという手が出てきます。その意味では「点」で考えているといえます。人間は、一手前とは違う人が指したような手に対応しなければならないので、読みの量は増えるし、疲労もたまるわけです[*2]。

現局面から数十手先の様々な分岐の中で最善と思われる進行を選びだす棋士の大局観は、阿久津の言う「線」の思考に支えられている。だが、こうした「線の大局観」は、指し手の一貫性を無視して局面ごとに最善手を探るソフトの「点の大局観」の前に意外な弱点をさらけ出した。流れによって局面を把握するために流れを無視した指し手に対応しきれず、思考は混乱し疲労もたまってしまうのだ。さらに、流れを考慮しないソフトのほうが広い局面を捉えて結果的により良い手を探り当てることもある。そう考えれば、棋士側の最大の強みであったはずの「大局観」は、彼らの思考を特定の枠にはめ込んでしまう「先入観」と区別できなくなってしまう。


[ Posted Tue, 01 Apr 2014 07:59:05 ]

計算する知性といかにつきあうか――将棋電王戦からみる人間とコンピュータの近未来 | SYNODOS -シノドス-


 


theantidote:

Blossom Tea (by ingwervanille)


[ Posted Tue, 01 Apr 2014 23:33:32 ]

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