知的ネット社会 TAKAGI-1 みくすと 火曜版

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2015/03/24

 

 

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“外部の力から無理強いされた生き方をするべきでないのが民主的な生活であると共に、自分の側からは積極的に、自分の全能力を発揮してよりよい社会にして行くということが人権という言葉に含まれた義務と名誉である。
 手近いところから私達の義務と名誉とは実現され得ると思う。”

- 宮本百合子 青年の生きる道

[ Posted Sun, 22 Mar 2015 15:54:18 ]

 


“自分の経験を綜合し、分析し、推理して発展させて行く理性の能力は人間にだけ与えられている。この人間にだけ与えられている最も人間らしい能力を私達は凡ゆる面でこれまで圧えられて来た。”

- 宮本百合子 青年の生きる道

[ Posted Sun, 22 Mar 2015 15:56:25 ]

 


“徴用に行った人はどれほど沢山の経験を重ねて戻って来たろう。働かせる者と働く者との物の感じ方、判断、利害がどんなに一致しないかということを学んで来ているに違いない。あのように厳しく、そこから逃げ出せば法律で以て罰せられ、牢屋にまで送られた徴用の勤め先が軍部への思惑だけで、収容力もないほどどっさり徴用工の頭数だけを揃えていることや、そのために宿舎、食糧、勤労そのものさえ、まともに運営されて行かず、日々が空虚に心を荒ませるばかりに過ぎて行くことを怖しいと思わない人があったろうか。華々しく語られている戦勝への希望の裏にこういう現実がいたるところに満ちているということを、その場で暮した青年達で目撃しなかった人達があるだろうか。そのことによって、嫌悪と疑問とを感じない人はなかったと思う。この偽りない気持の中にこそ、それらの青年が自分達に蒙らされた破壊と浪費との中から立ち上って行く真面目なモメントが蔵されていた。口に言われていること、書かれていること、宣伝されていること、それが全部ではなくて、それと全く反対の現実がここにある。その二つの間にあって自分というものの生活がどんな関係であり、どうして行かなければならないかと深く考えることが出来るならば、戦時中の青春の浪費というものは、又違った形でその人々の若さをとり戻させる力となり得たであろう。”

- 宮本百合子 青年の生きる道

[ Posted Sun, 22 Mar 2015 15:58:08 ]

 

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