経済産業省 次官・若手プロジェクト
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経済産業省の20代、30代の若手をメンバーにしたプロジェクトによるレポートです。2017年 5月18日開催の同省所管 産業構造審議会総会(第20回)において、「不安な個人、立ちすくむ国家 〜モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか〜」が配布され、ネットでも公開されました。
※本ページは、同プロジェクト及びそのメンバーにより運営されているページではありません。
「不安な個人、立ちすくむ国家 〜モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか〜」のページ単位目次
1.液状化する社会と不安な個人
- Page 4 1.液状化する社会と不安な個人
- Page 5 漠然とした不安や不満・・・
- Page 6 個人の不安・不満をこのまま放置すると、社会が不安定化しかねない。...「自由の中にも秩序があり、個人が安心して挑戦できる新たな社会システム」
- Page 7 液状化する社会 〜「権威への回帰」か「秩序ある自由」か〜
2.政府は個人の人生の選択を支えられているか?
(1)個人の選択をゆがめている我が国の社会システム
- Page 8 2.政府は個人の人生の選択を支えられているか?(1)個人の選択をゆがめている我が国の社会システム
- Page 9 なぜ日本は、大きな発想の転換や思い切った選択ができないままなのだろうか。
- Page 10 「昭和の人生すごろく」のコンプリート率は、既に大幅に下がっている。
- Page 11 「昭和の人生すごろく」のイメージ
@居場所のない定年後
- Page 12 今後は、人生100年、二毛作三毛作が当たり前。...制度と...価値観が絡み合い、変革が進まない。...個人の選択を歪めている
- Page 13 手厚い年金や医療も、必ずしも高齢者を幸せにしていない...社会のひずみの縮図のような弱者が生まれている...若者の社会貢献意識は高いのに、活躍できていない
- Page 14 60歳半ばで社会とのつながりが急速に失われる暮らし。
- Page 15 日本の健康寿命は世界一。健康に過ごせる老後は、どんどん伸びている...65歳以上≠高齢者
- Page 16 65歳以上でも働く意欲のある人は6割以上...高齢者≠弱者
- Page 17 実際は、高齢者が働く場はなく、社会的な活動もしていない。…では何をしているのか?
- Page 18 定年退職を境に、日がなテレビを見て過ごしている。
- Page 19 定年後の生き甲斐はどこにあるのか? 家族や仕事のある高齢者は十分に生き甲斐を感じているが、1人暮らしや仕事なしでは生き甲斐を感じにくい。
A望んだものと違う人生の終末
- Page 20 人生最後の一ヶ月に、莫大な費用をかけてありとあらゆる延命治療が行われる
- Page 21 現状、病院以外で最期を迎えるという選択肢はほとんどない
- Page 22 国民医療費の約2割が80歳以上の医療費であり、その多くを入院費用が占めている。
- Page 23 米国では、本人の意向を踏まえたケア提供により病院で亡くなる人が減少
- Page 24 フランスでは、医療現場と国民が医療の限界を受け入れ、終末期の選択肢が拡大
- Page 25 「高齢者=弱者」として扱い、個人に十分な選択の機会が与えられていない。...際限なく医療・介護・年金等にどんどん富をつぎ込むことに、本の社会はいつまで耐えられるのだろうか。
B母子家庭の貧困
- Page 26 母子家庭の貧困、こどもの貧困...若者に十分な活躍の場を与えられているだろうか
- Page 27 日本の母子世帯の貧困率は世界でも突出して高い
- Page 28 母子世帯は高齢世帯に比べセイフティネットの恩恵を受けていない
C非正規雇用・教育格差と貧困の連鎖
- Page 29 貧困が連鎖・固定化する構造
- Page 30 日本は、少子高齢化の影響を考慮したとしても 高齢者向け支出に比べて現役世代向け支出が低い
- Page 31 母子世帯の貧困は社会のひずみの縮図であり、対症療法的な金銭給付だけが解決策ではない
D活躍の場がない若者
- Page 32 日本の若者は貢献意識が高いが、社会を変えられると思えていない
- Page 33 その結果、若者は社会貢献を諦め自分中心になっている可能性も
- Page 34 例えば、大学においても若手研究者の活躍の場は急速に失われている
- Page 35 「未来の日本の豊かさを支える子供たちだけは、社会全体で投資し、何としても支える。」「年齢にかかわらず、それぞれのやり方で社会に貢献する。」と胸を張って言える方が、将来に対する希望が持てるのではないか。
(2)多様な人生にあてはまる共通目標を示すことができない政府
- Page 36 2.政府は個人の人生の選択を支えられているか? (2)多様な人生にあてはまる共通目標を示すことができない政府
- Page 37 みんなの人生にあてはまり みんなに共感してもらえる「共通の目標」を政府が示すことは難しくなっている。
- Page 38 一人当たりGDPが伸びても、かつてのように個人は幸せにならない
- Page 39 一人当たりGDPが幸福度に与える影響は世界的に低下している可能性
- Page 40 「つながり」や「健康寿命」も幸福の重要な要素
- Page 41 合計値としてのGDP、平均値としての1人当たりGDPを増やしても、かつてほど個人の幸せにつながらない。...個人の選択を支え、不安を軽減するための柔軟な制度設計
(3)自分で選択しているつもりが誰かに操作されている?
- Page 42 2.政府は個人の人生の選択を支えられているか?(3)自分で選択しているつもりが誰かに操作されている?
- Page 43 インターネットは個人の選択肢を広げるのか?
- Page 44 既存メディアに対する信頼は低下し、ソーシャルメディアが信頼される傾向
- Page 45 インターネットは情報流通を圧倒的に増やしたが、情報の自己増殖により不安をあおられやすい面も
- Page 46 自分で情報を選び、自分で決断しているつもりが・・・実際には与えられた情報に踊らされている?
- Page 47 個人の判断や行動が誰かに操作されるリスク...何ができるのか考える時期
3.我々はどうすれば良いか
- Page 48 3.我々はどうすれば良いか
- Page 49 過去の仕組みに引きずられた既得権や固定観念が改革を阻んでいる。「シルバー民主主義」を背景に大胆な改革は困難と思い込み、誰もが本質的な課題から逃げている
- Page 50 古い価値観と固着化した輝かしき制度の束をどう変えていくか
- Page 51 従来の延長線上で個別制度を少しずつ手直しするのではなく、...抜本的に組み替える時期に来ているのではないか。...個人の帰属・つながりを回復し、不確実でも明るい未来を実現する。
- Page 52 価値観が変われば、制度も変わり、世の中は変化しうる(「胃ろう」の例)
- Page 53 時代遅れの制度を変える様々な抜本的提案は既に出てきている。これからは具体策を決断し、それを実現する段階。
@ 一律に年齢で「高齢者=弱者」とみなす社会保障をやめ、働ける限り貢献する社会へ
- Page 54 @ 一律に年齢で「高齢者=弱者」とみなす社会保障をやめ、働ける限り貢献する社会へ
- Page 55 年齢に縛られない社会保障を通じ多様で複線的な社会参画を促すことで、持続可能な新たな社会モデルを築くことができるのではないか
A 子どもや教育への投資を財政における最優先課題に
- Page 56 A 子どもや教育への投資を財政における最優先課題に
- Page 57 子どもへのケアや教育を社会に対する投資と捉え、真っ先に必要な予算を確保するよう、財政のあり方を抜本的に見直すべきではないか。...何をどう教育するかも含め、非連続な転換を図るべき。
- Page 58 少子化であればこそ、子供の教育にもっと投資を
- Page 59 変化が激しい時代を生き抜く個人を支える 子どもへのケアや教育の充実により不確実でも明るい未来をつくる
B 「公」の課題を全て官が担うのではなく、意欲と能力ある個人が担い手に
- Page 60 B 「公」の課題を全て官が担うのではなく、意欲と能力ある個人が担い手に
- Page 61 意欲と能力ある個人が「公」の担い手に
- Page 62 サイバー空間でも、様々な主体が情報の「質」を確保するための取組を始めている
最後に
- Page 63 最後に
- Page 64 2025年には、団塊の世代の大半が75歳を超えている。...この数年が勝負...2度目の見逃し三振はもう許されない
- Page 65 日本は、アジアがいずれ経験する高齢化を20年早く経験する。これを解決していくのが日本に課せられた歴史的使命であり挑戦しがいのある課題ではないか。
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公開開始: 2017/ 6/17
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