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                                                    処理: 2008/04/02
 ■ 雑リーフ ■
 
<1>変化の効用。ただ回るのではない、螺旋階段を上るのだ
<2>先生 つばめがきました
<3>敵を内に求めろ
<4>普通と特殊、そして努力
<5>鉄道とインターネット
 
 
<1>
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▼変化の効用。ただ回るのではない、螺旋階段を上るのだ
 
社会はトレードオフ関係にある事柄の組み合わせである。
 
よって、社会における状況の変化 * は、最適解の変化を生み、その新たな最適解
あるいは古い最適解から新しい最適解への遷移過程において、新たな状況の変化が
生じる。
 
(たとえば、遷移過程において、一時期、ある分野への集中が生じて、新たな
技術が開発されるなど。)
 
 * それは、認識あるいは行動によって、もたらされる。
 
  関連: 認識と行為
  http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1770.html 
 
関連:
(最適解の選び方) 強者の論理はいかにあるべき
http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/za_0803010.html#3 
−移転→ http://takagi1.net/ezhtml/inw3/za_0803010.html#3 
 
(社会の駒として自分はいかにあるべきか)
「後につづく者たちが、我々よりも苦しまない世の中」にするためには
http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/za_0803200.html#1 
−移転→ http://takagi1.net/ezhtml/inw3/za_0803200.html#1 
 
自分の義務と権利を秤にかけて、
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1635.html 
 
 
<2>
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▼先生 つばめがきました
http://www.iwanesawa.net/modules/smartsection/item.php?itemid=35 
 
丸山 薫「北の春」
 
(途中から)
 
>やがて 山すその林はうっすらと
>緑いろに色付くだろう
>その中に 早くも
>こぶしの白い花もひらくだろう
 
>朝早く 授業の始めに
>一人の女の子が手を挙げた
>── 先生 つばめがきました
 
関連:
2009/ 2/29: 先生、花粉がきました
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1744.html 
 
 
<3>
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▼敵を内に求めろ
 
これら 3つの記事には共通点がある。
 
敵を内に求める
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-819.html 
 
関係による不正義の発生
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1352.html 
 
他人の無能さを嘆くよりも
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1054.html 
 
 
<4>
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▼普通と特殊、そして努力
 
 
1.経緯
 
人間の根本に関わる能力に欠けるある人間は、普通の人間とは異なる特殊な面で、
身を立てようと思う。
 
  三島 由紀夫 : 金閣寺 (新潮文庫, 2003) p.8.
  http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1720.html 
 
  >何か拭いがたい引け目をもった少年が、自分はひそかに選ばれた者だ、
  >と考えるのは、当然ではあるまいか。
 
そのために特殊な環境に身を置く。その特殊な環境には特殊な人間が集まっており、
その中で身を立てようと、さらに特殊になろうとする。
 
さらに特殊になるにはどうすればよいか。自らが人間の根本に関わる能力に欠ける
ことを知っている彼は、「努力」をその解決法とする。
 
そして、努力し、より特殊な環境へと進む。また、努力する。
 
しかし、特殊への思いが「人間の根本に関わる能力に欠ける」ことに起因する
ことから、内実では普通でありたいという思いも存在し、「特殊でありたいという思い」
と「普通でありたいという思い」の間を行ったり来たりしている。
 
2.事件
 
そのうちに、彼は、特殊な地位(一流の目的 *)を得たいと考えるようになる。しかし、
彼は、以下の理由から、自らの二流以下の才能 * を悟り、特殊な地位をめぐる争いから
逃げ、普通でありたいと思う。
 
     * 一流の目的と二流の才能
     http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/za_0702150.html#1 
−移転→ http://takagi1.net/ezhtml/inw3/za_0702150.html#1 
 
(1)単純化をもたらす努力は本質的な条件適合を生まない
   
    特殊な地位に関わる条件を、彼は形式的に満たしている。彼はそれが
    形式的であることを理解している。
 
    特殊な環境のための努力とは、禁欲である。人間ならば当然したいことを
    せず(あるいは行動を押さえ込む以前に、感情を抑え込み、さらに不感とし)、
    特殊なことにひたすら時間をかける。それは、一言で表せば単純化である。
 
    (例:勉強のために努力する人間は、家・学校・学習機関の行き来しかしない。)
 
    これでは、特殊な地位に関わる条件を本質的に満たしているとは言い難い。
 
    関連:
    「がさつ」で良かったのだろう
    http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/za_0709080.html#5 
−移転→ http://takagi1.net/ezhtml/inw3/za_0709080.html#5 
 
    転換点
    http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1089.html 
 
    道義欲は私欲なのだ (努力という道義欲は、本質を生む公欲ではない)
    http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1441.html 
 
(2)自分は本当に弛まぬ努力をしてきたのか
 
    特殊な地位をめぐる争いにおいて、競合するのは、彼と同レベルに特殊であり、
    且つ人間の根本に関わる能力を有している人間である。
 
    特殊な地位に関わる環境では、努力ではなく成果が評価される。
 
    努力そのものではなく、複合的な結果である成果が評価される環境において、
    彼が、その人間よりも自分が優れていると認識するためには、努力への絶対の
    自信がなければならない。
 
    しかし、彼は以前に努力をしなかったことがあることを思い出す。(嘘をついた
    ことがない人間がいないのと同じく、努力をしなかったことがある人間がいない
    のにも関わらず、にである。)
 
    いままで、彼を支えてきた次のような言葉が、逆説的に働くのだ。
 
    ・努力できるということも実力の内
     http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/za_0405092.html#6 
−移転→ http://takagi1.net/webcic/lib/inw2/za_0405092.html#6 
 
    ・伊達 公子「日頃の努力があって精神面が生きる。...」
     http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/za_0405040.html#5 
−移転→ http://takagi1.net/webcic/lib/inw2/za_0405040.html#5 
 
3.結果
 
彼は、普通の人間の世界の中で、特殊であることで、身を立てようと思う。
 
この巧妙な手を、彼は社会に適合した方法として、高く評価する。
 
しかし、これは、矛盾をはらみ、彼が自信を失った証である。
 
社会は、彼を見透す。
 
関連:
そなた、子どもの頃は、魔法使いに不可能なことなどないと思っておったろうな。...
(いつの間に私はこんなに弱くなったのだろう)
http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/za_0405300.html#7 
−移転→ http://takagi1.net/webcic/lib/inw2/za_0405300.html#7 
 
 
<5>
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▼鉄道とインターネット
 
「“阪急”を目指す」ソフトバンク、今期黒字化へ
http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/za_0512050.html#5 
−移転→ http://takagi1.net/ezhtml/inw3/za_0512050.html#5 
 
鉄道事業はかつてインターネットだった
http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/za_0702180.html#1 
−移転→ http://takagi1.net/ezhtml/inw3/za_0702180.html#1 
 
 
┃ 注: 本テキストは、メールマガジンのバックナンバーではありません。
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