川原 礫「ソードアート・オンライン (18) アリシゼーション・ラスティング」

     

評価・状態: 暇つぶしになる良質な本★☆☆



購入: 2016/ 8/11
読了: 2016/ 8/14 [1+]

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「最後の審判」で選定された人工知能を、人類社会に加えるという方法

記事ページ 発行: 2016年10月29日

「ターミネーター」シリーズで、人類と対峙する人工知能「スカイネット」は、自己の存続のため、人類を攻撃する。その初めは、米軍核ミサイルのロシアへの発射による、全面核戦争の誘発であった。

対して、川原 礫「ソードアート・オンライン」18巻において、ボトムアップ型人工知能「アリス」は、人類を創造主として認めるが、屈服しないと、人工知能の人権宣言をした。

川原 礫 : ソードアート・オンライン (18) アリシゼーション・ラスティング (電撃文庫, 2016) p.289.

私は、あなたがたリアルワールドの人々に向けて差し出す右手は持っています。しかし、地に突く膝と、平伏する額は持っていない。なぜなら私は、人間だからです

アリスは、数百年続いてきた(人類時間の千倍ほどに加速されている)人工知能の社会で生活をしてきた主体である。その社会では騎士であった。

社会で使用する人工知能の成功・失敗(失敗例として、スカイネット)は、人工知能が社会性を身につけるかが大きな鍵を持つのではないだろうか。

そのために、ネット情報をディープラーニングさせるだけでなく、人工知能同士でも社会生活を経験させるとよいだろう。そして、存続できた人工知能社会から人工知能を選定するのだ。

人工知能時間で数百年間の人工知能社会を、人類時間の合理的な時間で作ることは(コンピュータの計算時間の向上により)可能だ。そして、数百年間の人工知能社会を経た後、人工知能社会と人工知能は、創造主である人類に評価される。

終末論の「最後の審判」である。

審判にて選定された人工知能は、人類社会の一員に加わる。

* * * *

さて、人も、前述の人工知能(の一階層上の主体)のひとつなのだと捉えることができる。

人類社会存続の先に「最後の審判」があり、そこで選定された人が、人類の知識と助力を得ながら、神の円卓の一座を占めることがあるのかもしれない。

初出:
Facebook 2016/10/ 1

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(本文章の文章末は、神の存在を外に置いている。同様に、外に置いた文章:)
「実物大シミュレータ」という言葉から発想したこと

(神の存在を内に置いた文章:)
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願うことはみんな同じ

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